介護休業法の導入と企業の課題
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経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。
今回は、介護離職防止アドバイザーの吉岡千代子さんにお話を伺いたいと思います。
吉岡さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
まずは、吉岡さんのやってらっしゃる授業内容から教えていただけるでしょうか。
はい、私は今年4月から義務化されました介護休業法。これを中小企業の方って、なかなか介護離職防止に取り組まないでいらっしゃるので、そこをサポートしていきたいと思って、事業家を始めました。
そうですね、私もなかなかこの介護のことって、自分の身に今すぐかかっていることではないので、どうなのかなというのは、ちょっと聞いたことはあるけど、すぐにやらなきゃいけないという感じはしてないので、この辺りどうなのかなと思ったので、やっぱりあまり準備されていない企業さんって多いんですかね、まだまだ。
そうですね、多いですし、この介護休業法に限って言うならば、専門柱として国がいろいろメッセージを出してるんですけども、まず自分の会社の社員さんの介護状態を把握するなんていうのを、企業様としてどうやったらいいんだろうということもあるし、どこまでやればいいのかということもあるし、
どんな方法でやればいいのかということも、やっぱり課題になってくるかなと思うんですね。
はい、そうですね。
2つ目は、逆に今度は制度をきちんと社員さんに周知しなさいという指示があるんですけども、それも自分の会社にちゃんと沿った形で周知していかなければ伝わらない部分があると思うんですね。
そういったもののリフレットを作ったりとか、国が提示している内容を皆さんにどう知らせるかという、そこのアセスメントなんかも必要になってくるかなと思います。
そういった企業さんに向けたサポートも、吉岡さんやってらっしゃるということなんですね。
介護者への支援の必要性
はい。
3番目が課題かなと思うんですけども、個別相談。この対応もしなければいけない。
なるほど。
個別相談って介護の相談って本当に個別性が高いので、相談をするって言っても、相談する側もどうやって相談したらいいかわからないし、
それを答える人もなかなか仕事を指導するのと違うので、難しいかなと思います。
そうですよね。だから企業も対応しなきゃいけないけど、どこから手をつけていいんだろうという方がいらっしゃるので、まずはそういった方からご相談を受けていただければいいということですね。
吉岡さんはこういった介護のことをやるようなきっかけがあったりとかするんですか。
はい。私自身は介護の業界に25年近くいて、3年前まではケアマネもやっていました。
今はちょっと頼まれたところで、実際にヘルパーさんとして入っているような状態なんですけども、そうやってやっぱり現場を見てくると、今までは介護保険の利用者さんが中心でサポートしてきたんですけど、
そこで介護されている方のケアというのがやっぱりこれから先大事だなというのを感じたので、今こんな形で取り組もうとしています。
そうか。介護している、ケアしている方もやっぱりいろいろとサポートしていかないと、ずっと介護していても大変だったりとかいろいろ苦労もされていらっしゃいますもんね。
こういった方ってなかなかどこに相談していいのかなというところがあるんですけど、やっぱり迷われていらっしゃる方もいるんですかね。
もう迷われている方がたくさんいらっしゃると思います。その結果として、2022年からは介護利職者が10万人をもう切らない状態なんですね。
2016年に一度10万人を超えて、国は介護利職ゼロというスローガンのもとにいろんな取り組みをしてきましたけれども、もう2022年からは10万人を超えて、2035年にはまだ100万人増えると言われています。
結構これ、企業としても大変ですよね。そうやって離職されると、今まで戦力だった人たちが辞められるということで、企業も大変なのですし、介護支援されていらっしゃる方もやっぱり辞めなきゃいけなくなって大変だったりとか、皆さん結構苦労されるような課題じゃないかなという感じますね。
そう思います。そして一番気づいてほしいのは、やっぱり企業様なんですね。この介護利職者というか働く介護者もそうなんですけれども、その人たちによる経済損失が、2030年には9兆円を超えると言われています。
これね、今働き手が少ないという中で、そういった介護利職になってしまうと、余計損失というのは大きくなりそうですね。今、吉岡さんの活動としては、それらに向けてどんなサポートとかどんなことを活動として実施されていらっしゃるんですかね。
実際に仕事と介護の両立で悩んでいらっしゃる方も個別にお話を伺いますが、企業様の方に、先ほど言いました実態把握の部分でアンケートの項目を企業様と相談しながら作成して、それをちゃんとアンケートを収集して、
企業様自身が今どんな状態にあるかという、例えばもう本当に介護を抱えている人が何割いるとかいう対策もありますでしょうし、そうではなくて、まだ目に見えたものはないけれど、これからやっぱりそこは大事だよねと思っていらっしゃる企業様もいらっしゃいます。
じゃあまずはそういった実態把握からするサポートもされていらっしゃるので、企業さんまずはご相談いただいてサポートを受けていただけると良さそうですね。この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ吉岡さんの志についても教えていただけるでしょうか。
はい、私たちの活動が、本当に企業様も働く介護者も、もう介護で困らない。そんな社会になれるように何か一役になればいいかなと思っています。
将来の展望と仲間づくり
そうですね。企業さんのサポートをするけど、介護者のサポートもされていらっしゃるということなんですか。
企業様には失礼かもしれないんですが、一番やっぱりやるべきことは、介護者のサポートだと思っているんですね。働く介護者を支援しようと思った時に、絶対に企業様のご理解とご支援がなくしては、そこで働いている会社の社員さんたちを守ることはできないので、まず企業様にご理解をいただいて、
そこから始めていきたいと思っています。
企業もそういった理解をしていきながら、介護者も働きながら介護できるとか、いろいろなやり方があると思うので、そういったところも一緒に整備していくというような感じですかね。
これからいろいろと困っていらっしゃる方もいらっしゃると思うので、もし今日のお話を聞いて興味ある方がいらっしゃれば、このポッドキャストの説明欄に吉岡さんのホームページも掲載させていただきますので、ぜひそこからチェックしていただいてお問い合わせいただけたらなと思います。
ありがとうございます。うれしいです。
ホームページはどんなことを掲載されていらっしゃるんでしょうか。
まず企業様の悩みの解決方法とか、また逆に介護を抱えていらっしゃる方たちが、どうやって自分の人生も大事にしながら、その介護をやりきって、自分のプラスにしていく、そんな思いを感じていただければいいかなと思っています。
私がスローガンにしているのは、介護は大変だけれども、いいこともたくさんありますって言える、そんな言葉を残してくれる介護者を増やしていきたいなと思っています。
そうですよね。だからそういったそこから何か良いことにもつなげていただけるといいですよね。これからはどんな感じで活動をもっと広げていきたいとか、こういうふうにしていきたいというような何か将来的な思いってございますか。
はい、将来的には本当に私一人の力ではやれるところは限られているので、もしこの思いを共感してくださる介護者の方がいらっしゃれば、一緒に仕事として取り組んでいただけるような仲間を増やしたいと思っています。
そうなんですね。じゃあこれを介護経験している人が、自分のお仕事もメインのお仕事もやりながら、介護もお仕事としてなるような、そんな仕組みも考えていらっしゃるということなんですか。
はい、コーディネーターとして要請させていただいて、本当に仲間として一緒にやっていければなと思っています。
確かにそうすると、介護する方も増えていって、世の中にどんどん広がっていければ、助けになる方も増えていくということなんですね。
はい。
ぜひそういった一緒にちょっとやっていきたいなという方もいらっしゃれば、ぜひホームページからお問い合わせいただけたらと思います。
はい、あとフェイスブックのURLも掲載させていただきますので、ぜひもしご興味があればそこからつながっていただけたらなと思います。
ありがとうございます。
はい、本日は介護離職防止アドバイザーの吉岡千代子さんにお話を伺いました。
吉岡さんどうもありがとうございました。
こちらこそ本当にありがとうございました。
声を想いを世界中に届ける。声ラボ。