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今回は前回のファイナンスミックスすべき理由の後編なんですけど、前回はすべき理由2つのポイント、スクリターンと資金調達コスト、そして規剥化についてお話をいただきました。
そうですね。今回は財務バランスという観点でファイナンスミックスすべき理由を考えたいなというふうに思います。
加えてですね、キャッシュポジションとランウェイとか、資金史と使い道というところも絡めてお話できればなと思っています。
結構前回もリスクリターン、資金調達、規剥化、ここのめちゃくちゃ密接な関連性や、ファイナンスミックスの奥深さをすごく語っていただいたと思うんですけど、あと3つあるんですね。
そうなんです。
早速3つ目の財務バランス、ここはどういうこと?
これはですね、財務諸表上の位置づけのお話なんですよ。
皆さん決算書は経営者、企業家であればご覧になったことあるかなと思うんですけど、その中の主にはBS対策対象表というものをイメージしていただければと思うんですね。
右と左がこうありますね。
そうです。右と左がバランスするからバランスシート、一致するからバランスシートなんですけど、左側が資産になります。
右上が負債です。下が資本、また純資産と言いますよね。
この純資産と負債、右上と右下を足すと左と一致する、ガッチャンバランスするっていう、そういうものですよね。
これから申し上げる資金調達手法を取った結果、どこに置かれるか、そのお金が反映されるか、計上されるかっていう話なんです。
例えば分かりやすい例で言うと、出資してもらったら現金がドカンと入って、まず左上に現金が入ります。
右下の資本っていうところに資本金っていうものとか、資本準備金っていう形で、エクイティファイナンスの結果が反映されることになるんですよね。
これは何か分かるかなと思うんです。
分かりやすいかもね。
それが出資です。
その他の融資とか、スタートアップ向けのデッドとか、資金繰りサービスっていうものは、基本的には右上の負債っていうところに行きがちですと。
行きますと。
この負債っていうものって、負債っていろんな割とネガティブな表現で使われる。
確かに。キーワード的にはそうですね。
負債が膨らむということは、基本的に危ないなみたいな感じするじゃないですか。
負債が膨らむということはどういうことかというと、全体に対しての負債の割合が大きくなる。
ひいては、右下、資本金などの自己資本の割合が小さくなるってことですね。
全体的に小さくなるんですね。
相対的に自己資本の割合のことを自己資本比率って言うんですよ。
自己資本比率。
この自己資本比率っていうのが結構重要なんですよね。
なんでですか。
これがですね、会社の安定性を示してですね。健全性・安全性を。
これが低くなりすぎると、銀行の格付けっていうものにおいてネガティブになっていくんですよ。
結果的に借りにくいってことなんですか。
さらに言うと、これがマイナスになっちゃうと、いわゆる債務超過。
って、なんかね、おどろしいワードとしてよく聞くと思うんですけど。
債務超過になっちゃうと、極めて借りにくくなっちゃう。
なるほど。
で、この負債と自己資本であることの出資による資本ですね。
これをミックスすると、自己資本比率っていうのがバランスできるんですよ。
確かに、両方使えばそうですよね。
そうなんですよ。
このミックスが重要だよねって話をしたいんですよね。
なるほど、なるほど。
さらに言うと、フェーズが進んでいって資金調達をテッドを含めた選択肢がいろいろ取り得るものが増えていったときの、
一つの有志、ネットファイナンス、ここをしやすくするためにも、
その財務バランス、ここを位置づけをしっかり見ながら進行することが必要だよね。
そうなんですよ。
例えば、エクイティファイナンスをします、VCさんから調達をします、
SEEDシリーズA、B、C、Dっていうふうに進めていったとしますよね。
その過程の中で、本当にエクイティファイナンス一本足で、仮にしたとするじゃないですか。
仮にしましょう、はい。
そしたら資本の部がどんどんどんどんって厚くなっていくわけじゃないですか。
仮にPMFとかするまでは赤字だったとしたら、赤字って右下の資本の部を減らす要因になるんだけど、
減らしていっても吸収できるだけの資本の厚みがあればOKってことになるんだが、
一方で前回の話の中で、そうやって一本足の方でいくと、
ダイリューション、希薄化してますよね。
ってなるんで、そこをミックスできた方がいいですよねっていう観点がまずあります。
じゃあ次に、デッドだけだったら。
確かに。
考えると、どんどん負債のところが厚くなっていくじゃないですか。
厚くなりすぎていっちゃったら、自己資本比率、右下の割合が小さくなっちゃいます。
そうすると、バランスが悪い。
イメージとしては、逆さまになってる三角形を想像してほしい。
安定しないじゃないですか。
頂点だけで立ってるように。
立ってるやつって安定しないじゃないですか。上の方が大きいものって。
なので、バランス大事だよねって話。
もし、上の方が大きく重くなりすぎてしまうとどうなるかっていうと、
安定性が悪いよね。
安定性が悪いところには、追加で資金を融資するってちょっと難しいよねってことになるんですよね。
なるほど、なるほど。
さっきの自己資本比率の重要性が、デッドファイナンスにかなり紐づいてくるっていうお話だったかと思うんですけど、
それ以外に、自己資本比率が重要になってくるものってあったりするんですかね。
やっぱりね、これはデッドファイナンスでとにかく重要なんですね。
仮にですけど、自己資本比率が30%の会社があったと仮にするじゃないですか。
約30%ありますって言った時に、
じゃあ、エクイティーファイナンスします。1.5億円したいですってなった時に、
じゃあ1億円までは集まってます。
5千万円分、ここ残りもコミットしてくれてるところがありますと仮にした時に、
いや待てよと、そこ5千万円仮入れもできそうだってなった時に、
5千万円は仮入れにすれば、その分ダイリューションは防げますよね。
規約がコントロールできる。
で、それ5千万円仮入れでやって、でも資本がちゃんと入ってるから、
そこは自己資本比率を崩すことなくバランスよく成長資金を確保できるっていうミックスになりますよね。
っていう理想的なラウンドになるかなと思います。
なるほど。何か好きい値ってあるんですか?
自己資本比率一般的にこのぐらいが理想だよね、みたいな。
フェーズによってもちろん変わると思うんですけど。
そうですね。何か50%とかだとめっちゃ健全だよね、みたいになるんですけど、
仮にそれがスタートアップだとしたら、ちょっと攻めてないよね、みたいなことに多分なると思います。
もっとちゃんと将来に向けて成長投資しようよ、みたいなことに多分なると思います。
一方で、スタートアップだと10%とか20%みたいなことも全然あるかなと思うんですけれども、
そこが下がりすぎてゼロに近づいていくと、
やっぱり融資での調達力っていうものに影響してくることになりますので、
そこはやっぱりミックスしてうまく調整できるといいですよね。
なるほど。
改めて、自己資本比率、ここのことを気にせな財務、PSの身技能ですかね。
そうですね。
このバランス塩梅をファイナンスミックスしながら調整していこうということですね。
おっしゃるとおりです。
これがもし債務超過っていうものになっちゃうと、
つまり負債の方が大きくて、資本がマイナスになっちゃっている状態っていうことになると、
次の借り入れがとってもしにくくなってしまって、
そうすると余力がない状態になってしまいます。
そうすると伸ばすための資金が得られなくなってしまうというか、
それは株式の調達、エクイディファイナンスにも影響してきてしまうというふうになるので、
成長資金をベンチャーデッドですか、そういったものでどんどん確保していくっていうことはもちろんいいんだけれども、
自己資本比率っていうものはウォッチしていかないと、
そういった行き止まりに入ってしまうということにもなりかねないので、
そこはミックスの観点で見ていただければなと思います。
キャッシュポジションとランウェイ。
はい。
次最後なんですけど、資金使徒。これはどういうこと?
資金使徒っていうのはお金の使い道の話ですよね。
はい。
このお金の使い道とですね、資金調達方法っていうのは密接に関わっているんです。
お金の使い道の自由度と言いますか、範囲っていうのが、おのずと調達方法によってだいたい制限されてくると思うんですよ。
なるほど。
例えばなんですけど、出資で言いましたら、もう伸びてくれればいいんで。
人材とか開発とか広告宣伝費とか、いろんなものに伸びるんだったら使えます。
逆に伸びないものには使わないでってことになると思うんですけど、伸びるものに使ってほしいには当然なると思います。
はい。色んな性高いんですね。限定的じゃない。
一方一番低いのは何かというと補助金ですよね。
補助金とか、物作りにかかる設備投資とか、そういったものに使ってくださいねってバチッと決まってるんで、
それ以外のものに使って入って報告しても、これ対象経費じゃないからということでお金にならないですよね。
これはもうめちゃめちゃ限定されてるって言えると思います。資金使徒の柔軟性が低いですと。
逆に融資、銀行融資だったらどうかっていうと、主には運転資金と設備資金なんですよね。
設備資金っていうのは、じゃあ例えばラーメン屋さんやります、厨房機器、冷蔵庫。
これは設備資金、でももうそれって決まってるから。
ある資金使徒の柔軟性はエクイティほどは高くないです。
運転資金っていうのも売上が立つことはある程度見込んではいるが、その売上入金に先立ってお金が出ていくものがありますよね。
先行投資としてですかね。
その資金のギャップを埋めるっていうのが運転資金の考え方なわけですけど、
それだったら売上が立たないわけじゃなくて、資金のギャップの分、資金繰りのリスクだから。
そこは低金利で埋めるよっていうのが、銀行融資の典型的な考え方ではあるわけです。
そういう意味では資金使徒ってある程度、こういうもので使ってほしいよねっていうのはあるわけです。
なるほど。ひも付いて結果的にこれ使うことが決まってるんですね。
これはリスクリターンとも関わってきていて、銀行融資っていうのは運転資金と設備資金である程度、
回収がちゃんと、回収の原始となるような売上が作れるものにお金使うんだよねっていう風になってるんで、
資金使徒とリスクリターンと金利がセットになっているイメージですよね。
なるほど。ちゃんと返して、結果ちゃんと貸して。
そう。貸して、売上にヒットさせて、売上作って、そこから利益作って、利益の中から返してね。
金利も払ってねっていう、そういうのが割とちゃんとセットになっている。
なるほど。銀行さんのビジネスモデルからする考えってことですよね。
VCさんはとにかく成長してくれと。大きくなってくれと。
大きくするために資金使ってくれと。
ちまちまやるなってこともあるかもしれないですよね、時には。
なるほど、なるほど。
じゃあ、今このフェーズで何に調達したお金を使いたいか、
ここによっても取り得る選択肢が若干大きくなってくるよね、ということですね。
じゃあ、例えば割と突っ込んだら、返ってくることが分かっている資金、使徒、お金の使い道に対して、
前回で、前半で話した、リスクリターンの幅の大きい、
2、30%を返してくれという、エクイティのお金を使っていいんだっけ、みたいなことにもなってきますよ。
だったらより低金利、運転資金を出してくれるデッドの方がいいよね、みたいな。
なるほど、なるほど。
例えばタイミーさんの例とかを出させていただくと、
2021年にエクイティファイナンスして以来、上場までの期間、約2年間、デッドだけだったんですね。
すごい何百億円ですね。
そうですね、3桁億の調達をして、
それだけで事業成長して、1000億を超えるエクジットされたわけなんですけど、
それはもう、事業がしっかり伸びてきていて、
事業のリスクはある程度軽減されているが、
ビジネスモデル上、先に出ていくお金があり、後からお金が入ってきますという状態で、
資金繰りは売上が伸びていけばいくほど、増加運転資金のような形で必要になってきます。
ビジネスモデル上、もともと先行投資が必要だったね。
そこの資金繰りのリスクは、エクイティで取るのかといったら、
低金利のデッドでしっかり調達枠を作ったりすることによって、
売上が伸びても大丈夫なような状態を作っておくという。
もう事業が成長して、これだけ投資したら結果は売上として返ってくるというのが予測がある程度できているのであれば、
結果的に期待、前半のお話をいただいた期待リターンが低い融資を選び続けて、
何百億円とネットファイナンスで。
それはタイミンさんがそこまで事業成長できたから成し得た話でも一方ではあるわけで、
タイミンさんみたいな事業っていうのは、他で成功例っていうのは、
じゃあ小川さんという方が学生起業された時ってあったんですかって言ったら、
それ本当に銀行貸せるかって言ったらちょっと心配じゃないですか。
学生だしみたいな。
なったと思うんですよ。
でももちろん後々はね、銀行さんも応援してたと思うんですけど、
そういう時どうされたかっていうと、
FベンチャーズさんとかVCさんとかがリスクマネーを入れて、
大きく成長すればホームランかもしれない、でもダメかもしれない、
でもうまくいったら上外ホームランっていうところをちゃんと見極めてね、
投資をされて、事業成長を投資して、ある程度リスクが下がった状態になったから、
CFOのヤギさんという銀行の出身のスーパーCFOが3桁を調達して、
っていう時期に応じたファイナンスっていうのがあったんだろうなっていうふうに推測するわけですよね。
なるほど。めちゃめちゃ明確ですね。フェーズが若い時に。
そうですね。ちょっと単純化させていただくとそういうことなのかなと思います。
タイミーさんの例を参考にお話しさせていただいたというところですかね。
ファイナンスミックスの改めて奥深さ。
当たり前ですけど、資金調達する上で今何にお金を投資して、
それがどう売り上げに返ってくるかという、
この解像度、選択肢をどう理解するかというところと、
それがどう未来の選択肢を残したままやっていくかというところが、
いろんな処方があって、
とはいえリスクリターン、資金調達、気迫感、ここから結構見そうかなというふうには個人的には思いました。
実際これをどういうふうにフェーズで分けて実行していくかみたいのは、
もうちょっと話を聞きたいなと思ったのが。
そうですね。本当におっしゃる通りで、
フェーズによっても先ほどのタイミーさんの創業期なのか、
本当にレーターステージ上場手前なのかで、
全然取り入れる手段が変わってきますよねといったところもあるし、
ビジネスモデルによっても違いますよね。
クラスさんのように耐久剤と呼ばれるような家電とか家具とか、
いったものを取り扱う場合と本当にITのサスとD2Cなのか、
全然違ってくるので、
やっぱりそのあたりもね、
ビジネスモデルごととかフェーズごとのファイナンスミックスみたいなものは、
ぜひどこかでお話ししたいなと思いますし、
フェーズごとのファイナンスミックスっていうことで言えば、
IBS京都ですね。
あ、ですね。
サイドイベントの中でもシードアーリのファイナンスミックスだったり、
シリーズA以降のファイナンスミックスみたいなこととか、
あるいはスタートアップデッド最前線といったところで、
各プレイヤーにお話しいただいたりとか、
ファイナンスミックスをまさに実践してこられたような
財務責任者の方々にファイナンスミックスを語っていただくというセッションもあったりするので、
クラスさんも出ていただけますもんね。
なので、もしぜひですね、京都にお越しいただける方は、
IBS本体のチケットなくても無料で入れますので、
ぜひぜひお越しいただければという感じでございます。
IBS来られない方もこのファイナンスミックス自体は、
我々がデッドファイナンスの支援をさせていただいているプレイヤーですけれども、
ここをより認知していただけたら、
事業主さんにとっても絶対メリットあるなって信じておりますので、
引き続き東京とかいろんなところでイベントだったり、
コンテンツを発信していきたいなと思っているので、
引き続きファイナンスミックスを覚えていただきたいですね。
ぜひファイナンスミックスです。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
企業のデッドファイナンス、最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
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