1. 起業のデットファイナンス
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2025-06-03 37:20

#39 意外と知らない「銀行の審査フロー」とは?

今回は意外と知らない「銀行の審査フロー」についてお話しました。

✅️銀行の審査では何をみている?

✅️融資審査(新規)の流れとは?

✅️審査を円滑に進めるのにスタートアップができることは?

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「起業のデットファイナンス」は、年間500名以上から相談を受けるデットファイナンス専門のINQ代表の若林が、起業家のリアルなお金のお悩みを解決していく番組です。エクイティ調達が当たり前だった中、注目を集める「融資」。この番組では「どう借りるか?」という問いを通じて、起業家が事業成長に集中できる環境づくりを支援します。

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✅パーソナリティー▼若林哲平(⁠株式会社INQ⁠ ⁠代表取締役)デットファイナンスのハンズオン支援を中心に、様々な領域のスタートアップのシード期の資金調達を支援。累計1,200件87億円超の資金調達を支援するチームを統括。⁠⁠https://x.com/wakaba_office⁠⁠


八幡 芹菜(株式会社INQ )1992年和歌山県生まれ。

慶応大学を経て、みずほ銀行に入社。約10年間、法人の融資に携わった。2025年4月に、INQに入社して、まさにスタートアップの融資による資金調達のご支援を担当

https://x.com/serina_inq

サマリー

INQの若林さんと八幡さんが銀行の融資審査プロセスについて詳しく説明します。特に、格付けや審査の5原則、新規案件の安全性と収益性の重要性についての理解が深まります。銀行での融資審査は、格付けから倫理書の作成までのプロセスを経て行われます。格付けは融資のスタートラインを定め、倫理書の内容は決裁に大きな影響を与えるため、スタートアップ側はこの過程を理解し、適切に準備することが重要です。銀行の審査では、早めの依頼や担当者とのコミュニケーションが重要であることが強調されています。特に必要書類の準備や連絡手段の選択についても細やかな配慮が求められます。

銀行員の業務と融資の悩み
起業のデットファイナンス。年間500名以上の起業家から相談を受けるデットファイナンス支援の INQ 代表の若林が、
スタートアップ起業家のリアルなお金の悩みを解決していく番組です。
みなさん、こんにちは。INQの若林です。さて、今回はこの春にですね、
INQに新たに加入しました大型新人、八幡さんをゲストにお招きして、お話を伺いたいと思っています。
八幡さん、よろしくお願いします。よろしくお願いします。
八幡さんの他個紹介を簡単にさせていただくと、1992年若山生まれですね。
それから慶応大学を経て、水戸銀行メガバンクに入社されて、約10年間の法人の融資に携わった二次の母。
はい、いらっしゃいます。
2025年4月にですね、INQに入社していただきまして、まさにスタートアップの融資のですね、
による資金調達のご支援というのを担当していただいているというところです。
今回ですね、八幡さんにゲストを来ていただいて、何をお話したいかというとですね、
まさに八幡さんがメガバンクで携わってこられた銀行の融資の裏側と言いますか、内側と言いますか、
どんなことをやっているのかということをですね、皆さん融資に申し込むときにですね、
意外と裏側でどういうことが行われているのか分かっていないかなというふうにも思いますし、
審査の5段階
私も分からないところがいっぱいあるので、八幡さんにですね、教えていただければなというところです。
では早速なんですけども、銀行員の方って、もちろん支店のサイズとか銀行そのものとかにもよって違うかなと思うんですけど、
一担当でどのぐらい皆さん見てらっしゃるんですか?同時並行的に。
そうですね。だいたい20社、25社ぐらい担当する担当者が多いかなと思います。
なるほど。これ結構並行してそれだけの案件が動くんですか?
それとも動く時期はそれぞれ、その会社の決算機とかに違うけどって感じですか?
そうですね。必ず行わないといけない1年間にこれから出てくると思いますけれども、
格付けみたいなのはだいたい20社とかはやりますが、3月決算の会社様が多いので、
ちょっと7月に集中するっていうのはあるんですけれども、
だいたいばらけて作業をしないといけないことはあるかなという感じです。
なるほど。まず銀行の審査の中で、銀行の方がその対象企業の何を確認したいのかっていうところなんですけど、
よく融資の5原則とかって言われるのがあるじゃないですか。
まず公共性の原則、安全性の原則、収益性の原則、
離同性の原則、成長性の原則、この5つよく挙げられるんですけど、
これって現場の中でこの用語としてあまり使われてるってわけじゃないんですよね。
そうですね。毎回の案件に対してこの5原則が全部揃ってるかみたいなのをわざわざ検証することはないんですが、
大前提として銀行員の頭の中には入っているかなっていう印象です。
それを言語化するとこの5原則っていうことになるのかなと思うんですけど、
その中でも特に見るのってどのあたりですかね。
新規案件でまず見るところは安全性、帰ってくるかっていうところと収益性ですね。
この収益性っていうのはその会社さんの収益性っていうのもあるし、
銀行側の収益性みたいなところもあるって感じですかね。
もちろんあります。
なるほど。ありがとうございます。
安全性と収益性っていうところは特に新規のところで見られるかなっていうことなんですけど、
そういったところを確認するための有刺の審査、特に新規の有刺審査の流れというところについて伺いたいんですけど、
まず大きく分けると5段階ぐらいに分けるのかなっていうふうに伺ってるんですけど、
まず大まかにはどういう感じで進みますか。
まず来店されるか、あるいは銀行員がちょっと目星をつけた会社様に自分から伺うかっていう二通りにはなるんですが、
まず受付をさせていただきます。
そこで決算書をいただければそれいただきますし、まだ作られてないお会社様でしたら、
その時の試算表とか数字が分かるものをできるだけ頂戴して格付けという作業に進みます。
格付けですね。この決算書を登録してスコアリングみたいなことをする。
そうですね。だいたいのランク付けみたいなのをさせていただきます。
なるほど。格付けの後は。
この格付けでこの案件通せそうだなっていう結果になりましたら、いよいよ倫義を書いていくっていう流れになってます。
倫義っていうのは、自分が担当している上の席、上席、上司の方の決済をもらうみたいな、そういうフローって考えていいですか、ザクリは。
おっしゃる通りです。
倫義にあげる、かけるとかって言いますけど、その倫義書を書く、そのための倫義書を書くっていうのも倫義を書くっていうんですね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
倫義を書いて、倫義にあげて、決定が出ましたってなったら、次が。
契約で、基本的には対面でまだ申し込み書を書いていただくっていう感じで、ちょっと古い形式にはなってます。
ありがとうございます。
有識契約を締結して最後に実行という流れですね。
受付、格付け、倫義、契約、実行と、主にざっくりこの5段階というところですね。
格付けの詳細
なるほど。早速1個ずつ見ていきたいんですけど、まず受付の段階では何をやるんですか。
受付ではまず事業内容をお伺いすることになるかなと思います。
ここの事業説明の段階で担当者がちんぷんかんぷんってことになったら、次進みにくいってことですよね。
そうですね。やっぱりスタートアップに多い新しい技術とか、ちょっと科学的なこととか言われると、
まず、ん?って拒否反応じゃないですけど、難しいかもって思われてしまう可能性はあるかもしれないです。
なるほど。そこでできるだけわかりやすく、専門用語とかも噛み砕きながらうまく説明して、
ここで担当の方を味方につける、巻き込んでいくみたいなことって非常に重要なんですかね。
重要だと思います。若手が新規の担当になることが私の銀行では多かったので、
まずここで常識に挙げてもらわないといけないというのは経営者様にも思っていただきながら説明してほしいなと思います。
その後の過程で格付け倫理ってあって、倫理っていうのが常識、場合によっては本部とかで挙げていく過程で、
その担当の方がある種代弁者になっていくっていうことですよね。
その代弁者にきちんとわかってもらわないといけないし、味方につけないといけないっていうところですね。
そうですね。
なるほど。この時点では決算書とかも場合によってもらってるんですか?
欲しいですね。やっぱり口頭の数字だけだとそれも常識に挙げづらいっていうのもありますし、
やっぱり数字で見て判断することの方が多いと思うので、銀行では。
なのでできれば紙で、ちゃんと数字でいただきたいです。
なるほど。決算書一式などなどを準備していると進みやすいっていうところ。
決算書なども見た上で、次のステップに行くかどうかっていうところって、ここで担当者でパッと決めちゃうんですか?
そこは担当者によりけりだと思うので、これもちょっと大変なんですけども、
経営者の方には課長に挙げてねとか、次の行動を教えてあげてほしいなって思います。
もうここで言っちゃっていいと思います。次こうしてほしいっていうの。
なるほど。次のステップっていう、そうすると、銀行の支店の内部とかで、
今、課長に挙げてねって話があったんですけど、内部で常席の人に挙げてねって、経営者側から言っちゃう。
そうですね。受け付けて必ず課長に挙げるみたいなフローとして、私たちも習っているわけではないので、
これを挙げるべきかどうかっていうのも担当者の中で判断されちゃって、そこで終了する可能性もあるので、
こういう説明を1回課長にしてほしいってお願いしたら、それこそ若い担当者ほど素直に従ってやってくれる人が多いんじゃないかなと思うので、
もう促してあげていいと思います。
ぜひこの内部の常席への相談ちょっと挙げてみてっていう感じで、ここは何ですか?
カジュアルにお願いしますって感じでいいんですか?
いいです。いいです。
なるほど。じゃあ1回その事前で相談を挙げてみていただいて、
その常席の方が、じゃあ次のステップ行きなよっていう、いいんじゃない?っていう風になれば、
次のステップ進んでいくって感じだし、ちょっとこれ難しいんじゃないな取り上げるのってなったら、
一旦ごめんなさいになるって感じですか?
そうですね。そう。課長まで挙げてもらえれば、もう課長から返事があるかもしれないですし、
そうなると多分経営者様も納得されるんじゃないかなと。
組織として秘訣まで正式なものではないにしろ、ちょっと検討しづらいっていうのは、
納得していただけるんじゃないかなと思うので、担当者から個別に言われるよりは。
ではこの段階での反応、金融機関側の反応っていうのはあくまでもオフィシャルなものというよりかは、
アンオフィシャルにというかなものとして、その先進めるかどうかの感触として返事がいただけるかいないかってところなんですね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
じゃあここで受付しました。
受付の中で場合によっては取り上げられるかどうかの常席の方の反応も得ました。
そしたら次、ここからが正式なフローになるんですかね、この格付けっていうのは。
そうですね。でもまだそれでも申し込み、履歴が残るほどの秘訣とかではないです。
なるほど。
秘訣ではないです。
まだ入り口なんですね。
まだ入り口です。
なるほど。格付けっていうのを行われるんですけど、この格付けっていうのは先ほどね、スコアリングみたいなものだっていう話があったんですけど、
このスコアリング的なものにまず何がいるんですか。
資料として。
そうですね。
決算書ですね。
これ何期分見るんですか。
3期、もう経ってらっしゃったら3期分いただきたいです。
3期分。はい。
3期分を見て、見てというか、これをどうするんでしょうか。
こちらをシステムで読み込みまして、ここが自動的にほぼスコアリングはされるということになっています。
一旦ここでPDFか紙かなんかに渡したものを読み込んで、一旦自動的に評価が一回出てくるわけですね。
はい。
これだけで終わるなら結構楽かなと思うんですけど、そうじゃないですか。
それだけで終わる会社様もあれば、より具体的に一つ一つ環状科目を検証する会社様も中にはいらっしゃいます。
なるほど、なるほど。
一旦表面的にその決算書の数字だけで、例えばすごい業績、財務状況がいいってなったら、それはそれで格付け問題ないよということになるかもしれないし、
ちょっと難しい点とかがあらかじめ決まっているんですかね。
もう少し深掘りなさいみたいなラインがあるんですね。
決まっています。
それに引っかかると次にどうなるんですか。
引っかかると環状科目を一つ一つ見ていきまして、例えば売りかけ金の回収見込みですとか、そういうのだったり在庫の回収見込み、
あとは有形固定資産、不動産の現在価値に直したりとか、あとは株とか有価証券をお持ちでしたらその内容まで詳しくスコアリングをしていきます。
例えばスタートアップとかだと資産形状をしているソフトウェアとかそこの辺とかもチェックしたりとかするんでしょうかね。
そうですね。
なるほど。
そういったものを見て、いわゆる実態でもう一回格付けし直すみたいな作業が入ってくるって感じですかね。
はい、そうです。
なるほど。
この段階でムムっていうちょっと引っかかりましたっていうのが出てきた時に、人と人の間で内部でコミュニケーションとかって存在するんですか。機械的にやるんですか。
基本的には機械的にやるんですが、それで資産が実は不良債券でしたみたいなことで、表面では資産超過だったものが実は実態で見ると債務超過という場合には代表者様に資産があるかですとか、で何とか資産超過にできないかみたいな作業が入ることもあります。
なるほど。確認が入ったりとか、あるいはちょっとその定石とかに相談したりみたいなこととかもあるんですかね。
はい、そうですね。
融資審査の基礎
なるほど。そういった形で修正と言いますか、より実態に近いところでのまた評価、表面的な評価に対してもうちょっと実態的な評価というのが行われて、そこで場合によっては何か追加書類を求められたりみたいなこともあるんですよね。
そうですね。可能性としてはその科目によってはあるかもしれないです。
なるほど。ここで格付けっていうのが行われると、今いわゆる債務借分ですかね。
はい。
みたいなものが決まってきて、そうすると銀行の損益、収益に関わるような引当金、積む積まないみたいなところとかがおおよそわかってきますと。
はい。
スタートアップ、企業家側からすると、ある種融資審査のスタートラインが決まるみたいな、そんなイメージでいいんですかね。
そうですね。もちろん引当金もそうですし、融資をするにあたって倫理署の決済区分が本部なのか、店内で済むのかっていうのもその格付けによって変わるので、まずスタートラインかなと思います。
なるほど。これ決済ラインが変わって、もし支店内じゃなくて本部になるとなると、当然この支店と本部のやり取りとかハードルが上がるってことですよね。
そうですね。本当に最後の取り出って、社内でも言われるぐらいなので、結構厳しめに見てくるかなっていう印象はあります。
そうするとやはり担当者としては、できれば支店内で決めたいなっていうのは当然働くわけですよね。
そうですね。全員がそう基本的には思ってます。
なるほどね。
そうすると結構この格付けで本店倫理になっちゃうのか、支店内で決められるのか、もちろんスタートアップ企業側からすれば、本店倫理になれば確率も下がるし時間も伸びるしでいいことないから、やっぱりできれば格付けいい状態でもできるといいですよね。
そうですね。
この格付けについてはまた別の回で掘り下げて伺いたいんですけど、基本的にはこれは決算書だけで評価なんですね。
格付けはベースはそうですね。
いわゆる基柱の試算表とか見てもらえるんですか?
基本的には見ないで、出来上がったも本当に決算書でがベースになります。
なるほど。格付けは一旦そうなんですね。ありがとうございます。
そういった形で格付けがなされましたとなりまして、じゃあここでちょっと格付け的にここから引っ張り上げるの難しそうですみたいなことも残念ながら起こり得るし、ここで格付け経て方向性決まって次のステップに進むっていうこともあると。
倫理書の作成プロセス
はい。
なるほど。じゃあ次のステップ進みましたとなりましたと、これはいわゆる倫理に入っていくってことですね。
ここで倫理書っていうのをご担当の方が書くってことなんですね。
そうですね。伝誌倫理っていうので、はい。
なるほどなるほど。倫理書の項目ってもうバチッと決まってるんですよね。
そうですね。事業概要を書いて、売り上げの推移を書いて、で、そのさっきの5原則の安全性、収益性のとこですね。銀行としてやる意義がこんなにありますっていうのを書いて、
あとは回収能力、保証とか担保がどうなってるかっていうのを書いて、所見って感じですかね。
ありがとうございます。収益性、きちんと返済原資がちゃんと確保できるかみたいなところと、会社として安全な財務条件になってるかみたいな話と、保全、例えば担保があるかとかないとか、保証協会の保証はつくつかないとか、
そういうのでちゃんと回収、万が一できなかったときの保全がどうなるかみたいなところと、最後に担当の方が所見を述べるというか、書くわけなんですね。
なるほど。で、それを上席に挙げて、で、然るべきところまで上がっていって決済がなされるという流れなんですね。
そうですね。
ありがとうございます。この臨機についてはまた詳しく伺っていきたいなと思うんですけど、この臨機症の書く、慣れてる方と慣れてない方とか、改造度が高い方はそうじゃないかとか、人間なんで、なんかありそうな気がするんですけど、これはやっぱりあるんですよね。
残念ながらありまして、で、この今申し上げた項目を書くのは、本当にワードに自分で考えた書式で上手に書いていく必要があって、特にフォーマットがあってこれにどうぞ書いてくださいではなくて、
自分でいい感じにまとめて書かないといけないくなってるので、本当に若手で新規倫儀やったことありませんみたいな担当者も、この今の時期とかとありえますし、倫儀別紙なんですね、今申し上げた項目を書くのは。
で、必ず作らなきゃいけないなんとかシートみたいな、採算検討シートとかいろいろあるんですが、それ3種類ぐらいあって、そこは形式的に入力して、数字とか入れれば勝手に出てくるもので、それ以外に別紙を書かないといけなくって、
そこの多分書き方次第でちょっと印象、定石への印象が変わってくるんじゃないかなと思います。
ありがとうございます。その倫儀書っていうのは別紙であって、全体の中の一部ではあるが、印象を左右するものではあるということで、これってだいたい何枚分ぐらいのボリュームにせよみたいなのあるんですか?
それも全然なくって、ボリュームを出す時間の中で出せる担当者もいれば、これも書いちゃえ、あれも書いちゃえで、情報量が多くなるんですが、なんか書いてるなみたいな印象を与えることもできますし、
なんか少ないと、それこそワードの1枚分ぐらいとかだと、あれ足りてなくない?みたいな感じなので、なんか2、3枚とかがちょうどいい感じな気がします。
なるほど。その中にグラフとか図とか、そういうの入れたりするんですか?
それも自由で、もちろん入ってる方が、なんか手が込んでる感じもしますし、わかりやすいので、ちょっとそこも左右するかもしれないですね。
タイミーのCFOのヤギさんという方とお話しした時に、彼って元々銀行で、まさに八幡さんと同じように倫理書いてた人なんですよ。
わかってるから。
なので、銀行の担当者が倫理書きやすいように、倫理書の下書きを書いてあげるそうなんですよ。
本来はね、そうしない方がいいんでしょうけど、めちゃくちゃ助かりますね、それは。
なるほど、なるほど。
じゃあ、そこはどういうポイントを押さえたらいいのかみたいなことは、また別の倫理の回で聞きたいなと思うんですけど、
そういった倫理というプロセスがあるから、担当者を助けようとか、味方になろうみたいな意識で資料とかも準備すると、
すごく取り上げやすい先になるかもしれないですね。
スピード感は確実に上がると思います。
結構、顧客が作った資料の画像とか抜粋したりとかっていうのも起こり得る。
起こり得ると思います。
なるほど、ありがとうございます。
そういった形で倫理書を作成しました。
で、担当の常席の方が倫理しました。
これって課長なら課長の方の場合、店内で課長で決済とかってなった場合って、人にもよるんでしょうけど、どのくらいのスピード感なんですか?
基本的に新規案件で課長で決済はほぼなくて、
大体多分、支店長、部長にはなるんですが、そこまでに課長、副部長を通すので、全部で3人の目が通るって感じですね。
これ課長に上がっていく段階で、ダメだって言って差し戻されたとか、
副部長まで行ったけど、ちょっとこれ足りないとか、こういうのもあるわけです。
いっぱいあります。
なんか想像できますね。
で、最終的に支店長の方に上がって、決済というので、大体このプロセスで店内で決める場合でも、学にもよるんでしょうけど、
どのくらいかかるんですかね、時間。
夏休みとか挟まなければ、1週間とかあればできちゃうものではあると思います。
もう先ほどね、冒頭で1担当あたりで20件とか25件とか買っておけなりするっておっしゃってたじゃないですか、月でね。
ってなってくると、その中が仮に大半が倫理まで上がったとすると、結構支店長とかかなりの数の倫理を見ることになるわけですね。
そこも担当者と支店長の関係性とかもありますよね。
この担当が挙げてくる案件は指摘するとこが少なそうだから先に見ようとか。
支店長の中でも、本来はダメなんですけど、そこの優劣みたいなのが出てくるはずです。
当然にありますよね。
やはり我々も応募支援してる中で、いろんな金融機関の方とお話ししますけど、
できる方っていうのは、あらかじめ常席の方の信頼を得てるんだろうな。
だからこういう結構強気な判断ができるのかなみたいなのは感じますよね。
なるほど。
結構そういう方をいかに味方につけられるかっていうのはね。
難しい。
なるほど。ありがとうございます。
そういった形で倫理が上がっていって決定と。
もしこれが銀行からの保証協会付き融資っていうことになると、
そこら辺のプロセスっていうのは大部分は保証協会のところでなされて、
融資契約の締結
保証決定がなされれば割とスムーズに決定までいくのかなっていうのは思うので。
そこはちょっと違うところではあるが、
プロパン融資だったら少なくとも今申し上げたところのプロセスを経て、
融資契約実行ということですね。
いわゆるコベナンツーみたいな、こういう条件をつけようみたいなこととか、
金利がどのぐらいで返済年数がどのぐらいでとかっていう融資条件が決まってくるというか、
提案するっていうのはどこのタイミングになるんですか?
倫理作る前ですね、格付けを見て、
この格付けをカバーするにはこういう条件はつけないと進められないよねっていう判断になるので、
格付けと倫理の間とかになるかなと思う。
ありがとうございます。
そういった形である程度決めたもので倫理条件を作成して、
所見を付してどうかなって、じゃあOKってなったら初めて融資契約っていうことですね。
そこであらかじめ考えていた条件っていうのが契約書に反映されて、
締結するかどうか、つまり融資実行を受けるかどうかっていうことで、
一応判断があって、ここは対面で一応契約がなされているってことですね。
ありがとうございます。
契約を応印して、場合によって新規だったらここで講座開設とかっていうことになったりするケースありますよね。
そうですね。
締結してから実行と。
これ基本的に融資契約の締結、事務手続きってそのご担当の方がされる感じでした?
はい、基本的にはすると思います。
コーコさんとかだとチームセンターみたいなところでやったり、別の方がやったりとかしますけど、
基本的に銀行さんの視点だとその感じとかですね。
で、融資実行まで至ると。
なかなかこうやって話すとすごいプロセスのようにも思うんですけど、
これトータルで案件にもよるけど、どのくらいですかね実行までって。
1ヶ月じゃちょっと難しいかなって感じですね。
長いとどのくらいかかってますか。
2ヶ月、3ヶ月くらいの余裕は持って申し込みはしてほしいかなって思うぐらいですかね。
今受付・格付・倫儀・融資契約実行っていう風に教えていただいたんですけど、
長期化するケースにおいてはどこで一番時間がかかりますか?やっぱり倫儀ですか?
倫儀を作る、集中すれば多分1日でかけちゃうんですが、
本当に20社、25社見ながらになるので、それを考えると確かに倫儀を書く時間はかかるかもしれないです。
やっぱり材料がたくさん集まっている方が当然書きやすいというか、
とっかかりがあるみたいな状態になるんですかね。
そうですね。
材料が足りなくて集めたり調べたりしなきゃいけないとなると結構重たそうだなという感じになるんですかね。
そうですね。あとは受付の時点で何か重そうみたいな印象を与えちゃうと、
担当者の腰も重くなって格付までの時間で実は時間がかかっているみたいなのもありますね。
今伺っていてやっぱり担当の方の20何件とか多い方ともっとはあるんでしょうけど、
その中での優先順位みたいなのをいかに上げるかみたいなことがスタートアップ側のできることになりそうかなという感じがするんですけど、
今審査の流れを伺ってきたんですけれども、
この審査の過程を円滑に進めるためにスタートアップ非業家側ができることがあるとすればどういったことがありますか。
時間がかかることは先ほど申し上げたので、それは理解していただきつつ、
審査の初期段階
やっぱり早めに早め早めにご相談いただければ担当者も考える時間がたくさんできますし、
余裕を持って案件を進めさせられるかなと思います。
なるほど。来週入場ですみたいなこと言われても結構きついから極端な話。
無理ですね。
なので早めに相談するということですね。
ありがとうございます。その他にありますか。
あとは担当者を味方につけるということで、
常席の方にご自身で説明するよと自分から声かけていただいてもいいかなと思います。
なるほど。これいいんですね。むしろ企業側からすると常席の方に話せるチャンスがあるってめっちゃ嬉しいかなと思うんですけど。
お願いしたら意外とやってもらえるものなんですか。
そうですね。それも担当者に言わないと担当者が自分でやらなきゃってなるので、
常席に説明させて欲しいって自分で言って大丈夫です。
これは結構ありがたい。なるほど。
常席の方に事業説明して、より解像度を上げてもらって、
その臨機の流れをスムーズにしていただくということですね。
他に何かありますか。
そうですね。
メールで最近ご連絡される方も多いと思うんですけれども、チャットとかですね。
銀行はまだまだ古いインフラでございますので、
情報漏洩とかいう観点からもあまりメールが使えなかったりしますので、電話ですぐたぶん連絡いきます。
ちょっとお忙しいかと思うんですけれども、電話には出れる体制にしていただけると、
すぐ臨機で聞きたい、臨機に書いているときに聞きたいことなんかも問い合わせできるのでありがたいかなと思います。
なるほどですね。
これ結構スタートアップ側、企業側から全然いつでも電話くださいみたいに言っちゃった方がいいかもしれない。
そうですね。
ありがとうございます。他に何かありますか。
そうですね。先ほどの電話にすぐ出てほしいと関連するんですけれども、
やっぱり出してほしい書類とかお願いしたらなるべく早くご準備いただきたいなというのも、
そういうところで内部の組織体制がちゃんとしているなみたいなのも、そういうところから印象がつくと思うので、
いい印象を与えるためにも、まだなきゃないで教えていただいて、今からやりますとかでもいいので、
そういう姿勢はまず見せていただきたいです。
例えば、新規の話をここまで伺ってきたんですけど、
企業間のコミュニケーション
新規で取引できていたとしてもいなかったとしても、一方接点はありますって状態だったとしたときに、
例えば決算とか、あるいは月次決算、市販期決算みたいなところで数字固まりましたってときに、
説明来る会社さんとかって結構あるんですか。
結構減っているのかなという印象はありますので、
もしやっていただけると、逆に目立っていい印象を与えるかもしれないです。
やったら差別化ポイントになりそうですかね。
市販期とかに、今こんな事業の状況ですよね。
スタートアップは非常に変化が大きいので、報告ごとに差分大きそうですから、
そういう決算報告とか、市販期報告みたいなのを株主さんにやっているようなことをやっていただくと、
やっている会社が少ないから、差別化できるかもなと。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
はい。
今回ですね、メガバンクで10年ほど法人有刺に関わって来られた八幡さんに審査の流れについて伺ってきましたと。
次はですね、その流れの中で格付けというものがあったんですけど、
ここをちょっと掘り下げて、次に伺えればなというふうに思っております。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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