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2025-08-27 23:34

VC選びは◯◯を見ろ!投資のプロが教える着実なリターンの掴み方【グリーベンチャーズ 中尾俊輔・高橋理衣 vol.02 】

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※2025年7月31日のYouTube動画を同時配信しています。

本動画では、グリーベンチャーズ株式会社の中尾俊輔氏・高橋 理衣氏を迎え、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)におけるLP投資の戦略と意義について深掘りしました。


・なぜ事業会社はVCファンドにLP出資すべきなのか?

・エマージングマネージャーへの注目が高まる理由

・FOF(ファンド・オブ・ファンズ)という選択肢の活用法


など、これからCVCを始める企業や起業家にとって貴重な知見が詰まっています。

ぜひ最後までご覧ください!


【動画目次】

ダイジェスト

今回のテーマ

経歴紹介

ファンド投資について

VCファンドのトレンド

投資戦略とその背景

今後のLP投資はどうなる?

LP投資のタイミング

投資成功事例

投資基準

継続的課題について

LP投資の判断観点

投資後のコミュニケーション

VCとFOFの違い

視聴者へメッセージ


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◯石橋孝太郎 Gazelle Capital株式会社-代表取締役/代表パートナー

X(Twitter)▶︎https://x.com/kbridgestone

Facebook▶︎https://www.facebook.com/koutaro.ishibashi.25

2016.11 クルーズベンチャーズ株式会社を創業。

取締役として、コーポレートベンチャーキャピタルの設立と運用に従事。

同社にて創業初期の起業家を中心に投資活動を展開した。 

その後同社を親会社に合併させたのち、退職。

2019年5月にGazelle Capitalを創業。

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◯中尾俊輔 グリーベンチャーズ株式会社 取締役・パートナー

X(Twitter)▶︎https://x.com/SHUNSUKENAKAOVC

Facebook▶︎https://www.facebook.com/shunsuke.nakao.9

公式HP▶︎https://gree.vc/

慶應義塾大学経済学部卒業。

PwCコンサルティング入社、経営コンサルに従事。

アドバンテッジパートナーズ、アント・キャピタルでPE・セカンダリー投資を経験。

ブラックロック・ジャパンで中小型株ファンドマネジャーとしてIPO後のスタートアップ(グリー、ZOZOなど)に数多く投資。

三井物産企業投資で事業参画型投資を推進。

2022年よりグリーベンチャーズ株式会社に参画。

独立系ファンドと事業会社の両方で投資経験あり。

GREE LP Fund JP1号(120億円)を通じて、日本のVCに対するLP出資を担当。

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◯高橋理衣 グリーベンチャーズ株式会社 プリンシパル

Facebook▶︎https://www.facebook.com/riitakahashi

公式HP▶︎https://gree.vc/

慶應義塾大学法学部を卒業。

新卒で日本銀行に入行、広報・金融市場部門で海外メディアや投資家対応を担当。

三菱UFJ銀行で海外部門の企画業務に従事。

楽天グループでM&A・資本提携の企画・実行、子会社の資金調達などを担当。

2023年末にグリー入社、現在はIR・ポートフォリオチームを牽引中。

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#スタートアップ #ベンチャーキャピタル #資金調達 #ベンチャー投資 #起業家 #起業 #投資

サマリー

本エピソードでは、グリーベンチャーズの中尾俊介氏と高橋理衣氏が、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)がLP(リミテッド・パートナー)投資を活用して成功を収める方法や、新興VCのトレンドについて詳しく解説しています。未上場金融の専門家である中尾氏は、LP投資戦略や最新のエマージングマネージャーへの投資の意義について話し、CVC活動の進展において効率化とシナジーの重要性を強調しています。また、LP投資の活用と適切なタイミングでのスタートアップ投資が長期的な戦略的リターンをもたらすとされています。グリーベンチャーズでは、FOFファンドを通じて様々なスタートアップへの投資戦略を展開し、投資者が戦略的リターンを追求する支援をしています。さらに、営業活動やコミュニケーションの強化を通じて投資成果を向上させる方法についても言及されています。

CVCとLP投資の関係
ズバリですね、CVCがどのようにLP投資を活用しながら、 戦略的に組み上げていくのか、というのがすべてわかるようになっています。
ベンチャーキャピタルに対するLP収支というのを、 15年ぐらい前からやっていまして、ファンドの数で言うと100本程度に日々投資をしていまして。
最近はですね、すごく新興マネージャーというのが増えているかなと思います。
ネットのROIで2.5倍出せるかどうかというのが一つの基準になってくる。
弊社のFOFも活用いただけると、20本ぐらいのVC、600社ぐらいのスタートアップが見えるという観点で。
はい、みなさんこんにちは。スタートアップ投資TV、ガズレルキャピタルの石橋です。
今回はですね、グリーベンチャーズ取締役でありパートナーでもある中尾さんと、 プリンシパルを務めていらっしゃる高橋さんにご出演をいただきまして、
ズバリですね、CVCがどのようにLP投資を活用しながら、 戦略的に成功を収めていくのか、みたいなお話ですとか、
どういう風にLP投資を戦略的に組み上げていくのかというのが全てわかるような動画にしていきたいと思っておりますので、
お話できるようなノウハウをぜひいただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
まずちょっと簡単に中尾さんから、プロフィールちょっとお伺いしても大丈夫ですか。
はい、グリーベンチャーズの中尾俊介と申します。よろしくお願いいたします。
3年前にグリーベンチャーズの方に入りまして、ファンド・オブ・ファンズを設立して、
主に日本のベンチャーキャピタルに対するLP出資というのをやってます。
それ以前はですね、かなり長くいろんな投資をやっておりまして、
20年以上ですかね、バイアウト投資だったり、事業再生投資だったり、
あと今流行っているセカンダリー投資、それに加えてLPセカンダリー、
やってたものも流行っていたし、上場株のファンドマネージャーもやっていて、
結構ありとあらゆるものをやってきたのかなという風には思っております。
一言で言うと、未上場金融のプロの中尾さんが語るLP投資戦略についてと言っても過言ではない感じなんですね。
プロと言われてしまった以上、頑張りたいなと思います。
楽しみにしています。ぜひ高橋さんからも自己紹介いただければと思いますが。
高橋リーと申します。グリーベンチャーズは1年半ほど前から働いておりまして、
主にIRですとかハンドレース活動などをしております。
私は新卒で日本銀行というところに入りまして、
海外機関投資家向けのIR活動みたいなところをしておりました。
日本銀行の政策の説明をしたりですとか、
海外の投資家がどう思っているかみたいなところを、
逆にヒアリングするっていうのを行っておりました。
それを経てですね、もう少し現場サイドに立ちたいなと思いまして、
グローバル含めた全社的なM&Aですとか、JVの設立などもやってました。
ありがとうございます。ちょっと簡単にまずファンド投資についてご説明いただいてもよろしいでしょうか。
グリーベンチャーズはですね、通常のスタートアップ投資に加えて、
ベンチャーキャピタルに対するLP出資というのを15年くらい前からやっていまして、
リスクを取ってエコシステムに貢献したいという思いで、
グリーベンチャーズが投資を始めたといった形になっています。
日本の中では事業会社ではですね、ほぼ最大規模でやっているんじゃないかなというふうに思っておりますし、
エコシステムを活性化させたいという思いでずっと投資をやってきているというところです。
最大規模というお話だったので、どのぐらいいわゆるVCファンドには投資していらっしゃるんでしょうか。
ファンドの数で言うと100本程度に日米で投資をしていまして、
累計のコミットメントでは数百億レベルでやっています。
そんなにやっている一時事業会社さんってほぼないですよね。
そうですね、インターネット系のミクシーさんも相当な規模でやられていると思いますけれども、
同じかそれ以上やっているんではないかなというふうに考えております。
ありがとうございます。本当に改めてファンド投資のプロでいらっしゃるんだろうなというところは、
数字からも伝わるところなんですけど、このVCファンドの最近の動向みたいな、
どんな感じのトレンドになっている、どういうプレイヤーが増えてきているよねとか、教えていただいても大丈夫ですか。
最近はですね、すごく新興マネージャーというのが増えているかなと思います。
大型の独立VCを卒業されて新たにファンドを立ち上げる方ですとか、
企業家ですとかエンジェル投資家を経て新たにファンドを立ち上げる方みたいな、
そういった方々は皆さんご自身の強みを向きにされていますので、
例えば海外投資家へのリーチがあって、投資先の海外支援を手伝えるですとか、
M&Aに長けていて、M&Aロールアップみたいなところも強みとして持っているようなVCファンドが増えているかなと思っております。
弊社も積極的にこういった新興マネージャーには投資していきたいなと思っております。
いわゆるエマージングマネージャーとかいうやつですよね。
そうですね。アメリカではかなりの数のそういった方がいらっしゃいますので、
日本もそういったアメリカの業界に追いついてきたのかなと思っています。
ありがとうございます。今まさにお話しいただいたようなエマージングマネージャー、新興VCみたいなところって、
大体投資先VCファンドのうち何割ぐらいを占めているものなんですか。
大体3割ぐらいを占めているかなと思います。
ちなみにどういう戦略背景で着地3割ぐらいになったとかって、何かそういうお考えとかってあられたんですか。
LP投資の意義
3割ぐらいはやりたいという目標の下にアロケーションしています。
理由としては、やはりVC業界というのは非常に若い人たちが活躍しているところであるので、
もともとのベンチャーキャピタルで本当はやりたかったんだけれども、
なかなかこういう投資認められなかったっていう思いを持って独立される方が多くて、
実はそういう種がですね、後々になって非常に優秀なスタートアップへの投資につながることが多いというのも、
この15年間で見てきたところがありますので、積極的にイマージングマネージャーへの投資も継続していきたいなというふうに思っております。
グリーグループで言うと、ストライブのつつみさん、SNSでもタイミーさん、
なかなかもしかしたら投資できなかったかもしれないみたいなこともコメントされていらっしゃいましたけど、
FOFファンドだからこそ、イマージングマネージャーに投資すると、
そういう可能性の目みたいなのも広く取れるっていう感じになるんですかね。
そうですね。タイミーさんの件ですとFベンチャーズさんですとか、エニカラーさんの件だとスカイランドベンチャーズさんですとか、
いずれも若い企業家にフルベッドするというのを、もうまさに投資理念として掲げていて、
もう迷いなくその投資を継続していると思うんですよね。
それこそイマージングマネージャーのやるべきことなのかなというふうに思っておりまして、
そういった投資事例が出てくるVCに投資したいなというところもありまして、
若いVCへの投資というのは非常に重要視しております。
まさにおっしゃっていただいたように、新興系のVCファンドで、
しかもそれぞれ1号ファンド、2号ファンドから出資されているような投資先の方のイグジット事例なのかなと思いますので、
まさにイマージングマネージャーが強烈なリターンを発生させるっていうのは、一定数再現性はありそうな話ですよね。
そうですね。そして彼らがブレずにそれをやり続けているところっていうのがすごいのかなというふうに思っています。
ですね。僕らも有定3号ファンド今ちょうどやっている最中ですけど、
ブレないことっていうのは確かにすごい大事なのかなと、1位プレイヤーとしても感じたりするところでもあります。
ありがとうございます。
このコンテンツ自体のテーマがCVC投資戦略の鍵になるであろうLP投資を知るみたいな命題ですので、
まずはちょっと大きいところのご質問からね。
CVCとか事業会社の皆さんが今いわゆるVCファンドにLP投資をする意義とか理由とか狙える効果みたいなところってどんなものが挙げられるんですかね。
大きく分けると2つぐらいあるんではないかなと思います。
1つはやっぱり幅広く情報収集するといった目的があると思います。
スタートアップ投資に関して言うと幅広く見ていく中からここがいいんじゃないかというのを探し出すというところが重要になるんではないかなというふうに思っています。
もう1つは社内知見の蓄積といったところだと思います。
いろいろなVCの皆さんと関わることによって投資のノウハウだったりですとか人脈だったりですとか、そういったところを培うためにVCにLP出資しているという背景があるんではないかと考えています。
例えば100億円サイズのVCファンドに1億円投資をするケースと10億円のサイズのファンドに1億円投資をするケースで結果として得られる功用が結構違うみたいなお話もことしやかに聞いたりもするんですけど、実態としてそういうお話ってあるもんなんですか。
具体的にそこまでの違いというのは感じてはいないんですけれども、確かにあるんじゃないかなとは思います。
1つはやっぱりサイズが大きいファンドに投資をすることによっていろいろな種類、数のスタートアップに触れるということができるんだと思います。
ただそれだとどうしてもチケットサイズが小さくなってしまうので、密なお付き合いという面では薄まってしまうのかなと。
一方でイマジングマネージャーのようにファンドサイズをある程度絞っていく中でそれなりのポーションのLP出資をするということであれば、かなり密なお付き合いができて、このスタートアップへの投資どうですかとしたところを促していってくれるというようなところがあるのではないかと思っております。
LP投資で幅広いまずは見ていくというところの効果というのは一部理解ができてきたんですけど、それ以外の効能というのはLP投資に見出せるものなんですかね。
CVCというのは皆さん非常に少人数でやっていらっしゃいます。その中から財務リターンですとか、戦略リターンとかそういったものもしっかり追い求めていかなくてはいけない。
CVC活動と効率化の重要性
自分たちがいいものを探してきてもそれを本体の人たちにとっていいものですよっていうのをさらに伝えていかないといけないという非常に高度なことをやられているので、効率化というのは必須なんではないかなというふうに思っています。
その効率化したプロセスの中でいかに自分たちにフィットする収支先を探していくか。ここが非常に重要になるんではないかなと思っております。
なので非常にたくさんの投資先の中から絞り込んで投資をして、それが自分たちのグループとのシナジーが生まれたというのはすごい喜びになるんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。だいぶこの中CVCですとかCVC事業会社の方によるLP投資というのもおそらくオープンイノベーションの文脈とともに盛り上がってきたところなのかなと勝手ながら理解をしているんですけれども、このトレンドってそもそも今後も続くものなのか、どんなふうになっていくんですかね。
はい。より強く続いていくんじゃないかなというふうに思っています。どうしても日本の企業ですと既存の事業の伸びが頭口になっていくっていうようなトレンドがあると思います。そうした中でやっぱり10年後20年後、新しく入ってくる新入社員の人たちのために何か新しいものを作らないといけないっていう動きはですね、どんどん強まってくるというふうに思っております。
ありがとうございます。今後のこのCVC活動ですとか、場合によってはCVCの方のLP投資活動というのはどんなふうに変化していく、場合によっては進化していくんじゃないかなというふうに中尾さんたちとしてはお考えなんですか。
この5年10年というのはCVCの黎明期だったなというふうに思っています。とにかく投資をしないと始まらないわけですよね。バッターボックスに行ってみようとかゴルフのラウンドに出てみようとかそういうような状態だったんではないかなというふうに思います。
皆さんだいぶこなれてきたんではないかなというところで、ただここからは打率を上げていったりですとか、ゴルフで言えば適切なショットを打っていくっていうような時期に入ってきたんではないかなというふうに思っていますので、
ご自身にとっても相手先にとっても非常に実りある投資になるような集中度合いを高めていくっていうフェーズに入ってきているんではないかなと私は感じています。
ある意味精度を上げていく方向性になっていくであろう中でのLP投資の重要度がやはり上がっていくっていうふうなご意見なんですかね。
はい、その通りだと思います。ですのでその数のところはある程度維持しつつ、もしくは広げつつですね、ただその中から得りすぐってくるところっていったところの確率を高めていく必要があるんではないかというふうに思っております。
ありがとうございます。シンプルにこれ、いつなんだろうな、CVCAこれからやりますみたいな方とか、去年作りましたみたいな方、いろんな方いらっしゃると思うんですけど、タイミングとかって戦略的に考えるとあるものなんですか。
なるべく早ければいいんじゃないかっていうのが結論でして、スタートアップ投資かつ協業戦略リターンを達成するという観点だと10年ぐらいはかかるような長期戦なので、
かなりの数のスタートアップの送信ができるLP出資ですとか、ネットワーキングで良い案件を紹介してもらうようなLP出資みたいなところはなるべく早くやっていただいて、協業ですとか戦略リターンの創出みたいなところに是非リソースを掲げて捧げていただければなと思っています。
場合によってはこれから考えてますとか、来年再来年考えてますみたいな方は何ならVCファンド投資をして、いろいろ機会提供ですとか、ご縁というのを確保しながらCVC活動を始めるのが始まる前段階でも全然適切というイメージなんですかね。
そうですね。グリーンも2010年にLP出資から始めまして、その4年後にスタートアップ投資を始めているという形ですので、結構なそういうネットワークですとか、投資知見というのは得られるのかなと思っております。
投資基準とリターン
ありがとうございます。グリーンさんの事例についても触れていただいたと思いますが、うまくLP投資を活用してCVC活動を前に進めていらっしゃるような事例って他の会社さんだとどんな会社が挙げられるんですか。
イベントでご一緒して積極的にやられてるなと思うのはミクシーさんとかキャナルベンチャーズさんかなと思っています。ミクシーさんに至ってはLP出資からの直接投資からのMAみたいなところも達成されていらっしゃいますので、すごくCVCとしてはベストプラクティスをいろいろ達成されている企業さんなのかなと思っています。
グリーンさんはまだそういう事例はないんですかね。
実際グリーンも2012年にゲーム事業の拡充という観点からポケラボというスタートアップさんを買収した経緯がありますので。
実際早めにLP投資を始めて結果マイノリティのCVCできてしっかり新規事業開発とか、場合によってはM1年にもしっかり結びつくっていうのは実例としても存在するという感じなんですね。
はい。
ここからですね、もうちょっと具体になぜグリーベンチャーズ社がそのVCファンドに投資をしたのかみたいなところ。
すでに100以上のVCファンドにご出資されている中、どういう基準で決めていらっしゃったりですとか、どういう見聞きをしていらっしゃるというところは、ぜひご意見というかポイントを教えていただければと思いますが、中尾さんお願いしても大丈夫ですか。
はい。グリーベンチャーズは結構いろんな角度でベンチャーキャピタルを見ているかなというふうに思っています。
具体的に言うと、どういうソーシング活動の強みがあるのかといったところですとか、リードの獲得のためにどういう作戦を練っているのか、バリュエーションの目線なんていったところにも興味を持っています。
あと実際その投資をした後ですね、どういうバリューアップ活動をしているのかですとか、ネクストラウンドの設定の方法、あと最終的にはエグジットもあるんですけれども、IPOだけなのか、M&Aも組み合わせてやれるのか、そういったその各プロセスにおける評点みたいなものを自分たちなりに持っていまして、それらを総合してこのVCであればこの競合環境を戦っていけるよねといったところに投資をしていますね。
なるほどですね、ありがとうございます。ちなみにいわゆるエマージングマネージャーについての投資戦略みたいなところだと、そこはそこでお考えとかってあられるんですか。
やはり差別化ポイントを持っているかどうかといったところが重要なんではないかなというふうに思っています。M&Aロールアップができるのかですとか、セカンダリー投資がとか、あとはゴーグローバルがとか、いろいろなエコシステム上これから伸ばしていかないといけない部分があると思うんですけれども、それらに強みを持っているところっていうのはやっぱり投資したくなるといったところがあるんじゃないかというふうに思っています。
ありがとうございます。ちなみにまさにエマージングみたいなところも見ていくと、僕らみたいな振興系のVCと、それこそ当然シード系じゃないVCファンの方もいらっしゃいますが、いわゆる諸先輩型のVCファンですね、継続可能性ですとか、いわゆるサクセッションと呼ばれるようなところとか、課題に上がれるようなVCさんもあられると思うんですけど、そういったところはあまり気にされないんですか。
かなり見ていまして、まずそのGP出資をきちんと若い人にしてですね、リスクを取ってリターンもしっかり提供できるような体制になっているか、それと同時にですね、GP自体のハングリーさっていったところも見ていまして、引き続き大きなスタートアップをしっかりと育てて、ちゃんとしたリターンを返すんだっていったところに力点を持っているかどうかっていうのもかなり重視しているところです。
なるほどですね。さっきのどういう基準でやってるんだみたいなところをお伺いしていくと、いい意味でもきちんとハードルというか観点を持たれてやってらっしゃるんだなということは十分伝わってきたんですけれども、他方で僕らのような新興系のVCファンだと多分全ての要件を満たすことってなかなか難しいとは思ってまして、
グリーンベンチャーさんのお話でもいいですし、一般論としてもここは何かあんまり重視してLP投資検討観点にするべきじゃないんじゃないみたいなところのご意見もぜひいただければと思うんですけど、どんな感じなんでしょう。
やっぱり過去のトラックレコードだけを重視するっていうのは少し危険な部分もあるんではないかなというふうに思います。
ただファンドサイズとリターンっていうの関係がどうなっているのかっていったところについては注意を払わなくてはいけないかなと思ってます。
一方でイマジングマネージャーに関してはファンドサイズは最初は小さく始めて、自分たちの強み差別化ポイントに関する投資をぶれなくやり続けるっていったところがあると思ってますので、投資するときには非常に重視しています。
必ずしもその投資、リターンの実績を重要視しすぎることはないみたいな感じなんですかね。
はい、そうですね。
それだけVC投資をたくさんしていらっしゃると、ファンドのサイズの適正値みたいなところも場合によってはグリーンベンチャーズさんとしてはご見識とかご意見もあられるのかなと思うんですけど、
例えばシードファンドだけ切り取るとどういうサイズが適正値だったりですとか、リターンが出やすい出にくいというご意見としてはどういうのをお持ちなんでしょうか。
大きすぎるとリターンが返せるのかどうかっていうのは、今この大きすぎるファンドが出てきたまさに第一段階なので、これからVCの人たちが検証していかないといけない部分なのかなというふうに思ってます。
一方で過去、我々が投資してきた中で、やはり有料なVCとして一つの目安になるのは、ネットのROIで2.5倍出せるかどうかというのが一つの基準になってくるというふうに思います。
あくまでもネットでですね。
グロスで言うと大体3倍ぐらいはあったところなのかなと思うんですけれども、そのファンドサイズかける3っていうのを最終的な持ち分比率で割り直せば、その投資先の株式価値の合計みたいな形になるんですけれども、それが実現可能なのかどうなのかっていうのは、我々ファンズのマネージャーがしっかり見ながら投資先を決めていかないといけないという、こういうフェーズに日本は入ってきたんじゃないかと思っております。
グリーベンチャーズのFOF戦略
いい意味で競争環境を激化してきてるんだろうなとは思うんですけれども、ちなみにその投資をした後のLP投資先とのコミュニケーションとかで、こういうふうにやるとなおさら良いよみたいなチップスとかって何かお持ちですか。
定常的にやっている活動としては、月次だったり各月でやっている定例会、およびLP総会の出席とかですね、そういったところがあるかなと思います。VCはどうしてもスター銘柄の動きがどうなっているのかっていったところに、我々重きを置いているので、少しサース的な人たちの力も借りながら、このファンドではこの銘柄に注目していこうですとか、注目していた銘柄がこんな動きになってるよみたいなのを、
可視化できるような仕組みを今ちょうど整えようとしているところですね。
それじゃあグリーベンチャーズさんのある意味ソリューションとしてそういうのを作っていこうみたいな感じなんですか。
そうですね、そういったところはテクノロジーの力を借りて、我々もVCさんもこういったところに力点を置いて投資活動していったらいいっていう対話の一つにつながればなというふうな思いでやっているところです。
ありがとうございます。改めてここからLP投資という観点だけではなくて、FOFファンドについてもお伺いしていければと思うんですけれども、直接VCファンドに出資する場合といわゆるFOFファンドに出資する場合の違いでいうとどういうふうに対別されるんでしょうか。
直接のVCへのLP出資はやはり深振りができるかなと思います。自分たちの戦略とあったスタートアップに投資をしているようなVCですと、そのVCの方たちの投資知見を得られたりですとか、場合によっては投資委員会に売席をして、よりその業界の知見を深く得ることができるのかなと思います。
一方で先ほど中尾が述べたような、広く網羅的に見たいというような新VCさんですと、複数のLP出資をするのがいろんなフェーズですとか、いろんな領域のスタートアップを見るというのが有効かなと思っています。その中の一つとして弊社のFOFも活用いただけると、20本ぐらいのVC、600社ぐらいのスタートアップが見れるという観点で、効率的に送信ができるかなと思っています。
大前提として当たり前のようにFOF、ファンズオブファンズというお話もさせていただきましたが、簡単に改めてどういう特徴とか強みを持っていらっしゃるというところも簡単にお話いただいて大丈夫ですか。
FOFというのは、元々はアメリカで発祥したような商品でして、数あるVCの中からプロが見聞き力を持って有料なVCに出資をするというようなものになります。
フリーベンチャーズのFOFは有料のVCに20本ぐらい出資をいたしまして、いろんな600社ぐらいのスタートアップが見れるというものになります。
フェーズで言えばシードからアーリー、またまたクロスオーバーですとかセカンダリーなど投資をいたしますので。
いろいろ幅広いですね。
はい、セクターもITジェネラルからディープテックバイオまで幅広く出張してきますので、リスク分散の観点でもオープンイノベーションのソーシングの観点でも広くご活用できるかなと思っています。
ありがとうございます。
ぜひ最後に中尾さんの方から視聴者の方に向けてですね、グリーベンチャーズさんがやっていくFOFファンドを通じてこういうところ実現していきたいよねとか、こういう狙いとかこういう人たち相性いいよねってところをぜひメッセージをいただければと思いますので、ぜひお願いいたします。
グリーベンチャーズのFOFというのは幅広いスタートアップを見ることができるといった特徴がございます。
事業会社の投資をしている皆さんはいい投資先を見つけて財務リターンだけではなくて戦略リターンを達成して、さらにグループ全体の皆さんを巻き込んでやっていかなくてはいけないという非常に高難度なことをやられているというふうに思っています。
ですので、ぜひ我々のファンド・オブ・ファンズでご一緒してですね、皆様のお役に立てればというふうに思っている次第です。
投資戦略の重要性
それではですね、改めてグリーベンチャーズ、一本目は相川さんもご視聴いただきましたが、中尾さんも高橋さんもご視聴ありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
ぜひLP投資をこれから考えていこうとか、これからCVC活動をやってオープンイノベーションを実現していこうという方は、グリーベンチャーズさんのようなFOFファンドであったりですとか、私たちのような直接VCファンドの問い合わせをするとか、様々な方法、ご説明をいただきましたら、損なくなくフラットに見ていただければなとは思っておりますので、ぜひこの情報としてはご活用いただければなと思います。
それでは次回もお会いしましょう。さよなら。
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