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【徒然草ミニッツ】
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。
この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットに、
おコンセプトに、吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、
通勤活の隙間時間でコテンチャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。
さて今回は、第219段を見ていきましょう。
早速、現代語訳です。
五の穴の理解
四条孔門
学校、学に通じた孔官が言うには、
辰崎という名人がある日こっそり語ってくれた、
横笛の五の穴は、どうにも不に落ちない。
笛の各穴は、それぞれ平調、寡調、相調、読めない、
王道調、法教調、なんちゃらかんちゃらと等分しつつ、
諸調子を抜き取ってなるようにできている。
だが、五の穴だけはちょうどよい。
間の調子を持たず音が深い。
だから吹くときは必ず避ける。
避けなければ曲に合わない。
五号をきれいに吹ける人は稀である。
理解は実に面白い。
選達を恐れやとはこのことだ。
と四条孔門。
ところが後日、
異論と実践
啓布が異論、
笛は、
違うな、なんていう字だ。調べよう。
章。
あー、画学、画学のなんか上に長いやつ。笛みたいなやつだ。
章は調べ済みでただ吹くが、
笛は吹きながら息の内で整え続ける楽器。
穴ごとに高伝プラス、
声骨、過酷性、身体感覚を加え心を入れるのが笛。
だから五だけ避けろと決めつけられない。
下手ならどの穴も深い。
上手はどの穴でも合わせる。
合わせられないのは人の戸賀で器の欠陥じゃない。
はい、そういうことですね。
要点3つ。
名人① 異論派。
五の穴は深い。避けよ。
名人② 実践派。
合わせられるのは操舎の腕。
結論。
運用の重要性
設計と運用の両輪、
道具を攻める前に息と指を磨け。
現代の資産と使い方。
五の穴はどこにでもある。
企画の説明がつかない一談。
プロダクトではまらない仕様。
職場で扱いにくい人。
設計の穴に見えるが、
まずは自分の運用を疑うと。
ああ、どこにでも五の穴はあるよと。
その人を責める前に、
そのものを責める前に、
まずは自分の運用を疑いましょう
っていう感じですね。
自分が間違ってるんじゃないかっていう、
自分の振る舞いに何か
良くないところがあるんじゃないかっていう
自正気思考みたいな感じのこと言ってるんですかね。
あとは、何かあるかな。
上手はどの穴も合わせるの運用例。
分析。
外れ値を切る前に変換重み付けで合わせる。
開発特殊ケースを禁止する前に
ガードとフォールバックを用意。
交渉を合わない相手を避ける前に
条件の調律を提案。
何事にも合わせるのがプロだよってこと言ってるんですかね。
まあまあまあ、そういう言い方もできるでしょうと
いうのはありそうです。
はい、というわけで今回はここまでです。
ぜひ皆さんも五の穴とかね、
上手はどの穴にも合わせるみたいな感じのこと、
うまいこと使ってみてください。
それではまた明日お会いしましょう。
さよなら。