W杯とSNS
2026-06-21 14:28

W杯とSNS

W杯やお祭りにどう乗っかる?企業のSNS運用が陥る「2つの大きな罠」と成功の鉄則

「ワールドカップやオリンピックでタイムラインが盛り上がっているから、自社アカウントでも何か投稿したい!」 「『日本代表おめでとう!』と発信したいけれど、何か問題になることはないのかな…?」

そんなお悩み、あるあるなんじゃないでしょうか。お祭り騒ぎの熱狂に「自分たちも乗り遅れてはいけない」と焦って、よく考えずにトレンドに乗っかった投稿をしてしまっている企業さんはたくさんあります。

結論から言うと、大きなイベントにはただ流行りで乗っかるべきではなく、「自社の文脈や価値観に引き寄せて語る」のが一番良いです。そして、事前の準備を9割済ませておくことです。

今回は、盛り上がりに調子に乗って「滑る」「法律に触れる」という2つの罠を回避し、自社のファンを増やすきっかけにするためのアプローチ方法を、15分の拡大版でわかりやすく解説します。

📌 今回のトピック ・「日本代表勝利記念セール」はアウト!?知っておくべきアンブッシュマーケティングの法的リスク ・狙いすぎて大爆死?「滑る・燃える」投稿を避けるためのマインドセットとテレビ画面キャプチャの危険性 ・リアルタイム投稿は準備が9割!勝敗パターンの事前用意で上司の承認をスムーズに通すコツ

「とりあえずトレンドワードで」となりがちですが、自社の商材、価値観、そして自社の文脈でどう語るかで選ぶべき言葉は全く変わります。お祭りをきっかけに自社の言葉で声をかけ、成果につなげるためのヒントをお届けします。

👤 パーソナリティ紹介 沼田 宗一朗(スマートシェア株式会社 SNS研究所 所長) 10年以上にわたりSNS全般の支援・キャンペーン支援に携わる。個人としてもX(旧Twitter)フォロワー1.8万人のアカウントを運営。企業のSNS自走化を応援すべく、日々情報発信中。

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サマリー

ワールドカップのような大きなイベントで企業のSNSアカウントが情報発信をする際、単に流行りに乗るのではなく、「自社の文脈や価値観に引き寄せて語る」ことが重要です。安易な便乗は、法的なリスク(アンブッシュマーケティング)や、炎上・失笑を招く「滑る」投稿につながる可能性があります。成功の鍵は、イベントの盛り上がりに便乗するのではなく、自社のファンを増やすきっかけと捉え、事前の準備を徹底することにあります。

SNSにおけるイベント投稿の現状と注意点
5分でわかるSNS 始まります。 スマートシェア株式会社 SNS研究所所長の沼田です。
今日は15分の拡大版でお送りします。 今、ワールドカップ、非常に盛り上がっております。
こういう大きなお祭りがあると、SNSのタイムラインが そのイベント一色になります。オリンピックとかもそうですね。
当然、企業のアカウントもこぞって、それに乗っかって、 日本代表おめでとうとか、サッカーやりたいですねとか、盛り上がってますね、という投稿がずらーっと並ぶんです。
それに乗っかりたくなる気持ちはすごくわかりますし、 これだけみんなが盛り上がっていたら、自分たちも何か書きたくなる、言いたくなるというのは当然だと思います。
ただ、この乗っかりたいというのは、2つの気をつけなければいけないポイントがあります。
1つは、滑ること。もう1つは、知らないうちに法に触れることですね。
細かなテクニックとかはいろいろあるんですが、 このワールドカップ期間中、スポーツであるとか、そのときの大きなイベントに対して SNSでどうアプローチするかという話をさせていただきます。
まずは、この大きな2つの罠に引っかからないようにということでオープンします。
アンブッシュマーケティングのリスクと法的境界線
まず、このワールドカップ期間中、SNSで実際に何が起きているのか。
日本の試合が始まるとトレンド順位30までもほとんど全部サッカーの話題になりますよね。
選手の名前とかゴールとかですね。
そのゴールが決まった瞬間、何十万何百万という投稿が一斉にずらーっと並べてきます。
特にXがリアルタイム性が高い一言テキストで投稿できる仕組みなので多いですが、 インスタグラムでもTikTokでも何でも同じですね。
これはよく考えると本当にすごいことで、 自分たちのタイムラインというのは今どのSNSでもパーソナライズ個人に最適化されています。
僕であれば元からサッカーが好きなのでサッカーの話題がタイムラインに投稿が流れてくることが多いですけれども、
アニメが好きな人であればアニメ、料理が好きな人であれば料理の投稿がたくさん流れてくる仕組みになっているんですね。
その中、タイムラインがその話題で一色になるというのはそれだけ話題性が高いたくさんの人がいろんな投稿をしているということになります。
この普段バラバラの部屋にいたような人たちが一瞬同じ部屋に集まるような状態というのはそれは盛り上がる騒がしいということになりますよね。
となれば企業のアカウントもその話題を投稿したくなるんですけれども、ある企業の担当者さんが日本が勝ったということで日本代表勝利記念セールをやりますというのをやりたくなりますよね。
やりたくなるんですが、これは罠といいますか、うまく乗っかるというのはできるんですよ、してもいいんですが、これ法的なリスクが発生する場合があります。
大きな企業さんであればこういうことはやっちゃいけないよというのが周知されたりするかもしれませんが、アンブッシュマーケティングという言葉があります。
日本語で言うと便乗商法みたいなことですね。
ワールドカップで言いますと、主催団体はFIFAがワールドカップという名前を商標としても持っていますし、このワールドカップに関わるスポンサードというのはいろんな世界的な企業がそこに共産して、すごいたくさんお金を払って権利を使っていいですよという話をしているわけです。
ワールドカップ以外でもそうですね、オリンピックでもそうだし、もっと言ったら日本のプロ野球とかJリーグっていう、Bリーグもそうですね、競技リーグっていう協会とかでもそうですけれども、クラブ単位でもそうです。
どこまでやっていいかっていうのは曖昧な部分があるんですけれども、ワールドカップ日本勝利記念なんとかセールみたいなのは割とFIFAに言われたら大変なことになっちゃうというようなことなんですね。
その名前もFIFAワールドカップっていうのはもちろんダメですし、ましてやロゴなんか使ったら本当にとんでもないことになっちゃいますよと。
公式スポンサーじゃない企業が大会やクラブ、チームの名前やロゴを使った反則をすると、そのお金を払っているスポンサーの権利を侵すことになりますよね。
ということで何がアウトで何がセーフかっていうのは、当然アウトなのは公式のロゴ、トロフィー、マスコットなど公式の画像とか、本当に権利をしっかりと侵害するようなことをするっていうのはダメです。
これ何でもそうなんですよ。この辺りのリテラシーは是非アンテナを張っていただきたいと思いますけれども。
セーフなのは、これ僕ワールドカップとSNSについて今しゃべってインターネットにアップしようとしているわけですけれども、これは言われることはないですよね。
メディアが扱うとかもそうですよね。ワールドカップで日本代表が勝ちました、この選手が活躍しましたっていう記事とかをいろんなメディアが出しているわけですけど、当然それは取り当てあってもいいというか。
そのときに写真とかロゴを使うかどうかっていうのはまた別の話という感じですね。
その臨場の中身についてはまた細かく今度触れられればと思うんですが、うまく乗っかるということが大事なポイントです。
サッカー盛り上がってますねと一言書くだけでもそれはそれでOKということですね。
「滑る」投稿を避けるためのマインドセット
ここで下手に狙ったところをするとこうなって滑るという罠が出てくるわけですね。
例えばうちの子どもも今サッカーやってるんですけれども、将来は日本代表に入ってこういう舞台で活躍してほしいなみたいな。
そういう投稿であればほのぼのとしてますし、何の問題もないかなと思います。
ここで野球はどうとか、バスケはどうとか、海外ではこうっていう話は結構危険ですね。
滑るというか燃えるリスクもあったりするというのが罠のもう一つの部分です。
権利的なところと盛り上がる話題だけに調子に乗って変な表現を付け足さないみたいなものが非常に大事になってきます。
企業アカウントの適切な立ち振る舞い方
では現実的に企業のアカウントどういうふうに振る舞えばいいのかなという話になるんですけれども、
これもオリンピックでもワールドカップでも流行しているものでも何か事実ネタとかも全部同じようにどういう乗っかり方をするか、
全員が注目していると思ったほうがいいですね。
1億人みんなが注目している。
そんな中でどう立ち振る舞うかっていう感覚を持つというのが良いのかなと思います。
実際はもっと少ないですよ。
数百万人とか少ないものでは数万人数千人が注目しているというものでも同じことなんですけれども、
より多くの人が自分たちに注目するタイミングだと思ったほうが気が引き締まるというかリスクを排除するマインドになりやすいのでまずそこが大事だと思います。
ダメな乗り方のマインドとしては話題に乗ること自体が目的になっているという乗り方ですね。
これだととりあえず書いておけばいいかとか、とりあえずここだけ押さえておけばいいやっていう感じで投稿する。
これあまり意味がなかったりします。
もちろんないよりはいいんです。
ないよりはいいんですけれども、ただ本当に触れただけということではもったいないですよね。
自分たちの価値観とか何か提供してサービス商品とうまく掛け合わせたような投稿、
そして今後そのイベントが終わったときにどういう投稿ができるのか、
その後日常に戻った後にも何かその話題を引っ張ってきて何か触れることができるのか、
そういう拡張性みたいなものを最初からイメージしておくと良いですね。
イベント投稿における「速さ」より「文脈」の重要性
自分たちのこのPodcastが自分たちの実例としてはまずはあるかなと思うんですけれども、
こうやってSNSの大きなイベント、今回であればワールドカップでどういう影響があるのか話をしてますけれども、
これも言ったらのっかりなわけです。
こういうふうにのっかって皆さんにお話をしていて、
ワールドカップ終わった後にこういうことがありましたねという振り返りとかもこうやってしゃべれればなと思うんですけれども、
そういう継続性であるとか深み、広がりみたいなものがその投稿によって生まれるのかどうか、
これは一つの基準として考えてもいいんじゃないかなと思います。
リアルタイムに何かしらの話題に乗っかろうと、この話題を取り上げようと思ったときに、
大事な部分というのは速さではありません。
もちろん速ければ速いほどいいですよ。
鮮度という言葉がありますけれども、新鮮なうちにさばいたほうがおいしくいただけます。
ただ、そこは最優先事項ではありません。
焦ってもいいことはありません。
自分たちの文脈でその話題を扱うことができる。
それが一番大事なポイントです。
可能な限り早く自分たちの文脈で自分たちの価値観でこの話題についてどういう投稿ができるかなと考えていただくというのが一番の近道です。
お祭りというのは参加することが目的なのではなく、
自分の店の前を通る人に自分の言葉で声をかけるというきっかけにすぎないというふうに思っていただきたいと思います。
お祭りで人がたくさん集まって、そこで自分たちがどういうふうに立ち振る舞うか。
お祭りというのは人が集まるけれども、
自分たちに興味があって集まっているわけではないということですね。
お祭りに参加したくて集まっている人たちに自分たちはどういうふうに声をかけるのか。
そんな構図も頭に描いていただきたいと思います。
自社の文脈で語れるかどうかの問いかけ
そもそも自分たちの文脈価値観で何かを語ることができるのかという
企業に対する問いが突きつけられている面でもありますね。
もちろん自分たちがサッカーやってましたとか、サッカーの別のものに協賛してますとかですね。
少年サッカーのチームのコーチやってますとか、そういった社員さんがいらっしゃるとかですね。
全てにおいて何かしらの特かかり文脈というものがあれば、
そこはアレンジ次第で勝負できるかなと思います。
でもそれがちょっと見当たらないなということであれば無理に乗っかる必要もないかなと思います。
ワールドカップぐらいの規模のイベントというのはもちろん世界中で唯一無二ではありますが、
日々何かしら世の中で出来事というのは起きています。
イベントというのはありますので、そこにうまく乗っかれる文脈として合うものを探していくという発想が大事なのかなと思います。
AI時代における画像利用のリスクと注意喚起
そしてロゴと公式の名前、写真などなど。
今割とみんなリテラシーが世間的に上がってきたかなと思いきやAIの対等でまたいろんな問題が起きておりますよ。
画像を勝手にAIに突っ込んでですね。
デスチュークされたものを悪気なく貼り付けていくとか、そういったことは非常に危険な行為です。
ワールドカップ期間中は本当にそれが発生しやすいですね。
テレビのキャプチャーとかテレビ画面を写真そのまま直撮りしたものとかアップしている方非常に多いです。
個人アカウントでは多いですがたまに企業のアカウントでもあるんですよね。
そのイベントごとで乗っかるにあたって特にワールドカップとオリンピック、テレビ放送されるものとか、
リアルタイムに権利が発生するようなコンテンツというものは特にお気を付けください。
ライブとかでもそうですね。
現地で写真撮影OKの時間帯以外に撮った写真とか動画をアップするということもよくあります。
リアルタイム投稿の成功は「準備」が9割
もしうちは自社の文脈価値関連乗っかれるなと判断したなら一つだけこれも知っておいてほしいことがあります。
リアルタイムの投稿というのはその場で考えてその場で投稿するものではあるんですけれども、
実は準備が9割ぐらい大事なポイントです。
よくある失敗としてそもそも間に合わないよというのがあります。
時間は大事ではないよと文脈が一番大事だよとは申し上げましたが、それでもやっぱり時間って大事です。
1秒でも早く投稿したほうがいいというのがこういうリアルタイムのイベントのコツですね。
ですので、もしこういうゴールが決まったら、こういう選手が出てきたら、
出身地とかも趣味とかいろんな要素があります。
その辺で文脈をひも付けて、こういうことが起こったらこういうことをしようということを書き出すのが一番いいですが、
その時間がなければ少しだけイメージしておくだけでもだいぶ違います。
その瞬間の熱狂とか出来事、鮮度を落とさずに文脈を用意した上で乗っかっていく。
これが理想の状態かなと思います。
勝ったとき、負けたとき、引き分けのときとかですね。
その何かしら選択肢であったり、このパターンがあるなと予測できるものに関してはもう用意しておくという手もあります。
上司の方の投稿の承認とかもこういったやり方であれば取りやすいですよね。
その結果、非常にスムーズにSNSの活用が進みます。
イベント投稿の結論:自分の文脈で語ること
お祭りは乗っかるものではなく、自分の文脈で語るものとして考えていただくというのを本日とまとめてさせていただきます。
今日は以上です。
5分でわかるSNS。
また明日。
14:28

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