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【徒然草ミニッツ】さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットにおコンセプトに、吉田健康の徒然草を1日1段ずつサクッと味わい、
通勤・家事の隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。さて今回は、第168段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
老の価値と導き手の役割
年老いた人に一芸抜きんでた際があって、この人の後、誰に問えばいいのかと言われる。
その老の導き手として命が虚しくなかった証。
それは、導き手として命が虚しくなかった証。
とはいえ、その技がいささかも衰えの気配なく続くと、この人は一生これだけで終えたのだなと、どこか窮屈にも見える。
むしろ今は忘れてしまいましたというくらいが良い。
だいたい知っていても、むやみに言い散らかすのは大した差異でもないのではと聞こえ、謝りも出がち。
確かに弁…確かに…
ちょっと待って、これどういう…何の字だっけな、これ。
あ、違う。どっか調べよう。
なんだっけ、あらがいあら…あ、違う。
違う。
弁説の弁で、なんて読むんだっけ、わきまえるか。
確かにわきまえ知りませんと言える人こそ本当に道の主らしい。
まして知らぬのにしたり顔でおとなしく交釈する人、違うなと思いながら聞くのは何ともおびしい。
はい、というわけで、なんか分かるような分からないようなって感じでしたね。
要点3つ。
老の価値、老っていうのは老いるっていう字ですね。
老の価値イコール導きて、ただし一芸で固まらない余白も美。
知らねば知らず、むやみな交釈は誤りのもと。
現代における示唆
本当の達人ほど控える。
言うより言うよりわきまえる。
現代の示唆&使い方。
忘れるの貧。
ベテランが昔の手はもう忘れましたと笑う。
それは衰えの否定ではなく今の役割。
導く任せる絵の意向の宣言。
若手が動き、地が循環する。
あー、なるほど。
これは品がありますね、確かに。
役割のロールチェンジですね。
ロールチェンジ考えていかないとですよね。
まだまだ全然若いんであれですけど。
考えてるのかな、皆さん。
キャリアのVSOPとかっていう考え方もあるしな。
かといってキャリアなんて思った通りに進まないっていう話もあるんでね。
難しいところですね。
そして話す前の3つの確認。
①聞かれたか。
頼まれてないのに交釈してない。
②今の条件。
昔の前提で語ってない。
③責任の線。
自分の経験談として語ってる。
断言してない。
これはね、ありますよね。
頼まれてないのに交釈するやつね。
これはどうなんでしょう。
男にありがちというか、アドバイス求められていないのにアドバイスしたりっていう。
男女間の差としてよく言われるところだったりしますよね。
④今の条件。
前はこうだったからっていうので、
今アップデートかけられてないっていうのはあるかもしれないですね。
⑤責任の線。
これもね、断定が必ずしもいいっていうことではないですからね。
というわけで、今日はこれくらいですかね。
ぜひ皆さんも日常&ビジネスにこれらのことを応用してみてください。
はい、というわけで今回ここまでです。
また明日お会いしましょう。さよなら。