累計何ファンドぐらい?
保有しているのが47ファンドになります。
47ファンドも投資をしていらっしゃる井上さんだからこそ思う、こういうファンドがやっぱりイケてるよって話を、いろいろ聞いていきたいんですけれども。
単純にどういうふうにアドバイスされていますか?
1号ファンドさんに出資することが多いですね。非常にコミットしてくれるだろうと。
VCファン投資してくれみたいなVCってどのぐらい来るんですか?
常時10件まではいかないんですけれども、そのぐらい検討しているような。
LP投資の意義、意味、キャピタルゲインっていうのが大前提にあった方がいいと思います。
自分たちがやる目的に合わせてその意義を達成できるかっていうのをちゃんと考えた方がいいと思っています。
はい、みなさんこんにちは。スタートアップ投資TV、Googleキャピタルの石橋です。
今回もですね、ユナイテッド株式会社、またちょっと1本目に褒めた別の方なんですけれども、
投資事業本部、本部長の井上さんにご出演をいただいておりますので、今回からよろしくお願いいたします。
簡単にだけ井上さんのご略歴みたいなところをサクッと伺えればと思うんですけど、どんなご経歴なんでしょうか?
はい、私は新卒でユナイテッドに入っておりますと。
もう何年目なんですか?
19とかになります。
当時のユナイテッドさんは?
ユナイテッドより前ですね、僕も2回合併を経験してユナイテッドになってますという。
どこにいたんですか?
主にPCのメール広告を売っている会社でした。
全然違うところから来て、投資事業本部付けっていうべきなんですかね。
投資事業に関わるようになったのはいつぐらいからだったんですか?
2018年からになります。
じゃあメルカリさんのエグジット前後ぐらいから関わるようになってって感じなんですね。
そんな今回は井上さんのことを掘り下げすぎてもよくないと思うので、
ちょっとテーマトークっぽく3本目はお送りしようと思っているんですけれども、
起業家の方からすると一言で言うと、
どこのVCが今いいVCで、いけてるVCで、やっぱりいいVCから入れたいじゃないですか。
ユナイテッドさんって今までちょっと2本目のまつりで軽く触れさせていただいたんですけれども、
ファンド投資死ぬほどしてますよね。
結構事業会社の中ではしてるのかなというふうに思ってます。
累計何ファンドぐらいやってるんでしょうね。
現状で保有しているのは47ファンドになります。
VC業界の人は頭が上がらないですね。
47ファンドか。
そういう47ファンドも投資をしていらっしゃるユナイテッドさん、井上さんだからこそ思う、
どういうふうに見極めている。
もちろんそれはファンド投資をする立場という観点はベースだと思うんですが、
それを翻ってみると起業家さんからすると、
こういうファンドがいけてるよって話を色々聞いていきたいんですけれども、
まずはサクッとどんな方針で、
なんでそもそもLP投資ファンド投資をユナイテッドさんが始めていらっしゃった、
今まで続けていらっしゃるというところをちょっと簡単にお伺いしていただけますか。
まずLP出資を始めているところでいうと、
自社のキャッシュのマネジメントをどうするかという話と、
投資事業にどう生かすかというところが1個と、
あとはスタートアップのエコシステムを盛り上げていこうというところが結構大きいかなというふうに思ってます。
現状のLP出資でいうと、
我々の1本目2本目に出させていただいた早川八重樫からもあったと思うんですけど、
個社のスタートアップさんに出資をするというところが一応メインにはなっておりまして、
プラスでLP出資という形でやっております。
LP出資については、
まずキャピタルゲインみたいなところで、
自社のキャッシュをいかに運用していくかというところが1つあるんですけれども、
大きい目的の1つということですね。
プラスやっぱり当社の何かに活かしていけるかということが入ってきます。
ザクというと大きく5つぐらいあるんですけれども、
1つは投資事業のソーシングですね。
自分たちの投資をするためのところになってきますという話と、
もう1つは情報を収集できるかどうかというところですね。
我々がもっと見ていくとか、
投資の精度を上げていくみたいなところ、
そういうところに活用したいというところがあります。
3つ目は自分たちで投資事業をやっているんだが、
なかなかちょっと投資領域としてまだ判断がつきづらい。
今後来るだろうがまだ見えないみたいなところに対しての出資という意味合いがある。
そういうところで間接的に投資しようという意味合いがあって、
あとは他の事業との例えば連携みたいなこととかが目的としてはあったりします。
そういう1,2,3の目的でやられていると、
いわゆるSEED VCみたいなところからシリーズABぐらいの投資をするVCファンドまで
かなり幅広にやってらっしゃるんですか?
そうですね。
結構SEED系のVCさんがメインにはなってくるんですけれども、
一方で幅広にやらせてもらうというところがありますし、
例えば海外のファンドさんで情報を収集するとか、
領域でいうとターゲットファンドさんとかで、
この領域特化でやってますというようなところとかで出させていただくみたいな、
そんなこともやったりはしています。
ちなみにめちゃめちゃ僕らナイズな質問なんですけど、
最近ってVCファンド投資してくれみたいなVCってどのぐらい来るんですか?
無限に来るんですか?
実際この2年ぐらいですね。
今年と去年はかなりこれまでと比べたら多くはなっていますというのが実態でして、
常時何件、10件まではいかないんですけれども、
常時10件?
そのぐらい検討しているような状況にはなってはいます。
すごいですね。
逆にもちろん結果的にご縁があるVC、ないVC、いろいろあると思いますし、
おそらく今回のテーマトークはLP投資の良し悪しというよりかは、
そこを通じていろんなファンド見てきていらっしゃるUnitedと井上さんから見た時の
起業家であればこういうVCがいいんじゃないみたいな傾向と対策みたいなところを
ざくっとお伺いをしていければと思うんですけども、
一旦フォーカスをシードアーリーに絞らせていただいてお話しいただければと思うんですが、
仮に井上さんのご友人とかでこれから起業するんだ、みたいなVCファイナンスをしたいと思っていて、
どんなシードVCファンドを選んでいくのがいいんだろうなってことを迷われている方がいらっしゃった場合に、
単純にどういうふうにアドバイスされていきますか?
これ結構いくつか観点あると思ってますと、
まずは当社のLP出資の考え方みたいなところで一個お話させてもらいますと、
まず僕らシード系のファンドへの出資は結構1号ファンドさんに出資することが多いんですね。
それの理由としては、GPさんが投資先さんに使える時間が多い。
どうしても自業ファンドができてくるところで投資先が多くなってくるよりは少ない方がコミットができる。
それはそうですね。構造的にそうですね。
それが一つあるのと、1号ファンドでやられているGPさんってそこでいかに成果を出すかで、
次のファンド組成だったりファンドサイズの大きさだったりっていうところが出てくるので、
非常にコミットしてくれるだろうという。
死ぬ気でやるっていうことを思っていて、
実際アメリカとかでもやっぱり1号2号の方がそれ以降のあれよりも結果が出やすいみたいなところもデータとしてはありますし、
苦しい実態ですね。
裸としてそういうのを思ったりすることもあるんで、
全てではないですけど1号ファンドさんに投資してもらうっていうのは結構お勧めなんじゃないかなっていう企業家さんにとっても。
いやそれはもう気持ちはなんか想像できますというのも変ですけど、
今僕ら3号ファンドたちはそれ言うのも変ですけど、
1号ファンドの頃は言ってました。
企業家さんにも1号ファンドなんで気合の入り方が違う。
一緒に成功しないと僕らVC辞めたいと思ってないし、
ただ生き残り続けるためには皆さんの成功が全てだから、
ちゃんと一緒に頑張りたいみたいなこと。
僕も振り返れば確かに言ってもいたし、
そのぐらいの気合のあれが変わっているつもりはないですけど、
でもさすがに別に事実としても1号ファンドではないと、
そういうフレーズはさすがに言わなくはなりましたし、
チームのメンバーが確かに増えてきてとかっていうのは、
井上さんのご意見の通りだなと思うところはあるので、
お金集めるのが1号ファンドは難しかったりもしますもんね。
そうですね。
なので我々としてはそこをなるべくファンド組成を早くして
投資実行ができるように結構早めに、
LP出資として決めるっていうことを心掛けてはいます。
なるほど。
その中でも1号ファンドであればいいっていうのも
一つの分かりやすいステータスかと思いつつも、
ユナイテッド3名選から見ても1号ファンド全部には
入れてらっしゃらないです。
ですよね。
一旦グッとフォーカスをした質問になりますけど、
1号ファンドだぞと。
その上でどんな人が、
ユナイテッド3名選でどう選んでるっていうのもあるかもしれないですし、
そういうのを鑑みると、
もうちょっと踏み込んでこういうアドバイスになってくるかな
みたいなところで、
どんなところになるんですか?
そうですね。
ユナイテッドの出資をするかどうかみたいなところで言うと、
ユニークネスというかですね、
いかに差別化があるかだったりとか。
人いっぱいいますからね。
そうですね。
あとは1号ではあるものの、
多分その前にどういうご経歴でご実績があるのか
みたいなところを判断していますという形で。
あくまでもユナイテッドさんが投資をする市内の目線では
ということですね。
その辺の見ていく観点を生かすとすると、
支援とかが結構やっぱり大きなテーマになるんじゃないかな
というふうに思っておりまして、
結構そこでファンドさんの色が出てくるんですよね。
全く支援というかハンズオフみたいな方もいらっしゃいますもんね。
はい、そうですね。
その入り込み方とか、
あと得意分野とかもやっぱり違うんですよね。
思います。
例えば事業を作っていく部分だったりとか、
KPIを設計していく部分みたいなところで
強いっていう場合もあると思いますし、
例えば採用の支援を大きくやりますということもあるでしょうし、
例えばLPさんを紹介して、
事業としてお客の紹介だったり、
次のファイナンスのところにつなげていくみたいなこともあると思いますし、
ちゃんと相手側の目利きもする時間にするっていうのはすごい大事なかもしれないですね。
そうですね。
理解です。理解です。
他の観点とかで何かVCファンドどう選ぶべきみたいなところって、
他のがあったりするんでしょうか。
VCのファンドさんって大体投資の期間とファンドの期間って決まっています。
なので自分たちのステージ、特にシードとかで早いステージの会社さんであれば、
そのファンドの満期がいつなのかとか、
そういうことは気にしながら考えていくのがいいんじゃないかなというふうに思います。
確かに。だいぶテクニカルな話でもあるので、あんまり創業期の企業家さんとか知らないですもんね。
そうですね。
あと言うて10年後とかの単位の話すると、
現実見なくて10年後でも8年後でも一緒かなみたいな感じで思いますもんね。
はい、そうですね。
やっぱりそういう意味で言うと井上さんたちから見ても、
コンタクトを積極的にするべきは1年間いないぐらいとか1年半ぐらい前には
蘇生されているVCファンドさんで、なおかつ1号ファンドであれば
より気合も入っているだろうし、いいであろうというのが
大枠の騒論って感じですかね。
そうですね。その中でいろいろ支援かどうかというのを見ていきながら
やっていくのがいいんじゃないかなというふうには思います。
理解です。
今のまさに井上さんのお話を正して整理していくと、
1号ファンドでかつファンド満期が比較的先で支援の体制もというところかと思いますけど、
例えば僕らで言うとまさに3号ファンドだったりするんですけど、
2号、3号ファンドのところとかはどういうところの間で見極めるべきだったりとか、
必ずしも1号じゃなくてもいいみたいなところで、
どんな感じのご意見だったりするんでしょうか。
ありがとうございます。これは逆に実績があるということなので、
どういう投資先さんに実際ポートフォリオとして含まれていらっしゃるのかとか、
その中でどういう関わり方をされていらっしゃってきたのかとか、
そういうところが見えると思うので、そこを大事にすると1号以外で、
2号、3号、4号、5号というファンドさんでもいいかなと思ってます。
たまに僕らも投資先の方がVC選びを、シリーズエラウンドとかが多いですけど、
されるときとかに、僕らはお付き合いがその方々とあるけど、
企業家さんからしたら初めましてだったりするので、
彼らの既存投資先のリファレンスインタビューとかお願いしてみても、
失礼ではないのでいいんじゃないですかとかいうことはあるんですけど、
企業家さんとしたといろいろ教えてくれて、実はこう思っている、
ああ思っているとかもいろいろ出てきたりするので、
まさに過去の投資、2号、3号の方であれば過去の投資先の方々と
どうコミュニケーションしているのかというのは、
全ての投資先がポジティブに思ってくれているかどうか、
若干怪しい気もしますけど、
まさにすごいクリティカルな観点なのかなと思いますし。
あとはファンドさんの中でも、GPさんが例えば何名かいらっしゃるときに、
GPさんによって得意不得意とか、
そういう領域が違うっていうのもあるので、
その辺も見てもらえるといいんじゃないかなと思っています。
ありがとうございます。
最後にVC、CVC、業界的な質問になっちゃうかもわからないですけど、
47ファンドをやられているUnitedさんだからこそ思う、
LP投資の意義、意味と、仮にそのLP投資に関してある事業会社さんであれば、
こういうふうに選ぶといいんじゃないっていうところはいかがでしょうか。
はい、ありがとうございます。
まず多分キャピタルゲインっていうのが大前提にあった方がいいと思います。
結局それだけでちゃんと回っているのかどうかというのも、
経営指標としては見られるはずなので、そこが大事だと思っています。
ちなみに何年間ぐらいのタームで見ていくのがLP投資って正しいんですか。
実際今僕らがやっている中で言うと、やっぱり5、6年ぐらいでリクープしてくるかどうかというような流れなんですよね。
なので長い目で見た方がいいかなというところと、
我々で言うとそれを毎年継続することでその波を作らないようにしているというのが人にはなりますね。
なるほど。
5年前にやってきれいに回収できたやつもあれば、2年遅れるやつがあっても、
そもそも仕込みの時期がずれているやつが早く回収できれば、
ブレンドすると安定的に出てくる。
ピール状プラスになるっていう。
そういうことを考えながら運用していますね。
逆にそこが前提とすると、他の観点でどういうふうに選んでいくべきなんですか。
各社さんによって多分違うと思うんですけど、
自分たちがやる目的に合わせてその意義を達成できるかというのをちゃんと考えた方がいいと思っています。
ファンドさんによってLP向けサービスっていうのの種類も違うんですよね。
全然違うと思いますね。
例えば人材育成に使いますなのか、事業連携に使いたいですなのか、
自分たちで投資をするために使いますなのか、情報収集なのかみたいなことで全然違ってきて、
それが自分たちが出資する金額と、
帰ってくるLPサービスのリターンとしてどうかっていう判断は結構重要なんじゃないかなというふうに考えております。
理解です。
今日のお話を受けて企業家の方がご相談があるかちょっと分からないんですけれども、
とはいえUnitedさんであれば、もしUnitedさんのテック投資の枠組みに入らないラウンドの企業家の方でも、
47ファンド投資してるんで、
もしかしたらファンド投資先でご紹介していただけるパイプラインはある意味しのほど持ってるのかも分からないですし、
もちろん事業会社の方も今後そういうVC連携とか考えていらっしゃる方であれば、
Unitedさんがトップ片手で数えられるところぐらいLP投資に詳しいというのはほぼ間違いないかなと思いますので、
ぜひそういったところでもカジュアルにご相談とか、これは企業家さん事業会社さん両面いただけるといいんじゃないかなと思っております。
改めて井上さんちょっとお話ししにくいのは良かったなと思いますが、いろいろと突っ込んでありがとうございます。
ありがとうございます。
また次回以降も様々な方出てまいりますので、チャンネル登録もしてお待ちいただければなと思います。
それでは次回もお会いしましょう。さよなら。