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SONOSTA 知ってもお金持ちにならないが、お金を知ることは楽しい遊び 投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。
語るのは、私、高度会社エンドオブオーシャン代表でお金にまつわる人間心理に興味があるまさきと
金融業界で10年以上働いた後、今はスタートアップのファイナンスを支援したり経済メディアで寄稿をしたりしているしげです。
よろしくお願いします。
それでは、第2回目は商業銀行と投資銀行というテーマで、しげさんからいろいろお話を伺いたいと思います。お願いします。
前回、第1回目に関しまして、銀行の機能を3つお伝えしたんですけども、これ厳密に言うと、
商業銀行というコマーシャルバンクという銀行になっていて、日本で言うと銀行イコール商業銀行ということなんですけども、
僕のイメージもそれしかないです。
ただ、世の中には投資銀行、インベストメントバンクと言います。こういう業務もありましたし、実際ありますし、
実際、就活制で言うと外資系投資銀行みたいなんですね。
でも確かに、ゴールドマンサックスとかそういうところが投資銀行ですね。
モルガンスタンレーとかゴールドマンサックスとか、クレディンスイスとか。
いわゆる就活制上位ランキングに入るみたいな印象が結構強いですね。
そうですね。
投資銀行とか商業銀行っていうふうに言われたりはするんですけども、
多分言葉自体は聞いたことがあると思います。
これ、違いってまさきさん、どんなイメージありますか。
違いか。すごいイメージとして商業銀行は街にお店があるけど、
投資銀行のお店は、僕が入るようなお店は見たことがないくらい。
おっしゃる通りですね。まさになんですけども、
例えばですけど、ゴールドマンサックスの店舗見たことある人って多分ほぼいないと思うんですよね。
ないです。
六本木の森ビルにあるんですけど。
でもそれは店舗っていうかオフィスってことですね。
ヒルズですね。
そうですね。ヒルズにあるんですけど。
三菱UFJ銀行の店舗見たことがあったとしても、
モルガンスタンレンの店舗見たことある人はほぼいないんですよね。
で、商業銀行と投資銀行どう違うんですかと、
就活生が投資銀行興味あります。すごい言いますよね。
私の時からすごく投資銀行興味されてた話。
一応私も投資銀行業務って言われるような部門にいたんで、
投資銀行業務に携わってたと考えられるんですけども、
これですね、結構いろんな本読んでも定義がですね、
ふわっとしてるんですよ。
で、一番わかりやすい言い方を説明すると、
投資銀行業務っていうのはざっくり言うと、
いわゆる証券会社でリテール証券業務をやってない、
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法人業務の証券会社っていう、そういうイメージを持ってもらえばと思います。
で、例えば野村証券、これまさきさん多分店舗とか普通に街中で見たりしますよね。
見ることありますし、あと自分でも株式投資用とかに口座も持ってるかも、野村証券とか。
でも多分ゴールドマンサックスの店舗は見ないですよね。野村は見てもと。
これどういうことかっていうと、証券会社にはリテール業務ですね。
これは個人向けって意味です。
リテールって貸し出すってことですか?
リテールっていうのはですね、小売って意味ですね。
そっかそっか、英語の意味は小売ですよね。
そうですね、リテールっていう意味なので。
でも銀行は何かを売るわけじゃないけど、何を売るんだろう。
そうなんですよ。でもですね、商業銀行も、私のいた新生銀行もリテールボーンっていうのがあったんですよ。
何売るんだろう。
はい、実はですね、預金、投資進捗っていう金融商品売ってるんですよね。
なるほど、そういうことか。
そうなんですよ。なので、銀行っていうのは投資進捗を作ったりとか、もしくは仕入れて販売する預金商品っていうのがあるわけなんですよね。何年もの金利とかって。
そういう意味では確かに商品ですね。
そうですよ。だから銀行の窓口に行って、いろんな相談をしたりとか、資産運用とかの相談とかしたりするじゃないですか。
そういう人もいますね。
それは証券会社もやってるし、銀行もやってますよね。
それを個人向けにやってる、これがリテール業務です。
理解です、なるほど。
なので、例えば私が言った日本長期信用、前の新成銀行の前身の日本長期信用銀行、これは法人特化の銀行だったんで。
法人というか、一部やってました。一部リテールやってたんですけども、いわゆるプライベートバンキングみたいな、富裕者向けだったんで、銀行口座の開設とかってほぼなかったんですよね。
そうなんですね。
法人に強い銀行なんで。
新成銀行になって、リテール向けっていうのを強化をしまして、今から20年前ですけど、サバと併設して銀行を作るみたいなところをやったりして、個人の満足度を高めるみたいなことをやって。
なので、世の中のCMとか見ると、銀行のCMっていうのは基本的に一般生活者に対して金融商品を売る、リテール業務。
なるほど、なるほど、理解です。
我々が野村証券とかを街中で見るんですけども、これもほぼリテール業務、すなわち株式を買ったり売ったり、投資信託を買ったり売ったりするとこの相談窓口みたいなところがあるわけなんですね、当然。
はい、なるほど。
でも、今みんなネットバンクで買うのが当たり前になってるじゃないですか。
株とか投資信託ってことですよね。
20年前じゃあどうしてたんですかっていうと、証券会社やっぱり行って注文とかしてたわけなんですよね。
インターネットがそんな普及してないし、まだオンラインの講座とかできてないですもんね。
ないですから。なので、そういった状況だったんですけれども。
なるほど、じゃあそういうリテールの観点では商業銀行と証券会社はある意味競合なわけですね、完全に。
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完全に競合ですね。
今聞いて納得しました。完全な競合やん。
どっちかっていうと銀行がそっちに入った感じで、もともと証券会社やっぱ株とかたくさん売れてたっていう中で、
銀行って株扱えないので、銀行行っても株買えないですよね。
だから投資信託とかそういう、はい。
そっかそっか、なるほど。直接の個別の、例えば○○っていう会社の株を買うのは銀行ではできないですね、言われてみれば。
できないんですよね。それは規制があるんで、それは証券会社ですと。
証券会社でも逆に言うとそういう株を売るっていうことを持っているということは、
証券会社として、例えばB企業って言われて、B企業が上場します。
そこの上場主幹事になります。その株を売る必要があります。
それをじゃあ個人に販売していきましょう。それを支店に連絡しましょうみたいなところで連携するっていうのが証券会社の業務になりますよね。
なるほどですね。
これまず証券会社の話をしてますけど、
投資銀行って何なんですかっていうと、ざっくり言うとこのリテールの支店とかの仕組みがなくて、
法人向けにサービスをしている、そういう会社になりますね。
法人業務。なのでゴールドマンサックスとかオルガンスタンレイっていった投資銀行を、我々は街中で見ることはないですね。
つまり個人とか個人事業主レベルとかそういうところをあんまり相手にしないっていうか、自分たちの顧客じゃないってことですね。
顧客じゃないですね。で、例えば日本で言うと大和キャピタルマーケットっていう大和証券グループの投資銀行があるんですけども、
それも大和証券はリテール持ってますけど、大和キャピタルマーケットは法人に特化したという、そういうような仕組みなんですけども、
このですね、いわゆる投資銀行業務っていうのが、日本でもですね、2000年以降めちゃくちゃ人気が、就活生や転職にめちゃくちゃ人気がありまして、
なんで人気あったんですかと言うとですね、いくつか理由はあるんですけど、まずですね、リテールの証券会社に行ったときの、
店舗のリテールってめちゃめちゃ営業の世界の数字の世界なんで、いかに顧客に証券を売って手数料稼ぐかみたいなのがめちゃめちゃあるんですよね。
それでもうすごい実績出して人が初めて法人に行けるみたいな、そういう世界なんですよ。
もうそういうふうな組織内のキャリアパスというか、職業的なそういう仕組みがもう定着しちゃってるわけですよね。
定着しちゃいます。で、私も今でも覚えてますけど、某生命保険会社就職活動で受けました。最初の5年間は法人業務はまずできませんと。
なるほど。
それに対して合理的な理由があるんですかと聞いちゃったんですよね。生意気にも就活するときに、あえて困ってましたね、保険会社。
で、その意味では法人っていうのは結構、まず扱う金額がでかいんですよ。数百億とかですから、普段数千億とか。
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M&Aででかくなってくると。
なるほど。
で、やっぱり扱う金額がでかいんで、少数制なんですよね。
で、一方リテールの場合はすごく人数多くて、顧客2B、2Cですからすごく消費者が多いっていう中で対応していくっていう中で、
これ銀行も一緒ですけども、視点とかでリテール向けとか中小企業とかたくさんやる中で、成績出すと本部に行けてでかい企業を扱いますみたいな。
半沢農區の第一期もそうです。最初競馬視点なんですけど、そこで実績出して本店の法人営業に行くみたいな、そういうキャリアパスってわかりやすいそういう風になってる。
ちなみにごめんなさい、半沢農區僕見てないんだけど、あれは銀行の話であるんですか。
銀行の話ですね。
証券じゃなくて銀行ですね。
あれなんですよ。第一部は銀行の話なんですけど、第一部の最後に証券会社に出港命じられるんですよ。
なるほど。
それで第一部終わるんですよ。
で、2020年始まった第二部は小会社の証券会社からスタートっていう。
で、銀行にどう戻るかみたいなことを半沢農區ずっと考えてるんですよ。そういうストーリーですね。
知らなかったんで参考になりました。
説明したい話ですね。っていうのがあるんですけども、投資銀行っていうのはいきなりリテールないですから、
法人、でかいM&Aとか、調達の支援をするみたいな、そういうところが魅力的だっていう風に言われてますね。
なるほど。これすごい基本ですけど、投資銀行っていう名前なんだけど、その投資銀行という会社がどこかに投資はしてないのか、今の話だと。
めちゃくちゃいい質問です。今の極めて本質的な質問をされました、今。
なるほど。
で、投資銀行業務って何なんですかっていうのがあるわけなんですよ。
学生みんな投資銀行行きたいです。
行きたい、言ってる言ってる。
M&Aやりたいです、みたいな。
M&Aって何なんですか、投資銀行業務におけるM&Aって。
そうなんですよね。何なんでしょう。
よくわかんないじゃないですか。まず大きく分けて、投資銀行部門には3つの部門があります。どこも大体一緒。
1つは投資銀行部門、後で説明します。
2つ目はマーケット部門。これは株為せ金利の売買をするので、
これも銀行もあるし、証券会社もあって、投資銀行も持ってるっていう、どこも持ってる。
つまりその株とかそういう証券類の売り替えによって、差分とかで利益を上げてくる部門ってことですよね。
そうです。
分かりやすい。
マーケットも銀行もあって、投資銀行もある。
分かりやすいですね。
3つ目、自己誕生投資っていう部門があります。
分かるとこの1番目の投資銀行と3番目の自己誕生部門、多分なじみないですよね。
全然分からないです。
ちょっと個別に説明していきます。
まず、投資銀行業務っていうのがあるんですけども、これも業界で言われます、IBDって言うんですけども。
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インベストバンキングディビジョンでIBDです。
なるほど、そのまんま。
伝統的なIBDっていうのがあるんですよね。
投資銀行では王道、IBD。
例えば黒木良が巨大投資銀行っていう本を書いてるんですよ、小説上下があるんですけども。
それの主人公ももともと日系企業から外資系銀行に転職してIBDでバリバリ仕事をすると。
じゃあこのIBD、投資銀行業務何なんですかっていうと、基本的には企業の資金調達の手伝いをするっていう仕事なんですよね。
なんか結構イメージと違いましたね。
違いました?
名前の響きとなんかやってることが。
なるほど。
企業、だからお客さんの大企業とか分かんない、リーチャー企業とかサイズ感分かんないけど、そこが事業とか経営のためにお金が何らかの形で必要だからそこをサポートっていうか。
そうです。
するってことですよね。
ざっくりバランスシート対策対象表の右側には夫妻と順司さんがあります。
夫妻は借り入れ、順司さんは株式の調達。
この2つの調達をアレンジメントする、支援をするっていうのが伝統的な投資銀行業務です。
そうなんですね。
じゃあ普通の商業銀行何してるんですかっていうと、伝統的な商業銀行は大企業に対して融資をします。
しかも自分たちで預金がお金があるんで融資をするっていう。
ですよね。
でも株式のところ、つまり株式市場から調達をするとか、そのあたりは銀行は扱えないわけなんですよね。
それは規制でってことです。
規制、そうです。規制もあるんで。株式の引き受けとか必要だったりするんで。
なるほど。
で、アメリカは先ほど第1回目申し上げたように直接金融が強いので、その不採のレッドキャピタルって言うんですけど、
そこの調達を例えば社債のアレンジをしたりとか、あとは株式のところで増資と言われる第三者割り当て増資を支援したり、
あとはA企業がB企業を買収することによって事業を大きくしたいですと。
で、企業を買収するってどういうことかっていうと株式を買うっていうことなんですね。B企業の株式を買う。
で、そこのアレンジを提案をするみたいな。
なるほど。
はい。それが伝統的な投資銀行業務です。
なるほどですね。そっかそっか。だからこれ僕のイメージですけど、一般的な商業銀行はどっちかというとお金を貸すっていう、
貸し出し企業の方から見たら借り入れの部分で支援するというかそこが仕事なんだけど、
つまり言ってた投資銀行業務はそっち側も含むし、株式とか資本の方の政策も含むし、
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さらにはその買収の計画とかそういう部分も全般的にその企業のファイナンス全般にがっちり噛むっていうことですね。
おっしゃる通りです。
なるほどな。
で、銀行との決定的な違いは銀行は預金者からお金があるので、自らお金を貸せるんですよね。
はいはいはい。
投資銀行は自分はお金を持ってる機能がないので、あくまで仲介する。
みんなからお金集めてないですもんね。
集めてないです。だから例えばA社がB社を買収したいです。B社を買収するによって株式を買う必要があります。
そのお金どうすればいいですかね、投資銀行さんっていう相談も入ってくるんですよ必然的に。
はい、なるほど。
で、例えばそこに対して株式交換っていうストラクチャーがあるんで、すると現金が不要ですとか。
LBOっていうスキームを使うことによってうまく買収ができますよとか。
こういう投資家が売らずにいらっしゃるんで、この投資家からお金を出資してもらって買収するのはどうでしょうかとか。
なるほど。
そういうのをアレンジするのが投資銀行ですね。
あーすごいですね。なるほど。
だから投資銀行業務で押してM&Aをしたいんですってよくわかんないんですけど、これ何かっていうと結局クライアント企業のA社さんがいて、
A社さんの資金調達なり成長戦略を財務面から支援をします。
その中で買収をどっかしたいんだけどいい会社何か教えてくださいっていうことをA企業から言われたら、
買収提案としてこんな会社あります、こんな会社あります、こんな会社ありますっていうのを全部調べてきて。
で、例えばこういう会社があるんですけどどうですか。
このときでどういう買収どういう金額がかかりますか。
買収したらこんなに成長しますみたいなことをクライアントワークとして対応する必要がありますね。
だからある意味お客さんのオーダーに対して提案するなりあるいはそれ以上の可能性とかも含めてリサーチした上で、
いやこういうプランをすれば御社はもっと成長しますよみたいなことをやっていくわけですね。
となるとめちゃめちゃ激務ですよね。
そうですよね。
はいどうぞ。
責任も重いですもんね。
基本上場企業を相手にしますからめちゃめちゃでかい話ですよね。
そうですね数千億とかそういう単位になることもありますよね。
だから多分世の中で例えばどことこ企業が合併すると例えばLINEとYahooが2019年経営統合をしましたみたいな。
はいこれ表には出てこないですけど間違いなく裏で投資銀行が絡んでるはずなんですよ。
だってYahooとLINEだけで勝手に喋ってじゃあ経営統合こんなやりましょうかっていうのは話つかないんですよね。
それってその中にいる人だけだと専門性があって意味なのかそもそもその第三者がファシリテイトというか設計とか提案してくから始めてまとまるどういう感じなんですかね。
えっとですねちょっとLINEとYahooのケースは僕は本当に知らないんですけど。
わかんないね一般論で。
一般論で言うとこういう経営統合で買収をしたいって言った時にまず専門性なりめちゃめちゃ高いんですよね。
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株式ストラクチャーとか弁護士とかも当然つけたりもしますし。
まあだろうな確かに。
そこの通訳とか弁護士とかめちゃめちゃ専門性高いとか会計者が入れたりして。
確かに。
その例えば連結になるとか非連結になるとかってめちゃめちゃ論点が多いわけなんですよ。
その辺を全部分析をする人があってそこをアウトソースするのが投資銀行。
さっきの例えばYahooとLINEの例で言うとYahoo側にも投資銀行ついてるしLINE側にも投資銀行がついてて
ミーティングの場にはYahooの財務担当者プラス投資銀行。
LINE側にはLINEの財務担当者プラス投資銀行。
それぞれにプラス四大事務所もつくみたいな。
そういう中での話し合いですね。
四大?
四大法律事務所ですね。弁護士事務所の森浜田とか西村崎とか。
つまり企業の担当者だけではなく投資銀行と弁護士と場合によっては会計士とかそういう人がもう必ずお互いセットで出てくるってことですね。
あと場合によってはマーキン勢と思えてきますね。戦略コンサル。
戦略コンサルの人も入る場合もある。
戦略コンサル、会計コンサル、投資銀行、リーガルアドバイザーみたいな。
法律。なるほど。すごいですね。そういうことか。
そういうのをアレンジするのが投資銀行業務ですね。
いやいや、なんとなく少し分かってきました。
彼らの一番の強みっていうのは何かっていうと、まずアセット持ってないです。
アセットっていうのは預金者から始めたらお金持ってないのでお金は出せない。
だから手数料ビジネスなんですよね。
なるほど。
これはレーマン方式って言うんですけども、手数料だって決まってて3から5%とかって決まってるんですけど、
例えば1000億のディールをM&A、1000億の買収提案をM&A成立させました。
それに対して買う側、アドバイザーで例えばつけるじゃないですか、投資銀行。
だいたい3%とかなんですよ。現金制はもうちょいあるんですけど、いろいろ手数料のやり方が。
じゃあ1000億の案件来るとしたら3%なんで30億ですよ。
そういうビジネスですね。手数料30億。
どれぐらいの時間軸とか高数化はパッと分かんないけど、それでもその単位が大きいから、
そんな数十億っていう金額が出てくるっていうのは驚きですね。
そうなんですよね。
もちろん銀行が融資をして、1000億の融資をして3%の手数料、金利取れたら30億じゃないですか。
そうですね。
でも銀行の場合は不良再建のリスクがあるんで、1000億貸したけど帰ってこなかったら全滅しちゃうんじゃないですか、1000億。
そうですね。
そういうリスクがある。一方、電動的な投資銀行は手数料ビジネスなんで、コンサルに近いですよね。
これもう経験者分かるんですけど、100億の案件と1000億の案件って対してやること変わんないんですよ。
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なるほど。確かに。
するとでかい案件取った方がいいですねっていう話になって。
そうですよね、パーセンテージが。
5000億とか1兆円の買収とかに、投資銀行は少ない人員でサービス提供するみたいな、そういうような電動的な投資銀行業務。
だから給料がすごく高くできるってことですかね。
それもありますね。
例えばね、投資銀行とか多分今年間に10人も取らないと思いますんで。
でもメガバンクとかって普通に年間100人とか取るんですよね。
そうですよね、てかいろんな職種を合計したらめちゃくちゃいっぱい取りますよね。
数百人とかですよね。
それはそのリテールとか支店とか配属される中で本当に一部がそういった法人業務とか投資銀行もいけるみたいなっていうような、そういったビジネスモデルの違いがあるので、
投資銀行、例えば今の話だったように、投資銀行業務やるとM&Aとか、戦略とか財務とかも全部サポートするわけなんで、
弁護士会計士やるとりもしますと。
専門専門員に就くみたいなのもあったりするんですね。
それが投資銀行業務。
そうですね。
なので一昔前の、ちょっと今もあるかわかんないですけど、巨大投資銀行もそうですし、出てくる人もそうですし、
よくあるキャリアが、まず日系企業に日系の銀行に入ります。
3年間支店で頑張りました。
4年目から本部に行って法人融資できるようになりました。
5年目にそれが成績融資を認められて海外のNBAに行きます。
NBAを取りました。銀行戻ってきて、ちょっと働いて、もしくはすぐ辞めて、外資系投資銀行に行きます。
ありそう。
このケースはめちゃくちゃ多いですね。
はいはいはい。
これが一昔前の金融黄金コースですね。
なるほどな。
僕たちの世代ぐらいから新卒の外資系金融が取り出したんですよ。
我々のちょっと前ってもう新卒の外資系金融がほぼいないんですよ。
そうなんですね。
転職運命ばっかり。
新卒で、米系とか言われる投資銀行に入るためには云々みたいなのって本当に2000年の中盤以降?
中盤以降ですね。
私の記憶が正しければ、日本放送がライブドアに買収されそうになった時があったんですね。
2005年ですね。
2005年。
5年かな。
その時に裏でリーマンブラザーズが暗躍してたみたいな感じでめちゃめちゃニュースになったんですよ。
リーマンブラザーズって誰ですかみたいな話なんですよ。
どこの兄弟なんですかみたいな話なんですよね。
確かに確かに。
実はそれがいわゆる投資銀行っていうのになってめちゃめちゃ注目が浮かびたのと、
オリシモ2000年の前半っていうのは、リスナー銀行を国有化とか、足利銀行を国有化とか、
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メガバンク合併して、美術美術USJできたり、SABCできたり、美創銀行できたりみたいな感じで、
銀行のプレゼンスがすごく落ちてて、体力も落ちてる。
で、融資をしても不良債権で帰ってこない可能性があるっていう中で、
効率的に手数料ビジネスに行きましょうっていうような方向になって、
みんな投資銀行業務に力を入れ出したっていう時期でもあるんですよ。日経企業が。
なるほど。
だから今もうないんですけど、昔ミソコーポレート銀行っていうのがあったんですよね。
このミソコーポレート銀行ってみんな知らないと思うんですよ。
なぜかというと法人特価の銀行だからです。
元々は日本工業銀行。
日本工業銀行っていうのは楽天の三木谷さんや伊藤陽一さん、
グロービスの伊藤陽一さんとか出身の銀行界のトップでした。超一流。
そこの法人特価で、そこがミソコーポレート銀行になって、
いわゆる日経の日産の、日本産になってみて、日本産の投資銀行だみたいな感じで目指してましたね。
なるほどな。やっぱりもうそれは投資銀行が儲かる道であるっていうことがあったんですかね。
儲かる道ですね。その手数は金額もでかいし、フィービジネスだしみたいな。
なるほどな。
でもですね、実はこれですね、日本での話なんですけども、
2000年ちょっと前半とか半ばぐらいから、もう投資銀行のビジネスモデルが急激に変わってきたんですよ。
はい、なるほど。
今話したのが伝統的な投資銀行業務で、IBD。
IBDってさっき言ってましたね。
The Investment BankerといえばIBDですと、自分は投資銀行といえばIBDみたいな、そういうブランドもあるし、歴史もある。
じゃあ2000年以降ですね、どういうふうにその投資銀行が変わってきたかっていうと、
投資銀行の主力がですね、自己感情投資に変わりました。
これはさっき言ってた3つ目というか。
さっき言った3つ目です、そうです。
1つ目、投資銀行業務。これM&Aとかやる財務省です。
2番目、マーケットですね。株加わせ金利。これ別に普通にどこでもあるような大事。
ただ外資の場合は厳選されてるのと規模でかいんでとか、いろいろ連携はあるんですけど。
3つ目、これ自己感情投資。これプリンシパルインベストメントっていう部署なんですね。
どういうことかっていうと、ゴールドマンとかわかりやすいんですけど、
結局IBDで調達の支援とかM&Aの支援をやってる。M&Aした後にその会社すごい伸びる。
でも自分たちもらえるのは手数料だけ。
となれば、自ら投資した方がこれ儲かるんじゃないかっていう話なんですよね。
なるほど。
すなわちM&AとかIBDのノウハウで会社の財務のことはもう手に取るようにわかってると。
ここにこういう投資をしたらこういうリターンが出てくると。
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今まではそういう投資の裏にいる投資家を結びつけてやってたっていう機能だったんですけど、
自身の金を使って投資をした方が、いわゆるレバレッジも効くし、儲かるんじゃないですかっていうのが、
このプリンシパルインベストメントっていう業務ですね。
なんか今聞いて、それは確かに財務のことよく知ってるんだし能力も高いんだし、それはそうだろうと思ったんですけど。
でも買収するためのお金、だって一般の人から集めてないのにどこにお金があるんだろうとはちょっと思いましたけど。
今いい話をしました。
このですね、投資銀行業務の中の自己誕生部門。
これはもともとはですね、いわゆるファンドビジネスっていうものが、今もありますよね。ベンチャーキャピタルもそうですし。
プライベートエキティファンド。これ1980年代以降なんですけども、ブラックストーンとかKKRみたいなところがあるわけですよ。
これまではブラックストーンとかKKRっていうのは投資銀行のお得意さまだったんですよ。
なるほど。
KKRとかブラックストーンがどっかの会社を買収したい、ファンドを買収したいっていう時に、真ん中に投資銀行が入ってその会社の買収を手伝うみたいなことをやってたわけなんですね。
それと1000億の例えば買収ビジネスがあって、投資銀行3%で30億に儲かりました。良かったですねと。
一方、そういったプライベートエキティファンドを見てると、1000億を投資して3000億になって帰ってますみたいな。
もう2000億儲かってるみたいな。めちゃめちゃいいじゃないですかと。
当然プライベートエキティファンドの裏にはLP投資家っていうより機関投資家からお金を預かってるんで、それを運用してるっていう体なんですけど。
いやいやいやと。彼らがそんなできるんだったら、我々もそれやればいいじゃないかと。
だから今までお得意さんだったのに、お得意さんと同じ仕事をやろうとし始めたわけですね。
そうなんですよ。
それはなんかコンフリクトしそうな気がしないでもないけど。
めちゃめちゃだから燃えましたよ。燃えたら、それだからコンフリクト。ファンドを作るの自由じゃないですか。
だから投資銀行がプリンシパルインベストメントの部隊を作って、当然その外部の投資家からお金を集めてファンドを作ってお金を出すっていうケースもあれば、
普通にまあ投資銀行として儲かってて内部利用があるわけじゃないですかお金が。
まあそうですよね。大きい会社だったら数千億円とか。
内部利用がありますよね。
あるでしょうね。
だから銀行ほど預金がなくても、レバレッジとかいろんな金融手法を使えば自己感情としても投資できる。
そこの手法はめちゃくちゃ詳しいでしょうかね。
めちゃめちゃ詳しい。
確かに。
で、例えばファンドを作るっていう投資もあったりとか。
なるほど。
そういうことで、実はもともとIBDっていうのが投資銀行のど真ん中だったんですけども、
2000年半ば以降ですね、投資銀行っていうその投資っていうことも相まって、
その自己感情投資をやる部門の存在感がめちゃめちゃでかくなっていったんですよ。
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いやーでも、だってね、その同じ期間とか人員かけた後の出る利益が、
その自己感情投資がなんか聞いた感じ一番大きそうな気がしますね。
おっしゃる通りです。
で、私が見た記憶だと、リーマン前で言うと、
リーマン前後かな、レーマン前後だとプリンシパルインベストメントが投資銀行の収益の9割です。
だから投資銀行といえば、自己感情投資がど真ん中なんですっていう風になりつつあったのがリーマンショック前後ですね。
でもそれが15年ぐらい前の話ですね。
15年ぐらい前の話です。
あれ?じゃあ今どうなってんだろう。
で、リーマンショックが起きて、何が起きたかっていうと、こういった自己感情投資の規制なんですよね。
はーなるほど。
じゃあなんでリーマンブラザーズ倒産したんですかと。
はいはいはい。
で、彼らは何をやってたかっていうと、証券化商品っていうのを作って、投資家に販売するっていう仕事をしてたわけなんですよ、今までは。
で、まあちょっと証券化商品って説明が長くなるんで、簡単に言うと、住宅ローンとかを銀行出すじゃないですか。
それ銀行が住宅ローン持ったままで金利チャリンチャリンに入るっていうのが銀行ローンビジネスですね、簡単に。
で、この銀行ローンの債権ですね、貸し出してる権利。
これを合体させて細分化して投資家に売るみたいなことをやるんですよ。
はい、なるほど。
すると投資家は間接的に住宅ローンを買えることになって、その間のフィーを抜くっていうことをやるんですね。
で、当然それを例えば債権が何というか100を出して、それを105とかで売って金利で儲けた間の債権を抜きますみたいなことを、
例えばその投資銀行がやるんですけど、債権を売るとお金が入ってくる。
それを何度も何度も回転させて、たくさん証券化商品作りまくるってことができるんですけど、
それに加えて証券化商品が儲かるなら、自分たちで証券化商品を蘇生するし、それに投資したらいいじゃないかっていう発想になるんですよ。
なるほどですね。
だからリーマンブラザーっていうのは、証券化商品、サブプライムローンを含めてめちゃめちゃ作ってて、
投資家に売りまくったんですけど、同時に自分たちもめちゃめちゃ買ってたんですよ。
なるほど。だからもうあらゆる方法でレバレッジをかけて自分たちの資金を突っ込むことも含めて、そこが最大化するように。
やりました。
もう手段も、言ってしまえば彼らはそうは言ってないんだろうけど、旗から見ると何もリスク考えてないじゃんみたいな感じで突っ込んでたってことですね。
自分たちは金融商品作ってるから、仕組みも全部わかってると。
儲かるやつだけやっといて、ダメなやつは豚肉の細切れみたいな感じで、何の肉かよくわかんないけれども、とりあえず売っとくかと。
自分たちは一番いいところの常ローンを下げもらえますみたいな、そういうビジネスをしていったわけなんですけども、リーマンショック起きて。
その結果どうなったかっていうと、当時米系投資銀行トップ5あります。
ベアスターズ第5位、第4位リーマンブラザーズ、第3位メルリンチ。この3社はですね、消えましたね。
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メルリンチはバンコムアメリカに買収されましたんで、今バンコムエメリルになってます。
第2位、モルガンスタンレー、三菱USJグループに買収されました。
そうですよ、今、三菱USJの関係会社です。
第1位、ゴールドマンサックス、これはバフェットにですね、ウォーレン・バフェットに出資をもらって、いきなりなんですけど、
この時に何が起きたかっていうと、リーマンショック起きて全部やばくなったんですよ、投資銀行が。資金売り。
FRBからお金を入れて、公的資金なりを含めて救済もらうためには、銀行だと救済してもらえるんですけど、
そうじゃないと救済してもらえないんですよ。なぜかっていうと、これ前回話したように、
トゥービッグ・トゥーフェイルって言うんですけど、大きすぎて潰せないっていう話があって、銀行みたいなでかいところは、
預金扱ってるから、潰れたら経済の影響がでかすぎて。
そうですよね、みんながお金預けてたり、事業者とか色々貸し出してるから、波及する関係者とかが多すぎるってことですよね。
なので、大きすぎて潰せない、トゥービッグ・トゥーフェイル。だから、日本もそうですけども、公的資金を入れて救うんですという。
それは潰しちゃうと影響力がめちゃめちゃでかいんで、税金で一旦つなぎますと。
正常化したら公的資金返してもらいましょう、そういうプランでしたと。
なるほど、日本もっていうと、だから例えば記憶にあるところだと、リソナ銀行とかもそんな感じでしたっけ。
2003年ですかね、アジカ側もそうです。
なんならメガバンク全部そうです。公的資金入ってます。
唯一公的資金を返してないのは、私のフルスの新生銀行さんです。
もちろん言えないですけど。
いずれにしても、結局みんな危機に陥って国に助けてもらったってことですね、日本も。
そうです。
アメリカの銀行もそういうことがあるんですか。
アメリカも投資銀行でリーマンショックのときそういう状況になった。銀行にみんな変わったんですよ、ゴールドも含めて。
そうすることによって救ってもらえたんですけども、レバレッジとか自己感情投資に対して制限かかっちゃったんで、
できなくはないんですけども、当時ほどバンバン自己感情できなくなったっていう、そういう背景がありますね。
ちなみにこの投資銀行とか自己感情投資みたいな仕組みをシャドーバンキングって言ったりしますね。
影の銀行システムっていう。
なのでそう思うとですね、今日の話を踏まえるとだいぶ商業銀行、日本の商業銀行、投資銀行って全然違うみたいなイメージじゃないですかね、今の話を踏まえると。
ということで今回はですね、投資銀行、商業銀行との違いだったということです。
ありがとうございます。これは僕も含めて初めて知ったっていう人がすごく多いと思うのでめちゃくちゃ勉強になりました。
ありがとうございます。
ということで第2回終わろうと思います。お聞きいただきましてありがとうございました。
36:02
ありがとうございました。
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それではまたお会いしましょう。さようなら。