というわけで早速行きましょう。
じゃあ本日のゲストはですね、
リーマンサットプロジェクトより杉山さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
はい、杉山です。よろしくお願いします。
じゃあですね、まず最初にちょっと簡単な自己紹介からお願いします。
はい、わかりました。
改めまして私、杉山と言います。
そもそもリーマンサットの杉山っていうことで今ご紹介いただいたんですけど、
あとリーマンサットって何ぞやっていうところもちょっとしゃべろうかなと思うんですけど、
リーマンサットのリーマンって、いわゆるサラリーマンから来てるリーマンなんですよね。
主にサラリーマン、学生さんとかもう引退された方とかもいるんですけど、
主にメンバーがサラリーマンっていうことでリーマンサットって名乗っているんですけど、
なので私も普通のサラリーマンやってる。
だいたい今30中盤ぐらいですかね、になります。
リーマンサットプロジェクトってすごい団体みたいな名前ついてますけど、
趣味の社会人サークルなんですよね。
なので趣味っていう通りリーマンサットプロジェクトの活動自体は仕事とは別で趣味でやってて、
好きな方だと早起き焼きやったりとか、運動される団体に所属されている方もいると思うんですけど、
そういうのと同列みたいな感じでリーマンサットプロジェクトっていうのがあって、
私は趣味でそちらに参加しているという形になります。
本業の方は電気関係の設計やったりとかしてて、
パソコンとか家電製品の中に入っている緑色のプリント基板っていうのがあるんですけど、
ああいうのの設計したりとか、あとは設計したものを自分でオシロスコープとか使って波形見て評価したりとか、
本業はそんなような仕事をしてます。
電気電子系のエンジニアっていう感じですかね。
そうですね、そんな感じです。
なるほど、今日実はめちゃくちゃ話すのを楽しみにしてました。
ありがとうございます。
僕もリーマンサットさんめっちゃ好きなんですよ。
ありがとうございます。
リーマンサットプロジェクトで具体的に何をやってるかっていうのを今日はねほりはほり聞いていきたいと思います。
はい。
まずやっぱね、ごめんなさい、僕がちょっと語っちゃいますけど、
リーマンサットプロジェクトさんのホームページに載ってるキーフレーズみたいなやつあるじゃないですか、
おじさんが立ってて、趣味ですか?宇宙開発ですね、みたいな。
はいはいはい。
あのコピーがめっちゃ好きなんですよね。
ありがとうございます。
で、キーワードってやっぱ趣味は宇宙開発とか、そういう感じじゃないですか、リーマンさんの。
そうですね。
趣味で宇宙開発ができるのかっていうと、なんか知らない人から聞くと全く意味わかんないと思うんですけど、
あれですよね、人工衛星とかそういうものを趣味で開発してる団体なんですよね。
そうですね。人工衛星だったりとか、あとは月面探査ローバーとか。
ローバーもやってるんですか?
そうですね。リーマンサットっていう、サットってサテライトから来ているんですけど、
リーマンサットとは言いながら、衛星に限らず宇宙に関する開発をみんなでやろうみたいな、
そんな感じなので、衛星だけじゃなくて、いろいろ幅広くやったりしてます。
なるほど。ちなみに杉山さんがリーマンサットに入られたのっていつぐらいなんですか?
えっと、実はあんまり詳しく覚えてないんですけど、
多分2018年の終わりから19年の頭とか、それぐらいじゃなかったかなと思いますね。
あれ?リーマンサット自体はいつからあるんでしたっけ?
2014年11月ぐらいに設立されたので、ちょうど去年ですかね、10周年ということでちょっとイベントを大々的にやってました。
今年でも11年?
11年目ってことですかね。
活動されてるんですね。すごいですね。そんな長かったんだ。
僕あれで知ったんですよ。本で知ったんですよね。リーマンサットプロジェクトさん。
あれですかね。黒い本ですよね。
あの黒い本で、趣味で作る人工衛星。あれがバーンって出てきたときに、やっぱりインパクト強いじゃないですか。趣味で作る人工衛星ってなんぞと思って。
そうですね。
すぐ本買って読んだんですけど、そこでリーマンサットさんの存在を知って。
かつあの本結構濃厚ですよね。なんかすごい。
そうですね。実は自分もちょっとあの本、執筆と言いますか、作るのに関わっていて。
あの本自体は、RSP-01っていう3、4年くらい前、もうちょっと前ですかね、にやっていたプロジェクトの設計の情報だとか、打ち上げるのに必要な各種手続きの情報とか、
これから人工衛星を実際に作って打ち上げようって知ってる人たちに、バイブルじゃないですけど、参考にしてもらえたらなっていうので、自分たちの活動をまとめたっていうような本に出ます。
ごめんなさい、素人質問で恐縮なんですけど、これから人工衛星を打ち上げようみたいな思ってる人って結構いるもんなんですか?
そうですね。我々みたいに趣味でやろうっていう人はかなり少ないとは思うんですけど、大学さんだったりとか、あとは企業さんとかでも宇宙やろうって言い始めてる企業さんとかいるみたいで、
我々がやっている衛星も10センチ角ぐらいのキューブサットっていう本当に手のひらに乗るぐらいのサイズの衛星なんですけど、それぐらいのサイズですと割とお手軽にと言いますか作ることはできて、
流石に急に何トンクラスの衛星とかそういうのはできないので、そういうキューブサットとか、あとはもうちょっと一回り大きいものとか、キューブサット3つ分ぐらいのサイズの衛星とか、そういうのが結構企業さんだったりとか、大学でも最近ちょっと大きいのやり始めたりとかしてるみたいですね。
例えば人工衛星と同じ機能を持ったものを手元で作るっていうのはすごい頑張ればきっとできるかもしれないんですけど、それを実際宇宙に持っていくみたいな話になると、我々素人からするととんでもないというか、全然そんなこと実現可能じゃないよっていうイメージがあるんですけど、実際リマサットプロジェクトさんの中ではもう何台も宇宙に飛ばしてるんですもんね。
そうですね、我々リマサットプロジェクトとしては今までに2機宇宙にあげていて、もうあと数ヶ月したら我々にとっての3機目が宇宙に行く予定になってます。
それがあれですかね、RSP-03?
そうですね、はい。
私もクラウドファンディングちょっと一口ですけど、応援させていただきました。
ありがとうございます。
クリアファイルいただきました。
うすいクリアさんのクリアファイルですね。
うすいクリアさんのクリアファイルをいただきました。
ちなみに杉山さんが今まで担当してきたプロジェクトっていうのはどれになるんですか?
一通り全部関わってる感じですかね?
リマサットで打ち上げてきたSAとしては一番最初にRSP-00、その次にさっき言っていた本にもなっているRSP-01、今度上がるのがRSP-03ということになってます。
私がリマサットに参加した時が、ちょうどRSP-01っていう衛星が地上で試験がほぼ終わって、これからいよいよ宇宙に飛ばす機体を作り始めるとか評価を始めるっていうようなフェーズだったので、
私入った時にはRSP-01の宇宙に行くモデルを実際に組み立てしたりとか、あとは試験を一緒にやったりとか、あとは打ち上げた後に運用っていって日本上空通った時に電波で衛星と通信をして、そこで衛星にいろんなことをやってもらうんですけど、運用に参加したりとか、そんな感じでRSP-01には関わってました。
あれでしたっけ、自撮りのミッションやってたやつですよね。僕の口から説明するのもあれなんで、ぜひとも杉山さんからそのRSP-01のミッションですね。具体的にどんなものだったかっていうのを説明してもらっていいですか。
そうですね。RSP-01はですね、今言っていただいたように、いわゆる自撮り。スマホとかで2,3人で集まってウェーイって写真撮ると思うんですけど、あの時に自撮りしたりしますよね。スマホを掲げてやると思うんですけど、あんなイメージを衛星にやってもらって、衛星自分自身を写して、その背景に地球、要は地球をバックにした自撮り写真を撮ろうっていうのがRSP-01のミッション。
めっちゃ面白いですよね。
そうですね。やっぱりリバーサットの活動って結構自分たちがやりたいことをやりたいようにやろうよっていうのを結構大事にしていて、趣味なんで、仕事じゃないんで自分がこれやりたいって思ったのをやるのが趣味だと思うんで、
やっぱりみんなでいろいろ話して、衛星でこういうことできたら面白いねっていうのが結構ミッションになるかなと思います。
なかなか企業がそういうものを打ち上げたら、企業の中だとなかなかそういう取り組みって絶対できないじゃないですか。
そうですね。やっぱり企業とか、それこそJAXAとか大学とかだとそれこそ惑星探査じゃないですけど、そういうのだったりとか、地球観測とか、そういういわゆる科学ミッションというか、そういうことをやるために衛星を打ち上げるっていうのが基本だと思うんですけど、
当然国の税金使って打ち上げたりとかしているんで、言ったら遊んでるような衛星作ったら多分国民に怒られると思うんで、その点我々は趣味の活動なんで、基本的には自分たちのお金で自分たちがやりたいことをして遊ぶっていうのは趣味だと思うので、
とはいえちょっとさすがに一気打ち上げるのにもまあまあいいお金がかかるので、そこをちょっと自分たちのお金だけだとちょっと厳しいところがあるので、クラウドファンディングやらせてもらってちょっとご支援いただいたりとかっていうのもいただきながら、どうにかこうにか活動しているっていうような感じです。
じゃあロケットからそのままどっちで切り離されていいみたいな感じではなくて、宇宙ステーションから射出してもらうみたいな。
そうですそうです。そんなイメージです。
いや面白いですね。
普段なかなかこんな話聞かないですもんね。
聞かないですね。だって宇宙って言ったらやっぱ言ったらあれですけど、他人事っていうか物語の世界の中の話っていう風に。私もあんまり物作りやってますけど、宇宙には全然関わってないんで。
はい。
やっぱそういう感じちゃうんですけど、実際に宇宙に持っていくものを作って、それを打ち上げて、しかもそれを趣味でやってるっていう団体がいるっていうことが衝撃というかすごいなと思いますね。
そうですね。最近はおかげさまでリマサッドプロジェクトが知名度上がってきたっていうところもあって、新規で入ってくる方とかですね、趣味でやっているので、もちろん皆さん本業があって、皆さんいろんな会社でいろんなバックグラウンドを持ってる方がいるんですよね。
私だったら電気系の回路設計とかやってますし、メカ屋さんなんか来ると構造設計できますとか、振動解析できますとかそういう人も来ますし、なので趣味でやってる団体とはいえ、割といろんなバックグラウンドを持った人が本業の知見を生かしつつみたいなところなので、
ある種専門分野で頑張ってる会社さんとかに比べると逆にいろんな知見が集まってるっていうのも言えるのかなってちょっと最近感じてますね。
趣味ゆえに多様なんですね、技術の畑の人たちは。
そうですね。
ちなみに今何人ぐらいリマサッドプロジェクトってアサインされてるんですか?
そうですね。リマサッドプロジェクトってすごい出入りしやすい団体なんですよね。
入会金とか会費が基本的にはかかってなくて、実際衛星打ち上げるっていう時にはやっぱりプロジェクトにちょっとお金かかるんで、みんなでカンパしたりとかクラウドファンディングしたりとかそういうことはあるんですけど、
ただ何もせずに在籍して様子を見ているだけであればお金はかからないというような団体になってます。
かなり入るのに出るのにも資金がめちゃめちゃ低いっていうのも団体の特色かなと思うんですけど、そういうこともあって、
今日現在でとりあえず入りますって登録されてるメンバーだけで言うと750人前後ぐらいですかね。
いますね。アクティブでどのくらいの方が活動されてるんですか?
アクティブだとプロジェクトにもよるかなとは思うんですけど、リマサッドに750人前後ぐらいいて、
その中でASAOLプロジェクトとか他のプロジェクトとかいくつかチームがあったりとかするんですけど、
例えば私が今メインで活動しているRSP03っていうチームだとそこのチームにいるメンバーがだいたい今200人ぐらい。
その中でさらにアクティブって言うと今だとそうですね50人、50人はちょっと多いかな4,50人ぐらいっていう感じかと思います。
すごいですね。4,50人がアクティブに動いてたらもうそれは会社ですからね。組織すごいですよね、組織ですよねもう。
そうですね、しかも会社とかだとそれはそれである意味なんて言うんでしょう、貴族意識じゃないですけど、
だいたいずっとほぼ同じようなメンツで同じことをやってきてると思うんですけど、
逆にリマサッドって出入りもそこそこあったりとか、あとはやっぱ趣味の活動になるので、
趣味ってまず仕事があって、その次に家庭があって、その次にやれるのが趣味だと思うんですよね。
順番的に。なのでやっぱりこう最初やるぜって入ってきてもどうしてもやっぱり仕事がちょっと忙しくなっちゃいましたとか、
転勤になっちゃいましたとか、結婚して子供生まれましたっていうと、どうしてもやっぱりさすがにその中で趣味やってると奥さんにあんた何やってるのよみたいな怒られたりとか、
そうなってしまうんで、どうしてもそういう事情でできなくなってしまったりとかいう人がいたり、逆に途中でジョインしてくれるメンバーとかもいたりとかするんですけど、
途中でちょっと人も入れ替わりながらやっていくっていうような感じなので、仕事よりもむしろなんかもっと柔軟にしてないとやってられないというか。
そうですよね。僕もこういうポッドキャストとかブログとか趣味の活動なんで、それはすごいわかりますね。
そうですよね。
家族との上手い感じでやらないと、宇宙にのめり込んで家族に口聞いてもらえなくなったら、それは宇宙よりもある意味大問題なんで。
そうですね。このバランスっていうのは皆さん考えながらやってるのかなと思います。
ふーん。最近人手不足だし、ロボット使った自動化設備、うちもそろそろ。
と、お考えの底のあなた。そんな時はフレアオリジナルにお任せ。
産業用ロボットを使った自動化設備を一気通貫で設計製造、組立、溶接、物流、建材、食品、医療にパレタイズ。
ロボット使った設備なら何でもお任せ喜んで。
詳しくはポッドキャストの概要欄からどうぞ。
ロボティックスは未来を切り開く。株式会社フレアオリジナル。
じゃあ別に宇宙に興味があるとか、ちょっと自分も人工衛星の開発に関わりたいよって思いがあれば基本的には入れるって考えていいんですか?
そうですね、もし例えば今日これ聞いていただいて貼りたいなと思ったら、インターネットでリーマンスアッププロジェクトとか検索してもらうと、我々の団体のホームページとか行けると思うんですけど、
そこに確かコンタクトアスとかそういうお問い合わせみたいなところがあって、我々の団体に貼りたい場合はこちらみたいな案内があると思うんで、そこで入力フォーム書いてもらって、
そこで多分案内が来ると思うんで、その後は案内に従ってやっていくと自動的に我々の団体に入ることができます。
特別スキルが必要とか、例えば技術者じゃないけどいいのかなみたいな、そういうのは大丈夫なんですか?
そこは全然関係ないと言いますか、やりたいと思えばもうそれで十分みたいな感じです。
素晴らしいですね、入団テストがあるわけでもなく。
全然ないですね、何回も言ってますけど趣味の活動なので、入ったからといって誰かに、じゃああなたこれやってくださいって基本言われないんですよね。
自分はこういうことしたいんだけど何かないですか?とか聞けば、今こういうのあるからどうぞとか案内はされることもありますけど、
そういうのなしにとりあえず入ってみて何かやりたいんですけど何かないですか?みたいな感じだと、
みんな自分の手を動かしたい感じで入ってきているんで、あんまり人のお世話はしないことはないですけど、
それよりはやっぱり自分の手を動かしたいよなーみたいな感じなので、
全然とりあえず様子見で入ってみるとかでもありだとは思うんですけど、
よりリマーサットの活動を楽しみたかったら、とりあえずまず入ってもらって、そこで活動の中でやりたいことを見つけてもらうでもいいですし、
逆に入る前から自分はこれがやりたいっていう明確な意思がある方であれば、入ってからすごい楽しめるんじゃないかなって思います。
ありがとうございます。ちなみに物があるじゃないですか、物があるから具体的な活動拠点っていうものがあるんですか、研究所というか場所みたいな。
そうですね。やっぱり衛星とか具体的なものを作っていくときに、ハードウェアをいじろうとするとオンラインでってわけにいかないので、
RSP03のチームだと集まるときは大体東京の都内で集まっていて、リマーサットのメンバーにご自分でマチコーバー経営されている方がいて、
その方が日曜日は仕事でつかないから使ってくれていいよっていうことで、ご好意でそういう場を提供いただいているっていう形です。
素晴らしいですね。まさにいろんなバックグラウンドを持った人たちが力を合わせてる感じですね。
そっか、マチコーバーで加工屋をやってるっていう加工屋さんもいるんですね、メンバーの中に。
そうですね。
加工も自前でできると。
そうですね、やろうと思えばはい。
素晴らしいですね。
ちなみに活動の頻度というか、それもその人の負荷に合わせたと思うんですけど、
速山さんベースでいくと、例えばどのぐらい週にリマーサットの活動ってされてます?
今、RSP03は本体、開発とか全部終わってJAXAさんの方に引き渡してあって、打ち上げを待つだけっていうフェーズにあるんですけど、
一番忙しかったときは活動っていう意味では毎日してました。
そういうことですか。仕事終わった後ってことですもんね。
そうですね、平日は仕事終わった後に帰ってきて、夜9時とか10時からミーティングがあったり、
あとはミーティングまでの時間にちょっと設計してみたりとか、
あとは基盤が上がってきてたらちょっと動かしてみたりとかして、
土日はみんなと集まって基盤同士組み合わせて電気的なテストしたりとか、
みんなで相談したりとか作業会したりとか、
また平日になったら昼間仕事行って帰ってきたら家で作業とミーティングしていいみたいなのを繰り返しみたいな、
一番やってたときはそんな感じでやってました。
いいですね。僕は聞いてるだけでワクワクしてきてしまいますね。
多分同じような気持ちを持ったリスナーも多いとは思うんですけど、
めっちゃ大変だと思うんですけど、絶対楽しいな、楽しいだろうなって思いました。
会社に行って同僚とかにそんな話すると、
お前どっちが仕事なの?みたいなのがよく言われてましたね。
もうまさにあれですよね、同僚に。趣味宇宙開発だからさ、言えちゃいますよね。
そうですね。何人かにはちょっと行ったりとか、
クラウドファンに言われるときに、実はこんなのやっててさ、みたいな宣伝をさせてもらったりとかはちょいちょいしてはいますね。
僕も面白かったんで、クラウドファン、RSP-03させてもらったんですけど。
ありがとうございます。
RSP-03のミッションについてちょっと聞いてもいいですか?
その人工衛星は具体的にどういうミッションを抱えて、何を宇宙にしに行くのかっていう話をしてほしいんですけど。
はい。RSP-03はですね、今回は宇宙で作曲をしようっていう衛星になります。
すごい観点ですよね。宇宙で作曲。
そうですね。やっぱりリマサットのメンバー、結構いろんなバックグラウンドを持った方がいて、
当然音楽好きな方とかもいるので、リマサットで宇宙やってて、自分は音楽が好きで、宇宙で衛星に音楽作らせたら面白いんじゃない?みたいな、そういうところから始まっているような感じです。
RSP-03の相性って、あれですよね、ハモルとかでしたっけ?
そうですね。よくご存知ですね。ありがとうございます。
クラウドファンディングさせてもらっているので、概要は読ませてもらっているんですけど。
その作曲っていうのは、宇宙とどう関わりがあるんですか?その衛星が宇宙に行って作曲するっていうのは、そこでどういう動きをしているのかなっていうのが。
RSP-03にはですね、カメラが積んであって、宇宙に行って写真を撮るんですね。
写真を撮ると、宇宙なんで星がいっぱい映るんですけど、当然その中には星座が含まれていますと。
その撮った写真から、衛星自身がどういう星座が映っているかなっていうのを自分で判断して、
どういう星座が映ったっていう情報と、あとはその写真を撮った時の衛星のステータス状態。
温度とかバッテリーの電圧、あとどのくらい残っているとか、電流どれくらい流れているかっていうステータスですね。
その2つ、カメラで撮った星から見た星座の情報と衛星のステータス状態。
その2つを組み合わせた上で、さらにそこに最近入りのAIですね。
それを取り入れて、AIにこういう星座とこういうステータス状態があるんだけど、
ここからちょっといい感じに作曲してみてくれないみたいな感じで渡すと、
AIが一部の曲を作ってくれるみたいな、そんな感じのアルモリズムになっています。
なるほど。だから宇宙にいた衛星が見た画像と、
あと衛星自体の状態っていうのをある種パラメーターみたいにして、そこから作曲するっていう感じなんですね。
そうですね。
で、作曲したものはどうするんですか?
衛星が作曲して、その衛星の中に曲があって。
そうですね。それを日本上空を通った時に、地上から電波で命令を送って、衛星の中にある。
じゃあこの曲のデータがあるんだったら、この曲、電波でちょうだいみたいな感じで地上から資料を送ると、
それに衛星が応答して、電波で作った曲を地上に持ってきてくれるっていうような感じになります。
いいですね。それをじゃあ、地上でたしなむっていうことですね、その曲を。
そうですね。自分たちで聴いて楽しむっていうのもそうですし、
コンサートホールみたいなところを借りて、演奏会をしてみんなに聴いてもらうとか、
あとは自分たちでRFP03の専用のウェブサイトも今構築していまして、
そちらで宇宙で作って持ってきた曲をウェブページで公開して、皆さんにも楽しんでいただくみたいな、
そんな自分たちだけじゃなくて、一般の人とも一緒に楽しもうよみたいな、そんなことも計画してます。
それはもう誰でも聴けるってことですもんね。
そうですね。はい、公開します。
じゃあ楽しみですね。
ありがとうございます。
今、JAXAに預けてるって先ほど言いましたよね。
そうですね。
これ実際打ち上げはどのくらいの予定なんですか。
今のところ、今年の8月予定です。
もう本当にすぐですね。
そうですね。今日の時点であと2ヶ月ちょっとぐらいですね。
アメリカに持ってかれて、パルコン内に乗って。
そうですね。
それもあれですっけ、宇宙ステーション行って、そっから放出される感じ?
はい、そうですね。
なるほど。
実際にその予定で行くと、8月には打ち上がって宇宙に行くと。
はい。
で、作曲して曲を送ってくれるっていうのが一番いいシナリオでスムーズに行った場合ってどのくらいになるんですか。
本当になんかめちゃくちゃ全部がうまくいったら、多分早ければ9月の終わりぐらいとかには何かしら1個ぐらいは手元に来てるんじゃないかなって思います。
いいですね、秋を感じさせるような、まだ秋じゃないですね、9月の終わりだと。
そうですね、ちょっとまだ最近だとだいぶ暑いかもしれないですね。
曲が届く可能性があると。
そうですね。
めっちゃ楽しみにしてます。あれ、ものづくりのラジオの中でもそれ紹介して流しても大丈夫ですか。
全然大丈夫だと思います。
じゃあ、曲が届いたらBGMか何かに使わせてもらおうかな。
はい、ありがとうございます。
これできましたよ。
いいですね、めちゃくちゃ楽しみではあるんですが、当然そこに至るまでに、宇宙の開発ってほぼほぼ失敗の連続だと思うんですよね。
そうですね。
このRSP-03にしても前のやつですね、自撮り衛星にしても、いろいろたぶん苦労されたと思うんですけど、杉山さん的にここらめっちゃ苦労したなみたいなところって何かあります?
そうですね。そんなに苦労したっていうよりは、どっちかっていうと、自分っていうのもあれですけど、頑張ったなっていう感覚は結構あるかなと思いますね。
全体を通してって感じですか。
そうですね。もともと自分がリマーサルプロジェクトに参加したのがRSP-01の結構後半のフェーズだったっていうこともあって、
RSP-01の時にはあんまり全体的にプロジェクトがどう進んでるかとか、自分が担当してない分野のところがどうなってるかとかをあんまり知ることができなかったというか、
まだ入ったばっかっていうのもあったりとかして、あんまりよくわかってなくて、今やっているRSP-03ではRSP-01の時の自分の感覚というか経験とかもあったんで、
もうちょっと全体的にいろんなところを見たり聞いたりとか、また全体を把握しつつやりたいなみたいな希望というかあったんで、
それもあってとにかくいろんなチームのミーティングに出まくったりとかしてたんですよね。
なので別に仕事じゃないんで、自分の担当のミーティングだけ出るっていうのもいいですし、別に担当のミーティングも毎週必ず出なきゃいけないっていうわけでもなかったんですけど、
別に衛星作っててもミーティングは週に1回とか2回でっていう人も全然いるにはいたんですけど、
自分の場合はとにかくいろんなところにとりあえず顔出して聞いておきたいみたいな感じだったんで、
それもあって平日ほぼ毎日ミーティングみたいな生活してる時期もありました。
ひどいと9時からミーティング1本やって、じゃあ10時になったから別のチームのミーティング行ってみたいな、そんな時もありましたね。
それ苦労話しと言えば苦労話しですけど、楽しいですよねそれ。
そうですね、あとは今回のRSP-03が始まった時に、始まった時っていうか今もそうなんですけど、
我々の衛星が宇宙に出ていくのにISIS、国際宇宙ステーションから出ていくんですけど、
ISISの運用自体が2030年ぐらいにもうそろそろ終わるみたいな話とかもチラホダで始めていて、
ある日突然急に終わりですっていうわけにもいかなくて、
当然友人で飛行士もいますし、終わるとなると多分1年ぐらい前からだんだん苦労図に向けて準備とか始まっていくと思うんですけど、
そういうのもあって、あんまりRSP-03の開発始まった時に、あんまりちょっとのんびりしてられないぞと、
あんまり後ろまで行ってしまうと、もしかすると宇宙ステーション運用終わってしまうかもしれないということで、
今までのリマサットプロジェクトの衛星開発に比べると、若干駆け足でやったかなっていうところがあるんですよね。
衛星に限らず、地上の普通のものづくりもそうだと思うんですけど、
製品作る時に急に完成品がドーンと出てくるわけじゃなくて、試作を1回、2回、3回とか繰り返してだんだんクオリティ上げて、
そのうちそれが量産になるみたいな、多分そんな感じかと思うんですけど、
衛星開発の場合も、一番最初は要素検討モデルみたいなところから始まって、
次はそれを1個ずつ繋ぎ合わせていって、次はちょっと衛星の中に形に収めてみようかみたいな形にして、
そこでなんとなく一通り動かしてみて、それも電気的なバグだとか、組み立てた時にネジ位置が合わないとか、
そういうのが出てくるんで、そういうところ全部直した上で最後に宇宙に打ち上げるモデルを作るっていうのが、
一般的な衛星開発の流れというかになるんですけど、そういうのを段階を踏んで、
よく衛星開発界隈では一番最初のモデルをBBM、ブレッドボードモデル、電気やってるとブレッドボードっていう
刺すやつですね。
刺せるやつですね、部品とかケーブルとか。最初はあれで本当に平らな状態でジャンパーワイヤーでもじゃもじゃ生やせた状態でやって、
その後エンジニアリングモデルっていうのがちょっと衛星の形にして、
実際に中に基板とかケーブルとかそれも全部収めて一通り動かしてみるっていうのがエンジニアリングモデル。
最後にFM、フライトモデルっていう間にもうちょっと施策入るときもあるかもしれないですけど、
大体大きくその3段階BBM、EM、FMっていう形で進行していくことが多いんですけど、
今回RSP-03の場合はちょっとEMをお金の都合と時間の都合で端折りましたっていうところがあって。
じゃあ、ブレッドモードからそのままフライトモデルに一気にブラッシュアップっていう感じなんですか?
そうですね、衛星全体でEMはちょっとできなかったんですけど、
例えば中に入って基板1枚だけちょっとEMを作ってみるとか、
個別のユニットとか。
部分的なEMがあったんですけど、衛星全体としてのEMはなくて、
組み立てとかそういうところは結構一発勝負じゃないですけど、
ちょっとそんなところもあって、そういうのもあって結構駆け足でやってきたかなって思いますね。
なるほど、すごいですね。
なるほど。
衛星の中の心臓というか、一番メインの部分って、制御をしてるやつってなんですか?
ラズベリーパイとかでやってるんですか?あれって。
いろんな衛星いるんですけど、私たちがやってる衛星、RSP-03の場合は、
STM32っていう、いわゆるマイコンになります。
それで制御してるんですね。
そうですね。たださっき少し話した、音楽を作るとか、そういうところはちょっと高級なことというか、
Python使って、Pythonのライブラリーみたいなものを使って、そのAIを動かしたいっていうのがあって、
そこはラズベリーパイゼロ使ってやってます。
ゼロを使ってるんですね。
そうですね。1個の衛星の中にSTM32マイコンも、実は1個だけじゃなくて、
STM32マイコンだけで4つぐらいですかね。4つ乗ってて、さらにラズベリーパイゼロが乗ってて、みたいな感じですね。
じゃあ、僕にはたぶん到底理解できないほどの複雑な構成になってそうですね。
たぶん減らそうと思えば、もうちょっと減らしたりとかできたのかもしれないですけど、
逆に分けておいた方が、いろんな人で分担とかする場合は、その方がやりやすかったりとか、
そういうのもあって、ちょっと多めの構成になってるっていうのがあるかと思います。
なるほど、なるほど。ユニット開発をして、モジュール設計みたいな感じにするために分けてるっていう感じですね。
そうですね。
重さのレギュレーションとかってあるんですか、その衛星に対して。
そうですね。今回、我々が作ってるCubeSatっていう企画の衛星になるんですけど、
これが大体1辺が10cmの立方体で、質量が1.33kgまでに抑えろっていうのが決まりになってます。
それは国際的な決まりっていうか、宇宙に持っていく上でそれに収めてねっていう。
そうですね。ISSから放出するCubeSatっていう企画は、
寸法とか質量とかあとは重心とか、そういうのもこれぐらいの値に入れてくださいねっていうのが決まっていて、
そういう決まりごとを一通り書いたようなドキュメントがJAXAの方から公開されていて、
それにのっとって設計、製造して、組み立てとか全部終わった後に寸法とか質量とか全部測って、
測定した結果とかも全部まとめて提出して、ちゃんと規定通りにできてますよねっていう審査を受けて、
その審査に通るとようやく打ち上げてもらえるというような感じになります。
審査って話出ましたけど、宇宙関係で打ち上げるのって認証とか申請みたいなものも非常に煩雑なイメージなんですけど、そうですよね。
そうですね。今回やった中で手続き的なところで言うと大きく分けて3通りあって、
まず1個目が安全審査って言って、さっき言った質量とか寸法とかがちゃんと収まってますよねって言ってもそうですし、
あとは打ち上げ中の振動に耐えられるかっていうのもチェックされますし、
ISSに持って行った後に宇宙飛行士が我々が作った衛星に触るっていう場合もあったりとかして、
そういう時に角が立ってたりとかすると飛行士が怪我してしまったりとかするんで、
そういうのをシャープエッジって言うんですけど、そういうのないですよねっていうチェックだったりとか、
そういうの全部含めて安全審査っていうのが、これはJAXAの方でやってもらうんですけど、そういう審査があるのが1個目。
2個目が宇宙に行ってしまうと、宇宙と通信しないといけなくて、そこに電波使うんですけど、
電波って自分で好き勝手に出していいわけじゃなくて、電波出すにも視覚が必要だったりとか、
あとは車でいうとこの車検みたいなのを通したりとか、あとこの周波数を使わせて欲しいんだけどっていうのを総務省とかと調整したり、
あとは衛星って日本上空だけじゃなくて世界中の上空をくるくる飛んでいくことになるので、
この周波数使いたいんだけどオタクの国大丈夫ですかみたいな国際的な調整とか、そういうのも必要になってくるんですよね。
それって衛星を飛ばそうとなって国際ステーションから出すじゃないですか、
その時点で衛星の軌道ってある程度決まるからこの国の上通るよねっていうのが読めるっていう感じですか。
いやえっとですね、ISSの軌道で衛星を放出すると日によって通る場所が全然違うんですよね。
なんかこうずっと同じ場所をぐるぐる回ってるんじゃなくてちょっとずつずれながら。
そうですそうです、そんなイメージですね。
なので本当にもう世界中の上空を通っていくような形の軌道になるので、我々の代わりに総務省とかそういうところがやってくれるんですけど、
日本のRSP-03っていう衛星がこの周波数をこういう感じで使おうと思ってるんですけど、
どっか問題ある国ありますかとかいう申し立てを世界に対して発信して、
クレームじゃないですけど駆除申し立てで、うちはこう思っててオタクと干渉しそうなんだけどみたいな、そういうのがたまに来たりとかしますね。
なるほどね、国が世界に対してやってくれて。
そうですね、国同士の調整みたいな感じですね。
なるほど、なんか全部の国にそういうとこに一時申請に行かなきゃいけないのかと思って。
そうですね、我々がやるとなるともうちょっとやりきれないので。
とんでもないだろうなと思って。だからその軌道が決まってんのかなと思ったんですけど。
なるほどね、そうですね。
非常に勉強になりますね、ありがとうございます。
今のが2つ目で、実はもう1個あって、これはですね内閣府がやってる宇宙活動法っていう法律に基づくようなものになるんですけど、
最近スペースデブリって結構話題になってるのを聞いたことありますかね。
はいはいはい、わかります。
そういうのが問題になってきてるんで、日本としてもスペースデブリを増やさないようにっていうことで、
例えば我々の衛星が打ち上がった後にアンテナを宇宙空間で開いたりとかするんですけど、
その開いた時に止めてるナイロンの糸みたいなので止めてるんですけど、それを熱で焼き切って開くような仕掛けになってるんですけど、
例えば糸が切れた時に破片がどっか飛んでいったりとかすると、もうそれがスペースデブリになってしまったりとかしますし、
あとは、あってはならないですけど打ち上げ中の振動でどっかネジが外れたりとか太陽電池かけたりとかして、
それが宇宙空間に飛んでいくと、それはもうスペースデブリになってしまいますし、
振動試験の結果とかそういうのを示して、砂利の振動も壊れたりとかしないですし、
アンテナもこういうふうに開くんでデブリは出しませんよとか、
衛星が運用が終わった後も宇宙空間にずっと漂ってると、
用もないのに宇宙にいるのは、それはそれでスペースデブリになってしまうんで、
ある程度の期間以内には大気圏に再突入して燃えるようにしてくださいねっていうのも決まったりとかしてて、
そういうところも全部内閣府の方に書いて、
我々の衛星はこういうふうにするからスペースデブリにはなりませんみたいな、
そういうのを書いて申請して通してもらうっていうのが3つ目の申請になりますね。
人工衛星って絶対役目終わったら大気圏に突入させて燃えるじゃないですか、燃やしますよね。
そうですね、物によりますけど。
大体落とすじゃないですか、あれってどうやってるんですか?
ごめんなさい、めちゃくちゃ知ろうとしてたんですけど。
どうやって落とすんですか、あれって。
衛星の中にはですね、自分で推進機って言って、自分でちっちゃいロケットじゃないですけど、
ジェットを吹けるような装置を持っている衛星がいて、そういうのだと自分で好きなところに行けるんで、
それだと逆に好きなところに行けるから地球に落ちる方向に向けてジェットを吹いてやれば、
ある程度の粘性が立てば勝手に落ちてくるっていうことになりますし、
我々の衛星だとそういうのは当然ちょっと乗っけられないんでちっちゃくて、
なのでもう本当に宇宙に行って放出されて、地上から400キロぐらいのところに放出されるんですけど、
そこは宇宙空間とはいえ結構まだ大気がそこそこのこってて、
大気があるんで当然空気抵抗みたいな感じで衛星が進む方に対して抵抗を受けてだんだん衛星のスピードが落ちてくるんですよね。
そうするとだんだん地球の方に吸い寄せられてきて、軌道行動が下がってきて最後は大気圏に再突入するっていうような感じです。
そうか、その軌道だったらもう必ず落ちるよねっていうところなんですね。
そうですね、特に最近はここ1年は太陽活動が結構活発で、オーロラ見えたとかってなんか聞いたことありません?
わかりますわかります。すごい太陽フレアみたいなやつが降り注ぐみたいなやつですよね。
先日もちょっと話題になってましたかね。地上にいるとオーロラ見えるかもみたいなワクワクみたいな感じになると思うんですけど、
結構衛星とかやってるとドキドキしててですね、太陽フレア食らって衛星がちょっと調子悪くなっちゃったっていうのもあったりとかしますし。
やっぱ影響するんですね。
そうですね。我々の今回の衛星はまだ地上で待ってるんで大丈夫なんですけど、これから宇宙に行くにあたって太陽フレアとかが来ると、
自分も原理はあんまりよくわかってないんですけど、どうもなんかその大気の密度がちょっと濃い方向に行くらしいんですよね。濃くなる方向に。
そういうことですか。危機じゃなくてその大気に影響があるってことですか。
大気にも影響があって、大気の密度が濃くなると当然空気抵抗を受けやすくなるんですよね。だから衛星を、例えば同じ軌道400キロに打ち上げたとしても、
大気の密度によって衛星が宇宙にいられる期間、軌道寿命って言うんですけど、それがだいぶ変わってしまうと。
太陽フレアで。
そうですね。我々RSP-00を上げた時は、RSP-00は年単位で数年ぐらい宇宙にいられたんですけど、今回打ち上げようとしているRSP-03は多分よくて半年ぐらいじゃないみたいな、そんな予想がされています。
軌道の高さはだいたい一緒なんですね。
一緒ですね。
それはそんな違うんですか。
そうですね。太陽フレアも実は結構いろんなところに影響があるっていう。
電子機器に悪さするよっていうのはなんとなくイメージできるんですけど、まさかそこにも影響してるんですね。
そうなんですよ。
それは全然知らなかった。面白い話ですそれは。
そうですね。たぶん普通に生活したらそんなこと全然気にならないと思うような話だと思うんですけど。
肌で感じることはほぼないので。
そうですよね。
オルラ見えたらすげーってぐらい。
すごいですね。めっちゃ面白い話聞けました。
ちなみにちょっと気になったんですけど、RSP-00と01と03の話あったんですけど、02もあるんですよね。
いい質問ですね。そうですね。RSP-02ももちろんあります。
もともとはですね、RSP-00、01、02、03っていう順番で宇宙に行く予定ではあったんですが、
RSP-02がですね、どういう衛星かっていうと、その衛星の中からさらに小さい衛星を宇宙空間に放出して、
その小さい衛星を光らせて、衛星から放出された衛星なので一応それも衛星なので星っちゃ星ということで、
人工星座を作ろうと。光る点ができるので、人工星座を作り出して、
その様子を本体の親衛星、大きいというかもともと放出した衛星から小衛星の光っている状態を写真に撮ろうっていう衛星を計画しているんですね。
ただ衛星の中からさらに小さい衛星を出すっていうと、メカの機構が複雑だったりとか、
打ち上げ中にそれがうっかり飛び出したりとかしてしまうと、他の衛星にぶつかってとかロケットにぶつかってとか危ないんで、
安全審査とかそういうのが結構ハードル高かったりとかして、ちょっと当初の見込みよりも開発に時間がかかっていて、
その結果として数字的には大きいRSP-03ですね。こちらが先に宇宙に行くことになったという感じになっています。
そういうことなんですね。じゃあ今、RSP-02の散乱するじゃないですけど、衛星の中からまた衛星出てくるよっていうのは開発中っていう感じなんですね。
そうですね。
それも面白いですね。それこそスターリンクとか空見てると連なって流れてるよみたいなの見えるって言うじゃないですか。
僕実際物は見たことないですけど、SNSとかで見えるんですけど、それってその光ってさすがに地上から見えないじゃないですか。
さすがに見えないですね。
見えないですよね。
見えないですね、はい。
で、ぽって出して光ってるのを宇宙からまた撮影してっていうことですよね。
そうですね。たぶん1メートル先ぐらいのところになんとなく光の点が漂ってるのを、その10センチ角の方から撮って星座的な感じに映るだろうみたいなそんな感じのミッションになっています。
それも素敵ですね。ミッション全部面白いですよね。そこすごいなって思いますね。
割と若くもないですけど、そんなおじさんたちっていうよりは我々の年代みたいな、我々もいいおじさんになってきてるのかもしれないですけど。
まだちょっとギリギリおじさんと認めたくないみたいな。
もうちょっとまだいいかなみたいな、そうですね。
35歳、6歳あるあるですね。
そうですね、そうでしたか。
やっぱその年代なんですよ。いや、その年代の人、僕もこうやって情報発信とか番組作ったりとか、自分でもちょっとしたものづくりやってますけど、
同じように活動してる方結構いるんですよ、他にもブロガーとかYouTubeやってたりとか。
だいたいその年代なんですよね。
34,5,6ぐらいの人たちなんですよ。
やっぱそのぐらいの年代の人が、何なんですかね。
どうなんでしょうね。
多分会社って社会人になって、大学とか出て社会人になって、
多分最初の2,3,4年とかは、とりあえずまず会社の仕事になれるみたいな感じで、
そこからだんだん余裕が出てきて、さあ何やるかみたいな感じで始めると、今みたいな年代になってきたりとかするんですかね。
なんかそんな感じがしますね。
多分仕事もそこそこして、仕事の知見もそうだし趣味の知見もそうだしみたいな感じで、
なんとなくたまってきたからじゃあ出していくかみたいな、そんな感じですかね。
そうですよね、その出し方がいろんな方向があって。
そうですね。
それの一つにやっぱ趣味で宇宙開発するんだっていう人たちもいるっていう。
そうですね。
いいなって思います。面白いなって思います。
ありがとうございます。
なんか喋っててね、多分かなり近いだろうなっていう感覚はしたんですけど。
なるほど。
どんぴしゃ同じ年代じゃないですかね。
今更ですけど、一応ちらっとカメラ出しますか。すいません、ちょっとなんか部屋散らかってますけど。
いえいえ、僕もそのね、そのラックにモノの段ボール乗っけてる感じ、一緒です。
あと3Dプリンターがね、ちらりと見えるんですけど。
そうですね、あれなんですよね。会社の先輩がなんか最近買い替えしたらしくて、なんかいるって言われたんで、いただいてきました。
あの3Dプリンター。
多分ね、メタルラックあって、いろいろモノ乗って3Dプリンターあるって。
大体この年代のこういう活動してるNJは一緒なんで。
うちも全く同じ状態になってるんで。
そんな感じになりますよね。
いいっすね、みすみの段ボール。
めっちゃ見覚えのあるね。
あれメビーかなんかの段ボールですか。
あれ多分あれですね、今回のRSP-03のフライトモデルみすみにいくつか頼んでて、それが届いた時の発行じゃないですかね。
加工品が届いたんですよね。
そうですね。
じゃあメビーだ。
メビーだったと思いますね。
自分は電気系メインでやってて、機械屋さんは機械屋さんで別でいて、構造部品とかは全部機械屋さんの方が面倒見てくれてやってたんですけど。
なるほど、ありがとうございます。
ごめんなさい、だいぶ時間経っちゃったんですけど、最後個人的にすごい気になる質問があって、チーム分けってどういう感じでやってるんですか。
電気班とメカ班と制御班みたいな感じで。
どういう班で分かれてるんですか。
そうですね。
ただのユニットごと、何とかユニット班。
中にメカがいて、電気がいて、制御がいてみたいな、そういう。
時間ってまだ大丈夫ですか。
大丈夫です。
実は今週土曜日に地元で講演する予定があって、
良ければそれ用のスライドを今作ってるとこなんで、
変な話とかもその辺のスライドを画面共有すればお見せできると思うんで。
わかりました。
せっかく質問いただいたんで。
ぜひぜひ。これ聞いてる方は画像が見えないかもしれないですけど。
そうですね。
全然説明していただけると。
これが今週土曜日に講演しようとしているスライドになるんですけど、
さっきちょっと質問いただいたチーム分けっていうのがだいたいこんな感じになっていて、
衛星開発やるときって各チームのことを最後に何ちゃら系っていう系統の系ですね、漢字で書くと。
何ちゃら系って書いて呼ぶことが多くてですね。
リンマーサットでも何ちゃら系何ちゃら系って呼んでるんですけど、
電気関係だと衛星に電力供給する電源系っていうところだったりとか、
あとは宇宙空間に行くと当然無重力でフラフラしてしまうので、
その姿勢を安定させるための姿勢制御系っていうチームとか、
あとは地上と衛星と通信するためのシステムを作る通信系っていうのだったりとか、
あとはC&DH系っていうのが衛星全体を司るようなシステムをやってて、
あとは今回のカメラで撮影したりとかAI作曲したりっていうのがこのミッション系っていうチームですね。
なるほど、その衛星特有のミッションをこなすための機構みたいなところが開発するってことですね。
あとはお熱構造系っていう、これが衛星の構造設計したりとか振動解析したりとかそういうチームになります。
じゃあ結構メカ要素の強いような感じなんですね。
あとは一応こういう各個別のチームはあるんですけど、
縦割りでやってるとろくなことが起きないので、
エレキ系っていって電源とか通信とか姿勢とかそういう電気屋さんを全部集めたようなチームとか、
あとはメカ系っていうチームは構造屋さんもそうですし、そこに電気屋さんが出ていって、
例えばこの構造に対してこういうふうに基板取り付けたいんだよねとか、
ここにケーブル通したいんだけどちょっとここに隙間作ってくれないとか、
そういう調整をするチームだったりとか、
そういう縦割りじゃない横のつながりもやりつつみたいなそんな感じでチーム構成になってます。
結構本格的ですね。だからその系ごとの役割もあるし、
メカソフト、エレキごとの役割もあるし、ある意味マトリックス的な縦横軸になってるチームになってるってことですね。
そうですね。やっぱりこの10センチ角の中に物をいろいろ詰め込もうとするとかなり大変だったりとか、
あとさっきちょっと質量の話で1.33キロっていう話したんですけど、
意外と余裕があるようでなかったりとかして、結構設計の時からこういう物を積もうと思ってて、
これは1個何グラムの物を何個使うからここだけで何グラムかかりますみたいなのを全部積み上げていって、
ちょっとちらっと見ました、全部見てないですけど。
ありがとうございます。そうですね、こちらもYouTubeにアーカイブ動画がつい先日公開したところなので、もしよければ見ていただくと、今日話した話以上にもっとかなり濃い話が1本1時間ぐらいの動画が13本ぐらいですかね、上がっているので。
杉山さんと話す前に、よしこの動画全部見るかと思ってパッと見たら、1本1時間あると思って、無理だった。これ14時間ぐらいあるわと思って、ちょっと見切れなかったしね。
そうですね。
もうちょっと前もって見とけばよかった。
いやいやいや。
かなり濃厚な技術の話が既にYouTubeに上がっているってことですもんね。
そうですね、はい。
是非ともそこもチェックしていただければと思います。
はい、よろしくお願いします。
いや、素晴らしいですね。今ちょうど何か告知あればって振ろうと思ったんですけど、その振りも聞かずに先に出していただいて、先読みしていただいて本当にありがとうございます。
はい。
他にちなみに何か宣伝とかあります?クラファン近々やるよとかそういうのって何かあったりします?
いや、今のところクラファンの予定もないので、8月に打ち上がる予定ですっていうぐらいですかね。
フロリダなんですね。
そうですね。アメリカのフロリダから打ち上げる予定になっております。
打ち上げYouTube生配信みたいなやつとかやる予定なんですか?
いや、多分今のところないんじゃないかなと思いますね。
リーマサットメンバーが配信するってことはないと思うんですけど、スペースXのファルコン9で上がるので、そちらの配信があればそれを誰かの家でみんなで見るとかそういう感じになるかなと思います。
なるほど。随時そういう情報はあれですよね。リーマサットプロジェクトさんのSNSの方で。
そうですね。
何かいろいろ進捗が発信されるっていう感じですよね。
そうですね。はい、そんな感じになると思います。
わかりました。そちらのSNSの方も概要欄に貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。
ということで、長々と非常にありがとうございました。
私もめちゃくちゃ楽しかったです。めっちゃ勉強になりました。
ありがとうございます。
ぜひとも皆さんもですね、趣味でやっぱり宇宙開発したい方はリーマサットプロジェクトさんの門を叩いてもいいんじゃないかなと思いますので。
ぜひぜひお待ちしております。
すごい熱量の高いメンバーが一緒にやっていけるってことですよね。
そうですね。はい。
ありがとうございます。
今日は杉山さん本当にありがとうございました。
はい、どうもありがとうございました。
はい、クロージングトークです。杉山さん本当にありがとうございました。
いやー感想はね、いろいろとあるんだけど、一言で言えば超楽しかったね。
勉強になりましたよ。こうなんだろう、宇宙って近いね。
エピソードの中でも語ってますけど、宇宙開発ってさ、やっぱ国家プロジェクトって感じするじゃない?
大きな科学ミッションを背負って衛星は打ち上げられると。
そういうイメージなんですけど、リーマサットプロジェクトさんのようなその勇士の集まりであってもですね、
実際に宇宙に人工衛星持っていけて、宇宙空間で自分たちがチャレンジしたいことできるんですよね。
そして趣味ならではの、趣味でしかできないキャッチーなミッション。
自撮りもそうだし、作曲もそうだし。
あとね、散乱って僕は表現しちゃいましたけど、人工衛星からちっちゃい衛星また出てくるみたいな。
自分たちで星座作っちゃおうみたいな、そういうキャッチーなミッション。
これは絶対国家プロジェクトではできませんからね。
本当に趣味のものづくりの到達点を垣間見た気がしますね。
もしかしたらね、我々は趣味とは何かを再定義しなければならないかもしれないと。
それくらいインパクトのあるお話でした。
今回の話でリーマンサットプロジェクトさんに興味が出た方はですね、ぜひともその門を叩いてみてください。
この放送をきっかけにさ、リーマンサットプロジェクトに参加して、
数年後にもう衛星打ち上がるんですよ、みたいな話になったらなんか感慨深いじゃないですか。
リーマンサットプロジェクトさんの情報は概要欄に全部貼っておきますんで、ぜひともそちらからチェックしてみてください。
個人的には、本がね結構おすすめですよ。
趣味で作る人工衛星っていうね、結構熱くて黒い本出てるんですけど。
もうなかなかにして濃密でしたよ。あれ良かったです、めちゃくちゃ。
ぜひともですね、お手に取ってみてください。
というわけで、リーマンサットプロジェクト杉山さん、本当にありがとうございました。
今回はここまでとさせていただきます。
私は、支部長技術研究所という技術ブログも運営します。
週一更新を目標に更新しておりますので、そちらもぜひ覗いてみてください。
また、Xで毎日役立つ技術情報の発信を行っております。
朝7時20分、夕方18時20分に必ず投稿しておりますので、そちらもチェックよかったらフォローいただけると嬉しいです。
あと、ものづくりの視点というボイシーでの音声配信もやっております。
こちらは月曜日から金曜日の週5で配信中です。
10分ぐらいで聞けるものづくりの話です。
そちらも聞いてください。
また、このものづくりのラジオ、いいなぁと思っていただけたら、
番組のフォロー、また各ポッドキャスト、アプリで評価の方をよろしくお願いします。
★5評価、特に付けていただけると、私のテンションとモチベーション爆上がりしますから。
皆さんが2秒でできる私への応援となりますので、ぜひともよろしくお願いします。
あと、お便りも随時募集しておりますので、ジャンジャンください。
あと、フォローをお願いしましたと言いましたけど、
このものづくりのラジオのポッドキャスト自体のフォロワーがですね、
とうとう1000人を超えました。ありがとうございます。
今年で3年目になりますけどね、ようやく4桁になったという感じですね。
今後とも変わらずに継続して頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
というわけで、今回はここまで。
以上、渋長でした。
ではでは。