借り入れのしやすさの要素
企業のデットファイナンス、累計1300件、96億円超の融資をサポートしてきた、
INQの代表の若林が、ファイナンス起点のストーリーや、理論と実践をぼちぼちお届けする番組です。
皆さんこんにちは、INQの若林です。
今回はですね、前回に引き続き、借り入れしやすい会社の共通点をテーマとしてお話ししたいと思います。
前々回に引き続き、八幡さんと一緒にお話ししていきます。八幡さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
借り入れしやすい会社の共通点ということで、1つ目、銀行の立場を理解してくれている、バックオフィスが整備されている、
行員との関係値がうまくいっている、この3つを挙げていただいて、銀行の立場を理解してくれているとですね、
バックオフィスが整備されている、この2つを前回、前々回とお話ししてまいりましたということで、
今回は銀行との関係値がうまくいっていると、借り入れがしやすいよという話なんですけど、
これは人と人との取引なので、それはそうなんだろうなというふうに理解しつつなんですけど、
もうちょっと内部事情的なところに踏み込んでいきたいなというふうに思います。
関係値がうまくいっていると、行員とのコミュニケーションがスムーズだみたいなところは結構大きいのかなというふうに思っていて、
それはイコール銀行の立場を理解してくれているという1つ目の話にもつながってくるかなと思うんですけど、そんな理解であったんですか?
はい、そうですね。
具体的に行員との関係を良くしていくために、一方で接待みたいなのもなんだなというふうに思う企業家もいるんじゃないかなと思うんですけど、
実際飲みに行ったりとか、ゴルフとかマージャンとかいろいろあると思うんですけど、そういうのって銀行側からするとウェルカムなものなんですか?
そうですね。市店長とか部長の性格とかにもよる場合もあるんですが、結構お酒とかゴルフが好きな市店長が多いので、
一緒に飲みに行きたいとか言ってくれると喜ぶ人が多いんじゃないかなと思います。
そうなんですね。
メガバンクの某ジョームまで行った方で、スタートアップ界隈ではめちゃめちゃ有名な方は、六本木のアーバーというところに連日通って、
そこはスタートアップがめちゃめちゃ集まるので、そこでいろんな企業家とお話をされてたっていうことを聞いたことがあるんですけど、
それはちょっと尖った例だとしても、そういった取引以外のコミュニケーションみたいなことも割とウェルカムだということなのかなと思うんですけど、
そこに誘ってもらったりするのができるとすれば、企業家側はどういう構えをしておくといいんですかね?
そうですね。やっぱり自分の話をしていただくのは重要かなと思います。
それはアイスブレイクとかのところで、なんですかね、趣味趣向とかそういうことですか?
そうですね、はい。
なるほど。お酒が好きだとか、ゴルフとかマージャンとか、なんだろう、それぐらいかな。フットサルとかの人がいるかもしれないですね。
そういうところを話しておくと、そういう機会が訪れるかもしれないですね。
よく銀行さん主催の交流会とかあったりするじゃないですか。
新勤さんとかもやってらっしゃったりして、僕もお邪魔したことありますけど、そういうのを積極的に出ておくと、今度は個々のお繋がりとかに繋がりやすいんですかね?
そうですね。結構な数の会社様が参加するので、正直全ての会社様の社長の顔と会社名が合致するかというと難しいんですけど、
来てたねっていうぐらいは支店長もちゃんと覚えてるので、行かないよりは行ったほうがいいかなと思います。
なるほど。これってまずは後院の方と仲がいいのか、それとも支店長とかと仲がいいまでやったほうがいいのかどうなんですか?
やっぱり最初は後院だと思います。後院側もですけど、自分の話もする。もちろん会社様のお話メインですけど、
プライベートに近い話なんかもして、この社長はお酒が好きなんだ、支店長と気が合いそうだなと思わせられれば、
支店長に後院からも伝えるので。
ってことは、支店長ってそういうミッションを持ってるんですか?ミッションというか、お仕事の役割として取引先と、あるいは有事先候補とのやり取りというか、
そういう接触も支店長のある種のお仕事が一つになっているから、各担当から吸い上げがあるってことなの?
財務状況と関係性の重要性
そうですね。部隊に接待交際費っていうのが与えられるので、これはイコール支店長行ってこいよっていうお金に当たりますので、
接待は結構な数行ってます。
それはなんか、支店長、部長だけなのか、割とそこから各後院に、お前こっち行ってくれみたいな、割り振れたりとかしてるんですか?
そうですね。例えば日付がバッティングしちゃったりすると、副部長と担当で行ってこいもあるにはあります。
なるほど。それって予算があるってお話なんですか?
そうですね。
なるほど。これは毎年予算こんぐらいだよっていうのが、人数規模とかに応じて割り振られてるみたいな。
はい、おっしゃるとおりです。
じゃあ、ある程度行かなきゃいけないですね。
そうなんです。行かずに大事に置いてしまうと、次の日に、この支店そんなにお金いらないんだなと思われてしまって、予算が減ってしまうので、できる限り与えられた以上に使う気持ちで作戦を立てます。
じゃあ、そこで各担当が支店長の、言い方は悪いですけど、接待交差費の予算消化に貢献できると、担当者としては一つの仕事を果たしたってことにはなるわけ?
はい、なります。
そういった背景も考えると、やっぱり趣味指向だとか、素情とかも、ある程度きちんとお話をして、まずは担当者である行員の方と仲良くなる。
引いては部長とも、部長というか支店長ともしっかり仲良くなって、そこからコミュニケーションが取りやすい状態、部全体としてコミュニケーションが取りやすい状態が作ると、すごく進みやすいみたいなのがあるんですかね?
あると思います。
これはスタートアップでも意識した方がいいですかね?
そうですね、結構人との関係っていうのは馬鹿にならないというか、これがすべてのところもあるんじゃないかなって思うぐらいですね。
大事なんですね。
結構大事です。
これは八幡さんがいらっしゃった銀行さんとかは、比較的スタートアップ支援には力を入れているメガバンクかなという印象を持っていますと。
そういう意味では結構進んでいる文化なのかなと勝手に感じていましたけど、そういうところでもやっぱりこういうウエットな関係地づくりみたいなものは馬鹿にならないってことですね。
そうですね。
ありがとうございます。
借り入れしやすい会社の共通点ということで、財務状況とか業績が良いのは言うまでもないわけですけど、それが良ければ苦労はしないよというところで、
他の点でですね、銀行の立場を理解してくれているとか、バックオフィスが整備されているとか、関係地がうまくいっているとかいうところについてですね、少し内部需要的なところも踏まえて伺ってきました。
ぜひですね、参考にしていただければなというふうに思います。
借り入れしやすい会社の共通点ということで、銀行の立場を理解してくれている、バックオフィスが整備されている、それから行員との関係地がうまくいっている、できれば支店長との関係も良好であると、これによってコミュニケーションが取りやすいよというお話をさせていただきました。
前3回にわたってですね、メガバンクでの10年経験を活かして、八幡さんにいろいろ教えていただきました。八幡さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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