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始まりました、志賀十五の壺。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
今年は鬼滅の刃の年って感じですよね。
まあコロナとかね、いろんな影響はありましたけど、まあすごい盛り上がりで、
映画もそうだし、アニメもそうだし、もちろん原作の漫画もえらい売れ行きで、
一大ブームといったところでございますね。 どうですか、皆さん、
鬼滅の刃は見てらっしゃいますかね? 読んでらっしゃいますかね?
僕はね、あの全然なんですよ。
昔はね、ジャンプも読んでたんですけど、 もうね、ジャンプとかそういう
週刊の漫画雑誌も読まなくなって久しいもんですから、
漫画の方では全く終えてないんですよ。 ただね、第1話はちょっと読んだ記憶があるんですけど、
まあそれっきりで全く内容も覚えてないんですよね。 アニメの方もね、元来アニメをそんな見ないので見てないということなんですけど、
今後ね、なんかタイミングがあれば、見るとか読むとかそういうことあると思います。 今はそのタイミングじゃないんだと思いますね。
だから全然毛嫌いしてるとか食わず嫌いだとかそういうわけではなくて、 なんとなくなんか今はそのタイミングじゃないかなという気がしています。
面白いらしいのでね、いつかその手にする機会を楽しみにしておこうと思います。
おしまい。いやおしまいじゃないんですけど、今日のテーマはその鬼滅の刃を無理やり言語学の話に結びつけようということなんですよね。
この番組初めて聞くっていう方もいらっしゃると思うので、 ざっくり言っとくと言語学とか言葉の話をよくしてるんですよ。
今回も例に漏れずそういうことをやってるってことなんですが、 ただ先ほど申し上げました通り全く内容はわかんないので、タイトルぐらいしかどうのこうの言えないんですけど、
それで十分というか、まさにタイトルの鬼滅っていうところをちょっと話したいんですよね。
っていうのが、 これ鬼滅じゃなくて滅起じゃないのかなと思ったんですよね。
当然これ漢字の熟語っていうことなんですけど、 普通こういう漢字の熟語っていうか、こういうっていうのは鬼を滅するとか鬼を滅ぼすっていうことだと思うんですけど、
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こういう目的語と動詞の組み合わせの場合は、 中国語の語順に合わせて動詞、目的語っていう順番になるはずなんですよね。
何でもいいですけど、 閉店とか店を閉めるっていうのは閉店ですよね。
あと本読むことも読書とか顔洗うのも洗顔っていうふうに、 いくらでもこういう例はありますけど、
動詞、目的語の順番なので、鬼を滅ぼすんだったら、 滅起じゃないといけないんじゃないかなと思うんですね。
これが動詞が後に来たら、主語、動詞っていうふうに多分解釈されるんですよ。
そういう漢字の熟語のパターンももちろんあって、 その場合は主語として解釈されるので、
例えば骨折とかですよね。骨が折れるで骨折、 腹が痛いで腹痛、日が落ちるで日没、
頭が痛いとかも頭痛ですよね。
で、鬼滅の刃の鬼滅っていうのはむしろこっちのパターンですよね。 滅の方が動詞なんだから。
ってことは鬼を滅ぼすじゃなくて、 鬼が滅びる刃ってことになっちゃいますよね、自動詞。
なんかそっちの方がある意味平和っていうか、 持ってるだけで自動的に鬼が滅んでくれるみたいな意味になっちゃいますよね。
なので僕は鬼滅の刃って随分前からタイトル自体はもちろん知ってるので、
それを初めて見た時に思ったのは、 これ滅起じゃねえのかなってずっと思ってるんですよね。
ただね、これは申し訳ないですけど、 さっき言ったように内容全く知らないので、
鬼がどんどんどんどん滅んでいく、 何もしないでも滅んでいくっていうストーリーかもしれないので、
その場合は鬼滅の刃であっていると思うんですけど、 そうではないですよね。
多分アクションシーンとかあるから多分違うと思うんですけど。
あとはね、この意味だけじゃなくて音の問題ももちろんあって、
滅起の刃って言ったら、 刀が滅起なのかよってなんかそっちの意味になっちゃうんで、
それよりは実装的にも音的にも鬼滅の方が確かにしっくりくるんですよね。
でね、これもまた申し訳ないことに、
そういうことを作者の方がどこかでインタビューとかで お話しされている可能性はございますので、
もしそういうのを知っている方がいらっしゃったら教えてほしいんですけど、
それとこれも強調しておきたいことは、 これはディスってるとかそういうわけではなく、
鬼滅っていうのを言語学的に見た場合、 そういうことが言えるっていうことです。
さっき言ったように中国語の語順に従っているってことは、
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中国語って主語、動詞、目的語っていう順番の語順なので、
だから漢文とかで例点とか1,2点とかつけて、
その語順を無理やり書いて日本語みたいに読んだりしましたよね。
そういうこともあって、動詞が2番目に出てくる場合は、やっぱり主語、動詞なんですよね。
それが骨折とかですよね。
動詞が先に出る場合は、やっぱり動詞、目的語って解釈されて、
読書みたいにそういうパターンがあるっていうことなんですよね。
ただ、日本語にはこの鬼滅と同じ語順の、
つまり目的語、動詞っていう割とレアなパターンの熟語っていうのもないことはないんですよね。
これは心配とかですね。心配って心を配る。
なので、本当は配信みたいになりそうなものなんですけど、
心っていうのが先に出てるんですよね。
これ心が何か配るわけではないですし、あるいは体操とかもそうですね。
体を操るんだったら相対になりそうなはずなんですけど、これ体操になってると。
鬼滅も一応このパターンといえばこのパターンですね。
珍しいパターンで目的語、動詞っていう順番になってるっていうことなんですね。
でもやっぱりこれはさっきも言ったように、音のイメージとか字面のインパクトとかで、
鬼滅っていう風なタイトル、鬼滅の刃っていうタイトルになさったんだと思いますね。
本当に内容も知らずにこういうことを言うのは申し訳ないんですけど、
もしご存知の方いらっしゃったら教えていただきたいと思います。
逆に言うと、こういう目的語、動詞っていうパターンの漢語の熟空語っていうのは珍しいはずなんですよ。
圧倒的に読書タイプ、つまり動詞目的語のタイプが多いはずなのに、
これだけ世間に鬼滅の刃っていうのが受け入れられてるっていうのは、それだけ勢いというか力があるっていうことですね。
そして多分今僕がした話は誰かしらがもうすでにやってるはずですね。
もうブームになってしばらく経ってますし、
言語学興味ある人だったら、この鬼滅っていう語順がおかしいことに気づかないはずがないので、
探せば多分どっかしらで誰かしらが言ってると思います。
そちらももしご存知の方いたら教えていただけたらと思います。
あとこれも僕の薄い薄い知識ですけど、
作中に出てくるので鬼殺隊っていうのがあるのかな?
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あってますよね読み方鬼殺隊。
これ鬼を殺す隊って書いて鬼殺隊のようですけど、これも同じ語順ですね。
殺鬼隊になりそうなもんですけどね。殺虫剤とかと同じようにね。
だからある意味で鬼滅の刃に出てくる他のものはわかんないですけど、
そのタイトルとか鬼殺隊とかっていうのは、
日本語の漢語の熟語のルールからは逸脱しているものってことになりますね。
それが良い悪いではなくて、そういうのが見られるってことで、
これはもちろん作者の御峠先生のセンスによるものだと思いますけど、
そういう目で見てみても面白いですね。
というわけで、今日のトークは失礼ながらも全く中身を知らない鬼滅の刃を
無理やり言語学に関連付けてみたというお話でございました。
こういう話をよくやっているので、よろしかったら今後のトークとか、
あるいは過去にやったものでも、もしかしたら面白いものもあるかと思いますので
聞いていただけたらと思います。
よろしかったら番組フォローをお願いいたします。
ではまた。ごきげんよう。