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2023-06-17 18:36

#34 知ってる!? ものづくりのオリンピック~技能五輪~

熱いのはオリンピックだけじゃない!!

ものづくり技能のオリンピック・・・技能五輪も熱いのだ!!


なのに意外と皆さん、技能五輪のこと知らないんだよね。

これだけ知っていれば恥ずかしくない、技能五輪の情報のアレコレ、ラジオにまとめました!!

あとは会場に足を運ぶだけですぜ!!


技能五輪について⇒https://worldskills.jp/

技能五輪YOUTUBE⇒https://www.youtube.com/watch?v=17RYY_4CR8Q

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どうも、しぶちょーです。今回もものづくりのラジオをやっていきたいと思います。 このラジオは産業機械の技術者である私が、ものづくりに関するトピックを、主観を交えながらザックバランに紹介するラジオです。
小難しい技術の話はしないので、何か作業をしながら聞いていただければ幸いです。 皆さん、オリンピックは知ってますよね?
あのー、コロナでね、人波乱ありましたけど、2021年には日本でも開催されて、非常に大きな盛り上がりを見せました。
言わずと知れたね、世界一を決めるスポーツの祭典です。 では皆さんは、技能オリンピックをご存知でしょうか?
技能五輪なんて言いますけど、聞いたことありますかね? これもこの名の通りですね。ものづくり技能のオリンピックです。
最近ね、あの感じたことがあるんですけど、意外と皆さん技能五輪について知らないんですよ。 私は産業機械のメーカーに勤めてますけど、
ものづくりに密接に関わっているにも関わらず、周りの技術者の人ってね、ほとんどみんなが、「ん?技能五輪って聞いたことあるようなないような?」って感じなんですよね。
これはいかんですよ、本当に。 というわけで、このラジオはですね、技能五輪についていろいろと皆さんに伝えていけたらなと思います。
とりあえずこんだけ知ってて恥ずかしくないだろっていうところまで、このラジオでわかるはずです。
というわけで、今回のテーマは知ってるものづくりのオリンピック技能五輪となります。
最初はね、本当に疑問だったんですよ。なんでみんな技能五輪知らないんだろうって。 どうやって生きてきたら技能五輪を知らずにここまでたどり着けるのかなって本気で思ってたんですよ、割り返し。
例えばさ、周りにオリンピックって何?みたいなやついたら、なんだこいつって感じするじゃないですか。 本当にそんな感じに思ってたんですけど、ただ冷静に考えてみるとですね、
当たり前でして、僕は工業高校出身だから技能五輪知ってたんですね。 ただそれだけの話です。
僕、工業高校の機械科出身なんですよ。で、設計とかね、工作機械とか機械系の勉強ってその頃からしてます。
で、工業高校って基本的にですね、ほぼ卒業と同時に就職します。 私の学校も例に漏れずそうで、9割近くは就職で、代わり者1割だけが進学するっていう感じです。
で、私はね、あの大学に進学したんですけど、同級生のほとんどは就職しました。 でね、今はどうかわかんないんだけど、工業高校からの就職って明確なエリートコースってのがあるんですよ。
当時はね。それがですね、技能五輪の強化選手枠で大企業に就職するということなんです。 私の書いてた学校だと、それはね、とんでもなくめでたいことなんですよ。
技能五輪の選手枠として企業に就職するっていうのは、もうエリート中のエリートですね。 感覚的には、新学校で言ったら東大合格ぐらいの扱いだと思います。
多分ね、多分、ベクトルは違うけど、まあ工業高校出身の私としてはそれほどインパクトがあることだったんですね。
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高校の時ね、私の仲良くしてた友人で、高校の選板全国大会のチャンピオンがいたんですね。 まず選板の全国大会ってなんだよって思うかもしれないんだけど、
工業高校のインターハイみたいなのがあるんですよ。 そいつはね、2年生にして3年生の先輩たちを打ち破って全国制覇するっていう、まあ天才、
過去の天才ですね。そういう奴がいて、なんか内閣総理大臣と握手してる写真が新聞に載ったりとか、とにかく大活躍だったんですけど、
その友人クラスの技能者が技能五輪の強化選手として大企業に就職したりしてました。
そういうレベルのエリートコースなんですね。技能五輪の選手って。 私はそういう感覚をもともと持ってたんで、だから技能五輪っていうのもすごく知ってたっていうだけの話です。
ただ一般的な認知としてはやっぱ技能五輪、何それ美味しいのって感じだし、ものづくり関連の仕事に関わっている人でも、やっぱそういう技能に関わりがなければ、知りようがないですよね、技能五輪って。
ただね、やっぱものづくりにおいて技能って切っては切れない関係ですよね。 なので、ぜひ技能五輪を知らない皆さんは今日知ってください。
というわけでちょっと前置きがなくなっちゃったんですけど、技能五輪ってどんなもんじゃいっていうのもここから紹介していこうかなと思います。
まずね、技能五輪って一口に言っても実は2種類あるんですね。 それは技能五輪全国大会と技能五輪国際大会です。
それぞれ少し概要が違うんで、まず説明していきます。 まずね、技能五輪全国大会なんですが、これは国内の技能者ナンバー1を決める大会です。
そもそも技能五輪の目的って何かっていうと、ちょっとあの原文のまま読みますけど、 技能競技を通じ青年技能者に努力目標を与えるとともに、
技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、
技能尊重機運の成就に資することを目的として実施する大会ということですね。 ちょっと難しい言葉もありましたけど、ざっくり言うと若手技能者の育成と
ものづくり技能の一般認知の拡大、これを目的にしている大会だということです。 なんでね、年齢制限があるんですよ。選手は原則として23歳以下となります。
技能五輪って言ってるんですけど、なんかイブシギンのね、爺ちゃん技能者とか、そういう人は出れないんですね。
若手にフォーカスしている大会であると。そこが実際のオリンピックとちょっとだけ違うところですね。 技能五輪の全国大会というのは基本的に毎年開催されます。
昭和38年から毎年開催されていて、今年の11月にですね、第61回の技能五輪全国大会が開催される予定になっています。
大会なんでね、当然競技っていうのがあるんですけど、どういう種目があるかというとですね、種目は42種目あります。
42個ね、これ全部紹介するととてつもない時間がかかるので、機械系のものづくりに深く関わる種目だけざっくり紹介するとですね、
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例えば機械組み立て、機械製図、プラスチック金型、精密機器組み立て、メカトロニクス、旋盤、フライス盤などなど、こういう競技があるんですね。
で、ちょっと変わりだねって言うとあれなんだけど、変わった競技で言うと日本料理、造園、美容利用、時計修理とか、まあこういうものがあるんですね。
こんな感じでいろいろと42種目あって、23歳以下、その種目によっては24歳以下とかなるんですけど、の若者が集って技能で勝負するわけですね。
これなかなか熱い大会でしょ。どういう人が参加できるかっていうと、まだ何回も言ってるけど、まあ23歳以下であること、あとまあ当然予選があるので予選で優秀な成績を収めたものであることと。
で、まあ種目によっては予選ないものもあるので、同じような大会で優秀な結果を残していること、あと技能検定の合格者であること、競技によってですけど、まあそういうレギュレーションもあるんですね。
同一企業からは同種目の参加者は4人までとか、まあそういう縛りもあるみたいです。なんでオリンピック同様にですね、まず出ることが結構難しい、まあそういう大会なんですね。
狭き門です。ちなみにですけど、技能五輪全国大会はとある県の選手がめちゃくちゃ強いんですよ。どこがわかります?
なんとなく、なんとなく予想はつくと思うんですけど、愛知県ですね。例えば昨年の大会の結果を見るとですね、42種目中17種目で愛知県の選手が金メダル取ってるんですよ。
だいたい察しがつくと思うんですけど、ほぼ全員がトヨタグループの選手ですね。さすがトヨタ、めちゃくちゃ強いですね。大会の開催日程としてはですね、基本的には11月頃に行われています。
第60回、今年の大会も11月17日から21日までの5日間ですね。開催場所は競技によって結構バラバラなんですけど、だいたい愛知県。
これに関してはですね、良くも悪くもいろんな意味で愛知県のものづくりパワーを感じますね。
もちろん一般見学ってできるんで、無料で。時間がある人は是非とも足を運んでみてください。
YouTubeでも大会の様子の動画とか見れるんで、気になる人はまずそっち見てもいいかもしれないですね。
この大会の動画のリンクですね、ポッドキャストの説明欄に貼っとくんで、気になる人はそこから見てみてください。
じゃあ種目いっぱいあるけど、具体的にどういう感じで競うのか、それをちょっと見ていきましょう。
当然競技ごとに競う項目というのは違うんですけど、技能五輪の花形競技でもある千万種目について、簡単にですけど説明していきたいと思います。
千万というのは工作機械の一種で、工作機械の中でも最も知名度が高いと言われている代表的な機械です。
ワークと呼ばれる工作物を機械に固定して、それをぐるぐる回転させながら、バイトと呼ばれる専用の刃物を当てて、ナイフでリンゴを剥くように削っていく。
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そういう加工が千作加工で、それを行うものが千万と呼ばれます。
大会の概要としては、基本的に製作課題というものが与えられて、その課題に沿って物を加工するということになります。
黒革という棒材みたいな棒の鉄の塊を渡されて、それを加工して精度を競うという種目です。
競技時間は毎年ちょっとずつ違うみたいですけど、大体5時間程度です。
製作課題も毎年変わるんですけど、大体4個から6個ぐらいの部品を組み合わせたものを作る、そんな形の競技になっています。
裁点は原点方式で、いっぱいの部品からなるものを加工して組み立てるので、組み立てた際の組み立て寸法、部品単体の寸法、主観。
傷がないか、仕上げ面が綺麗か、面取りできているか、特別原点といって、ちゃんとネジが入らないよ、加工時間延長しちゃいましたよね、そういうところで原点が入る。
これで一番得点の高い課題を作った人が勝ちだ、そういう競技です。
この製作課題が本当にいやらしい形をしていて、基本的に何の部品やねんって感じの形なんですけど、結構面白い形をしています。
勝手な想像ですけど、製作課題考えている人は多分結構楽しいと思います。選手はたまらないでしょうけど。
旋盤という加工に使う機械本体は、会場に設置されたものを使いますけど、加工に使う工具とか測定器は基本的に持参します。
なので準備の時点でも大会が始まっているんですね。測定器を手で持った時に体温でちょっと変形するんですね。
そうならないようにテーピング巻いたりとか、工具の準備したりとか、細かい段取りがまず肝になりますね。
当然、大会のために用意されている機械とはいえ個体差があるので、会場の旋盤にもやっぱり当たり外れは若干あるみたいですね。
当たり外れというか、機械に特有の癖みたいなものがあるんですよ。
それを大会当日触った感じで見極めて、その癖を加味しながら寸法精度を出していくと。
内容以上に非常にシビアな競技なんですね。
さっき冒頭で紹介した僕の友人は技能五輪に出たんですよ。
だけどどの機械に当たるかっていうのは、ぶっちゃけ運ゲーだって言ってました。
変な癖ついてる機械に当たっちゃうと、当然ちょっと不利になると。
そこまでのリカバリーを含めて、やっぱ技能だということですね。
技能五輪とはいえ選手はアスリートですから、技能に対して非常にストイックに突き詰めて、毎日技能を磨いている若者たちです。
そういう若者同士の戦いっていうのはやっぱり面白いと思います。
こういうのが技能五輪の全国大会の概要です。
ここからが次、技能五輪国際大会の話になります。
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基本的には技能五輪全国大会で優秀な成績を収めた選手が、日本代表選手として選出されて、技能五輪の国際大会というものに出場できることになります。
ただ国内で行われる42種目と国際大会の種目の区切りってちょっと違うので、実施されない種目もあるということです。
この技能五輪の国際大会自体は、1950年にスペインの職業青年団が提唱して始まったものらしくてですね、
そこから2年に1回の奇数年開催で行われています。
これまで日本でも3回開催されてますね。
1970年に第19回大会が東京で、1985年に第28回大会が大阪、2007年に第39回大会が静岡で開催されています。
実はこの2007年の第39回大会なんですけど、これ僕見に行けたんですよね。非常に運が良いことに。
というのも、2007年って僕ちょうど工業高校通ってたんですね、その時。
しかも出身は静岡なんで、当然静岡県の工業高校に通ってたと。
当たり前ですけど、学校行事で技能五輪見に行きましょうとなるわけですよ。
で、学校行事で見に行くことができたと。マジですごかったですよ、本当に。
熱気もすごいし、やっぱりね、技能者のスピード感っていうのはやっぱり半端ないですね、本当に。
ちょっとマニアックな話なんだけど、言葉で伝わらないかもしれないけど、フライスバンっていう機械があって、
Z軸ってテーブルの高さを上下に動かすレバーみたいなハンドルがあるんですね、フライスバンって。
あんま分かんないと思うけど、選手がとにかくそれを膝で蹴ってノールックで手元まで持っていくっていう技をやってるんですよ。
これも全然分かんないと思うけど、とにかく普通は手でも持ちに行くんだけど、
その時間がもったいないから、膝でポーンって蹴ってノールックでパシッて手で取るみたいな。
それがね、めちゃくちゃかっこいいですね。
で、みんなで何あれ?みたいな感じになって、あの、すげえかっこいいなって言って、
そのまま学校に帰った後ね、そればっかり練習してましたね。
多分あんまり普通の作業でやらない方がいいです、機械蹴るとかね。
だけどそのハンドルさばきめっちゃかっこよかったんで、とにかく膝でポーンって膝の側面でね、
ハンドルをパーンって蹴って右手でパシッてこう掴むみたいな。
そればっかり練習してですね、膝があざだらけになったという思い出があります。
そのぐらいにこう、あのインパクトのある大会ですね。
もうほんの1秒1秒が大事なんで、
このなんか1個の作業もコンマ何秒でも短くなるようにやっぱり選手が工夫してるんですよ。
それがやっぱりかっこいいんですよね。
ちょっと話しとれちゃいましたけど、とにかくね、こういう国際大会っていうのがあるわけですね。
実はね、昨年も国際大会日本の京都で行われてたんですけど、
それはまあコロナの影響で、もともとの上海開催だったものを12カ国に分散して行ったらしいです。
なんで日本主催かって言われるとちょっと微妙な大会なんで、厳密に言うと日本は行われたのは3回だということですね。
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次回は2024年にフランスで第46回の大会が行われる予定となってます。
さっきもね、もともと既数年で行ってたんですけど、コロナで1年ずれちゃったんで、これから多分偶数年開催になっちゃうというか、なっていく感じですね。
この国際大会にはね、毎回日本からだいたい45名程度の技能者が出場してます。
まあ本家のオリンピックと似たり寄ったりなんですけど、金メダルの国ごとの獲得数で競ってるわけですよ。
最近の過去の結果を見ちゃうとですね、日本が若干押されてる感じがします。
2011年ぐらいまでは金メダル獲得数で上位3カ国にまずまず日本が入ってくるという感じだったんですけど、前回前々回とですね、3位以内に入ってないです。
1位は中国です。前回前々回と1位は中国。2位はロシアとかスイス。3位が韓国となってます。
韓国がねとにかく強くて、ほとんど毎回韓国が1位ですね。歴代の金メダル獲得数は多分韓国が一番多いかなと思います。
当然ね、メダル数が全てではないんですけど、やっぱ最近こう日本があまりそういう上位にランクインできてないっていうのは、
労働人口の減少とかね、ものづくりに対して若者関心が薄れてますよとか、日本がそもそも元気ないですよみたいな、
そういうこともちょっとずつ影響してるんじゃないかなって、かんぐってしまいますよね。やっぱ。
わかんないですよ、わかんないですけど。せっかく若いモチベーション高い技能者が頑張ってるわけですから、日本も盛り上がってほしいなって思いますよね。
まず大会の存在自体を知らないことには盛り上がるようがないので、このラジオで少しでも技能五輪について知ってもらえればなと思って、今回は話してます。
今日僕が話した知識ぐらいがあれば技能五輪知ってるって言ってもいいんじゃないかなと思います。
あとは1回でも本物の技能五輪を見に行く。これができれば完璧だと思います。
今年もね、11月に技能五輪ありますんで、愛知県で。
例えばみんなで技能五輪見に行こうぜとかって会とか開きたいですよね、オフ会的な感じで。
私は愛知県に住んでるのですぐ見に行けるんですけど、皆さんなかなか行くきっかけないと思うので、そういうきっかけができれば作りたいなとは思ってます。
ただね、仕事の忙しさ次第っていうのもあるんですけど、またもしかしたら近くなったら、ちょっと技能五輪僕と一緒に見に行きませんか会案内するかもしれないですし、忙しかったらしれっと一人で見に行くかもしれないということです。
ぜひとも皆さんもね、これを機にちょっとでも技能五輪興味を持っていただければなと思います。
というわけで、今日のラジオはここまで。私は渋城技術研究所という技術ブログを運営しています。
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では今回のラジオはここまでとさせていただきます。以上渋城でした。ではでは。
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