1. 【10分言語学】志賀十五の壺
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2026-01-10 11:54

#824 古英語 Old English とはどんな言語だった? from Radiotalk

主要参考文献
児馬修 (2018)『ファンダメンタル英語史 改訂版』東京: ひつじ書房.

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育

サマリー

古英語は、アングロサクソン人による侵略から始まり、その後バイキングやノルマン人の侵略を経て形成されています。これにより、言語の性格や構造が変化し、今日の英語の基盤が築かれています。

英語の歴史と侵略
英語の歴史を考えるときに、侵略というのが一つキーワードになります。
現代社会において、英語っていうのは非常に力を持っている国際言語、そのように認識されていると思います。
世界のあらゆる国や地域で話されている英語ですが、
皆さんご存知のように、その故郷は元々話されていたところはイギリス、イングランド、ブリテン島ですね。
政治的にイギリスが力をつけていって、地球上のあらゆる地域を侵略しました。要は植民地化しました。
その結果、オーストラリア、ニュージーランドを含むオセアニアであったり、
新大陸のアメリカ、カナダとか、この辺の国や地域で英語が紅葉語なのは、元々英語の植民地だったからですね。
ですので、この惑星で英語が広く話されている理由は、英語が世界を侵略していったからだ。
そのことは容易に想像できるというか、大英帝国の歴史をね、学校の授業で習った記憶がある方も多いと思います。
その一方で、英語は侵略された言語でもあるんですね。
言語学的に言えば、この侵略された側面の方がむしろ大事かもしれません。
英語で産業革命が起こって、植民地をどんどん海外に外へ外へ求めていった結果、英語が世界を侵略することになったわけですが、
その前の時代ですね、侵略に借り出す以前の時代の英語は、むしろ侵略される側だったんですね。
これはちょっと想像できないかもしれませんが、今回はそんな侵略された英語についてお話ししていこうと思います。
古英語の特性
BGMです。
始まりました。4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。菅原文太です。
番組宛にお便りいただいております。
粉緑茶さんからギフト14回分いただきました。ありがとうございます。
そしてマルさんからもギフト2回分いただきました。ありがとうございます。
この番組ではリスナーの皆さんからのお便り随時募集しておりますので、お気軽にお送りください。
それでちょっと思い出しましたが、2026年1月現在、Apple Podcastでちょっと連携の不具合があって、
多分1ヶ月ぐらい新着エピソードが配信されてないんですよね。
ですので普段Apple Podcastで聞いている方はラジオトークなりSpotifyなり、あるいはYouTubeなり別の媒体で聞いていただけたらと思います。
というこの呼びかけがApple Podcastを使っている人には届かないんですけど、ぜひお好きな媒体で聞いていただけたらと思います。
さて、英語の歴史、特に産業革命以前の英語の歴史を振り返ってみると、民族の侵略というのが3回起こっているんですね。
最初の侵略はアングロサクソン人による侵略で、これはどちらかというと英語の話し手がブリテン島に侵略した、征服した側の出来事です。
日本もそうですがイギリスもブリテン島も島国ですので、その島にいきなり人類がポッと発生したっていうのは考えられません。
人類の長い歴史を遡れば、最初はアフリカで誕生してそこからユーラシアに広がってということですので、ブリテン島にも当然大陸側から人が渡ってきたと考えられています。
このアングロサクソン人という英語の話し手たちがブリテン島に侵略したのは5世紀頃と考えられています。
このアングロサクソン人がブリテン島に初めてやってきた人類であったかというと、そうではなくて先住民がいたんですね。
これはケルト系と言われる、ケルト人と言ってもいいと思いますが先住民です。
この元々ブリテン島に先住民としていたケルト人が話していた言葉の末裔が、現代であればウェールズ語とかアイルランド語とかです。
そういったケルト人が暮らしているところに5世紀にアングロサクソン人と言われる人々が海を渡ってやってきました。
そもそも英語はゲルマン系と言われる言語で、現代であればデンマーク語とかオランダ語とかドイツ語とか、こういった言語と親戚関係というか姉妹関係にある言語です。
アングロサクソン人も現在のデンマーク、オランダ、ドイツの北部の海岸辺りからブリテン島に渡ってきたと考えられています。
ですので英語の歴史の最初の段階というのは侵略する側だったんですね。
ただその後2回に渡って侵略されることになります。
まず一つ目がバイキングによる侵略です。
時代で言えば8世紀から11世紀にかけてのことで、このバイキングと言われる人々が話していた言語はコノルド語と言われる言語です。
実はこれゲルマン系の言語なので、アングロサクソン人が話していた当時の英語、古英語と言われる言語と親戚関係ではあるんですよね。
このバイキングと言われる人々、コノルド語の話し手が8世紀から11世紀にかけて北欧、スウェーデンとかデンマークとかノルウェーとかスカンディナーヴィア半島からブリテン島にやってきたのが2つ目の侵略ですね。
これは侵略された側ということができます。
このコノルド語と言われるバイキングたちが話していた言語が当時の英語、古英語に大きな影響をもたらしました。
そして3度目の侵略が、この侵略もイングランドが侵略された側になるわけですが、ノルマンコンクエストと言われる出来事です。
これは1066年に起こった出来事で、世界史で習ったのを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
このノルマン人と言われる人々が話していた言語は、実はフランス語なんですね。
フランス語はイタリック語派と言われる言語で、英語を含むゲルマン語派とは別系統の言語です。
ちょっとこの辺りが民族と言語がごっちゃになったりとか、あるいは名前がちょっと似てたりして面倒なとこなんですが、
バイキングによる侵略はコノルド語と言われるゲルマン系の言語の話し手たちによるもので、
1066年のノルマンコンクエストは、ノルマン人というフランス語を話す人々による侵略でした。
現代英語でもフランス語からの釈要が非常に多いんですが、それはこの1066年のノルマンコンクエストが原因なんですね。
つまり初期の英語、古英語というのは侵略したりされたりの連続で、最初はケルト人の住んでいるブリテン島にアングロサクソン人が侵略しました。これが1回目の侵略。
2回目の侵略はされた側でコノルド語の話し手であるバイキングによる侵略。そして3つ目の侵略がフランス語の話し手であるノルマン人の侵略。
こういう3つの侵略したりされたりを経て英語というのは形成されていったんですね。
3度目の侵略、ノルマンコンクエストまでの英語、その時期までの英語のことを古英語と言います。英語でオールドイングリッシュ、OEと略されることもよくあります。
この古英語は現代英語と性格が違います。まず単語の語形変化が古英語は豊富にありました。
現代英語でイメージしてみると、大名詞で私、IというのはI my meみたいに形を変えます。
こういった変化が大名詞だけではなくて普通名詞にもあったっていうのが古英語のイメージですね。
そして動詞の変化も現代英語よりはるかに複雑で、現代英語であれば主語が三人称単数で次声が現在のときにSをつけましょうっていうルールがあるわけですけど、
そういった動詞の変化が一人称二人称三人称単数複数それぞれに変化形があって、さらに法ムードと言われる文法範疇も関わってくるので、
名詞にしろ動詞にしろ単語の形の変化っていうのが多かったんですね。
で、それがだんだんだんだん語尾の変化がなくなっていって、その結果現代英語は語順がかなり固定化されているっていうような、そういったシナリオがよく提案されています。
いずれにせよ、古英語、初期の時代の英語っていうのは侵略するだけではなくて侵略される側でもあった、そういったお話でございました。
次回のエピソード
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。番組フォローもぜひよろしくお願いいたします。
お相手はシガ15でした。
またねー。
11:54

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