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2025-09-10 04:59

【徒然草ミニッツ】第137段


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サマリー

第137段では、祭りや自然の美しさを鑑賞する「わびさび」の心を強調し、静けさを楽しむ精神文化を探求しています。

祭りと無情の思索
さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットにおコンセプトに、吉田健康の徒然草を1日1段ずつサクッと味わい、通勤火事の隙間時間で5点チャージしていこうという教養ショートラジオです。よろしくお願いします。
さて、今回は第137段を見ていきましょう。
早速、現代語訳です。
あえずに嘆く夜、過ぎた縁を悔やむ時間もまさに色好み。満月を遠くから眺めるより、暁近く杉の梢に青く淡くかかる月影。
時雨の熊間から覗く一瞬がたまらない。月や花は目だけで味わうものではない。上品な人ははしゃぎすぎず節度を保つ。田舎風の人は枝を折る。泉に手足を突っ込む。雪に足をつける。大正をいじり倒す。見物にしなりがち。
祭りでも肝心の出し物の時だけさじき。一段と高く設けた見物席。
祭りでも肝心の出し物の時だけさじきに駆け上がり。終わればまた卓上ゲームに戻る人々がいる。日が暮れて人並みが引き。のれんや畳を片付けた後の寂しさに世の無情がしみる。
王城を眺めれば人の数など多くはないことがわかる。毎日都のどこかで誰かが送られていく。大坪の水も針の穴から絶え間なく漏れればやがて尽きる。士気は若さ強さにより分けず思いがけなく来る。戦場に出る兵も山奥の陰者も無情の敵からは逃れがたい。
4点3つ。ピークより移ろいを見る。品は手を出さずはしゃぎ過ぎず。祭りの後の静けさイコール無情リマインダー。
現代への示唆&使い方。頂点待ち。頂点待ちから余韻鑑賞へ。満開日。快晴待ちをやめて前日翌日の狭間を楽しむ。雨の夜に窓越しの街灯。葉の雫イコール現代のしぐれかける月。
わびさびですよね。終始一貫して吉田健康はわびさびの心を良しとしていますね。
触らず楽しむマナー。花見花火スポーツ観戦でもいじらず残さず騒ぎ過ぎず。写真は一歩引いて人や自然の流れごと切り取る。
花見と文化観察
これはね、日本人桜を見に花見しますけど、日本人はやらなそうっていう勝手なイメージなんですけど、バンクーバー行った時に桜咲いてて植林したのかな。
中華系の人が枝をグッと引っ張ってバサバサバサって揺らして、わざと桜の花びらを舞い散らして写真を撮っていて、風情がないなって思いましたね。
いじらず残さず騒ぎ過ぎず。めっちゃ大事だと思います。
というわけで今回は短いですが、この使い方ぜひ意識して使ってみてください。
というわけで今回はここまでです。また明日お会いしましょう。さよなら。
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