こんにちは、パーソナリティーの野村貴文です。本日のゲストはスポーツライターの木崎真也さんです。
まもなく開幕する2026年フィファワールドカップなんですが、実はサッカーの世界は各国の政治経済と密接に結びついています。
今日はその実像について伺いました。
そして後半ではワールドカップ開幕を前に日本代表の現在位置、そして森安監督の人間像についても話が展開していきました。
非常に面白くですね。まさにワールドカップ直前の今見ていただきたいインタビューです。
それでは本編をどうぞ。
それではお呼びしたいと思います。ゲストはスポーツライターの木崎真也さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずはプロフィールをご紹介させていただきます。
1975年東京都ご出身、中央大学大学院物理学専攻修士課程を修了されました。
2002年日韓ワールドカップ後にスポーツ史の通信員としてオランダへ移住されます。
2003年からはドイツへ拠点を移し、2006年ドイツワールドカップでは現地から記事を配信されました。
2009年2月に帰国されまして現在はナンバープロディフットボリスタなどに寄港されています。
諸処に2010年南アフリカワールドカップが危ないサッカーの見方は1日で変えられる直撃ホンダケース系などがあります。
2006年5月末には新刊逆転監督森安はじめが観光予定です。
ということで今日はようこそお越しくださいました。
宜しくお願いします。
実はなんですけど木崎さん初期の頃のニュースピックス編集部にいらっしゃいまして。
そうなんですよ野村さんとニュースピックスで一緒だったんですよね。
そうなんですよ。しかもかなり前ですよねあれ。
僕が佐々木さんに声をかけていただいたのは2014年で立ち上げメンバーだったんで
スポーツライターをやりながらフリーランスとしてやっていいっていうんで参加したっていう感じですね。
僕の担当分野はスポーツ全般っていう感じでしたけども
ホンダケースケさんにインタビューを取って載せたりもしたのはすごい良い思い出ではありますね。
そうですよね。私が入ったのが2015年なんでもう本当に木崎さんとその期間一緒にやらせていただいたんですけど
そう覚えてますニュースピックスにホンダケースケさん出るのっていう風に結構衝撃的だったっていうのが。
僕もなんかまあせっかくな盛り上げるためにもなんか面白いことはできないかなと思って
空港でねホンダさんを待ち伏せしてインタビューして
ホンダケースケさんもビジネスにちょうど興味を持ってる時だったんで
ビジネスメディアだといったら乗ってきてくれたところはありましたね。
そうですよね。いまだに覚えてますもん。あの時にサッカーは人生のウォーミングアップだっていうことを。
あれは名言でしたね。
名言ですよね。あれ本当に木崎さん書かれた記事であのタイトルいまだに覚えてますね。
ということでですねもう本当にサッカーの一線級のジャーナリストとして活動されている木崎さんにですね
今日はあの2つの本について伺っていきたいなと思います。
まず1冊目がですね金冠本でサッカーと知性学という本を出されました。
これですねすごく面白く読ませていただきましてサッカーというものが各国の政治経済
世界のパワーバランスにかなり密接に関わっているということですね。
分析された本なんですけどちょっとそこからの話をまず皮切りに伺っていきたいと思うんですけど
本書の中で国策としてサッカーを振興している国がたくさんあると
例えば書かれていたのがアフリカのモロッコであるとか
あとはサウジアラビア本当にオイルで稼いだお金をどんどんソフトに使っているっていうのが
サウジアラビアだと思うんですけど改めてなぜ各国はここまでサッカーに対して
血まなこになって投資をしているのかサッカー界で存在感を高めようとしているんですか。
いくつか理由はあると思うんですけども一つは国内で言うと若者がサッカーが好きな国が多いので
若者の心をつかむっていうのは一つ理由になっていると思います。
例えばいろんな鬱憤が若者に溜まっていたとしてもサッカーが強いとそこが解消されるみたいな感じで
サッカーが一つ国内の支持を得る理由の一つになっていると。
国際的に言うとやはりサッカーっていうのは共通の言語だって言うんですけども
サッカーが世界で言語になっているんでそれを強くなるとパスポートみたいな感じで
どんどんいろんな国へのアプローチがしやすくなるということで
サッカーを国策にしている国が多いんだと思います。
そうすると国内での自国民に誇りを持ってもらうみたいな
そしてひょっとしたら政権への不満を少しそらすみたいなのと
国外での存在感の向上のその2つがあるという感じなんですね。
だからよくスポーツウォッシングっていう批判があるんですけども
スポーツで国がマイナスなイメージを持たれているのを国外でそれを覆そうとしたり
それがまさにカタールやサウジアラビア、ロシアとかがやったことなんですけども
なのでさらに自国民にはプライドを持たせるという意味で
ちょっとナショナリズムを喚起するようなところもありますから
それをちょっと利用しているんだなとは思いますね。
スポーツウォッシングですね。
例えば結構中東諸国ってちょっと人権的なところが少し欠けているとかですね
ひょっとしたら移民労働者になかなか厳しい環境でやっているという部分があるんですけど
サッカーが強いとそれが結構ウォッシングされてしまうということなんですが
そうです。やっぱり西側諸国からすると
LGBTQの問題をカタールやサウジアラビアに対して改善を求めると
そういう人権問題があるとは思うんですけども
そこはなかなか宗教の問題で簡単には改善されていかないので
常に批判の対象になるんですけども
それを凌駕して国の魅力を世界に伝えようということで
例えばカタールは2022年にワールドカップを開催して
始まる前まではやはりすごい批判されていて
例えばドイツとかも出場をボイコットしたらどうだみたいな機運が高まっていたんですけども
実際記者もあまり来なかったですし
でも開催してみたらやはりサッカーの熱で
ネメッシー優勝みたいな感じで始まるとみんなそんな細かいことは忘れて
世界が歓喜したんで
あれはほんとスポーツウォッシングが成功したなというふうには言われてますし
それもまだまだ批判の対象にはなっているんですけども
じゃあそこは冷静に見ていかなきゃいけないんですけど
サッカーはやっぱそれだけ強いパワーを持っているということなんですね
そうですね。だからサッカーが宗教だというふうに言う人もいますし
そういうエンターテインメントの一つですけども
やはり国の第二戦争的なところもありますから
それによっていろんな感情がぶつかり合って
国の成り立ちを変えていくというのはあると思いますね
サッカーにおいては競合国っていくつかあるじゃないですか
パッと浮かぶのはブラジルですし
あと欧州で言うと今ランキングが高いのはフランスだったりスペインだったりするんですけど
そこにおけるチームとして強いというのと
このサッカー政治とでも言うんですかね
このサッカーの政治の世界で発言権があるというのは
これは比例するものなんですか
比例すると言われてますね
田島光雄さんが今フィーファの理事会
今ちょっと名前が変わってフィーファの評議会という名前になったんですけども
今理事をやってるんですが
先日田島さんに会ったらやっぱそういうことを言ってましたね
日本サッカーが強いからその田島さんの発言力も強くなると
やはり協議力とその発言力は比例しているというふうに当事者が言ってましたね
やっぱり各国はサッカーを強くするってかなりの投資がいると思うんですけど
つまり大金を使ってチームを強くしていって
その結果フィーファの理事会評議会の中で発言権を強くしていくという
そういう流れをとっているわけってことなんですか
もちろんお金先行でサウジアラビアとかは本当にお金の力によって
チームそこそこ強いですけど世界ではまだまだやっぱり弱い方で
でもサウジアラビアがワールドカップのスポンサーになってるんで
もうそこは有無を言わさず権力が生じるというか
なのでドイツの南ドイツ新聞とかでは
フィーファはサウジアラビアに屈したみたいな見出しで
結構そのサウジからのお金を受け入れてフィーファが運営していることを批判する声もありますけども
基本的にはやっぱりチームを強くするっていうのが王道な
そうですねまあでもやっぱサッカーってどうすれば強くなるかって簡単ではなくて
例えば旧社会主義国東ドイツとかはオリンピックでものすごくメダル取りましたよね
ドーピングとかもあったからいろんな一概には強化とは言えないんですけども
本当に個人のエリート教育によってメダルをたくさん取った東ドイツ
ただサッカーはそこまで強くならなかったんですよ
エリート教育じゃサッカーは強くならないってことが分かっていて
結構雑多な環境でブラジルの例えばフィンミン街ファベラで育った選手がいたりとか
多種多様な環境から選手が生まれてこないと
そういう集団スポーツは強くならないっていうことが言われていて
なかなかお金をかけたから強くなるとは限らない
これは中国が一時期ものすごくサッカーに投資したけど強くならなかったことを見ても分かるように
例えば中国はお金を出してチームを丸々南米に送り込んで
1ヶ月間暗夜させたりドイツに送り込んだりしてもそれでも強くならないわけですよ
だからどう投資したら強くなるのかっていうのはなかなか分かってないんで
サウジアラビアが大元のフィーバーを抑えるって考えは一つありだと思います
投資をするって一概に言ってもどこに対して何を使うのかっていうのが
すごい難しいんですねサッカーの世界っていうのは
アカデミーを作ってエリート教育やればいいってわけじゃないんですよ
それだけじゃやっぱり強くならないって過去がたくさんあったんで
それはやっぱりロシアとかがワールドカップ優勝してないとか
東ドイツも優勝しなかったですし
そこがエリート教育とだけじゃダメだっていうのがサッカーの面白さ
いろんな人がいることによって強くなるっていうのはあると思いますね
ちょっとあの本題から外れちゃうんですけど
そうすると割とエリート教育だけでは難しいってなった時に
いくつか仮説というかこの辺が効くんじゃないかっていうのはあるにはあるんですか
一応やはり競技人口を増やさないと面白い選手が出てこないだろうということで
そのグラスルーツと呼ばれるどんどん拡大していくっていうのは間違いなく必要だと思いますね
あとはアカデミーはやっぱり必要で
ただいろんなアカデミーがその基礎はある程度やるんだけども
あとは選手の発想を伸ばしたりとか指導者が各自色を発揮してきた方が
いろんな例えば今日本が強くなっているのは高校とかの部活もあるし
Jリーグの株組織アカデミーによるいわゆるJユースと言われるんですけども
そういうのもあるしそうすると結局日本代表を見ると大学出身の選手も結構
いたりとかして小中学校高校ぐらいまでは全然エリートじゃなかったのに雑草たちが這い上がってくる
長友選手なんて最たる例なんですけども高校東福岡高校で明治大学行って
最初の頃は太鼓を叩いて応援する部隊だったのがオリンピックの代表になったりして
日本代表になってそこまで這い上がってきたわけですから
それが意図してなかなか育てられないというか官僚を育てるような教育じゃやっぱダメで
サッカーって相手の裏を描いたりとかみんなが考えていることと違うことを考えている選手が必要なんで
それがちょっと一つ理由なのかなと思ってますけど
そうするとそうですね一定確率でそういう人が現れると考えると分母を増やすしかないってことなんですね
分母を増やしてそういう選手をちゃんと見つけられるシステムを作って
教育者がそういう才能を潰さないってことがやっぱ大事だと思いますし
それをやったからといってまた強くなるかわかんないで大きな方針がある中
日本が一つやったのはあらゆる国から良さをコピーする
世界最先端一番強い国はどこだろうって言ってそこを常にキャッチアップして追いかけてたら
いつの間にか強くなっていたというのはありますね
今中国って言葉が少し触れていただいたんですけど
確かに中国って国内リーグにすごい投資をしていたイメージなんですけど
それはもうピークアウトしちゃったんですか現状は
そうですね習近平がサッカーを国策として打ち出して
みんなが地方の政治家とか自治体がこぞってお金を使って強化した
不動産会社もそこにお金を使った
ただご存知のように不動産バブルが非常に膨らんでしまったので
習近平がそこに引き締めをしたことで一気に資金注入が止まって
外国人選手とか非常に良い選手が来てたんですけども
それによってあまりにもドラスティックにお金の流れが止まったんで
非常に多くのクラブ破産して消滅してしまったんで
もう中国サッカーはかなり落ちてしまいましたね
そっかじゃあやっぱり本当にお金だけでは難しい
しかも短期間に成果を出すのが難しいというのが
このサッカーの育成なわけなんですね
中国サッカーが沈没したことによって
ヨーロッパのサッカークラブが中国に結構こぞって工業に行ってたんですけども
そこっちはダメってなったら今度はまた日本に戻ってくるようになって
その辺も隣国としてやっぱ知性学的に影響があるんだなと
中国が相対的に落ちたことによって
日本がプレゼンスがまた上がったということが起こっているんで
その辺はやはり関係性がありますよね
そうですねこれ本当に実際の国際政治と同じような感じですよね
かなり地理的な要因というのが影響してくるという領域なわけですね