【10月23日】PHP脆弱性、なぜ日本で影響拡大? 利用率9割とAIが変えるサイバー攻防
2026-10-23 05:40

【10月23日】PHP脆弱性、なぜ日本で影響拡大? 利用率9割とAIが変えるサイバー攻防

【このPodcastについて】 News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかるニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。

▼出演: 野上英文(Bloomberg Managing Editor, Japan Digital Lead)https://twitter.com/Hi_noga3

▼出演番組Big Take Asia:ユニクロ・柳井正氏に直撃、アメリカ内陸部制覇の執念(Podcast)https://www.bloomberg.com/jp/news/features/2026-04-09/TD7WYFKIUPT000

▼支援プログラム「Chronicleサポーター」については、こちらをご参照ください。https://chronicle-inc.net/support

▼参考ニュース:(いずれもブルームバーグ)

「PHP」の利用率、日本は9割と高く-AIで攻撃コード生成が簡単にhttps://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-22/TNAI2EKJH6VE00

中国と香港、PHPの深刻な脆弱性を警告-セキュリティー強化求めるhttps://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-22/TNA7TZT9NJLV00

霞が関にも波及、財務省や厚労省がウェブ一部停止し緊急点検-PHP問題https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-22/TNAFA3KJH6V500

PHPの脆弱性発覚、メガバンク・ANAなど国内企業でサイト停止相次ぐhttps://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-22/TNAR2DKIJH8K00

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サマリー

PHPの深刻な脆弱性を受け、銀行、航空会社、鉄道、官公庁などがウェブサービスの停止や緊急点検に入った。日本ではPHPの利用率が92.4%、WordPressも88.3%と高く、同じ技術が広く使われているため影響が拡大した。今回は脆弱性情報が修正プログラムより先に公開され、AIで攻撃コードを作りやすくなったことも対応を急がせた。一方、サービス停止は攻撃や情報漏洩の発生を意味せず、被害を防ぐための予防的措置だった。

PHP脆弱性と日本のサービス停止
おはようございます。
2026年10月23日金曜日、ニュースコネクト。
あなたと経済をつなぐ5分間、パーソニティを務めます。
ウルンバーグマネージングエディターの野上英文です。
この番組では、1日1つ5分間で世界のメガトレンドが分かるニュースを解説していきます。
朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
昨日、いつも使っている銀行や航空会社、あるいは観光庁のウェブサイトを開こうとして
メンテナンス中という表示を見た方もいるかもしれません。
銀行、航空、鉄道、そして財務省や厚労省まで、業種も役割も違う組織が
ITでウェブサービスを止めたり、緊急提携に入ったりしました。
共通するキーワードはPHP。
インターネットを裏側で支えるプログラミング言語の名称です。
日本ではPHPを使うウェブサイトの割合が9割を超えていまして、
サイバー攻撃と対策も様変わりしています。
はじめにPHPとは何でしょうか。
私たちがウェブサイトで見る文字や写真、その裏側では
ログインした人に合わせてページを表示したり、
入力された情報を処理したりするプログラムが動いています。
PHPはそうしたウェブサイトの裏方を担ってきた代表的なプログラミング言語の一つです。
オープンソース、つまり誰でも利用できて、
使い勝手もいいことから世界中に広がってきました。
今回そのPHPに深刻な脆弱性、弱さが見つかりました。
悪用されればハッカーがサーバーを遠隔操作し、
データ流出やサービス停止につながる恐れがあります。
香港のサイバーセキュリティ監視機関は
極めて高いリスクと判断して、実際に悪用もされているとしています。
日本でも対応が一気に広がりました。
高井首相は21日にPHPを利用しているウェブサイトに
修正パッチを下級的速やかに適用するよう、Xで呼び掛けました。
日本で影響が広がった理由
主だった企業だけでも東京会場日報、日本生命、
みずほ銀行、理想なホールディングス、大和証券グループ本社、
ソニー、JAL、アナ、小池屋、セガ、サイゲームズ、バンダイナムコ、さくらインターネットと
後輩にわたって一部サービスの停止や臨時メンテナンスがありました。
このニュース自体は私が昨日22日に朝出社して
アメリカから引き継がれたニュースなんですけれども、
なぜ日本でこれほど影響が広がったのでしょうか。
一つの答えがPHPの普及率です。
ITコンサルティング企業Q-Successのデータによりますと
PHPを使っているウェブサイトの割合をサーバーの所在地別に見ると
日本は92.4%、全体の69.3%、もしくはアメリカの45.9%を大きく上回ります。
一つ背景にあるのがワードプレスです。
聞いたことはあるよ、使ったことはあるよという方もいらっしゃるかと思いますが
ウェブサイトの記事や写真など専門的な知識がなくても
比較的簡単に作成管理できるシステムで、その裏側でPHPが使われています。
日本でのワードプレスの利用率は88.3%
全体の4割弱と比べて普及率の高さが際立っています。
便利で使いやすい、だから広く普及したということなんですが
同じ技術が社会の隅々まで広がっていると
一つの脆弱性、弱さ、ボロさが見つかった時に
銀行から航空会社、役所まで一斉に対応を迫られる。
AIで短縮する攻撃と対応時間
こうしたネット上の脆弱性そのものはこれまでも見つかってきました。
今回違ったのはPHPの運営団体が脆弱性の詳細と修正プログラムを同時に公開する前に
複数の第三者が脆弱性を特定する情報をネット上に投稿したことです。
しかも今はAIがあります。
サイバーセキュリティクラウドのエンジニア西川明さんは
脆弱性の修正内容を見たら今はAIで攻撃コードを作れてしまうと説明しています。
ここが大きな変化。
以前ならネット上のウィークポイントの情報を手に入れたとしても
実際に攻撃するコードを書くには知識と時間が必要でした。
今はAIがそのハードルを大きく下げています。
つまり企業側が対応する脆弱性が見つかってから修正するまでの時間が
これまで以上に短くなっているというわけです。
だから今回企業や観光庁が日中でもサービスを止めて対応した。
西川氏はこの判断は適切だったと評価しています。
一つ注意点はネットサービスの一時停止がイコール攻撃されたということではないことです。
アナはサイバー攻撃や情報漏洩による停止ではないと説明していますし
政府も被害の報告は受けていないとしています。
今回はむしろ被害が出る前に止めるという判断が広がったというわけです。
今日はプログラミング言語PHPの脆弱性発見と
なぜ日本でこれほど大きな影響が広がったのかを見てきました。
ニュースコネクトお相手は野上英文でした。
番組の感想はカタカナでハッシュタグニュースコネクトと付けてXに投稿してください。
もしこの番組を気に入っておりましたらぜひフォローいただけると嬉しいです。
それでは良い一日をお過ごしください。
05:40

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