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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ハットリ平治です。
四大文明っていうのを、歴史の時間にやりましたよね。
メソポターミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明、こういうふうに
4つの文明が起こってっていうようなことを、歴史の時間の最初の方にやります。
これらの文明に共通しているのは、大きな川があったっていうことですよね。
メソポターミア文明だと、これ2つ川が出てくるんですけどね。チグリス、ユーフラ、セス川。
エジプト文明だとナイル川。インダス文明はインダス川。
中国文明は甲賀っていうふうにね、この大きな川のそばに文明が栄えたということですけど。
ちなみにね、このメソポターミア文明のメソポターミアっていうのは、
まさに川の間、川の中間みたいな意味なんですね。
メソポターミアのメソっていうのが中間で、ポタミアっていうのが川にあたるわけですけど、
このメソっていうのは音楽で、メゾピアノとかメゾポルテみたいな記号があるわけですけど、
音楽やる方はご存知だと思うんですけど、やや弱くとかやや強くっていう、あれイタリア語ですけどね。
そのメゾっていうのと語源としてはね、一緒だと思います。
ポタミアの方が川というわけですけど、これはね、英語でカバをヒポポタマスって言うんですよね。
このヒポポタマスのポタマスの方が川です。
じゃあヒポっていうのは何かというと、これ馬なんですね。
だからまあ、馬、川っていうか、川の馬っていうのがカバにあたるわけですけど、
これはたまたまね、漢字と一緒ですよね。漢字ではカバっていうのは川の馬と書きますので、
まあこういうふうにね、語源を遡ってみると色々面白いことがわかります。
カバ最強説っていうのがありますよね、最強動物でね。
皮膚がすごい分厚いらしいんですよ、カバってね。
皮下脂肪もあって、皮下脂肪を含めて厚さが20センチとかだったかな。
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だから全然パンチとかしてもね、打撃が届かないということで、重心も低いですしね。
あれで突進されたらちょっとたまんないですよね。
あるいは増加。やっぱサイズが物を言うんでね。
やはりこの辺の動物が最強ということになるんではないかと思います。
それはそれとしてですね、今回のエピソードはこの四大文明の中でもインダス文明についてお話ししていこうと思います。
インダス文明っていうのはさっき言ったようにインダス川沿いにね、繁栄した文明ですけど、インドですよね。
ハラッパとかね、モヘンジョダロっていうような遺跡が残ってるわけですけど、
そういったところでインダス文字っていう文字が発見されてるんですが、
これがね、解読できてないんですよね。
他の文明にも文字っていうのは開発されていて、
エジプトのヒエログリフみたいなんとか、クサビ型文字とかね。
中国文明だと漢字っていうのが作られて、日本にも渡ってカナに変わっていったわけですけど、
そういうふうに現代にこう脈々と受け継がれているものもあれば、
インダス文字のように途絶えてしまったものもあります。
というかそもそもこのインダス文明っていうのは、他の文明と比べるとこう断絶した文明なんですよね。
でこの辺の話もね、世界史でやってるはずなんですが、
インダス文明というのはアーリア人の侵入によって滅ぼされたと、こういった説があるんですよね。
なんとなく聞いたことあるというかね、記憶を呼び起こした方もいらっしゃると思いますが、
このアーリア人と言われるような人はインドヨーロッパ語族の言語の話し手だったと考えられていますので、
具体的に言えばサンスクリットとかね、その後のインドイラン系の言語にこう受け継がれていくわけなんですけど、
ウルドゥとかヒンディとかね、こういった言語がインドヨーロッパ語族の言語ということになっております。
ということはインダス文明で話されていた言語っていうのは、
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アーリア人の話していた言語にこう取って変わられてしまったということで、
インダス文字が何かを表している、言語を表しているとしても、その言語っていうのが何なのかっていうのもよくわかってないんですね。
一説によるとドラビダ系の言語だと考えられています。
このドラビダ系の言語っていうのはインドの南の方で話されている言語です。
おそらくドラビダ系の言語で一番有名なのはタミル語だと思うんですが、
下からやってきたアーリア人に追いやられる形でドラビダ系の人々が、
現代の南インドに固まっているというふうなことが一説としてあります。
このドラビダ系の言語、特にタミル語と日本語っていうのが、
語族が一緒というかね、系統が一緒だっていうような説がね、かつて日本でもあったりしたんですけど、
今ではそれは否定されています。
その先住民的なインダス文明の担い手だったのが、
ドラビダ系の人々かどうかは置いといて、ひとまずインダス文明っていうのはアーリア人によって滅ぼされて、
その後カースト制とかがね、できたっていうようなことも言われています。
そういったわけで、インダス文明っていうのは滅ばされちゃってるので、
インダス文字を含めてですね、結構謎が多い文明なんですよね。
インダス文字とよく似たロンゴロンゴ文字というのがあります。
これはどこで使われていたかというと、なんとイースター島です。
あのモアイがいるところです。
このインダス文字とロンゴロンゴ文字っていうのは非常によく似てるんですが、
おそらくね、偶然ではないかなと思います。
さすがにインダス文明の二大帝たちが太平洋を渡ってイースター島まで行ったとは考えられないんじゃないかなと思います。
時代的にもね、その文字ができた時期っていうのは全く違いますので、
ロンゴロンゴ文字の方はもっと最近の文字ですので、
二つの文字の間にはね関係がないと考えられるんですけど、
まあ確かにね、実際に見てみるとね、すごい形に似てるなと思います。
こっちのね、ロンゴロンゴ文字の方も未開録なんですよね。
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で、このイースター島のロンゴロンゴ文字の面白いのは、
その書き方というか読み方っていうのが面白くって、
牛公式という読み方、書き方をしています。
どういうことかというと、我々の読み方っていうのは、
ひとまず横書きで考えますけど、
左から右に行って、で最後まで読み終わったら、
左から右へっていう風にこう、視線が飛ぶわけですよね。
これがアラビア語だったら右から左になるし、
縦書きだったら上から下になるわけですけど、
いずれにせよ、その行の一番最後まで行くと、
行の先頭まで目線を飛ばさなきゃいけないんですが、
牛公式というのは、その文字の書き方っていうのが、
一筆書きみたいにこうなってるんですよね。
で、特にそのロンゴロンゴ文字っていうのは、
一番最後まで行ったら、ひっくり返してこう、
次の行を読むっていうような書き方になってるので、
奇数行と偶数行で文字が点灯してることになるんですよね。
これもなかなか面白いですよね。
ちなみに古代ギリシャでも牛公式という書き方はあって、
古代ギリシャの場合はひっくり返すことはなくて、
そのまま一筆書きのように書いていくというようなものがあります。
つまり、鏡文字みたいになるんですよね、偶数行が。
というわけで今回は四大文明から始まり、
最終的にはちょっと一風変わったね、筆記方式の話でございました。
ではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
お相手はシガー十五でした。
またねー。