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番組宛てにお便りいただきました。ありがとうございます。
エピックさんからギフトと一緒にいただきました。
シャープ840聞きました。
ついでにシャープ589も再び聞きました。
ありがとうございます。
3分50秒あたりで、他動詞の目的語とありますが、他動詞の主語ではないでしょうか。
これ多分そうだと思います。なんかごっちゃになっちゃってるかもしれません。
収録で紹介されていたサプライヤー・プロヴァイドは、
T-to-for-Rのインディレクティブ、
R-with-Tのセカンダティブ、
R-Tのニュートラルの3つの型を1つの動詞が持っている点で、
とても興味深いと思っています。
ということで、エピックさんお便りどうもありがとうございます。
これは各配列というかアライメントの話のエピソードで、
特に副多動詞と言われるものですね。
お便り中にあったサプライとかプロヴァイドっていうのは、
どちらも与えるみたいな意味で、
要は目的語っぽいものが2つ出てくる動詞なんですよね。
で、副多動詞で2つ出てくる目的語ないし目的語っぽいものを、
それぞれTとRと呼びます。
わかりやすく言えばTっていうのはプレゼント、もののことで、
Rの方はその受けて、人ですね。
そのプレゼントをもらう人、人に限らないですけど典型的には人がRです。
で、サプライとかプロヴァイドっていうのは、
TもRも、要はものも人もどちらも目的語になりうるという点で、
面白いなっていうようなお便りでございました。
で、日本語で考えてみると、
与えるっていうのを副多動詞の典型的なものと考えると、
子供に本を与えるとかなので、
本というプレゼント、Tが本をっていうふうに、
をがつく目的語扱いになってるんですね。
で、Rの方のこの例だと子供っていうのは、
子供にっていうふうににがついてますので、
Tが目的語として扱われているタイプです。
で、英語のプロヴァイドもサプライもあるいはギブもそうですけど、
二重目的語交文っていうのが可能で、
TもRもどちらも目的語扱いされることがあります。
で、私に本を与えろみたいなものだと、
RのmeもTのa bookもどちらも目的語ですね。
今回はこのRとT、どちらがより目的語っぽいと言えるのか。
日本語だったら本を与えるっていうふうに、
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Tにをっていうのがつくので、
やっぱりTの方が目的語らしいんじゃないかと思われるかもしれませんが、
Rの方、子供に本を与えるの子供の方も、
一応目的語っぽい特徴はあるんですね。
このあたりをちょっと深掘りしていきましょう。
BGMです。
始まりました4月15日のツボ。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
暴れん坊将軍です。
マーキングというか標識というか、
その名詞にくっついている助詞という点に限って言えば、
日本語はTの方が目的語です。
本を与える、子供を与えるっていう言い方はできないので、
言えたとしても子供はT扱い、
人心売買的な意味合いになっちゃうので、
副他動詞の2つの目的語っぽいもののうちのRの方は、
子供にっていう風ににがつくので、
その見た目の上というかね、
標識という点では目的語ではありませんが、
子供に本を与えるのRである子供も、
実は目的語っぽい振る舞いを見せることがあります。
それは受動態で子供に本を与える。
受動態っていうのはれるられるがつくもので、
典型的には目的語が主語になるんですよね。
なので、本が子供に与えられる。
こういったものが受動態です。
本が子供に与えられるだったら、
Tが主語になっているわけですが、
その一方で子供が本を与えられるという言い方もできます。
つまりRも受動態の主語になれるという点で、
目的語っぽい特徴があるんですね。
見た目の上では子供にっていう風に目的語とは言えない、
Oではないマークがついているんですけど、
子供が本を与えられるという風に、
受動態の主語になることができます。
実はこういったことは世界のあらゆる言語で指摘されていて、
複多動詞の2つの目的語のうち、
R、動作の受け手の方が受動態の主語になりやすいという傾向があるんですね。
これは一応説明としては、
さっきもちょっと言いましたけど、
Rっていうのは典型的には人なんですよね。
専門的には優先性が高いとか言ったりしますけど、
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受動態受け身分の機能の一つとして、
人間ないし優先性の高いものを主語にするというものがあります。
わかりやすいのはトラックが私を引いたよりも、
私はトラックに引かれたの方がより自然だと思います。
それは私という人間を主語に置く受け身分、
受動態の方が好まれるというか、
そういう機能が受動態にあるんですよね。
Rっていうのはプレゼントの受け取り手で、
人間であることが典型的です。
そういった点で、複多動詞文ではRの方が目的語になりやすいんですね。
これはなかなか面白いですよね。
同じ説明が相互態にも言うことができて、
相互態っていうのは英語で言うとeach otherみたいな、
日本語だったらお互いにみたいなものですけど、
このお互いっていうのは目的語の位置を占めることがあるんですよね。
我々はお互いを褒めたとか、
お互いを認め合ったっていう風に。
このお互いっていうのが出てくる、
相互態になるのはやっぱりRなんですね。
Rっていうのは繰り返しですけど、
人間であることが典型的なので、
日本語でもそうですよね。
我々はお互いにプレゼントを贈り合ったみたいに、
Rにお互いっていうのが出てきやすいんですね。
ですので、少なくとも受動態とか相互態においては、
Rの方が目的語っぽい特徴を示すことが多いんですね。
逆にRではなくてT、プレゼントの方が目的語っぽい特徴を示すのはどんな時かというと、
これあるっちゃあるんですけど、
日本語には馴染みがない現象で、
名詞包含においてはTの方が包含されやすいと言われています。
何のこっちゃって感じだと思うんですけど、
名詞包含っていうのは目的語が動詞と一緒くたになる、
それで新しい複合動詞を作るみたいな現象で、
日本語風に考えれば、
ジュースを飲むからジュース飲みするみたいな感じです。
ジュース飲みするという新しい動詞を作るのが名詞包含です。
この時に複多動詞において動詞と一緒くたになる、
名詞包含を起こす、名詞包含になるのはTの方がなりやすいと言われています。
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なので、本を与えるから本を与えするみたいな言い方が作られやすくって、
子供に与える、この子供のRの方を動詞と一緒くたにして、
子供与えするとはなかなかならないそうなんですね。
あとは、これは英語に限った話ですけど、
英語においてはRよりTの方が関係性化されやすい、容認されやすいそうです。
つまり、
教授にあげた本という言い方は全然容認されるんですが、
The professor that I gave the book.
Rを関係性化して、私が本をあげた教授という言い方は英語では容認度が落ちるそうなんですね。
つまり、この点に限って言えば、英語ではTの方が目的語っぽいということです。
これも冒頭でお話しましたけど、
giveっていうのは英語では二重目的語構文とれますので、
I gave the professor the bookという言い方ができて、
the professorもthe bookもTもRもどちらも目的語になれるわけですけど、
関係性化においてはTの方がより真の目的語に近いということなんですね。
このように副多動詞は2つ目的語っぽいのが出てきて、TとRというのがあるわけですけど、
それが見た目の上ではOがついたり2がついたりして、
どちらが目的語として扱われているかというのが標識としては示されるわけですけど、
ただ受動態とか相互態とか名詞方号とか関係性化とか、
いろんなその文法的な現象において、
どちらがより目的語っぽいかというのは現象ごとに異なるんですね。
それがなかなか面白いことではないかなと思います。
というわけで今回のエピソードはここまででございます。
関連エピソードがあるのでぜひリンクから飛んで聞いてみてください。
番組フォローまだの方はよろしくお願いいたします。
お相手はシンガ15でした。