わかりました。
事前に教えてもらってたら、いろいろ準備もできたんですけど、
今ね、突然振られた話題なので、
田中調べ、自己調べみたいな感じで、お伝えをできればと思うんですけど。
ちなみに、服部さん、財務書評ってどういうものだっていう、 まず服部さんなりの解ってどうですか?
一つは、1年間何をしてきたのかっていうのを振り返られる。
それからもう一つは、自分たちの健康状態、会社の健康状態を見た上で、
じゃあどこに行くのか、この会社はどこに行きたいのかっていう指標になるものなのかなというふうに思っているので、
問診票、人間の体で例えると、問診票とか健康診断のシートみたいなものをイメージしてましたね。
間違ってないです。
ありがとうございます。
私なりに考える財務書評、さっき出していただいたPL、これは本益計算書ですね。
BS、これは対借対象と、CF、キャッシュフロー計算書、こういうものになってますけれども、
対外的に見たときに、この会社がおっしゃっていただいた健康状態が良いのか悪いのかっていうことを表した書類だというふうに思っていただければいいかなというふうに思います。
なので、極端なし、対外的に見られなくてもいいものってことであれば、そもそもその計算書、財務書評自体は存在しなくても、僕はいいのかなというふうに思っています。
対外的に見られなくてもいいならば、存在しなくてもいい。
ただ、そういうことは絶対ないんです。なぜならば、あの本益計算書をベースに税金の計算がされるわけですよね。
銀行さんがこの決算書を見て、この会社にお金を貸していいかどうかっていうことを判別する。
必ず会社には対外的なものだったり機関だったり会社っていうのがあるので、必ずそうすると、じゃあこの会社が良いのか悪いのかっていう判断材料を見てもらう判断材料として見てもらうために、財務書評っていうのが必要だっていうふうになるわけなんですね。
ちょっと待って、じゃあ究極言うと作らなくてもいいってこと?
もし誰にも見られなくてもいいっていうことであれば、作らなくても僕はいいのかなと思います。
税金を納めなくてもいい、お金借りなくてもいいっていう条件が揃っているわけです。
税金を納めなくていいっていうシチュエーションってあるんですか?
ないです。
じゃあ作んなきゃいけない?
作んなきゃダメなんです。そうなんです。
じゃあ財務書評自体が例えば何かの法で定められているとかっていうわけじゃなくて、税金を納めるということは法で決められているじゃないですか。
その税金を納めることに必要なのは財務書評であるっていう考え方?
私はそういう考えです。いろんな専門家の方がいろいろ考えているところあるかもしれませんが、私は対外的にその税金をこのぐらい納めなきゃいけないんですね。
今期の成績だったらですとか、この会社はこの成績だったらいくらいくらお金貸せますねっていうことの判断材料のためにある書類。
そうなんだ。知らなかった。
という捉え方をしています。
わかりました。あくまでもこれ田中さんの視点ということなんだ。
そうです。
また別のことを言う人もいるかもしれない。
いるかもしれませんが、でもその捉え方はあながち間違いではないと確信はしています。
そっかそっか。なるほどなるほど。
でも会社を持っている限り対外をしないっていうのはまずありえないですからね。
そうですね。物の取引は絶対対外がないと取引ができないわけですし。
だから財務諸表は絶対的に必要というふうになります。
わかりました。
で、なんでその見れる社長と見れない社長がいるかって話、さっきおっしゃる。
見れる見れないがまずあるんですね。
見れる見れないっていうのはある。
見れる見れないはちょっと語弊があるか。
読めるか読めないかですね。
読めるか読めないか。
読めるか読めないか。
確かに確かにね。
読める社長と読めない社長がいる。
この違いは何なのかっていう話ですね。
鳩井さんは何かさっきもご自身で決算集読んでらっしゃるっていう話されてましたけど、
どうやってその読み方って勉強されたとかありますか?
僕は単純に本をまず読んだかな。
本読んだ。
それこそ田中さんに財務書評がわかりやすく教えてくれる本ってないかなっていうことを当時聞いて、
これいいですよっていうことでお勧めしていただいたものをまず見て、
それでおよそざっくりはわかるようになったんですよね。
こういうことかなって感覚はなんとなくわかった。
あと日々やっていく中でやっぱりわからないところとかどうしても出てくるので、
そこについては田中さんに直接お伺いして教えていただくっていうようなことを繰り返していく中で、
少しずつ読めるとまではいかないけど感覚的に捉えられるようになったっていう実感もありますね。
これも自分の実感値ですけれども、
そもそも読みたいと思うのか、別に読みたいと思わないのか、
ここで結構分かり道ができるかなというふうに思っていて、
読みたいと思う人は自分で勉強して読めるようになると思います。
すっごい単純な話ですね。
読みたくないと思う人はやっぱり読みたくないわけですから、
学校で教わるものでもないじゃないですか。
専門的なやっぱりことだから。
商業科の高校ないしは大学だったら読めないとね。
そうですね。
募金とか会計っていう勉強がありますから、
その中で読めるようになりますが、
一般的な高校、普通高校であったりとか工業高校とかだと、
あまり教えてくれるものではない。
そう、まさに義務教育の中でまず学ばないですからね。
学ばないですからね。
でもそれでもやっぱり読みたいと思うか、読みたいと思わないかっていうのが、
読めるようになるか、読めないのかっていう違いを生み出すのかなというふうに思っていて。
実際のところ、全く読めない代表っています?中小企業代表さん。
読めない代表は、読めないっていうのも何を指して読めないっていうのはありますが、
利益がいくら出てるかとか、
うちの会社今、預金がいくらあるかっていうのは、
おそらく100人中100人の経営者が見てはいると思います。
良かった良かった。
はい。
それは良かった。
ただ、それが去年と比較してどうだとか、増えてる減ってるとか、
感覚的に記憶の中で読み起こして、増えてるな減ってるなぐらいは、
多分皆さん思ってらっしゃると思うんですけど、
どのぐらい減ったかとか、どのぐらい増えたかっていうところまで注目して見ている経営者は、
100人中100人かっていうと、多分そこよりも数字は下がると思います。
体感どれくらいですか?
半分近くもしかしたら減っちゃうかもしれないですね。
なるほどね。
ただ利益が出てればいい。お金があればいい。
もちろん会社経営していれば、それはもちろん正解なのでいいんですけど、
ただ利益が出てるって言っても、去年よりも利益が出てる金額が下がってるんだったら、
それはやっぱり会社として問題なはずなので、
そこはじゃあなんで減ってしまったのか、確かに今期利益出てるかもしれないけど、
なんでその前の年よりも利益が出なくなってしまったかっていう分析をしないと、
じゃあ来年と同じような下がり方でいったら、もしかしたら利益出なくなってしまうかもしれないので、
そこはちゃんとまだ利益が確保されている段階で減った原因が何かっていう分析はしないといけないと私は思いますね。
じゃああえて聞きますけど、読めることの方が良い。
読めることの方が良いです。
言い切りましたね。
はい、言い切ります。
なぜならば、さっきも言った対外的な方々、それこそ金融機関だったり、
もしかしたら取引先が皆さんの会社の決算書を見て、この会社は取引していいかどうかっていう判断をするかもしれない。
決算書が良い状況かどうかっていうのを、社長自身が第三者だったらこう見るんだろうなっていう観点なり、視点を持っていないと、
もしかしたら取引先から、あ、オタクとは付き合いませんって言われてしまう。
でも見方が分かっていれば、そう言われるのも確かにそうだよなって傾釈に落ちるかもしれない。
予期されていない事柄だったのか、予期できていた事柄なのか。
また、経営者の方の対応も違ってくるのかなとは思います。
ある意味、各業の違いみたいなのが表に出ている。
それはあると思います。
じゃあ、財務諸表で覚悟しているってことは?
未来の財務諸表という言い方が、もしかしたら良いのかもしれませんが、年度始めに1年後の損益計算書はこうなるであろう。
さっきの話で言うと、1000万円利益マイナスというのが、来年の決算書、損益計算書には乗っかるだろう。
そういうことを覚悟してやっているのであれば、その覚悟が800万円のマイナスになったのであれば、これは良かったねという話になるでしょうし。
なるほどね。
経営者がそこをどう感じるかによって、その辺の慌てぶり、マイナスであわあわしてしまうのか、そうじゃないのかというのは変わってくるかなと思いますね。
ここで面白いなと思うのが、その覚悟にも繋がれるかなというふうに思うんですけど、
財務諸表、特にBS見ていると、その経営者だったりとかその会社の性格って出ません?
対策対象表を見ていると出ますね。
僕もそう思うんですよね。
ちなみに、どういうところから感じられるんですか?
どこで勝負をかけているかとか、安定的になりたいほとんどの経営者がそうなのかな。
でもやっぱりどこで勝負をかけるか、どこで覚悟しているかみたいなのは、銀行の借り入れもそうですし、
固定資産をたくさん持つのかどうかみたいなところも含めてちょっと見えてくる。
会社の性格、経営者の性格みたいなのも感じ取れるなと思う。
僕なんかは流動資産を持ちたい方なんですよね。
ふっかるでいたい方なんだよなっていうね。
たぶん業種にもよると思いますよね。
はとりさんの会社のように、業種でいうとサービス業。
固定資産を持ってビジネスを展開する会社のなり合いではないので、流動資産の中でもこの項目、
現用金になってくると思うんですけど、現用金をしっかり持った状態で経営をしていくのが、やっぱり一番フットワークを軽く経営することができるというふうになりますよね。
ただ製造業とかだとそうはいかない。やっぱり機械とかそれをちゃんと持ってやらなきゃいけないとなると、どうしても固定資産がサービス業と比べると多くなる。
でもこれ推移で見ると、3年前の対策対象表と今期の対策対象表っていう形で見ると、ちょっと1年だとあんまり比較もしづらいかも。
ちょっと飛ばして、3年とか5年間ぐらい空いた対策対象表で見ると、この5年間でこういうふうに変遷したのねっていうのがわかるので、ちょっと飛ばしてみてみると面白いかもしれないです。
例えばどういうところで推移していってるなっていうのはわかる?
例えば固定資産が増えてるとかだと、ちょっとチャレンジしてるんだな、固定資産入れてチャレンジしてるんだな。
機材大きな投資したんだなとか、それがちゃんと利益に繋がってないなっていうのがわかる。
あとは対策対象表の利益乗与金っていう項目。
これは毎年毎年、損益計算書で利益が出れば、その利益出た分が積み上がっていく、累積されていく項目になってるんですけど、
ここが5年前と比べてガーンと減ってるっていうことだと、この5年間の中で全然利益出ない年、そういえば結構あったなとかですね。
そういう振り返りにもなる。
そういうところに目を皿にして決算書を見ている人はロマンを感じてるのかな?
ロマン感じてると思います。結構その対策対象表ってドラマがあるっていう。
ドラマがあるんだ。
損益計算書にももちろんドラマがあるんですけど、例えば人件費が増えたタイミングで社員を雇ったからなとかいうのもありますが。
損益計算書じゃなくてBSでもわかります?
対策対象表でもわかります。
利益条件の増え方とか減り方で、利益減ってるな5年前と比べると、そういえばあの時にああいう事件があったからなとか、
社員が入ったからちょっと交渉したんでマイナスになってるんだなとかいうのが思い浮かべされる。
フォトアルバムみたいな感覚じゃないですか。
対策対象表によって本当にドラマがあるという風に私は感じているので。
もちろん損益計算書を見れるようにすること大事なんですけども、それ以上に対策対象表を見て、今自分の会社の財産状況がどうなってるのか、
どうなってるかっていうのをただ1ポイントで見るんじゃなくて、数星で見ることによってその変遷を見ることによって、
過去にこういう出来事があったよね、こういうイベントがあったよねっていうのを振り返られると、対策対象表を見る面白さっていうのが出てくると思います。
借入金がどんどん増えてるとか、あの時コロナがあったから融資したんだな、融資受けたよねとかっていう風にまた振り返られるので。
そういう風にして見ていただくと、対策対象表面白いと思います。
1ポイントで見るんじゃなくて、ぜひ数星で、おすすめは3年とか5年飛ばしてみると、様変わりしてる対策対象表が見れるので面白いと思います。
なかなかスタートアップにはまだそのロマンというのは感じづらいですかね。
でもスタートアップでも5年すれば、一期目の決算書と4期目5期目の決算書を見ると、絶対その対策対象表の構造が変わってるはずなんで。
特に僕らの業種でいうと人が増えるのはね、やっぱりインパクトが大きいと思いますよね。
っていうのを見るとすごく面白いと思うんで。
そのロマンを感じられるようになったら、ちょっと一人前になったなって思っていいのかな。
なので、一つ一つ見る必要って僕ないと思っていて、本当に大枠でいいと思うんですよ。
さっきおっしゃった流動資産と固定資産とか、流動資産と固定資産と資本。
まず大枠メインで見れるようになって、その見れるようになったものを5年前とか3年前と比較した時に、
あ、ここ増えてるね。なんでだっけ?とか、あ、ここ減ってるね。何があったんだっけ?っていう風にして振り返ってみるといいと思いますね。
いやー面白いですね。
面白いと思いますよ。
数字の裏側にあるクリエイティブみたいなのをやっぱり感じましたね。
自分のところ見てても面白いし、他社を見ても面白いなと思う。
面白いと思います。
上場企業でも面白いなと思いますしね。それぞれの戦略が見えてくるし。
そうですね。今おっしゃられた上場企業の決算書はホームページを見たりすると出てますので、
しかも結構何年間分出しているそういう会社さんもあるので、そういったところを何年間分か印刷してみてみてみると、
あ、この会社、そういえばあの時にああいうニュースがあったよねとか、この国の施策がこういうことをもたらしてるんだなとかっていうのももしかしたら見れるかもしれない。
そこまで読み込める人いるかな?
これはね、ちょっとセカンドフェーズ、サードフェーズぐらいにして、まずは自社のこと。
でもあれですよ。株を買ったらそこまで見る。
そうですね。株を買ったらね。逆にそれを見れるようにならないと売り時とか買い時っていうのがわからなくなってしまうかもしれないから、
株式の保有をやってらっしゃるトレーダーの方とかは、そういうのがちゃんと見れるようにした方がいいですよね。
個人投資家も含めて。
個人投資家も含めてそうですね。
読めた方が僕はいいなって。
だから、その個人投資家の方、会社で株式を買う方も、どういう観点で買うのかっていうのはありますけれども、