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2025-05-13 15:53

893.中平将義さん(なかだい環光農園)

【一番甘い時間に収穫する、奇跡のとうもろこし】

今回のゲストは、青森県新郷村で“郷のきみ”というとうもろこしを無農薬・無肥料で育てる、なかだい環光農園の中平将義さんです。
一番甘い状態を目指して、夜中の12時半から収穫するという徹底したこだわり。その味はまるでジュースのようにジューシーで、雑味のない透き通った甘さが特長です。三つ星レストラン「ロオジエ」のシェフからの依頼をきっかけに、土と乳酸菌、湧水だけを使った栽培を実現し、プロの舌も唸らせています。
さらに、農園の運営スタイルもユニークです。スタッフ全員が“同じ給料”“同じ立場”で関わり、「全員社長」で動く組織は、自発性と誇りを生み出しています。農協出荷に頼らず、直接販売や飲食店への納品を通じて、地域農業の新しいモデルを形にしようとしています。
食の安心とおいしさ、そして働き方まで含めた“未来の農業”を、どうぞお聴きください。
※エピソード説明欄にあるリンクから「さとのきみ」などの野菜も購入できます。ぜひチェックしてみてください!

special thanks to 美野由人さん

【今回のゲスト】
なかだい環光農園 中平将義(なかだい・まさよし)さん
なかだい環光農園: https://festivaldefrue.com/rbcs/nakadai-farm.html
郷のきみ:https://www.marumarushingo.com/?pid=47561128

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サマリー

中平将義さんは青森県信号村で無農薬のとうもろこしやニンニクを生産する農家です。特殊な育て方によるとうもろこしの甘さや、全員が平等に給料を受け取る独自の経営スタイルについて語っています。中平さんが手掛ける「里の黄身」ブランドのとうもろこしは、鮮度と味にこだわりながら生産されています。また、農業における農薬使用の理解や味の研究が進められ、消費者が安心して食べられる環境が整えられています。

環光農園の取り組み
声を思いを世界中に届けるこえラボ。
経営者の志。
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は中平将義さんにお話を伺いたいと思います。中平さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず中平さん、どんな環光農園ということで、どんなことをされていらっしゃるのか、まずそのあたりから教えていただけるでしょうか。
はい。僕は青森県の信号村という、2,000人くらいしかいない小さな村なんですけど、
そこで里の黄身というすごく甘くておいしいとうもろこしを、
とうもろこしってすごい無農薬でなかなか難しいっていうものを、
一応無農薬と無肥料という形で作らせていただいております。
そうなんですね。これどういったところに苦労されました?
やはり虫がものすごい付くんですよ、とうもろこしって。
そうなんですね。だから難しいんですかね。
そうです。甘いのでどうしても虫がすごい付いて、本来であれば見るも無残な姿になってしまうという状態のものなんですけども、
ちょっと特殊な作り方というか、
資生堂さんがやってる銀座ロージェっていう三ッ星レストラン、銀座にある三ッ星レストラン、フレンチレストランなんですけど、
それを7年連続受賞しているレストランがあるんですね、銀座ロージェ。
そこのオリビエ・シニョンっていうフランス人のシェフが、ぜひとうもろこしを作ってくれないかというお話がありまして、
銀座ロージェ自体は資生堂が経営してるレストランで、そこで千年以上たったオリーブの根っこについている乳酸菌を培養して、
その乳酸菌の力のみで、土と乳酸菌の力で、無農薬無肥料のとうもろこしを作っているっていう。
そうなんですね。そうすると強い状態になっていくので育っていくっていうことなんですか。
そうですね。詳しくは本当にめちゃめちゃ長くなってしまうんですけど、
ざっくり言うと、いろんな乳酸菌資材を使ってやっている人たちがいるんですけど、
端的に言うと、1週間ぐらい早く収穫ができます。
じゃあ育ちがすごく良いっていうことですか。
そうですね。すごくいい資材だと思います。宣伝みたいになっちゃうんですけど。
本当に使ってみてびっくりするぐらい。それを僕は湧き水で希釈って言うんですけど、割ってというか。
体に入るものは自分らが飲んでいる水と同じものを使おうっていうことで、
湧き水で乳酸菌を培養して、とうもろこし1週間に1回ですかね、毎日かけて。
それで作っております。
やっぱり味もだいぶ違うわけなんですかね。
かなり透き通った甘さになりますね。
雑味がすごく少ないのと、ジューシーな感じがしますね。
そうなんですね。
水分量もすごいブシャッみたいな感じで、アマママみたいな感じで。
ジュースだって言われますよく。
これって品種もそうなのかもしれないですけど、作り方とかいろいろあるんですか。
そうですね。僕は品種8割だと思ってます。
品種が8割。
味は品種が8割で、残り2割は生産者部技術だったり土地だと思っていますね。
実はっていうのはちょっと多いんですけど、
畑の土地って、人間が区画した部分でも勝手にここは俺の畑だって言って、一枚畑があるとするじゃないですか。
その半分はすごくいい土地、その半分は全然だめな土地ってあるんですよ。
なるほど。
いわゆるオーガニックをやる人たちってどうやって味の基準を決めるかっていうのは、
実はその土地をめちゃめちゃ測って、これはおいしくなる土地、これはそんなにおいしくならない土地っていうのをちゃんと分けてやってるんですよね。
そうなんですね。やっぱり土地ってそれだけ大切なものなんですね。
大切です。めちゃめちゃ一番大切です。
僕はそこで、いわゆるAって言われる区画、ABCRとしたらAっていうところで、
その微生物資材を使ってトウモロコシを作っているって形ですね。
中平さんの経営スタイル
なるほど。中谷さんはトウモロコシ以外にも何かやってらっしゃったりとかするんですか?
ニンニクを東京ドーム1個分とかってよく言うんですけど、なんと15トンぐらいですかね、作ってます。
やっぱりこれもすごい量だし、作るのもやっぱり苦労されてらっしゃるんですか?
そうですね。やっぱり毎日畑に行って、ニンニクってニョキニョキ生えてきてるって思うんですけど、
15万トンって何十万級とかっていう、あれ一個一個手で植えていくので。
手でやるんですか?
はい。とんでもない労力ですよ。
すごい数ですもんね。
そうですね。こっちのおばあちゃんとかって腰が90度に曲がってるっていうか、もっと曲がってるんですよね。
もうその植える専用の体付きになってて。
それくらい苦労して育てていったものを出荷されてらっしゃるってことですね。
そうですね。ニンニクとトウモロコシ。今は結構トウモロコシに力を入れてやってらっしゃっていますね。
この番組は経営者の志という番組なので、中田医さんの志についても教えていただけるでしょうか。
志って言われるとちょっとあれですけど、僕結構特殊な経営の仕方をしていて、
周りの農家ですごく面白いなとか、すごくこの人いいなって思う人と一緒に仕事をするようにしてるんですけど、
経営者としての志だと、僕は給料が全員一緒の農園なんですね。
スタッフ3人とかしかいないんですけど、すごいちっちゃな農園なんですけど、
誰が一番仕事したとか、誰が一番つらかったとか、誰が一番楽しかったとかも全部一緒にしてしまおうよと。
なので、すごい特殊だと思います。
社会に出て普通に仕事してた時期もあって、これってみんな給料一緒だったらもっと頑張るんじゃないかなって。
今の形態でとうもろこしやるとかニンニクやるとか、最近流通とかもやってるんですけど、
全部3人と話し合って、こうしたらいいんじゃないかな、あしたらいいんじゃないかな、全員社長でいいじゃんっていう。
なるほど、そういう感じで、みんなそれぞれやっていく。
そうするとみんな営業するし、みんないいもの作ろうっていう気持ちが入るので、やっぱり全然違いますね。
朝とかもうみんな何時とか関係なく勝手に早く来て、今日はこれ俺全部終わらせておきたいからって仕事するし。
雨の日はじゃあみんなでラーメンでも食いに行くし、遊びに行くし、みたいな。
確かに。だから経営者としての思いがみんな持ってるので、しっかりと生産すれば利益も上がっていくし。
誰も手柄がないっていう。
そういう環境を常に作れるようにっていうのを意識してやってるっていうのが経営者としての。
流通の工夫
先ほども流通もいろいろやってらっしゃるっていうことですが、流通に関してはどうですか、工夫されてらっしゃる部分もあったりするんですかね。
もともと僕は農業出荷で全量買い取ってもらってたんですけど、いろんなところでいろんな経営者の人に会って、
お酒飲んだりとかして遊んでるうちにどんどんいろんなつながりができてきて、狭い町なので、
そこで飲んでるうちに、うちにも出してよなんて言われるうちに、どんどん取り扱い量が増えてって。
そうなんですね。
そうなんですよ。僕のニンニク自体も多分糖度が43とかって。それもやはり味が決め手になっててですね。
それから自分のものを取り扱ってもらってるうちに、周りの野菜をすごい意識してスーパーとかでも食べるようになって、
僕らって農家はすごい周りで野菜をあげたりもらったりっていうのがあるんですけど、
この人のトマトのほうが全然うまいんだけど、なんでスーパーにこっちが並んでんだろうっていう疑問が生まれてきて、
よかったら食べてもらっていいですかっていうので、周りの友達とかのトマトとか、
本当に素晴らしいものを作ってる人たちを紹介していったんですよ。
そしたらこっちも、それいいねいいねっていうので持ってきてくださいっていうので、
その流通を始めるきっかけになって。
すごいこだわった生産者が多いので、この地域。
じゃあ中谷さんが本当にこの生産者はいいなとか、この野菜いいなっていうのを厳選して卸してるわけなんですかね。
僕、あれなんですけどもともとイタリアのシェフで、
少しだけ料理を勉強した時期がありまして、
そのときにやっぱり料理に関して素材をすごく重視していたもんですから、
ソムリエとか資格はないんですけど、結構うるさい方だと思います。
なのでおいしくないはすごく判断ができるので。
それで判断して持っていってるって感じですかね。
この流通もやっぱり自分たちでその流通経路を確保することによって、
しっかりと利益が取れるようになってくるっていうのはあるんですかね。
そうですね、もう倍ぐらい違うんじゃないですかね。
そんなに違うんですかね。
農協はメリットはあるんですよ。
全部の量を取り扱ってくれるっていうのは。
おいしいものもまずいものも価格が一緒になってしまうっていう。
おいしければやっぱりそれは皆さん価値として認めてもらえるので、
なので多分全然違ってきてると思います。
そうですね、確かに安全で安心して、
しかもおいしいものだったらこっちの方がいいよって言って、
だったらちょっとお金払ってでもこっち食べたいよってなる人多いんじゃないかなと思いますね。
今まさに安全でっていう話をされたので言うんですけど、
僕もともとオーガニックの農家ではなくて、
観光栽培って農薬を普通に使う農家だったので、
農薬の危険性、危険な農薬も確かに存在しますけども、
すべてが危険だというわけではない。
そうなんですね。
僕らって多分消費者の何百倍も農薬を浴びて、
全然みんな元気に働いているので、
本当に危ないこれはっていう農薬は使わないという。
自分もそうですし、自分がその流通で載せさせていただいている農家の方々も、
その農薬の理解がある方々。
なおかつ味にちゃんとこだわっている人たちのみに厳選させてもらってますね。
なるほど。じゃあやっぱりその辺りも知識もしっかり持ってらっしゃって、
これは使う、これは使わないっていうのははっきりありながら味にもこだわる。
研究も結構されてらっしゃる方が多いんですかね。
そうですね。みんな厄機になって研究してますね。
僕もそうですけど、こっちの土地で植えてみようとか、
数本だけでもちょっとやってみようとか、
やっぱりその土地と土地によって全然味が違うもんですから、
それを常に研究している人たちだけが、
この先、なんていうんですかね、農家として伸びていくのかなと思っています。
やっぱりそういった努力があってこそ、
おいしい野菜が食べられる環境が作られているわけなんですね。
おっしゃるとおりです。本当にそうだと思います。
ぜひね、今日のお話を聞いて、
そんな野菜食べてみたいとか、どういうふうに作っているのか、
気になる方がいらっしゃれば、
このポップキャストの説明欄のところにリンクを貼っております。
あとは、里の黄身という、そういったブランドでやってらっしゃるんですかね。
そうです、里の黄身というトウモロコシです。
青森県では割と有名になってきて、
今年からでも関東圏は伊勢丹さんとか、
農薬使用と味の研究
三越さんでの取り扱いも出てくるのかなっていうところで、
夏に僕らは夜中の12時半に収穫に入ります。
朝撮りというか、一番甘い状態、日に全く当たってない状態で撮るのが一番甘いので、
夜中の12時に撮りに行って、
4時間、5時間後にはスーパーに直接持って行くっていう。
すごい。
じゃあ是非、このポップキャストの説明欄のところからもチェックいただいて。
サイトからは購入もできるんですかね。
もちろんです。購入できますので、
僕が責任を持って夜中に撮って、
奔放して送らせていただいております。
食べてみたいという方がいらっしゃれば、是非そこからお申し込みいただけたらなと思います。
ありがとうございます。
今回は観光農園の中田井正義さんにお話を伺いました。
中田井さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
15:53

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