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  2. #171 「叩いて直す」の工学 ― ..
2025-12-13 51:45

#171 「叩いて直す」の工学 ― なぜ昭和の荒療治は効いたのか!?

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📌 要約
昭和の定番「テレビを叩いて直す」…これ、ただの迷信だと思っていませんか?📺👋

実はこれ、技術の世界では「パーカッシブ・メンテナンス(打撃保守)」と呼ばれる、立派な(?)工学的アプローチなんです!🛠️

NASAのアポロ計画🚀や、あのApple III🍎でも採用されたという驚きの荒療治の歴史とは? なぜ叩くと直るのか?その鍵は「ワイピング作用」と「真実接触点」にあり!ミクロな視点で見ると、叩くことで接点の「掃除」が行われていた!?🧹⚡️

後半は、ファミコンのカセットフーフー現象🌬️から、怪しいオカルト科学グッズへの警鐘、そして現在開発中の「レトロなポッドキャストガジェット」の設計秘話まで📻 経験則と理論のバランスが大事な、奥深きものづくりの世界へようこそ!

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サマリー

本エピソードでは、「叩いて直す」という文化の背後にある工学的な根拠を探求しています。特に昭和時代の経験則や、NASAのアポロ計画、アップル社の事例を通じて、物理的な衝撃が機械の不具合を修理する可能性について考察しています。また、接触不良の修正方法としての「叩いて直す」技術がどのように機能するかについて解説し、接触点の清掃や摩擦の減少が重要な役割を果たしていることを指摘し、実際の機械や電子機器への応用例も紹介しています。このエピソードでは、「叩いて直す」方法が昭和時代においてどのように有効であったかを検討し、科学と経験則の関係についても触れています。また、製品の理論と実際の効果に関する誤解や注意点についても語られています。ポッドキャストエピソードでは、昭和の荒療治の価値や現代のクラフトにおける工学の重要性が論じられており、特にユニークなポッドキャストグッズのアイデアとその製造プロセスに焦点が当てられ、ストーリーに基づく商品の価値が強調されています。今回のエピソードでは、昭和の「叩いて直す」工学アプローチの有効性について考察し、コミュニティ活動や技術情報の発信プログラムについても言及しています。

00:08
どうも、しぶちょーです。
ものづくりのラジオは、産業機械の現役エンジニアである私、しぶちょーが、
ものづくりに関するトピックをザックバラに語るポッドキャストです。
この番組は、株式会社フレアオリジナル、グラフテスターデザイン株式会社の提供でお送りします。
叩いて直す文化の紹介
あなたは、機械を叩いたことってありますか?
八つ当たりしたかって聞いてるわけじゃなくて、
不具合を直すために機械を叩いたことがあるかって話ね。
今だとあまり見ないんだけど、
昔はブラウン管テレビって言われるね、
まさに叩かれるための機械みたいなやつがあったんですよ。
叩かれるためにあったわけじゃないんだけども、
今じゃなかなか信じ難いけどさ、
画面のサイズより奥行きのデカいブラウン管テレビなんてものがあって、
そのテレビの調子が悪い時ってね、
だいたいあらゆる方向からバンバン叩いて直すみたいなことをよくしてたんですよ。
しかもね、不思議なことにですね、ちゃんと直るんですね、叩くと。
おばあちゃんの知恵ではないんですけども、
家庭内での機械に対するあらゆる用事として、
機械を叩いて直すってことは、
どのご家庭でもね、日常的に行われてきたことなんですね。
今もね、機械の調子悪い時、とりあえず叩きたくなるみたいなことあると思うんですよ。
今日はこの機械を叩いて直すという現象自体を掘っていきたいと思います。
叩いて直すって、実はですねこれ、
工学的な根拠のある現象なんですよね。
迷信的な話ではなくて、原理原則がちゃんとあるわけです。
でもまあ当然、いつでも叩けば直るってわけじゃないと。
もう現代の機器であったら、悪い方向にだいたい行っちゃうんだけども、
条件が揃うと物理現象として叩くっていうことが有効になる瞬間があるってことです。
今回はこの機械を叩いて直すという文化と現象の正体を探っていきたいと思います。
パーカッシブメンテナンスの歴史
というわけで今回のテーマはこちら。
叩いて直すの工学、なぜ昭和のあらりょうじは聞いたのか。
まず最初に言っておくとですね、この叩いて直すって、
実は技術の世界だと一応名前ついてるんですよ。
その名もですね、パーカッシブメンテナンスと。
直訳すると打撃保守とか、衝撃保守とかですね。
この響きが結構強そうでしょ。なんか技っぽいよね。打撃保守みたいな。
パーカッシブっていう単語は打楽器のようなとか、叩くようなって意味の単語です。
それとメンテナンスがくっついてパーカッシブメンテナンスと。
そういう言葉があるんですね。
あとはね、他の言い方でいうとテクニカルタップなんて呼び方もあるらしいです。
もちろんこれは教科書にドーンって載ってる正式な学術用語ではなくてですね。
技術者の界隈で半分ジョークとして言われているような通称です。
ただこの名前っていうのは、いやいや叩いて機械を直す行為なんて馬鹿げてるよねみたいな。
そういう意味合いではなくてですね。
現場では条件によっては叩くことって効果的っていうね。
その経験的に分かっているっていう意味で残っている言葉ではあるんですよ。
で実はねこの叩いて直すパーカッシブメンテナンスってそれなりに歴史に名を刻んでるんですよね。
家庭用のテレビだけじゃないんですよ叩いて直してきたものは。
例えばですね宇宙です。
この宇宙で実はこのパーカッシブメンテナンスが行われた記録があるんです。
1969年のNASAアポロ12号ですね。
月面でとある機器が太陽の直射日光をまともに受けちゃって機能不全に陥ってしまったという記録が残っています。
でその時に宇宙飛行士のアラン・ビーンさんがですね不調になった機器をハンマーで叩いて修理するという試みをしたという話があるんですよ。
これさなんか物理的に曲がっちゃったものをハンマーで直すとかっていうその物理的な修理じゃなくて
シンプルに電子機器が不調になると壊れてしまったからとりあえず衝撃で直らないかなっていうことでハンマーで叩いたんですよ宇宙空間でね。
だからもうハイテクの極みで到達した月面で超原始的な修理をやるっていうところがまたちょっとねあのあべこべというかギャップがあってすごい面白いエピソードだと思います。
しかもこれさ宇宙飛行士が勝手にやり始めたんじゃなくて地上のミッションコントロール側からとりあえず叩いてみろみたいなそういう提案がされたらしいんですよ。
地上からの指示だったんですよね。人類の英知の結晶みたいな現場で失うものは何もないからとりあえず叩けそれ直ったら儲け者だというそういう判断が出たと。
これはねこの叩くという行為が完全に迷信だったらこういう指示は出されてないんですよ。
もちろん直ったかどうかは結果としては別なんですけど最前線のエンジニアがこの状況であればワンチャン叩けば治るかもしれないという判断をしたというのが一個ポイントですよね。
そこにある種の正規を見出したんですよ。
ただこれで治ったって記憶は残ってはなかったんですけどね。
でねこの叩くという周りの歴史はまだあるんですよ。
技術的背景と実例
それがですねあの超有名企業アップルでも水上してた時期があるんですよ。
私が愛してやまないあのアップルですよ。
1980年のアップル3というパソコン。
スティーブジョンスがこだわりで冷却ファンをつけないっていうですね。
かなり攻めた作りをしたパソコンがあるんですよ。
ただまあこれは成功か失敗かどっちかつったらアップルの中では失敗の部類に入るんじゃないかなと思うんですけど。
とにかく冷却ファンをつけなかった結果として非常に発熱するようになったと当たり前ですけどね。
すごく発熱して内部のICチップがソケットからじわじわ浮いてきちゃうよっていう現象にねこのパソコンは悩まされていたんですよ。
でその対処法としてねチップが浮いてきちゃうという対処法として流行ったのが
一回パソコンの電源を切って筐体を数センチ持ち上げて手を離して机に落とせっていうねそういうドロップフィックスっていう方法が流行っていたんですよ。
落下の衝撃を使って浮いたチップを強制的に押し込むっていう。
まあ現代の精密機器でやったらお釈迦でしょうけど当時はねこの方法が物理的な修理方法のテクニックとして推奨されてたんですよね。
しかもこれさユーザーの間で流行ったテクニックとかじゃなくて
アップル公式がそういう風にテクニカルマニアルに書いてたって言うんですよ。
トラブルシューティング的な感じでねこういう具合があった時は3インチぐらいパソコンを持ち上げて1回机に落としてくださいっていう風に公式に書いてあったと。
冷静に考えるとすごい時代なんですけどこれもある種ね叩いて直すっていうことの一種ですよ。
まだまだ色々あるんですけどもう一つ好きな話が第二次世界大戦中の爆撃機の話で機械式のコンピューターが作られていたんですけど
このコンピューターなんか地上に置いて使うより飛行機に積んでた方がやたら調子いいなっていうことが判明したってことがあるんですよ。
これなんでかっていうと飛行機乗っけてるとさ色んな振動が加わるわけエンジンの振動を常に受けてるからその振動によってなんか調子いいってことがあったみたいです。
叩くとはちょっと違うんだけどこれもある意味パーカッシブメンテナンスの一つですよね。
メンテナンスというか常に振動あった方がなぜか調子いいんだなっていうそういうパソコンのね特性というかそういう現象があったということなんですよ。
このように歴史上にも機械に打撃とか衝撃を加えることによって修理するとかメンテナンスするみたいな記録が結構残っているわけよ。
実際私もね小さい頃ね結構やってましたよ子供の頃それこそねテレビ叩いてましためっちゃ。
我が家のテレビね結構調子が悪くてさ不思議な壊れ方をしてたんだよ。
電源がつくかつかないかって運次第のテレビだったのね家にあったのが。
電源入れるとさつくんだよ電源一瞬つくんだけど5秒ぐらいでプツッと電源切れちゃうと。
でそういう現象がよく起きてたんですよね。
その時はテレビがたがた揺らしたりとか叩いたりするとたまに電源が落ちずにずっとつき続けることがあったから結構こう電源入れたらガスが叩いたりしたんですけど。
でもそれでもやっぱ効果が薄い時があったから私幼いながらいろいろ考えてさらにテレビに衝撃を与えるとある方法を生み出したんですよね。
それがテレビの電源を入れたままコンセントを急に引き抜くっていう行為です。
電源を入れて放置するとさ数秒でね電源プツンって切れちゃうんですよそのテレビ壊れてるから。
だけどそのプツンって切れちゃう前に自らコンセントを抜いてですね強制的に電気源を落とすと。
でも引き抜いてるのは一瞬ですぐ刺すんですよ。
でまた抜くみたいなっていうことをねひたすら細かく細かくやるっていう。
擬似的にチャタリングを起こすみたいなことをやってたんですよ。
感覚としては物理的に叩くよりもこういう電気的なショックを与えた方がなんかさテレビ的に衝撃あるはずだと思ってやってたんだけど。
今思えばねめっちゃ危ないからね絶対真似しないでほしいんですけど。
でも当時ねその方法の方がテレビの電源が入る確率で圧倒的に高かったんですよ。
だから私はねこの物理的に叩くっていうところを卒業して電気的に叩くっていう方法を編み出してですね。
それで強制的にテレビをつけてたんですね壊れたやつを。
あれはね小学生ながらなかなか良い発想だったと思いますね。
危ないけどね絶対やっちゃいけないんだけど。
今思い起こすとアプローチとしてはなかなか面白いかなと思いましたね。
ということでちょっと話しとれましたけども叩いて直すって馬鹿にされがちなんだけど。
歴史の中でのこの最後の一手として何度も顔を出してるし。
家庭でもね皆さんの家庭でも確かに体験として叩いたら直ったっていう記憶が残ってるわけです。
じゃあそれは何でなんだといったらですね。
これは単純なおまじないではなくてちゃんと原理原則があるわけですよ。
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じゃあですねなんで叩くと治るのか。
ここからはちょっとエンジニアの視点で語っていきたいと思います。
まずはですね代表格ブラウン管テレビの話ね。
これはわかりやすい話でいきますけど真空管の話ですね。
真空管っていうのはガラスの管の中を真空にして
そこに電極を入れて電子を飛ばして制御するっていう部品です。
昔はテレビに真空管の一種であるブラウン管というものが使われていました。
それはブラウン管テレビなんて言いますけど
ブラウン管を利用して電子銃っていうものからですね
ビームを飛ばして蛍光体を光らせるっていうそういう仕組みなんですよね。
昔のテレビって。
それ故にブラウン管とか電子銃を配置するためのスペースが必要なんで
昔のテレビっていうのは画面に対してすげー奥行きがでかくてね
巨大な箱になってたわけです。
で、その真空管ね。
ブラウン管の中で使っている真空管の構造上の弱点っていうのがあってさ
それが何かっていうと
真空管っていうのはねソケットで差し込んでるっていうことなんですよ。
なんか部品として固定されてくっついてるんじゃなくて刺さってるんですね。
コンセントみたいな感じでグサッと機器に刺さってると。
そういうものなんですよね真空管っていうのは。
交換できるようにしなきゃいけないし。
このソケットで刺さってるっていうのはね結構悪さをしていて
使用を繰り返して熱くなったり冷めたりっていうのをずっと繰り返しているとですね
金属って膨張と収縮をそれで繰り返すわけで
そうするとね大きくなったり小さくなったりするわけだから
ソケットの部分がだんだんだんだんこう緩んでいくんですよね。
緩むというかガバガバになっていくっていう感じかな。
そしてこうガバるとねだんだんそのソケットの部分の接触が怪しくなると。
隙間が大きくなるからさ当然不具合として接触不良みたいなものが起こるわけ。
だから真空管の不具合ってねだいたいその真空管のソケットの部分の接触不良で
動かなくなってしまうってことが多いんです。
そこで必要なのが物理的な衝撃でして
ガバガバになってね例えばこう接触が悪くなってしまった真空管に衝撃が加わるとですね
真空管がちょっと動くわけよ。
そうするとその衝撃でグッて奥に押し込められたりとか浮いていた
叩いて直す原理
ガバガバになって浮いていた端子が動いて触れたりしてですね
接触が回復するわけ。
つまりはその真空管っていうのが正常に動くようになると。
これがね一番わかりやすい叩いて直すの原理です。
叩くことでちょっと部品が動いて接触が回復するとこういうことが起こるわけですね。
そんななんか物理的に当たり前じゃんと思うかもしれないんですけど
もう一段ちょっとねミクロの世界に降りていきましょう。
接触っていうものをもうちょっと細かく見るとですね
この叩くっていうことの効果がよくわかるんですよ。
金属の表面って言われたらツルツルっていう感じしません?
特にこの電子部品の接触面の端子の表面って言ったらツルツルしてるじゃないですか。
でもそのツルツルの面もミクロな視点で見ると全然平らじゃないのよ。
例えば顕微鏡とかで見るとそこには山、谷だらけ。
膨らんだり凹んだりしてるわけね。
だからさ金属同士が接触するっていうのは
金属の面と面がガッツリ当たってるように見えるんですけど
実はそういうミクロな視点で見てみると
ギザギザしてる金属の表面の山のてっぺん同士だけが触れ合ってると。
そういうのが実は金属の接触なのよ。
こういうのを摩擦を扱うトライボロジーっていう世界では真実接触点なんて言います。
つまり端子、電気を流す端子が金属同士で接触してるように見えるんですけど
実際電気が通ってる場所っていうのはほんの一部なのよね。
その表面の中でこの点と点が触れ合ってる部分しか電気が流れてないと。
細かく見ていくとそういう感じなんですよ。
じゃあそんな実はあんまり触れ合ってないよねっていう状態で時間が経つと何が起きるかといえば
酸化なんですよ。
金属は空気と仲良くできませんから。
空気とか水分、湿気が付くと錆びますね。
時間の経過とともに金属表面って酸化被膜っていう薄い膜が形成されていくんですよ。
錆びですわね。
この膜は電気を通しにくいんですね。
だから本当に触れてる。
山と山が触れてるこの真実接触点っていう部分が万が一何か薄い膜で覆われてしまうと
もうそれだけで電気は通らなくなってしまうんですね。
実際に物理的に触れていても通らなくなったりとか通りにくくなってしまうと。
そうするとこれが接触要因になって機械は不具合を生じるわけですね。
こういう不具合のパターンも非常に多いんですが
でもこれも叩くことによって解消されることがあるんですよ。
叩いて衝撃を与えると
さっき言ったちっちゃい点で接触している金属面同士がわずかにずれるんですね。
ミクロな世界で見るとこれ擦れるんです。この瞬間ね。
これはワイピング効果とかワイピング作用って言うんですけど
擦れると当然消しゴムでゴシゴシやるとか
タオルでゴシゴシ拭くのと一緒で汚れが落ちるのよね。
酸化被膜っていうのがその振動によって削り取れるわけです。
そうするとそこに新しい金属面ができてまた接触点っていうのができると。
そうするとその新たにできた接触点から電気が通るようになると。
こういうことが叩くことによって起きるわけ。
機械的な固着の解消
だから実は叩くっていう行為乱暴に見えるんだけど
ミクロの世界で見ると叩くこと衝撃を与えるってことは
接点の掃除みたいなことになるわけよ。
だから衝撃を与えると今まで不具合が起きてたそこに掃除作用ですよね。
だから面と面が綺麗になって電気が流れるようになって機械が治るなんてことがあるわけですね。
ここまでは電気的な話なんだけど
実はメカ的な部分でも叩くっていう行為が効くことがあります。
例えばモーターの軸とか古いファンとか
あと工学ドライブのトレイとか
とにかくそうやって物理的な動きがあるもの
こういうものって湿気とか劣化した油とかで
軸の部分がペタッと張り付いてしまうことがあるんですよ。
そういう場合って小さいモーターの力だけだと初動動き出せないってことがあるわけ。
摩擦って動き出す瞬間っていうのが一番力がかかると。
動き出してしまったら摩擦が小さくなるよっていうそういう現象があるんですけど
まあこれ中学校かな高校からやりましたよね。
静止摩擦係数とか同摩擦係数みたいな話で
そのものを押して動くか動かないかギリギリぐらいが一番摩擦が発生するわけ。
だから物理的に動かなくなってしまった機械っていうのは
その初動を超えれずにそこのトルクが足らずに止まってしまうってことが結構あるから
これを叩いて衝撃を与えることでその固着した部分っていうのが剥がれてですね
初動を動き出すことができると。
一度動き出しちゃえばその後の摩擦力っていうのはすごく下がるので
一気に機械が動き出すみたいなことがあったりするわけよ。
なんかよくわかんないけど衝撃を与えたらファンが回り出したみたいなことがあるんだけど
これは接触の話もそうだしそういうファンの軸のね
物理的な固着っていうのも影響している可能性があるんですね。
あとは外れないネジとかねどうしてもこれ外れないよ固着しちゃってるよってネジも
ハンマーで上からバーンって叩いて何とか浮かせて閉めるっていうこともありますよね。
そのために貫通ドライバーっていうさドライバーの中心に金属が1本通ってる
上からハンマーで叩けるのはドライバーがあるわけ。
あれはまさにバーンって叩いてネジに衝撃を与えて緩ませるって
そういう使い方をするドライバーなんだけども。
金属同士がハードに物理的に固着しているときも
やっぱ叩いて直すってことが結構有効なわけ。
サビとかでくっついちゃうからね。
これも叩いて直すっていう事例の1個です。
叩く行為の意味
ここまで話を聞いてみるとですね
じゃあ何でも叩けばいいんだと思った人はさすがにいないと思うんだけど
当たり前なんだけど叩くと別のところが壊れる可能性あります。
あくまでも今話したのは条件が揃うと効果がある時があるという話です。
基本的にはパーカッシブメンテナンス
叩いて直すっていうのは根本的な修理じゃないんですね。
酸化被膜って別にまたできるし
緩みは緩みのままだし固着はまた起きると。
叩いて直ったように見える。
一時的には直るんですけどしばらくしたら必ずまた再発します。
あくまでも暫定対策よね。対象療法っていう感じ。
本来は掃除とか再固定とか部品の交換が必要なんですけども
暫定的に今動かしたいという時は叩いて効果がある時があるよと。
そういうことですね。
技術者の感覚でいうと叩いて直るっていうのは何かしらの原因そこにあるよっていう
教えてくれるサインみたいなもんなんですよ。
叩いて直るっていうことは多分ここが悪いなとか
そういうサインとして受け取るのがエンジニア視点ではいいかなって思いますね。
ただやっぱ原理原則はあるよってお話。叩いて直るっていうのは単なる迷信とかお気持ちの話じゃなくて
ちゃんとメカニズムがあるんだよってことをね知ってもらえればなと思います。
ただ技術の世界って感覚的にやってたこと叩くとかねってことが
結果的に理論的に正しかったみたいな話もあればその逆もあると。
理論的にはなんか小難しくて正しそうだけど実は全然効果ないよっていうこともあるんですね。
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機械と馴染みのない人でも実は子供の頃に保守とかメンテナンスの文化に触れてたりするんです。
子供は遊びの中でそういったことを見つけるのは結構得意なんですよ。
しかも子供の遊びの中にはそういうことがいっぱい詰まってます。
例えば代表的なのはね私と同世代の人が体験したことあるだろうなっていうのは
ファミコンのカセットとかゲームボーイとかでもいいんだけど
カセットを挿してさ電源を入れたけどゲームが認識されないと
ゲームが始まらないなんてことあるあるですよね。もはや懐かしいと。
あの時さあなた何やってました?
独自のノウハウを持ったカセット挿し職人みたいな友達周りにいませんでした?
まずさこう抜いてさカセットをね。
短視フーフーやって息を吹きかけるとかやりましたよね。
これねニンテンドーとかはそういうゲーム会社の公式には
喋るからやめてねって書いてあるんですけど
不思議と息吹きかけて入れるとまた認識したりすると。
あとはちょっとねガチャッと息をよくさしてみたりとか
ガチャガチャガチャって抜きさしをやってみたりとか
あとはゆっくりでじっくりこうギュッとさしてみると
一回ゆっくりさしてみるみたいなことをやってみると
ついたりつかなかったりってことがあると思います。
そういう独自のノウハウありましたよね。
俺はこうやるとつくんだみたいなやつね。
まあこういうのもさあさっきの話とつながりますよ。
実際に息に含まれる水分で一時的に接触が良くなってついたりとか
あとは単純に吹いたことでほこりが飛んでね
接触が回復したりとか。
あとは抜きさしすることでね。
まあワイピングってさっき言ったけども
その摩擦によって酸化被膜が取れて接触したりとか
まあね短期的に接点が復活するってことがあるんですね。
それでまあゲームができるようになると。
ただ長期的に見たら息吹きかけるとね
やっぱ水分がそこに付着するからさ
まあサビの原因になるのよ。
なんか究極さ最終要件でさ
なめるってやつもいなかった?
俺の周りにはいたなんかさカセット
もうこれはもうこのゲームすぐやりたいけど
もうしょうがない最終手段使うかつって
ベロンってさ後ろ端子の部分なめて刺すみたいな
ことをやってた人もいましたけど
意外とねあれ勝率高いよね。
なめるとつくっていうのはね
なんか経験則的にあります。
まあ汚いし絶対やっちゃダメなんですけど
台木ってねこうなんかそういう電解質も含むんで
一時的に電気を通しやすくするっていう
理論自体は今振り返ると正しいかなと思います。
まあこういうね子供の頃の裏座って
正しいかどうかはさておきですね。
振り返ってみると現象としては割と理にかなってたな
ってことがあるわけですよ。
他のおもちゃでもなんかいろいろやりましたよね。
例えばあのベイブレードってね
私が子供の頃流行ってたけど
あの今もね復活してね人気ですけど
ベイブレードの裏側ね
あれ駒だからさ後ろに軸みたいなのがあるんだけど
そこにこうサラダ油を塗ると強くなるとか
なんか回るようになるとか
あとハイパーヨーヨーってのも流行ってたんだけどね
僕の時は。
ハイパーヨーヨーのヨーヨーの軸の部分に
サラダ油とかあとこれはごま油の方がいいとか
それが本当かどうかわかんないけど
とにかくオイルをさすとすごくねこう
長く回るようになるみたいなね。
まあこれはね摩擦が減れば回転伸びるんで
方向性は合ってますよね。
別にそのグリスとか専用のものじゃなくても
油塗っときゃ効果あるだろうとか
子供の直感として
これなんか摩擦なんとかした方がいいんじゃねえか
みたいなところにアプローチできてるのは
結構面白いなと思いますよね。
だから知らないうちにこうね
トライボロジーの入り口みたいなやつに立ってたわけですよ。
なんかこういう話したら
懐かしい気分になってきましたね。
あの全然話変わるんだけど
最近さテレビに出たら
なんか平成レトロみたいな
言葉をね耳にしたんですよね。
平成ってレトロなんだと思って。
あたし平成元年生まれなんだけど
あの衝撃を受けましたね。
デジモンとかさ
たまごっちとか
さっき言ったゲームボーイとかね
これレトロです。
あとポケットピカチュウとか
妖怪座とかね。もっとマニアックなこと言うと
ああいうさ
腰につけるマンポケタイプの
おもちゃめちゃ好きでしたね。
あと歩くんですっていうね
これもマイナーなんだけど
スライムの形の
マンポケみたいなおもちゃもあって
あれもね好きだったんですよ。
ひたすら振ってたけどね。
歩かずにひたすら振るってことやってましたけど
良かったですね。
ちょっとノスタルジーな気分はさておきですね。
ああいう当時
おもちゃに対して
具合を良くするためにやってた
経験則と科学の真実
裏技みたいなものも
今振り返ると原理原則があるわけ。
それを子供ならではの
独自の視点と経験で
編み出してたと。まさに経験則の
塊ですね。
それがある意味子供の強さですよね。
なんとなくこれがいいんじゃないかって
いろいろ試した結果
見つけるという感じです。
一方で大人になってくると
だんだん知識が増えますから
経験則にプラスして
理論とか理屈で判断
するようになりますね。
これは一見合理的に
見えますけども
実はこれって
良いことばかりではないんですよ。
意味がないんだけど
理屈っぽいもの。
科学っぽいもの。
衛生科学とか言われますけども。
それに逆に引っかかりやすくなるんですよね。
少々いやらしいことを
言いますけども。世の中にはやっぱり
科学の言葉をまとった
なんちゃって製品みたいなものがいっぱいあります。
何かとは言いませんよ。
マイナスイオンがどうたらこうたら
プラズマがああだこうだ
水素がどうのこうのみたいな
そういう化学の分野専門外なんでね。
我間説なんですけど
機械の分野でも
そういう製品がね
平気で横行してますからね。
疑似科学とか衛生科学
雰囲気科学の世界ね。
これも製品名は挙げませんけども
あのね
どうしても許せないものがあってさ
私車好きだからさ
いろんなね車関係の部品とかも
買ったりするわけですけど
中にはね
その車内に
置くだけで車の性能
上がるよっていう謎の
鉄の塊とかさ
ブレーキのここの部分に
これを貼り付けるだけで性能が上がります
とかバッテリーにこの金属の塊を
貼るだけで性能上がりますみたいな
そんな謎の
部品がなんかそれっぽい
理論をかけながら平気で数万円で
販売されたりするんですよ
当然そんなわけがないんですよね
なんかこう
車の四隅に鉄の塊を置いた
ところで運動性能が
上がるわけがないんですけども
これこれこういう理論で上がりますよ
みたいなことが書いてあってですね
それを見てなるほど
こういう理屈なんだって
それを信じてそういう部品を買う人はいるんですけど
明らか嘘だからね
叩けば治る
よりもよっぽど信用できない
ものなんですけどそれっぽい
理論がついてるとついつい
信じてしまう
ものなんですね
信じるか信じないかは
人それぞれではあるんですけども
製品の理論とその効果
かなりプラシーボよね
プラシーボという
その心理的な
科学の分野のものですよ
って言われればそれも科学なのか
って思うかもしれないんだけど
そういうものをある種オカルト製品
なんて言ったりしますけどねこの分野では
まあそれはね
貼るだけで性能が上がるよみたいなものは
ある意味極端な例では
あるんですけども
それっぽい理論なんだけど
実は本当に効果あるのかな
って疑わしいものっていう
微妙なラインのものって
世の中にすごく多いんですよ
一つね私もそういうものを持ってます
これも車の製品
なんだけどさ
私ってね古い車が好きなんですよ
自分の年齢とほぼほぼイコール
ぐらい今ね35で
12月末にですね
36位になるんですねもうちょっとで誕生日
なんで誕生日プレゼントお待ちしております
という話は去っておきですね
とにかく私の年齢とほぼほぼイコール
ぐらいの車に乗ってます
そういう古い車って
常にですね錆との戦いになるわけ
いかに車を錆びさせないか
っていうところが重要になってくるんで
色々と錆対策をしていくんだけど
そこで
私が使っている
何とも言えない製品があるのね
これ買ったの結構前で
もう20代の頃に買ったからさ
別に毒にもならんければ
薬にもならんなって今では思ってるんだけども
当時はね
画期的だなと思って買ったんですよ
電気防飾とか
仮想土防飾って言ってさ
船とか
海洋系の構造物とかね
とにかく
海の中に常に晒されて
めちゃくちゃ錆びやすいものに対して
使われる錆止めの
技術っていうのがあります
それがさっき言ったね
電気防飾っていうものなんだけど
これは常に構造物とかボディにですね
電気を微小に流しておくことで
錆の発生を防ぐっていう技術なんですよ
これはもう確立されたもので
いろんな船の中で使われてはいるんですけど
これを車に
応用しようっていう製品が
あったんですよね
バッテリーから電気を取って
常にボディの中に流し続ける
みたいな製品
これで最初にこう
なんかね車の雑誌で見たのよ
その時にうわすごいと
あの船で使われてる
錆止めのシステムが
車に使えるのかと
これはめちゃくちゃ画期的だなと思って
買ったんですよね結構高かったんですけど
頑張って大前働いて買ったわけです
これで俺の車は錆ないぞと思って
で車に実際取り付けましたと
でまあ
効果の程としてはですね正直分かんない
別に悪くはないけど
まあその錆が発生しない
みたいな実感はないかな
っていう感じですね
もう理屈としては
めちゃくちゃ納得感があるんだよ
その船舶で確立された技術を
確かに存在する
電気を使って錆を防ぐっていう
電気防飾の技術を
車に使いますよ
その電気防飾自体はもうね
ちゃんと理論としては成り立っているもので
納得感あります
ただそれを車の仕組みの中に
持ってこようと思った時に
じゃあその車のバッテリー程度の電力から
申し訳ない程度に
電気を流すだけで
本当に効果があるのかと
あと別にそのね
電極をつける場所
電極をどっから取るとか
電気をどっから流すっていうのは指定されてないわけ
適当なとこにつけとけば大丈夫ですよ
みたいな感じで説明書に書いてあるんだけど
本当にそれであっているのかな
と思うわけですよ
実際飛沫をさ
塗装があるから飛沫をちゃんと剥がして
つけなきゃいけないしとか
そもそも車ってボディアースっていって
ボディ全体がマイナス端子になっているから
電気流れてねっていうのもあるし
これ
本当に意味あんのかって
振り返ってすごく思ったわけ
確かに製品のコンセプトめちゃくちゃいいし
その理論
理屈っていうのを超納得感あるわけ
船で使われている
原理の
暴食の技術ですよって
言われたら
なるほどなって思うと
確かにこれは効果があるんだろう
っていう風に思うんだけど
冷静に適用条件を見ていくと
それって全然別問題なんだよね
原理が正しいことと
製品に効果があるってことは
全く別の話なんですよ
だからこの理論と理屈と
効果を
同一視して
見てしまうっていうのは
それはそれですごく危ないって話です
その効果を発揮するための
いろんな条件っていうのがあるんで
単純に原理だけでは
効果を得ることができないんですよね
だけどその原理とか理屈だけを説明して
これは効果がありますよって
歌う製品も実際
世の中にはたくさんあります
そういう話ですね
今回の結論は
ここに落ち着くんですけども
叩いたら治るみたいな
経験的にやってたことが
原理的に正しかったよ
っていうそういうパターンもあれば
原理原則的には
正しいですよって
歌っていることでも
実物に効果がない
っていうパターンもあると
実際世の中には
経験と理屈の
バランスって
すごい大事だなと思うわけ
木を見て森を見ず
経験だけにとらわれても
ものづくりって見えないし
理論だけにとらわれても
ものづくりって見えないと
ものづくりにおけるバランス
ものづくりってその両方のバランスを
しっかりとりながら見ていくっていうのが
非常に欠かせないスキルになるんですよ
手先ばっかりでもダメだし
頭で勝ちでもダメってことね
もしもあなたが
なんかよくわかんないんだけど
これやると調子いいんだよな
みたいなことがあったら
ぜひともその原理について
目を向けて考えてみてください
その逆に
これは良い理屈だなと
思考停止で信じている
理論理屈があったら
それ本当に効果あるのか
ということをちょっと深掘って
疑ってみてください
そういう目線で
いろんなものを見ることで
発見があるかもしれませんよ
はいここからちょっとね
雑談ですね本編終わりました
雑談でございますせっかくね
平成レトロの話したから
まあレトロつながりで今
作ってるものの話をしようかなと思います
これはね兄弟番組の方の
ものづくりの視点とか
落ち着きエアラジオの方でも一度話してるんだけど
何度聞いてもいいですからね
今ねちょっとポッドキャスト
グッズを作ろうと思っていて
コツコツ
製作をしているというかその試作品を作っています
同年代の人だったら
わかると思うんだけど
これもある種平成レトロかもしれないんだけどさ
サウンドドロップって
覚えてますか
あのガチャガチャとか
あるじゃんガチャガチャとかであってさ
このなんか雫の形をしたキーホルダーで
真ん中にボタンが付いていて
ボタンを押すと
何かしらのキャラクターの声が出るってやつです
最近でもね別にその
押し勝つグッズとかであるよね
押すたびに何種類かの声があってさ
何パターンか分かれるみたいな
本当に3秒4秒ぐらいの
一セリフみたいなやつが流れるような
そういう大人のおもちゃですよ
サウンドドロップね
でさそのポッドキャストグッズとして
あのサウンドドロップの
ポッドキャスター版があったら
これちょっと面白いんじゃないかな
と思って今ね
作ってます
ちょうどねこの前
落ち着きラジオっていうね
ポッドキャストの方の相方のカネリンと
生放送をしてた時に
この話が出てね
じゃあ作ってみようかと思ってプロトタイプを
作り始めたわけですよ
やっぱりさ
ネットで完結する音声配信
だからこそ
なんか声に関わる物理的なグッズがあったら
なんか面白いんじゃないかなと思ってさ
来年たぶん
ポッドキャストのさ
ぶっぱイベントのポッドキャストウィークエンドもあるだろうし
そこを目指してなんか面白いもの
作れたらなと思ってます
今ね作ってるガジェットは
構造としては非常にシンプルで
超小型の
MP3プレイヤーモジュールっていうのを
使ってます
すごいこれが安いんですよ
スピーカーと
セットで買ったら
800円ぐらいだったんだけど
そのモジュール単体で
仕入れればもっと値段は下がりそうです
仕組みは簡単でさ
すごいちっちゃいのよ
このモジュールっていうのに
スピーカーを付けてあげて
あとSDカード
MP3が入ったSDカードを入れて
電源入れればそのまま音が鳴るっていう
構成なのね
結構安くて
音が鳴るおもちゃみたいなの作れるから
この前子供にさボタンが押したら
音が鳴るおもちゃ作ってほしいって言われて
そんなすぐできないなって
断ったんだけど
このモジュールあれば簡単にできるじゃんと思って
そういうねいろんなものづくりに応用できそう
音もののものづくりしたいなっていう人はね
ポッドキャストグッズの発想
結構ちっちゃいんですけど
MP3プレイヤーモジュール
非常におすすめですよ
どんなものかは概要欄に貼っておきますね
一応試作品は
落ち着きAIラジオ用に作ったのよ
オスと私の声とか
相方のカネリの声で
落ち着きAIっていうね
番組の始めに言うセリフを言うみたいな
そういうプロトタイプを
作ったんだけど
ちょっと体験として
落ち着き微妙だなと思ったんですよ
ボタンを押して
一言喋るだけだと
ハードウェアにしてはちょっと贅沢
すぎるし体験としても貧弱だな
と思って
例えばこのものづくりのラジオの
グッズとして出したときにさ
ボタンを押してどうも支部長です
だけがなるグッズが
あったとしても
あんま面白くないよね
でって言うって感じになるじゃん
最初はちょっと新鮮かもしれないけどさ
その後
何も使いようがないよねって
思ったんですけど
ただなんかやっぱ
ポッドキャスターっていう性質を使うと
市販のサウンドドロップみたいなのとは
違う価値が作れるんじゃないかな
とも閃いたのでね
そこでちょっとね今考えているのが
ボタンを押すと
オリジナルのポッドキャスト音源が
30分くらい丸々聞ける
っていう仕様の
サウンドドロップみたいなものを
作りたいなと思っています
これで
手前味噌ながら結構面白いなと思うんですよ
その既存のサウンドドロップってさ
本当に押したら
一言しか音が出ないのね
しかもそのサウンドドロップを
個人のグッズ向けに製作してくれるよ
っていうサービスも実は世の中にあります
ただロットがね結構
一気にまとめて注文しないと
高いから
在庫を抱えたくないっていう
ポッドキャスターにとっては結構リスクには
あるんですけれども
お金さえ出せばすでにできるものなんですよね
だからそのすでにね
手に入るものを自分で作っても
あまり面白くないから
ポッドキャスターのグッズだからさ
ポッドキャスト音源が聞ける
そういうキーホルダーみたいなやつに
できたら結構いいなと思うんだよね
当然ね
既存のサウンドドロップとの
差別化にもなるし
何よりもネットで配信されてない
そのちっちゃいちっちゃい
サウンドドロップっていう
キーホルダーの中だけにしかない
エピソードがあるっていう
この体験
これね結構
エモーショナルだと思うんですよ
当然音質は悪いんですよ
しかもイヤホンとかも刺さらないと
もう本当にその場で聞くしかない
っていうものです
停止ボタンもない
一度再生が始まったら止めることもできないと
ちょっと聞き逃したからって言って
戻ることもできないと
もう一方通行
不便です
とにかくその場で聞くしかない
そういうエピソード
でもそれって
逆に今いいなと思いました
ネットで高音質
高品質な情報とか音源が
いくらでも手に入る時代に
あえてのローカル
あえての不便
あえての低音質
ながらで聞くためのポッドキャストだからこそ
聞くための時間を
確保して聞かなきゃいけない
っていうその体験があるっていうのが
なんか逆に今の時代に
面白い価値だなと思いました
このエピソードを聞くために
今からちょっと30分まるまる
邪魔されない
誰にも邪魔されない時間を確保しないとなって言って
スイッチを押して聞き始める
っていうそういう体験って
今ないよねなかなかね
ながら劇の
真逆を行くガジェットですよね
でもそうやって
時間を確保できないと聞けない
オリジナルエピソードが
小っちゃい小っちゃい筐体の中に
詰まってるっていう
そういうのがね
面白いなって思ったんですよ
あとね
ちょっといやらしい話
お金の話がいやらしいとは正直
思わないんだけどさ
値段を上げる理由にもなるわけ
オリジナルエピソードが
入ってるってことがね
単なる挨拶しか入ってないってことだと
サウンドドロップと一緒じゃない
あんまり付加価値ないのよね
その製品自体に
そのポッドキャスターのグッズだと
あくまでもファングッズと一個
っていう風になってしまうんだけど
エピソード書いてても同じなんだけど
そこでしか聞けない
エピソードがあるっていうのは
その製品に対して
お金を払う理由になるんですよ
値段を付ける理由になるんだよね
このね
お金を払ってもらう理由を
設計するっていうのは
ものづくりにおいてすごく重要だと
思っていて
製造業全般に言えるんだけど
スペックとか品質とか
そういうもので勝負を
し始めると最終的には
コモディティ感になるんですよね
コモディティの戦い
値段以外で差がつかないと
安いことだけが価値になるっていう
ものづくりの戦いの土俵に
上がっていってしまうんですよ
日本って大量生産で
安くっていう勝負で勝ってきたから
結構そのコモディティ感の戦い
こそが
ものづくりビジネスの戦いだみたいな
そういう感覚を持ってしまっている
人も多いんですけど
やっぱこれ脱却しなきゃいけないことで
お金を取っていい理由とか
高くていい理由
そこのストーリーですね
それをちゃんと物と一緒に設計できるか
いなかっていうのが
これからの時代というか結構前から
求められていることではあるんですけど
これからそういうことがやっぱり
ものづくりの世界でできるようになっていかないと
どんどんどんどん自利品になっていく
と思うんですよ
ちょっと大きい話を
しましたけど私が今作ろうと思っている
ポッドキャストのグッズも
ちっちゃいものではあるんですけど
コンセプトとしてはそういうこと
ものづくりの価値を出していきたいなと思います
ものづくりの価値
品質がいいとか
技術レベルが高いとか
そういうことだけが必ずしも
役に立つわけじゃないんですよね
誰でもやってるようなレベルの低いもの
とか枯れた技術でも
簡単な構造でも
アイディアとやっぱストーリー
っていうのがあれば十分に
人を楽しませたり幸せにできるし
それでビジネスが
できるよっていうところ
ストーリーとものづくりにおいて
価値を作るっていうところを
やっぱねちょっとずつ
でもやっていけるように
ならないとなとすごく
常々思うんですよね正直
かぐや私も技術者ですからね
やっぱ技術レベルは高いにしたことがないとか
新しい技術を身につけたいっていう
そのモチベーションは
ありますけども
技術レベルの研鑽とか
技術レベルの高さに
逃げないっていうのが
重要だと思うんですよ
レベルの高いことさえやってれば
必ず成功するんだとか
うまくいくんだっていうのは
幻想で
いいものを作れば
売れるわけじゃないんだよね
ものづくりって
誰よりも品質のいいものを作って
倒産していくっていう会社もいっぱいあるわけ
いい技術を持っている
高いレベルの技術を持っていても
全然儲けてないっていう会社もいっぱいある
やっぱこの技術を突き詰めるとか
技術レベルを上げていくっていうのは
めちゃくちゃ大変なんですけど
シンプルなんですよねやること決まってるから
ひたすらそれを追求していけばいい
それがやりたいことだからって言って
集中しやすいっていうのがあるんですけど
それをちゃんと価値にして
提供するところにも
力を入れないと
技術ってどんどんどんどん
廃れていってしまう
いいものも廃れていってしまうなって
正直思いますし
技術者はやっぱね
研鑽に逃げる癖があると私は思っている
何かあれば
新しいことを勉強してやろうっていう
気持ちになるんだよ
私もそうなんだけど
それって本当に向上しようとしているのか
本当は向き合わなければならないことから
逃げているだけなのか
これちゃんとね
客観的に見て判断した方がいいと思う
って感じかな
ちょっと雑談に話しますけど
本当にそう思うんだよね今の製造業見てても
なんかね
いろんな町工場さんとかさ
いろんなものづくりの会社があるんだけど
ほとんどの会社が
自分で値段を決める権利を持ってないの
言われた値段で物を作る
っていうことを中心としているわけ
これはね
結構有識問題だと思うのよね
自分で値段を決めれる
そういうものを
作っていける
それはある種
自分たちが生み出したものに
どういうストーリーをつけて
付加価値をつけるかっていう
そういう視点なのよ
そこに取り組めるかどうかが
これからの時代を生き抜くかどうか
って言うとちょっと大げさかもしれないんだけど
でもあながち大げさじゃないと思う
そういうところがね
大事というかそこに取り組まないと
本当にね
いけないなって
思うね
まとまってないんだけども
そういうお話でございますと
ちょっとね
資座の高い話をしてるんだけども
僕の
自分自身のものづくりの哲学の一つが
やっぱ技術レベルの高さに逃げないとか
賢才に逃げないっていう
ところではあるので
物とか枯れた技術とかレベルの低い技術でも
全然関係ないと
やっぱストーリーとか
発想とかね
視点において価値って出せるよ
というのが一つのやっぱ哲学的に
持ってるものなんで
未来への挑戦
今回のね作ろうとしてるすごいシンプルな
単純な小っちゃいガジェットなんだけど
それもまさにね
そういうところに取り組んでいこうとしている
ものではあります
それはそれとしてね
まずおもちゃの旋盤っていう
子供向けの
工作機械
あれもすごくシンプルで誰でも作れるような
超簡単なものなんだけど
あれはそういうストーリーを持ってますからね
子供たちにものづくりを伝えたいっていう
思いとストーリーを持って作ってきた
そういうものをある種
設計してきたものなので
そこも含めてね
人が手に取る形にしていくっていうところを
来年あたりから
ちゃんと取り組んでいきたいなと思ってます
という宣言でございますね
でこのままの流れで
クロージングトークの方にいきたいと思うんですけど
そういう私が今こう
作っていこうとしているものとか
作っているものの進捗報告をですね
このね
ものづくりのラジオの中でも
させてもらうんですけども
ちょっとそのコミュニティの話はですね
Roomというサービスを使って
今作っているものづくりのラジオ
ものづくりの視点のリスナー向けの
コミュニティがあるんですね
先週から宣伝させていただいておりますけども
面白ニクスラボっていうね
リスナーコミュニティ作ってます
その中で
こういうもの今作ってますよとか
ここまで来ましたよみたいな報告を
いろいろな形でしようと思ってます
このリスナー向けコミュニティは
月額500円の
有料会員もあるし
無料メンバー会員もありますから
無料でも見れるコンテンツいっぱい
配信してます
有料払ってくれてる人は限定コンテンツ見れますよ
そういう設計になってますので
みんなでものづくりしましょうと
コミュニティ活動の紹介
技術をもっと面白くしましょうね
っていうコンセプトでやっていく
コミュニティで立ち上げたばっかりなんですけど
これからやっていこうと思います
さっき言った
おもちゃの旋盤の進捗報告とか
ポッドキャストグッズの
製作報告みたいなものも
皆さんと
話しながらやっていければなと思ってますので
気になる方はぜひとも
コミュニティに入っていただけるとうれしいですという
宣伝でございました
技術情報の発信
というわけで
今回はここまでとさせていただきます
私は支部長技術研究者という
技術ブログを運営してます
周知更新を目標に更新しておりますので
そちらもぜひ覗いてみてください
またXMIX役立つ技術情報の発信を行っております
朝7時20分夕方18時20分に
必ず投稿しておりますので
そちらもチェックよかったらフォローしていただけると
うれしいです
またものづくりの視点というですね
兄弟番組もやっております
こちらはボイシーで配信してるんですけど
配信しておりますのでよろしくお願いします
ちなみにボイシーの方ではですね
今年ボイシーオブザイヤーを
いただいておりまして
ボイシーってめちゃくちゃ
いっぱい番組あるんだけど
その中でボイシーの学び部門
というので29位に
ものづくりの視点に入りました
あと差し入れ部門といってね
ボイシーって投げ銭みたいな差し入れもらえる機能あるんですけど
その差し入れ部門ではなんと
13位に入るというね
非常にありがたいんですけど
その差し入れ部門で
ボイシーで配信していただきました
今年はね
っていう番組もね
ポッドキャストでも消えるし
ボイシーでも消えるという風になっておりますので
是非ともよろしくお願いします
あと落ち着きAIラジオというですね
AIの番組もやってます
こちらは火曜日金曜日週2で配信中でございます
そちらも是非聞いてください
そしてですね
ものづくりのラジオ
いいなと思っていただけたら
ありがとうございます
年内に100件超えたら嬉しいなと思ってたんですけど
星の評価いただき
本当にありがとうございます
まだしてないよという方がいたらですね
星なんていくらあってもいいですから
よろしくお願いいたします
というわけで今回はここまで
以上しぶちょーでした
ではでは
51:45

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