2022-12-30 28:25

Ep.048 ファイナンスから見えるAmazonの強さ《変革する者Amazon》Part2

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決算資料を読みながら、Amazonが重視するキャッシュフローの考え方とキャッシュを生み出す秘密を考えました。

◆参考リンク

アマゾン、時価総額が1兆ドル下落 – ZDNet Japan

Amazon ブラックフライデー 2022 | さぁ、ビッグセールで最高のご褒美を

Amazon Investor Relations

Amazonの2021年売上は4698億ドルで21%増、日本円で51兆円。直販ECは2ケタ増の2220億ドル、初公開の広告サービスは311億ドル | ネットショップ担当者フォーラム

Amazonのクラウド事業「AWS」の売上高と営業利益の業績推移 | ポジテン

Amazonプライムについて – Amazonカスタマーサービス

決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門 (PHPビジネス新書) 新書 – 2021/12/17

2021 Letter to Shareholders – About Amazon | Japan

フリーキャッシュフローとは何か?プラスとマイナスの意味について

キャッシュフローを計算書(C/F)の読み方と共に解説 | クラウド会計ソフト マネーフォワード

キャッシュ・コンバージョン・サイクル|証券用語解説集

フルフィルメント by Amazon(FBA) | Amazon出品サービスの配送方法

CtoCとは何か?BtoB、BtoC、BtoEとの違いやそれぞれの取引形態を解説

バイイング・パワーとは – コトバンク

アマゾンをもしのぐSpotifyの資金繰り力。営業赤字で上場に踏み切った裏事情と今後の業績左右する不安材料 | Business Insider Japan

アップルが「最強の資金繰り」を維持できる理由 | 投資 | 東洋経済オンライン

D2C(Direct to Consumer) | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)

減価償却とはどのようなものなのか教えてください。 | ビジネスQ&A

◆パーソナリティ

しげ (Shigehisa Murakami) @cool_warm

株式会社ファインディールズ代表取締役/GOB Incubation Partners CFO/iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。学生時代は経済学を専攻。金融機関で不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事した後、スタートアップや地域の中小企業のファイナンスの支援等行う。2021年12月に初となる著書「決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門」(PHPビジネス新書)を出版した。

ファインディールズ Fine Deals Inc.

会計とファイナンスで読むニュース の記事一覧

決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門

まさき (Masaki Endo) @mskpogo

ゲーム会社→EdTechスタートアップ転職→非上場大企業勤務ののち、ビジネス系フリーランスを経て、2020年に合同会社エンドオブオーシャンを創業。1人会社で実態はフリーランス。

合同会社エンドオブオーシャン

*番組の更新情報はTwitter (

00:07
SONOSTA、知ってもお金持ちにならないがお金を知ることは楽しい遊び、投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。
語るのは、私、行動会社End of Ocean代表で、お金にまつわる人間心理に興味があるまさきと、
金融業界で10年以上働いた後、今はスタートアップのファイナンスを支援したり、経済メディアで寄稿したりしているしげです。
はい、この2人でお届けします。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
それではですね、今回はファイナンスの面から見るAmazonの強さという点で、
そのAmazonのファイナンスですね、決算資料とかそういうとこから見えてくる話っていうのを主にしげさんに語っていただければと思うんですけれども。
はい、そうですね。
Amazonですね、どういうイメージなのかっていうところで、先に全体像ですね、先をお伝えすると、
私は結構企業の分析、特に上場企業をするときは、まず時価総額を見るのが結構好きでして。
まずAmazonのですね、時価総額ですね、どれくらいかっていうと、12月1日時点なんですけども、
9,742億ドルというところなんで、1ドル今135円ぐらいなんで、340兆円ぐらいという、130兆円ぐらいというところですね。
これちょっと結構下がってまして、一時ですね、Amazon200兆円ぐらいとかで自家製服行ってましたね。
で、今ですね、時価総額ランキングというと5位に位置してます。
なるほど。
1位がAppleですね。もうAppleはちょっと桁違いなんで、2.3兆ドルということで、
だいたい300兆円いかないぐらいの時価総額ですけども、
Apple、Saudi Aramco、Microsoft、Alphabet、Amazon、バークシャーハザウェイ、テスラという、
そういう順番で今Amazon5位にしてるんですけども、Amazon1時ですね、2位とか3位とかにもなったりとか、
瞬間最大風俗として1位にもなった、1個Apple抜いた気がするんですけどね。
ちょっと微かな記憶ですけど。
なんで言って、世界の明らかにトップの会社ということですね。
最近、いろいろインフレがあったりとか、いろいろあったりして落ちたりはしてるんですけれども、
あとはやっぱり売り上げで言うと、実はこのGAFA M、Apple、Amazon、Facebook、
Microsoftの中ではAmazonが1位ですね。
実は2018年から9年くらいまではAppleの方が上だったんですけども、
Amazonが売り上げを抜いたというところで、ちょうど今この放送を収録してるタイミングで、
Amazonも昨日までですかね、ブラックフライデーの。
ブラックフライデーやってましたね、セール。
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アメリカはね、もともとブラックフライデーっていうのが年末挑戦であったりするんですけど、
日本ってそんな文化あったかなみたいな感じがちょっと私は記憶がなくてですね。
ないと思いますよ、Amazonがやる前は。
この数年じゃないですか。10年前とかはなかったと思うんですよ、その概念が。
ほんとそうだと思います。
おそらく僕の理解ではAmazonがアメリカでやってるブラックフライデーセールを日本でも持ち込んだら、
みんな買うようになったっていう。
これ、この数年とかですよね。
そうだと思いますよ。
ここ数日Amazonで買った人が切れたと思うんですけども、配送が遅れてるんですよね。
普通翌日配送が来るものが。
確かに僕もなんか物買いましたけど、なんか2,3日かかってますね。
それはですね、やっぱりブラックフライデーが理由でして。
ちょっと知り合いの人が運送業者で働いてるんですけども、ブラックフライデーは地獄だって言ってましたね。
それぐらいその流通網がね、ロジスティックが変わるぐらいみたいな、それぐらいもう皆さんあるみたいな。
なんで実はですね、GAFA Mの中で最も売上が大きいのがAmazonと。
でも日本のですね、文化を変えるぐらいですね、ブラックフライデーっていう文化なんか日本なかったですから。
っていうぐらい大きいんですけども、一方でですね、GAFA Mの中で利益率ですね。
売上高、営業利益率が最も低いのも、実はAmazonだということで。
一番大きくて、売上が大きくて、Amazonが一番利益も少ないという、そういった状況なんですけども。
ちょっとですね、そこをもう少し詳しくですね、見ていきたいなと思ってはいるんですけれども。
だいたいですね、Amazonの売上なんですけれども、
だいたい今ですね、直近2021年度なんですけども、
4,698億ドルですね。
なので、ちょっとピンとこないかもしれないですけど、だいたい5,60兆円という感じになってます。
Amazonが開示している内訳は3つに分かれてまして、北米での売上、
そしてインターンする世界での売上、そしてAWSというふうな売上になってはいるんですよね。
これちなみに、まさきさんイメージとして一番大きい売上は、このですね、北米、世界ですね。
AWS、どれが一番大きいと思いますでしょうか。
直感で言うと、世界各国でやってるんだから世界の売上じゃねえの、みたいな感じがしますよね。
思いますね、直感と。これ意外なところですね、実はAmazonの売上の6割が北米なんですね。
じゃあ世界どれくらいあるかっていうと27%なんで、北米の半分以下なんですね。
なのでAmazonっていうのはやっぱり改めてアメリカの会社ですし、売上が6割ですから。
たぶん、われわれ日本でAmazonをすごく使ってる人も多いと思うんですけど、
06:02
アメリカの場合ってもっと距離が、移動が長いっていうかめちゃめちゃ車社会ですし、
たぶんそんな気軽に、マンハッタとかは別ですけど、なかなか買い物とか大きいもの買えないっていうときに
Amazonが本当にインフラとして整備されてるっていう状況でもあったりして、
どれだけ大きいのかと。最近ですね、非常に伸びてるAWSですね。
サーバーで、例えばわれわれが使ってるSlackとかNetflixとかもだいたいAWSを使ってるんで、
間接的にAWS使ってますし、個人でもいろいろプログラミングとかするときにAWSを使う人も結構多いかなと思ってます。
これ売上の全体の13%というふうな感じで、実は少ない感じになってますね。
でも、日本円換算で60兆円とかの13%とか言ったら、だって何兆円ってことですよね。
冷静に考えてすさまじいですけどね。
それでも8兆円ぐらいありますからね。7、8兆円ありますので。
それでもすごい、めちゃめちゃすごいんですけどね。ちょっと麻痺してます、感覚はね。あまり手がすぎて。
じゃあですね、売上で見るとやっぱり北米が最も儲かってるっていうところではあるんですけども、
利益で見たらどうなのかというところで、これはですね、結構有名ではあるったりするんですけども、
まさきさん、北米国際、世界ですね、AWS最も利益を持っているのはどこのイメージでしょうか。
これは論理的に考えると、北米とか海外って全部小売だから、在庫とか配送コストめちゃくちゃかかってるから、
やっぱりAWSはシステムだから一番スケーラビリティとか利益率高いんじゃねっていう。
それは論理的に。
そうですね。まさにおっしゃる通りでして、最も大きいのがAWSですね。
利益の全体の割合で言うとですね、もう70%以上がAWSです。
すごいですよね。
すごいです。なので、248億ドルがAmazonの利益なんですけど、
だから今のドル円ベースで計算するのが極めてめんどくさいんですけど、3兆円前後っていうイメージですね。
そのうちのAWSの利益っていうのは185億ドルというところなんで、
2兆円強ということで。
Amazonですね、2022年度の第3クォーターまで計算で数字出してるんですけども、
すごいです。第3クォーター見るとですね、北米と世界の利益がマイナスになってて、
AWSがですね、もう利益の100%超えてると。
なので、AWSで利益を持ってるっていうのが今のAmazonの状況ではありますね。
これね、その情報を知るとびっくりしますよね。
あれ、小売りで利益上げてる会社じゃねえんだっていう。
そうです。Amazonは利益上げてるのはAWSっていうポイントになってますね。
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驚きですよね。
逆に言うとAWSっていうのがあるんで、そっちで儲ければいいっていうのがまずありますんで、
他の価格競争力はめちゃめちゃ強いですよね。小売りだから。
Amazonがすごいなと思うのが、プライムビデオとかプライムミュージックやってますけど、
プライムビデオだと当然Netflixが競合になりますよね。
ビデオだとNetflix、ミュージックだとSpotifyが競合になります。
両方ともその業界で試合1位ですけど、そしたらNetflixやSpotifyは嫌でしょうね。
Amazonはもう値段を極限倍に下げてきますからね。
だってプライムビデオとプライムの音楽と普通のプライム入って、
月5,600円と。値上げしてちょっと。
そうですね。日本だと月600円ぐらいとかですか?
そうですね。値上げして600円ですけどね。アメリカはもちろん値上げしてるはずなんですけど。
アメリカはそうですね。1万円以上だと思いますけど。
でも彼らはですね、それを別に本情にしてるわけではないですし、AWSで影響を取ればいいので、
本当にコスパだけを考えるならば、プライムで入るのが、
動画、音楽、配送も早いみたいな感じで、メールでも取れるみたいなことをやって。
でもそれができるのは、やっぱりAWSでしっかりと影響を稼いでるっていうのが、
Amazonの状況ですね。おそらくですね、私の本にも書いたんですけども、
2010年代ですね、前半ぐらいは、Amazonはですね、利益を出さない会社だと、
赤字ばっかりして通しまくってるっていう都市伝説がありまして、
で、まあそれですね、確かに2010、2、3年のAmazonのですね、
PLを見ると、ずっと赤字ではあるんですけれども、
いろいろカラクリはあるんですけども、直近で見るとAmazonですね、
しっかり利益出してます。利益率で言うと、大体5%ぐらいですね。
ただ先ほど申し上げました通り、売り上げの6割は北米、
約3割弱が世界ということで、Amazonですね、87%がそういった小売りとか、
世界的な売り上げで、AWSはわずか13%しかないと。
一方で利益は74%がAWSと、これどうなってるんだと言うとですね、
AWSの利益率30%を超えてますね。
なるほど。
で、北米の利益率が3%、世界はマイナスいっぱい切ってるという状況になって、
全体の平均で見れば5%強度というのがAmazonの利益率という状況ですね。
なるほど。
あとですね、もう一点Amazonでぜひ覚えていただきたいところはですね、
例えばまさきさん、そんなに普段決算書を見ないと思うんですけども、
1分間で決算書どっか見てくださいって言われたら、どの数字を見るところが多いですかね。
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決算書、財務算表みたいなのがあってってことですよね。
そうですね、あって、そんなに難しくはなくていいんですけど、
例えば直感で見たら、売り上げと利益いくらかなとか見ちゃいますかね。
そうですよね。
で、私もですね、こういう質問を結構な人にしてまして、
人によって答えは違うんですけども、売り上げを見るっていう人もいれば、
営業利益を見るっていう人もいらっしゃいますと。
で、やはり経営財政ですね、経常利益を見るっていう人もいますと。
で、なんでその数字見るんですかって質問するんですね。
すると、例えばある会社の場合は、うちの会社のKPIが営業利益になってますっていう人もいらっしゃれば、
あらりが大事なんで、あらりを見てますっていう人もいらっしゃいますと。
じゃあですね、Amazonは何を見てるんでしょうかと。
これAmazonですね、1997年から宣言してます。
株主への手紙ですね。
レタートゥシェアホルダーズっていうのがあるんですけども、
それを読むとですね、Amazonが重視してるのはフリーキャッシュフローだっていうふうに書いてるんですね。
フリーキャッシュフロー。
あまりおそらく皆さん馴染みがない。
ないですね。
概念だと思いますね。
で、例えば日本の決算書、有価証券の交渉ですね。
見ていただくと、決算書による財務算表と呼ばれる順番は、
まずバランスシート、単色単色表があって、その次に総意計算書、PLがあって、
最後にキャッシュフロー計算書っていう順番なんですね。
で、母規とか勉強してる人は、母規3級、母規2級勉強してみたらわかります。
対尺対象表と総意計算書しかやらないんですよね。
キャッシュフロー計算書はもうおまけの扱いなんですよ。
母規2級ではないですからね。
で、中小企業診断誌とか、商機アナリストとか、
でも大して出てこないキャッシュフロー計算書。
一方でAmazonは、計算書を読むとですね、
一番最初にキャッシュフロー計算書出てきます。
で、次にPL、最後にBSっていう。
これは記載ミスとかじゃないです。
たまたまでもないです。
Amazonがそれだけキャッシュフローを重視してるんですよっていう、
キャッシュフロー経営を体現してるからこそですね、
Amazonの計算書にはそういう順番で載ってるということがわかると。
せっかくなのでちょっと簡単にですね、キャッシュフロー計算書。
まさきさんもそんなに馴染みないですよね、キャッシュフロー計算書って。
馴染みないです。
よくわかんない。
キャッシュフロー計算書、もう覚えるの3つしかないです。
簡単ですね。
営業キャッシュフロー。これはビジネスから得たキャッシュフロー。
2番目、投資キャッシュフロー。
これ投資に使ったお金ですね。
例えば固定資産とかインフラに投資をする。
3つ目が財務キャッシュフロー。
これはですね、お金を借り入れたり、出資を受けたら増えますし、
お金を返済したり、
配当したり、自社株買いするとお金が減るっていう、
お金の動きが3パターンしかないんですよね。
ビジネスで儲けるか、投資をして使うか、もしくは増やすか、
そして財務のお金のところを調達したり、返済したりみたいな。
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これがキャッシュフロー計算書になるんですけども、
Amazonはですね、重視しているフリーキャッシュフローって何かっていうと、
営業キャッシュフロープラス投資キャッシュフローっていうのを
Amazonは重視をしていると。
例えば、理想なのはですね、ビジネスから100キャッシュを得ました。
そのうち50を投資に回しました。
すると、100-50で合計50、これをフリーキャッシュフローと言います。
どういうことかというと、本業から得たキャッシュフローの中で投資をして、
そして、フリーキャッシュ、余った自由に使えるお金っていう意味なんですよね。
例えば、企業とかですね、自ら会社作ったり、事業をした人が分かると思うんですけども、
最初はじめにね、ビジネス始めるときに、お金がないとどうすればいいかっていうと、
借り入れをするとか、出資をしてもらって投資をするというのが通常の流れですよね。
それこそ、前その下で話した銀行からお金を借りるとか、そういうことですよね。
なので、通常はですね、最初営業キャッシュフローを置くのがマイナスです。
いきなり今、利益出ないんで。で、財務キャッシュフローを借りてプラスになって、
それで投資をするんで、投資キャッシュフローはマイナスと。
なんで、営業マイナス、投資マイナス、財務プラスっていうのが、通常のですね、
なんていうか、ビジネス初期ある。で、一番理想なのは、当然お金は借りずに、
営業キャッシュ内で投資をして、で返済するということなんですけども、
アマゾンはですね、このフリーキャッシュフローっていうのを重視をして、
過去ですね、2020年段階では、過去15年ほど見てですね、
ホールフーズの買収したとき以外は、すべてこのフリーキャッシュフローはプラスですね。
となると、すなわち営業キャッシュでめちゃめちゃ儲けてて、
それをバンバン投資に儲けてると。でも謎が出てくるんですね。
さっき申し上げた通り、アマゾンはですね、全く利益を出さないと。
2010年代はですね、赤字の時もありましたから。
そうですよね。特にそのAWSが伸びるまでは全然儲かってないっていうか、
儲かってない、なんていうか、利益が出てない体質ってことですもんね。
利益が出てない。利益が出てないのに、アマゾンは営業キャッシュをバンバン儲けてて、
投資を営業キャッシュないでしてると。
となると、なんでアマゾンは営業キャッシュめちゃめちゃプラスなのに、
営業利益は出ないのかという、こういう疑問がですね、必然的に出てくるというところになりまして。
これですね、ちょっと話すの長くなるんで、かいつまんで2つだけポイント話すんですね。
まずアマゾンは確かにですね、営業利益はまずマイナスですと。
ただ、アマゾンのキャッシュコンバージョンサイクル、これSpotifyの回でもご説明したんですけども。
CCCですね。
CCCというものですね。
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通常のビジネスっていうのは、まずお金、物を仕入れます。在庫になります。
物を先にお金を払いますよね。なんで先にお金出ていって、それを物を売って、それに入金がある。
当たり前ですけど、先にお金を払って、後からお金が入る。だから資金繰りが苦しくなる。
利益出てたとしてもですね、資金繰りとして借り入れが必要になるという。
別に極めて普通の話なんで、ビジネス、皆さんD2Cとかいればそうなるの分かると思います。
アマゾンはですね、これ逆でして、先にお金をもらって、後から仕入れの値段を払うと。
そういう仕組みがありまして、これ2つ理由があります。
まず1点目なんですけども、アマゾンですね、さっきあった、FBA、フルフィルメントバイアマゾンであったり、
マーケットプレイスをやってますので、物をですね、ずっと保管をしてるわけですよね。
アマゾンで。保管料をもらうんですけども、アマゾンで物が売れて、売れたらですね、
それを後から仕入れの出品者に払うという順番になってくるので。
なるほど。
アマゾンに金が貯まる仕組みになってるんですよね。
はいはいはいはい。
だから見方によっては、仕入れ値をかけずに、物を仕入れられてる状態みたいなことですよね。
そうですね。だからメルカリも実はそれに近くて、C2Cの凄さはですね、
メルカリ、在庫持たなくていいじゃないですか。
だって在庫っていうのは出品者の人たちが持ってる在庫ですから。
僕とかそういう個人の家が在庫ですもんね。
在庫ですから。
何ならそれを倉庫に集めてるだけっていうことになりますよね。
ああね、なるほど。
ただこれ一つ、そういう説明が実際本でしてるんですよね、多くのアマゾンの分析は。
それは正しいんですけど、ただアマゾンですね、先ほどまさきさんも前回にお話ししちゃったように、
自ら在庫持ってるんですよ。
そうですよね。
マーケットプレイだけじゃないんですよ、当然。
それメルカリと違うとこですよね。
メルカリと違うんですよ。
で、楽天とも違うとこです。楽天も基本は出品者っていうやり方ですよね。
うんうん、そうですよね。
でも、アマゾンは最初から自前主義なんですよね。
自前主義があって、マーケットプレイができたという番ですから。
そうですよね。
ということは、マーケットプレイのところは確かに今のロジック通じますと。
自前主義どうするんですかと。
自前で仕入れますよねと。
これアマゾンすごいです。
アマゾン契約の中で、アマゾンが仕入れる場合は、売れてから仕入れを払いますと。
待ってどういうこと。
そういう契約になってるんですよ。
そんなことあり。
あります。
僕も謎が解けなくて、ずっと決算書読みまくったらですね。
その一文を発見するとき震えましたね。
普通そんなことないですよね。
うん、ていうか、それ交渉力強すぎじゃないですか。
めちゃめちゃ強いです。
めちゃめちゃ強いです。
そんなことあります?
なんでですかという風になったとしたらですね。
例えばまさに今ブラックフライデーですけど、ここね最近。
21:03
で、アマゾンの決算書を見たら面白いんですけど、第4四半期とかバーンとね、在庫増えるんですよ。
それで全て引っ張られるんですけど、結局ですね。
アマゾンが仕入れるとやると、量が半端ないわけなんですよ。
で、顧客をたくさんアマゾンに抱えてるわけじゃないですか。
なんで、やるバイングパワーですね。交渉力がめちゃめちゃ強くて。
じゃあ、うちにそういう条件の場合なら、じゃあうち仕入れませんからって言われたら、
卸し先としては取引先を失うわけですよね。
アマゾンがドーンとやってくれるとなっちゃうと、そこの支払い条件が厳しくても、
アマゾン取引先は得ないっていう、そういう状況ですね。
っていうことは、その条件が成立している仕入れ先に対しては、
例えばアマゾンの倉庫に物はあるんだけど、それをまだアマゾン側は払ってないってことになるわけですね。
払ってないですね。払ってないですね。
そんなことあるんだ。
いわゆる買いかけ金ですね。
それはアマゾンのものになってはいるんです。買いかけ金として。
普通だから、仕入れてその場で払うってことはないですから、
仕入れたら翌月払いとか翌々月払い、たまって払うっていうのはビジネスで極めて普通じゃないですか。
家計で仕入れるのは普通だけど、普通だけどっていう。
普通翌月払いとか、遅くて翌々月払いですけど、アマゾンは売れたら払いますと。
そんなことある。
これは発券処置金は結構痺れましたね。
すごいですね。
なので、アマゾンはキャッシュコンバージョンサイクルっていうのがマイナス30日なんですよね。
マイナス30日っていうのは売れる前に、1ヶ月前に金が入ってくる。そっから売るっていう順番。
だから、スポティファイの回でスポティファイのキャッシュコンバージョンサイクルのマイナスが大きいのは、
それはビジネス考えてみれば、先に年会費をもらっておいて、後で再生数に応じて各局提供者にお金払うから。
それはすごくわかりやすいし、アマゾンみたいなリアルに物売ってるビジネスで、それになってるっていうのは恐ろしいですよね。
すごいですね。なので、いろいろ例えば、デルとかアップルとかモダンですけど、予約販売っていう仕組みがあるんで、
予約販売で手前で入金をして、アップルとかiPhoneとかも予約販売やって、後から払うから、キャッシュコンバージョンからマイナスで手前っていうのがあるんですし、
さっき言ったマーケットプレイス、アマゾンもそれありますからね、予約販売が。マーケットプレイスもあるんで、そういう金額になるってあるんですけど、
逆算して計算しても、マイナス30日に届かないんですよ。さすがに手前で1ヶ月前でもらうのは多すぎるだろうみたいになるんですね。
マーケットプレイスも2週間ぐらいなんですよ、アマゾンに留まってるお金が。その理由はいろいろ調べても速攻でしたね。交渉力がめちゃめちゃ強いっていうアマゾン。
いやーすごいですね。
多分アマゾンだから全部売り上げデータ実績持ってるんで、だいたいこれぐらい仕入れたらこれぐらい売れますよとかもう多分データ示せるんで、
なのでこういう条件でこういう金額なら仕入れますっていう風に、多分やるんでしょうね。
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取引先の会社からしたら、甘物作ったり出してる会社からすると、アマゾンで売れてくれるのは嬉しいけど、
アマゾンの交渉力が強すぎて、自分たちが本当にこれでいいのかみたいになるでしょうね。
なりますね。じゃあアマゾンさんがじゃあいいですよと、うちで扱わなければいいんじゃないですかって言ったときに、
ただウェブ上で小売りしてアマゾンを使わないってなるとちょっと厳しいですよね。
もちろん今D2Cとかいろいろあったりはするんで、流通チャンネルがアマゾン以外にも日本でいうと楽天あったりとか、
アリババあったりとかいろんなチャンネルがあったりは当然するんで、アマゾンだけじゃない事実なんですけども、
同時にやっぱりアマゾンのすごく販売力っていうのは魅力的なのは間違いないので。
そうですね。確かに確かに。
僕もなんか調べた範囲で書いてあったのは、アメリカとかでみんな一般の消費者が物のこと知りたいと思ったら、
グーグル検索じゃなくてもうそもそもアマゾンで調べると。
なるほどですね。はいはいはい。
っていう方が主流というか割合として多いって書いてあって、僕ら一般的に検索っていうとグーグルが最強だと思ってるんだけど、
一般的にはそうなんだけど、物の情報に関してはアマゾンの方がもうグーグルより上なんですよね。
なるほどですね。
買ってきたら今の話で言うと、アマゾンに物が売ってればそこで買ってもらえるけど、
その自分たちのECとかだったらそもそもそのところに来てくれないじゃんっていう話になるから。
そうですね。SEOの手前の話ですもんね。もうそもそもアマゾンで検索っていう話になっちゃうんで。
そうなんですよね。
で、アマゾンはやっぱりレビューとかもたくさんあるんで、やっぱり商品の良し悪しっていうのは当然その会社自ら発表していること以外に、
実際使った人はどう感じるかって結構気になるところなので、そういう点でおいても、
やっぱりそのアマゾンですね、話戻ると、
営業利益と営業キャッシュがなんでこんな差があるのかっていうと、
申し上げたように一つは営業キャッシュがすごく手前でキャッシュがもらえるのが大きいと。
でも実はこの割合ってそんな大きくないんですよ、アマゾンは。
じゃあ何が違うかっていうと、原価消却費がアマゾンめちゃくちゃ多いんですよね。
なので原価消却費ですごく利益小さくなってるんですけども、
原価消却費っていうのは実際に金銭的な収出がない費用になってくるので、
過去に投資をしたものの半分するものなんで、バーチャルな数字なんですね。
なんでいわゆる営業利益に原価消却費を立ち戻すと、
営業キャッシュフローに近くなるんですけども、そこがめちゃめちゃ大きいので、
実はアマゾンですね、利益出ないように見えてるんですけど、
それは原価消却費が大きいからであって、
全体としてアマゾンめちゃめちゃ影響キャッシュフローは稼いでると。
しかも右肩上がりでずっと今でも直近20%以上成長してますから、
手前でキャッシュが増える、加速度的に増えてきますよね、右肩上がりで増えてて。
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なので実はアマゾン、2000年代はAWSがバーンと来るまでは赤字っぽい感じですけど、
キャッシュはすごく生んでるという、そういうビジネスモデルがあると。
それの営業キャッシュと潤沢の営業キャッシュから端回りと投資をしていくという、
これがですね、アマゾンの強みの秘密ですし、
アマゾンはこの営業キャッシュと投資キャッシュを足したフリーキャッシュフローっていうのを
KPIにしてるっていうのがちょっとアマゾンの決算の特徴ですね。
すごいですね、その話を聞いてからいろんなアマゾンの決算資料とか見ると、
こういうことかってわかるような気がしました。
ありがとうございます。ということで、今回はファイナンスから見るアマゾンの強さという話でした。
ありがとうございました。
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