SONOSTA、知ってもお金持ちにならないがお金を知ることは楽しい遊び、投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。
語るのは、私、行動会社End of Ocean代表で、お金にまつわる人間心理に興味があるまさきと、
金融業界で10年以上働いた後、今はスタートアップのファイナンスを支援したり、経済メディアで寄稿したりしているしげです。
はい、この2人でお届けします。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
それでは、今回はAmazonはこれからどこに向かうのかというテーマで話していきたいと思います。
さっき、決算資料とかIRデータの中で話してきたのは、キャッシュフローの話が多かったんですけど、
その費用区分でいうと特徴的なので、Amazonはマーケティング費用の割合が売上に対して結構割合が少ないっていうのと、
研究開発に支出している割合が他の企業より売上の中での割合が結構高いっていうのが特徴っていうことですよね。
そうですね。具体的に言うとAmazonの売上に占める広告宣伝費の割合なんですけども、大体5,6%ぐらいですね。
広告宣伝費の割合5,6%ってあまりピンとこないかもしれないんですけども、
大体ECですね。ネットのビジネスで言うと20%ぐらい使うケースが多いですね。
例えば楽天とかも未だに高輪とか20%ぐらい広告宣伝費を使っていますし、
メルカリとかはですね、ちょっと減りましたけど、一時売上の半分ぐらいは広告宣伝費だったりとか、
成長印印資料はですね、成長印印企業はそういうふうにしてかなり広告宣伝費を使って、
Amazonクラスの知名度になるとそんなにかけなくてもいいかもしれないですけども、
それでもやっぱり5,6%はかなり低い。なぜかというと、
皆さんやっぱ店舗とかでウィンドウショッピングっていう言葉があるぐらいなんで、
ウィンドウショッピングをしてですね、物を買うっていうのがあるわけなんですね。
それってやっぱりちゃんとAmazonも広告しないとなかなか買ってもらえないっていうのもあって、
でもECにしては極めて少ないと。
ECの中でも広告宣伝費が少ないのが有名なのがClassicomなんですけども、
Classicomでも78%とかなので、Amazonですね。
あと当然世界でAmazon知らない人って、
成人ならばあんまりいないような気もするんですけども、
とはいえやっぱりCMは大事なので、その中で少ないと。
一方でですね、今まさきさんがお話ししちゃったように、
研究開発費はですね、だいたい売り上げの1,2%前後っていうのが我々になってまして、
ちゃんと計算したわけじゃないのでわかんないんですけど、
ガーファンMの中ではトップなんですね。
でもガーファンMの中で研究開発費トップっていうことは、
世界でもほぼトップに近しい。
僕読んだ本ではAmazonは研究開発費は世界一だって断言してる本だったんですよ。
そうなと思ったんですけど、ちょっと調べるのが厳しくてですね。
本当に世界一なのかっていうときにちょっと自信なかったんですけど、
ただ自家総額のランキングとか売り上げの割合とか見たときにトップだろうと。
まだ直近だいたい5,6兆円なんですよ、研究開発費。
トヨタとかでも1兆円前後とかですから、その5,6倍。
例えば去年ですね、Facebookが名前Metaに変えましたよね。
そのときに今後MetaverseにFacebookは1兆円投資をしますと。
すごいなという感じしたじゃないですか。
でもAmazonはそんなことを一時言わなくても、毎年5,6兆投資をしてるという感じですね。
その莫大な投資、研究開発への投資は何に使ってるんだろうねっていう話があって。
もちろんこれって細かい内訳は秘密というか表には出てないんだと思うんですけど。
でもいろいろ出てくる商品とかサービス群を見てると、こういうとこにお金を使ってるのかなっていうのはありますよね。
そうですね。研究開発費と投資キャッシュフローという投資って別なんですよね。
投資キャッシュフローというのは主に固定資産への投資なんで、研究開発費はいろんな研究とかにかかってくると。
具体的に言うとAmazonの決算書を見ると、研究開発費という項目は厳密じゃないんですよね。
そうなんだ。
環状科目を見ると、テクノロジー&コンテンツっていうふうに書かれてますね。
これが世間一般で言う研究開発費。
じゃあテクノロジー&コンテンツって一体何なんですかと、誰もが疑問を思うと思いますけども。
一応これですね。日本語訳に翻訳をすると、ちょっと今から読み上げますね。
内容は、新旧のサービス、製品、開発、デザイン、店舗の維持、情報の収集、
オンラインストアに利用されるサービスや製品の展示、およびインフラコストに関係する従業員の支払いや関連支出。
このインフラコストの中には、サーバーネットワーキング設備、データセンター、地代、高熱費、
そして、AWSやAmazonを支えるのに必要な支出も含まれていますと書いてるので。
そういうことか。
じゃあ完全に新規開発というよりも、普通にAWSのコストとかも入っているってことか。
そうなんですよ。それ含めて6兆円なんですけど。
なるほどな。じゃあ、そうか。
だからAmazonクラスになると、製品作って終わりじゃなくて常にブラッシュアップもするわけじゃないですか。
で、AWSとかも多分より良いサービスにするためとか、それに当然人件費もかかるし、アップデートしていくわけですよね。
そういうのは全部研究開発費っていう扱いですね。
だからちょっと細かい内訳は当然わからないけど、さっき言ったAWSも含めて様々なインフラにかかるのもここの中に入っているから、
それは額が大きくなるよっていうのも当然なのかもしれない。
そうですね。特にAmazonの場合、インフラ、倉庫含めていろんな投資をしてはいて、
もちろんこれとは別に物理的な、例えば倉庫への投資は投資キャッシュフローの固定資産に計上されるので、
それはそれで計上されるんですけど、多分倉庫で固定資産を取得しました、それに関する付随品があるんですけど、
その小さい細かいとか設計とかそういうやつとかは、多分研究開発費用として計上されていると思いますね。
だからあれですよね、それこそ今でも店舗の維持っていうのはテクノロジー&コンテンツに入ってるってことは。
入ってますね。
だから例えばわかんないですけど、新しく物理店舗を建てようと思って用地買収みたいのしたら、それはここには入らない。
用地買収は多分入んないと思うんですね。それは固定資産に入ってくるんで。
ただそのためにいろんな店舗設計とかこういう研究とかやるじゃないですか、調べたりみたいな。
そうですね。
おそらくそういうのは入ってる可能性が高いなと思いますね。
この研究開発費的な。
的なものにですね。
はいはい。
あとは実際店舗作った後にAmazonクラスなんで、いろんな多分仮説検証するじゃないですか。
ですね。
なんかあれもうAmazonでしたっけ?店舗に入ってそのまま出たら決済終わるみたいな。
Amazon Goとかですかね。
Amazon Goですかね。
はいはい。
無人店舗みたいな。
無人店舗。
ああいうのとかも多分研究開発費にやったりとか、いきなり前提にやるわけじゃなくて、2、3店舗で実験的にやるみたいなのあると思うんですよ。
あると思うんですよ。
小規模にやって拡大していくんだと思います。
そういうのもおそらく研究開発費の扱いかなとは思いますね。
うんうんうん。そうですよね。
はい。
なるほどな。
何Amazonってこれから投資していく、研究開発していくんだろうというと、それはいろんな分野あると思うんですけど、
Alexaに代表される音声系の部分であったりとか、
それこそAIへの技術開発なんていうのもめちゃくちゃやってるんだろうなと思いますけど、
でもやっぱりそれは多分、Googleとか他のTech Giantもみんなやってるんでしょうけど、
やっぱりこのリアル店舗絡みでいろんな実験してるっていうのはやっぱりAmazonの特徴ですよね。
そうですね。だから、ちょっと第1回もお話ししましたけど、やっぱりリアルとネットの融合を一番滑らかにやってるのは、やっぱり個人的にはAmazonじゃないかなと思いますけどね。
うんうんうん。
だから例えばですけど、2000年以降とかすごくスマホができて、ネットがさらにですね、ウェブが進化したっていうのがあると思うんですけども、
確かに。
どういうことかっていうと、まさにそのB2BのAWSで利益を得るとか、物流を抑えて、我々はなかなか見えないインフラも抑えて、FBA提供するとかそういうのが多いじゃないですか。
はいはい。
我々消費者から見えるAmazon、例えばですね。Apple、Google、Amazonって実はかなり競合してるところがありまして、Appleはもともとパソコン出身ですよね。
Googleは検索出身。Amazonはネット書店出身なんですけども、まずOSで見るとAppleはiOS、GoogleはAndroid、Amazonは一応FireOSっていうのがあるんですよね。
はいはいはい。
で、タブレットに関しては当然Appleは誰もが知ってるiPadありますし、iPhoneもありますよね。Androidもタブレットあって、GoogleからNexusでしたっけ名前ちょっと忘れましたけど。
まあまあまあそうですね。昔ありました。
で、タブレットも一応Fireタブレットもあるし、Fire Phoneみたいなのがあったりして、OSタブレットありますよと。
で、動画については動画テレビについては当然AppleはApple TVありますよね。
はいはい。
で、最近自社でもApple開発してますし。
で、Googleは当然YouTubeがありますから。
で、AmazonはPrime Videoがありますね。
音楽で見れば当然AppleもともとPodcastからどんどん伸びてるんで、Apple Musicありますし、YouTubeもですね、GoogleもYouTubeの有料のやってて、当然AmazonもPrime Music持ってる。
スピーカーに関しましてもAppleも出してるし、Googleも出してるし、Alexaですね。Amazonも出してると。
今挙げただけで、OS、タブレット、携帯、動画、音楽、スピーカー、これ全部ですね。
競合してますよね普通に。
Apple、Google、Amazon競合してるんですけど。
じゃあ今挙げたですね、この何個ですか。1,2,3,4,5,6ですか。
6個の項目で、ぶっちゃけ全部Amazon、AppleとAndroidにちょっと負けてるよりじゃないですか。
それぞれのサービスで。
ナンバーワンって感じはしないってことですね。
ナンバーはあかんっていう感じはしないですよね。
しないですね。
ですけど、Amazon生態系で見ると別にそこでナンバーワン取らなくても、全体でAWSとか含めて取れてるみたいなところがあったりするんで、
水面下でのサプライチェーンを含めたビジネスの作り方っていうのは、個人的にAmazonずば抜けてるなっていう印象が僕にはありますね。
いや、そうだと思いますね。
Amazonのすごさはある意味で、僕ら消費者が見えないところがすごいっていうことになるんだろうなと思ってて。
そうですね。
これってまさに、顧客満足、顧客第一主義っていうのの、なんていうんでしょうね、顧客が見える部分としてはともかく体験とか、