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  2. #084 美術館広報の仕事につい..
2023-06-10 55:42

#084 美術館広報の仕事について(千葉市美術館 広報担当 磯野 愛)

千葉市美術館 広報担当 磯野 愛さんをゲストに千葉市美術館や広報の仕事についてお聴きしました。

https://sorosoro-art.vercel.app/ep/084 番組の感想は、⁠⁠⁠⁠⁠#そろそろ美術の話を⁠⁠⁠⁠⁠ でお願いいたします。

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Guest Profile

磯野 愛(いその あい)

  • 1985年東京生まれ、早稲田大学第一文学部美術史学専修卒業
  • 2009年千葉市美術館非常勤嘱託員、2010年千葉市美術館広報

Show Notes

千葉市美術館と近隣の美術館について

展示について

美術館広報の仕事について
はい、アートテラー・とにのそろそろ美術の話を。この番組は、私、アートテラー・とにが、アートに関わる方をゲストにお迎えして、トークを繰り広げるポッドキャスト番組です。
本日は、千葉市美術館候補担当、磯内さんをゲストにトークをしていきたいと思います。
さて、その前にですね、今回収録場所がですね、ちょっと雑音がお聞き苦しい点がありますので、ちょっと前半ね、トークのところで聞き苦しいかもしれませんが、そこはちょっとご了承ください。
途中から改善しておりますので。はい、それでは本編スタートです。
はい、ということでご視聴いただきありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
ただ、この番組初めましてではないんですよね、実は。
そうですね、実は。
もうだから、熱心なリスナーさんだったらわかっているかもしれないですけど、エピソード22、現代美術家の下村信博さんの回の時に千葉市美術館で収録したんですよね。
その時に立ち会っていただいて、ノリで、別にその日出るって決まってなかったけど、出てくださいよみなさんがノリで出てもらったっていう。
そうでした、はい。
そうなんですよ。
ちょうどね、作りかけラボっていうプロジェクトに下村さんが参加していただいてて、その関係のでお話がありましたよね。
そうなんですよ、だからそういう縁もありまして、今回は満を持してのゲームプレイみたいな感じで、よろしくお願いいたします。
勤まれますか?という感じですけど。
いやいや、大丈夫ですよ。
もう出会って長くない?
長いと思いますよ。
もうどう考えても十数年経ってますよね。
10年は経ってると思います。
だから展覧会の内覧会に僕が行けないと、ちょっと別日ですいません取材させてくださいって言って立ち会ってもらって。
そうですね。
年数回はお会いしてますね。
そうですね、トニーさんすごいうちに何度も来ていただいていて、ありがたいです。
でも意外と実際に園さんと、だから展覧会の話しかしないんで基本的には。
なんと最近こんな展覧会この辺りでやってますよねみたいな話なので、深掘りというか、プライベートでガッツリ喋ったことないので。
ないですね。それはそう。
そうですよね、だからちょっとそういうのも今日話せたらなと思ってますので、よろしくお願いいたします。
千葉市美術館について
まずここに書いてある前に、千葉市美術館についても簡単に説明してもらっていいですか?
僕なんかちょこちょこ言ってるから改めてっていうことで、千葉市美術館。
千葉市美術館というのは本当に千葉市、JR千葉駅から徒歩で15分ぐらい、バスでも行けるんですけど、ちょっとだけ繁華街が離れたところにありまして。
そうですね、駅近ということではないんですよね。
ではない、微妙な距離なんですよね。
もともと1995年に開館してたんですけど、その時は千葉市の中央区の区役所と一緒の建物だったんです。
だからそのうちの7階から上みたいな感じですね。区役所スペースが下にあってみたいな。
7階から上にその企画展示室とか市民ギャラリーとか、そういった施設があってっていうことだったんですけど、
2020年の7月にリニューアルしまして、その中央区役所が全部移動になって、11階まである建物全部が美術館になったということで。
これは多分日本で一番階数を持っている美術館ランキングだったら1位でぶっちぎり。
場所で言ったら森美術館さんですけど。
何階だけの階数といったら、地下3階まで一応千葉市美術館。
それ言っちゃうと建物で言うと、地下3階から12階なんですよ。
だから15層ある美術館って言ったら、もう世界トップかもしれないですね。
そうかもしれないですね。だから本当に延べ面積がすごい大きくなってしまって。
それまで常設展示室がなくて、その企画展に合わせた書道作品を紹介する、書道作品展みたいなことでコレクションを見ていただいたりとかしてたんですけど、
そうするとどうしても企画展に寄り添う形の内容になってしまうんですけど、
いつでも例えば浮世絵が見たいとか、現代美術を見たいという人からは常設展示室みたいなことが求められていたので、
満を持ちしてようやく常設展示室ができて。
見応えがありますし、コレクションも浮世絵もあり、現代アートもあり。
そうですね。本当に近世から現代までっていう感じで、かなり多岐にわたっていて、
それに合わせて企画展も考えられているので、コレクションの活用ですとか、それぞれの担当学芸の専門ということもありますから、
相当かなり幅広い、多様な展覧会をやっているっていうことになると思います。
美術館の誤認
あと多分これは千葉市美術館だけじゃないけど、全国の公立で考えた時に、私立美術館のに県立美術館に間違えられる。
あれを県立美術館と思ってるとか、逆に千葉市美術館と思って千葉県立美術館に行っちゃうみたいな。
そう、タクシーの運転手さんが間違える事件っていうのがすごい昔からあって、
なんかうちの展覧会に行きたかったのに、県立に連れてかれたとか、逆とかもすごいあって、まだまだ覚えられてないんだなみたいな。
これが普通ありえなくなる。青森県立美術館と分からない。青森市立美術館はないですけど、
市立美術館って勝手にちっちゃいイメージがあるから、県立に間違えられる規模の市立美術館って、結構これ異常というか得意なことな気がします。
近いんですよね、地理的に。
モノレールで繋がってるみたいな。
連携とかするんですかね?
でもね、やっぱり県と市なので、なかなかそこが難しくて、交流はもちろんあるんですけど、
料金体系とかもちょっとあまりにも違いすぎたりとかして、結構ハードルが高いんですよね。
せっかく近いのにですよね。
まあでもそんな千葉市美術館、いいですよね。
今回いろんな話を聞いていきたいんですけど、この番組本当に今までいろいろといろんな美術館の方が参加してくだし、出演していただいたんですけど、
なんと番組初の候補担当の方にゲスト出演。
恐れ多い。
美術館広報の仕事について
本当に仕事柄、一番やっぱり候補さんとのやり取りが多いので、本当にいろんな美術館の候補さんとやり取りしてますけど、
別にその磯野さんに気を使ってとかじゃなくて、一番できる人、磯野さん。
そんなことはないです。本当に勘弁してください。
同じくらいの方がいっぱいいらっしゃる。そういうことで、確かに2位、3位の人が、ちょっとあれで語弊割りますけど、めちゃめちゃもう有能なというか。
いやいやいや、それは本当に勘弁してください。
このお話をいただいた時も、結構私言いましたよね。
語れましたよね。
語れました。
初先輩方が。
もちろんもちろん。上にもいっぱいいらっしゃって、皆さんをやっててということですけど、
本当にちょっとお願いしたいなというのと、
あとやっぱりなかなかその一般の方は、候補っていう仕事が何なんだろうとか、どういうことをしてるんだろう。
多分、学芸員さんはそれこそ日曜美術館に出たりとか、結構メディアに出ることが多いと思う。
候補さんが出るパターンもありますけど、その仕事って実際どういうことをやってるのっていうのを、
結構この番組は将来美術の世界に行きたいなって方も聞いてくださってるので、
それはもうちょっと磯野さんに、一番あと世代も近いし、出ていただきたいなと思ったので、
ちょっと今日ぜひぜひそんなお話もしていただけたらと思ってます。
ということで、まずは改めて美術館の候補として普段どんなお仕事をされてますか?
そうですね。簡単に言ってしまうと、本当に美術館とか展覧会を知ってもらう仕事をするっていうことに、
一つ、それが基本的なことなんですけど、そういう周知ですよね。その方法が、例えば広告を打ったり、
取材を受けたり、プレスリリースを発信して、美術館に取材しに来てもらったり、
展覧会を取り上げてもらう、それからSNS、もう最近はSNSですよね、投稿したりとか、
ウェブサイトの更新をしたりとか、そういうことが周知っていうことにつながると思うんですけど、
あとは本当にそういう取材していただいたら、原稿の確認であったりとか、
あとは本当に来場者の分析、やっぱりその年齢層であったり、
男女比とかアンケートでどういうことを書いていただいているかとか、やっぱりそのうちの場合、その展覧会の内容によっても、
来場者の年齢層とかが全然変わるんで、そういう蓄積が大事で、例えば浮世絵だったら、
男性でも女性でもちょっと高齢者の方の来場者比率が多いねとかいう傾向が分かると、
じゃあ次、この展覧会の時にはどういうところに向けて広告を打ったらいいかとか、
やっぱりまだまだ高齢者の方だったら、新聞をご覧になっているよねっていうことで、新聞に広告を出す方を大きくしようと。
でも逆に現代美術の展覧会だと、どうしてもやっぱり3,40代ぐらいまでの人が多くなるから、
そういう人たちはもう新聞を今、自分で撮ってないから、 出す新聞で情報を得てないしね。
なので今だったら、例えばインスタに広告とか、もっと専門的な美術専門のサイトとかあるじゃないですか、
そういうところに取材してもらって、記事を上げてもらうとか、バナー広告を出そうとか、
そういう風に広告の打ち方とかも、展覧会の予想される来場者の層で決まってくるので、
それはやっぱり大事かなって思います。
美術館広報における広告の打ち方
今聞いてるだけでも、すげえ仕事量だなと思うんですけど。
いや、まあ…
自分はそんなに自覚ない?
でもそうですね、それはそう。
今の仕事の中で、多分僕との関わりで言うと、
僕がブログでやったりとか、連載で記事を書いてチェックしてもらう、が一番やりとりじゃないですか。
僕に限らずですけど、この連載の記事とか来た時に、
いや、もっとちゃんと告知しろよ、みたいに思うことは。
こいつ何を言うとんねんみたいな、特に俺なんかのブログとか。
ブログとかだとたくさん書けるんで、みなさんすごい細かく書いてくださるんですよ。
だけど、例えば、見にこみ誌みたいなところだと、すごい枠が小さくて、
文字数も少ないし。
文字数少ないから、みなさんすごい苦労はされてるんだと思うんですよ。
その時に、どこを切り取るかってやっぱり違うじゃないですか。
それでもいい、その上がってきた原稿でもいいんだけど、
今回はここをちょっと見どころにしてるから、
ここの代わりにこの文章をよろしくお願いします、みたいなことは言います。
報道関係者と美術館広報の関係
基本的にブログとか、分析のあるもの、新聞関係でっていうのは、分析があるんで、
私たちは言っちゃいけない。
そうなんですか。雑誌とかもですか?
雑誌はね、やっぱり。
細かいデータで間違えだったらってことはありますよね。
年代を間違えてますよとか。
作品名とか、事実関係の確認はもちろんあるんですけど、
やっぱり文章を書かれている方がいることがあるので、
それはよっぽどのことがない限りは言えないです。
すごい批判的なことを言ってるからって言って、
いやいや、そんなこと言わないでよとは言えない。
ただ告知記事とかで、その概要を紹介していただくときに、
ちょっとここっていうことはあります。
全部読まなきゃいけないんですね。
目を通しますね。
面倒だなとか言っちゃいけないけど、
自分も書いてるから人のこと言えないですけど。
実際これは一人、基本一人ですか?
そう、私は、私はというかうちは、
今ちょっとそういうのを担当でメインでやってるのは私一人で、
もう一人いるんですけど、
そっちはそのウェブ関係のこととか、
デザイン関係のことをやってもらっているので、
大体その取材対応であったりとか構成みたいなのは、
私の方で一人でやってます。
年間千葉市美術館展覧会いくつや?
4、5本。
その4、5本全部携わるってことですね。
そうなんですよね。
美術館によっては候補さんが2人とか3人いて、
この展覧会はこの人みたくあるけど、
美術館広報の仕事の流れ
伊曽野さんは一応全部やらなきゃいけないってことですよね。
やっぱりみなさん、他の美術館の候補の方とかと会うと、
やっぱりみなさん大体チームでやられていて、
それがいいと思います。
候補さんとしては伊曽野さんが基本一人でやってて、
例えばまず学芸員さん、担当者学芸員さんとはどういうふうなタッグというか、
どういう関わり方をするもの?
そうですね、やっぱりすごい情報共有が大事というか、
担当学芸員がどういう考えで展覧会をやろうとしているのかっていうのを、
私は知っておきたいタイプなので、
例えばプレスリリース作る時とかも、
今回どこをメインにするかっていうのは、
やっぱり一緒に考えなきゃいけないし、
だからそういう意味ではかなりマネージャーみたいな感じというか、
逐次やり取りをして、
もちろんチラシを作ったりする時も、
一緒にデザイナーとかと立ち会って作りますし。
学芸員さんが展覧会を温めているわけですが、
どのタイミングで形になって知るんですか?
結構早い段階から一緒にやっていく感じなの?
それはもう大体会議がありますから、
そういう企画会議みたいなことが。
それは大体学芸家でみんな共有されてるんですよ。
何年か前くらいから。
いろんな企画が動いてるやつ。
提案がありますから、
じゃあここでこれやるんだなみたいな。
大体毎回進捗状況とかが言われるんで、
それはみんな分かってて。
ただやっぱり半年前とかにはもうちょっと状況を、
より他の人よりかは知っていると思いますし、
たぶんもっと大きい美術館で、
大きい展覧会の時はもっと前からすごい密にやってるところが多いと思うんですけど、
うちぐらいの規模だとなかなか手が回らないので、
やっぱり半年ぐらい前から本を押し入れて、
どういうふうにやっていくかみたいな話をして、
どの段階でチラシ作ってとか、
スケジュール管理みたいなことも一緒にやって、
いろいろと詰めていくっていう感じです。
でもそれこそもう十何年ぐらいこの仕事やってきて、
美術館展覧会の反応
ノウハウというかある程度この展覧会こういう人が来るなとかって分かってくるわけじゃないですか。
たまに学園さんに、
その展覧会は当たんないっすよじゃないけど、
これもう少しこうした方がいいんじゃないですかみたいな、
提案とかはしたりするんですか?
そうですね。
なんか切り口かな?
切り口じゃないけど、結構前の段階ですよ。
急にはないけど、
ちょっとでもやっぱり夏だから、
ちょっと子供にも親しみやすい要素があった方がいいと思うとか、
そういうことはその前の会議の段階とかでみんなでわりと言います。
例えばチラシとかの文言とか、
イメージの方向性みたいなのをわりと一緒に考えるときに、
そういうふうに言うときはあります。
ちょっと難しすぎるかもみたいな。
逆に言えばラフすぎるかもみたいなことも、
もうちょっとなんか。
ちなみに今チラシの話も出たけど、
チラシのキャッチコピーとかってあるじゃないですか。
あれは誰が、あれはやっぱりコウホーさんも考える?
一緒に考えたりします。
でも学園が考えることがほとんど多いかな。
でも私も一緒に考えて出すときもあるし、
でも多分大きいところはちゃんとコピーライトさんに作ってもらってる。
メインビジュアルとかもやっぱりそこで一緒に決めていくんですか?
そうですね。
今回これをメインにしましょうかみたいなことは考えます。
やっぱりでもだいぶ変わりますか?メインビジュアルどれにするかで。
全然違うと思います。
すごい悩むことはある。
もうこれしかないみたいなこともあるんですけど、
悩みみたいなのはあります。
過去にそれこそ、
あっちにしとけばよかったみたいなことあるじゃないですか。
ありますよ。
本当ですか?
あります。
これじゃなかったかもみたいなのは。
ちょっとなんか攻めすぎたかもとか。
でもやっぱり蓋を開けてみる。
そう今トニーさんおっしゃったみたいに、
蓋を開けてみないとわからなくて、
ああそうだったかって後から思うことは結構あります。
この蓋を開けてみたらが今話と思ったんですけど、
やっぱり僕らほぼ世代一緒じゃないですか。
やっぱりSNSが出たことって結構でかくないですか。
反応がね。
反応わかんないじゃないですか。
観客は来てるけどどう思ってるかまでが、
ブログではわかるかもしれないけど、
一般の感想がここ最近はもうリアルタイムでわかるというか。
ダイレクトに届くんで。
だからこの作品選んだけど、
反応が良かったのは本当はこっちだったみたいな。
みんなが割とあの作品良かったよねっていうのが、
こっちだったかみたいなことはあるんですよ。
その場合どうするんですか?
ちょっとポスター変える?
今から急急ぎで変えないとならないですか?
そんなの無理ですよ。
例えばツイッターとかで逆にそれを押していくとか?
それはありますよね。
やっぱり今こっちが良いんだみたいなことで、
それを紹介するみたいなことは全然ありますよね。
でもそういうのはやっぱり十何年やっていくと、
美術館広報のやりがい
嗅覚はでも昔よりは上がってきたなと思います。
広報的な。
まあなんとなくですけどね。
でも絶対がないんで。
本当に見ず者なので。
本当にどこが刺さるのかって未だにわかんないですけど。
本当にもう読み通り上手いこと言ったってことはなかなかないですか?
ないと思いますよ。
多分他の間でも。
で多分その読み通りいかないことの時の方が、
大きく跳ねてると思います。
バズったり、いわゆるバズ。
そういうのって、広報さんは直結だから、
一期一位はあると思うんですけど、
広報の学芸員さんはどういう感じなんですか?
結構一緒に喜んで、
人入って喜んでるのか、
もう後はもう磯野さんに任せたから、
後はよろしくみたいな感じなのか?
いやそれは喜びますよ。
入ってないと落ち込むしみたいな。
そりゃそうですよ。
だからもう、うーってなります。
申し訳ないみたいな。
それは広報さんとしてちょっと責任を感じる時もあるんですか?
それはそうですよ。
なんかもうちょっとやれなかったかなとか、
どうしたらいいかなみたいなことは、
すごい常にあります。
これ、全然その事前にアンケート取っといた靴して、
気になることばっかり今聞いてたけど、
いつ頃からコックツーのベースとかってあるんですか?
天羅が始まる。
いろいろですよね。
でもやり方いろいろだと思うんですけど、
本当はずいぶん前からバーンって打って、
やるんだって待たせる。
で、もちろん直前でももちろんやって、
ずっとその間やり続ける。
でも忘れられちゃうかもしれないから、
それをだから丁寧にやれるってなると、
本当にその展覧会に掛かりきりにならないといけないですよね。
で、だから大きい展覧会とかは多分、
広報の専門の会社さん、PR会社とかに頼まれて、
それをやってくださってるんだと思うんですけど、
なかなかそれをやりたくてもできないのが現実で。
だってこれ今やりながらも、
要するに4本5本あるってことは、
次の次の展覧会とかのことも考えなきゃいけないってことですよね。
走ってるんだよ同じく。
だから本当は集中して専念してやるのが一番良くて、
だからそうするといろいろその時にも情報収集して、
今これあんまり見られてないなって思ったら、
ちょっとカンフル剤入れたりとか、
そういうこともできるじゃないですか。
だけど他のことをやってると、
いや今ちょっとこっち考えられないんだよなーみたいな。
うわー大変だ。
で、昔よりも考えられなくなってきてる人間がいて、
前はなんか二つ道とか結構いろいろ考えられてたけど、
なんか歳なのか、
なんかちょっと切り替えが難しくなってて、
今だっていう時じゃないと、
その展覧会のこと考えられないとか、
一つ終わらせてからじゃないと考えられない、
みたいになってきてるのをちょっと最近感じてます。
いや大変ですね、本当それは。
でもマジで本当に磯野さんがすごいなと思うのは、
僕がだからプレゼント展覧会に行けずに、
別日に行った時に一緒に案内してくれる時に、
結構学芸員さんぐらい分かって説明してくれますもんね。
この作品はこうでこうでっていう。
だからちゃんと本当に展覧会全部丸暗記っていう、
本当に本当に一応インクじゃないと思うんだけど、
把握されてるなとはすごいいつも思ってて。
やっぱりそこはしっかりやりたいと思っているところというか、
自分の特徴でやりたいとは思っているというか。
それはやっぱり4,5本一緒にやったら切り替えの大変ですよね。
そうなんですよね。
江戸時代のものと現代のものね、
一緒にやってるようなもんなんで。
確かに。
展覧会のスケジューリング
でもじゃあその仕事の波というか、
一番忙しい時期ここはちょっと休めるなとかは、
一応あるんですか?
ほぼない。
いやだから今ちょうど今日収録日が、
一つ前の展覧会というか展覧が終わって、
次の展覧会というか今間の期間なので、
じゃあこの時間ちょっと暇とか少し落ち着くとかでもないんですか?
そうですね。
でも今はちょっと実は今回前回の全員写真の精神という展覧会から、
5月21日。
5月21日終わったんですけど、
その後の三沢厚彦展までが、
ちょっと間隔が普段の千葉市美術館からすると、
結構空いてるんですよ。
普段1週間とか15日ぐらいしか空かないですもんね。
そうなんです。10日ぐらいしか空いてなくて、
それに比べて相当空いてて、
ちょっと今は確かに楽っていう気持ちが。
でもそれぐらいの楽だけなんですね。
これはもう入ってからずっとこんな状態です。
そうですね。
さすがに年始年末は休めるなとかはある?
それはね、さすがに、はいはい。
でもだからちょっと改革じゃないですけど、
結構ずっと美術館の中で行ってて、
できる限り回帰を伸ばしたい。
あ、1個の。
で、できる限り回帰と回帰の間を伸ばしたい。
で、できれば展覧会4本ぐらいにしたいみたいなのは、
ちょっと提案はさせてもらってて、
私だけじゃなくて、他の学芸員ももちろんちょっと忙しすぎるし、
ちょっと良くないっていうかね、ミスにつながるし、
良くないので、それはちょっとゆったりめに、
今やもういいんではないかということで、
やっぱり回帰を長く取らないと、
周知が間に合わないことが多いんですよ。
で、せっかくいいのやってるって思われても、
もう終わりかみたいなふうになることが結構あって、
いくらさっきね、どういうスケジュールで出せばいいかっていう話ありましたけど、
いくらこっちが理想的な候補の打ち方をしたとしても、
美術館改革に向けた提言
やっぱり知られるまでにはそれなりに時間がかかるんですよね。
なので、できれば現代美術だったら3ヶ月とか、
そういうのはちょっと持ちたいっていうのは、
割と強くずっと近年いってきて、
だんだんそれをやってもらってるっていう状況です。
これ今聞いそうなことがあったんですけど、
千葉市美術館っていうのがやっぱり立ち位置というか、
本当に場所の位置としても結構特別というか、
だから千葉市の人に周知して、
千葉市の人だけ来ればいいだったら、
ちょっとあれかもしれないですけど、
やっぱり東京の人にも来てほしいとなると、
なかなか東京の人がやっぱり千葉遠く思いがちなんですよ。
僕千葉市出身だから思うけど、
そうするとやっぱり1ヶ月半とかだと、
なかなか思い立っていけない、
行ける日程も少ないかもしれないから、
やっぱり長くしたほうがいいですよね、と思った時に、
東京の人はどれぐらいの割合来てるのか、千葉市美術館に。
でもね、東京の方多いんですよ。
意外と?
それは昔から不思議な傾向なんですけど、
都内の方は割と多くて、
やっぱり展覧会に行き慣れてるというか、
行く方が多いんでしょうね。
で、よくご覧になってるから、
マニアックな展覧会にも来てくれる。
1割来てればいい方かなって思ったの?
全然来てますよ。
もっと来てる?
もっと来てます。
東京の人がですか?
そんなに多いってこと?
関東とかも全然。
神奈川、埼玉とかは全然いらっしゃってるし、
割とそれは何でかっていうと、
うちの美術館の考え方として、
東京でやってるのを同じことやっても、
しょうがないっていうのがあるんですよ。
展覧会。
それやっても、結局東京にみんな行っちゃうわけですから。
近い方に行くような。
だから千葉市美術館でやるんだったら、
千葉市美術館でしか見れないものをやらないと、
来てくれないっていうのが、
かなり快感事っていうか、
私がいるよりも多分前から根強くあって、
なのでそうすると、どうしたって巡回ほとんどしないから、
なるほど、なるほど。
宣伝・広報活動
来ざるを得ないというか、来ざるを得ないというか。
東京にも交通広告も打ったりとか?
もちろんです。
そうなの?
だいたいそちらの方に出させていただいて。
千葉駅とか千葉の構内よりも?
そうです。
どこで見られる?どこに一番?
いやでも、もともとちょっと辞めちゃったんですけど、
年間で出してた時は東京駅に出してたこともあったし、
でもそれこそ展覧会によって変えてますから、
その出すプランを。
要するに若者が多い町とかじゃないけど、
それで変えたりするんですか?
変えます、もちろんです。
若者狙いの時にはどこが狙い目なんですか?
表参道とか。
表参道に千葉市美術館の場が出るって?
もちろん、出しますよ。
全然出します。
あ、そうですか。
浮世絵とかだったら、上野とか美術好きのところにみたいな。
神保町とかね。
なるほど。
そういうのも候補さんは考えるし。
考えますね。
あともう一個候補さんに聞きたいことで言うと、
さっきちょっとチラッと出たんですけど、
候補さん同士でやり取りってしたりするんですか?
あります。
ちょっとコロナの前までは、
都内の候補の方が取りまとめていただいて、
美術館候補の人で集まるっていう会が年一であったんですよ。
飲み会的な感じなんですか?
交流会?飲み会も含まれた交流会があって、
それはそれはすごかったですよ。
何館ぐらいだろう?
何館だろう?
20館ぐらい?
そんな会があったんですね。
もっとかな?
どういう話をするの?
美術館広報者の交流会
最近どういうのが良かったかとか、
どういう方法をやってるかとか、
皆さん見てるから、あれどうやったんですか?みたいな。
どなたかに聞いてもらってたけど、
どこからそういうふうにみたいなのとか、
ノウハウをみんな共有し合うんです。
あとはインバウンド対策みたいなこととか。
僕の肌感覚で言うと、
やっぱり女性の方が圧倒的に多い印象があるんですけど。
圧倒的に多いです。
やっぱり圧倒的です。
圧倒的に多いです。
私が参加させていただいた最初の頃、
男性一人だけみたいな時から。
そうですか。
何人かは思い浮かびますけど、
本当数えるほどですけど。
数6です。
やっぱりそうか。
じゃあみんなそういう感じなんですね、女性が。
そうですね。
都内の候補の方たちは割と、
都内界みたいな、いろいろあるんですよ。
やっぱり上のは上の、
東京は東京、六本木は六本木みたいな感じで。
やっぱり近いところにいろんな感があるから、
すごく密にやられてるようです。
あと都内の美術館、地方もそうかもしれないですけど、
広報さんって他の業種の広報さんだった方が今、
流れてくるパターン多くないですか?
別の企業でやっててみたいな。
そう、ビジネス関係のね。
美術は全然わからないんですけど、
みたいな方ももちろんいらっしゃる。
ですよね。
ちょっと違うフェーズに入ってきた感じがありますよね。
でもそれはそれでいいことなのかなっていうか、
違う目線で人の流れとか、
立ち位置みたいなことがわかると思うので、
それは面白いなと思いますね。
じゃあちょっと今、全体的に広報の話もしてたんですけど、
やっぱりせっかく広報さんとして来ていただいたので、
まず千葉市美術館の広報もしていただこうかなということで、
千葉市美術館としての取り組み、
先ほどリニューアルしたという話がありましたけども、
その中で何かリニューアルで携わったとか、
関わったとか仕込んだとかって何かあったりしますか?
美術館広報の仕事とウェブサイトリニューアル
そうですね、やっぱり施設自体変えちゃってたんで、
工事関係のことが大変だったので、
あんまり広報に力を入れられてなかったなっていうのが、
すごい反省点なんですけど、
でも一つはそのウェブサイトをその時に新しくしたんですよね。
どうしてもその施設が大きくなって、
書かなきゃというか、
どんどん情報を流さなきゃいけないところが多くなったので、
まとめる意味もあって、
ウェブサイトをリニューアルしたのが、
ちょっと個人的には大きかったかなと思います。
そのこだわったというか、
特にこういうところを大きく変えたよっていうところはありますか?
作りかけラボに関する広報活動
いや、もうまるっと変えましたから。
もう今風のものに変えて、
前どんなのでした?
覚えてないと思います。
見てるはずなんですけどね。
めちゃくちゃ古いタイプのもので、
もういつか変えたかった?
ずっと変えたかった。
それでいい機会なので、
リニューアルの中でこういうコンテンツに力を入れたとか、
このビジュアルのここにこだわったとかってありますか?
デザイン的には統一感を持たせて、
例えばなんですけど、
新しい施設がその時に、
常設店だけじゃなくて、
作りかけラボっていうものとか、
美術ライブラリとか、
そういう新しい施設ができたんですけど、
その時にそのロゴも
デザイナーさんに作っていただいて、
その方にウェブサイトもお願いして、
ある意味そのリニューアルの時に
同じイメージを持たせたい。
そうですね。
建物が新しくなったわけではなかったので、
内装は新しくしましたけど、
何かイメージを統一させるものが欲しいなと思いまして、
そのあたりは作りましたね。
これ今、作りかけラボって出てきましたけど、
作りかけラボの広報もしてるわけです。
そうですね。
あんまり比重としては多くないかもしれないんですけど、
それもやってます。
展覧会四五本プラス、
作りかけラボも展覧会期間と同じ?
そうですね。
大体今まで3ヶ月で
ヒトクールっていう感じで変えていて、
一人の作家さんに最初から
本当に何もないスケルトンの状態のお部屋をですね、
まずちょっと作り込みをしていただいて、
本来だったらそれで終了。
そこで作家が展示して、
プロジェクトを行って、
例えば公開制作的なじゃないですけど、
行って終了になるんですけど、
作りかけラボっていうのはやっぱりちょっと特殊なのが、
来場者がそこに関わることで、
その空間自体が変わっていくっていうこと。
常に作りかけの状態が続いていくっていうことを目的にしたものなので、
作家一人の考え方だけでは終わらない。
美術館内のちょい飲みどころについて
ゴールがないみたいなところがあって、
結構難しいプロジェクトではあるんですけど。
この場合、候補をどうしたらいいんですか?
難しいんですよ。
展覧会は完成形が一応あるわけです。
だからそれをどう候補していくのか。
作りかけラボはだって初日の段階では、
ある程度作ってくれてるけど、
作りかけですから、
ここからどうなるかな?みたいな感じで、
随時こうなりましたみたいなことをお知らせしたりとか、
あとはイベントの告知をしたり、
ワークショップとかがやっぱり重要で、
もちろんワークショップがないときにも参加できるような仕組みを
とりあえず考えてはいるんですけど、
大きいのは作家と一緒にワークショップで
その空間を作っていくっていうことが結構あるので、
その告知ですとか、そういうことですかね。
大変ですね、そう考えると。
これは僕がこの前番組の中で、
ちょい飲みどころ盛りの話をしたんです。
そうなんですか?
番組の中で告知っていうわけじゃないですけど、
僕も千葉市美術館を応援してますので、
その時にはたぶん、この番組ではそんな話じゃないですけど、
盛り、何のこっちゃの人もいると思うんですけど、
ちょい飲み坂屋が近い1階にできて、
おすすめなんですよって話をしたんですけど、
これはどうやってできたかみたいな、磯野さんは?
分かってますか?
分かってはいるんですけど、
実は美術館の地下1階にちょい飲みどころがあるんですよね。
美術館史上初と言ってもいい、ミュージアムカフェならぬみたいな。
なんだ、ミュージアム居酒屋?
もちろんミュージアムカフェもあるし、
食事どころもあるし、さらに3つ目というか。
そうなんですよね、すごい謎なんですけど。
あれは実は私たちではなくて、
市が直接契約というか募集した場所でして、
ほとんどノータッチだったんです。
途中ちょっとした報告じゃないですけど、
こうなるみたいなことが聞こえてくるんですけど、
その時にはバルが入るらしい。
おしゃれな地下1階に。
聞いて、おしゃれじゃんって。
バルは確かにそうですね。
そう思ったんですよ。いいね、みんな。
テンションも上がって。
いいね、みたいな感じだったんですけど、
直前に工事してなってきたら、
あれ、居酒屋じゃない?みたいな感じ。
本当に新橋とか、そういう雰囲気の大衆居酒屋ができて、
まあ驚いたわけです、私たちとしては。
驚きますよね。
驚きました。
聞いてたのと違うって、もう一度なって。
でも言い止めてくれたら言えないわけですよね。
バルって聞いてましたけどとも言えない。
どうしよう、みたいな、その時に。
どう言ってけばいいんだろう、みたいな。
思ったんですけど、
千葉市美術館と居酒屋
一周回って面白がられたっていうところが、
ラッキーっていうか、
もちろん私たちも使ってるんですよ、頻繁に。
もちろん仕事終わった後に行ったりとか、
あと作家さんが来たら行ったりとか、
知り合いが手中見に来てくれたら、
一緒に行ったりとかしてるんですけど、
常連のよくいらっしゃるお客さんとかも、
よく使ってくださってるし、
SNSで有名な人とかが、
千葉市美術館にできた謎の居酒屋みたいなことを、
ツイートしてくださって、
それでちょっとプチバズったりとかして、
やっぱりちょっと変だから、
ニュースで取り上げてたりとか。
美術館なのにセンベロができるって本当ですか?みたいな。
めっちゃ安いんですよね、しかも。
そうなんですよ。
本当に。
何でしたっけ、宝焼酎かなんかが、
200円だったら100円に変わった。
社長がちょっとなかなかな方だったので、
店長に聞いたところ、
なんか価格破壊が起こってるんですよね。
そうなんですよ。
でもちゃんとしてて、本当に。
食事自体。
なんか本当に和食でやられてるところが、
うちのレストランと一緒なので、
その食材を使ってまた別にアレンジして出されてるから、
本当に美味しいし、
千葉の地酒を揃えてもらっていて、
そうなんです。
それがすごい安く飲んでいただけるんで、
ぜひね、天羅会行った後は一緒にそこで、
ちょっとアート談義みたいなことをね、
してもらえたらいいなと思うんですけど。
安くて新橋的な感じの内装なのに、
注文だけはプリペイドカード的なチャージシステムというか、
そこだけはなんか急に現代的なという。
そうなんですよ。
あのなんか不思議さも面白いんですよね、さかりさん。
そうなんです。
だから1回来ただけではね、
なかなかちょっと分かりかねるところがあると思うんですけど、
カードがないと注文できませんからね。
千葉のカードまず買わなきゃいけないですよね。
そうなんですよ。
じゃあ伊藤さんも持ってらっしゃる?
もちろんです。
もちろんです。
職員は全員持ってます。
そんなにですか、マジで。
だから外部の方は我々が結構お酒好きなの知ってるから、
またそうやって遊んで居酒屋入れちゃったんでしょう、
みたいなことを言われたんですけど、
そんなことはない。
そうかそうか。
この番組にも前元館長も出てくださいます。
小橋先生。
そういう人が歴代いるから、
当然酒飲み所入れるだろう、
みたいに思われてるんだもんね。
ついに入れたか、みたいな。
特権な妖精みたいな。
ついに自分たちの居酒屋を作ったか、
みたいなことを言われるんですけど、
そんなことはないんです。
じゃあこれはぜひ皆さん、
そうじゃないよって分かった上で
ちょっと言っていただきたいなと思うんですけど、
三沢厚彦展
さあここからいよいよ、
今回の展示、
この配信が6月10日からですから、
なんと6月10日からちょうど始まる
三沢厚彦展が始まりますので、
ぜひ候補者の本領派ということで、
告知をバンバンしていただけるんですけど、
さあどんな展覧会で、
どんな作家さんですかとか、
いろいろと教えていただければと思います。
そうですね。
三沢厚彦さん、
有名な方ですけど、
ご存じない方もいらっしゃると思うので、
等身大の動物を、
クスノキという木で彫りまして、
油絵具で彩色するという彫刻の、
アニマルズというシリーズで知られる
彫刻家の方です。
これまでも全国各地で
個展もされてますし、
特益近くの丸の内の方にも、
クマの大きな彫刻があったり、
あとは海洋堂さんからフィギュアになってたりとか、
結構いろんなところで、
実は目にしてるっていう方なんじゃないかなと。
飲み跡がしっかりしてる感じですよね。
そうですね。
荒々しい感じだけど、
顔はとぼけてるみたいな。
そうですね。
ちょっと特徴的な顔立ちをしていて、
ただ、
等身大というところが面白さでもあるし、
実は私も今回の展覧会で、
あ、そうだったっけって思ったんですけど、
三沢さん、実際の動物見ないんですよ。
見てモデルにしてるわけじゃないんですか?
ないんですよ。
図鑑とかなんですね。
そうなんですか。
それ知らなかったです。
だから、
なんて言うんでしょうね、
リアリズムを求めてるわけじゃないんですよ。
僕で例えば動物だから、
かわいいってなって、
この動物似てる?みたいな感じになりがちなんですけど、
実は動物のリアリズムみたいなものは求めてなくて、
どちらかというと、
その動物を想像するときの、
人間のリアリティみたいなことを表現する。
動物の彫刻をしているけれど、
っていうところがすごい面白いなと思う。
他の動物のリアル系彫刻家とはちょっと違うんですか?
ちょっと違いがあるんですよね。
そういうのはちょっと私も、
そうだったかっていう、
今までも見てたけど、
そういうふうに見てなかったなと思って、
すごい面白いなと思ったんですけど、
でも今回、
メサワーツ飛行、
マルチディメンションズっていう展覧会のタイトル。
アニマルズ、マルチディメンションズ。
アニマルズ、マルチディメンションズという展覧会なんですけど、
アニマルズシリーズっていうのは、
本当に全国各地でやられてきていて、
千葉市美術館の特徴的な展覧会、ミサワーさん作品の展示
千葉市美術館ならではの特徴として、
マルチディメンションズ。
多次元っていうことを今回テーマにして、
これまでのミサワーツ飛行、
これからのミサワーツ飛行っていうのを、
ご覧いただくっていうことになるんですよね。
ミサワーさんの展覧会、
それこそ前、僕が記憶してるのは、
小東美術館でやってて、
いくつか巡回してたじゃないですか。
アニマルズって名前ついてたと思うんですけど、
それとは全く違う、
シリーズみたいな感じですか?
基本的には、
これまでの展覧会に出てるものも、
代表作は紹介する。
新作も。
新作ももちろんっていうのと、
ミサワーさんはやっぱり、
音楽にも造形が深くていらっしゃって、
お好きなんですよね。
すごく幼い時から。
ご自身で気になる音を展示で使われたり、
映像関係も作られていて、
これまでにないミサワーツ飛行展になるかなと思います。
マルチディメンションズってタイトルがつくのは、
今回初めてですか?
そうです。
千葉市美術館独自の展示というか、
何度もこの展覧会をやる時に、
下見にも来られて、
千葉の街とか、
千葉市美術館の建築ということに、
非常に興味を持たれて、
ミサワーさんは京都出身なんですけど、
宝川池っていうところに、
国立京都国際会館って言うんですかね。
結構建築有名ですよね。
いわゆるコンベンションセンターなんですけど、
そこができたんですよ。
ミサワーさんが幼い時に。
それが、うちの美術館と同じ大谷幸夫っていう建築家のもので、
幼少期から、
こんなすごい建物が京都にできたみたいな、
インパクトがすごい強かったのが、
今回こてんすってなった時に、
あれ、これ同じ建築でっていうのが、
ミサワーさんとしても面白かったみたいで、
この空間で何ができるかっていうことを、
すごく考えてもらっているというか、
担当学芸人と一緒に考えているという感じですね。
千葉市美術館の特徴って、
展覧会の2層じゃないですか。
8階と7階。
今回はその2フロア使ってやるってことですか。
もちろんそうなんですけど、そこだけじゃないというか。
他のところにも展示される可能性が高い。
高いですね。
基本的に展覧会って、展示室の中に入れると思うんですけど、
今回ロビーにも出張というか、
ちょっとはみ出してみたり、
先ほどちょっとお話ししたみたいに、
5階から下も美術館になりましたから、全部の建物が。
そのちょっと至る所にいたり、
来られた方だと分かると思うんですけど、
1階に鞘堂ホールっていう、
特徴的な千葉市美術館ならではの建物がありまして、
元々旧川崎銀行千葉支店だったところを、
1927年に作られた、
本当に古い近代建築なんですけど、
それを保存したのが鞘堂ホールということになっていて、
すごくいい建築で、
包み込むような形になっているのが、
千葉市美術館の建築の特徴なんですけど、
その鞘堂ホールでも三沢さんの作品を展示して、
ご覧いただけるようになっています。
展示室以外の展示、ファンに嬉しい商品販売
しかも今手元の資料と、200点を超える彫刻とかが、
そんなに展示するんですか?
今ちょうど収録の時に絶賛作業が始まっているとおりですか?
設置し始めている?
これからやっていくんですか?
想定はあっても、もっとこっちじゃないかと、
これから行われていくと。
私も最終どこにやっているかわからない。
増えたりしているので。
初期の未発表作も出ますし、
最新作も出るという。
しかもすごいですよ。ファンなら嬉しいかもしれないです。
嬉しいんだと思うんですけど、
フィギュアシリーズ第2弾が、
先行販売しますって。
トラのフィギュアが新しく。
これはどこで買えるんですか?
一貫のミュージアムショップで買えます。
コウホーさん的にの一押しだけじゃなく、
観覧料の割引、友の会
裏押しみたいな。
ここはちょっとおすすめですよみたいなのが、
この番組で言えるやつとか。
普通の一押しになっちゃうんですけど、
さっきの大谷建築からのインスピレーションで、
中庭部屋っていうのを展示室に作って、
展示室に中庭ができるんですか?
中庭というものになるんですけど、
そこで三沢さんが制作もされる。
ご本人がいらっしゃって。
毎日じゃないけど、不定期でいらっしゃって、
そこで制作を作ったり、補修をしたり。
で、疲れたら盛りでちょい飲みしてるかもしれない。
三沢さんも。
してるかもしれない。
しないしみたいな。
それじゃあ期間中に出来上がる。
どんどんどんどん、
作りかけラボじゃないけども、
どんどんどんどん出来ていくんですか?
そうですね。
そう言っちゃうと、
初日行くのやめようってみんななっちゃうから。
最初は最初で面白い。
最初は最初で完成されてますからね。
何が足されていってるのかとかね、
どんどん変わっていくんで。
今回リピーター割引っていうのも作ってまして、
会期中2回目以降の観覧料が半額になるっていう。
だいぶ安くなりますね。
なので通いやすいから。
しかもナイトミュージアム割引、
金土曜日の18時以降だとまた観覧料が半額。
そうです。
そういった割引を駆使していただいたり、
もちろんあとは友の会ですよね。
お得な友の会。
そうだそうだ。
告知しなくていい?
してくださいよ、ぜひぜひ。
美術館展示物の価値
皆さんね、友の会ご存知だと思うんですけど。
知らない人も多いと思います。
結構全国でも駆使のお得さで知られており。
まずいくらでしたっけ?
入会金1000円、年会費が2000円。
3000円で見放題。
展覧会1年間。
企画展も。
だから3回来ればもう。
元が取れちゃう。
1回の展覧会に2回行っても良いわけですね。
もちろんです。
さらにお得なことはあるんですか?
さらにお得なのは、他の美術館と提携もしてまして、
友の会でしたら他の美術館で割引になったりとか、
提携館で割引になったりとか、
あと一部の商品がミュージアムショップで割引になったりとか。
ズロックとかも。
そうですね。
だからそれさえ持っておけばズロックも安く買える。
少しだけお得に買える。
1年間4、5本やるんだからやっぱりそれはお得ですよね。
そうですね。
本当に通ってくださる方は。
なんでそんな安くしようとしてる?
安くしようとしてるわけじゃないんですけど、
結果的にお得になっているという。
さらになんですけど、
今まで学芸員さんだったら、
展覧会の見どころを聞いて、
それで来てくださいねって言われたんですけど、
ちなみに今ポスター、チラシフマヤって元にあるんですけど、
このチラシの質感がすごい良い質感なんですけど、
紙良いですよね。
こういうのはコウホーさんで決めていくんですか?
いや、これはもうデザイナーさんが今回これでっていう。
今回チラシとかポスターで、
イソノさんが口出ししたというか、
アドバイスしたことってあったりするんですか?
誰?デザイナーさん?
今回のビジュアルとか口に対してこういうことをしてた方がいいんですよって思ったもんね。
そうですね。
今回はデザイナーさんもすごい何案も出してくださってて、
メインビジュアルも同じだったんですけど、
どれも落ち着けがたくて、かなり悶談ですよね、館内でも。
最終的には担当学芸員が決めるべきなんですけど、
やっぱり誰かが決めないと。
本当に迷いに迷って今回のビジュアルにしましたね。
イソノさん的にはこれで一押し?
いや、実はすごい。
違うんです。これは迷ったんです。
好きなのは別にあったんです、実は。
これいいな、自分的にはかっこいいなっていうのがあって、
館内でもなんとなくアンケートじゃないですけど、
パッと見どっちがいいと思う?みたいなのをやったときに、
2案に絞ってかせてやったんですけど、
実はそちらの方がちょっとだけ人が多かったんですよ。
展覧会関連イベント
多数決めたらそっちになりそうなもの?
そっちになっちゃう。
私も本当はそっちだったんだけど、
いろんなお客さんのこととか、
初めて三沢敦彦さんの作品を見るのか、展覧会を知る、
あとは季節、いろんなことを考えて今回になりました。
知らないからあれですけど、大変なんですね、そういうのは。
決めなきゃいけないときっていうのがあるんで、
もちろんいつかは決めなきゃいけないから担当学園になって、
三沢さんにも聞いてるんだけど、
三沢さん、もうどっちでもいいよ、みたいな。
美術館さんで、みたいな。
大変なんですね、決めるのが。
どうしよう、どうしようって言って、
いやでも、やっぱりこういう理由もあって、
こっちの方がいいと思います、みたいなことを言って、
じゃあそうしようってなって、今のビジュアルになったんですけど、
でもね、結果良かったと。
今回は、さっきね、結果良くなかったこともあるじゃない、みたいなことを言ってるんですけど、
個人的には、やっぱりこっちで良かったなって思ってます。
今週のチラシはぜひぜひ手に入れていただきたいなと思います。
さらにもう一個お口の中で一つあれですけど、
展覧会関連イベントがめちゃめちゃあるんですよ、たくさん。
たくさんどれもお勧めだと思いますけど、
今日から配信で、今日から展覧会始めてますので、
伊沢さん的にこのイベントちょっと注目ですよ、この日推しですよとかがあれば最後にぜひ。
そうですね、すごい三沢さんが積極的に関わってくださっていて、
何でもやるよっておっしゃってくださっていて、
すごいありがたくて、
作家によるギャラリートークもこれ申し込み制なんですけどありますし、
なのでまだ1個は申し込みしすぎちゃってるんですけども、
2回やってくださって、2回目の方はまだ申し込みができます。
8月13日、締め切りが7月26日、申し込み締め切りだそうです。
それからちょっとそういうものとは違くて、やっぱり夏休みなんで、
ご家族でぜひいらしていただきたいなっていう、
動物ね、お子さん大好きだし、面白いかなと思うんですけど、
そういう意味でご家族でぜひ、ご家族じゃなくても体験できるんですけど、
このみんなで動物デーというね、
ぼんやりした8月19日にやるやつなんですけど、
これは我が社、我が社というか、
当館で内部でですね、
頑張って作る謎解きゲーム、手作りの、
今流行りの謎解きゲームができるんですね。
皆さんね、害虫してね、やられてくると思います。
有名どころ、いろいろありますからね。
いろいろありますでしょ。
沢山ですとか、いろんなところでやられてます。
うちはね、そんなお金ないんで。
自分たちで考える謎解きが。
だいたい自分たちで考えるんですけど、
頑張って謎解きゲームを作って、楽しんでもらいたいと思ってますんで。
8月19日、10時から15時、定員に達し次第終了となりますけど。
作りかけラボについて
実際やってもらって、もっと僕の方がいい謎解き作れるぞっていう人は、
今度ちばし美術館に手を挙げてもらって、今後採用されるかもしれない。
本当にアンケートとかに書いていただきたい。
そのためには8月19日にこれを見ていただいて。
そうですね。
初めての試みなので。
そしてなんと、さきほどもとおちょさん、
作りかけラボ、これも三沢さんが。
そうなんです。
三沢さん、働かせすぎじゃないですか。
三沢さんがやりたいって。
そりゃしょうがない。
すごいですよね。
三沢さんが作りかけラボもやってるんですね。
そうなんです。
これは三沢さんだけじゃなくて、
コネクションズ空洞埋めるっていうタイトルなんですけど、
コネクションズということもあって、
三沢さんお一人じゃなくて、
お知り合いというか、
のアーティストの方とかに参加いただいて、
一緒にやっていく感じですね。
いいですね。
ちょっといろんなもう、本当に三沢さん一色になって。
グッズもいっぱいあるしということですので、
ぜひ皆さん聴いていただきたいなというふうに思います。
展示会の日程と次回予告
ということであっという間に、
改めて日程、いつまでやってるんでしょうかということで。
三沢アズヒコアニマルズマルチディメンションズは、
6月10日から9月10日まで開催しておりますので、
ぜひお越しください。
次回はですね、
三沢さんのご経験を交え、
さらに美術についての話を続けていきたいと思います。
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