それがやっぱりちょっと幸せじゃないように見えたのかなと。
その2つ目なんですが、2001年の9月11日、911テロがあった時なんですけども、ニューヨークのワールドトレードセンターの中にいまして、生き残りなんですね。
周りで3000人ぐらいの方が亡くなっていって、最初の頃は2年間脳が半分凍ったような状態、PTSDになってましたけども。
だんだん溶けていって、テロリスト憎いという気持ちはなかったんですけども、こういう憎悪と貧困と暴力のループが回って911事故が起きたってことがやめて分かったので、
その負のループをプラスのループ、愛と繋がりと平和のループで回してあげたいなと思ったら、
それってシステム思考を使えばできるんだよって言ってくれた人がいて、もう1つはありたい未来を実現するのをデザイン思考でできるよって言ってくれた人がいて、
システム思考とデザイン思考を勉強してよって言って勉強しているうちに、役所勤めの片原、2008年に、
慶応にシステム思考とデザイン思考を研究教育する大学院が新しくできたんですね。
そこにいるはずで産じて、無休で研究教育をやって、今広島で本職のテラ研修になってますけども、
ありたい社会を実現する。それも人のためだけじゃなくて、人間中心だけじゃなくて、人間にも社会にも地球にもいい状態、
ウェルビングになるような、そういうシステムのデザインをしたいなと思いまして、それで今のような研究をしているということになります。
幸せというと、一見つかみどころなさそうなものがあるような感じがするんですが、どういった状態だと、人って幸せだなという感じで、研究から分かっているんですか。
よくウェルビングってフワフワしてるけど、どんなこと?って言われることがあるんですね。
それは、ハツラツ、ウキウキ、ワクワクなんです。
ハツラツ、ワクワク、ウキウキの3つって覚えていただければいいと思います。
ハツラツは身体の身体的な健康ですね。
ウキウキは精神的な健康、つまりメンタル病んでないということですね。
ウキウキはそうですね、精神的な。
ハツラツは社会的にバリバリ働いている、生き甲斐を持ってやっているっていう、
ハツラツ、ウキウキ、ワクワクっていう3つが揃った状態をウェルビングって言ってます。
へー、そうなんですね。
はい、ですので、心身社会の幸せっていうのを覚えていただければいいと思います。
だから社会的なつながりも、体とか心も全部がうまくつながっている。
そうなんですね。
体だけの健康じゃないです。
よく世界保健機構WHOが定義した有名な健康とはっていう定義がありますけども、
健康とは単に病気じゃないとか弱ってないっていうことではなくて、
身体的、精神的、社会的に良い状態にあることを言います。
良い状態とかウェル、良い、ビーング状態なので、
ウェルビングっていう言葉はその3つ揃っているんですね。
そうなんですね。
はい。
これはどうなんですかね。どんなことをしていくと、やっぱりそれがどんどん良くなっていくっていうのは。
はい。
いろんな研究があるんですけれども、
例えばその4つ挙げるとするとやっぱり自己肯定感ですね。
自分はこれでいいんだっていう。
これ実は日本の若い方すごいちょっと低いのですごい心配してるんですけども、
ありのままでいいんだっていうやつ。
あとは自分で何かを決められるという自己決定。
そしてどんどん実現していくという自己実現ですね。
人間誰しもその心持ちとして、
何歳になっても学んで成長してくるんだ、
自己実現できるんだっていうマインドと、
いやもう学校出たらちょっと成長しないんじゃないのって2つのマインド持ってるそうですけども、
グロースマインドセットって言いますけども、
そういう成長してどんどん段階が上がってきますっていう器が大きくなれますよっていう
心持ちを持ってる人はやっぱり幸せに近いですよね。
そうなんですね。
だからやっぱりその辺りを実現できるような環境に置いていって、
どんどんどんどんそうやって自分を自己実現していくとか、
それらのことが全部揃ってくると幸福感をだんだん感じていけるようになっていく。
あと人とのつながりっても大事ですから、
いい職場環境だと人と人がつながってるとか、
あとは認められてるとか成長できてるっていうことがありますね。
我々の研究チームは職場で幸せな人たちは何の印象を持ってるかっていうのを成長できる、
それから認められている、それから自分ごとにできるみたいな、
そういうことを研究してたりもします。
やっぱり会社だとそういった方たちが増えてくると、
会社としても業績には関係してきたりするんでしょうね。
そうですね。
ウェルディング経営って言葉が最近すごく入り始めていて、
社員さん、社員さんじゃなくて経営者自身だったりお客さんもそうなんですが、
ウェルディングな会社っていうのは業績がいいんですよ。
これどうしたかって当たり前の話で、
ある研究によると、
ウェルディングな社員はそうでない社員さんに比べて創造性、クリエイティビティが3倍、
生産性が30%が高いっていう、そういう研究結果があるんですね。
すごい成果がいいんですね。
バリバリ仕事してくれて幸せな社員さんがいるとすると、
会社としても業績がガーッと伸びるわけです。
確か創大学の調査でですね、
全米の1300社上場企業を調べてみたら、
社員さんが幸せな会社っていうのは、
会社の利益とかROAとか利益率が優位に良かったっていう、
そういうことが分かってまして。
じゃあ実際に業績としても成果にも、数字としても表れてきてるんですね。
私例えば10万円ぐらい持ってて、どっかで買おうと思ったら、
社員さんが幸せな会社に投資した方が儲かるわけですね。
そういうことなんですね。業績がどんどんこれからも上がっていくっていうのは、
分かってきてるわけなんですね。