そうなんですね。じゃあ、枝川さん自身はかなり、この講師経験というのは、もうかなり長くやっていらっしゃるということなんですか。
はい。私今、今年50なんですけれども、20歳から講師して、もう30年ぐらい講師をしています。
じゃあ、この分野でもうかなり第一人者という感じでやっていらっしゃって、
IT業界も長くその分野もやっていらっしゃるということなんですね。
そうですね。最初からITの研修をやっていたので、もう30年間ずっとITの、ちょうどインターネットとか普及したりした時点なので、
もうそのITの歴史そのものみたいになっていますね。
ITの進化とともに教えることも若干変わっていきながら、それを全部盛り込んでいて教えていらっしゃるという感じなんですか。
そうですね。はい。そんな感じで。
じゃあ、本当にIT企業さんで、例えばどんな会社さんがどういった研修を受けられるということで、今は多いんでしょうかね。
私がやっているところだったら、今はクラウドの研修とかが多くて、たまたま私はAWSとかAzureっていうマイクロソフトのクラウドとかの認定講師の資格を持っているので、
その認定講師って全国にそんなにいないので、その辺りを中心に私はやっていて、受けられるお客さんは結構大企業で実際そのサービスを入れているお客さんもいれば、
お客さんにそういったシステムで構築を提案するようなお客さんまで幅広く、本当にクラウドを必要とする方が受けていらっしゃるという感じですね。
そうなんですね。じゃあ、やっぱりそういったITの技術を使うような会社さんが、
研修を受けてしっかり学んで、そこを現場にちゃんと持っていこうという、そういった意図で受けられることが多いんですかね。
そうですね。まさにおっしゃるとおりで。
これは講師の方たちって、IT分野で講師できる人っていうのはあんまり多くはないんですかね。
そうなんですよ。意外とやっぱりIT業界って現場で働く方が多いので、それらの方たちに教えるとかっていうことをする職種っていうのはあんまりなくてですね。
また、ITそのものを知っているだけでなくて、教えるって別なスキルが必要になるので、人前で話すのが苦手だと難しいです。
あとは、相手が何がわからないかとか、察する能力とかも必要になりますし、内容になってはディスカッションとかもするとか、ファシリテーションしたりとか結構幅広い、ITそのものよりは人間的なスキルが結構求められるので、向き不向きもあるんだと思います。
確かに、IT得意なのは理系とかで作ったりするのは好きだけど、人に向けて説明したりとか教えたりとかするのは苦手なんだって、なかなかそれが両方マッチするっていう方は少なかったりするんですかね。
そうなんですよね。それができる方になると、大体現場でもプロジェクトマネージャーとかリーダーとかそういうところのレベルになってくるので、なかなかこの研修って仕事を知って実際やってみようって思われる前にそこそこのポジションになっちゃったりするので、なかなかいらっしゃらないというのが現状じゃないかなと思いますね。
今は研修講師の方も育てるために教育もされてらっしゃるということなんですかね。
もともと私が言ったら全職でも対応して研修講師に育てるんですけれども、やっぱり講師が講師を育てるって意外とできてないところが多くて、
研修してほしいっていう需要に対して供給する側の講師が足りてないっていう状況も結構長年昔からずっと続いていて、
今日はさらにクラウドもそうですしAAなんかもそうなように幅広く高度なものが求められるので、より枯渇している状況になってますね。
井田川さんはもっと講師の方も増やしていくために教育もかなり力を入れてらっしゃるんですかね。
そうですね。もともと全職の時代から後輩の育成とかいっぱいしてきたので、そのノウハウを使ってこの仕事の面白みを分かっていただいて、
どんどんどんどん自分自身もスキルアップして、こういうことができる人をもっと作りたいなって思いから会社を設立したってことになるんですけども。
この仕事の面白みとかどういったところがいいなっていうのを思っているところ、そのあたりも教えていただけますかね。
この仕事の多分一番面白いのは、やった結果すぐにフィードバックというか反応がもらえることですかね。
やっぱり現場の仕事だとシステムなんか作ると出来上がって完成物になるまでに結構時間がかかるじゃないですか。
そうですね。
仮に出来上がってもあそこが使いにくいとか文句を言われることが多いんですけど、研修って基本的に評価される仕事なんで、すごい分かりやすかったとかよかったって言われる。
さらにそれが自分に返ってきて、仮に良くなかったと言われてもすぐ改善が回せるので、学校収穫しようという風になるので、自分の成長がIT業界の仕事の中では圧倒的に早いんじゃないかなっていうところが特徴かなと思うんですね。
じゃあ自分自身もすごく学びになって、現場で教えて、それでフィードバックしてということで、自分自身のためにもすごく成長できるような場にもなるんですよね。
そうですね。変な話なんですけども、参加していただいている受講者の方よりもお金を払っていただいているんですけど、その方より私自身が一番成長してます。