不確かさの表明
【徒然草ミニッツ】さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットにおコンセプトに、吉田健康の【徒然草】を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間でコテンチャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。 さて今回は第179段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
【入草】 草に渡った、【草】
道元商人が一切卿を携えて帰国し、六原近くの八犬野に安置。とりわけ、首領群行を講辞、字号を並んだと称した。
言葉だけ聞いて全然わかんないですね。 そういう、首領群行っていう卿ですね、を講辞して寺の号を並んだ字と称したと。
で、この日尻が語ったところでは、並んだ寺、並んだ寺、並んで、並んだ寺は大門が北向きだという、これは高祖地の説として伝わるが、
西域伝や北経伝、北経伝か、調べよう、北経伝か、北経伝にも見えず確かな書見はない、高祖地とはどれほどの最角の人だったか覚えつかない。
そうかな、そうのお坊さんかな。 ただし、当の最名字は北向きであるのは当然だという。
はい、全然わからなかった。 要点3つ、権威の名前だけでは測れない、
一時情報を探せ、不明は不明と言う、 基地の事実と未知の未知を切り分ける。
現代への示唆&使い方、 高祖地が言ったからで終わらせない。
高祖地、お坊さんの名前でしょうね。 仕事でも学びでも人名や肩書きはショートカットになりがち。
まずは一時資料。
①一時資料、②最古の用例、③現地現物の3点セットで確認。
まあまああるあるですよね。こういう肩書きの人が言ってるから正しいんだろう。 で、終わらせずにちゃんと
ソースはどこなのかっていうのを確認しましょうってことですね。 これはなんかずっと言ってるところですね。
そして、不確かさの表明イコール信用の基礎。 断言できないときは見えたところまで手止める。
現時点で一時は、一時ソースは未確認です。 古い記録には見つからず伝承として扱います。断定を避ける言い回しはむしろ信頼を積む。
これもね、結構曖昧な言い方しがちなんで、はっきりと
断定できないときは不確かさをあえて表明するっていうのは 信頼の基礎になり得るってことですね。
はい、というわけで今回はこれくらいですかね。ぜひ皆さんも不確かさの表明使ってみてください。
というわけでまた明日お会いしましょう。さよなら。