サステイナブルとミニマリズム
【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、「1日8分で600年分の知恵をポケットに」をコンセプトに、
吉田健康の徒然草を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。
今回が第2回ですね。で、2回目以降は原文を割愛しまして、現代語訳のみを紹介させていただきます。
というわけで早速、現代語訳から読んでいきます。
昔の盛大の政治が忘れ去られ、民の嘆きや国の衰えなど知ろうともせず、
何事もきらびやかに整えて得意になり、狭い窮屈だなどと贅沢ざんまいに暮らす人は、どうにも不快で浅はかに見える。
衣服から馬、車に至るまで、手持ちのものをそのまま使え、
尾礼を求めるなと、九条かねざねは有意言し、
潤徳院の九中マニュアルにも、公的な健常品は疾走であることを良しとすると書かれている。
で、こちらの要点を3つ挙げるとすると、
カビより疾走、派手さは品を損なう、あるものを生かす、過剰な買い替えは無用、
贅沢、notイコール得、持ち物は心を移す鏡、ということです。
で、こちら現代への示唆としては、なぜ今でも刺さるのかというと、
サステイナブル、ミニマリズムが叫ばれている2025年でも、
最新、高級、イコール、正義という消費圧は強い、
健康は700年前に派手は浅い、と活発しているということで、
ここ本当そうですよね。
700年前にも吉田さんは、最新とか高級っていうのは、
最新高級とは言ってないですけど、派手は浅いですよっていうのを書き連ねてるっていうことですね。
で、日常&ビジネス応用ネタ、30日ルール、
大型家電や高級ファッションは購入前に30日をウィッシュリストへ、
熱が冷めたら不要だった証、
会社の備品チェック、最新スペックより使い切り指数をKPI化、
古いPCでも業務に差し支えなければ更新見送り、イコールコスト圧縮、
借りる文化の復活、DIY工具やパーティー食器はシェアリングサービスで、
あるものを生かす精神を生活に取り込むということで、
まさかの吉田健康から会社の備品チェックで最新スペックより使い切り指数をKPI化、
こんなことが出てくるとは思いませんでした。
心理バイアスと幸福
30日ルールのところで熱が冷めたら不要だった証っていう風に書いてあるんですが、
ここについてちょっとある本から引用したいと思います。
すごく興味深い本なんですが、
本の引用とかしてるとちょっと時間かかっちゃうんですが、
すごく興味深いところだったので本の引用させていただきます。
今回ご紹介する本はロバート・ビスバス・ディーナーの
ネガティブな感情が成功を呼ぶという本です。
こちらからの引用で幸福についてのものですね。
以下、引用です。
幸福のために選択をする上で最も有害なバイアスは欲しい、好き、バイアスである。
多くの人はこれを知るとこれまでの人生を、
このことをきちんと理解せずに暮らしてきたのかとショックを受ける。
これは何かを欲しいということと何かを好きということの違いによって起きるバイアスである。
例えば犬を飼うことが好きであるよりはるかに強く犬のペットが欲しいと思って犬を飼ってしまう。
この2つの心理プロセスが違うものだという事実は神経科学によって裏付けられている。
欲しいという心理には脳のある部分が関与しているが、
何かが楽しく感じられるとか好きだというのはそれとは別の部位の脳の働きである。
中略して、幸福に関してはこの欲しいと好きの違いは特に重要である。
私たちはこの2つを同じものだと思い込みやすい。
何かを欲しいと思うと手に入れた後もそれをずっと好きなはずだと考える。
だが実際はそんなことはない。
アルバへの旅、不倫の愛、地域担当責任者の地位、ロレックスの時計など、
私たちが欲しがるが欲しいと思う感情は一時のことであって、実際に長期に渡って好きだというわけではない。
人はこの2つの心理状態を一緒にしがちで、その結果自分の幸福にとって大きなマイナスとなる決断をしてしまうということです。
引用終わりです。
ここもそうですよね。30日ルール。
つれずれグサミニッツに戻りますけど、30日ルールで大型家電や高級ファッションを購入前に30日密集リストへ。
熱が冷めたら不要だった証って書いてあるんですけど、これもそうですよね。
このバイアスに注意っていうのがこれを読んでいて思い出されました。
というわけで、今回はこんな感じで終わりにしたいと思います。
何か皆さんへの気づきがあれば嬉しいです。
というわけで、明日は第3弾ですね。また明日お会いしましょう。さよなら。