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経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。
言葉と文化は、とても密接なつながりがあります。
それぞれの言語に存在する言葉だったり、
存在しない言葉など違いがあるのは、
その国の文化につながっていると思います。
今回は、言葉についてのお話を伺いました。
まずはインタビューをお聞きください。
本日は、ディエロンドンリミデット代表であり、
会議通訳者の平松里英さんにお話を伺いたいと思います。
平松さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
平松さんは、ロンドン在住なんですよね。
そうですね。
ロンドンで通訳者をされているということなんですけど、
実は、私との出会いというのは、
ポッドキャストを開始したいということで、
ご連絡いただいて、3月からですかね、
ポッドキャストを開始していただいているということで、
お世話になっております。
そのポッドキャストっていうのは、
どんな番組か、ご紹介していただいてもよろしいでしょうか。
タイトルが、ロンドン発英語よむやま話ということで、
週に1回土曜日に新しいエピソードが出るような形になっておりまして、
長さは15分程度、もう少し長い時もあるんですけれども、
そこではですね、アメリカと北海道を往復しながら翻訳者をしている、
ハナさん、ランサムハナさんというフリーランスの翻訳者がいるんですけれども、
お友達なんですね。
その方と私と2人で掛け合うような形で番組をさせていただいていて、
32回がついこの間出たばかりなんですけれども、エピソードとして。
そちらの方からは、英語で話すゲストを毎月、日替わりではなくて月替わりというんですけど、
ゲストで招きしてですね、
その人と結構同業者だったりするんですけど、英語での会話のコーナーも入っているという感じでしょうか。
そうなんですよね。
会議通訳者っていうことなんですけど、どんなことをやっているのか、
ちょっとその会議通訳者についてお話を伺ってもいいですかね。
通訳という仕事にはですね、いくつかのジャンルが簡単に言うとございまして、
それを全部並べるとですね、かなりそこだけでお時間を取ってしまうので、
わかりやすいところで2つに分けさせていただきますと、
一般通訳と呼ばれる分野と会議通訳と呼ばれる分野がありまして、
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会議通訳というと、ビジネスのミーティングとかそういう意味での会議ではなくて、
国際会議ですね。
政府公館であるとかそういったレベルのものから、
民間のものですね、大きなイベントであったり、
もう少し中規模のものもありますけれども、
よく会場に行くとですね、そういった国際会議のイベント会議場に行くと、
会議場の後ろの方に会員ブースと呼ぶんですけれども、
通訳ブースがずらっと並んでたりとかっていうのはご覧になったことありますか。
はい、私も見たことありますね。
ああいうようなところに入って、2人組ないしは3人組などで、
それぞれの言語に対しては語訳数、
そしてその言語が多岐にわたっていることが少なくないので、
いろんな言語の通訳者がずらーっと会員ブースが並んでですね、
行うような会議もあれば、常設のブースがある会場もあるんですね。
いわゆる国際会議場と呼ばれるところは常設のブースがあることが多いので、
例えばEUの関係の機関とか行けばですね、
30近くの通訳ブースが設置してあったりとかします。
そういったところで通訳する場合ですね。
そもそもそういった通訳ってどうしてやろうと思われたんですかね。
えーとですね、これは私の場合は通訳者になる予定はなかったんですよね。
そうなんですね。なんかきっかけがあってやることになったんですかね。
ちょっと頼まれたっていうのがきっかけでした。
頼まれたのは2、3件あったんですけれども、
もともと通訳の訓練をしていませんから、
訓練をしなければできないものということはしてたので、
どうしようという最初の感じだったんですけれど、
とにかく人数がいるイベントとかってあるんですよ、地方でも。
そうするとバリバリ通訳ができるスキルのある人は、
すごく発言の多い人について、
なるほど。
それほど発言のない人だったらば、
いわゆる通訳スキルはトレーニングを受けて持っていなくても、
いないよりは全然助かるわけですよ。
最初のうちはそういった感じで、
ちょっと頼まれて、英語もできるので、
じゃあちょっと通訳してみてくださいっていうこと、
そこからきっかけでやり始めていったんですね。
お手伝いしてくださいみたいな感じですね。
本当に発言が必要なところは、
これまでずっと通訳をやってきている人にお願いするので、
現場の人たちとやりとりをするのに、
全然日本語がわからない人たちのために、
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代表団だったりするんですけど、
スポーツ関係のイベントについていてください。
アシスタントに近い形でお手伝いしたのがきっかけです。
それからどんどん続けていらっしゃったのは、
通訳の仕事って何か面白かったりやりがいがあったりとか、
そういったところで続けられてるんですかね。
そうですね。
最初にさせていただいたのが、
バレーボールのワールドカップのお仕事だったんですけれども、
そこでやはりバリバリと通訳をしている人の目の当たりにしたりとかして、
自分の中での通訳へのイメージが、
全然前はイメージできなかった職業で、
自分の親戚とかにもいませんし、
あまり身近に感じる仕事ではなかったんですけれど、
実際に目の前で見ることができたのと、
またその人たちと結構仲良くなることができたんですね。
だったので、ちょっと興味が湧いたんですよ、
すごくこの仕事にっていうのが一つ。
あともう一つは、
自分が今度通訳する立場だったらというふうに考えたときに、
全く足元にも及ばないなと思ったんですね。
それだけ話し終わったらすぐに通訳するので、その人たちは。
そうですよね。
結構リアルタイムに近いですもんね。
そうなんです、そうなんです。
そんなことできないなと言って感心したのが一方。
もう一方は、自分に対して何て言ったらいいのかな。
いい意味でですね、不完全燃焼というか感じがあって、
これはもうちょっとやってみなければいけない。
踏み込んでいかなければいけないと思ったんですね。
最初にやったときにそういった思いがあったので、
もっともっとっていう向上心もあって、
それに続けられてきてるんですかね。
そうですね。早いですよね。
20年近く経ってしまいました。
そうなんですね。
今やられてるのは会議通訳がメインでやられてるんですかね。
多いですね。多いですけれども、
日本語の場合はビジネスの通訳がすごく多いので、
企業様、それがB2BであったりB2Cであったり、
いろいろですけれども、そういったところに対面で
入らせていただく案件もありますし、
民間の企業なんだけれども、
ブースに入らせていただくことも多いです。
やっぱりそういったときって、英語から日本語、
日本語から英語っていろいろ略されると思うんですけど、
言語の違いって、私もあんまり英語得意じゃないので
よくわからないんですけど、やっぱりニュアンスを伝えるのって
難しいのかなと単純に思うんですけど、どうなんですかね。
そうですね。特に日本語から英語に訳す場合は、
日本語の特徴として主語を飛ばすことなので、
その周辺情報がしっかりわかっている内容であれば、
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主語を抜かされても補いながら、
英語にするときに補わないと文にならないんですね、主語を。
そういうことも自信を持ってできるかと思うんですけれども、
そうではない場合とか、出し抜けに非常に短い単語単語で
お話をされたときには、きちんと英語にならない、
しづらいときとかってありますね。
やっぱりその言語の、日本語だったら本当に主語を飛ばすとか、
そういった特徴があるんで、そこをよく把握しておかないと
しっかりと伝えにくいっていうことなんですね。
そうですね、それはあると思います。
やっぱりそういったところが苦労して、まだまだもっともっとやっていきたいっていう、
そんなところから長くつぶつけられたっていうのはあるんですかね。
本当ですね、なんか人の一生では足りない気がしますね。
やっぱりそれだけ奥深いものなんですね。
そうですね、本当に上を見ればきりがないですし、
通訳という仕事に限らないんですけれどもね、これは間違いなく。
ぜひ、そういったりえさんのポッドキャストの番組を聞いて、
どういうふうに、英語よもやま話ということなので、
いろんな英語にまつわるお話をいただいているんですよね。
特に一緒にやっていただいている、はなさんはアメリカに住まわれていて、
アメリカの英語、りえさんはロンドンに住んでいるので、
イギリスの英語ということなので、その表現の違いとかもいろいろ伝えていただいているんですよね。
そうですね、基本的には、私が普段英語で生活をしていて、
気がついた言い回しとか表現に対して、アメリカでも同じですかとか、
違うことが多いんです、実は。
そうなんですね。
つづり一つとっても違いますし、
あと同じ単語があっても使われる場面が違ったり、
ということは、語が持つ意味合いとか色合いが違うことは結構あるんですよね。
なので、そんな話とかをアメリカではどうですかとか、
いう話をしながら。
そうですね、やっぱりそういった言葉の一つ一つとっても、
それを深く掘り下げて伝えられているんだなというのが、
私も聞いていて思います。
最近新しく始めたのが、英語でのコーナーもあるんですね。
それは主にどういったことを伝えられているんでしょうかね。
今はそこではですね、
Your Life in 5 Minutesっていうタイトルにしているんです、このコーナーを。
基本的には5分間なんですけれども、
その月その月変わっていく特別ゲストということで、
まずあなたは誰なの?どこの人なの?というようなところを聞きながら、
どういうお仕事をしてて、どうしてその仕事を選んでいるんですかって、
今、岡田さんに私に聞いていただいたようなことを聞いたりとかして、
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それでやっぱりその人が、
例えば日本に行ったことがある人なのであれば、
その時の体験であるとか、
そうでないならば、
外国語として勉強した言語に関して、
どういったところにすごく苦労したのかとか、
逆にこれが自分にとっては秘訣だったよ、みたいな。
通訳者とか翻訳者のそのレベルまで行ってきている人ばかり今、
想定してゲストに選んでいるので、
そういう話ですよね。
外国語学習とか、多言語を2つも3つもフォローしている人もいますから、
1日24時間しかないのにどうやってやってるんですかって話とかですね。
そんなことです。
ぜひ英語、興味ある方とか英語を勉強してみたい、
もしくはビジネスに使うっていう方をぜひ聞いていただければと。
はい、ぜひ相談にもなりますので。
そうですね、ぜひホームページとかからお問い合わせいただければと思いますので、
ぜひこのポッドキャストの説明文には、
リエさんの番組のURLとか、
あとはサイトのURLも掲載しておきますので、
そこからチェックいただければと思います。
ありがとうございます。
では最後になりますが、
リエさんが通訳者として一番大切にしている、
志の部分をちょっとお伺いしたいんですけど、
どういったところがあるでしょうか。
通訳をさせていただくお客様ですけれども、
お客様とのお話をされる相手の方と含めてですね、
まるで通訳がいなかったかのように話せたという、
気持ちいい感覚ですかね。
なんか気持ちよかったな、この通訳さんがこういうふうに言ってくれて、
そういうふうに言いたかったのって思って。
外国だから語弾の方はわかりづらいとは言うものの、
雰囲気的にはわかりますし、
英語ならある程度お分かりになる方が多いですから、
そうそう、そういうことが言いたかった、
っていうふうに思っていただけるような通訳ですね。
メッセージの部分って、
実は最初から言語にはなっていないと私は考えていて、
それを日本語で表現したり、英語で表現したりという、
ご自身の言葉でされるんだと思うんです。
その中にはその人の人となりはもちろんですけども、
自分の癖とか好みの表現とかが入ってくるんですけど、
その奥のところにそもそものそのアイデア、
思いとかっていうのがそもそもあって、
それを下ろしてくるのが表現するという作業だと思っていて、
なので一番原理のところへ行って、それをまずつかむこと。
それを対象の言葉、私の場合でしたら英語ですよね、
とか英語だったら逆に日本語に訳すときにも、
同じような温度感で感じてもらえる表現をする。
それを目指しているという感じです。
やっぱりその気持ちを伝えるというところですね。
言葉に、言語になっていない部分まで表現して伝える。
やっぱりそこを伝えられているというようなお仕事なんですね。
そうですね、本当に。
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それが100点でできることなんて本当になかなか、
そういうものですよね。
100%納得がいく。
難しいと思いますが、でもそこを目指して今やられているということですね。
そうなんです。
ホームランというときもあれば、
三振はさすがにないですけど、フォアボールぐらいのときとかはありましたね。
そういった中で、そういったホームランを打てるような、
毎回打てるような感じを目指されているということで、
本日はいろいろなお話を聞かせていただいてありがとうございました。
本当にありがとうございました。
リエさんのポッドキャスト番組、ロンドン発英語よもやま話は、
イギリスとアメリカの英語表現や現地での様子についてお話をされています。
イギリスとアメリカの文化の違いも発見できる面白い番組ですので、
ぜひチェックしてみてください。
リエさんのお話を聞いても分かるように、
声を聞くとどんな雰囲気の人なのか、ものすごく伝わりますよね。
あなたの思いを伝えるツールとして、録音した音声を活用してみてはいかがでしょうか。
例えば、アンケートのプレゼントに活用したり、
メルマガやLINEアドの登録プレゼントにも活用できます。
音声メディアの活用方法やご相談や収録も受け付けています。
ご興味ある方は、声ラボのホームページからお問い合わせください。
あなたの思いを声で届けてみてはいかがでしょうか。
ではまた次回。