高温障害の理解
おはようございます。このチャンネルは、農業の困りごとを解決する井澤商店井澤が、水稲栽培に特化した情報をお届けするチャンネルです。
今日は、高温障害対策5選ということで、毎年問題になっています。
高温障害、夏の暑さによる高温障害に対する対策を5つ、ざっくっとお話をしていきたいと思いますので、楽しみに聞いてください。
本題に入る前に一つお知らせです。水稲栽培で米作りを見直したい、もっと収量を増やしたいと考えている方へ向けて、
具体的なノウハウやお得な情報を公式LINEの方でお届けいたしますので、概要欄のリンクからお友達追加していただけますと幸いです。
水稲栽培のヒントが満載なので、ぜひ友達追加して受け取ってみてください。
さて、ここ数年、どんどん夏が暑くなってきまして、去年令和6年は36度超えが当たり前。令和5年の時は36度になったねぐらいだったんですけど、令和6年は36度超えが当たり前みたいな夏でした。
また今年令和7年もさらに暑い夏が来るかもという長期予報も出ていますので、特にお米の高温障害による白くなったりとか、
白くなるってことはお米の中に隙間が多いってことなので、歯ごたえのないお米になっちゃったりするんですね。
あと炊くときにお米の中の旨味成分がどんどん外へ出てしまうということで、炊きたてはいいんですけど、時間経ってからちょっと味が、旨味が減っていくような、そんなお米になったりするので、
しっかりと今年、値段が高いので、買う方の考え方でいくと、高いお米を買っているのにこの味かと言われるようなお米を作るんではなくて、
値段が高いけどこの味なら満足だよねっていうようなお米を作っていくような考え方で対応していただけたらなというふうに思います。
高温障害対策の実践
まず高温障害が起こる理由なんですけど、夏、暑すぎて植物自体が、稲自体がもうヘロヘロになっている状態です。
人間もそうですけど、夏バテすると食欲もあまり湧かないですし、食べていないのでエネルギー不足でガツガツ動くっていうのも、ちょっとなかなかしんどい生産性が落ちてくるっていうような状態。
これは稲も同じ状態です。
で、稲がどこでご飯を食べているのかというと、根っこです。
この暑い時期っていうのは、やっぱり根っこの活性度が落ちていると言いますか、中干しをした後、新しい根っこが出てきて、その新しい根っこが後半に養分を送るための養分を吸収するんですけど、
中干しの時も暑いし、中干しが終わってから水が入ってきてもやっぱり暑いので、どうしてもその後半の根っこっていうのが弱くなっています。
ですから必要な養分をしっかり土から吸っていくっていうことがしにくくなっているので、まずこの根っこに対して新しい発根を促すっていうような対策が一つ目の対策として大きく効果を上げます。
これは中干しの後、水を入れます。その水を入れた時に、伊沢商店ではラプラスっていう微生物資材であったりとか、セルエナジーっていうアリン酸と酵母細胞壁の入った液体であったりとか、こういうのを流し込むということで、中干しの後、水が入ってきてから新しい元気な根っこを意図的にバンと出すっていうような対策をお勧めしています。
これによってその後、土の中に肥料が残っているとその肥料を吸うこともできますし、つい肥って前々回お話をしたんですけど、保護衛とか見護衛とかっていうものを与えていった時に、その与えた肥料の吸収効率が良くなるっていうようなメリットがありますので、ぜひ検討していただければなというふうに思います。
2つ目の高温障害対策としては、ちょうど暑い時期ですね、稲っていうのは最初葉っぱしかないところから茎が伸びて穂が付きます。最初は穂はもみが付いているだけで中身が空っぽなんですよね。
その中にもみの中にだんだん白い汁が入ってきて、その白い汁が最終固くなってお米になるというこの流れの中で、その白い汁が潤沢に入ってくるためには、下からの水分吸収っていうのが必要になってきます。
この水分吸収なんですけど、ずっと根っこが水に浸かったままであれば、ちょっと酸素不足、根っこっていうのは酸素がすごく必要とするので、ずっと水に浸かった状態であれば、根っこの酸素不足で結果として水分の吸収も悪くなるっていうようなことが起こりますので、穂が出て花が咲いている時っていうのは水は切らさない方がいいですけど、それ以外の時は水のある時、ない時っていうことをね、
繰り返していただくような水管理が一番ベストです。
ただもう一つ別のお考え、水管理の考え方があって、ずっと水につけっぱなしっていうのも一つの方法です。
ずっと水をつけっぱなしにしていると、その水の中で生きていける根っこが活躍してくれるので、それはそれでプラスに働くんですが、一番厄介なのが水が多い時の方が多いけど水がない時があるっていうね、そういう時が一番根っことしては酸素が少ない状態になってしまうので活性度が落ちますので、
水を入れたり抜いたりするのであれば、きちっと水が溜まってないですね、水が溜まってない時の方が多いような状態の水管理をされることをお勧めします。
逆に水を溜めるのであれば水を切らさない水管理っていうのをされることをお勧めします。
次3つ目なんですけど、この汁がどんどん入っていってだんだん固くなっていってお米になるっていうこの器官を凍熟器官という言い方します。
この凍熟器官にスムーズにその身の方へ養分水分が行くようにね、誘導してやるっていうのが大事になってきます。
これが刈りの仕事になります。
この穂が出た後、凍熟器と言われる器官に積極的に刈りを吸わせていくということで、その身への養分転流が非常に良くなります。
もちろん窒素分とかね、いわゆる肥料分がある状態、葉っぱの色がちゃんとアゼの草と比べて同じか、それよりも少し濃いかぐらいの色であれば何も問題ないので、刈りだけを一滴に入れていくっていうのが効果が高いです。
もしイネの葉っぱの色がアゼの草の葉っぱの色よりも淡いようであれば、ちょっと窒素も補給してやらないといけないんですが、この窒素っていうのが化成の窒素ではなく、アミノ酸と言われるものを入れていくことで効果が高いです。
伊沢商店ではこの時期の高温障害対策品という位置づけで、トリプルアシッドっていう肥料を新しく伊沢商店でオリジナルで開発したものがあります。
収量を維持する方法
これはアミノ酸と刈りの入った粒の肥料ですから、穂が出た後、ちょっと先が傾いた頃にエンジンを使ってブーンって肥料を振っていただくっていうのが効果が高いです。
4つ目の高温対策。これは思いっきりグーンと、初めの田植えの時期にまで話がさかのぼるんですけど、太い茎、太い軸、太い株元を作るっていうことがものすごく影響が大きいです。
ニコマルという品種は、非常に高温障害の出にくい綺麗なお米です。
このお米がなぜそうなるのかというと、遺伝子的に株元に貯蓄養分をたくさん蓄えるという特性がある品種です。
遺伝子的に株元に貯蓄養分を蓄えて、結果として軸が太くなるという状態になっています。
株元に貯蓄養分を身を作る時期に厚すぎて根っこからも吸えないとか、光合成もあまり活発にできないというような状態でも、
その貯蓄養分がたっぷりあるので、その貯蓄養分を優先的に身に流し込んでいくことで、粒張りの良い高温障害を受けない身が作ることができる品種です。
昔の手間をかけた良いお米作りというのは、これを意図的にやっていました。
前半で、株元の太い稲を作ることで、結果として美味しい、きれいなお米が作れますよというようなことを言っていました。
このためには、植えてできるだけスムーズな活着であったり、初期生育を良くするという対策が必要になってきます。
これは、白柿の時にラプラスを流し込んでいただいたり、田植え後2週間の段階でセルエナジーという肥料を流し込んでいただいたり、
株元を太くする、貯蓄養分を増やすというようなことが可能になってきますので、参考にしてください。
最後、5つ目ですが、これは大作といいますか、令和6年産でちょっと出てきたことなんですけど、
もう要は36度も超えてくると、厚すぎて、そもそも稲の生育限界温度を超えているというところで、
先ほどご紹介したような方法をいろいろと取っていったとしても、どうしても回避できない高温障害が残ってしまいます。
この残ってしまう部分に対してどう対策するかというのは、これはもう諦めましょうというところです。
なぜ諦めるのかというと、この限界温度を超えた高温障害だとしても、それによる減収というのは5%から多くても1割ぐらいの減収です。
これは不燃と言いますね。そもそも実がつかないということになってしまうので、
その実がつかないことによる減収というのが5%から多くて1割あるというところで、
それぐらい減ってしまうのであれば、少し多めに植えて量を増やすことで減収分をかなうという考え方で対策をしていただくといいと思います。
本日は以上になります。ありがとうございました。
最後にもう一度だけお知らせです。
水道栽培で米作りを見直したい、もっと収量を増やしたいと考えている方へ向けて、
お得な情報を概要欄の公式LINEで不適発信しておりますので、
興味のある方は概要欄の公式LINEから追加してみてください。
水道栽培のヒントが満載なので、ぜひ友達追加して受け取ってみてください。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回も具体的で実践的な内容をお届けしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。
伊沢商店伊沢でした。