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2025-04-26 05:12

【徒然草ミニッツ】序段

この番組は「1日8分、600年分の知恵をポケットに」をコンセプトに、吉田兼好の『徒然草』を 1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事のスキマ時間で “古典チャージ” していこうという教養ショートラジオです。
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サマリー

「徒然草ミニッツ」は、600年分の知恵を毎日8分で学べる教養のショートラジオです。第一弾では、退屈な時間を創造的に変える重要性や、現代人がどのように暇な時間を取り戻せるかについて話しています。

教養ショートラジオの始まり
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分聞くだけで600年分の知恵をポケットに、というコンセプトで、
吉田健康、健康奉仕の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間で固定チャージしていこう、という教養ショートラジオです。
簡単にご説明すると、このショートラジオを1日1段聞くだけで、1年経たずに全243段をコンプリートできます。
会議や雑談で、「あーそれ、【徒然草】にも書いてあったんだけど。」とさらっと差し込める、そんな教養が自然と身につきます。
ぜひ、このショートラジオを聞いて、【徒然草】マウントをとってください。
というわけで、始めていきましょう。
今日は記念すべき第一弾、退屈をクリエイティブに変えるあの名フレーズからスタートです。
それでは早速いってみましょう。
まずは原文を朗読します。
すれずれなるままに、日暮らしすずりにむかいて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやうしこそものくるおしけれ。
この現代語訳は、何もすることがなく、手持ぶさただったので、私は一日中すずりに向かい、頭に浮かんでは消える取り留めのないことを気ままに書きつけていた。
すると不思議なほど心が躍り、夢中になる自分に気づくのだった。
退屈と想像力
この要点としては3つです。
【暇】っていうことは、すなわち想像の原動力だということですね。想像というのは作るっていうことですね。
で、2つ目が思いつきメモの威力っていうのがあります。
そして3つ目、退屈を楽しむ心構えが大事だぞということがここから読み取れます。
それでここからが現代への示唆になります。
現代人は、皆さんお気づきだと思うんですけど、やることが多すぎて、スマホとか暇さえあれば何かをしているっていう感じになっていると思います。
自分も例外ではなくそうなっています。
このスマホだったり、やるべきことが多すぎて余白ゼロな現代人こそ、ぼんやり時間がとても希少だというふうな示唆が読み取れます。
農学でもデフォルトモードネットワークっていうのが暇っていうことを好んで、それによって想像性が跳ね上がるというふうなことが実証されています。
全米ウエストセラーとかになっている本でもタイムオフだったりホワイトスペースっていう本が結構売れて、日本でも翻訳されていますが、
そういったところで現代の忙しさから休息をとって想像性を跳ね上げようというところが結構トレンドではありますね。
結局その跳ね上げた想像性も仕事に向かってるじゃんっていう指摘もあるんですが、いずれにせ暇な時間を作る、ぼんやりする時間を作るっていうのがすごく大事だっていうのはありますね。
そうは言ったって忙しくてそんな暇ないんだよっていう声もあるとは思うんですが、
日常だったりビジネスに応用するとなると、通勤の5分とか短い間でもいいので、スマホを閉じて窓の外をぼんやり眺める、そういったつれづれタイムみたいなのを入れるといいかもしれないです。
あとは、そんなぼんやりした時間に思い浮かんだフレーズとかをアプリのメモ機能とかで一行メモみたいに残しておくと、それがいいアイディアになって企画案とかになることもあるかもしれません。
というわけで、今日はこれで終わりにしたいと思います。
今回は有名な冒頭、つれづれになるままにというのがあったので原文を読みましたが、次回以降は聞きやすさ優先で原文は割愛します。
というわけで、明日ですね、明日は第2弾。
ぜひお楽しみにしてください。
それではみなさん、さよなら。
05:12

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