結構採用にコミットしろみたいなこと言う人もいらっしゃると思うんですけど、そういう人って橘さんから見るとどういうふうに見えるというか、そもそもなんでああいうふうに採用にコミットしろっていう人がいらっしゃるんですかね。
経営全体とか組織全体としては採用活動とか組織ってすごく重要なので、投資すべきなんですけど会社全体としては。ただし企業家個人としての時間の使い方としては、それを任せられる経営チームを組成して、やっぱりお客様との時間の中で結局プロダクトを充てる事業を作っていくしかないので、お客様との回る時間がなしにどんどん採用して人ばっか増えても結局プロダクトとか事業がなければ、
順番が違うというふうに思っています。なので企業家個人としてはもう事業に集中すべきだというふうに思います。
橘さんの場合は一番最初のファーストゲームは法律系というか法務の方からだと思いますが、クラウドサインではもう完全に事業サイド、ものづくりというかプロダクト開発をやっていらっしゃると思うんですが、
企業家さんによってはマーケター出身の方だとか人事出身の方とかバックオフィス出身の方もいらっしゃると思うんですけれども、ともすればリソース少ない頃って自分の経験を活かしてとか自分ができるところだとやっぱり考えがち。
創業者の人の自身の経験のアセットが多少ものづくりとは違うところだったとしても、ものに集中するべきなんですかね。
当然で、そこのあと連続的に事業って当てないとやっぱり時価総額って作れない、特に単一のSaaSクラウド事業が特に単一で当てて上場した後、2つ目の事業3つ目の事業って再現性持って事業当て続けなければ結構難しいというのがもうプライベートマーケットからずっと同じかと思ってます。
上場した途端やばいと、成長率やばいんで、MAとか新規事業とか途端にやっても新規事業を作ること、M&Aになれてない素人がやっても結局当たるわけがないので、やっぱりシード時期から新規事業を当て続けられる仕組みづくり、それがサイバーエージェントとかGMOとか楽天といった会社、成長モデルで言うと彼らはシード時期から新規事業をやり続けるっていうのが日本における再現性だと思ってますので、
サース事業が出てきてから1つのサースに専念するというのが10年間で出てきた、スタートアップってゲーム事業だったら複数の事業を最初からやり続けてラインナップとして、当時のメディア事業、SEOの中心としたメディア事業も複数メディアを携えて上場するって当たり前だったんで、
ある意味でこっちがスタートアップにとって普通であって、単一サースをやって組織を作ることっていうのはこの10年間出てきた最近だけの言説というか、なのでどっちかというと事業を連続的に最初から作り続けてこれに創業者がコミットするっていう、どっちかというと日本で言うとこっちの方が再現性あるというふうに思ってます。
いい意味で僕も目が覚めるじゃないですけど、何かおっしゃってる通りというか、事実として日本国内において大きくなっていらっしゃる、初先輩方の企業群でいうと初期の頃から新規事業開発非連続的にやってらっしゃるし、結果的にちゃんと非連続的に成功させていらっしゃるし、それの積み上げで大きい会社になってらっしゃいますもんね。
はい、あとM&Aとかもそうです。サイバイジェント創業して、確か2,3年でネットプライスを買収して、それも高買収上場したりとか、楽天も創業して2年ぐらいで上場して、その1年後に今の楽天証券楽天トラブルとなる事業を買収していたり、結構シード時期からM&A新規事業を事業の再現性の中でやってきたっていうのが特徴ですかね。
しかもあの時期の方々って高速で上場して、高速でどでかいファイナンスをして、その資金をガンガンM&Aも含めて新規事業を作ってらっしゃいましたもんね。
当時はパブリックマーケットでインターネットバブルが支えてきて、弾切って大変なことになったんですけど、今ある意味で彼らがパブリックマーケットで調達したぐらいは無理なんですけど、近しい金額はシリーズAファイナンスでできるんで。
逆に未上場時点のマーケットが大きくなってきたからこそ似たようなことが未上場でできるって感じですかね。
そうですね。シードだとさすがに無理なんですけど、シードシリーズAの累計額でいくと彼らがパブリックマーケットで預けたものと再現性があると思います。
逆に橘さんの中でちょっと話が余談にそれちゃうかもしれないですけど、直近だと東証さんが上場後5年間以内に100億円の自家総額に到達してないとどうこうみたいなお話も上がってきてるわけですけど、
どこまでの規模をフォーカスしてどういうスケジュールで実現していこうとか、いつまでを未上場でいるべきだよねみたいなのを今だとお考えなんですか。
これもう完全にマーケットが決めることなんで、自分でコントロールできない範疇だと思ってます。
どっちかというとVCさんに投資いただいたので、彼らのリターンっていうのをどう作るかっていうのが自分の仕事の一つなので、
それを見て、でもファンドってまたぎもできるしセカンダリーマーケットもあるんで、それが続く限りはマーケット回復までは非常状のままで、
マーケットが回復したら彼らのEXITを作って作らなきゃいけないっていうのが自分の責任だと思うので、
どっちかというとマーケットで投資家と話し合いながら決めていく。自分の起業家の意思でEXITなんて決められないっていうのが自分のポリシーです。
ありがとうございます。一つ目のメッセージで事業に集中せよっていうのは十分背景も含めて理解ができてきたんですけれども、
ぜひ二つ目のメッセージをいただければと思いますが、お願いしてもよろしいでしょうか。
はい、そうですね。二つ目に関しては、やっぱり認知度PRをどうやってコントロールしていくかっていうのが起業家サイド、いつの時点でピッチ出るかとか、
PRに出面出るかとか、そういうのをどう事業の中で掛け算となって意識するかっていうのが自分結構意識しています。
今までまさにこの番組自体はYouTubeの媒体なんですけれども、今までの橘さんはわりとYouTubeもそうですし、
大手のマスメディアも結構積極的に出られた印象あるんですけど、かなり意図的にこの1年やってきていらっしゃったってことなんですかね。
そうですね。結構メディアの出面っていうのは、4月いっぴんの創業と同時に独占取材という形で、ファーストブローさんに独占で仕込んで4月いっぴん出したり、
6月3日26億調達の時も、SaaSプライマリーメディアという独占インタビューの経由を挙げて、一体となってやっていくと。
今回5月にAIエージェントのHRオペレーターという製品を出したんですけども、それもNHKのクローズアップ現代に放映当日にリリースして、
というので、われわれがプロモーションしたいのと、この媒体というのを、そんなペイドで、一円もわれわれペイドを使ったことないんで、
ノンペイドで独占を押し込みながら事業を作っていくというのは意識的にやってますね。
ピープレックスさん創業の同じタイミングでってことは、相当前から仕込んでらっしゃったりとか、そういう考え方がないとさすがにそういう動き方されないと思うんですけど、
いつぐらいからこれも、どういう背景からそういうPR大事だよなって思われるようになったんですか。
すべての事業ってわれわれもあんまコストかけず採用、今電結100人ぐらいいるんですけど、採用ってほぼお金かけずにやってきたっていうのは、
われわれの認知度とか考え方が伝搬しているから実現できる。当然ながら認知度なくて、この採用力ってないと思いますし、
パートナーシップに関しても、今三井住友銀行さんとか、パーソルさんとかと提携できてるのも一定AIに強いっていう認知度が下支えになってると思いますし、
これがノンペイドでできる戦略がある。別にメディアに出るって言っても月に2,3時間ぐらいしか時間を費やしてないんで、
2,3時間の投資でこれだけのすべての下支えの認知度PRっていうのは普通にコストパフォーマンスいいんで、
これコントロール可能なんで、他の企業間にも再現可能性がある戦略の一つかなと思います。
これは場合によってはノンペイドである必要性は必ずしもないってことなんですかね。
ペイドだと一個の媒体であるのを、例えばYouTubeの有名番組とか500万から1000万ぐらいペイドなんで、
だったらもうちょっと製品側にお金使う、エンジニアにお金使ったほうがいいと思いますんで、
基本PPXっていろんな製品出してるんですけど、基本デジタルマーケットも含めてほとんどペイドで出していないので、
結構コストがいい経営できている。これはイーロンマスクから結構学んでいて、
採用費と広告宣伝費は企業家が有名にならなかった税金だって彼らは知ってるんで、
ある程度同じような考え方でいますね。
PRは基本的には企業家さんがもし模倣していくとか真似ていくのであれば、
基本はノンペイドで考えて、しっかりご自身が有名になっていくってことが重要であるってことなんですね。
これも再現性あると思いますんで、人によって結構キャラクターによってこういうのって向いてる向いてないあるんですけど、
どっちかっていうと最も向いてない人間の人なんで、
喋っちゃダメなんですけどそんな華やかでもないし、ずっと勉強してきたタイプなんで、
完全に後天的にROIがあるからっていうのでやってます。
確かに。僕もYouTube何らかんだ5年間粛々と続けてますけど、
たまになんか好きなんですよねとか言われるんですけど、
好きとかじゃなくて、会社としてやるべきな戦略だから粛々とやってるだけであって、
なんか出たがりなわけでも話すのがそんな特別好きなわけでもないっていうのは思ったりもするので、
中村さんのおっしゃってることはすごく個人的にも理解できるというか、共感できる範囲でもあります。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ぜひ3つ目、最後のメッセージもいただければと思うんですけれどもお願いしてもよろしいでしょうか。
はい。これ中長期で愛される会社のブランドをどう作っていくかっていうのを、
会社全体のブランドコントロールをするよというのが3つ目の力になってます。
ブランドコントロール。具体で言うとどんなイメージになるんですか。
これちょっと具体名の話しちゃうんですけど、
例えばメディア事業とかスマートフォンゲーム事業が結局誰が覇者になったのかっていうのを歴史から結構分析してやってきます。
その中でずっと自分自身DNAさんという会社のブランドが中長期的に今後もスマートフォンゲームの覇者になるというふうに考えて、
実際今利益ベースだとそうなっていると思います。
彼らはやっぱ中長期で信頼感ある会社、安心感のある会社っていう、
彼らも相当メディアでは第三者委員会が立ち上がるような出来事とか。
ありましたね。
いくつかの局面があったと思うんですけど、その度に信頼ある行動をした結果、
任天堂という日本最大のブランドやIPをお預かりする立場に立って、
最初の方のIPは実際収益という面だとなかなかうまくマリオや動物の森というブランドとかをお預かりしてなかなかだったんですけど、
今回ポケモンというブランドをお預かりして、あれだけの収益。
今後もまた素晴らしい信頼あるアセットを組み合わせて選ばれる会社であれば、
最も再現性がある。
これはバンダイナムコが集英社というブランドをお預かりしてやっていたいですとか、
ある意味でサイバーエージェントはテレビ朝日と連携して、
アプリマTVというような信頼ある提携をしているので、
中長期で会社のブランドがどうあるかというのが起業家としてコントロール可能なので、
そこさえ保てればいろんな案件や機会というのがやってくるというのが自分の中の再現性です。
ありがとうございます。
おっしゃっていること自体はすごくまさに具体の例も出していただいているので、
分かりやすいところで納得感もあるんですけど、
このDay1で起業されていらっしゃるところから、
1年、2年、3年、これからシード期からシリーズA、B、もっと大きくなるプロセスの中で、
この創業初期のフェーズだとブランドコントロールって、
橘さんとしてはどういうふうなアクションを例えばやっていらっしゃって、
こういうようなところを取り組まないといけないよねみたいなアクションベースというと、
どういうイメージになるんですかね。
例えば本当の具体でいくと、資金調達当日を社員たちがどういう発信するかというのは相当意識してやってきました。
シード時期で16億調達っていうニュースをどう扱うかなんですけど、
さっきのとおり独占メディアで長文コンテンツで考え方を伝える以外は、
全く発信は控えるように言って社員には言明して、
間違っても調子に乗った発言はしない、
16億調達しましたとか勢いでやります、飲み会やりますとか会社でパーティーやりますっていうのは一切やらず、
粛々と仕事しようということが中長期で信頼ある会社になれるなというふうに思ってましたし、
あとお金の使い方、調達したお金をどう使うかっていうのも、
いろんな会社が見ていると思いますので、
基本的にはマーケティングプロモーションはノンペイドでいくとか、
目立つことにお金使わない、エンジニアやものづくりにお金使っていく、
そういうのは本当に会社で徹底してやっています。
ちなみにそういうめちゃめちゃ具体の足元の話もあると思うんですけど、
とはいえ例えばバイネームで申し上げればグッドパッチさんと、
すでに創業1年経たずとして合弁会社っていうんですかね、
業務提携とか連携をされて授業も作っていらっしゃったりとか、
すでにそういう実績も出ているところと、今の本当に具体のお話だと、
これやってればこんなるってわけではなかなかないと思うんですけど、
それ以外の橘さんなりにいろいろ打ってる、
そのブランドコントロール部分での打ち手とか、
そういう仲間、外部の方々の巻き込み方みたいなところって、
どういうところを大事にされてらっしゃったりするんでしょうか。
そうですね、すでにグッドパッチさんと合弁会社って、
2社で資本出して会社作ったりとかもしてます。
その中でどういう認知を取りにいくかっていうのと、
あとプリファランスっていう好感度、
森岡さんがよくプリファランスが最もブランドコントロールで大事だっておっしゃってるんで、
どういう認知を得てどういう好感度を取るかっていうのが、
基本的なマーケティングポリシーで、これ別に数式レベルで証明できることです。
それでいくと、我々出面自体の認知は毎年微妙に変えて認知を変えています。
去年の創業した時点では、
エンプロイーサクセスっていう、
従業員向けに対してはもっと投資すべきであるという、
従業員の成功を願うエンプロイーサクセスっていう出面で、
1年間出続けて認知を取ることを努力してきました。
人的資本経営みたいな文脈もあったからって感じなんですかね。
はい。
我々が何者かっていうのがタレントマネジメントではなくて、
エンプロイーサクセスですっていう対抗馬としてのカウンターカルチャーをすごく最初意識して、
新しい時代のHRだというふうに認知して採用を結構強めて、実際できました。
今年から1月から意識的に変えてですね、
HRかけるAIの会社であるというふうな認知を意識的に出面変えて、
すべてプロモーションの言葉遣いとか、会社のタグライン、
新しい時代に適合した会社、HR会社、PeopleXっていうのを、