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経営者の志
こんにちは、こえラボの岡田です。
今回は株式会社HRハーモニー代表の中村健三郎さんにお話を伺いたいと思います。
中村さん、よろしくお願いいたします。
はい、中村といいます。よろしくお願いいたします。
まず、御社ではどんな事業をされていらっしゃるのか、そのあたりから教えていただけるでしょうか。
はい、ありがとうございます。私どもの方はですね、HRハーモニーといいまして、HR、いわゆる人的資源というところに関わる人材の育成であったり、離職の防止、さらには管理職の支援、そういったところのですね、組織開発も含めて、人に関わる部分の改善というお仕事をさせていただいております。
そうなんですね。具体的にはどんな感じで企業のサポートをされていらっしゃるんでしょうか。
はい、主に2つの切り口がありまして、まず1つ、私どもの方で扱っている個性診断というアセスメントツールがあります。分析ツールですね。
それを使って、実際に人間性の、人間関係の改善であったり、さらには新入社員の育成、離職防止につなげるような教育担当者との新入社員のマッチング、みたいなこともさせていただいたりしています。
そうなんですね。この個性診断をすると、やっぱりいろんなことが分かってくるものなんですかね。
そうですね。とある企業さんでいくと、実際に雇用した、新しく入ってきた新入社員、この人の診断をして、その人がどういう人かっていうのを見た後に、
OCTとかメンターとかね、そういう教育担当をつけると思うんですけど、その教える側の個性を見て、相性を見ることによって、
効果的に定着につなげる、そんな支援をしている企業さんもあったりします。
そうなんですね。やっぱりここの個性が、相性が合わないと、やっぱりうまく教えられなかったりとか、
やっぱり相性が良いとしっかりと伸びていくとか、そういった違いもやっぱり大きく出てくるわけなんですかね。
ありますね。例えば、よく結構皆さん勘違いされるんですけれども、よく話す人、雑談が得意な、面白い話をする人っていると思うんですよ。
そういう人って、人間関係気づきやすいと思う人もいるんですが、人間関係が好き、いわゆる人と一緒にいるのが好きっていうのと、よく話すと全然別の指標でして、
結構ね、喋るけれども、それこそ飲み会とか二次会三次会、ああいうのは行きたくないですみたいな、人付き合いはしたくありませんっていう人って結構多いんですよね。
そういう時に、例えば新入社員はそんなに多く話せないんだけれども、人付きなタイプ。
もし教育担当にすごくよく話すんだけれども、あんまり人付き合いというか、人と一緒にいるのが好きと思わない。
そんな教育担当がついてしまうと、ずっといわゆる上のメンターみたいな人が喋り続ける。
で、新入社員の方は喋すのが苦手で、いろいろ雑談聞かれても困るなっていうふうに思ったりする。
でも、実は新入社員の方はそんなに話せないけれども、よく寂しがりなんで、ちゃんと見てほしいというか。
そういうふうに思ってるのに、教育担当者の方は人間関係、人付きではないので、
ずっと見ようとせずに、私も後は自分でやっといてみたいな感じで放置するみたいな。
孤独を感じてやめるっていう場合もあったりします。
確かにおっしゃると、そういったケースってありえそうだなーっていうのは感じますね。
だから、それがしっかりと診断から分かっていると、そういったミスマッチが起こらないように教育に進めていけるということなんですね。
そうですね。
香川さんはこういった人材育成とか組織開発、こういった事業に取り組もうと思った何かきっかけってあるんですか?
そうですね。それは私自身がですね、うつ病で仕事を辞めたっていうふうな、そういう過去がありまして。
そこからやっぱり人間関係とかで悩んだり、なんで自分はこういうふうになってしまったんだろう、そういうところから考えるようになって、
どんどん心理学というか、人の心、そして働く人に対しての健康で元気に働き続けるには、みたいなところで思想が及んでいって、こういう仕事をするようになったというところです。
なるほど、そうなんですね。やっぱりそういったところでしっかり勉強されると、いろいろこういった個性とかいろいろ違いもあるし、
どうやって組織に取り入れていくといいのかっていうところもいろいろとあるわけなんですね。
ありますね。
例えば具体的に事例とかってありますか?取り入れられてこんなふうに変わったとかっていうのは。
そうですね。ある一つの企業さんなんですけれども、すごく優秀な人というか期待している新人が辞めてしまうという会社さんがあったんですよね。
その会社の一つの特に離職率が高い部署を調べるとすごく面白かったのが、ある管理職、そしてその下にいる部下たち、残っている人たちを見ると全員がイフェル、イエスマン、上司の言うことをしっかり従う人。
上司は上司で、やっぱり自分の考え方に誇りを持っているので、自分の考えをしっかり忠実に行動する人がいい部下と思っている部署だったんですよ。
その企業に実際に人事であったりとか経営者の方が採用したのが、次期リーダーを担える人才として、
イエスマンじゃなく、自分で考えて発言できる人を優秀な人才と思って雇用していたんです。
そうすると、その部署に配属された次期リーダー候補は、自分の考えを言うし、上司の考え方について質問をぶつけるわけですよね。
そうすると、上司にとっては、その人は実績もないのに自分に対してどんどん質問してくる生意気な奴だと言ってやめさせてた。
なるほど。これはどうやって改善していったがらゆるかなんですか?
何が起こっているかわかったときに、経営層の人に、現場の方では現場の方優秀な人と、人事であったり経営層が思っている優秀な人という定義がずれてますよと。
まずはちゃんとそれを合わせる必要があるし、なぜそういう風なリーダーシップになる人が必要かというのをちゃんと伝えなきゃダメですよっていうところで、
そこで経営層と幹部陣、部長とか教育担当の部長とかそういう人を集めて話し合いをさせたんですよね。
そうしてちゃんとなぜ必要なのかっていうのを伝えていった結果、そういう風なちょっと生意気な発言をする。
発言するってことは自分で考えて行動できる人だから、そういう人を育てて直期管理職にしていかなければ、
うちの会社は発展しないということか、これ以下で衰退するんだっていうのが伝わり、
それで現場の育成というか教育っていうのが変わっていったというようなケースがありますね。
やっぱりそういった意識を合わせるためには、なぜ現場でそういうのが起こっているかっていうのをしっかり分析して、
それで改善していくっていうのは大切になっていくわけなんですね。
そのため私どもの方では、育成診断が一つなんですけど、もう一つは、まずお客さんって何が起こっているのかとか、
で、よくこの研修のね、お声もいただくんですけど、いきなり研修しましょうじゃなく、
本当にその研修で本当に考えたい未来につながっているのかっていう風な感じ。
しっかりヒアリングさせていただきます。
ヒアリングをして、本当にお客様のところに必要なことってこれじゃないですかっていう風に、
ちゃんと確認をした後に提案をさせていただいたりするんですよね。
ある企業さんでは提案まで5時間打ち合わせをしたことがあります。
やっぱりそれぐらいしっかりとヒアリングしないと、その会社で何が必要なのかっていうところも見極められないので、
そういったところを丁寧にやってらっしゃるということなんですね。
そうですね、ちゃんとやらせていただいてます。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ中村さんの志についても教えていただけるでしょうか。
私どもはですね、人と組織を元気にするっていうところをちょっと掲げてまして、
そして私自身の志としては、今の日本で熱意を持って働く人、エンゲージメントなんですけれども、
世界で見るとすごく最底辺の国ですよね。
エンゲージメント5パーから6パー、ちょっと5パーから6パーに上がったところだと思うんですけど、
だいたい5、6パーセントぐらいで生きている。
でも世界っていうのは平均見ると20パーセントぐらい。
そして私大学のキャリアセンターでも働いていたんですが、
大人になりたくない。
その満員電車とかで全員が大人たちが生き生きしていないと、むしろ死んだ目をしているみたいだ。
そういうふうなことを言われたときに、そうだよねと。
今もやっぱり若い人にとっては大人になりたくないと思う。
そういうふうな日本。
これが5年後、10年後、さらには20年後になると、
今、生まれた人たちにとっては全然日本でいい国じゃなくなっていってる。
それをちょっとでも変えたいな。
働く人たちから元気なところをつけたい。
そういうふうなことで会社を立ち上げたというところです。
そうなんですね。
そしてやっぱりそういった会社のどういった思いで、どういった経営をしていくかというところもしっかりヒアリングしながら、
人材のミスマッチとかそういったことを起こらないようなサポートをいろんな会社にされてらっしゃるということですね。
最終的にはやっぱり人の問題を解消した後に、その企業が売り上げ利益を伸ばして、
やっぱり働く人もそうだし、働く組織も体力つかないなと思ってます。