1. BACKYARD TO CLOSET
  2. #187|フランクリーダーと“そ..
2025-06-07 57:15

#187|フランクリーダーと“その人らしさ”「服を勧めるという行為」から考える洋服トーク

spotify

─[ INDEX ]───────────
今回は、フランクリーダーの2025年春夏コレクションをレビューしながら、お客様に「一着を勧める」ことの意味について語り合います。


接客とは、ただ服を紹介することではなく、その人の“らしさ”にそっと光を当てる行為なのかもしれません。
服屋と蕎麦屋、それぞれの立場から、ブランドの世界観と着る人の人生が重なる瞬間を見つめ直します。
「なぜ、この服を、この人に?」という問いに、静かに向き合いながら、今夜も、SLOW&STEADYのバックヤードから、ゆるやかにお届けします。


─[ LINK ]───────────

🔻東中野雑談さんで行った岡崎ゲスト回はこちら

https://open.spotify.com/episode/1cKb2bJh0mV0j3X3OxB2yR?si=852fa63394ce4676


**************************

あなたには、クローゼットにしまったままの思い出、ありませんか?大切な人との思い出の一着から、どうしても着ることができなくなった、ほろ苦い一着。あるいは、あの服があったから頑張れたこと、あの服を着るとつい思い出してしまう話、などなど。あなたのクローゼットで、ハンガーにかかったままの「服にまつわるエピソード」何でもお聞かせください。送り先は、お名前・ご住所・連絡先を明記のうえ、「メールフォーム」から。お便りをご紹介させていただいた方には、番組ノベルティを差し上げます!あなたのとっておきの「Story of Closet」をお待ちしています!


─[ SLOW&STEADY CLUB ]────

SLOW&STEADYが展開するメンバーシップ「SLOW&STEADY CLUB」では、この番組の収録後記や、洋服のキホンや道具にまつわるコラムなど、普段の着こなしにすぐ役立つ内容を、コンスタントにお届けしています。月額550円、あなたのご入会をお待ちしてます!

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://note.com/slwanstdy/membership/join⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


─[ MAIL ]────────────

この番組ではあなたの洋服に関するお悩みを、24時間募集しています!お便りを採用させていただいた方には番組特製ステッカーをプレゼントします。下記よりどしどしお送りください。

※ご希望の方はお名前、郵便番号、ご住所、ご連絡先を明記しコメントください。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://bit.ly/POST-BTC⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


─[ ABOUT ]───────────

OKAZAKI|⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://slow-and-steady.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

MAKO|⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.teuchisobamako.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

(c) BACKYARD TO CLOSET / SLOW&STEADY

00:02
ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、街の奥から誰かの声が聞こえています。
そう、今日も天使のお敵が残業がてら、ああでもない、こうでもないと洋服話に鼻を咲かせているのです。
フィッティングルームの更によく、STAFF ONLYと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。
今日もこのバックヤードからあなたのクローゼットへとお届けします。
東京行ってたんでしょう?
行ってました。
羨ましいのか?
いや、見てみましたよ、あのインスタを。
そうそう、東中野の雑談っていうね。
ポッドキャストの収録もできて、クラフトビールも飲めるよっていう、スタジオ兼バーみたいな場所で。
聖地ですよね。
そうそう、ポッドキャスターさんがしげく集まっている場所があるんですよ。
そこで定期で配信されているオリジナル番組、タップルームっていう。
ゲスト招いて、そのゲストがテーマを持ち寄って60分喋るっていうのに呼ばれて。
ゲストってことですかね。
ゲストです。
初めてかな、他の番組で喋らせてもらうっていうのは、すごい良い経験になりました。
観客というか見てる人もいるんですか?
数人というか結構いたけど、川ちゃん、前のスタッフも見に来てくれて。
すごいね。
楽しかったよ。
いいですね。
ただね、その収録の時ね、僕もともとビール苦手で飲めず。
で、ジンを飲んでたんよ。
結構、ジンって強いじゃん。
で、それを調子乗って3杯4杯ずっと美味しくて飲んでたら、
はい収録しますっていう時に、もう声ガラガラで。
一番アカンやつ。収録前。
配信されたから、ちょっと自分でも聞いたけど、声ヤバ。
まさかの。
申し訳ないなと思って。
まあでも、ここでマコちゃんと喋ってるのよりは、少し福屋さんぽいこと言ってた。
そういうことね。そうかそうか。
03:01
感じはあったかな。
あ、マジですか。
よかったら概要欄載せておくんで。
いいですね。
聞いてください。
僕もまだちょっと聞けてないんで。
聞いといてください、ちゃんと。
聞きます聞きます。
今日はね、ちょっと福屋さんぽいことしますよ。
一体何でしょうか。
いやいや、しらこいな。
まあね、少しいつもより時期ちょっと遅くなりましたけども。
はいはいはい、待ってましたよ。
もろもろの準備を整えて、フランクリーダー。
いいよ。
春夏。
うん。
全量入荷。
来ましたね。
しました。
いよいよですね。
まあね、本来だったらもう少し前に入荷する予定だったんだけど、
僕がオリジナルやってるとか、そういうスケジュールも含めて、
ちょっと無理を言ってね、この時期に伸ばしていただいて。
そういうことだったんですね。
で、一気にドカーンと入れました。
いやー、相変わらずすごいですね。
圧巻ですね、この時期は。
圧巻ですね。
この時期というか、フランクリーダー入ってきたらね。
まあ、テンション上がってくれとったけど、まこっちゃんも。
やばいですね。
ちょっとね、前もやったみたいに、シーズンのテーマとか、
2025年春夏の特徴みたいなのもね、ちょっと今日はガッツリ喋ろうかなと。
僕も聞きたいですね。
2025年のテーマ、コレクションテーマはヒュッテっていう。
ヒュッテ。
ドイツ語で小屋っていうんだけど。
言いますね、ヒュッテってね。
なんか山登りしてる人っていうか、山のヒュッテとか言いません?
山のヒュッテ。
山の小屋のことをヒュッテって言います。
思い浮かばに。
あ、そうなの。
ドイツ語なの?
ドイツ語だったんですね。今知りましたよ、僕は。
あ、そうなの。
森の中とかビーチとかにあるような、ポツンとあるような小屋をイメージしていただいて。
で、この小屋っていうのは、一年中そこで生活するってことじゃなくて、
考え事したりとか、本読んだり、
ちょっと一人の時間を作るために訪れる場所としての小屋っていうのがテーマになってて。
で、実際、2025年の今季の春夏コレクションのルックブックの撮影は、
フランクの友人、デンマークの沖合和伝会っていうのがあって、
そこの離島にある友人のキャビンがあるんだって。
もうそこで撮影をしました。
テーマに沿ったね。
で、そこの小屋に航海、海での仕事、何ヶ月もかけて海で仕事して、
船長さんが帰ってくるんだけど、一人になるためにね。
帰ってくるんだけど、ゆっくりしたいのにもうすでに頭は次の航海に向けて、
あれこれ、あれこれ、考え始めてて、
なんかバタバタバタバタ落ち着いてるのか落ち着いてないのかわからんみたいな生活、
06:05
みたいなのを想像しながら、よくクリケーションするという。
そんなテーマをバックボーンとして作られた今回の春夏コレクションなんですけど、
やっぱり例のごとくいろんな記事を使ったね。
そうですね、やっぱり記事がすごいですよね。
フランクリーナーといえば。
圧倒的な記事の存在感っていうのはね、やっぱりブランドの特徴でもあるから。
今期もなんかあれなんでしょ、レアなファブリックがあるでしょ。
それは結構今期の特徴の一つなんやけど、
1930年から50年代にかけて作られたヴィンテージ記事を、
ヴィエヌの知り合いを通して、今は引退してるテーラー、スーツ作ってる方から譲り受けたと。
そのレアな記事を使ったコレクションには専用タグがついてて。
なんか書いてましたね。
すごい難しい文字でね。
文字なんかこうザザザザって書いてあるもんね。
ちなみについてるタグっていうのはドイツ語で、
ドイツ語なんやけど、めちゃくちゃ古い時代のドイツ語やから、
今ではドイツの人も読めない。
そういう感じ。日本の漢文みたいな。
そんなタグで、意味直訳すると、ドイツの仕立ての芸術っていうね。
仕立ての芸術。
仕立て屋さんから頂いたその記事やから、そういう意味合いのタグがついてる。
うちはその記事を使ったコートであるとか、スラックスであるとか、
あとシャツね。
本当にアイテムによって記事も様々で。
理念のものもあるし、コットンシルクもあるし、色々やけど。
やっぱりこのテーラーの記事やけんですか。
なんかちょっと綺麗ですよね。綺麗というか、光沢があったりね。
独特の光沢があって、本当にすごい滑らかで。
でもなんかこう、すごい複雑な折り模様というかね。
そうですよね。
それが本当に古き良きの、今はちょっとなかなか見ないなっていう記事よね。
やっぱり今の技術では難しいとかなんですかね。
今は難しいものが多いと思う。
やっぱり古い機械って効率が悪いから、今は使われなくなってて。
けどやっぱりその分時間をかけて折り上げるから、糸に含まれる空気の量も違ってくるし。
そういう意味ではね、フワッとする。
本当に滑らかな生地が作られるんだよね。古い折り機はね。
09:04
パンツ、グリーンのやつ。レア・ヴィンテージ・ファブリックの。あれヤバいっすね。
あれ欲しいんでしょうね。
じゃあ後で、ちょっとまこちゃんの今期のね。
ちょっと狙ってるやつ聞くわ。
ほんまですか。
大体知ってると思う。
レア・ヴィンテージ・ファブリックのシリーズと共に、ヴィンテージのコットンジャージのシリーズ。
これはもうデンマークの。僕が説明するよ。フランクがちゃんとフランクの言葉で説明してくれてるから。
それそのまま読んだ方が分かりやすい。
デッドストックのヴィンテージコットンジャージシリーズっていうのが、デンマークに近い国境近くの小さな港町。
フレンスブルグのとても古い小さな生地屋で見つけました。
ヴィンテージのボタンを探していたとき、この美しい珍しいジャージ生地が売られているのを見つけ、手に入る限りのロールを入手したのです。
この発見はコレクションのテーマである船長のワードローブにインスピレーションを与えてくれました。
ジャージピースには全て限定で希少なヴィンテージボタンを使用してます。
そこからもインスピレーションを。
フランクはテーマを先に決めて、そこから自分の中で物語を掘り起こすような感じで、普通通通考えながらそのテーマに沿った生地を、フランク自身が生地屋さんを回って、ヴィンテージの生地だったりヴィンテージのデッドストックだったり、そういう様々なものを集めてくれたのです。
自分の足で歩いて。
コットンジャージと共にツイードみたいなのがあるでしょ。
あれもデッドストックの記事で、コットンツイードシリーズと言うんだけど、フランクの説明によるとね、読みますね。
ツイードのような模様のある珍しいコットン生地です。
キャビンの中で保守的なキャプテンが古いスタイルのツイードの服を着ているのを想像し、夏なのでコットンバージョンにしました。
生地の色合いとトーンはキャビンの背景にある自然、砂丘の草、森、そしてドイツのこの地方の低い背の草と砂の斜面を反映しています。
グレー・グリーンのビンテージボタンは忘れ去られたスタイルのような生地に完璧にマッチしています。
この説明を2つ読んだけど、もうわかるでしょ。
生地とボタンっていうのがフランクの中では完全にセットになっている。
それも本当にフランクの特徴の一つよね。
12:03
そういうレアビンテージのコットンジャージシリーズがあったり、デッドストックのコットンツイードシリーズがあったりね。
コットンツイード。あれウールなんかなって思いましたよね。
一見ウールに見えるけど、全然春夏に使えるような。
袖通したらね。
逆に僕はああいうのグッとくるよね。
冬の生地なんちゃうんですよ。
本当に奥ゆかしいというか、いろんな色で折り上げられた。本当にツイードみたいな生地が。
しかもコットンで洗えるっていうね。
本当にかっこいい。あれは僕一押しですね。
あと僕が古い折り機で今回のコレクションのために折り上げられたこのリネンのシリーズね。
僕の一押しのニューウォッシュドールのリネンの説明も読んでおくわ。
お願いします。
旧式の折り機で折り上げた風合いの良いリネンの生地です。
柔らかく肌に馴染み、高級感と優しさを感じる滑らかさが特徴です。
そのリネン生地にプレウォッシュをかけることで、より一層の特徴が際立ちました。
また古い機械が時間をかけて折ることで繊維に空気が入り、もともとリネン生地が持つ特性、
暑い季節でも涼しくドライ、寒い季節は体温を保持するという自然素材の強みが増しています。
旧式の機械で折り上げるため多少のツレや熱風があるのも面白いところです。
空気を含むからこそ涼しかったり。
すごい時間かかるからね。
それは和歌山の釣り網とかと全く同じ。
時間かけて糸に負荷をかけずに折るからこそ、その生地の特性を100%活かすというかね。
だから本当にそういうのもあり。
あとは本当にアーカイブとかね。
過去のものを、生地をアップグレードさせて作られるアーカイブのコレクションだったりとか、
ベッドシーツとかのシリーズは継続して出てるし、って感じかな。
フランクの説明を聞くとさらに風景が浮かんできますね。
そうやね。
だからそういうのを想定して洋服を作ってるんだろう。
すごいよね。
だから本当に多種多様な素材が一個のコレクション、一個の物語に対して凝縮されてるっていうのはね、
毎シーズン変わらんフランクの特徴ではあるんですけども。
15:04
これだけ素材があるにも関わらずまとまってね、全部が見えますしね。
それはね、やっぱりフランクリーダーっていうデザイナーさんの一種のセンスというかね。
そうですね。こんなに綺麗にまとまるかって。
ちなみにこんな感じでね、いろいろな素材がひしめき合ってる中、今回も大量ですよ。
すごい量が。
その中でまこっちゃんは何が欲しいんですか?
パンツです。
早っ。早っ。食い気味に来たね。
さっきも言ったけど、レアファブリックのジャーマンファブリックのパンツ、グリーンのやつ。
あれかっこいいね。
なんなんすかね。シルエットはもちろんストーンとしてね。
ワイドシルエット、ストレートのワイドやね。
近くで見たら結構素材感がヘリンボーみたいにね、ザラザラじゃないですけど見た目に見えるんですけど。
折り柄がね。
折り柄が。これちょっと離れて見たらちょっと光沢があって。
あります。
すごい上品なんでしょうね。
それはね、仕立屋さんが持ってた生地なんですね。
そういうことなんでしょうね。
もともとだからスーツを作るための生地なんだよね。
そうなんよ。さっきのね、仕立屋のっていうのを聞いて、そういうことか。
だからああいうパンツが1本あると、それこそエイジングが進んだポロポロのGじゃんとかね。
ほんとにね。
ちょっと本当に男臭いアイテムと合わせた時の雰囲気もかっこいい。
かっこいいですね。
すごいかっこいいし、逆に高級感のあるシャツで着ると、ものすごいエレガントで上品なスタイリングもできるし。
そっちもいけるってことですね。
もちろんもちろん。どっちに振ってもかっこいいよね。
ほんまや。あの記事見た時にね、お蕎麦でも粗引き、うちもやってるんですけど、粗引きのお蕎麦があって、うちの場合は機械で電動式の石薄で引いてるんですけど、
手引きでね、自分で手で回しながらちょっとずつ自分で身を引いていく、手引きの粗引きとかってあるんですよ。
それと思いました。
それと思いました。
その粉で作ったお蕎麦は、よく見たら粒が粗くて、さまざまな粒が入ってて。
それが蕎麦にしてまとまると綺麗なお蕎麦になっててね。
光沢があるんですか。
光沢もあって、味わい深くなるんですよね。
18:00
パンツ見た瞬間に、これは手引きの粗引きだなと思いました。
間違いなく。
間違いない?
間違いない。絶対そうだった、あれは。
それ多分、ほんまに蕎麦屋にしか答え合わせできんから。真っこちでしか答え合わせできんから。勝手に言うてない?
いやいやいや。僕もまだまだ修行生のあれやなと思いました。あれ見た時に。
なるほどね。
それも相まって。
相まって、そうそうそう。
欲しいんだ、あれは。
あれが一押しでしたね、僕は。
一押しか。あれはかっこいいよね。
かっこいい。
しかも色がグリーンっていうね。
そこもね、めちゃめちゃポイントで。
あなたの大好きな緑ね。
大好きな緑、そう。
そうかそうか。
剣道の秋男くんがね、ちょっと前に言ったんですけど、服着る時にパンツが決まれば、あとはもうそれに合わせるだけやから、何でもいけるみたいな話をしようって。
そういうパンツやなって思いました。
あのパンツさえ履いとったら、上はさっき言ったようにボロボロのTシャツとか、何でもいける、ああいうパンツのことを言うんやなって思いました。
そうそう。まさにね。
まさにそうです。
一押し。
スタッフともね、昨日そういう話を熱くしたんですけど、結局洋服が好きになっていけばいくほど、パンツが好きになる。
ああ、やっぱそうなんですね。
そう。で、やっぱ洋服を買い始めた頃っていうのは、どうしても上に、トップスに目が行きがち。
そうだね。パンツは後からみたいな感じすればね。
そうそう。なんだけど、やっぱり洋服が好きになればなるほど、やっぱりパンツが。
ああ、やっぱそうなんですね。
洋服を司るメインとなるという。
はいはいはい。
それはもう本当にあるある。
それはやっぱり形が決まるからですか?その全体の。
まずパンツが決まれば絶対に相性が良いトップスっていうのが見えてくる。
ああ、なるほど。パンツに合わせたトップスが。
トップス決めてもパンツの形ってあんまり決まらない。
ああ、なるほどなるほど。
例えばショート丈のブルゾンにスリムパンツ合わせてもワイドパンツ合わせても大丈夫。
はあ、そうかそうか。
ワイドパンツにすごいワイドなトップスを合わせたら、それこそメリハリ効かんから良くないなっていうので、
やっぱり効率が良いっていうのがあるかも。
ああ、なるほど。下のパンツが決まればっていうのは。
あとやっぱりトップスがどれだけかっこよくてもパンツのシルエットが良くなければ台無しっていうのはある。
そうかそうか。
それはパンツの種類もそうやし、レングスもそうやし。
はいはいはい。
履いてる位置もそうやし。
腰の位置とか。
そのパンツに合わせて適正なウエスト位置っていうのがあるから、
そこである程度しっかりそこを守って履いてるのか履いてないのかっていうのはめっちゃ大事。
21:06
そういうことね。
それは本当にアキオの言う通りだと思う。
そうなんですよ。衝撃受けましたね。それ聞いた時にね。
衝撃受けた。いやあなたも多分無意識でやってると思うよ。やってない?
無意識ではやってるかもしれないですけど。
僕間違いなくパンツから決めるもんね。
それは買う時?服着る時?
そういうことか。絶対パンツから決める。絶対じゃないな。
どうしてもこんなトップスが着たいっていう時はそのトップスからもちろん決めるけど。
なるほどね。
フラットの時は大体パンツから選ぶけど、僕の場合パンツの選択肢そんなないから。
まあまあまあ確かに。
フランクが入った時の熱量ってすごいものがあるんだけど。
祭りですもんね。本当にね。
改めてここに来て、若い子すごいね。
ちょっとね、毎回フランク入荷したら、一応来るんですけど、初日とかその次ぐらいに。
若い子の勢いがすごすぎて。
なんかここ数年、最近そんな感じよ。
そうなんですよ。
それまでは常連さんの大人の人たちがワッと来て、その外で若い子らが見てるっていう感じだったけど。
そうなんですよ。
今すごいもんね、若い子。
そう。もうみんながね、もう行ったらフランク来てるし。もう仕上がってるやんみたいな。
すごいなと思ってね。
本当にすごいなって思うね。
みんな選ぶんも上手やね。
上手。
合わせるんもね。もちろんおかちゃんがいろいろアドバイスしてね、選んでるっていうのもあるんだろうけども。
自分が好きなものをフランクの中でもね、なんとなく見えてきた子が多いのかなっていう印象とともに。
それで結構昨日スタッフとワーっていろいろ話したいんやけど。
良くも悪くも、僕って長く洋服やってるから、この子には若い子とか特にないけど、この子にはこれってなんとなく僕の中であるのよ。明確に。
パッと見えるわけですか、その子に。
それがさ、決めた理由が性格だったり、話したときの雰囲気だったり、普段の着方だったりっていうのを総合的に加味して、これって決めるんやけど、そのスピードがスタッフからしたら早いから、なんか適当に。
24:10
適当に僕がこれって言ってるんじゃないの。
当てずっぽで。
スタッフからしたら後輩たちなわけよ。先輩後輩とかなわけよ。
そうかそうか。
それでもう少しゆっくりスタッフからしたらね、自由に選ばせてあげる。
そういうことね。
それぞれが選んだらいいじゃないですか、みたいな話があってね。
なるほどなるほど。
特にこのフランクね、2階のね、このメインコレクションが入ってきたときって、やっぱり同じようなことが起こって、人の数もすごいワーって入ってるから、なんかもうある程度決めてるんだよ僕は。
決めた上で、それを先に説明した上で、みんな見てもらうよね。
全体見てね。
10分15分見てもらって、でも結局僕がパンって言ったものになるのよ。
それはいかがなものかみたいな。
結構真剣な感じでね。
そういうことね。
で、それに対して僕もいろいろ考えさせられたんやけど、でもやっぱりね、そのまこっちゃんが言うのは言った通りね。
僕は洋服を通して、特にフランクリーダーみたいな、みんながみんな大好きとはならない洋服を僕は大好きやから、自分が大好きなものを使って、どこへ行ってもかっこいいって言われたいっていうのがね。
うちのお客さんがどこに行ってもかっこいいって思われて欲しい。
おしゃれって思われて欲しいから、そこって僕は結構な重い責任があると思ってて。
それの理由の一個に、これはフランクリーダーから少し離れるかもしれんけど、決して安くないから。
まあね、値段で言うたらね。
それを販売している僕としては、やっぱり責任を持ってお客さんをスタイリングしないといけない。
っていうのがあるから、瞬間的に決めちゃうよね、僕は。
あなたこれ。
だからそれは橋井さんも過去に言ってたんで。
言ってましたね。
それをね、若い子らが見ると、あまりにも即やから。
そういうことなんですね。
入ってきた瞬間に。
いろいろね、お母ちゃん的に全部考えた上でのこれなんですけど。
こういう経緯でっていうのは常に言ってるけど、やっぱりちょっと適当に言ってなっちゃうかみたいなのがやっぱりある。
27:03
そういうことね。
スタッフですら呼びかけてしまう。
スピード感がね。
でもここでまこちゃんに言うけど、結構僕の中で真剣にチョイスしてて。
もちろんそうでしょうけどね。
でも経験を積めば積むほど、その真剣に考えるべき時間ってむっちゃ短くなるのよ。
答えがパンって光ってるみたいな感じ。
それは感覚的にも見えてるってこと?
感覚っていうか間違いなく合ってるよっていう。
それが見えるんですね。
今期のフランクの中であなたが買うんだったらこれよっていうのが、もうアイテムの上にライトみたいなのがあってピコンピコンって光ってるのよ。
僕の中でそんなイメージ。
これマッチングしてるってこと?
めっちゃわかりやすいやんみたいな。そんな感じなんよ。
だからそれを説明して、そうやって思うかもしれんけど、やっぱ全てはお客さんの満足度。
もちろんね。
僕が勧めたものが、結果良かったって思う人が思うのか、これ買わん子が良かったって思うのかはそのお客さん次第やけど、今んとこそのスタイルをずっとやってきて、そういうクレームがないからね。
みんな喜んで来てくれてるから、それは安心してくれよっていう話をしました。
そういうことね。
スタッフもそういうことわかってて、あまりにも早いから突っ込んできたんだろう。
そういうことですね。やっぱ経験値がもの多いんでしょうね。
けどそれって、僕はA、B、C、D、すごい沢山の種類の中でAが光ってるって思ってAって言ってて、でもスタッフが成長していってさ、例えばスタッフの中でCが光ってるってなるんだったらCでいいわけ。
それはスタッフとそのお客さんの関係性があって、そのスタッフが自分の脳内で組み上げたスタイリングっていうのがしっかりあるから、それはそれで全然素晴らしいことだよって思ってるし。
その方がお客さんからしても選択肢があるというか。
この際本当に普段思っていることをマコちゃんには言うけど、お客さんの自由にしてあげて、お客さんが好きなものを買える環境ってお客さんにとって一番いい環境なのかって聞かれたら、そりゃお客さんには優しいでしょって大半の人が思うと思うよ。
マコちゃんどう思う?
結構難しいですよね。選択肢が多ければ多いほどわからないことないですか?
いやそうなの。
30:01
でしょ?
それはあるっす。
だから僕もマコちゃんですらさ、マコちゃんとかアキオとか大人の常連さんにはそんな大事でこれって言わんけど。
いや結構言われるから。
言うな言うな。
言われるな。
そういう意味では自由にしていただきたいし、最終決めるのはお客さんやし、そこの自由度はもちろんマックスあるんやけど、
でもお客さんの趣味思考の前に僕らが思うそのお客さんがいち早くかっこよくなるための階段みたいなものを一個一個作ったときに、僕らにとっての正解っていうのは明確にしとくべき。
そういうことね。ステディーとして。
僕はこう。それに対して乗るか反るかっていうのはお客さん次第ですし。
そうなんですよね。最初にこう、おかちゃんいつも僕にもフランク入ったよ、マコちゃんこれやなって絶対大体言いつもある。
言ってるか。
めっちゃ言いつもある。
けどそれ言ってくれたらまずそれ見るんですよ。やっぱりいいんですよそれは。っていうまず最初にあると、そこから中心にいろいろ見えるんで、まとまってるというか整理して見えるんで。
僕はそれ言ってくれた方が楽なんでしょうね。フランクの場合。正直言うと全部欲しいんですけど。
現実的にね。
全部買おうと思ったらほんとに中古の家帰ろうって。
ほんとにね。なかなか現実的じゃないよね。
ないないない。そりゃ絶対ない。買われても困るじゃん。
逆にね。
逆にね。
だからまずパンってあるのが。僕はすごいわかりやすくていいですけど。
そうなんよね。たぶんうちに来たことない人からしたら僕の対応ってさ。一元さんには断定的なこと言えないよね。それはなんでかって言ったらお客さんのこと知らないから。
そうそうそうね。
だから知らない中で話も聞きながら、あ、だったらこれなんじゃないですかっていう答えは出すけど、入ってきた瞬間これみたいなことは言わないよね。
話して導いていくんですね。
だから自由に選びたいなっていう人も意外といて、そういう人にはある程度自由に選んでもらってるもん。
スタッフの不意の一言にね。そんなことやっぱ考えるんやな。
なるほどね。逆にね。お客さんからおすすめどれですかって聞かれることあるんですか?
33:01
ある。めっちゃある。
あ、めっちゃあるんですか。
めっちゃある。てか僕の場合はそれ超えて決めてくださいって。
なるほどね。
それめっちゃ多いな。
どれですかって。どれですかって何?っていう。
質問としてね。どれですかっていう。
たまに言うもんね。僕がもしめちゃめちゃな詐欺師だったら大変な事故になるよって。
それを信頼した上でのあれでしょうけどね。
だから常連さんは僕ら仲良いオカモね。
あ、はいはいはい。
オカモと君っていうね。うちのマスコットキャラみたいな。
オカモ。
オカモみたいなね。体でかいクマみたいなやつないけど。
愛されてるね。みんなからね。
愛されキャラね。自分のことオカモっていうね。
オカモとかはもうまさにそう。
あーそうか。確かにオカモいいよね。
オカモはフランクがもう。フランクも大好き。
うちのことも大好きっていう。本当にこう愛してくれてるなっていうお客さんなんやけど。
オカモとかはフランクの見方とかはもう全部感動するの。好きやからね。
はいはいはいはい。
だから全部感動してる状態で一通り見てもらって。
これでしょって。じゃあそれ履きますって言って履いて。じゃあこれでって。
なるほどなるほど。
なんか旗から見るとそれってさ。なんかこう一種のなんだろうな。
すごいはっきり言うと洗脳に近い。宗教とかそういうことマインドコントロールみたいなことに近いかなって思われてもおかしくないけど。
まあまあパッと聞いたらね。
でもなんか実際さ、オカモって、他の過去ね。随分過去の話やから言うけど、なんだろうな。
これ言ったことあるかな。他のお店なんかですごい邪剣に扱われた。
服に興味なかったし、なんかそういうデパートみたいなところで洋服買ってたから何も思い入れもないし、それで買ってたの。
でもなんか洋服屋さんってこんなもんだろうって。
そういうことね。
なんか洋服屋さんにも期待してないっていう状態でうちに来たのが初めてで。
はいはいはいはい。
そこからもう10年以上通ってくれてるけど、なんかなんだろうね。やっぱりそういう経験を聞いてる以上ね。
まあ以上っていうか、みんなにそうなんやけど。やっぱ責任があるよね。
洋服屋としての。
で、そんな無頓着な彼がたまーに面白いインスタを載せたりとか僕がするんやけど、金太がカメラマンいるじゃん。が、オカモを撮影してたまにあげたりするの。
36:06
すごいいいね思いなよ。
オカモってね。
なるほどなるほど。
で、なんでかって言うと、その体型もさ、すごいモデルみたいな体型とはまた違うじゃん。
モフマンおっちゃんみたいな体型なのに常にオカモってベスト。
あ、着てる。オカモと言えばベストやもんね、ほんとに。
ジレッド。ね、ワークベスト着てる。
うんうんうん。
あれを、活服のいい男性がベストにシャツってちゃんと着てるんだよ、オカモって常に。
確かに。
それがね、やっぱりね、なんか僕も本当にかっこいいなって思うよ。
で、そのベストもシャツももうクタクタになるまでやっぱりフランク着てるじゃん。
はいはいはい。
あれがね、なんか、なんか単純にオシャレっていうことではなくて、かっこいいってなるよね。
あーそういうことね。
うん、オカモのスタイリングから出る雰囲気って、ほんとに地で言ってるじゃん。
はいはいはいはいはい。
もう大好きでずーっと着てる。で、ずっとシャツにベスト着てるのは僕、まあ人一倍厚がりやのに。
汗だくでね。汗だくでも汗拭きながら夏場でもベスト着てるっていうのが、なんかすごいジェントルマンっていうか。
そうやね、もうオカモスタイルはね、出来上がったもんね。
あれ僕大好きだもん。だから僕が言うもんね、たまにベストやめなよって。
あーそうなんすか。
やっぱ洋服汗すごいからダメージもあるやつが。
そういうことね。
もうすごい汗かくときはベスト着るんでやめなって言うのにね、何かやっぱりベスト着てるっていう。
やっぱそこはもう。
それがね、僕はこう、ちょっと、何て言うんだろうな。毎回ね、ちょっとグッとくる。
あーオカモスタイルが見るたびに。
そうそうそうそう。だからなんか本当にフランクリーダーみたいな濃いブランドをね。
うんうんうん。
若い子から乙女の人までいろんな着方で楽しんでもらってて。
そうやね、幅広いよね本当に。
なんか特徴として、すごい言えるけど、みんなそれぞれがそれぞれのスタイリングをキャラに合わせてね、楽しんでるっていうのが、やっぱりこのノーヒンジでみんながドカーって来たときにすっごい思うよね。
確かにフランクってこう、それぞれの着こなし方が出ますよね。
出るよね。
なんかあるんですね。
何なんだろうね。
結構同じもの着てても本当にね、人にとって全然違う合わせ方してたよね。
そう、なんかこうフランク似合うよねって言えなくなってきて。
それはどういうことですか?似合うよね。
なんかね、いろんな着方があるから。
あーはいはいはい。
人に合わせてね。
うんうんうん。
だから、あらためて悪が強いのに、なんでここまで懐が広い洋服なんだろうっていうか。
39:08
だから似合わん人なんておらんよって思ってる。
あーなるほどね。
だから似合う人、みんな似合うよって。
そうなってくる。
ただフランクリーダーを着る上での僕なりの最大の注意点を言うならば。
全く洋服に興味のない初手でフランクは難しいから。
あーそういうことか。
うん。ってみんなに言ってる。
やっぱり段階を経てからのフランク。
それなんでだろうって思ったら、いい洋服を着る習慣も一つないけど、僕らとの関係性なんかもしれないなって。
さっきのスタッフとの話で、めっちゃ2時間くらい考えたんやけど。一人でね。って思った。
初手でその難しいものを販売するっていうことって、そもそも責任があるのにかなり重たいことなんよね。
その一着がもし仮に着なかったら、やっぱり僕らの責任やから。
だから最初ある程度1年中着れて、タフで使い回しに効くようなアイテムからまず買っていただいて、そこから僕らといろんな話をして、
あ、この子こういう性格でこういうスタイルを目指してるんだったら、じゃあこの子にフランクを組み込むんだったらこれだよ。
で、やっぱり僕自身も見えてこないと進めれないっていうか。
そういうことね。やっぱり関係性がないと。
なんか経験的に1時間くらいある程度喋ったら見えてくるんやけどね。
でもそのご本人がやっぱり全く普段着てたものと全然違うものをいきなりクローゼットに入れるっていうのはやっぱり良くないというか浮いちゃうから。
だからそのブリッジになるようなアイテムをまず先に揃えて、その後でいいんじゃないっていうか。
そうか。けど僕もそうでしたもんね。確かに。何回も言ったかもしれないですけど、最初ちょっとやっぱり抵抗ありましたからね。最初見たときクローゼットに。
どうやって来たらいいんか分からんかったですからね。本当最初は。
ぶっちゃけさ、僕もそう。
あ、そうなんすか。
フランクリーダーをメインにしたいって思ってる僕ですから。難しかった。僕はフランクの作る思想だったり、なんでなんっていうことが意味が分からんすぎたっていうのと、
もう長谷川さんの人柄にやられたってあるから、もうメインにするって決めてないけど、長谷川さんと喋ってフランクを見て説明を受けてメインにするって決めたから。
42:03
人を見てってことですよね。
だからフランクをメインでやり始めてから半年ぐらいは僕も本当に難かった。
やり始めてからも難かったんですか。
だってずっとアメリカベースの、アメリカ人から僕もよく好きになってる経路で着てるから。
言ったら自分の方程式にはないわけよ。
今までなかったもの。
サイズバランスもそうやし、パンツの履き方、ジャケットの着方なんてそんな特別、こういう洋服に触れてないのにいきなり会ったから。
そこまでマスターするまでの期間っていうのは、やっぱり僕の中で半年ぐらいあったよ。
おかちゃんはフランクの服、最初に着たフランクの服ってなんなんですか。
僕はね、リネンのすごい太いストライプ、ちょっと複雑なストライプ柄、ピッチ結構2センチぐらいのストライプ柄のシリーズがあったの。
へー、そんなのあったんですね。
ショールカラーのカーディガンと色違いのVネックのベストが初めて買ったフランク。
そうなんですね。
まあまあ癖のあるものですよね、最初。
違う違う違う違う。
癖があるものしか、難しかったんよ。
逆に?
癖があったら、言ったら簡単じゃん、他を。
あーなるほどね。これをメインにしとけば。
そのカーディガンを無地のカットソーの上から羽織って、いつも履いてるチノパンとか軍パンとか履いときゃなんとかなるなって思ったのよ。
なるほどなるほど。
だから、結構奇抜なものの方が意外と他のもの、方程式としてね。他のものシンプルでいいから。
そういうことか。
うん、簡単だった。
難しかったのは、すごい生地が独特の、まあああいうね、レアヴィンテージの。
今回のあいつみたいな。
ボルドのシャツあるじゃん。
かっこいいな。
ああいうシャツとか、それこそまこっちゃんが今回好きって言った、すっごいシルエットの綺麗なスラックスとか、ああいうのはほんと難しかったよ。
あーなるほどね。シンプルだからこそ難しい。
だってそもそもウエスト位置が違うじゃん。
あーなるほどね。
こうやって引っ掛けてなんていう巻き方、あのパンツしたらこっつかっこ悪いじゃん。
そうやね。
だからそこからどの位置が一番ベストなのっていう。
あーそうか。それも手探りで最初は。
手探りっていうかまあ、本読んだり。
あーそうかそうか。
まあそれこそ店にずっとある、昔のヨーロッパの人たちのリアルな生活を撮った写真集ね。
そういうの見たり。
そこから。
そのベルトの位置どこらへんに持ってきてんのとか。
けどベルトじゃないよな、その時代ってもう。
あーなるほど。
サスペンダーじゃん。
あーそういうことね。
なるほど、この時代のパンツだったらやっぱりこう、サスペンダーで均等に吊り上げる方がシルエット綺麗なのかなとか。
45:03
あーなるほど。
じゃあベルトにしたらどうしたらいいの?
シューズ全然ボリュームない結構ぺったんこのブーツ履いてんなとか。
あーそこからも見て影響してる。
ベストからちょっとしゃがんだ時、シャツ出てるってことはこれぐらいの着丈のベスト着てるのかなとか。
でもまさにフランクはそういうの作るじゃん。
いやいやいや。
じゃあこれでいいのかとか。
そういうことね、だんだん答え合わせができていって。
だから本当に古い資料みたいなもの、写真集を見て、じゃあこういう着方が正解だから、だけど体型が違うなってなるじゃん。
そっくりそのままじゃできないしね。
そんなコスプレみたいなことを僕がやってもカッコ悪いよねってなってきて、フランクをうまく咀嚼して自分に入れるまでの半年。
それがその半年だった。
昔の人はそうやって着てるけど、僕はこうやって着たら一番引き出せるかなとか。
なるほどね、そういう葛藤というか。
だから全身フランク着る時のスタイリングは結構こう、言ってみれば昔の写真集とかにあるようなサイズバランスで着た方がしっくりくるわけ。
あーなるほど。
でもフランクリーダーを自分のコーディネートに溶け込ましたい場合っていうのは、また違った方程式で洋服を着ないと浮くのよ。
だってそもそも着丈が長かったり短かったりするんだから。
ありますもんね。
それをいろいろ着てみて確かめながら、試着していくんですね。
そう、自分のキャラにどうやって合わせていくのか。フランクを擦り合わせていく。
すごいね。
それを僕も十何年洋服屋と独立して、僕も半年かかったわけ。
そういうことね。
シーズンで言うと2シーズン丸々かかったわけよ。
でも今の若い子って着たすぐで、どうしてフランクこんなにかっこよく着るの?
1年もかからんからね。
初手でフランクとかダメだよって言うけど、これ欲しいんだよって強引に買うんよ。
けどなんか上手くやってんだよね。
だからその乗りこなし方みたいなのは、僕より上手いよね、今の子は。
なんでかって言ったら、そこまで深く考えずに、ストンって入れてる感じっていうのが、
荒削りなんだけど、荒削りでいいんだなって。
なるほどね。
なんか僕は点と点を繋げたがるんよ。
まあまあ服屋やからね。
まあまあ服屋やけど、そば屋やけどあんたもそうなんよ。
そうなんですか。
僕ら世代の服好きって、なんか繋げん?細かいところとかを繋げたがるじゃん。
48:06
繋げて繋げて作っていくけど。
背景とかね、気にして。
僕らの一個上の世代の人とかで言ったら、
いやこれ着るんだったら音楽あんたこれ聞いてなかったらダサいぞとか。
なるほどなるほど。
言ってきたじゃん。
あるあるある。
あるじゃん。
いやドイツなんやけどジャンゴラインハルトでしょとか。
ジャンゴ聞いてる?とか。
エジプシでしょ?みたいなのとか。
なるほどね。
言ってくるよ。
もうそこは必須だったんですね。
そう。だからそういう世代じゃん。
なるほどなるほど。
そういうことじゃなく、
洋服は洋服としてパンって着た時に生まれるね。
整合性の取れてない整合性っていう。
それは本当にフランクっていうデザイナーが作る洋服の懐の広さっていうのもあるだろうし。
そうか。
それはもう大いにあるだろうし。
今の若い子のその感性っていうのもあるだろうし。
何でも取り入れてみるっていう。
なんか面白いよね。
そうですね。
もう本当に自分たちが想像つかないような合わせ方してたり。
本当にすごい。
すごいですね。
僕絶対毎年毎年好きになってるもん。
間違いなく13年前より今の方が。
そういうことね。
もう大好きやん。
愛が止まらんね。確かに。
いやもう絶対作れんもん自分じゃん。
そういうことね。
おかちゃん言ってたもんね。前にも。
で、いつもハテナマークくれるよね。
そういうことなんですか。
今回の僕がセットアップで買ったニューオールドリネン。
じゃあニューオーシュドーオールドリネンっていうか。
古い機械で売った。
セットアップで来てるんですけど。
いいですね。
すごいラペルはついてるけど3つボタンで。
カバーオールとテイラードジャケットを混ぜたような本当に乾燥なジャケットなんだけど。
着ると本当に高級なテイラード着てるような生地のドレープがあり高級感もあるんだけど。
作りは本当に乾燥で。
そのジャケットを七部なんよね。
あれ特徴的ですね。
なんで七部なの?
僕大好きだけど。
めっちゃ七部だから買ったんやけど。
なんで七部なの?
今までそんな作ったことないじゃんっていう。
これは新型なんですね。
新型。
今期の。
普通は長袖じゃん。
ですよね。あの形だったね。
なんでパツッて切った?
ほんまね。
それが着たくて俺んよね。
出来たらかっこいいから。
かっこいいよね。
腹立ってくる。
やっぱそうなりますよね。
51:01
疑問があるほど魅力がありますよね。
それこそスタッフのユウトがマコッちゃんが気に入ってるやつをインスタの撮影で履いたのよ。
マジっすか。
Tシャツインしてね。
ブルゾーン着たんやけど。
弱いね。
24歳の彼があのパンツ履いても絵も言えないぐらい上品なんだよ。
すごいなって思った。
めっちゃかっこいいじゃんユウトって言ったもん。
思わず声に出てしまうぐらい。
大人向けとか子供向けとか。
このブランドってちょっと若い子向けよねみたいなあるじゃん。
大人っぽいよね。
フランクに関してはもうない?
そうですね。
この歳になってそれをよく思いますね。
思うよね。
昔はまだ僕早いかなと思ってた。
僕も思ってた。
やっぱりやっぱり。
だからそれが先入観っていうか。
そういうことね。
フランクリーダーっていうのがそれこそ僕ら世代では本当に神とあがめてもいいんだろうけどソニアパークね。
ソニアパークさんのショッピングマニュアルで紹介されて国内に入ってきてさ。
それが本当に3つの話を2002年とか2003年じゃないかな。
20年くらい前。
20年前ぐらいかな。
それを当時見てた若い僕としてはソニアが紹介するランクの洋服やからまだ早いわって。
当時から思っとったんですね。
そう感覚だった。
なるほどね。
でもそんなことないわ。
でも改めて見返すとソニアのショッピングマニュアルもデザインを超えてやっぱり人のために作ってる洋服ですって書いてて。
そうなんですか。
本当にそうだなって。
歳を重ねるごとに思う。
当時から思っとった。
大好きです。
もう一言。
歳とともにっていうかね。
我々は10代の時から服好きやけどさ。
ずっと。
声裏返ってごめんよ。
おじいちゃんになっても大好きって大きな声で言える洋服ブランドってそこまで多くないと思うよ。
我々もまだ44やけど。
自分が70歳になった時に洋服の話を例えばヨボヨボでね。
俺とまこっちゃんがえーみたいな話でね。
もう何着たのまこっちゃんみたいな話をしたとするじゃん。
そばでもすすりながらね。
そばでチュルチュルチュルして。
遅い遅いわ。
一枚食べるんにね。
54:00
時間かかって。
時間かかりながらチュルチュル食べて洋服の話したとするじゃん。
今何着てんのみたいな。
これええなみたいな。
そん時に絶対フランクは入ってくるじゃん。
むしろ着てきたいもんね。その時に。
絶対入ってくる。
絶対入ってくる。
間違いない。
そうなった時に今僕が言ってたことをずっとお店で言ってることの答え合わせができるよね。
その時になってね。
年を越えて世代を越えて一生愛し続ける洋服ですっていうね。
それが僕一生って言葉は店ではあんまり使えてないけど。
一生かどうかわからんから。
でもようやく答え合わせできるよね。
そういうことね。
ヴィンティッドフランクとフランクをミックスしたコーディネートで向こうへ行きたい。
向こうへ行く。
いやだけど憧れはあるよね。最後に何を着るかっていうこの話ね。
それは絶対考えとかなんかもうそれぞれ。
そうだね。ほんまにね。
ちょっとね。それも見据えた上でちょっと服を選んでいこうかなとは思いますけどね。
そういう点ではレアヴィンテージファブリックのパンツ。
そうなんですよ。
あれはもうすでにね。
僕らよりずいぶん昔から生まれてるじゃん。
記事自体がね。
30年代からね。もうすでに100年近く経ってますよ。
確かにあれはね。
であなたがもうあと40年履き続けたら150年前の記事になるわけ。
そういうことね。
燃やすのもったいないな。
ちょっと置いときましょう。
出しましょう一回。
買いときよ。
これを履いて私は最後迎えたいけども一旦脱がしてこれは保管しておいてくれって。
誰か履ける人がおったら履いてください。
それ価値あるから。一緒に燃やさないでくれって言った方がいいかもしれない。
そうやね。燃やすなって回答があるから。
買い取った方がいいかもしれない。
そうやね。もったいないもったいない。
それはもったいない。
バックヤードトゥークローゼット
この番組ではあなたの洋服に関するお悩み何でも募集しています。
お便りはエピソード概要欄にあるURLからお気軽にお寄せください。
この番組をSpotifyでお聞きの方はフォロー☆でのご評価をいただけると幸いです。
よろしくお願いします。
スロー&ステディプレゼンツポッドキャストバックヤードトゥークローゼット
話はまだまだつきませんがそろそろ閉店のお時間です。
聞いた後、クローゼットの洋服たちが今よりきっと好きになる。
来週もあなたのご来店お待ちしております。
57:15

コメント

スクロール