1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2020-10-21 10:39

#195 この画像の違和感、君は気づけるか!? from Radiotalk

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#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
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みなさんこんにちは、志賀十五です。 今回も志賀十五の壺、やっていこうと思います。
突然ですが、 みなさんはハイパーコレクションを聞いてね
何を思い浮かべるでしょうか? まあ何も
思い浮かびませんよね。 唐突にこんなこと言われたってどうしようもねえじゃねえかってことですけど、なんかかっこいいですね
ハイパーコレクションってね。 戦隊ものの必殺技でありそうな気もしないでもないって感じですが
でもよくよく 見てみるとハイパーコレクションってハイパーなコレクションですからね
普通のコレクションじゃないんだなぁみたいなね。 なんかレアものばっかり集めているのがハイパーコレクションなんだろうか
どうなんだろうか。 全然違うんですね。そういうことではないんですね今日の話は。
ハイパーコレクションっていうのは、 コレクションは確かにコレクションなんですけど
集める方のコレクションはLですよね。 Lのコレクションなんですけどこのコレクションはね
Rの方のコレクションなので コレクトっていう動詞が収集するとかですよね
でそれの Rの方のコレクトだと
修正するとか直すとかいう意味があるので ハイパーコレクションっていうのは過剰修正という意味になるんですね
でこれはですね 劣機とした言語学の用語なんですね
過剰修正、ハイパーコレクションっていうの。 というわけで今日もいつもと同じように言語学の話をやっていくと
いうことになっています。 初めて聞く方もいらっしゃると思うんですけど
まあそういうことをよくする番組だと思ってください。 そういうことっていうのは言語学の話をよーくするってことですね
でちゃんと過剰修正の wikipedia のページがあるんですね
読むだけ読んでみますと 過剰修正はある語形、語法、文法、発音を正しいものであるにも関わらず
社会的に権威のある言語、共通語、標準語、文語、 ガゴ、まあこれ宮城な言葉と書いてガゴですか
などを基準にした類推により 類推っていうのもこれもまあ言語学の用語なんですね
まあそれは置いておいて続けますね。 語用であると誤解し、かえって正しくないものに変えて使用すること
なんじゃこれって感じですね。 ハイパーコレクション、過剰修正、過修正などとも言うということですね
語用であると誤解し、かえって正しくないものに 変えて使用すること
なんかややこしいなって感じですが これはね実際の例を見ると
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わかるかなーって感じですね 例えば九州方言では
せとかぜっていう発音がシェとかジェっていう音になるんですよね まあでもこれもねかなり伝統的な方言だと思いますね今はどうだろうなその
若者がこういった言い方をしているかどうかちょっとわからないんですけど 伝統的にはシェとかジェっていう発音になると
その方言の話者の意識として 標準語共通語
でせとかぜっていうのは我々の方言ではシェとかジェになっちゃうんだっていう意識があってですね これはまあ言い方が悪いですけど鉛だ正しくないみたいな
誤解というかねそういう意識があってですね でそれが元となってですね
有名な話なんですけど国鉄が jr になった時にこの jr のジェっていうのが
あこれは方言だから直さなきゃっていうことで jr っていうふうに発音しちゃうみたいなね こういうことが実際あったみたいなんですこれ結構ね
社会言語学って言って社会と言語の関わり合いを見る学問があるんですけど言語学の 一分野に
でよく取り上げられる例なんですよね シェとかジェっていう音はこれは鉛だから直さなきゃ直さなきゃっていう意識があって
で jr であっているところを jr と言っちゃうみたいなものですね だからこれはまあ社会的に権威のある言語
を基準にした類推というのはこういうことなんですね つまり我々の方言でシェとかジェっていう音は
権威のある言葉ではつまりいわゆる共通語では シェとかジェっていう音になるんだっていうそういう類推ですね
によって jr が jr になってしまったということですね これ他にもね外国語学習とかでも起こったりするんですよね
例えば もう外来語として日本語になってしまっているプレゼントとか
ストレートとかこういうまいわゆるカタカナ語っていうかね こういったものは
英語の発音では最後のとっていうのはシーンだけで プレゼントとかストレートみたいに
シーンだけで発音しなきゃいけないみたいな意識が働いてですね それからかっていう単語がモスキート
このとはプレゼントとか ストレート
と同じようにモスキートって言ってしまうみたいな ものがあるんですよねこれ過剰修正なんですけど
本当はモスキートウ 英語でも t の後に母音が出てくんですよねモスキートウで
なのにまあいわばいつもの癖みたいな感じでプレゼント ストレート
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モスキートみたいにやっちゃうみたいなねこういうのよくあるんですよね だから時々ちょっとイレギュラー的に感じてしまうかもしれないですよねこれね
モスキートウで トウっていう発音になるんですねこれ実は
でこれもまあ 権威のある言語
って感じではないですけどまあ学習言語ってことでねまあそういう 過剰修正は起こり得るということなんですね
で本日のトークの サムネイルっていうんですか画像見ていただくとですねちょっと崩して書いてあるんですが
これね不死身通りって書いてるんですね ってねこれちょっとね
おかしいと思われませんかね不死身通り こういう道の通りの時は不死身通りでおっていう字で書くべきとこなんですよね
ただここでは不死身通りってウと書いてるんですね まあこれ僕が撮った写真ですけど全国山ほど不死身通りってあるんですよね
富士山ってどっからでも見えたんでね そんなことは置いといてこれもね一つのハイパーコレクション
過剰修正だと思いますね というのも日本語で大って伸ばそうとは
うと書くことが非常に多いんですよねなんでもいいですけどお父さんとか
工事中とか 賞賛があるまあ何でもいいですけどそういうふうに
なんか大で伸ばそうとは腕書くんだっていうね まあある意味これも
規範意識というか 書き言葉の方が権威があるって考えてももしかしたらいいかもしれませんね
いずれにせよですね大手伸ばそうとはうと書かなきゃいけない 書かなきゃいけないという意識が働いて
この不死身通りでをでいいところも うに直してしまったとそういう例だと思いますね
しかもこのようにね半永久的に残るものも ハイパーコレクションによってこうなってしまってるんですね
まあこれね日本語の歴史とも深い関わりがあるんですよ当然ね この大で伸ばすのをで書くものは古くは
歯皮不平歩の音だったんですよね なので歴史的金遣いでは
と放りと書いたものなんですね ただまあ歯行転向って言ってその日本語の歴史の中で
単語の途中の歯皮不平歩ははいうえおっていう音にしましょうみたいな しましょうじゃないけどそういう音変化があってですね
通りという音になっちゃったんですね で現代金遣いに直すときに
その歯皮不平歩は 例外一部例外がありますけど全部あいうえおに直してしまってるんですよね
でその一部例外っていうのが 僕はのはとかあっちへのへとかですねこういったものは歯とかへで書きますけど
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そういった例外を除いてすべてあいうえおに直してしまっているので この通りもと放りと書かず通りと書くと
まあこういうのは他にもありますね氷とかもそうですねこうおーりー のをっていうのもまあ歴史的金遣いではほとか言ってたものですね
で僕はねちょっと調べたわけじゃないですけどその大手伸ばす音が歯皮不平歩に由来して いるのかそれとも
うに 由来しているのかどっちが多いのかちょっとわかんないんですが
まあでも看護の方がねぇ そういうのが多いんじゃないかと思うのでそう考えるとやっぱ
腕書くものの方が 数としても触れる機会も多くて
で今回のように不死身ど売りとね腕書いちゃうってそのハイパーコレクションが起こっ ちゃったんじゃないかというふうにねちょっと推測いたします
というわけで今日のお話はですね 言語学の用語の一つであるハイパーコレクションっていうねまぁそういった
現象のお話でした 合ってるのに何だろうな
一周回って間違っちゃうみたいな 一周回ったらあってのがまあよくちょっとわかんないですけどとりあえずそういうものですね
皆さんもね身の回りのものをちょっと 見回してみたらもしかしたらね似たような現象があるかもしれませんもしねそういう発見
があったらお便りいただけたらと思います というわけで最後まで聞いていただいてありがとうございましたまた次回お会いしましょう
ごきげんよう
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