みなさん、こんにちは。シンの木工家ラジオ始まりました。この番組は、シンの木工家になりたい、かぐやの花太郎と元アルバイトのこーぐちくんがお送りする、木工バラエティです。こんにちは。
こんにちは。
今日はですね、ゲストがいらっしゃっております。長野県に。
長野県にね。
わざわざ新潟からですね。
遠いですね。
お越しいただきました。本日はですね、鍛冶職人の似鳥さんにお越しいただきました。似鳥さん、ご経歴の方と自己紹介をお願いしてよろしいでしょうか。
似鳥、透と申します。出身は北海道の尻内町ってところをして、北海道内の大学を出まして、その後精密機器メーカーに勤めて3年半ぐらい働きました。
その後、海外協力隊というものに、アフリカにあるタンザニアという国で、機械工学の先生として2年滞在しました。
すごい。
その後、今の2020年から、新潟県長岡市にあります豊田町の水の鉋製作所で火事の修行を始めまして、今4年半ぐらい経っているところです。
すごいですね。理系のなんとなくルートを通りつつ、アフリカに行きまして、機械工学の先生、JAICAってやつですか。
そうです。JAICAの。
海外青年協力隊。
青年海外協力隊か。
青年海外協力隊か。
を行って今、鉋というか。
そうです。
鉋の鍛冶屋さんをやっているという。
すごいですよね。
すごいですよね。
あれですよね。よくニトリさんって間違われますよね。
名前がニトリって書いて、ニタドリって読むらしいんですよ。
なので、そこだけ気をつけてください。
お間違いなきよう。
全く気にならないですけど、よく間違えられるので。
今ちなみにご年齢はおいくつなんですか。
今35ですね。
35歳で。
大体30、31くらいの時に鉋の道にっていう感じですかね。
そうですよね。
なるほど。
じゃあここから、今ニタドリさんどんなことされているのかという。
鉋職人としてどんなことされているのかというところを。
聞いていきましょうね。
伺っていきたいなと思います。
ではですね、まず最初に。
どんなものを主に鉋職人として作られているんでしょうか。
今いる製作所の方が鉋をメインに作る製作所なので、
普通の大きい寸鉢とかの鉋、小鉋。
幅で言うと42くらいから58くらいまで。
58ミリくらいまでの幅の小鉋。
あとは槍鉋であったり、
よいた町伝統的工芸品に指定されている品目が4つありまして。
そんなのあるんですね。
そうです。
そのうちの他ののみとかまさかりは、
まだ売ってはないんですけど一応作る練習をしたり。
全然違いますね。
なんかインスタでまさかり作ってらっしゃいましたよね。
してました。練習。
売ってはないけど練習中ってことなんですか。
そうですね。今ちょっといろいろ事情があって、
まさかりの練習も一応終わって。
そうなんですね。
一段落ついたので、一応とりあえず終了という形になります。
あとはグリュートワークとかに使われる扇っていうものだったり、
これは私のオリジナルなんですけど、
鉋の下端を削るスクレーパーも作ってます。
ごついやつですよね。
ごつい。幅広の。
ロープというか玉空いてあって。
あれをリーツカー欲しいなと。
なんか聞いた話によるとあれが結構売れすぎ商品だという話も。
そうですね。あれはたぶん鉋より売れてるんじゃないですか。
そうなんですね。
ちなみになんですけど販売ってどんな形態で今されてるんですか。
今はほとんどは一応トンヤ経由。
5分の1くらいが直販だったり展示会に行ってやってる感じですね。
そうなんですね。他はみんな道具屋さん経由で買うことができると。
結構トンヤさんで売るイメージがすごい強いですけど、直販っていうのはわりと珍しい感じなんですか。
この番組で話に出てる削ろう会とかだと、
ユイタの鍛冶屋さんたちも結構出展して直販はしてるんですけど、やっぱ機械はそれぐらい。
なので機械としては珍しいかなと思います。
やっぱそうですよね。じゃあこっからは。
僕ね、実はひな鳥のスンパチ買ったんですよ。
そうですね。ニタ鳥さんが作られてる鉋がひな鳥っていう名前で売られてるんですよね。
それで仕込み終わってやってみたんですけど、
めちゃめちゃ刃角、刃の角度もほぼほぼ使う角度になってるし、
鉋の裏の精度もすごくほぼやることないぐらい出てたんですよ。
だからなんかそういう製作する際に気をつけてることというか、苦笑いされちゃう。
まんま言ってもらった。言うことないながら。
気をつけてるのはやっぱ鉋とかって片刃で、
鋼と地金の二層構造になってて、
鋼の方に裏すきって呼ばれるへこみ、全体的に大きいへこみがあって、
研いだ時に研いしに当たる面積が少なくなるように加工されてるんですけど、
そこの精度を一番気にして作ってますね。
これ自分でやられてるんですか?
自分でやってます。
自分で。
これがすごいですよね。
聞いた話によると、鍛冶屋さんってすごいいっぱい数作るから、
産地は研ぐ専門の研ぎ屋さんというのがいるらしく、
だいたいその鉋鍛冶屋さんは打つまでが仕事で、
裏出しのところとかはその研ぎ屋さんに任せる方がほとんどらしくて、
一方、二たどりさんはそこも全部ご自身でやられているということで。
一見裏透きしてあるのかなぐらいの、すごいゴリっとやってない感じが。
端正な。
端正な感じ。
端正な。端正な鉋。
端正な鉋で初めて聞いたけど。
今回はこんな感じで、めちゃくちゃ専門用語がいっぱい出ると思いますけど、
我々もですね。
フォローしきれない。
フォローしきれないので、ほどほどにフォローにしておいて、
今回は超マニアックな専門家向けの回にしようかなと思っております。
ちょっとね、フォローしてると終わんなくなっちゃう。
終わんなくなっちゃうので。
だからバンバンと気になる人は調べながら進めていってくださいと。
ここが個人的にはめちゃくちゃ気になるところで、
鉋の鍛冶屋さんといえばですね、業界的に全然後継者がいないという問題がですね、
めちゃくちゃそこら中で聞くじゃないですか。
もう後継者がいないと、全然売れないと、そんな話ばかりです。
そんなところに、ニタドリさんは35歳の若さ。
だから弟子で入られたのはもっと若かったってことですよね。
31歳になってましたね。
そうなんですね。
一体、鉋屋の弟子ってどういうことみたいな。
まず全く想像つかないじゃないですか、いろいろが。
なんかまだ都定制度的なものがちょっと残ってるんじゃないかみたいなイメージがあるんですよ。
住み込みで働いてるのかなみたいな。
朝4時、5時に起きて、親方の仕事場を入って、道具を並べて、どうぞ親方みたいに。
一緒に親方と朝ごはん食べてみたいなイメージになってます。
どんなです?
全くそんなことはない。
全くそんなことがない。
普通の従業員みたいな感じでやらせていただいてます。
そうなんですね。
じゃあ一応雇用されてるみたいな感じじゃないですか。
一応雇用関係の契約書みたいなのも一応最初作っています。
ちゃんとやってますね。
雇用関係ということはちゃんとお金ももらいながら、
そうです。
生きている。
生きてますね。
なるほど。
ちなみにあと気になったのが、ご自身で作られてる今回みたいなひなどりみたいなカンナもあると思うんですけど、
一応修行されてるということで、お師匠さんの水野さんのカンナの作る作業とかもされてると思うんですけど、
その辺の売り上げってどういう風に分配してるのかなみたいなのも気になったりしたんですけど。
今一応平日の月曜から木曜までは普通に師匠の仕事をしてて、金曜日はお願いして自分の時間にさせてもらって、
で自分のものを作る。金曜日とあと土曜日ですね。
自分で出てきて自分のものを作って売らせていただいてて、一応売り上げ自体は自分のに入るんですけれども、
工場使用料とか材料費とかそういったものを納める形でやらせていただいてます。
それをかなりじゃあ結構厳密にされているんですね。
そうですね。
一応じゃあ副業OKみたいな感じになるんですかね。
完全に副業は。
そうですね。
やってることは一緒だけど、副業として自分の作品というか。
そうです。個人事業主にもちゃんと申請して。
そうなんですね。面白いですね。
サラリーマン的な働き方というか。
確かに確かに。なんかあれなのかな。地域お越し協力隊とかも結構そういう感じの人多いんじゃないですか。
給料を地域お越し協力としてもらいながらも個人事業主的な形で稼いでる分もあるみたいな。
広く言えば地域の伝統工芸品というか刃物の普及に勤めている。
みたいな。
そして長野県まで売りに来る。
明日クラフトフェアなのでちょっと寄っていただいたという。
そうなんですよね。
すみません。お忙しいところはすみません。ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
あとやっぱり気になってしまうのが、
鍛冶屋さんって多分これまでのご経歴と全然違う業界だったり世界だったりすると思うので、
入ってみてめちゃくちゃ驚いたこととかあったりしますか。
実はないんですよ。
ないんですか。
鍛冶屋に対して憧れて入ったわけではないので。
期待もなかったので、仕事するために言われたことをやるみたいな。
そうなんですね。
そんなに驚きはなかったかな。
なんで逆になろうと思ったんですか。
ずっとものづくりがしたくて、大学の時から機械工学とかを勉強してたんですけど、
大学卒業して入った精密機器のメーカーで、配属されたのが品質保証部っていう部署でして。
管理みたいな感じですか。
私がやってたのは、量産する部品を金型で作るんですけど、
その金型がしっかりできてるかっていうのを事前にチェックする部署みたいなものですね。
なるほど。じゃあ企画に合ってるかどうかみたいな。
企画に合ってるかチェックして、これで量産いけますよみたいなのを確認する部署だったんで、
それが私がやりたいものづくりとはちょっと違ったので。
確かにそれは。
それで転職しようとして、一個間挟みましたけど、自分の手で作れるもの、ものづくりを探して、今の仕事を探したって感じです。
その時ちょうど募集とかがあったってことですか。
そうですね。その時にちょうど後継者育成の募集があったんで、ちょうどよく見つけてそれで入った感じですね。
結構ほら新潟と北海道離れてるじゃないですか。別にそこの距離は全然気にならなかったみたいな。
そうですね。結構いろいろ移動して住んでたりしてたんで、そこはあんまり気にならずでした。
そうか、タンザニアっていうかアフリカまで行った。
その話も気になるんですけど、なんでタンザニアに行こうと思われたのかなっていうのが。
その前の仕事がやりたかった仕事じゃなかったっていうのは一個で、もう一個が電車で帰ってる途中、前の仕事で電車で帰ってる途中に電車の広告の窓に青年海外協力隊募集みたいなのが。
よくありますよね。
海外住んでみたいなと思ってたんで、とりあえず行ってみようかな。
なるほど。そういう感じだった。
じゃあ割とフランクにいろいろ決めて、金作りでっていう感じじゃなくて、ものづくりがしたいという思いでよいたに移り住んだって感じだったんですね。
なるほど。そうなんですね。
じゃあその候補としては水野さんが最初から入ったわけじゃなくて、たまたま水野さんの弟子の枠が空いてたから入ったみたいな感じだったってことですか?
完全にその通り。
そういうことなんですね。
親方はどんな人なんです?言える範囲?言える範囲っていうか別にもう。
ざっくり言うと怖い方なのか優しい方なのかっていう。
めちゃくちゃ厳格そうなイメージあります。業界的な。
それが受けるイメージとしてはすごく厳しそうな感じ。
全然そんなことはなく優しくさせていただいてます。
そうなんですね。
私の自由にやらせてくれる感じも許してくださってます。
確かに。
全然そこは私としてはありがたいですね。
そうなんですね。
そうか。
お優しい。今お師匠70歳ぐらいですか?
今75だと思います。
75。
そうなんですね。
まだ現役なんですよね。
現役です。
現役でやってるんですよね。
師匠すげえなって思うとこはあるんですか?
全部すごいと思うんですけど。
やっぱ効率の面ではかなわないですね。
やっぱ早い。
ブラックですよ。全然。全然ブラックですよ。
じゃあこの辺から具体的なカンナの話とか大仕事の話にいっていこうかと思います。
なんかここからバラバラとちょっとなっちゃうかもしれないですね。
一問一答みたいな感じで。
僕が気になるのがやっぱりそのお師匠さんの水野さんのカンナと
二たどりさんのカンナって何が違うんだろうなっていうのがやっぱ買うときに。
そうですね。
そろそろなるじゃないですか。
あれ水野さんは知足。
知足。
知足とか有名な。
名前のカンナを。
名を打ってらっしゃいますけど一番どこがいろいろ違うと思うんですけど。
そうですよね。水野さんのカンナって言ってもねいろんなラインナップがあるから一言では言えないと思いますけど。
なんかどこが違うのかなと思うんですけど。
他と比べるとちょっと私もよくわかんないですけど。
知足はまあ師匠がメインで使ってて他の人あんま使ってない鋼かなと思う。
なんか使ってる人が言うには切りやむときがパタッと切りやむからわかりやすい。
なだらかにじゃなくてストーンと落ちるらしいです。
そうすると間違って掛けちゃったりとかしなくていいですよね。
確かに確かに。
ちなみになんか公開されてるんですかその鋼の種類とか。公開はしてないんですか。
そこまで詳しく鋼材名とかまでは言ってないです。
そうなんですね。
じゃあそういうあんまり使われない鋼材を使われてると。
そうです。
逆に言うとニタドリさんのヒナドリはどういう鉋を目指して売ってるんですか今。
私今のところ今基本的に青髪1号を使ってるんですけどまだ修行中の段階で最初に課題だったのが製造ごとにバラつきが結構あったんで
それをまずなくすことが目標だったんで基本的に青髪1号しか使ってないんですけど
その代わりにさっき言った裏の精度はしっかり作ろうかなと思ってそこはこだわって作ってますね。
なるほど。
僕ねヨイタの内葉物の貝のね昨日ブログというか更新されてるやつ見たんですけど
ロットと枚数1号これダメこれオッケーこれダメみたいな。
オッケー率とか出してるんですよ。
そうなんですか。
製品になる率みたいな。
製品の当初サラリーマン時代出たちょっとこう今聞いた名残みたいなものが
なるほどね。
ブドマリナンパーみたいな。
最初ブドマリすごい悪かったですよね。
すごい悪かったです。
結構。
ナンパーだったかな。
51とかなんかそんな。
そうだったんですね。
じゃあもう半分ダメみたいな。
写真にも残してくれてあって最終カンナの形になってるやつとカンナの手前ぐらいのやつもありましたよね。
最終でやめざるを得なかったやつとか。
そんなのもあったんですね。
あれ難しいんでしょうけど難しいんですよねあれ。
難しかったですね。
よくある失敗としては温度を上げすぎて鋼が燃える。
鋼って燃えるんですか。
パチパチいって組織が溶け出すみたいなのがあったり綺麗に接合できてないと焼き入れした時に鋼って伸びるんですけど
そこの時に地金が剥がれてしまって鋼が膨れてパリーンって割れるみたいな。
そんなことが起きるんですね。
そうですね。
あと寸法が左右違ったりそういう問題が結構いろいろと。
寸法が左右違う。
それは収縮率の問題とかってことですか。
それは単像の問題で叩いて伸ばして。
カンナって鋼が付いてる方と反対側の方が凹んでるんですよね。
背というか。
背がカンナに馴染みやすいように凹んでるんですけど。
それ作るの機械で加工する場所というか工場もあるんですけど。
うちは完全に単像だけで作ってるんで。
使ってるハンマーの金型も下に凸になってる状態なので。
削ってるんじゃないんですか。
そうですそうです。
なので叩く位置間違えるとそこだけ凹んでしまって左右のバランス悪くなるとか。
じゃあオス型とメス型みたいのがあってそれきっちり入れるときっちりした形になって。
そうですね。
単純に入れるだけではないんですけど叩きながら伸ばしたりするんで。
おおよその勾配と凹みがあるんですけど。
それに自分で合わせてここ伸ばしたいからここ当てるようにしようみたいな形。
じゃあ後で成形するんじゃなくてニタドリさんとか水野さんのところはほぼ日作りとかハンマーの状態で95%くらい形が整っている。
そうですね厚み方向のやつ寸法はほぼ単像のままです。
横は削ったり全然するんですけど厚み方向だけはほぼ単像のままです。
失敗しちゃった時に今締めの線がけっつってね。
今締めの線がけ。
本当はね日作りの時に全部やってあればいいけど成形してました。
線でねうまくいかないと。
なるほど。
線でやってましたね。
そうか。
だからそれがこうなんていうか師匠からの教えというかなんですね。
なるほど。
あとちなみにですけどニタドリさんっていわゆる定番のものだけじゃなくてオーダーメイドというか特殊な注文も受けたりとかしてると思うんですけど
すごく難しかった刃物とかってどんなのがあったりするんですか。
オーダーメイドを受けた中で作るのが難しかったっていうのはそんなにはないんですけど
基本的な単設単像ができてればそれぞれにちょっと時間はかかったりするんですけど時間かければできるんですけど
ちょっと失敗は注文をいただいた形状が普通だったらストレートになるところが若干丸くなってたんですよ。
それ私はもうストレートでいいもんだと思ってそのまま作って入って送ったらちょっとそれではダメだと言われて
その丸みが大事だね。
丸みが大事だからそこをちゃんと直してください。
それはもう一回作り直したんですか。
それは調整できる範囲だったんで調整してやったんですけどちょっと思い込みはちょっと危ないな。
思い込みは敵ですね。
そうですね。
ちなみにこういろいろまさかい作ったりとかあったじゃないですか。
その中で言うと結構それぞれ難易度の種類が違うと思うんですけど。
確かに。
小がんなとか何が難しいとかあるんですか。
えっとかんなで言うと
うらすきですね。
うらすきを綺麗に出す。
綺麗に遂げる状態にして出す。
くるいとかですね。
大きくしっかりやるっていうのが一番難しい。
そこなんですね。
そこです。
そこが意外だな。
そこになる手前にいろいろ工程ちゃんと踏んでないとそこもいかないっていう。
基本的なところはもちろんちゃんとやった上で、
かんなとして製品に出す時の一番大切で難しい部分はかんなだとそのうらすき。
くるいをちゃんと取るの部分。
なんかねじくれそう。俺やったら。
いや絶対そうなりますよね。僕もそうだと思う。
僕のイメージだとやっぱ端節とかハンマーで伸ばすところ、
端蔵のところが難しいのかと思いきや、意外とそこが難しいんですね。
そうですね。
そうなんだ。
焼き出た時にくるってしまって、せっかく直して平らにしたのがまたくるってずれるんで、
それをまた叩くというか歪みを取って製品にするっていう作業が必要です。
なんかそういうところがお館は割と効率でちゃんと手早くやっていけるって感じですか。
そうですね。そこも研ぎ屋さんに出してしまってる部分だったりするのは。
なるほどなるほど。
なんかあんま知られてないけど実はこういう仕事もしてますとか何かあったりとかします?
修理、かんなってさっき言ったようにうらすきしてるんですけど、
元々の精度あんま良くないと裏がゴンして裏の面積広くなってしまう。
はいはい。
減少が起きてしまうんですけど、そういったやつとかは直してって言われれば直します。
そうなんですね。じゃあフルがんな直したりとかも。
一応できます。
そうなんですね。
あんま嬉しくない。
そうですよね。そうですよね。
僕としては結構フルがんながたくさんあったりするので、
結構ねアンパンマンの方が平面がかからないみたいな。
ありますよねそういうの。
直してくれるんだったら嬉しいけど、でもかんな買ってくれる方が嬉しいですね。
そうですよね。
感じですかね。
金額的にも新しいの買った方がいいんじゃないってなりそうな気もなんとなくしますね。
それ好評はしてたりしないんですか?別に。
でも物の状態によってみんな違いますよね。
そうですね。でも5000円はかかんないんじゃないかな。
そうなんですか。そんなもんでいけるんですね。
新品買うよりは一応お安い。
安いは安い。
けど、昔のかんなって前出てたかもしれないけど当たり外れがあるので、結局それを何個もやるよりは、
今のかんな、ちゃんと温度管理とかできてるかんなを一回買ってしまった方が外れはあまり出ないかなと思いますね。
外れるんですよ。なんとか。だからポロ掛けみたいな。
ポロ掛けありますよね。
こがけしちゃうやつもあるし。
似た通りさんのこれは、かんなはぬるっと割れるんですけど、かんな掛けると木削ってジャリジャリするかんなとかあるんですよ。
だから、かんでやってた時代ってことですかね。温度計とかじゃなくて。
そうなと思います。昔の。
だから当たりも大きいけど、外れもでかいのでっていうことなんですね。
ちなみにちょっと脱線かもしれないですけど、昔のかんなの当たり外れってどこで見分けるんですか?
私はもう分かんない。
やっぱ分かんないですね。削ってみないと。
分かんないと思いますね。
それって研ぎでは分かんないですか?削ってみて初めて分かる感じなんですか?
本当に良くないかんなは、削っといでも分かります。
そうなんですね。
でもこれちゃんとかんなではあんまり見たことない。包丁とかだとやっぱ帰りが弱いとか。
そうなんですね。
なんかね、古いかんなってさ、雰囲気があってさ、よう切れそうな顔してるんすよ。
分かりますよ。
切り目で切ってあってさ、なんかでもね、違ったりするってことですね。
だからかんで作ってた頃もあるけど、現代はいろいろな精度が良くなってきた感じですかね。
比較的。絶対ではないね。今も手作りではあるんで、絶対ではないんですけど、でも昔よりはしっかり管理してるかなと思います。
なるほど。かんな使う我々に、鍛冶屋さん目線で言いたいことあったら教えてほしいんですけど。
昔大量生産してた。今も大量生産をしてるんですけど、その時に比べてやっぱ時間かけて作ってたりもするんで、
昔この値段で買えたようはちょっとあんまりに。
いるんですか。
なんかありましたね。
それって、昔1万円切ってたよとかそういう話ですか。
なんかそういう感じの話。
なるほどね。
明確に値段下げろとは言ってこないんですけど、そういう雰囲気をちょっと出してやりました。
なるほど。
それぐらい自由に使っていただいて、やっぱいろいろガシガシ使っていただくのがいいかなと。
あくまで道具だからっていう感じですかね。
そうですね。
結構昔で言うと鍛冶屋さんに卸してた時代だと、使い手との交流って少なかったわけじゃないですか。