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2025-12-17 12:34

1011.遠藤信行さん(戦略財務コンサルタント)

【ミッションと数字で会社は変わる】

多くの中小企業が「成り行き経営」に陥ってしまう理由——。
それは、ミッション・ビジョンがなく、数字を見ないまま進んでしまうから。

戦略財務コンサルタントの遠藤信行(えんどう・のぶゆき)さんは、その状況を20年以上変え続けてきました。

まず社長自身のミッションと10年後のビジョンを明確にし、そこに「売上」「利益」「人件費」などすべての数字を落とし込む。
そして、毎月のモニタリングで目標との差を確認し、改善策を一緒に考えていく。

数字が苦手な社長でも大丈夫。
使うのは四則演算だけ。
見続けることで、1年後には数字が“味方”に変わっていきます。

遠藤さんの志は明確です。
「中小企業を強くし、日本を豊かにする」。

経営に迷いを感じている方、どんぶり勘定から脱却したい方、会社をもう一段階成長させたい方——。
そんな経営者にこそ聴いてほしい一話です。

special thanks to 松居幹裕さん

【今回のゲスト】
戦略財務コンサルタント 遠藤信行(えんどう・のぶゆき)さん
Web: https://www.asc-s.jp/

サマリー

戦略財務コンサルタントの遠藤信行氏は、財務コンサルタントの重要性や企業の成長に向けた戦略の必要性について語ります。特に、ミッションやビジョンの設定と、それに基づいた数値のモニタリングが企業の成功に寄与することを説明しています。遠藤氏は、日本の中小企業を豊かにし、地域社会を活性化するという理念のもと、企業の経営改善に取り組んでいます。数字に強い社長を増やすことで、企業の成長を図り、日本全体の経済の発展を目指しています。

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声を思いを世界中に届けるこえラボ。
経営者の志。
財務コンサルタントの役割
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は、戦略財務コンサルタントの遠藤信行さんにお話を伺いたいと思います。
遠藤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
どうぞ、遠藤さんのこの戦略財務コンサルタントとして、どんなことをされていらっしゃるのか、そこから教えていただけるでしょうか。
はい、ありがとうございます。
私は23年前に財務コンサルタントとして独立したんですが、当時は誰も財務コンサルタントなんていなかったんです。
そうなんですね。
財務コンサルタントというのは、税理士さんの仕事とよく間違えられるんですが、
資金の流れを良くする、会社のお金の流れを良くするというのが財務コンサルタントで、
税理士さんは、適正な税金の額を計算するというのがお仕事で、全く違うんですよね。
私は資金繰り表とか、銀行からの資金調達なんかを指導して、会社のお金を円滑に流れる指導をしているのが財務コンサルタント。
最近たくさん増えてこられたんですが、私は戦略財務コンサルタントと名乗って前に戦略をつけてるんですよね。
ミッションとビジョンの重要性
戦略というのは、遠い未来を見るという。
例えば10年後のミッション、ビジョンから入るわけですね。
経営理念とかいろんな言い方があるんですが、多くの中小企業の社長は、こちらを作っていらっしゃらない方がたくさんいて、
まず社長のこのミッション、ビジョン、理念を確認して、ここを確実化して、確立させて、
10年後から遡って今をどうするかというのを考えるのが戦略でして。
本当にミッションとかビジョン、そこってめちゃくちゃ大切なところ?
そこが大事なんですが、残念ながら多くの中小企業の社長は作れてないですよ。
そうなんですね。じゃあこれ作ってないと、どう進めばいいかっていうのがちょっと迷ってしまうっていうことがあるわけなんですかね。
そういうことなんです。
どの道、例えばニューヨークに行くのか、ヨーロッパに行くのか、北極に行くのか、これが分かってないということなんですね。
だから今月、今年どういうふうにしていこうかって言っても、うまくいったのかな、いってないのかなっていうのも曖昧になってしまう。
そうですね。全てが曖昧になってしまって、成り行き経営って私呼んでるんですけど、成り行きに任して進んでいってるというのが多くの中小企業の実態だと思います。
そうするとなかなか成長はしづらいっていうことなんですかね。
そうなんです。ほぼこういうやり方で成り行きで進んでいくと現状維持。上がったり下がったり上がったり下がったりで現状維持で、景気がいいときは上がるんですけど、大きな不景気が来るとポンと下がるというのが特徴ですね。
じゃあやっぱり成り行きに流されていってしまうっていう経緯になってしまうんですね。
そういうことなんですよ。
そこをしっかりとミッションとかビジョンを作っていきましょうというところから遠藤さんは一緒に伴奏されていらっしゃるということなんですか。
そうですね。お客さんにもよるんですが、それが必要なという方はもうそこから一緒に社長とじっくりやってます。
数字の活用とモニタリング
そこでビジョンを作れたっていうと、そこからはどんな感じで進んでいくんですね。
ビジョンというのは一つの言葉を作って、そこに数字を入れるんですね。
財務コンサルタントというのはそこに数字を入れるわけですよ。
例えば10年後から5年後、3年後、来年とか、数字を全部入れていく。
これは売上の倍額か、いろんな数字を入れていくんですかね。
売上から、損益計算書ってあると思うんですけど、売上から、粗利益から、人件費、経営費、営業利益、経常利益と全部入れます。
なるほど。じゃあそのあたりを10年後、こういう会社になっていきたいっていうのを数字上でもちゃんと作っていくわけなんですね。
そういうことなんですよ。
じゃあこれを作っていけば、あとはそこに沿っていって、会社が大きくなるよう成長するように皆さん経営者を頑張っていくっていう感じなんですね。
ただ作っただけじゃダメなんですよ。それを全部毎月チェックしていかないと、モニタリングしていくんですけど、
それをしていかないと、結局作りっぱなしで置いておくと、飾ってあるというような、こういうところもたまにあるんですけどね。
作りっぱなしじゃダメなんです。
これを月ごとに、今月はどれくらいの売上目標かっていうところも全部数字化していって、
それをしっかりと実績と比較しながらどうだったかっていうのを毎月のようにやっていくわけなんですかね。
おっしゃる通りです。
毎月一回、社長さんと最低毎月一回お会いして、その数字を見ながら目標値と現実の数字でどれくらい乖離しているか、
いい時も悪い時もありますよね。その原因を探っていくということです。
やっぱりしっかりとそこの原因を探って、こうだったかなっていうので、対策していくっていうことが大切なんですね。
速報がないと、結局作りっぱなしで置いていくという話になって、それもよくないわけです。
よくないわけですね。じゃあそこを意識して、毎月毎月こんなことを行動していこうかっていうところになっていくのに。
そこが一人じゃなかなか見ない場合がありますから、そこを毎月最低社長とオンラインとかリアル化とかでお会いして、
話し合いながらいろんな話をしますけども、そこでいろいろ原因がわかってくるわけです。
じゃあここを直せば次はこういけるなという話が出てくるわけですね。
でも社長さんによっては、あんまり数字得意じゃなくて、よくわかんないんだよっていう社長さんも結構いらっしゃるんじゃないですかね。
中小企業には残念ながら数字が苦手というおっしゃってる社長が多いんですが、我々が使う数字、会計数字と言われるものはですね、小学生で習う四足という足し算引き算割り算掛け算でほぼいいんですね。
数式とかそういうのほぼ使いませんから。ただ日本人で小学校で習って、中学になったら算数が数学になってですね、数式は習うんですが、そっちの算数の応用は習わないんですよ。
日本人みんな結局それが苦手で、基本は小学校で習う数字なんてこれ誰でもわかるんですよ。
で、電卓はありますから一切いりませんからね。
決まった数字をみなさん多くは見てないからすっごく苦手意識があって、例えば7桁ぐらいの数字になってきたらもうなんか強烈反応になるんですよ。
それでも毎月毎月、数字をもうちょっと丸い数字にしてわかりやすい数字にしたりしながら、その方に応じたような感じで一緒に毎月見ていくと、1年後になって半年、1年経つとみんな得意になってきます。
得意になってくる、そうなんだ。やっぱり見続けていて理解していくことがすごい大切なんですね。
そうなんですよ。みなさん食わず嫌いなんです。そこから逃げちゃうとダメなんです。余計に苦手になっちゃうんで、それをあえて見続けるということをさせるのが私の一つの仕事です。
中小企業の経営改善
だから計算はもう経理任せてるようじゃなくて、社長自身しっかりと数字を見て理解してっていうところが大切なんですね。
そうですね。年少で2、3億で社員10人ぐらいまでだったらどんぶり勘定でいけるんですが、それ以上会社をもし成長させたいと思われるんであれば、社員を30人、40人、50人とか、年少10億とかね、させたいんであれば、必ず数字が出てきますんで。
結局強くならないとダメなんですよ。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ遠藤さんの志についても教えていただけるでしょうか。
わかりました。私の理念というのは、日本の中小企業をもっと豊かにして地域社会と日本を豊かにするという理念を持ってまして、日本の会社で99.7%は中小企業で、その中小企業を良くしたいというのがありましてね。
その社長は数字に弱い、今の話あったんですけど、数字に弱いので、その数字に弱い社長を数字に強くすることによって、その社長の持っている能力をミッションビジョンを作って数字で管理することによって、年少10億、100億とか、そういう社長にするというのが私の志なんです。
中小企業が強くなれば日本は豊かになるという信念でやっておりまして。
数字の強い社長がどんどん増えていくと、強い企業もどんどん増えていって、日本が豊かになっていくということですね。
そういうことです。
とは言っても、今目先の運営とか経営とか、結構厳しいんだろうなという方も、そういった方もご相談を応じてらっしゃるということですかね。
もちろんですね。もう明日はダメだという会社さんも来られたこともありますし、そこを諦めたらダメなんです。
そこを今の現状を切り抜けることによって、未来が見えてきますから。
なるほど。
そういう会社さんも結構私、対応してきましたんで。
やっぱり一人で考えていっても、なかなかいいアイディアって出ないですけど、やっぱり専門家の方に相談いただくことで、いろんな手段が出てくるということですね。
おっしゃる通りですね。もう一人で考えてみるとね、これは私も経験あるんですけど、同じところをぐるぐるぐるぐる回るんですよ。
進歩しないんですが。
ここにもう一人いてキャッチボールをすると、新しいアイディアが出てくるんですよ。
そういう私、サポート役をしているつもりなんですが。
そしてね、銀行さんともどうやって付き合っていけばいいのかって、なかなかそういったところもわからないと思うので、そういったところも遠藤さんにご相談するといろいろ対応いただける感じですね。
私は銀行とは各方もいっぱい付き合ってきまして、銀行さんが考えていることがすべてわかりますので。
この銀行とこの銀行の違いとかそういうことも結構わかりますので、銀行さんのことはお任せいただいて、お任せというか社長と一緒に考えて戦略を作って、どの銀行と今付き合うべきかとか、いろいろ考えていきます。
ぜひね、今苦労されていらっしゃる社長さんでも、もっともっと事業を成長させていきたいというような、そういった社長さんもいらっしゃいましたら、このポッドキャストの説明欄に遠藤さんの会社のホームページのURLを掲載させていただきますので、ぜひそこをチェックして相談したいという方がいらっしゃれば、ぜひお問い合わせいただけるといいですよね。
はい、ありがとうございます。
今はオンラインでも相談を受け付けていらっしゃっているんですね。
オンラインでもやっておりますので、ぜひホームページから問い合わせいただければ、メール返信しますので、日程を決めてオンラインで無料相談をしておりますので、ぜひよろしくお願いします。
ご相談したい方は、ぜひこのポッドキャストの説明欄からチェックいただけたらと思います。
今回は、戦略財務コンサルタントの遠藤信行さんにお話を伺いました。遠藤さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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