株式会社スリーハイの事業内容
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経営者の志
こんにちは、こえラボの金田です。
今回は株式会社スリーハイ代表取締役の小澤誠さんにお話を伺いたいと思います。
小澤さん、よろしくお願いします。
はい、こちらこそよろしくお願いします。こんにちは。
まずは、御社の事業内容から教えていただけるでしょうか。
はい、当社は株式会社スリーハイと申しまして、横浜静岐区にある小さな町工場であります。
やっているお仕事はですね、産業用、工業用のヒーターに特化しておりまして、そのヒーターを製造・販売している会社です。
これ、その工業用のヒーターというのはどんなところに使われていたりするんですかね。
そうですね、わかりやすく言いますと、高速道路の入り口に今ETCというのがあると思うんですけれども、
そこは寒い地域になりますと雪が降ってですね、たくさん積もっちゃうんですね。
人が立っていないので、その雪を溶かす、事前に溶かすためにヒーターを入れておくっていう、
そういった細々したところにヒーターを入れて、皆さんの交通を順調に流すというようなことをお手伝いさせてもらったり。
あとは、乗り物でいくとそうなんですけれども、例えばわかりやすく言うと、水族館というのもあると思うんですね。
水族館もヒーターを使うんですが、魚じゃなくて、爬虫類、カメレオンとかですね、爬虫類なんかを見に来たお客様が、
ちゃんとそばで爬虫類が寄ってくるように、窓ガラスのそばに木の形をした木木の中にヒーターを入れておくんですね。
そうすると木が暖かいので、カメレオンがガラスのそばに寄ってくるんですよ。
そうなんですね。
見てる人が来た来た来た来たっていうこともやらせてもらっていて、基本的には目に見えるところにヒーターはあんまりないんですね。
なるほど。でも世の中には結構いろんなところにヒーターっていうのがあって、あれは気づかないけど使われてるっていうことなんですか?
そうなんですよ。もう生活の一部になっていて、どうしても熱っていう要素がですね、どんな技術でも必ずついてくるんですね。
そこに我々のヒーターってオーダーメイドですので、お客様が取り付けたい場所に、そこに現場があるのであればなるべくそこに行ってですね、
一緒に膝つき合わせて一緒に悩み、最善の提案をして帰ってくる。それを一枚からやっている会社です。
経営者としての苦労
じゃあ本当にお客様によって使い方とか用途とか何ですか?いろいろあるわけなんですね。
そうですね。本当にさっき言った雪を溶かしたいってお客様いれば、例えば生き物を寄せたいだとか、あるいは木を曲げたい。
例えばギターなんかもこういう標端型してると思いますけれども、あの木も熱を使って板を曲げるんですね。
そうなんですね。
そういったところを、低い温度だと40度ぐらいから高い温度だと700度ぐらいまで。
じゃあいろんなタイプのものを製造されてらっしゃるということなんですね。
そうなんですよ。
こちらの会社さんはいつぐらいからこの事業をやってらっしゃるんですかね?
もともとこの会社は父が作った会社であります。なので私は2代目なんですけれども。
創業は1987年、設立が1990年で、最初はモーターの輸入商社だったんですが、それがうまくいかなくなって
父がこのニッチなヒーターを見つけてですね、これは売れるぞということで、営業からスタートをしたと。
いつの間にか今度作るようになって、で私が途中でこの会社に入ってきて今に至るという感じで。
やっぱり2代目っていうと、2代目ならではの苦労された経験もあるんじゃないかなと思うんですが、いかがですかね。
もともと私はサラリーマン希望で大学卒業して建設会社に入ってるんですけれども、その理由の大きなところとしてはですね、
やっぱり大学の時に父がこの3iを作って毎晩遅く帰ってきて土日もなくて倒れるようにして寝てる。
それを見た時に、やっぱり経営っていうのは大変なんだ、こんなことは自分には向いてない、できないし、
だったら安定的な大企業に勤めて、当然天然退職までいるでしょうから、骨を埋める気持ちで行った方がいいんじゃないかと。
けど30歳ぐらいの時に、私がですね、30歳ぐらいの時に父が大きな病気をしてですね、3iがちょっと倒れかかった時があります。
入退院を繰り返している中で、父がですね、私の名前は誠って言うんですけど、誠、ちょっと3iに来ないかと。
最初は気持ちが揺れましたけれども、やっぱりあのような過酷なお仕事、経営っていうのは大変だ。
自分の家族だけじゃなくて、従業員の皆さんのことも考えなきゃいけないし、何度も何度も断ってたんですけど、
やっぱりだんだん弱っていく父も見ていたので、思い切って、じゃあわかったと。ところで何作ってんのっていう感じで入ってたんですよ。
そうなんですね。最初はどんなところからお仕事は引き継いでいったんですか。
そうですね、営業という仕事です。ヒーターの問い合わせがあった時に、父と一緒に車で出かけて行って、
お会社さんの工場を見て、こういうところにヒーター付けないとダメなんだとか、いろいろおっしゃる内容を私たちがヒアリングさせてもらって、
図面を書いてお見積りを出すみたいなことを丁寧にやる会社なんて、そこは今も変わってなくて、何かあれば常に現場に行ったお客さんの困ってるところに行く。
そういった現場も経験されていて、今ではですかね、もっと会社の規模としては徐々に増えてきていらっしゃるんですか。
そうですね、そこからだんだん人数も増えてきてですね、売上と連動して人も増えてるんですけれども、今だと43人ぐらいの従業員がおります。
非常にユニークなのはですね、女性が7割働いてる製造業町工場なんですよ。
なんか町工場だとね、男性のイメージはありますけど、女性が多いんですね。
皆さんそうおっしゃっていただけるんですけれども、非常に活気があってですね、笑い声が飛び交う町工場であります。
でもそんな笑い声が飛び交うような感じの雰囲気に社長さんとして作るには色々苦労もあったのかな、どんなところを気をつけてらっしゃるんでしょうかね。
経営スタイルの変化
そうですね、もともと父はやっぱりトップダウンなんですね。やっぱり創業者ですし、背負ってるものがやっぱり違いますので。
私も経営者にいろいろなるって言った時に、父の真似をしてみたんですよ、トップダウンで。
自分よりも年上の人にこういうふうにするんだ、ああいうふうにするんだ。だけどやっぱり自分に違和感があったんですね。
多分そういう性格じゃない、どちらかというとみんなで話し合って、いいものを作るにはどうしたらいいか。
じゃあそういうやり方がいいんだったらちょっとじゃあそれやってみてもらえますかっていうと、こっちがお願いをして。
要は経営者っぽくない経営者なんですけれども、皆さんと同じフラットな視線というか目線で色々考えていくのが多分自分に合ってたんですよね。
なのでどちらかというとカリスマリーダーというよりかはサーバント型の広報支援型のリーダーなんだろうなって今思ってます。
結構社員の方からはいろんな提案だったりとかこうした方がいいのかって、そういう話もあったりするんですかね。
それは日常ありますね。社長室があるわけでもないので、従業員のそばで私も皆さんと同じように働いているので、
座ってる周りの女性たちが社長聞いてください、これこういうふうにしたいんですけどどうですかね、いいんじゃないんですかみたいな。
じゃあもう本当に色々話題が飛び交っていきながら皆さんが積極的にやってらっしゃる雰囲気が。
そうですね、割と皆さんの話しかけやすい雰囲気は私も作ってますけれども、やっぱり自分で決めたことはちょっと私が今度逆に応援するっていう形で、
皆さんのプロジェクトを後ろから応援していくと。
そうすると多分自分の中で皆さんご自身、自分の中で色々やってる感みたいなものは多分あってですね。
それが多分売上につながったりするんだろうなと思ってます。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ小沢さんの志についても教えていただけるでしょうか。
そうですね。私の志みたいなところで言うと、やっぱり社員が主役であるっていうのが私の志でして、
私もたまたま今経営者なだけであって、お仕事をしているわけなんですけれども、
やっぱり小さな町工場ですので、皆さんが主役になって、機動力だったりスピード力だったり提案力だったり、
そういったことが自然とできる環境づくりみたいなところが多分私の仕事なんだろうなというふうに思っています。
逆に言うとそれがないとですね、常に社長に聞きに来ていってしまうというか、尋ねてしまうという。
それはあまり良くないなと思ってるんですよね。なので皆さんが8時間の中で我々が持っているミッションとかビジョンとかバリューとか、
温めるっていうキーワードがいっぱい入ってるんですけれども、ヒートは作る会社でありますけれども、最終的には人を温めるっていう会社でありたいということもあって、
それをなるべく皆さんにわかっていただきたいので、そういった価値観の勉強会はちょっとしたりですね、そういうことをやったりしています。
そういった価値観を皆さんに共有いただきながら、そういった雰囲気も会社との中でも作っていって。
そうですね、そうですね。多分そういう雰囲気づくりは多分、どの経営者さんも皆さんやってらっしゃると思うんですけれども、
うちの場合は本当に女性が多いので、作りやすいというか、わきあいあいとやっております。
今後ですけど、どんなことをやっていきたいとか、将来的なビジョンとかもしあれば教えてください。
そうですね、今2つあってですね、1つは、一昨年に札幌営業所というのを開所しまして、
そこで今、北海道の地場の社会課題である雪寒さの対策で、我々が作っているヒーターをお役に立てないかということを考えております。
北海道はお客さんたくさんおりますけれども、本当に作って宅急便で納品して終わりっていうのが結構多いんですね。
でなくて、ちゃんとしっかり地場に根付いたヒーター屋さんにあり続けるということで、北海道のところに今力を入れている。
海外展開への意欲
もう1つは海外の方ですね。こういったマチコーバーのすごくニッチな商品は海外にも受けるだろうと思っていまして、
今はタイ、ベトナム、台湾の辺りを中心に展開をしていこうと考えています。
今後はもう本当に海外の北海道とか、いろいろ地域を広げていきながらっていう。
そうですね。
ぜひ今日のお話を聞いて、皆さんもちょっと興味あるなという方がいらっしゃいましたら、このPodcastの概要欄のところにホームページのURLと、
あとXのURLも掲載させていただいておりますので、ぜひそこからチェックいただけたらなというふうに思います。
今回は株式会社3ハイ代表取締役の小澤誠さんにお話を伺いました。小澤さんどうもありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。