1. 誤り続けるオンナたち
  2. #175 美術展の誤り【前編】/ア..
2025-09-20 52:46

#175 美術展の誤り【前編】/アート空間に癒されたい人、子連れ美術館に悩む人。それぞれの事情

今日はへとへと/おたより:この退職は誤りですか?/【】 美術展いくのがマイブームに/ひとりしゃべりポッドキャスト始動/ 1人だと本屋しか行く場所がなかった/空間自体が癒し/時間指定のほどよいゆるさ/【】子連れ美術展、難しい/人が少ないと逆に気まずい/ 美術展を起点に旅程を組む家族/上野の混雑が美術館のイメージ/【】IMAGINARIUMとにかくやばかった/原画のエネルギーは人智を超えた何か/娘は早々に絵本をご所望/映画にしてほしい/【】この夏の推し美術展/まるでオーストラリア旅行/アボリジナルアートの独自性


【言及されていたものたち】

    ※なんと「ひろしま美術館」が巡回の最後だった模様…!残念。



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「Contents Junkie -本もアートもVTuberも-」

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サマリー

このエピソードでは、KanaさんとKayakoさんが美術展に関する体験を語り、アートに対する感想やその難しさを探っています。彼女たちは最近訪れた美術展の誤りや鑑賞についての思いを語り合います。このエピソードでは、美術展にハマった体験や、子連れでの美術館訪問の難しさについても語られています。特に、現代アートや人気のアーティストの展示に対する二人の異なる見解や、展示を楽しむための工夫が主題となっています。このエピソードでは、上野の美術館の魅力について語られ、特にイマジナリウムやハッチポッチの展示体験が話題に上がります。さらに、原画と印刷物の違いや美術展の衝撃について考察が展開され、アート空間に癒される体験が強調されています。また、娘と共に美術展を訪れた体験が語られ、ジュナイダやイマジナリウムの展示作品についての感想が共有されます。アボリジニアートに焦点を当てた展示も取り上げられ、表現の自由やメッセージ性の重要性についても考察されています。美術展の誤りに焦点を当て、アート空間の癒しや子連れ美術館の悩みについても話し合われています。

お便り紹介と辞職の経緯
皆さんこんにちは、誤り続けるオンナたち、Kayakoです。
Kanaです。この番組では、性格も、住む場所も、ライフステージも、何もかも違うけど、なんだか昨日は女二人が誤り続ける日常や、自分自身をメタ認知して、とことん言語化していきます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
コアなKanaさんファンはね、気づかれたかもしれないんですけど、Kanaさんはすーごい疲れて。
気づくかな、このね。噛んだところカットしたからな。
噛んだところカットできないように喋ろうかと思ったけど、カットできるような風にしてみました。
やばいです。ちょっと今日はヘトヘトなのですが。
うーん、ヘトヘトの中でもね。
楽しみに来ました。
やっていきますか。Kanaさんがね、HPはゼロだけど、MPだけで乗り切る収録ということで、今日もよろしくお願いします。
お願いします。
そして今日もお便りが来ております。
やった!ありがとうございます。
ありがとうございます。では紹介させていただきます。
ラジオネームもっちゃん。Kanaさん、Kayakoさん、初めまして。
初めまして。
いつも番組楽しく拝聴しております。
この度、番組にお便りを送るにふさわしい誤りが発生したので、満を持して連絡いたしました。
ありがとうございます。
私は3月に15年新卒から勤めた飲食の仕事を辞めて、新たなキャリアを築くためにベンチャーSESの人事職に転職したのですが、いろいろあって3週間で退職することになりました。
簡潔に退職理由を言えば、社長のモラハラ・パワハラ機質が合わなかったからです。
入社初日から、指導担当の上司は忙しそうで1時間ぐらい放置されたり、定時になっても仕事があるわけじゃないのに帰宅指示が出されないし、周りも誰も帰らない様子を見たあたりからすでにヤバさを感じていましたが、
その後、社長がジムリーダーの女の子をみんなの前で強く叱責する事件を入社3日後に体験。
この会社嫌だなぁと思いながらも、入社したばかりだし、特に仕事を与えられるわけでもないので、毎日夫のご飯を作る手で定時退社をしていました。
それが社長は気に食わなかったのか、3週目の午後に突然定時後に業務を命じられました。
私は毎年名探偵コナンの映画を初日に見ることを生き甲斐としているので、今日は外せない用事がありまして残れないです。と直続上司に断りを入れたら、その後社長に呼び出しを受け、残業を断ったことを強く怒鳴られました。
私はコナンより優先すべき会社じゃないと判断したので、そのまま退職契約書まで書いて当日に仕事を辞めました。
かっこよ!
自分はとてもスッキリした気分だったのですが、翌日友人たちに愚痴を聞いてもらいたくて飲んでいたら、「どうしてすぐ退職しちゃったの?戦ったらお金もらえたのに。いやでも我慢して使用期間終わるまでは頑張らないと、せっかく綺麗な履歴書がもったいないよ。」と怒られてしまいました。
私は自分が嫌いな人間の利益を出すために働くのは無理だし、辞めて正解だったと思っているのですが、誤りだったのでしょうか。
長くなってしまいましたが、お二人に聞いてもらいたくメールしました。
とのことです。
美術展の誤りについての考察
かなさんの声が元気になる。
お便りくださってありがとうございます。
まず本当に、かなさんの言う通り、謝ってないのでは?
かっこいいですよね。
いいね。この会社はこのより優先すべき会社じゃないわって思っても、当日仕事辞めたってね。思い切りいいね。大事なものの判断が明確でめっちゃいいですね。
ずるずる働くより、とっとと辞めた方が、もうそのキャリアなかったことにすればいいから、いい気がしますけどね。
元人事から言わせていただくと、15年新卒で勤めた後の2社目でしょ?
おそらく30代と仮定した場合、30代で2社の履歴書は何の問題もないと思いますよ。
まずご友人のせっかく綺麗な履歴書がもったいないということに対して、普通に反論するならば。
だから、まずそこは心配しなくていいんじゃないかな。
いやわかるわーって思って。前の会社はそんな感じでしたね。もらはらぱおはら当たり前。
月曜日まであと48時間あるよみたいな。金曜日に言うみたいなね。
すごいな。すごい考え方。24時間働けますからあれだな。
資料提出できないなら、徹夜しろとかね。
こわ。
そういう会社にいて、しかも自責を求められるから。
そういうとこってね、自責にしてくるよね。
ちょっとでも事情を説明すると、彼女多責なとこあるよねとか言われる?
いや、マジで終わってる会社じゃないですか。
だから、自分の身は自分で守る。
そういう状況下でも、強く生きるにはどうしたらいいかっていうことを考えていかないといけない会社だったから、
早く辞めたほうがいいとも思うし、会わないんだったらね。
体調崩して、何人もの人が同じ部署からいなくなっていったから、
そこで耐え抜いたら耐え抜いたで、それなりに得るものもあるっていう感じ。
だったなーっていう。
ブラックを耐え抜いた人には、ブラックを耐え抜いた人にしかわからない経験っていうのは確かにあって、
限界にチャレンジする働き方みたいなのとか、そういう気質な人との付き合い方みたいなのとか、
それは一種の財産にはなりますよね。
それはそれの一方で、ほんとかんさんが言ったみたいに、体調崩される方属質ってなって、
もしもっちゃんも体調崩してとかなったら、履歴書がどうとか、戦ったら勝てるとか、そういうのじゃないものを失うわけじゃないですか。
そこと天秤にかけたら、もう合わないって自分の中でピーンってラインを超えちゃったなら、
もう全然辞めてよかったでしょって感じですけどね。
うん。思い知らせたいですよね。やっぱりそういうことしてたら、素敵な人は採用できないよっていう。
でも本当にそうなんだよね。私もこれ読んだ時思いました。
そうやって、ある意味耐えてきたから調子に乗るのであって、みんな耐えずに辞めていったら立ち行かなくなるわけで、そういう会社は。
そうそうそうそう。
だから、もうわけわかんないこととか言われたら、辞めてもいいと思うよっていう。
ちゃんと前々から働いてて、スケジュールを考えた時に、どうしてもコナンの初日に行けないってことはあると思うんですよ。
それはあると思うよ。
ただ、なんでそれしなきゃいけないの?みたいなことを突然言われて、外せない用事があるって帰ったら、それを激怒りされるっていうのは、全然意味わかんないなって思いますね。
意味わかんない。しかも1時間ぐらい放置されたりとか、業務の指示とかない中で、突然社長から業務時間後に言われたんでしょ?
うん。
それは明日やります?みたいな感じですよね。よっぽどすごい理由がない限りは。
だから今、頭が回ってないんで、すごくいいことは言えないんですけど、ここは合わないっていうふうに判断してスパッと辞めるっていうのは、すごく適切な判断だと思うし、
そういう最初の頃に感じた違和感っていうのは、意外と付き合うときに感じた違和感と一緒で、
大引くよね。
そう。だんだんとそれが大きな問題になっていくと思うんですよね。
そうね。後から、あの時違和感あったけど勘違いだったわ、みたいなことってあんまりないもんね。
うん。
そう。だから、私たちにグチっていただいて正解だったと思いますよ。
そうですね。私たちは2人ともよくやったねっていう感じだし、戦ったらお金もらえるって言うけど、戦ったことあんの?っていう気するちょっと。
戦って何?って話。
裁判ってこと?めちゃくちゃ大変だよ?
何が言いたいんだろう?戦ったらお金もらえたのにってどういうことなんだろう?
パワハラとかで訴えるってことじゃないですか?
そういうこと?
とか、労勤に駆け込むとか?
絶対に嫌ですよね。
いや、本当、なんていうか、ネットにある経験談を読んでなんとなく言ったみたいな感想っぽい。本当にやったらめちゃめちゃ大変だから、訴えるとか。
だから、はびこってるんですよ。でも、やりまくってたからそういうこと。
でも、なかなか訴える気力も体力もお金もみんなないから、野放しされてるわけなんで。
そんなことやるぐらいなら、マジでほんとにさっさとやめて、次行った方がもう建設的。
いや、訴える人否定するとかじゃなくて、それ全然やりたい人やったらいいと思うんだけど、すごい大変だから、やるのは。
そうですね。
全然、もうね、こののび会に私がいたら、何言ってんの?って言って、もうやめてよかったよって言ってますよ。もっちゃん隣で。
いや、すごい。そういうことか。戦ったら、いやー。関わりたくないですよね。だって、もう嫌なんだもん。
関わりたくないよ、そんな奴らとさ。だって訴えたとしたらさ、余計逆情してさ、もっと傷つけてくると思うよ。
いろんなこと言ってきたりとかやってきたりとか。とにかく、なんか変な縁が繋がったら、もうすぐ縁がちょ。すぐ縁がちょよ。
縁がちょ久しぶりに聞いた。
千と千尋を思い出しながらね。かまじいが。
かまじいね。はいはいはい。
だから、よかったと思いますよ、もっちゃん。おめでとう。むしろ。変な縁が切れてね。
きっと、今頃は新しい職場で働いてますかね。
確かに。ちょっとね、また紹介するのが例の男遅いので、素敵な職場ライフが再び送れていることを願っております。
はい。良い未来が開けていますように、心からお祈り申し上げます。
申し上げます。ありがとうございました。
ありがとうございます。
で、本日の本題。
はい。本日美術展の誤りでございます。
もうさ、ため息とともに喋るみたいな。本日って。
結構だから、私今日は本当にやばいかもしれないんですけど。
かのさんが途中で気を失うかもしれない。
まず美術展の誤りにした経緯。
ちょっと恐ろしく頭が回ってないんですけど。
大丈夫か。
最近、私は少なくとも結構たくさん美術展に行っていて、かやこさんも日本に戻ってきて、いろんな美術展に最近行き始めたと聞いて。
行き始めました。はい。
なので、私たち過去に何回かアートの誤りをやったりとか、鑑賞の誤りをやったりとか、観光した先、例えばイタリアの誤りとか、そこで体験した美術館の話とかはしてるんですけど、
久々にね、美術展に行ってきた話とかをしつつ、私が最近悩んでいるのは、本の感想と違って美術展の感想を話すのめっちゃむずいなと思ってて、そのあたりもちょっと話せたらなと思っておりましたっていうね。
なるほど。コンテンツジャンキーですから。
かのさん、そういえばコンテンツジャンキーリリースのお知らせしなくていいですか?ここで。
そうなんですよ。
すごい気力ないときに言っちゃったけど。
忘れてましたけど、ずっとね、ひとりしゃべりコンテンツをあげようみたいに言っていたんですが、夏休みですし、何か新しいことしたいなと思いまして、いよいよひとりしゃべりのポッドキャストを始めましたっていう。
みなさん、ついにかなさんがひとりしゃべりポッドキャスト番組リリースしました。その名も前も言ってたけど。
はい、コンテンツジャンキーですね。
ハッシュタグは全てカタカナでコンテンツジャンキーだそうなので、スポティファイとアップルポッドキャストで聞けるんですか?
そうですね。スポティファイとアップルポッドキャストはとりあえず作りました。
はい、なのでコンテンツジャンキーで調べていただければヒットすると思いますし、概要欄にもリンクを貼ったり。
はい、そうですね。しておきたいと思います。かやこさんにね、あらゆるものの感想を伝えてるわけにもいかないし。
あれだな、私が日々ちゅうざま始めたのも、ちゅうざま生活で起こったありとあらゆることをこの番組に話すわけにいかないから始めて、
かんさんもありとあらゆるコンテンツのことをここで話すわけにいかないから始めるっていうね。
ソロチャンネルみたいな感じだと思っていますし、そっちで話したことをこっちで改めて話すみたいなことも全然あるかもしれません。
そうですね。同じ曲でもね、ソロで弾くのと、デュエットするのと違うみたいな感じで、二度おいしいみたいな。
私もね、日々ちゅうざまでかやこさんのネタ探しとかしてましたからね。
すごいな、それはすごい。なので皆様、ぜひぜひコンテンツジャンキーもよろしくお願いしますと。
はい、ぜひ。
美術展への魅力
ということで、そんなジャンクなかなさんが、今年美術展たくさん行きましたって言って、我々が一応メモみたいなものをね、エピソード収録するときに作ってるんですけど、
かなさんが今年行った展示の数、やばくない?え?これ全部今年ですか?
これは今年。
何個?何個行ってるの?
この1,2,3,4,5,6…あ、今19ですね。
19個?19個行ってるんですよ、美術展に。すごいね。
そう、なんかハマってますね、最近。
美術展にハマってるってこと?
美術展行くのにハマってますね。
えー、なんでそれはまた。
去年ぐらいからハマってて、なんだろう、美術展の楽しさに気づいてしまったんですけど、いわゆるゴッホとか、うんけい怪奇とか、そういう大物。
ゴッホの次に出てくるのがうんけい怪奇。
ジャパニーズアート、何も思いつかなかった。
北斎じゃない?最初に出てくるの。
あ、そうね、そうね、葛飾北斎みたいな。
そういう、THE人気アーティスト、画家さんの作品展とかなると、これはもうすごい人じゃないですか。
それはもうすごい人ですよ。
そう、行くとすごい疲れるっていうね。
ファンダを見るみたいな感じで。
人を見に行ったみたいになるからね。
そうそう、行列になっていて、見たい絵があったとしても流れていかなくちゃいけないし、
なんかわかんないけど、好きな順に見たいのに、この順に見なきゃいけないみたいな空気が漂ってたりとか、
うんうん、わかるわかる。
あれは苦手だったんですよ。
なるほど。
美術展ってそういうものだと思ってて、そうじゃない展示は、きっとつまらないのであろうと思ってたんですよ。
なるほど、なんか人も少ないしみたいな。
例えば現代アートとかって、そんなに人入ってないことが多いと思うんですけど、
そういうところは、そんなに私が理解できなくて面白くないんじゃないかなって思ってたんですよ。
なるほど。
でも、去年くらいに本当に仕事が忙しかった時がまたあったんですけど、
その時に土日に行く場所が一人だと本屋しか思いつかなくて。
さすが。
友達に会うためには約束をしなくちゃいけないけど、会いに行ける元気があるかはその日までわかんないから、
なかなか予定とかも組めなくて、
ってなった時に美術展行ってみようかなって思って、そんなに人がいなさそうなところを探して行き始めたんですよ。
ほうほうほう。
そしたら、絵そのものももちろんいいんですけど、美術館とかの空間の癒しがすごく自分にとって心地よいっていうことに気づいてしまって、
それでその後、休みのときの選択肢の一つとして、本屋行くか美術展行くかみたいになったっていう。
子連れでの美術館訪問
なるほど。だからこんなに行ってるんだ。
一人お出かけの本屋かの、もう大和の2個目のチョイスだから。
なんかやってた。しかも東京だから常になんかやってるでしょ。
そうそう。もうね、よりどり緑なんですよ。
そうだろうな。それは羨ましい。
そう。この夏は特に、夏の初めにこの夏行きたい展示みたいなので、一気に調べたんですよ。
18校とか挙げて、その中の本当に80、90%ぐらい行ったんですよね。
すごいな。
すごい行ってしまったなっていう感じ。海外イベントとか最近行ってなくて、もうほとんど美術展か本屋ですね。
へー。はまるとのめり込むんですね。
はまるっていうのかな。結局いろんなものに行ってるだけで。
確かにコンテンツジャンキーが摂取する新しい先を見つけて、今のめり込んでる。
ジャンルが増えたっていう感じですね。美術展のすごくいいところは、大半の場合時間指定チケットみたいなものがあって、ゆるりと時間が決まってるんですよ。
だから朝布団の中でゴロゴロしながら、外に出なければと思うわけです。
このままゴロゴロし続けてしまったら、心地よいかもしれないけど、夕方あたりに、今日何もしなかったなって後悔するのでは。
あるある。
リフレッシュしないまま次の仕事に突っ込んでいくのか、私はみたいな罪悪感とか。
アマダのね、皆様が経験されたであろう感触ね。
それが嫌で、どっか出かけたいんだけど、時間を切りたいんですよね。
映画だと決まってるじゃないですか。近くの映画館だと、例えばこの映画見たいってなった時に、3つの時間帯しかないし、その時間帯に例えば30分とか遅刻したら、もう結構ダメじゃないですか。
まあ確かにね、何なら売り切れてる時とかね、人気だと。
だけど美術展って1時間おきとかになってて、2時から3時とかなってたら、2時から3時の間に行けばいいんですよね。
その程よい緩さ、時間指定の。時間は切られてるから、家は出なきゃいけないけど、遅刻してもいいみたいな。
いつでもいいも逆にダメなんだ。
そうそうそうそう。
そしたらダラダラダラダラしちゃって、まあいいかみたいになっちゃうから。
それが自分の性格にすごいフィットしたっていう。
美術展の内容の話全然しないんですけど。
経緯はね、まずね。
そうそうそう。そういう感じで行くようになって、その後だから推し美術館みたいなのがちょっとできて、ここの展示は好きだなってなったりとか、あるいはその調べてすごい面白そうだからちょっと混んでても行ってみようかとか、そういう風になっていくんですけど、始まりはそんな感じでしたね。
へー。かなさんならではのハマり方だな。熱烈に見たい展示があったから、そこからとかじゃなくて。
そうなんですよ。ふわふわーっとね、やってるわけなんですけど、かやこさんは。
あ、私?
はい。かやこさんは最近日本に戻ってきて、そういう美術展に行くようになったっていうのは、まあ経緯って言ったらあれですけど、でもいろんなとこ行く選択肢がある中で、そういうとこにしたのはなんかあるんですか?
あ、でもかなさんと違って、私は全然メジャーどころ行くみたいな。ザ定番ですよ。日本帰ってきて一番最初に行った美術展はモネですから。
おー。
日本人が大好きなモネですから。それで言うと、私まだかなさんが今、沼っているそんなに人気がない美術展にちょっとまだ手出せてないですね。
あ、そうなんですか?
まだ手出せてないと思う。情報がないのもある。ていうか、こもち美術展難しいっていうのがまず一つとしてある。
え、ハッチポッチステーション行ってたじゃないですか。
行きました行きました。
あれは混んでるんですか?
あれはかなさんとして、あ、でもそれは言い過ぎ。あれは混んではなかった。
程よいですよね。
しかも週末に行ったのに、どうしよう混んでたらみたいな気持ちで行って、え、すごいゆとりあるけど大丈夫?逆に。ハッチポッチステーション大丈夫?集客って思った。
そのくらいが良くないですか?でも行くとしたら。
それぐらいが、めっちゃいいじゃんってなりました。ゆっくり見れるし、急がなくていいというか、自分がゆっくり見てても前後の人そんなに気にしなくていい。
子供がいても、子供がちょっと大きい声出してもそんなに気にしないじゃないですか。行くてもいいじゃないですか。
まあね、でもね、子供のでかい声って美術館に響くから。
空間がね。
一際静かじゃないですか。
美術館喋っていいのか問題ありますからね。
本当にそう。人が多いだけでにぎにぎしてるでしょ。
あー、確かに。ザワザワしてて許される感じ。
そうそうそう。だけど人が少ないと、よりシーンとしてて、そこで繰り出される息子のウェーみたいな姿勢。
ハッハッハッってなるから、美術展はそもそもね、子連れではあんまり行きたくないんですよ。
なんていうの、日本語通じないからシーシーとか言ったとかで無理じゃないですか、赤ちゃんは。
逆に日本語通じるようになったら、もう収まっててくれないから、抱っこ紐とかベビーカーに。
今度走り回って触ろうとして、ダメダメみたいに。
まあ確かに、触ろうとしちゃうわ、わかんないかもしれないですね。
そう、だからどの年齢でも割かし厳しいんですよ。
なるほど。
でも、それでもやっぱり赤ちゃんが一番楽と思うんですよ、なんだかんだ。
制御しやすいから、ベビーカーに入っちゃう、抱っこ紐入ったらもう。
勝手にどっかは行かないってことね。
そうそう、勝手に触ったりしないし、連れ去ったりとかできるし、寝たまま移動とかもできるから、
行くなら赤ちゃんとだなと思って、美術展に行くのは基本息子と二人ですね。
あ、そうなんだ。
そうです。だから、モネも息子と二人で行ったし、
ハッチポッチステーションね、かなさんが言ってくれたやつ、広島でやってるやつで、
ハッチポッチ藤枝竜二の世界っていうタイトルの美術展なんですけれども、
も、息子と二人で行って、で、もう一個行った、イマジナリウムが、かなさんも行ったって言ってましたね。
はい。
藤枝さんのイマジナリウムも行ったんですけど、これは私の両親も一緒に行ったので、娘も連れて行けました。
あー、なるほどね。みんなで行ったんですね。
そうそう、分断できるから、子供をワーワー言ってても。
だから一人で二人連れるのはまず無理だし、二人で二人連れるも、なんかほんとドッと疲れるっていうか、
一人が奔走する役としてただ借り出されるって、一人が楽しむみたいになっちゃうから、
だから美術展をね、まだ楽しむみたいなところに最近行けてはないっていう。
美術館の旅程との関わり
でもあえて行ってるわけですよね。
行ってるんですよ、だって好きだから。
たやこさんはもともと好きですよね。
もともと美術館が好きですね、そもそも。美術展というか常設展も含めて。
ちっちゃい頃から行ってるから、ずっと。
うんうんうん。
でもちっちゃい頃別に好きじゃなかったけどね、美術館。世に連れてかれるつまんない場所っていう。
そうですよね。
イメージだったんだけど、なぜか行かなきゃみたいな脅迫観念じゃないけど、旅行するたびに旅程に組み込まれるんですよ、美術館が。
そうなんだ。
むしろうちの家は美術館を起点として旅程組んでる。
ここのこれを見に行きたいからここに行く。他の日程で子どもが楽しいものを入れたりとか、他の観光名所を入れたりとかするんですよ。
例えば遺跡とかさ、その土地ならではの城があるとか、そういうのよりもまずは美術館だったんですか?
そうそう、そういうのはだから福寿的に。
そうなんだ。
ここの美術展に行く、ここは城もあるみたいな感じ。
それはもうなかなかのいい年齢になった。今も変わってなくて、うちの両親はこの後東京行ったわ、桃室に言い出して、何で?って言ったら、あそこにゴッホ行きとったけんとか。
だからね、ゴッホとかね。
そうそう、県外から来るからね。
そんな感じで、ある種、普段行かないところに行ったのに美術館を覗かないなんてすごい機械損失してるんじゃないかみたいな。
そこまで大げさなもんじゃないけど、美術館ってそういえばここどうなってんだろう?もしかしたらもう二度と来ないかもしれないしみたいな気持ちでチェックしちゃうんですよ。
これは水族館も一緒なんですけど、関係ないけど。水族館も必ずチェックするんですけど。
行くってなったら、その地域の美術館と水族館を一旦調べておくってことですか?
そうそう、目的があれば違いますよ。今回はこの目的で東京行きますとは別に調べないんだけど、今回旅行で例えば名古屋行きますって言って、
名古屋の目的は1日目に達成して、でも2、3泊するけど、あと何する?ってなったら水族館、美術館調べる。
それも相まって、なんとなくそれを繰り返してきた結果、楽しくて好きになってるっていう。
そうなんですね。私、最近目覚めたんですよね。小さい頃確かに、私、上野あたりで割と育ってるんで、
なので、何かと上野に連れてかれるみたいなところがあって、遠足とかもそうだし、親とどっか行くみたいな時も、
上野って動物園もあるし、公園もあるし、ちょっと屋台みたいなところもあるし、博物館もあるし、美術館もあるしっていう。
小鶴にぴったり。
そう、だから、いつ行っても膨大に人がいるんですよ。上野公園ってね。そのイメージなんですよ。美術館ってめっちゃ人いるみたいな。
上野の美術館の魅力
あ、そうなんだ。なるほど、それ全然違うわ、私の思ってたイメージと。大都会で生まれ育ってるもんな。
いや、上野がやばいの。
あ、そうなんだ。
私はいろいろ行って分かったんですけど、上野がことさらにやばい場所なんですよ、あそこ。
あ、そうなんだ。
美術館がだって3つぐらいあったりするから、
あー、行きやすいんだ。
それこそ5歩みたいなね。
うんうん。
そういう、本当に世界的な画家の人とかの展示とかが、だいたい1個はやってるんですよ。
あー、それで、波及効果で他の2つも込むみたいな。
そうそうそうそう。
ついでに行っとくかっていうね。
そう、だいたい特別展やってるから。
すごいね、上野。今度時計ってはいかなきゃ。
養成展だけ見とこうかみたいな場所はないんですよ。
なるほど。
上野もね、調べていくと国立博物館の国宝館とか行くと、
なんか仏像が10体以上並んでるみたいなスペースがあって、
その空間は常設なんで、人があんまり来ない。
なるほど。
その謎の高豪しい部屋の端っこのベンチに座って、
私と仏像たちみたいな時間とか過ごせることに気づいたんですけど、大人になってから。
でも、そういう居心地の良さみたいなのを発見するのが、小さい頃は上野では難しかったんですよね。
そんだけ激込みしてるとね。
だからもう本当に、上野にはパンダもいたんですよね、当時はね。
イマジナリウムの体験
かつてね。
だからパンダ見てゴフを見るみたいな感じだったんですよ、それこそ。
それは人込みだね。
そう、ベルトコンベア。
すごい疲れるみたいな。
すごい疲れそう。それだったら私もあんまり美術館近寄らなくなるかも。
そう、だから美術展心地良い場所だって知れたのはすごい良い発見だったし、
あと、それこそ今言ってたジュナイダーさんのイマジナリウム、
あそこに行ったのが2年前ぐらいかな、なんですけど。
2年経って広島に来たんだ。
そうそうそうですね、でもその時も千葉の結構遠いところにある美術館でやってたんですけど、
すごい良かったですよね、あそこ。
すごい良かったのよ。このイマジナリウムがすごい良くて。
すごい良いんですよね。
本当に一人で行きたかった。
何週もしたくなるぐらい良いですよね。
本当にそうなの。時間が足りなくて、一枚一枚やばいですよね。
やばいですよね。
何が見せられてるんだろうみたいな気持ちになりますね。
しかも私、本当に短期間で、この夏に実家に帰って1週間ぐらい。
その1週間の間にさっきのハッチポッチとイマジナリウム行ったので、両方割と連続で体験して、
ハッチポッチ藤枝隆二の世界は、イラストレーター、グラフィックデザインの藤枝隆二さんが、
ハッチポッチステーション以外にもたくさん手がけてらっしゃるので、もちろん。
ハッチポッチステーションに継ぐ番組もあるんですよ。知ってました?
知らない。
知らないでしょ。記憶の中でハッチポッチステーションって、15年ぐらいやってる番組だと思ってて、勝手に。
すごい長寿番組で。
やってると思ってた。
実際6年とかしかやってなくて、だから通じる世代って結構限られてるんですよ、ハッチポッチステーションが。
結構ずっと子供たちに通じるかと思いきや。
でも、ハッチポッチステーションがどんなコンテンツを提供してた番組でしたかって言われても、
全く思い出せない。
パペットとぐっちぃさんでしたっけ?会話してる様子がふんわりと浮かぶけど、あとあの曲ね。
歌しか思い出せない。
ハッチポッチステーション。
それしか思い出せない。
そうなんだよね。でもあの後で4番組ぐらい。
最新のやつが2021年ぐらいなのかな。これなんでしょうかっていうのは、娘が赤ちゃんのところにお世話になったんですけど。
そうなんですね。
それ以外にも、むしろその番組をNHKと作るっていうのは、割と晩年じゃないけど最近。
最近ではないけどハッチポッチステーションは結構前だから。
絵本とかポスターとか、そういうのをかなり手掛けてらっしゃって、イラストの原画が展示されてたんですよね。
それ見ると当たり前だけどめちゃめちゃ修正してあんの。
そうなんだ。
そうそう、めちゃめちゃホワイトとかいろいろ貼ったりとかして、生々しいなみたいな。こんな感じなんだって言って、
じゃあ出来上がったのがこれですっていうのが横に飾ってあって、
あ、なるほどって結構思ったんですよ。すごいホワイト入るんだっていう結構印象的で。
それを見た後にジュナイダさん見たから、何が起こってるのか。
ジュナイダさんの原画のパワーやばいですよね。
本当にやばい。ショックじゃないですか。
私、絵本系の展示いくつか行ったんですけど、あれを超える衝撃は受けてないぐらいすごくて、
私美術展に行き始めたのをイマジナリウムからなんですよね、この数年で。
原画と印刷物の違い
そうなんだ。最初はそれってすごいですね。沼るに十分っていうか。
友達に誘われて行ったんですよ。
いつものごとく。
全然知らなかったけど、うっすらジャケットとか手掛けたり、あと有名な絵本とか手掛けたりしていらっしゃるから。
いろんな本のカバーもされてる。
そうそうそうそう。だから、あ、うっすら知ってるし、この絵の画風、結構好きかもぐらいの気持ちで行ったんですよ。
そしたら、え、何これってなりますよね。
あれ、本当に原画と印刷されたものの違いがやばすぎる。
やばい。
全然違う。
本当にやばい。やばいしか言えなくて。
本当にやばいしか言えないのよ。細かに描写しようともできるかもしれんけど、なんかインパクトがすごいっていうか。
そう。
オーラっていうのは衝撃派っていうの。絵から出てる。
だって、もうすごすぎるから、何か買って帰りたいってまずなるんですよ。
そう。
何か作品を、なんならポスターとか大きいのでもいいから、部屋に飾りたいこの衝撃と思って、まず娘に絵本2冊買って、
自分自身も画集買って、さらにポストカードも買ったんだけど、いいんだけど、やっぱ原画と全然違うんですよ。
そうなのよ。
全然違う。ページめくりながら、あれってなるの。これだけどこれじゃないみたいな。
そうなの。なんかこんなに、え、原画と絵本ってこんな違うものって思った。
そうなの。もう原画なんないでしょ。だからやっぱ原画がすごすぎるの。
だから茅子さんに話してもらいたかったもんだって、この衝撃を。
人間技じゃないのよ、まず。いや、これは全てのイラストリーターさんとかね、画家さん全員そうなんだけど、
でも、全員そうだって分かってる、あえて言うけど、一人で何役もしすぎなの、まずね。
それがデザイン、構図とかのデザイン、建物をすごい緻密に描かれる方なんですよね。
それが私、プロじゃないので、建築学的にどれだけ確からしいのか分かんないんだけど、
でも、それもかなり精密に計算されてるんだろうなっていうのが分かるし、色合いもそうだし、背景にあるストーリーがすごいの。
一枚の絵が。
ちゃんと絵本なんですよね。
そう、それが一枚で絵本なのよ。絵本の何十枚に成立するとかじゃなくて、その一枚だけで何百ページ描けるんじゃないかっていう物語がそこにあるっていうか。
すごいのよ。本当にね。これは絵本なのか、何の絵で描いたんだろうな。
よく分からないまま、結構バーッと見たりもしたから、でもすごいこれ物語感じるなっていう絵が何枚もあって。
いざ、ぶっぱに行った時に、当て書きしてる絵だったんですよ。
元々の、例えば芥川龍之介のこれに対して描きましたとか、銀河鉄道の夜に対して描きましたとか。
のがあって、うわ、もう絶対そうだと思ったみたいな感じっていうか。
分かります?これ絶対物語あると思ったっていう。
もうその物語も、なんとなくこういうお話があってね、みたいなのじゃなくて、世界観まで全部設定が決まってるの。
この一枚の絵だけで、これはどういう世界で、どういう人間が住んでて、何が良しとされてて、主人公はなぜここにいて、周りの人はなんでで、みたいなのがもう、
あ、もう全部決まってます。はい、みたいな絵なんですよ。
それがやっぱ絵の構図とか、緻密さっていうのは別に印刷でも伝わるのに、なぜ原画がすごいのかっていうのが何なんでしょうね。
大きさじゃないんですよね。大きいやつも小さいやつもいいんですよね。
大きさじゃないの。
そうなの。で、しかもね、私が行った広島県立美術館の展示の方では、むしろ原画が小さくて、壁一面に大きく印刷したものが貼られてるっていうコーナーが。
たぶん同じだと思う。
全部同じかな。最初、そっちが原画だと思って近づいてたんですよ、私。大きい方が。すごいこんな大きいんだ、みたいな。
キービジュアルに使われてるやつかな。近寄っていって、あれ?ってなって、これかーってなった後に、あ、こっちに原画あるって、原画がブーってくるみたいな。
それが、さっきの藤枝隆二さんを例に出してしまって申し訳ないんですけれども。
たまたまね、二つ見ちゃったから。
彼が悪いとか、たまたまだし、漫画とかってみんなそうじゃないですか。ホワイトで消すでしょ。修正の跡がないんですよね。
いや、そう、確かに。
だから、なんかロボットが作ったのではっていうぐらいの、はじめからプログラミングされてて、こう描いたのではっていうぐらい。
どのようにしたらこれはちゃんと存在し得るのか、すごい疑問で、なんか人知恵を超えたじゃないけど、人間技を超えた何かを感じて、なんか恐怖してしまうっていう。
いや、すごかったですよね。
すごい、それが何十枚も並んでるから圧倒されるんですよね。次々。
そう、最後まで見て、え、本気で言ってる?みたいになりますよね。
そう、そうなの。しかも、その世界観みたいなものを、人ってこんなに出力し得るんだっていう。
全然違う。何百もの世界観、しかも緻密なものを一気に見せられて、人の頭の中ってこんなに入るんだっけみたいな。
気持ち。これは何百人が描いたんじゃなくて、一人の脳みそと手から出てきたっていうことでいいんでしたっけみたいな。
だから、私、あれから行き始めたけど、あれを超える衝撃は、匹敵する衝撃ですら、なかなか受けてないまである。
それこそ最近、レオレオーニーの絵本作り展。
私が行きたかったやつ。
行って、それはもちろん原画はいいんですけど、でも、あのジュナイダさんほどの衝撃はないんですよね。
だって、あれほんと人間超えてると思うもん。
神様みたいな感じしますよね。
本当にそうなのよ。魔法で今できたんじゃないか、みたいな感じなんだよね。
これはね、なるほどと思って、印刷されたものを見ても伝わらない。残念だから、皆さん。
だからね、行ってほしい。
原画を見ないと。
広島の後もどっか行くのかな。
行くんじゃない?絶対好評だと思うもん。もうね、全部買いたくなるの。まず見てたら。
もう、どうにか手元に留めておきたいという気持ちにすごいなって。で、さっき同じこともう一回言うけど、違うの。
だから、違うんだけど、一旦持ち帰って、その絵を見て思い出すようなんですよね。
そうそうそうなの。
その絵そのものじゃなくて。
思い出にアクセスするための鍵なんですよ。
そう。
あの時の気持ちをもう一度みたいな。
そうそうそうそう。
やっぱ、書き込む系の絵ってインパクトあるじゃないですか。たくさん書かれてるから。
メジャーなんで言ったら、ウォーリーみたいな感じ。
はい、ごちゃ絵系ね。
圧倒されるっていうか、ごちゃ絵。だからそれによってインパクトがあるっていう要素もあるかもしれないんだけど、それだけじゃないんだよ。
そうなんですよ。
で、全然ごちゃっとしてない絵もあるの。超シンプル。石とか、クリスタルみたいなの。
分かる分かる。あったあった。
書いてたやつとかも、はーこっちもいけるんだーってなんかもう恐怖する。
そう。え、それは娘ちゃんにはそんなに刺さってないですか?
娘との美術展体験
娘にはね、刺さってたんですけど、絵も刺さってたんですよ。めちゃめちゃ最初興奮してて、おーってなって。
でこれね、絵本もあるんだよって言った瞬間に、あ、絵本がいい。絵本がいい。買いに行こうって言って。
デタガールみたいな。
えーまさかの。
まだ序盤なのに。やべーって。物語好きすぎるから、うちの娘。絵単品を見るよりも物語があるのであれば、それを読みたくなっちゃって。
私たちが買ったのはですね、怪物園と街泥棒ってやつなんですけど、怪物園が娘に刺さりまくってましたね。
分かる分かる。
百鬼夜行みたいな感じなんですよね。いっぱいたくさんのモンスター怪物たちが歩いている。てか百鬼夜行かな?娘、モンスター大好きだから。
モンスターにまずはーってなってて、これが物語があるって聞いた瞬間帰ろうみたいな。それを買いに行こう、今すぐみたいな。ちょちょちょお願い頑張ってくれみたいな。怪物がね、動いてるやつがあるの。展示の中に。
あるあるある。
それ見て、そうでしょって思ったっていうか、映画を作ってくださいって思いました。
うーん。
ジュナイダさん。
ないのか?
ないんじゃない?まだ。
できそうだけどな。
いやでも作ってほしい。
でもなんか、じゃあ映画にしたら。
そうなんだよな。
それはじゃあ大きくしたらいいかっていうと。
そう。
まあでも怪物園のあのでかい百鬼夜行みたいな行列は良かったですよね。
そう。
一緒に写真撮れる感じの。
そう。私が一番好きだったのは道かな。
あー。
m-i-c-h-i道っていうのがあって、これはね、絵本ではなくて本当に絵だけだったから、ちょっと娘のメガネにかなわず買わなかったんだけど。
出会うやつだっけ最後に。
そうですそうです。男の子と女の子が歩いて行って最後出会うんだけど、左右対称になってるんですよね。
うんうん。
展示も左から男の子右から女の子で1枚ずつ、それぞれがいろんな世界の道を渡り歩いて最後出会うんですけど、その渡り歩く世界も一応対称になってる。
全く同じ世界じゃないけど、水の中の街とか空とかなんかそういうのが対象になって描かれてて、それがマジでちょっと短編映画とかにしてほしい。
うーん。
綺麗すぎて。
わかる。
その世界観みたいな。だからその中で特にね、海に沈んでる街がすごい好きで私的には。その中の海洋生物とかが動いてるのとかを見たい。あの感じで。
確かにね。音とかも入ってね、いい感じになりますよねきっと。
そうなのよ。本当によかった。
よかった。
あんまり品数ない物販をずっとうろうろして。
わかる。どうしようってなるんですよね。
そう。画集も多分今回のイマジナリウムの画集と他の画集。
ありましたね。
そう。あって、何種類もある画集を見比べては、どれにする?どれにする?全部?いや、どうする?
全部買っていいわけないんだから。
全部買っていいわけないから。どうしようって思っちゃって。もうね、本当によかった。まだいける幸運を持ちの皆様はぜひ言ってください。
ジュナイダの印象
ずっとマジやばいだけ言い合ってる。
もうやめよう。ずっと喋っちゃうから。
よかった。でも私はこの美術展の誤りを収録しようって決めたときに、ちょうど今度ジュナイダの展示行くんですよってかやこさんが言ってて、
これマジやばいです。かやこさんみたいな話をちょっとしてたんですよ。
だけど、それで全然刺さんなかったらどうしようとか、ちょっとドキドキはしてたんですよね。
すごい良いみたいなこと言っちゃったけど、もう一度したねみたいな。
そうそう、なんか変にハードル上げちゃったかなみたいな、逆にみたいなこととかちょっと思ってたんですけど。
いや、心配ごみようでしたね。
大丈夫だったわ。
すごいよかった。あれに関しては、なんて言うんだろう、やっぱ美術展って、かなさんお気に入りの美術館ができてとか言ってて、
見え隠れする学芸員さんの素晴らしいお仕事ぶりみたいなのがあるんですけど、
イマジナリウムに関してはもちろん、すごいいろいろ考えられて、やられてる展示も素晴らしいんだけど、
やっぱ原画が圧倒的すぎて、原画の力がすごいって感じ。
そうですね。だから強いて言えば、あれをパッケージ化した人がいて、よくぞしてくれたっていう感じではある。
本当に。だって作品めっちゃ多いじゃないですか。今まで誰も見られなかったってことでしょ。
何してんの。
全国の美術展を巡れるようにしてくれてるわけで、私がいいなってなったのは、NOってやつ。
NOって何?
女の子がいて、ちょっとずつフォーカスしていって、その中にまた世界。フォーカスしてそこにまた世界みたいな感じで、
どんどんフォーカスポイントが進んでいって、最後元に戻るみたいな。
あれ買いました。
買った?
買いました。
何で買った?ポストカードですか?
絵本。
絵本?
私多分終わってから家で買ったのかも。
それだって物販にはなかったと思う。
あまりにあれが良くて、物販で買ったのかちょっとその辺記憶曖昧なんですけど、
その後私しばらくジュナイダさんの絵本を調べたりとかしてたから、その後家で買ったのかも。
絵本はね、美術展で買わなくても買えるかなって思ってた。もっとあるんだろうなって思ったし、
やばい、今思い出しながらイマジナリウムの合集見て、はーいってなってる。
やばい、イマジナリウムの話から抜け出せない。
抜け出そう、このイマジナリウムから。
抜け出したかったの、このイマジナリウムの話よね。
だからちょっと興奮よみがえっちゃって。
ちょっと元気になってるもんね。
ちょっと元気になった。
これを求めてた、私はこの。
MPがちょっと回復した。
MPちょっと回復した。
もかのさんはこのイマジナリウムから始まり、どんどんハマって、
今年まだね、今年も残り3分の1?4分の1?ぐらいある中で19も行って、
その中でも推しのもいくつかあったんですか?他にも。
いっぱいありましたけど。
どう?
うーん、悩むな。
何個あった?ちなみに。これはいいってやつは。
絞るとしたら3つかな。
3つ。
えばらさんは別としてね。
えばらさんも行ったんですね。
えばらさんは去年からやってて、3、4回行ったんで。
そんな何度噛んでもおいしいみたいな感じなんですか?
そうそうそう。だからもうこれは別格ね。もうお騒ぎしたから、年末に。
でもちょっと今回は完結にと。
それ以外で、3つか4つかみたいな感じかな。
はしびろ皇帝もこの間話したから、それも置いといてね。
これはもう完全に置いときましょう。
いや手堅いけど、なんか意外なところとかで言うと、
意外なところ。
彼女たちのアボリジナルアートっていう、アーティゾン美術館っていう美術館が京橋かな?
日本橋のあたりにあるんですけど、そこでやってる展示で、アボリジニってご存知ですかね?
オーストラリアの原住民族。
オーストラリアの先住民族の方たちですよね。
彼女たちのアボリジナルアートなんで、中でも女性に絞ってアーティストを集めてきて、
しかも、例えばアイヌ展とかだったとしたら、当時のアイヌの風俗がわかるような、その時の装飾品とか、その時描かれてた絵とかが置かれがちじゃないですか。
結構歴史に絡めた感じ。
ではなくて、アボリジニのしすじを持った人たちの現代アート展だったんですよ。しかも女性の。
そうなんだ。それってアボリジニの女性たちに絞ることに意味あるんですか?
女性は特に迫害を受けてきたり、捨てたりとか、あとアボリジニアートがすごく独自性がある。
なんて言ったらいいのかな。
展示に入った瞬間、空間が真っ暗で、そこに大きいキャンバスに白樺の木が並んでるみたいな感じで、作品が展示されてるゾーンにまず入るんですよ。
かっこいい。
その世界が入った瞬間に、ここは日本じゃないかも、みたいな気持ちになるんですよ。
いい世界観。
入って出てくまでの時間が、オーストラリア旅行してるみたいな、
空気感まで再現できた。
自然の息吹みたいなのを感じるし、オーストラリアって、やっぱり植生とか動物とか、独自性があるじゃないですか、オセアニア大陸で。
だから、すごい新鮮。ヨーロッパとか、アメリカとか、中国とか、そういうところのアートみたいなのって、なんとなく触れて生きてきた気がするんですけど、
オーストラリアの土着のアートの魂みたいなのって感じたことがなかったから、
ただそのアート作品それ自体のエネルギーが、すごい溢れてて良かったんですよね。
- なるほど。そこにアボリジニでくくる意味じゃないけど、みたいなのがあるんですね。やっぱりその彼女たちの生きてきた土地、文化、
それを、ただ単に世界の現代アートの女性たち、真真剣剣女性たちってしちゃうとやっぱ薄まっちゃうから、
凝縮させた空気感、カルチャーを伝えたいっていう。
- そうですね。実際作品の中には、メッセージ性強めなやつも結構あって、
例えば、当時アボリジニの人たちって選挙権がなかなか得られなくて、
白人とのハーフとか、ちょっと血が混じってれば一部得られるみたいな、そういう差別みたいなことが当然のように行われていたんですね。
ものすごいたくさん、だって、西洋の人が来るまでは、たくさんの民族が住んでて、そもそもたくさんの民族がいるのに、
その人たちを全部まとめて、アボリジニって呼んでる。
で、そのアボリジニって何だったかな、異国のみたいな、民族みたいな、何て言うんだろう、
総称みたいな名前なんですよ。アイヌとかとちょっと違ってて。
- なるほど、それぞれの個別の名前じゃないんだ。
- 総称みたいな感じの呼び方。
- 日本人みたいな。
- そうですね、だから、当時はもしかしたら武士の人たちが、全部日本っていう感覚はなくて、それぞれの、
でも江戸時代は、いうて統治されてたから、一体感はあったと思うんですけど、
インディアンとかもそうなのかな、いっぱい民族いたけど全部インディアンみたいな。
- じゃあ私たちが宇宙人から地球人って呼ばれるみたいな。
- そうそう。
- 地球人では確かにあるけど、なんか全然違うけどね、みたいな。
- そうそう。っていう感じで、ひとくくりにされてきて、しかも選挙権もなくて、みたいな、
中で作った作品の一つが、選挙に関する公文書みたいな、こういう人たちに選挙権を認めるみたいなことが、
英語で書いてある小書みたいなのがあって、それを素材に使ってるんですよ。
そこに本物の血じゃないけど、血痕みたいな感じで血がついてるみたいな、
感じの連作の作品とか並んでて、こう言われると、なんかちょっと恨みつらみを感じるというか、
そういう作品結構あるんですけど、聞いてみるとね、この絵が描かれた背景はこういうことがあります、
みたいなパネルを読むと、そんな深い意味が、みたいなものは結構いっぱいあったんですけど、
一方で、別にルーツとか経緯とかを知らなくても、すごくいいみたいな感覚的に。
作品が作品として。
そう、開放感というか、爽やかというか、
たぶんそれは、そもそも女性のアボリジニの方たちが、最初は絵を描くこと認められてなかったと思うんですよね。
そういう生き方を選ぶことができてなかったと思うんですよ。
それが時代が進んで、理解が進んでいって、やっとある程度自由を獲得したアボリジニの女性たちが、
ようやく自己表現しているっていうような作品だったんだと思うんですよね。
だから、表現そのものの喜びみたいなのが、作品からすごい溢れてる感じがして、
アボリジニアートの新しい視点
だから、その暗くはないっていうのも良かったですね。
なるほど、なるほど。
だから、メッセージ性が強いものももちろんありつつ、
あとですね、アニメーションとかもあった。
えー、そうなの?
しかも、これかやこさんに報告したかったんですよね。
はい。
なんと、ブルーイーがいました。
え?
謝り続ける女たち、次回に続きます。
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それではまた次回お会いしましょう。
はい、ありがとうございました。
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