1. シンの木工家ラジオ
  2. #134 鍛冶屋の未来【水野鉋製..
2025-07-12 30:56

#134 鍛冶屋の未来【水野鉋製作所、似鳥 透さんゲスト回】

:::::::::::::::::: 今週の内容 ::::::::::::::::::

鉋鍛治マニア度★★★★★

越後与板打刃物〈水野鉋製作所〉で修業中の若き鍛冶職人、似鳥 透(にたどり とおる)さんをゲストに迎えました!

・ふいごまつり復活?

・鍛冶屋として成功ってどうやったらできる?

・玉鋼、作りたい

・どんな刃でも入れられる鉋は誰が作っている?

・鍛冶屋よりも鉋台やノミの柄を入れる人の方が後継者問題は深刻

・鍛冶屋や問屋の未来はどうなっていく?

▪️ゲストプロフィール

似鳥 透(にたどり とおる)さん

@yoita_uchihamono_nitadori

北海道出身。北海道内の大学を卒業後、精密機器メーカーで品質保証部を3年半担当。青年海外協力隊でタンザニアへ渡り、機械工学を指導。2020年、水野鉋製作所に弟子入り。現在は鉋刃、セン、下端調整用スクレーパーなどを製作・販売しながら鍛冶の技を磨く日々。

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サマリー

鍛冶屋の未来を探る中で、ヨイタの伝統的なふいご祭りの復活や現在の職人の状況について語られています。特に、カンナや長奈などの道具制作に携わる若手の鍛冶屋の挑戦と、需要減少に対する解決策が検討されています。水野鉋製作所の似鳥透さんをゲストに迎え、鍛冶屋の業界の未来について探るエピソードです。特に鍛冶屋の後継者問題や鋼の需要の変化、市場での役割の変化について考察されています。鍛冶屋の未来について、似鳥透さんが自身の経験を交えながら技術や製品の精度、また若者に向けたアドバイスを語られています。特に、社会人経験の重要性やものづくりへの情熱が強調されています。

ふいご祭りの復活
あとなんかちょっと聞きたかったのが、ふいご祭りとかを復刻というか、復活させたりしてるじゃないですか。
それ知らなかった。
よいたでね、昔ふいご祭りっていうお祭りがあったらしいんですけど。
ふいごってあれですよね、火を起こすときに踏むやつ。
だからブロワーみたいなやつですよね、今でいう。
役割的にはブロワーなんですけど。
風を送るやつですね。
風をこう手で、こういう形。
引いて、押して、あのパターンですね。
アコーディオンみたいな感じで風を送ると。
魔女の卓球部に出てきたやつじゃないってことですね。
じゃないってことですね。
こう直線運動でやるやつ。
物のけひの上のやつでもない。
でもないんですね。
箱にレバーがついてて、押したり引いたりするやつ。
をなんか復活させたらしいんですよ。
そうなんですか、知らなかった。
私がメインだったわけでは、何人かで一緒にやったやつですけど。
これは昔、ヨイタがすごい前世紀だった時にあったお祭りってことですか?
そうですね。何年前まではちょっと覚えてないですけど、
10年、15年くらいまではあったっていう気がします。
ちょっと年数。
じゃあちょっと前まではあったけど。
ちなみに何するんですか、そのお祭りは。
もうその冬を使って、火を起こして、カンナ作ったりするっていうだけの。
大々的なお祭りではないんですけど、一応そういったものをやる。
昔ながらのやり方で作るみたいな。
工房でオープンファクトリーみたいな、そういう感じじゃなくて。
ではないですね。みんなで集まって。
みんなで集まって。
今の工房だと一人しかいないんで。
昔の作り方は、お館を役の人がカンナ温めて、カンナの上に置いて固く場所指示する。
その子分、弟子が大きい土振って作ったり。
昔だと奥さんがやったりしてたんですけど。
今はやっぱり一人でやってるところが多いんで、そういうのができないんで、集まってやるみたいな。
若手鍛冶屋の現状
何人かで。
何人かで。
今何人くらいヨイタの職人されてているんですか。
ヨイタの職人は10人くらいですかね。
おそらく。
10人くらい。
そんなもんしかいないんですね。
はい。
そっか。産地と言われてるヨイタでもそんなもんなんですね。
そういうことですね。
だから割と最若手というか。
そうですね。
最年少ですよね、きっと。
最年少です。
あー。
もう一個上に一人います。
もう一個上、何歳なんですか、ちなみに。
36。
あ、でも意外と若い。
もう次が50代とかかと思った。
そうではないですね。
はい。
じゃあ意外と若手はいるはいるんですね。
そこを超えると、60代。
後半に。
そこが大きなギャップがあるんですね。
そうですね。
そうなんだ。
50代もたぶんいるかな。
まあ嘘ですね。
一応いるはいるらしいですけど。
あんまり関わり合いのない。
なるほどなるほど。
ヨイタっていうと、カンナ、ノミ、サカリ、あとごめんなさい。
長奈。
長奈。
長奈。
長奈作ったことあるんですか。
長奈はないですね。
そのさっき言ったもう一人の若手の人が一応長奈の鍛冶屋さんのところでちょっと修業してた期間もあるんで、
その人は長奈作りたいって言ってます。
なかなかこう2人で今後支えていくってちょっとあれですね。
責任重大ですね。
そうですね。
簡単には辞められないですね。
そうですよね。
もう僕ちょっと暑いの嫌なんで辞めますとか言えないですよね。
ちょっと外では辞められないですね。
逆にヨイタで今後住んでいくとしても、弟子明けというか、
法公明けというんですかね。
っていうのは決まってたりするんですか。
私は次の10月で一応終わりですね。
そうなんですか。すぐなんだ。
すぐです。
今年。
今年です。
そうなんですね。
あと4ヶ月。
今5月じゃないですか。
あともうちょっとしかないんですけど。
いいですか。
準備ですか。
とりあえず工房建てるお金はもちろんない。
やっていけるかも分からないんで。
とりあえず今の工場に一緒にやらせてもらう形。
なるほど。
共同工房というか。
そうですね。
曲がりというかある設備を使わせてもらって、
今まで通り利用料払うみたいな形で。
それでやっていけそうな目処がついたら、
工房建てるなりっていうようなものを用意していこうかなと。
全ての道具が高そうな感じがするんですけど。
私なんか機械屋さんで買えるのかなとか思ったりしちゃったりします。
銅ハンマーみたいなドーンドーンってなるやつがあるイメージ。
火がボーってコークスが燃えてるのがあるイメージなんですけど、
いっぱいありますよね。他にもきっと。
そうですね。ただ専門的なもので言うとエアーハンマー。
ハンマー類ですね。
エアーハンマー。
エアーハンマーだったりスプリングハンマーだったり、
使う人によってそれぞれなんですけど、
それがエアーハンマー今作っているけどものすごく高いみたいな。
エアーハンマーってエアーで動くってことですか。
エアーで動かす。
スプリングはバネみたいな。
ちょっと説明が難しいですけど。
いろいろ種類があって好みによってハンマーが違うんですけど、
うちはエアーハンマー使ってまして。
すでに辞めちゃってる鍛冶屋さんとかからもらえたりしないんですか。
今もう手に入れるとしたらそのパターンだけですね。
新品がちょっと高すぎるので辞める。
廃墟するやっぱ鍛冶屋さんまだいらっしゃるんで、
そこから譲り受けてみたいなことが多いかなと思います。
でも逆に言えば犬木みたいで入れたりする可能性もあるってことですね。
入れる可能性はあるんですけど、
よいたの鍛冶工房って家の裏に建ってるのがほとんど。
そうなんですね。
なので今そこに入るわけにはいかない。
前が家だから。
そういうのは入れないですし、
結構やっぱ民家が去ってきた。
一応純工業地帯っていうのもあるんですけど、
音とか気になったり、
あれからの反対とかあるかもしれないんで、
そこら辺気をつけなきゃいけないっていうのがあるんで、
そういうことなんですね。
人のことだいぶ離れた場所で建てたほうが気が楽かなっていうのはありますね。
産地といえどそういうちょっと旗から見た目みたいのが、
ちょっと気になる時代ですね。
あと数も少ないんで、パワーが。
どうやっていくと成功というか、
鍛冶屋の未来への挑戦
食っていけるようになるんですかね。
食っていき方はちょっと難しいですね。
どうすればいいか。
やっと修行が開けるとこですもんね。
ただ需要的なもので言うと、
職人さん今どんどん減ってくんで、
そこの人が作らなくなったものを作ったりすれば、
需要自体はあるかなと思います。
そうですよね。
何やりますかね。
カンナ一本じゃなくて、
割といろんなものも作っていきたいっていうのもあるってことですか。
そうですね。
いろんなものが作っていけばいけるかなと思います。
そのほうがあってそうですよね。
そうですね。楽しいと思います。
なんか一本でくれそうな感じじゃないですもんね。
そうですね。
いろんなものをやりたいなっていうことはありますね。
今やったことないけど、これやってみたいなってのあるんですか。
気になってるなっていう。
若干話ずれるかもしれないんですけど、
刃物っていうよりは、
鉄とか木炭とか、
そういうのを作るのをやってみたいっていうのは。
鉄とか木炭、そういうことですか。
はい。
玉鋼的なことですか。
玉鋼的な、あれも厳密に言うと玉鋼じゃなかったりするんですけど。
そういうことだね。
そうなんですか。
違うんですか。
なんかあれも、玉鋼も何て言うんですか。
私もよく分からない、ほんと全然詳しくないんですけど、
ちゃんと鋼になっている部分と、
鋼になってない部分とかあるんで。
そういうことですか。
ボロンと固まっているやつ全部が玉鋼っていうわけじゃない。
そう、そうらしいですよ。
そうなんですね。
査鉄なんですよね、査鉄。
で、こういう隕石みたいな塊が出てきて、
こうやって叩いて、
地金にする部分と、鋼にする部分で分けるらしいんですよ。
そうなんだ。
合ってます、それで。
なんかそれっぽいです。
ぽいですよね。
私も、ほんと詳しくはないんで、正確には言えないですけど。
僕もBSで見た知識がある。
操作BSということですね。
そうそう、操作BSということです。
作るのも大変なんですよね。
そうですね。
そうなんだ、全然知らなかった。
現代以降でも玉鋼は復元というか、再現できないらしいんですよ。
これもBSなんですか。
そういうものを使ってやってみたいという。
これはもう完全なる趣味の世界です。
やってみたいなと。
いや、あってそうですよ。
なんか裏で。
裏で。
こっそりと。
こっそりと。
でもなんかそういうのがYouTubeチャンネルとかでやってたら、
めちゃくちゃ気になって、僕多分見ると思います。
玉鋼作ってみたっていう。
そういう感じですね。
でも結構あれ三日三晩というか、結構大変なんですよね。
そうですね。大きく作るのは結構かかるらしいですね。
だからカンナ何枚分とか、小型な切り出し分とかだったらそんなにって感じなんですか。
そうですね。私の知り合いがやってる人のところ、確か1日ぐらいでやって、
ナイフなり工場なり作ってる人がいらっしゃる。
大きさによります。
大きさに。
なんか逆にその玉鋼とかも作って使ってみたいってことですけど、
その他に現代工って呼ばれてる中で、今青髪いちご。
そうですね。青髪いちごです。
以外でなんかチャレンジしてみたい鋼とかあるんですか。
今一番やっぱベーシックなのは青髪と白髪なので、とりあえず次は白髪かな。
なんかそれにはどういうハードルというか、ごめんなさい、僕も全然分かるんですけど、
なんかもう別物なんですかやっぱ。
どうなんですかね、私も。
やってみないと分かんないですね。
やってみないと分かんないですね。どこまでやればいいのかもちょっと分かんないので、
いろいろな作り方やってみて、どれが一番ちゃんと使えそうなのか。
作るだけで言うと白髪の方が加工しやすいんで、ある程度の形にするのは別に時間はかかんないですけど。
白髪はタングステとかがいろいろ入ってないやつ。
ない方。
ない方でしたっけ。
従来の。
従来の。
近い。
近い。
そうですそうです。
ソースが不明確だからさ。
あと僕ちょっと気になってることが一つあって。
何でしょう。
鍛冶屋さんというか、あれは台屋さんなのか、どんな刃でも入れられるカンナ台があるじゃないですか。
後ろから六角みたいなのでグリグリをしていって調節するやつ。
よく知ってますね。
あれがあったらフルガンナで切れる切れないを破滅してから修理というか、あれいけるなとずっと思ってるんですけど。
あれは誰がどうやって作るのかなと思って。
よくご存じですね。
そうそうあれ気になってるんですよ。
ちなみに何で知りましたそれ。
なんかいろんなとこであれで試されるんですよね。本業の方というか。
僕あれ初めて見たのたぶんニンタドリさんが使ってるところで。
私のときでした。
UFO缶であれ使ってた気がする。
あれは私の知り合いと言っていいのかちょっとわかんないですけど直接会ったことないんですけど。
北海道の木工家さんが作ったで設計したのはまた違う人みたいな。
ちょっと私も詳しいあれがわかんないですけど。
そういうのをいただいてそれ使わせてもらってるみたいな。
そうなんですね。
意外とあれ台屋が作ったものじゃないんだ。
そうなんです。
そうです台屋さんが作ったわけじゃないです。
そうなんだ。
木工家さんが作ったのは木工家さん。
鋼の需要と鍛冶屋の現状
作ったと思う。
意外。
だから頑張ればできる可能性がある。
そうですね。
裏からボルトみたいので固定するんですよね。
おもてなじみ側にボルトがあって。
そうですよね。
そうですそうですおもてなじみ側からボルト6本ぐらい。
1、2、3、4、5、7本か。
通してそれを裏から閉めて押さえつけるみたい。
台尻の方からロボット的なものが。
ネジが見えました。
ネジが背を押すんですか。
それとも木に途中で切り替わって押してるんですかね。
間にプラスチック系のものが挟まってましたね私のやつは。
それが樹脂系のものが押してるんですね。
そうですそうです。
その謎を解きたいなと思って今日。
僕もあれちょっとしか見てないから具体的な機構がどうなってるのかとかよくわかんないから。
なんだろうロボガンナっていうのかわからないけど。
でもあれあったら確かにフルガンナーのよしよしすぐわかりそう。
そうなんですか焼き油で煮たりとかしてダメなものはもうダメっていうことでいいんですよね。
そうだと思います。
油で戻して戻らないというか良くならないものはもうどうしようもないから。
そうなんですね。
あれちなみにいろんなパターンがあるじゃないですか。
180度でとか200度で10分20分とかって。
あれ具体的にこういうものとかあるんですか。
鋼によっても多分違うと思いますけど。
うちなんか非公表らしいですよ。
非公表なんですね。
そうなんだ残念。
でもよく言われてる温度帯と大して変わらず時間も大して変わらず。
だからそれでちょっと試してみて鋼に頼ってた頃にそれがあまかったとしたら元に戻る可能性もあるっていうことですかね。
そうなんだ。
そんなを聞きたくて今日。
それ確かに聞きたいですね。
都市伝説じゃん。
我々の中では都市伝説。でも実際に花太郎さんやってみて変わったから。
そうそうそう。
でも変わんないね。
片方は変わんなかった。
あれがね何だったのか分からないですけど。
だから油、アイロン、夏場の屋根の上、トタンの上っていうのがあるらしいんですよ。
すごいそれ最後の知らなかった。
それってさ昔の人がさ発見したわけでしょ。
そうですね。
鉋を置き忘れたのか分かんないけど屋根に。
これやってちょっと元に戻ってるって。
太陽光で。
そうそうトタンがすごい熱くなってそれで戻ったという。
すごい。
管理しても酷い。
ですよね。
それはさすがにお勧めできない。
いやいやいや。
せめて温度はね測った方が。
そうですね。
熱源として使うにはいいかもしれないけどね。
せめて温度は測ろうと。
測ろうということですね。
なんか結構脱線しちゃいましたけど。
そうですね結構脱線しましたね。
はい。
今お仕事楽しいですか。
楽しいですね。
ざっくりした質問になっちゃう。
楽しいです。
じゃあどんな部分というか明日みたいに人に売りに行くとか工房作業だとかどんなのが楽しいとかあるんですか。
売るのは全く楽しくないですね。
売るのは楽しくない。
憂鬱で仕方ないですから。
そうなんですね。
作る方が全然楽しいです。
やっぱりものづくりをしたいって始めた。
次ここ変えていこうみたいな。
はいはい。
検査して良くなったなみたいな。
そういうのをやった方が全然個人的には楽しいですね。
そうなんですね。
自分で検査もされてるんですか。
そうですね。肩検査したり顕微鏡で組織見れたりするんで。
すごいそこまでやるんですね。
あと実際に削ってみてどうかなみたいな。
削り心地とか。
削り心地はちょっと判断の方が難しいんであまり参考にはならないんですけどでも一応削ってみたり。
すごいそうなんですね。
結構UFO館で初めてお会いして説明とか接客が上手だったので。
そうね。
すごく従来のカジヤ像とはだいぶ違うなって。
確かにね。わかりますよその感覚はとても。
っていう感じがしたんですけどでもやっぱり作る方が好きっていう。
だいぶ無理してましたね。
だいぶ無理してた。
だいたい帰ってきた時あと体調崩してる。
やっぱぐったり。
ぐったりです。
集中できるんだったら作らせてくれて。
それで済むんだったら。
でも時代的にやっぱり外出て行ってどういうものか説明したりしないとやっぱ伝わっていかない。
そういう発信が今の時代は大切だなと思うんでそういうのは仕方ない。
それは割と年配というか上の世代だともうやりづらいことだから三田鳥さんの世代でちょっと頑張っていくっていう。
そうですね。
刃物の世界とかどうなっていくといいなとか思いますか?
刃物の世界はカジの世界。
カジの世界でいうと向こうの刃物でいうと今もうだいぶ機械化進んでるんで需要自体は少なくなって
カジ屋さん自体も高齢化なんで若い人も今ちらちらと出てきてはいるんですけどやっぱ産地ごとに数少ないんで
そういった人たちがしっかりと人数いて技術をしっかり受け継いでいければとりあえずそこはいいかなと。
それよりも私と言うより業界的に危惧してるのが鉋台とか飲み物を入れる人。
それが全く育ってはいないかな。
年齢的に言うとちょっと若め。
カジ屋さんの高齢な人たちよりはちょっと若めではあるんでまだ全然すぐってわけではないんですけど何かしらしないとちょっと厳しいのかなと。
そっちの方が後継者問題としては深刻なんですね。
鉋屋さんって聞くと自分で言うのもあれですけど若干なんか花があるみたいな感じの仕事なんですけど台屋さんとか飲み屋の営利屋さんって若干地味っちゃ地味。
マジそうですよね。全くだって想像できないというかそんな職業あったんだぐらいですよね。
本来は陶器屋さんとか台屋さんとか営利屋さんが産地に何人かいて分業生になってできているところがどこか途絶えちゃったりするときつくなっちゃう。
回らなくなっちゃうという反省品としては。
勝手にキヘンさんが台屋さんだとすごい花々しくやってますよね。
キヘンさんはインスタの印象がすごいあるからじゃないですか。
でもだから全体として見たらキヘンさんは相当ななんか抱えてるってことになるんじゃないですか。
そういうことですよね。
業界のパイで言うとキヘンさんが何十%いくんだろうかみたいなことになるんじゃないですか。
新農民の営利屋さんが来たらいいんですかね。
そういうことなんですかね。
そうっすね。
キヘンさんは台だからキヘンさんのみのAバージョンの人が現れたらいいんじゃないですか。
あれも大変らしいんですよ営利でも。
そうなんですね。
僕ブログで営利屋さんちょっと追っかけたりしてますが。
そうそうそう。
そうなんですね。
でも受信もたくさんあるし我々大工用というかお入れのみから彫刻用ののみまで形が違ったりとか。
あとオーダーメイド。
直接力がかかる部分だから。
確かにね。
ダイレクトすもんね。
そうですね。
のみで言いなければ。
確かにね。言われてみればそうだ。
どうしたら増えていくと思います。
ちょっと値段が。
値段がね。
一番のネックは多分値段な値段とですね。
そこをブレイクスルー起こしていかないと。
そうですね。
ちょっとしんどいかなと。
カンナに関してはだいぶ上がってきたような気がするんですけど。
そうですね。そうな気がしますね。
でもやっぱ他の部分ではやっぱり苦しんでるというか大量の仕事があった時はいいけれどそうじゃない時代に切り替わった時に難しい。
その時の時代から値段がほぼ変わってないらしいんで。
こんなにぶっか上がってんのに大変ですよね。
それやばいよね。
もともとがなんかこれでは無理だろうレベルの値段なので。
そこはちょっともうちょっと上げないと後継者とか育成するにはちょっと厳しいかな。
その世代の例えばキケンさんだとか道具系の方と交流あったりするんですか。横のつながりというか。
横のつながりはまあ私自分で作ったものは直接代入れお願いしたりするんで伺うことはあるんですけど。
で後継者育てましょうよっていう話はやんわりと。
やんわりとはしてるんですけどなかなか。
どう返ってくるんですか。分かっちゃいるんですけどねみたいな。
できないっていうことで言われる。
できないと。もう言われるんで。
できないと。
そうかなんかそれもちょっと悲しい感じですね。
確かに。やっぱ鍛冶屋の未来とか後継者不足のある産地の業界みんなそうだと思うんですけど。
トン屋とメーカーというか作ってるところあの関係性ってこれからどうなっていくのかなっていうのがなんか僕ずっと。
気になっているね。
そうだからその辺ちょっとニタドリさんに聞きたいなと思う。どんな感じになっていくと思いますかこれから。
どうなるかって言われると減る。
トン屋自体が。
数は減ると思います。というのもトン屋自体の後継者がいないっていうのが。
トン屋さん自体も減ってきてると。
あと製造から小売店さんとかユーザーに直接行くっていうのも進んでるっていうのが。
ニタドリさんしかりキメンさんしかり直で販売されてる方も若い方が増えてきてると。
後継者問題の深刻さ
これどんな背景があるのかなって考えてみたんですけど誰がどんな思い出とかこだわりとかで作ってるっていうのが比較的最近は重要になってきてるかな。
あとそれに対してSNSとかで発信もできますし。
そういうのがあってトン屋さんが安く作れるところを選ぶっていう時代じゃなくてユーザーさんがこの人に作ってほしいっていうのが進んでいくっていうのもあって。
そういったトン屋さんの役割が減ってくると思うのでそういうトン屋を通す数は減るんですけどでもやっぱりトン屋を通すと送料がかからなかったり。
メリットはもちろんあるんで小売店さんがそういうトン屋を通すっていう選択をするかもしれないけど。
まとまった数を注文してくれるから。
価格帯もね。
どうしても直でやり取りすると一人一人と対応しないといけないからそのたんびにやり取りしてそのたんびに放送して送ってみたいなちょっと大変ではありますよね。
減りはするけどだんだんと割合としては直で売っていく割合が増えていくんじゃないかなという感じですかね。
あと気になってたのがキヘンさんの時もなんか聞いたんですけど意外と海外のお客さんから直接連絡が来るっていう話だったんですけどニタドリさんのとこはどうですか。
来るんですけど売ることはほぼない。
売るところまで行くことがあんまりない。
そうなんですね。
なんか突然途切れたり連絡が。
突然連絡が途切れたりなるほどそうなんですねそっか。
どうなんですか値段的には買えないものではないわけじゃないですか。
なんかそんな気がするんですけどね。
多分普通にネット通販とかで買った方が安いじゃんってなってると思います。
なるほどそっかそっかニタドリさんの場合は割と卸で売られてる部分も多いからか。
なるほどねキヘンさんのはそういう意味ではそこが少ないから直で買うかってなるのか。
はい。
なるほどね。
バリエーションもすごいですからね。
確かに確かにそれにあるのかなキヘンさんの場合は台の形こういうの作ってくれみたいなのがあらかじめイメージがあるからなのかな。
ニタドリさんの場合は欲しい刃物は決まっててみたいな。
他にも売り口があるなら。
ならそっちで買うかみたいなのがあるのかもしれないですね。
もどかしいですねこのトン屋さんに任せとけば一応制作に集中できる部分もあるけど。
市場の変化と作り手のジレンマ
でも未来のことを考えれば自分で打って説明して伝えていくっていうのもかなり大事じゃないですか。
っていうのをかぐやもちょっと一緒だなと思いました。
現代の作り手がみんな抱える問題というかジレンマなところもありますよね。
できれば作る方集中したいんだけどみたいな。
それはバランスとってやっていくっていう感じですかね。
そうですね。
なるほど。
なんかカンナこれからじゃあ初めて買いますっていう人に
良いカンナと悪いカンナってどこで見分けたらいいんですかね。
現代に悪いカンナって存在するんですか。
使い出しにくいカンナってのはよくあります。
仕込みの精度が甘いみたいな。
仕込みの精度がとげぇ甘い。
裏の出し方が甘い。
くるい取れてない。
なるほど。
自分で結構裏押し頑張らないといけないとか。
そうですそうです。
そういうのは結構あるかなと思いますね。
でも覗いてしまうと温度管理とかそういう製法については
先人たちがすごく切磋琢磨して上げてってくれてるじゃないですか。
それ以外のところの要素の方がわりと多い感じですか。
そうですね。
例えば青髪ですとあんまり作ってる人によって差が出にくいみたいな。
そうなんですね。
ことが言われるので、私はちょっと自分でやったわけじゃないのであれですけど
そう言われるので、あんまり鋼の部分に関しては
よっぽど使えないっていうのはあんまりないかな。
私が一番感じるのはやっぱ研ぎの精度。
くるいの取り方が一番製品として出てる時に感じるな。
そうなんですね。
やっぱり裏出したりするのは時間かかりますし、技術手に入れるのも大変なんで
そこは最初からできてるのを買った方がだいぶ楽かな。
そうですよね。
ダメにしちゃったりとかね。
ありますよね。僕も裏打ちして普通に歯を掛けさせたこととか普通に何回かありますよ。
多分それが経験だと思うんですけど、自分で何万も出したものをやっちゃったら悲しいですもんね。
結局裏ゴリゴリをして足広くなったのをハンドルメーターとかでギャーってやったりすると
フルガンナじゃないのにみたいなってことになっちゃう。
作ってる側としては悲しいなと。
やっぱそうですよね。
だってそこですもんね。
だから差が出にくい、鋼で言えば青髪。
見るところは裏の精度というか髪の精度を見るとある程度わかってくるっていう感じですかね。
なるほど。
ステンレスは物差し見てこうやってでもやるわけにいかないですよね。
私のように売ってるときは全然やっていいんですけど、他のあんまクオリティさんとかではやらしたくないのがちょっとわかる。
聞いてみるのがいいかな。
なるほど。
だからクオリティさんも知識があってこんな木削ってるんですけどどんなのがいいですかねって。
それがクオリティさんの役割というか。
確かにね。
見た目端正そうなやつがいい。
端正そうなガンナを選ぶのがいいという。
端正そうなんてなんだって話ですけど。
そうなんですよね。
難しいですね。
難しいんですよ。
これ印象なので、フィーリングというか。
あと同世代でやはり頑張ってるというか。
そうですね。
のを応援したいし、やはり今後も付き合いしていきたいという思いでひなどりを買いました。
そうですね。
で、一応ちゃんと補足しておくと、その辺の裏の作りというか研ぎが非常に丁寧なのがひなどり。
で、花太郎さんもほとんど買ったやつは手をいじる必要がなかったという。
いや、だいたい裏出すとどっちか片っぽが当たってとかっていう話なんですけど。
当たってないとこがあってっていう話ですけど。
ほぼその形のまま。
出たと。
そう、出たっていう。
すごい。
なんかこう足だけね、こうやっちゃうとか、叩きすぎてね、おでこが広くなっちゃうとかにならずにこのまま使っていけたらいいなっていう。
若者へのアドバイス
すごい、そうなんですね。
ということでございますけれども。
はい。
カジアンになりたい若者に向けて。
ちょっと聞いてるかどうかわかんないですけど。
もしそういう方がいたら。
いたら。
一回というか、カジアンになりたい若者の皆さんは一回働いてからやらして始めた方がいいかなと思います。
一回社会人経験積んでから。
社会人経験だけは積んで。
どんな職種でも働いてみて。
一回働いて、今の現代だと子供って手帳には使われすぎてるかな。
私は印象を受けるんですけど。
やっぱ社会人ってちゃんと厳しいものだと思うので。
1日目にこれ来ちゃうとなんか戦っちゃって。
あわや刀になるとうまくいかないってことは。
なるほどね。
ある程度我慢できる。
社会ってこういうもんだなっていうのをちゃんと身につけてから。
もう一回やったほうが長い。
なんていうんですかね。
我慢もしやすいし。
その子が長くなりそうかな。
30代とか30くらいで始めても別に技術的なものが身につかないわけじゃないので。
一度働いて社会人的なものを体験してから。
おすすめは一度働いて。
そういうことなんですね。
あとなんかちょっと気になったのが。
ちなみにカジアになりたいなって思ったら、
たぶん我々の家具でいう職業訓練校的なのはないと思うんですよ、カジアさん。
ない。体育道具でいうとないですね。
そういう方ってどうしたらいいんですかね。
学びたいって思ったら。
一番簡単ではないですけど。
どの道も簡単そうじゃなさそうですね。
簡単じゃなさそうですけど。
あんまり体育道具カジでいうと公に募集してるところはほぼない。
やっぱそうなんですね。
なので門叩きに行く。
門叩きに行く。
が一番いいかなと思います。
私も別に相談のりますし。
そうなんですね。その辺はじゃあめちゃくちゃありがたいですね。
君のみの絵とか興味ないっていう話にもなるかもしれないですね。
確かに。
ダイヤさんとかもいいよっていうことになるかもしれないですし。
まあいろんなところでね。
やっぱでもものづくりがやってみたい好きだっていう人が向いてるんですかねきっと。
そうですね。
あと我慢できる。
我慢できる。
我慢できると。
いろいろな理不尽なものもあるかな。
いやそれはありますよね本当に。
難しいですけどね。
ちょっと未来で鍛冶屋になりたい若者がこの回を聞いてくれることを願って。
そうですね。願っておりますが。
神奈川大を特に作ってくれる人が。
神奈川大ね。
望んでおります。
そんなところでしょうかじゃあ。
そんなところでしょうか。
今日はすいません。遠いところありがとうございました。
ありがとうございました。
またぜひ引き続きシンノモコカラジオの方も聞いてくださってるんですよね。
聞いてます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日はですね鍛冶職人のニタドリ徹さんをお招きしました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
シンノモコカラジオ最後までお聞きいただきありがとうございます。
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