まずですね、この火星探査機のマーズ・クライメート・オービター、 こいつはどんな探査機だったかっていうと、こいつはですね、火星の気象や気候、あと待機中の酸素とか水素ですね、
量を観測するために作られた火星探査機です。 今から20年以上前ですね、1999年にアメリカのロッキード社、
これ結構有名な会社ですね、今も。 ロッキードって言ったら、まあ多分ピンとくる人も結構多いんじゃないかなと思うんですけど、
ここによって製作された探査機です。 ロッキードが作って、NASAによって火星に打ち上げられたと。そういう探査機ですね。
この頃はですね、NASAが火星探査に非常に力を入れていて、 Mars Surveyor Program っていうミッションを掲げてですね、
すでにもう数十台の探査機を火星に送り込んでいた時代です。 こういう幾多の成功で勢いを尽いていたNASAはですね、
さらに火星の深い探査を目指して、1998年から1999年にかけて新しいミッションをスタートします。
そこではね、火星の気候とか、待機の状態とか、あと水があるのないのとか、かなり踏み込んだ調査を行うことを前提としていました。
すごい機体を集めてて、その機体に応えるべく開発されたのが、2台開発された火星探査機があるんですけど、
そのうちの1台が今回の事故で消失してしまう Mars Climate Orbiter というやつですね。
ちょっと話しとれるんですけど、この宇宙の話をするたびに毎回思うんですけど、本当にすごいよね、この、なんて言うんだろう、
1998年って言ったら、まだパソコンもね、まあまともに普及しているような時代ではないし、
電子機器だってそんなに性能が良いとはお世辞には言えないですよね、この時代は。
なのに火星まで探査機を飛ばせちゃうんですもんね。 これすごいですよね。もっと言ったら、
アポロ11号、だから月面着陸なんて1969年ですよ。 これ凄まじいよね、本当にもうなんかファミコンみたいなスペックの
電子機器とかPCしかないのに月に行くっていうのはなんか、すげーなーって毎回こういう宇宙の話をしていると思うわけですね。
なんでこの非常にですね、スペックの高いPCに恵まれた、この環境だったらもっとすごいことやらないとなって、
今の時代の技術者は非常に思いますよね、この時の話を聞くと。 っていうのはちょっと去っておいてですね、話を戻しますけども、
Mars Climate Orbiterは打ち上げ自体を無事に成功して火星に到着はしたんですね。 ただ、ただですね、ここからがミソですね。
火星の上空の140キロから150キロの軌道に入る予定だったんですけど、 なぜかその想定よりもかなり低いですね。
高度57キロという軌道に乗ってしまいます。 でですね、このまあ結局目標としてた高度と100キロぐらい狂いがあるわけですね。
なんでこの100キロの高度をですね、下がってしまう時に大気との摩擦を受けて発熱して、 搭載していた機器に深刻なダメージを受けてしまうと。
その結果完全に通信が不能になって、コントロール不能に陥って、 その後、結局復旧を期待するも虚しくですね、
Mars Climate Orbiterが再び姿を現すことはなかったわけです。 なんでこの広大なこの宇宙で迷子となってしまってですね、
今この瞬間もこの火星探査機というのは宇宙のどこかに彷徨っているんですね。
ジョジョの奇妙な冒険のカーズ様と同じですね、考えるのをやめて戦ってるわけです。 ちょっとジョジョのネタわかんない人はね、すみません。
資金をね意味として理解するとか じゃあ具体的に何をすればいいんですかっていうことですけど
僕がお勧めしているのは 手計算です
というのもですねこれまあ僕は新人の頃ですね散々やらされたことなんですけど まずは紙を使って手計算してみましょうねと
紙を使って計算して設計してみませんかということです あのねまあ本当に入社して1ヶ月ぐらいですね
エクセル禁止ネット禁止 カタログと教科書と紙ですねペンはいはいどーん
これでちょっと不動形の設計をやってくださいというアナログなトレーニング これを上司から命じられました
配属されて1ヶ月ぐらいやることほとんどないんでひたすら紙に計算を書くというのを やってたんですけど
上司曰くですね設計最近はやっぱ計算ができる 設計者が少ないとそれだけツールが便利じゃんってことなんですけど
この設計者のね計算ができないっていうのはちょっとまずいとまずは手計算で肌感覚 数値に対する肌感覚を身につけてくれということでこのトレーニングをやってました
まるまる1機種分のですねまあ駆動計算やったんですけど 結局計算書は手書きで何十枚にもなりますよね
時間にかなり余裕があったんですよ新人の時に だからまあこの式の出どころはどうなんだろうとか
どういう流れに導かれてどういう流れに導かれた公式なんだろうとかね 結構深くまで突っ込んでこうゆっくり見ていくことができたんですよ
で結局この最初の経験がめちゃくちゃ良くてこれでかなり 肌感覚っていうのをつかむことができたと個人的には思っています
これ以降ですねまあ新しい分野の設計計算を行うときは必ず最初はですね 紙で計算するようにしています
毎回同じ計算を繰り返すとかこれはもう汎用的に使えるなっていうものは自分でエクセルを 作って自動化してますけど
基本的に人が作った計算エクセルをそのまま信用して使うってことはありません 極端なんですけどネット上にもいろんな計算ツール落ちてるんですけど僕それは全部それも
全部信用してないです 自分でしっかり中身を理解して使った使った作ったツールしか基本的には使わないっていう
スタンスでずっと設計やってました こうやってね手動手計算で式の意味と向き合いましょうねとアナログな方法なんですけど
これがやっぱ計算の肌感覚見つけるために一番いいのかなと思ってます なかなかね忙しい業務の中でさ
毎回手計算なんてやってられないんですよ ただやったことない計算であれば1回はね式のでどころとか意味を追うべきだと思います
それをやってるかどうかでやっぱ将来大きな差になると思うんで これから新人の方とか接近者を目指す方っていうのは結構ね
式ボンって持ってきてここに代入すりゃなんか計算できるじゃんってあるんですけど まず意味を追うっていうのをしっかり意識してほしいなと思います