大野晋のプロフィールと料理店の紹介

近藤淳也のアンノウンラジオ

こんにちは。こんにちは。

今日は大野晋さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。お願いします。
大野さん、ついに満を辞しての登場ということですけれども、
アンノウン京都のレストラン、シンさんのシェフで、店長さん。
なんて言うのですか?
今お一人でお店全部やっているレストランの大野さんです。

よろしくお願いします。よろしくお願いします。

そしてアシスタントは、今日は牛島さんに来てもらいました。
お願いします。
じゃあ、大野さんの回ですけれども、
ちょっと簡単な自己紹介をまずお願いしたいでしょうか。

わかりました。
京都生まれ、京都育ちの、今年41歳になります。
ずっと京都で飲食店で仕事をしてきて、
ちょうど3年半ぐらい前になるんですね、もう。
で、アンノウンさんの開業の時に声をかけていただいて、
レストランの方で、そこから今までずっとやってきている感じですね。
過去はイタリアンのお店と唐揚げ専門店とで修行してました。
大野さんのお店のシンさんは、まずお昼が今定食っていうみたいな。
定食丼ぶりですね。

ランチが食べれて、夜はイタリアンのレストランだって言ってる感じですね。
お店がシンダイニングバーです。
唐揚げの名物定食とイタリアンパスタのメニュー紹介

っていうお名前で。
Googleマップで検索すると、なかなかの高評価の値が。

そこは僕はあんまり気にせずに。

そうですか。
名物は何ですかね、唐揚げですか。

唐揚げですね。
やっぱりもう昼はもちろん定食で唐揚げ食べれますし、
夜は夜で単品で、名前がちょっと違って、
一応イタリアンのお店っていうふうにやってるんで、
ポロフリットっていうちょっとイタリア語にして。
物自体は全く一緒なんですけど。
ポロフリットっていうのはイタリア語で唐揚げなんですか。
ポロっていうのが鶏肉、
で、フリットっていうのが揚げ物みたいな感じなので。
僕もちょっと不確かなまま使ってたんですけど、
これもイタリア人のお客様が来てくれあったときに、
合ってるって聞いたら、合ってるって言ったので。
大丈夫でした。
一応こう聞いたんで。
聞けば聞けば。
あ、そうなんすね。
それで全然いけると言われたので。

まあね、唐揚げのいろいろメニューがありますし、
他も定食も結構ね、割とボリュームがあって。

そうですね。
やっぱりお腹いっぱいになってもらって、
あまり時間がかからずに提供できるっていうのがベストかなと思うので。
値段に関してはね、最近も物価の高騰もあって、
なかなかすごく抑えて提供するっていうのは難しくなってきてるかなとは思うんですけど、
それでも変わらずに来ていただけるお客様が多いので、
喜んでいただいてるのかなとは思いますね。

そうですね。全然リーズナフルだと思いますし。
そうですか。
まあね、800円、900円とかで割としっかりした定食食べれて、
すごく重宝させてもらってますし。
だいたいね、唐揚げ以外のメニューもおいしいんで、いつも迷うんですけど。
個人的にはもう職場の横においしい定食屋さんがあるっていうのは、
かなり何も迷わずに扉を開けて、ちょっととにかく食べようかみたいになるんですけど、いつも。

そうですね。周りにもあんまり競争相手というか、
フラッと入れるお昼食べれるとこっていうのがないのかなっていうのもありますし、
どうしても茶色いメニュー、揚げ物とかが多くはなるんですけど、
そういうのが好まれるのかなと思いますし。

茶色いメニューっていうのにな。
メニュー、写真載せてるんですけど、
お世辞にもすごいカラフルやなとは言えるような感じではないんですけど。
確かに茶色系多いか。
揚げ物やったり。
揚げ物とかカレーもあるし。
カレーとかハンバーグとか。
色取り豊かとはとてもじゃないけど言えない。

茶色系か。
なるほど、色で考えたことなかった。

でもお客さんに聞いてると、
やっぱりお昼はそういう揚げ物系とかがっつりしたのを気にせず食べれるって言ってくれたよね。
夜ちょっと抑えたはる人とかでも、
その分お昼ちょっと揚げ物どうしても食べたいとかいう人が多いので、
まあまあいいのかなと思うんですね。

僕も個人的には唐揚げ系とか、あとはルーローハンとかね。

そうですね。
カレーとか、その辺のヘビーローテーションとか。
何でも作りはんなってイメージです。

ジャンルが幅広いっていうか。

ここでなんかあれですよね、近所で建築現場とかが始まると、

そういう人しか来てません。

やっぱそれがっつり系食べたいみたいな感じですかね。

そうですね、ご飯もおかずも両方お盛りにしてくれて。
お盛りは無料なんでしたっけ?
お盛りは、昔はご飯はお盛り無料やったんですけど、
先ほども言ったように、物価がちょっと、
仕入れ材料費がちょっと加算できてるので、
ご飯のお盛りもちょっとプラス50円とか、
おかずのお盛りも200円、物によってはプラス300円っていう風にさせてもらってて、
その辺だけちょっと。
ただまあ、でも大盛りにしなくてもお腹いっぱいになるんじゃないかなとは思うので。

結構ご飯があるから。

結構女性の方はね、ちょっとご飯少なめで。

そうですね、女性はご飯少なめって言われる人が多い。

最近パーセンテージ指定する人結構多い。

慣れてきて、60パーでとか。
ご飯7割とか言われる。

刻むなーみたいな。
感覚が色々。

そして夜はイタリアンですけど、
イタリアンの方の名物というかおすすめは何か?

そうですね、やっぱりパスタを食べていただけたら嬉しいなっていうのがあって、
作るのも僕自身楽しいですし、
おいしいもの作れるっていう自信がある程度あるので、
そうですね、パスタ。
メニューも一番パスタが種類多いんじゃないですかね。
十何種類とかちょっとあるので、
ベーシックなカルゴナーラとか、ペペロンチーノとか、ハラビアタとか、
ある程度誰もが知ってるようなメニューから、
ちょっと独自でやってるちょっと変わったメニューも色々とあるので、
あとは、慣れてこられたらトマトソースって書いてあるけど、クリームソースにしてほしいとか。
慣れてこられたら。
そういうのも言っていただけたら対応できるときはするので、
注文の難しさ

それとしてもお客様が多かったり、バタバタしてるときやと難しいときとかはあるんですけど、
タイミング伺って、今いけそうやなみたいなときに言ってくれあったら。

たまにいますね、すごいマニアックな注文してる方。
そうですね。
そんなメニューあったときみたいな。

これにこれ入れてとか、これとこれでやってとか言われて、
平然とわかりました、いけますよって言ってますけど、
作ったことないしどうしようかなとか。

そういう場合もあるんですか。

ありますあります。
味の保証はできないよみたいなことですか。
でもある程度のレベルには持っていけるっていう自信があるので、
さすがにそれはっていうのは、いくことをかわすようにはしてるんですけど。
さすがに。

そうなんですね。

それでもいいねってなったら、
ほな、知らんけどいいって言って全然いかまへんってなるんで、

そういうときは。

そうなんですか。
前、その1周年のときですかね、
唐揚げでスパゲッティしてって言われて。

唐揚げでスパゲッティ。

そうですね、唐揚げ揚げてスパゲッティと、
そのときはたぶん海苔とわさびとちょっと和風だしみたいなのをちょっと使って、
2人前ぐらい作ってカウンターでバンって出して、
めっちゃおいしいなとは思ったんですけど、
感想聞くにあったんで、出すだけ出して、
違うテーブルに僕に逃げました。
でもおいしかったら出てもらえて。
ほんとですか。
はい。

それはじゃあ唐揚げ以外のその味付けはもう大野さんが自分でその瞬間アレンジして、
海苔とかつけようかみたいな。

そうですそうです。

したんですか。

唐揚げもスパゲッティも。

ちゃんと和風に持っていかんのがすごいなと思って。
私たぶんごまかしてミートソースとかで変に肉がかぶって、
上にポコって唐揚げ乗ってるぐらいの感じしか思いつけない。

唐揚げの味がたぶん和風、洋風より和風な感じ、醤油味付けてるので、
そっちのほうが合うかなとか。
絶対素晴らしい。
なるほどね。
こうやってるのが楽しくなってくると、やっぱそういうのが出てきますね。
料理人の繊細さ

逆にこう、そういう無理難題じゃないけど、挑戦してくるようなこと言われると燃えるんですか?

それはその時の本当に自分のテンションであったりとか、その辺がちょっとかかってくるかなって思いますね。
なるほど。
自分の中でこう、やっぱこう。

余裕があれば。

そうですね、余裕があるのと、ランナーズハイみたいな感じですかね。
料理人でも僕はあると思ってて、すごい忙しいけど、ばっちりはまってる時ってだいぶハイになるんですよ、僕はですけど。

なるほど。

その時は何言われても、なんかなんぼでも濃いやんみたいな感じになる。

じゃあ逆に忙しくても、そのモードに入っていると、なんでもいこいよっていう感じなんですか?

そうですね、ゾーンみたいな感じです。

そうなんですか。

多分それに入るのは、僕はそれに入るのはなかなか難しくて、結構繊細なところがあって。
一個でもかけると、一気に落ちちゃうんですよ、僕。

加点じゃなくて減点みたいな感じなんですか?なんか引っかかりが一個マイナスがあると。

忙しいと、その次の手、その次の手っていうのを全部こう考えながらやるんですけど、それが一個かけ違えてたり、何かタイミングずれたりとか、
自分のミスで、ちょっとずれたってなると、スターンって、もうそのゾーンから抜け出してしまって、あーもういいやってなる時があります。

結構完璧。

そうなんですよ、それが。

あーなるほど。
でも僕もちょっとそういったことがある。
なんか似てる気がします。
たまに、なんかあーミスったみたいな。
なんかあの、どっか行く時とかさ、ちょっと道間違えたりとかするとめっちゃ落ち込んでます。

あーそう、そういう感じで。

なんか道間違いだけはしないぞみたいな、なんか変なプライドがあって、もうそれにするとなんか全て、全てが終わった。

自分の得意分野で。

そうそう、得意分野で。

自信があるからこそ、ちょっと失敗する。

でも横から見たらね、ちょっと道間違えるなんて、そんなの普通やしみたいな人たぶんいっぱいいるんやろうなって思うんですけど、
何か取り返しつかへんみたいな。

気にしすぎじゃない?みたいな。

あーでも大野さんもそういうとこある。
大野さんも本当に些細なことをですね、使ってるトングを元に戻す時にちゃんと戻らなかったりとか。

そんなことでも。
料理の手順とか以外の部分でもあるんですか?

そうですね、もう本当に、容量の良さと手の速さっていうのはちょっと自信があるんですけど、そこでミスるとやっぱりへこむんですね。
自分の自信のあるところで、だから一緒ですよね。
道間違いのあるところでなんかちょんぼすると。

置き間違えたみたいな。

そうですね、とか、何かこう取る時に手が引っかかって何かをカシャってひっくり返すとか。

あーなるほど。

そういうのを許せないみたいな。

何かこぼしたらもう無理ですね。もう嫌ってなる。
私も多分もうズタズタすると思うから、こぼしまくって。

ご飯炊き忘れたとかね、もう。
食べられないですね、もう。

あーそういう感じなんですね。
手際のよさとミス

手際がね、むちゃくちゃすごいなっていつも思ってます。

そうそう、手際。

何品作れるんですか?

あれなんか、だって同時にいろんなことやるんですよね。
なんかその、忘れててその麺が伸びすぎたとかならないですか?

その対策できる、たとえばその麺茹ですぎないように必ずタイマーかけるとか、
オーブンで焼いてるものも絶対何かしらタイマーかけるとか、
何かが、そのタイマーが鳴ると何やったかなっていうのは一通り頭で入っているんで。

じゃあ全然そういうのはミスしたことは?

いやでもたまにありますよ。
何か焦げ臭いなって思ったら、何かパンが真っ黒になってたりとか。

大野さんもさすがにそれはあるんですか?

ありますあります。

いや、だってね、今もう厨房一人でずっとされててね、同時に何個も一緒に作られてて。

そうですね。

どうやってるんやろうっていつも見てて思いますけど。

まあまあできるだけそういうのがないようにミスするとやっぱ時間のロスと、
自分の気持ちのダウンにもなるので。

ごめんなさい。

オリジナルメニューのリクエストは北尾さんとか?

はいはい。
北尾さん?
ひがしさんですかね。

ひがしさんか。
だいぶ色々、何か食材持ってきたりしてました?

一番最初、何かお肉をいただいたか何かで、生肉やったんで、これどうしようもないんですけど、
ちょっと焼いてもらっていいですか?っていうところから始まって、
それで、ちょうどコロナでお客さんも全然いないときやったので、
ちょっとこんなん、何かない何かないみたいなんで。

肉自産できあった?

はじめはそうですね。

で、どうなったんですか?

塩コショウして焼いたりとか、タレみたいなもあったんで、それつけて焼いたりとか、

なんか部位が違うかったんで、その場で食べ比べしたって。

そっからですね、そっからその、例えば夏場にちょっと冷たいパスタやってほしいとか。
なんか、そうっすね、つまみのなんかとか。

だってなんか大野さんの裏メニューってアプリができましたよね。

できましたね。
あれはそうだ、ひがしさんが作ってましたっけ?

北尾さんが作ってたのは何やったっけ?

いや、北尾さんは分かんないっすね。ひがしさんじゃないですか。
あ、そうか。

なんかあの時期、なんかそのアプリ作りが流行って、
なんかその、いわゆるアンノウンにマンスリー滞在してた方々がね、
なんかいろいろアプリを作り始めて、みんな、なんかそのノーコードでアプリが作れるっていうのがあって。
で、なんか気づいたら大野さんの裏メニューみたいなアプリができていて。

あれはひがしさんが。
ひがしさんが。
はい。

いや、すごかったですね、あれね。

そうですね、リゾットとかもやりましたね、それも。

はい。

何それ、そんなあるの?
もうじゃあ、来るたびにあのひがしさんは、
今日はこれいけますかみたいな感じで。

そうですね、なんかその時は本当にもうお客さん全然やったので、
手がずっと空いてた状態だったんで。
僕もなんか言われるやろうなっていうので、ちょっと用意してた時とかもやりましたし。
はいはい。

いやー。

ありましたね、そういえば。

面白かったですね。

まあでもそれも勉強になりました。

あ、そうですか。
はい。
でも最近はちょっとそこまでは。

そうですね、なかなか。
余裕がないって感じですか?

はい。
どうなんですか、ああいうのは。
でも、面白い?その余裕があれば。

そうですね、ものがあったりすると、
ものがあって余裕があれば、
そうですね、楽しくできますね。
やっぱりやってみて新しい発見とかもありますし、
これは合うんやなとか、逆にこれは合わへんのかとか、
ありますし。
僕はもう普段、これとこれが合うとか、
これ組み合わせたらどうなるかなっていうのはあんまりちょっと考えるときがないので、
やっぱそういうことを言われると、
今までの経験と知識で考えるっていう作業をするので、
なんかそれが新鮮やったり。

へー。
はい。

でもやっぱこう、
みんな、要はるんですけど、
頑張って頑張って考えたやつより、
ぽろっと思いついてパパッとやったときのほうが、
ええものが作れたり、おいしいのが作れたり、
なんかお客さんにそっちのほうが好評やったり、
少しこう作業して何日もかけて完成しましたってやつより、
ついでに作ったこっちのほうがバカ売れするとか。
あるんですか、それは。
ありますね、当然。
へー。

なるほど。

ありますね、ほんまに。

なんかそのときのインスピレーションみたいなんで、

パッと出てきたやつが、

なんかパンって当たるみたいな感じ。

そうですね。
なんかちょっと複雑な気持ちになりますけど。
異業種への影響

一生懸命作ったのがいたり。

こっちめっちゃあったのにみたいな、逆のほうが。

ありますね、そっちのほうが。

それは大野さんだけじゃなくて、
そういう料理業界全体であるってことですか。

そうですね、料理業界でもありますし、
全然関係ないところでも結構聞きますし。

関係ないというのは。

なんかその、どういうんですかね。
常連さんで、
料理とは関係ない仕事をしたある人がいるんですけど、
会社自体の仕組みとかっていうのを、
いろいろ考えて、
こうがいいかな、ああがいいかなとか思ってやって、
いざ実際やってみたらなかなか合わへんのに、
急に思いついたことをふわっと言ってみたら、
それめっちゃいいですねって言ってばっちりはまったりとか。

それはめっちゃわかりますね。
私もありますね。
なんかデザインとかをやってるんですけど、
もう全然眠れへんぐらい考えてやったやつを1案作ったのと、
その後に本当に、
もう1案ぐらい出そうかなと思って、
1時間ぐらいでぺぺって作ったやつを出したら、
後が通るみたいな。
本当によくでもあるんですよ、それ。
なんかこうあるんでしょうね。
確かに。

何かリラックスした瞬間に、

出るもののほうが素直にいいのが出てくるみたいな。
いいかもね。

でもリノベーションとかもちょっとそういうのあるかもと思って、
安能京都は古い建物のリノベーションですけど、
そのリノベーションってめちゃくちゃ制約多いじゃないですか。
要はもともとの建物があって、
基本はその建物壊さないんで、
変えれるとこってすごい少ないじゃないですか。
で、一方で新築の建物って、
もう自由自在で何でも作れますっていう、
めちゃくちゃ自由なんやけど、
意外とリノベーションの建物が面白かったりするであると思うんですよ。
なんか結構オシャレやったりとか、
なんかすごいいてて楽しい。
だからすごい制約多いはずやのに、
なんかリノベーションの建物面白いっていう。
何ていうんですか、
やっぱ来た玉どうやって打つかみたいな、
結構素材が結構あって、
料理人の始まり

やることが限られてる中で工夫、
パッと工夫するやつのほうが、

意外と面白いみたいなのがあるんかなっていうのは、

似てるかもしれないですけど。

そうですね。
そうですね、食材持ち込まれて、
これで何かしてって言われてる人は似てるかもしれない。
そうですよね。

確かに。
すごいな。

なるほどな。

え、なんかどんなお客さんが嬉しいですか?
どんなお客さんが嬉しい?

最近楽しくなりました?
最近…
そうですね、でもやっぱり常連さんと、
なんかワイワイ喋りながらやってるのが、
いい意味で仕事をしてるっていう感覚を忘れちゃうので、
すごい楽しくその時間を過ごしてるかなって思いますね。

なるほど、なるほど。
じゃあカウンターとかに座って、

ちょっと喋りながら食べてくれる常連さんとかが、

やっぱり大野さん的にはこう…

そうですね、はい。
でもこれもわがままなんですけど、
それが1日に何組もおられると、
ちょっとこうあっち行ってることやってなきゃいけないので。

そうですね。

それはそれで、はい。

まあね、一応レストランだからね。

そうですね、はい。
バーッとかで楽しいみたいな。

まあ確かに料理作り続けないといけないから。

ずーっと喋り続けてるみたいな。
そうですね、はい。

そうですね。
そうか。
じゃあ適度に喋り合いてみたいな。

そうですね。

人がいてくれると心の支えになるみたいな感じなんですか?

僕は喋るの好きで、
どうしてもこう時間が経つとのめり込んで熱中しちゃうので、
他のお客さんをこう置きっぱなしにしちゃうって感じになるときもあるので、
そこがちょっとこう自分のコントロールですね。
喋りたい。
この人ともうちょっと喋って楽しみたいっていうのと、
やっぱこう他のお客さんも何本料理か全部出て、出終わって、
あとゆっくりしてやるときにやったとしても、

やっぱちょっと気にかけたほうがダメですし。

僕が気ぃついたら集中しすぎてたっていうのはあります。

全然そんなね、ちゃんとっていうか、
そんなずっと喋って何もしてないみたいな、
あんま見たことないですけどね、大野さんの様子みたいな。

だから適度にお話しされて、
基本はずっとこうね、集中して喋るイメージ。

そうですね。
オーダーがあるとやっぱりそっちをどうしても優先、
どうしてもというか、もちろん優先にしますし、
何もなくて、

ジョーレンさんが育ったら、やっぱ喋りますし。
やっぱでもそうなんや。
そういう喋りたいっていうのがやっぱあるんですね。

ありません。やっぱしかも今どうしても一人なんで、
喋る人もいないので、
やっぱジョーレンさん喋れるお客様が来てくれると、
話したくなりますね。
なるほど、なるほど。

これいいこと聞いた。

これ聞いた人はかぶらないようにしつつ、

大野さんにたまに喋りかけて、
たまにこの肉ちょっと料理してくれる。

それは肉持ち込むの早いと思うんですよ。
困るかもしれない。

僕自身もね、癖が強いんで、タイミングがこうね、あると思うんですね。

そうかなと思って、持ち込んだらあかんかなって思っちゃいます。

今日機嫌よさそうやなって思ったら。

じゃあちょっと大野さんの料理人人生を聞いていきましょうか。
どんなふうに始まったんですか?

そうですね、料理人を始めた、
まずそもそも小さい時に、
母親が台所に立ってる、
母親が台所で一緒に立ってるっていうのがなんか好きで、
なんかやりたい、なんかやりたいって言って、
何をしたかは覚えてないですけど、
なんかそういうことをしてたなっていうのは記憶にあって。
何歳ぐらいですか?
何歳ぐらいですかね、本当にそれこそ、
顔がやっと台所から出るぐらいのときじゃないですかね。
小学生とか、軽学年とか。

そうですね。
やっぱり興味あったんですね。

何ですかね、今思えばそういえばそんなことしてたなって思いますね。
手伝ったりとか。
そうですね、今思えばようやらせてくれたなと思いますし、
そんなにね、小さい子に触らすとか、もしや包丁を待たすとかっていうのは、
そっからなんかこうちょっと興味があったのかなって今思えば思うんですけど、
一番のそのきっかけっていうのは、
二つありますね、要素っていうのは。
一つは中学校のときにすごい仲のいい友達に出会えて、
その彼のお父さんがイタリアンのオーナーシェフをされてるっていうのを聞いて、
中学2年生のときにその友達が、急に2週間ぐらいですかね、
学校休もって言い出して、しかもテスト前やったんですよ。
なんで?って聞いたら、いや、ちょっとイタリア行ってくる。
高校時代の経験

なにそのかっこいいのって思いながら。

なんで?って聞いたら、いや、あの親父が行くし、ちょっと連れてってくれるって言うから行ってくる。
そうなんやっていうのが頭にあって、
いや、イタリアってなんかかっこいいって思ったんですよね、そのとき。
何思ったか、僕もテスト前やのに、そのイタリアっていうのが頭からずっと離れなくて、
テスト勉強してやった後に、夜に当時NHKでイタリア語会話みたいなのやってたんですよ。
それを見て、単語メモってイタリア語を覚えようとしてたんですよ。

中学校2年生?

中学校2年生です。
なんかすごいイタリアっていうのにすごい惹かれて、
で、なんかそれがずっと頭の中にあって、
何もなく高校進学して、
僕、勉強が好きじゃなかったので、大学行って勉強したくないなっていうのがずっとあって、
で、高校3年間で何かやりたいこと見つけようと思ったんですね。
で、中学も高校もクラブをサッカー部入ってサッカーやってたんですけど、
一つの雑誌を毎月見てたんですけど、その中の、何月後とかはちょっと忘れたんですけど、
一つにそのイタリア代表が試合前はパスタを食べる、そのエネルギー補給としてって書いてあって、
その中学校の当時のイタリアの憧れと、その時のイタリアの代表はパスタを食べるっていうのが多分つながったんですよね。
またやっぱりかっこいいなって思って、で、パスタ食べたい。
イタリア代表も強かったので、単純な発想ですよね。
強い人らがやってると同じことすれば、勝てるんじゃないかっていうのがいいな考えで。
で、それで母親に試合前の朝、昼ご飯ですよね、パスタ作ってって言ったら、
めんどくさいから自分ですしって言われて。
で、そこで普通やとそれやったらいいわってなったのが、やっぱりその憧れがあったせいやと思うんですけど、
じゃあやろうって思ってやったんですね。そっから本屋さん行って、本買って。

まず本屋なんや。

そうですね。
で、見ると白ワインがいるとか、当時僕が全然そんな触れたことのない食材がいろいろ書いてあるって、
これじゃできないなっていうのを思って、その中からできるやつ何かないかなって探して、
一番最初に作ったのがカルボナーラですね。
で、やっぱり全然美味しくなくて、味がないというか。

今思えばその茹で汁に塩入れてなかったりとか、味の調節で塩コショウしてないとか。

そうですね。それで美味しくないなと思って、もっと美味しく作れるようになりたいって思って、
なんかいろいろこうやっていくうちに楽しくなっていって、
大学行くより料理かなって思って。
それで、それが高2の時ですね。
高2の春ぐらいですかね。
料理したいかもって思って、そこでやっぱりその中学校の友達の親さんがイタリアンやってる。
イタリアンやりたいって思うようになって、
高2の秋ですね、専門学校を調べだして、
それで大阪のほうに専門学校があるのを知って、
僕はイタリアンしかやりたくないって決めてたので、
調理師学校行くと和食やったり中華やったり、いろんなことも学べたり、
料理学校への進路決定

衛生面とか、いろんなも学んで調理師免許をもらえるっていう学校があったんですけど、
免許はいるのかなとかっていう疑問やったり、
和食は特にしたいと今は思わないしなっていうのがあって、
その学校説明会っていうのにすぐ申し込んで行って、
思ったこと全部言ったら、でもイタリアンやりたいって言うんやったら、
イタリアンとフレンチだけしかやらないコースがありますよっていうのを聞いて、
で、その調理師免許っていうのは持ってても損しないけど、
将来自分で店をするときに免許がないとダメっていうルールはないから、なくても大丈夫。
お店やりたいんだったら、保健所行って講習1日受けて合格したら、
お店できる権利というかっていうのはもらえるから、免許なくても大丈夫っていうのを聞いて、
もうそれでその日に決断ですよね。
もうここに行くって決めて。
で、家帰って親にこうこうこうやったし、ここ行きたいって言って、
で、親も今思えばすごいありがたいですね。
買ったって言って、もう何も聞かずにOK出してくれて。

すごい。結構早い時期にもうじゃあ割と一直線の感じですよね。

そうですね。

ちなみにそのサッカーの前に食べてたパスタはおいしくなったんですか?

おいしくならなかったです。

ならなかったんですか?

ならなかったですね。
カルボナーラとアラビアータをやったんですけど、
カルボナーラは数回しましたね。
で、アラビアータやった時に、
なんでかわかんないですけど、
にんにくと唐辛子炒めてトマトホールをぶち込んだんですよ、フライパンに。
その時にすごいその熱気と多分唐辛子の辛味要素っていうんですかね、
ふわっと上がってきたのを思いっきり吸い込んだんですよね。
で、喉と鼻がやられたのか、
翌日すごい風邪っぽくなって、めちゃくちゃ熱出たんですよ。
多分関係ないと思うんですけど、
僕の中で当時はそのせいやっていうのがあって、
なんかそっからちょっとトラウマになって、
なんかあんまり作らなくなったって思いますね。

そうなんですか。
じゃあ特にサッカーのパフォーマンスが。
上がったところで。

それで一気に上がったりとか。

そうなんですか。

そうですね。

でも本買ってやろうっていうのが、なんかやっぱ向き合い方がね、ちょっとやっぱり。
なんか親にやり方聞いてちゃちゃっと作ってみたいな。

なんか親がパスタを作ってたっていうのがあんまりなかったので、
当時インターネットとかもそんなもん調べるのもなかったですし、
周りに料理してる人なんかいないですし、
なんか本屋があったし、本屋行ってっていう感じでしたね。

なるほど。
じゃあその料理学校に行くって言って、

ご両親はどうぞって感じだったんですか。
分かったって言ってくれましたね。
どうやったら入学できるのかっていうのを今度調べて、
簡単に言うと早いもん勝ちみたいな感じだったんですよ。
で、学校の先生からその推薦書みたいなのだけ書いてもらって、
受付開始の日に出したらほぼ間違いなく入学できるって言われて、

で、出したら内定みたいなのが届いてっていう流れでそのまま行きましたね。

なるほど。
学校の先生はめっちゃ反対されましたよね。
そうですか、高校の先生に。
高校のサッカー部の顧問と他のいろんな教科を教えていただいた先生方。
担任の先生だけはすごい僕の味方じゃないですけど、
立場に考えてくれて、
最後手紙くれたんですけど、
自分の信じた道を進めなさいって目指せ一流シェフって書いてくれました。

いい担任の先生や。

そういう信じてくれた人は嬉しいですね。

そうですね。

じゃあ、あんまりその料理学校に住むっていうのが高校でもいなかったところですか、他には。

そうですね、他も後で聞けば一人いたらしいんですけど、
これ自分で言うのもあれなんですけど、僕結構成績良い方やったんですよ。
そして推薦とかで大学行けるっていうのがあって、
当時その和世田とか明治で関関道立も一人ずつ行けたんで、
そんだけ取ってるんやったらどこでも行けるし、大学行ったらって言われて。

それで反対されたっていう。

で、サッカー部の顧問の先生がうちに電話かけてきて、うちの母親に大学教に説得していいですかって言ったらしいんですけど、
母親はいいですけど、たぶん聞かない数字残ってる。

そこまで信頼してくれたんですね、でも。
その親がどうっていうよりは、本人が決めるってことですよね、その言い方はね。
専門学校での学びと就職

ただやっぱり親ももしかしたらもったいないなって思ったり、大学行ってくれたなって思ってたかもしれないですけど、
そこは本人がそれやりたいって言ってるからやらせてくれたのかなっていうのは、
当時はそんな何もね、子供なんで分かってないですけど、今思えば、
まあ親が思い描いた通りには僕、行ってないやろうなと思うんで。
今ですか?
いやいや、いろんな大きな決断の時に、
こいつどういう決断すんねんっていう感じの子供やったらなと思いますけど、
それを何も言わずに、「そうか、分かった。頑張るや。」って言ってくれた親っていうのは、
僕は今になってむちゃくちゃ感謝してますね。

すごい。

いい話やな。
で、その専門学校も1年間、1年間だけやったんですけど、
本当にフレンチとイタリアン、フレンチ7割、イタリアン3割ぐらいだったんですかね。

フレンチの方が7割。

そうですね。フランス料理が結構メインでやってるとかやったんで、
それにどうせやったら西洋料理なんで、イタリアンも今人気やし、一緒に学びましょうみたいなんで。
そんな感じやったんですね。
本当に専門学校と違くて、実技的な時間がほんまり8割9割の学校で、
先生が作ってんの見て、要点やったり注意点とかをメモって、
次自分たちで同じようなものを作るとか、
なんかそんなばっかりやってたので、それで1年ですね。
でも僕はその時に就職先っていうのは、その友達の親父のお店っていうのをもう決めてたので、
決めたんですかね。
で、もう進路指導室行って、求人来てないか探すんですけど、やっぱ来てなくて、
そこはもう友人がいるっていう強いそのコネがあるので、
ちょっと親父に求人出してって言ってって言って、
それでかわかんないですけど、その年初めて僕が就職したかったところから求人が来て、
で、僕は友達に言ってたんで、ここに行きたいねって言って、
そしたらその友達が教室バーって走ってきて、
大野君どこどこから求人来てるよって教えてくれて、
で、そのままその日の放課後に指導室行って、求人見て、
で、いろいろ調べて、で、電話して、
会社訪問の予定つけて、っていう流れでもうぼーっと行きました。

え、そうやってやっぱ学校通したほうがいいんですか?

そうですね、一応形式上通したほうがいいのかなとは思いますね。

でも大野さんが言ったから求人が来たかどうかわからないんですか?

それはわかんないです、わかんないです。

今でも?

聞いてないです。

あ、そうなんですか。
でもそのお友達のお父さんがされてる、
イタレ料理屋さんに就職されてた。

そうですね、はい。
会社訪問行った日に、
料理人としての転機

じゃあいついつからとりあえずバイトとして入りやっていうふうに言われて。

なるほど、じゃあ1年なんですね、その専門学校は。

そうですね、1年で、1年終わったらもう1年行くとか、
なんかそういうのを決められるんですけど、
入学をした時にもう2年行きますとかっていうのは決めれないみたいで。

じゃあもう19とか20とかで実地というか、
実際のお店に入られて、

そうですね。
もうシェフを始められたっていうことですか?
1年目はサービスをやってたので、
あまり食材に触れる機会っていうのはなかったですけど。

すごいな、早い。

そうですね、19、20になる年ですね。

ちなみにそのお友達はそのお店で働いてたんですか?

当時は全く料理に興味なくて、福祉の専門学行ってましたよね。
そこは3年ぐらい、3年か4年間の学校やったんですけど、
途中で辞めて、やっぱり親父の背中を見てきたのが、
自分もやりたいってなったみたいで。
で、親父の店には入らず、
その親父さんの紹介で東京のなかなか入れないレストランで、
1発目修行してます。

そうですか。
じゃあ今も料理人?

そうですね、今は、その後京都帰ってきて、
イタリア修行行って、3年半ぐらい行ってましたかね。
で、京都帰ってきて、今は自分の店を河原町、丸田町でやってますね。

そうなんですか。

あそこの知り合いの方がやってる?

そうです。

河原町、丸田町。

丸田町、ちょっと上がったところにある。

そうなんや。じゃあお父さんの店とは別に店を構えて、
で、イタリアなんや。
また本でイタリア行ったんや。

そうです。

イタリア行くんやな。

お父さんは北イタリアの本で修行されてて、
で、友達自体は、やっぱり違うのを学びたいからって言って、
南の方をメインに行ってましたね。

彼とは今でも孝子ともに、なんですかね、仲良くしてて。

同じような職場なので、
だいたい一言二言言えば、
どういう状況でどういう景色なのかっていうのがお互い分かりますし、
思う気持ちとかも似てますし、
同級生で友達っていうのもあるんで、
なんか一番の理解者かなと思いますね。

そうですよね。だいぶ長いし。

そうですね。もう30年ぐらいになりますね。
面白いな。
たまにまだに飲みに行ったり、月に1回、2回とか。
そうなんですね。

いいですね、でもそういう同じような道を。
そうですね。
友達がいるっていうのは一人じゃないっていうか。

そうですね。
一緒の職場で働いた時期もあったんですけど、
やっぱりその友達やからって言って、
何も言わずに分かり合えるところと、
友達やからなんかあった時でもちょっと言いにくいところっていうのがあって、
なんかこのまま一緒にやるのは、
友達のこの関係に影響するかもしれんと思って、
僕はちょっとやめたほうがいいなって思って。

そうですか。
で、じゃあそのお友達のお父さんのお店で、
そこは何年ぐらい?

そこは初め5年間いましたね。
結構すごいですね。
サービス1年やって、厨房入って4年ぐらいですかね。
すごいね、5年。

どうでした?そこは。

いや、今覚えればもう地獄って言ってあれですけど。
いや、もうきつかったですね、相当。
今同じことせいって言われたら無理ですね。

そう、体力的なことですか?

体力も気持ちもいろいろ無理ですね、多分。
若かって何もわからないから、
下積み時代の厳しい労働環境

必死になって先輩についていって、
遅れないように邪魔者扱いされないようにっていう思いで、
ずっとやってたっていうのがありますね。
下積み時代かな、感じがする。

そういう世界なんですね。

そうですね、今は多分それじゃ通用しないと思うんですけど。

今と違うんですか?

と思いますね、今聞いてると、
やっぱそれじゃなかなか若い子は続かないっていう人が多いので。

どういうこと?どなられるみたいなことですか?

どなられるのはもちろんありましたし、
環境的にも、環境ってか高速時間とか、
でもすごい長いですし、
その割にって言う方があるかもしれないですけど、
もらえるお給料も全然少ないですし、
そうですね、そういう労働環境っていうのがやっぱり良くない。
でもやっぱりその中で、
自分は勉強させてもらってる、
勉強して技術付けさせてもらってるのに、
お金いただいてるっていう気持ちと、
いつか自分でのし上がってやるっていう気持ちがないと、

やっぱその当時はやっていけなかったのかなって思いますね。
でもそこが今あれですね、大野さんの力の基礎になってるというか。

そうなの?
今思えばやっぱりそれがあったからこそ今の自分がありますし、
バレがなかったらと思いますね。
もうちょっと優しい職場でやってたら、
いろんなことに耐えれてなかったのかなと思いますし。
当時はもう逃げたくて知らなかったですけど、今はもう感謝です。
そうなんですか?
若い世代のコミュニケーションの難しさ

感謝しかないですね。

今は感謝しかない。
これどっちがいいのかまた微妙なとこですよね。

そうですね。

でもやっぱり若い時じゃないと、そういう経験ってできないですね。

そうですね。

なんかやっぱりね、ある程度歳って人に怒られるのとかってちょっと嫌になるじゃないですか。
若い時にどんどん怒られて足を置いてもらって、

そうですね。

っていうのが、なんかすごい理想的な感じで。

僕はそれがいい方に転んだかなとは思いますけど、
それが例えばトラウマになって、業界自体嫌やってる人もたぶん中にはいると思うので、
それがいいのか悪いのか、
残ってる人はそういう経験して残ってるんで、
そういう経験っていうのを話すと、
やっぱりそういうのがないとあかんのかなって思われると思うんですけど、
やっぱりいい影響ばかりではないかなとは思いますね。
そうですね。

まあ確かに最近の傾向でいくと、それやってたらもう若い人は誰も残らないみたいな。

よく知ってる気がしますね。

なんかね、まあ若い人があって決めつけるのはあれかもしれないけど、なかなか時代的にね。
たまになんかちょっと全然怒ってるつもりないんだけど、場を凍らせる時。

あれ?今のはちょっと。
突然が気づけなあかんみたいな時代が。

そうですね。

時代ですよね。
今は時代ですね。
現代における怒りとコミュニケーションの在り方

なんで合わせなあかんねんって思ってた時もありますけど、
やっぱりそう今は流れを読んで、
若い子にはそういうふうな接し方をしないとあかんのかなっていうのをやっぱり感じてきてますし。

なんかこうね、ちょっと若い時って、
怒られるっていうのもあるけど、ちょっと観光的にもなったりしません?なんとなく。

しますします。夜2時になったりとかね。
全然なんもできない。

今思うと、もうすげえダサいなとか思うけど、
やっぱりそういうコミュニケーションってすごいあったのかなと思うんですよ。
年上の人にすんごい怒られるし、
それはもうなんか、やっぱり今になったらあの時怒られといてよかったっていうのもあるし、
その時に顔を出せた自分もいるしみたいなんで、
なんかやっぱりこう、そのコミュニケーションで自分が成長していけるのかなみたいな。
それ今なんかやりにくい時代なのかなみたいな。
怒られたらやめちゃうとか、なんか怒ったらあかんのかなとか。

そう、なんか怒るってのがあかんみたいですね。

もう今後なんか言ってこーへんとか、そういう感じの時代なのかな。

店自体、会社自体が怒るとかっていうのをするなって言ってるところもあるって最近聞いたんですよ。
例えば何か昨日の夜にやりっぱなしで帰ったスタッフが行ったら、
次の日来た時に、お前昨日これやりっぱなしで最後までちゃんとやらんと帰ったやろって言ったら、
あーもうめんどくさい、もういい、もういい、もういい、みたいな言う人がいて、
いやちょっと待てよって、お前それはあかんやろって言ってたら上の人が来て、
お前もう言うなって言われる。

言うこと自体がダメです。

それを見たやつが、ほなもうやったらいいやんってなるみたいですよ。
その、ちょっと待って。
どうなってんの?

言い方として、たとえばその感情的に強めに怒るとかしない方がいいっていうのはまだわかるんですけど、
その事実として、ちゃんと片付けしてから帰りましょうねっていうのは、なんか言った方がいいじゃないですか。

それはどうしたらいいんですか?
わかんない、そこは。

やり遂げるっていう。

それは、いや別に怒らなくてもなんていうのかな、そのやり方は教えたいですよね。
それができるようになってほしい。
聞いたんですけど、厳しく言ったんじゃないのって言ったら、
いやいや、普通に昨日出てたし、それは片付けて帰らなあかんで、みたいな感じで言ったら、
言われた方が、いやもうめんどくさいめんどくさい、もういい。
言われるのがいいやんって。

めんどくさいっていうのを言っちゃうっていうか態度に出しちゃうんですね。

そうです、はい。
わー。
僕若いときそんなもう、何も言えないぐらい叩きのめされてますから。

言い返す。

みんなこう通ってきてる道なんで、こう言ったらこう言い返すっていうのがわかってるんですよね。
だからそれが言えないぐらい言われるんですよ、さっき。

あ、なるほどなるほど、もう言ってくれやろうなって思うところも、

もうすいませんしかない。

認められる。

認めざるを得ない環境。

なるほど。
どっちもどっちっていうか、なんか、なんだろうな、
まあ伝えるべきことを伝えるプロトコルは欲しいですけどね、
なんかまずい、怒らなくてもいいけど、
料理人のキャリアと繋がり

とはいえその入ったままの状態でいきなり100%なんてことはもちろんないんだから、

何かね、これはこういうふうにやった方がいいよっていうのを共有しながら、
だんだん仕事を得てもらうっていうのがないと成長もないからね。

大事ね。

ねー、なるほど。
まあまあ、

まあ当時そんな感じだった。
とにかくそういう感じだった。

ちなみにその料理の作り方教えてくれるんですか、それは。

料理の作り方はそうですね、
レシピ、グラムとかその分量とか、
その焼き時間とか決まってるもんに関しては細かく教えていただいてます。
そのデザートとかはやっぱりすごい繊細なので、
数グラム違うだけでちょっと違うものができたりとかするので、
それはちゃんと教えていただいて、
やり方も初めと2回目ぐらいは教えてくれますし、
あとはもう自分で考えて、
パスタの作り方とかを教えてもらったことはないですかね。
あ、そうなんですか。
はい。

え、もうそれは自分で盗めというか、

そうですね、お前見てたやろっていう感じです。

俺の背中を見て学べみたいな感じですか。

でもほんまに見てないとやっていけないんで、
そこで多分上の人も試してるんでしょうね。
お前これできるやろみたいなの言われて、
いや、やったことないのでできないって言ったら、
あんまそんなもんなんよ、ほんまもういろいろ。

要はやる気あったら見て学んでるだろうっていうのをもう無言で。
それも今もそうなんですか。

今多分ないと思います。
教えてもらってないんで、できないですで終わると思います。

ちゃんと目の前でこうするんだよって教えてあげないといけない。

なるほど、時代やんかな。
料理の学び方

だから僕のときは本当に取って行ってましたね、仕事を。
自分の仕事を終わらして、やります、やりますって言って。
見て真似してやっていくってことですね。
分からんとこだけ教えてくださいって言ったら教えてくれる人と、
分からんと選んでいいよって言われる人と、
それでちゃんとできるんやでっていうのを見せていって、
ちょっとずつ認めてもらって、ほらこれやっといてって言われるようになったら、
勝ち負けじゃないですけど、よしよしみたいな感じですね。

そっちの方がかっこいいなって思っちゃいました。

当時はそうですね、一つのポジションの助手についてて、
腰たんたんとそこを狙って、
で、上の人がかわれって言われたときに、僕の方ができるっていうのをアピールするって感じですかね。

その場でせるってこと?
うわー面白い。それはそれで面白いですね。
ちょっと根性漫画みたいな。

なんか、サッカーやってたんで、やっぱりかぶるところがあって、
選手交代に入った人が活躍し続けたらいつか、たぶん先発になるみたいな感じで。

すごいですね、全部経験が…

それで来ましたね。
僕はなんかそれで来たって感覚はありますね。
なんかこう、しゃあなしに、一いいんから次ほなお前やろうか、次やろうかで上がってきたより、

自分で取ってきたっていう感覚はありませんか。
ちなみにこの辺の話は、石川さん、エンジョイワークスの石川さんの会で、
彼も料理の専門学校行って、

そうなんですか。

そうなんですよ。今は不動産の会社で仕事してますけど、
ちょうどここでラジオ撮ったときに聞いていったら、料理人の勉強して、最初にアメリカに行ってるんですよ。
フロリダのディズニーワールドのレストランで最初の就職をしていて、
アメリカの新人研修っていうか、新人ってどんなふうに鍛えられるんですかみたいな話したら、
全員でみんなで歌いながら料理作ってましたみたいなこと言ってて、

また全然違うからちゃうすぎて。

で、怒るとかないのとか言ったら、怒るのはもうアメリカでは、ちょっと時代も違うと思いますけど、

もう全然その会社としてアウトなんでみたいな感じで、

なんかその怒った人が切られるかなんかっていうので、全然もちろんそんなのなくて、
みんなで歌って、みんなで料理作ってて、めちゃくちゃ楽しかったですって。

全然違いますね。

初めて就職したレストランでの会見の違いがかなり面白かった。

何やら重みの違いというか。
そういうとこもあるんじゃないですかね。楽しくしましょうっていうのは。

面白かった。それが最初の就職で、そしたら日本に帰ってきて広告代理店に入るんですよ。
それで仕事しながら歌ってたら、
コラって職場で歌うなって怒られたら、

あんまりいないですね。

会社って歌ったらあかんねんってそのとき思いました。
言ってて。だいぶ面白かったですけどね。

面白い経験してますね。
仕事の転機と縁

そうそうそう。

そんな話もありましたけど。

真逆の。

で、じゃあそれで仕事取りながら作るようになって、
5年やって出たきっかけとかは?

そうですね。ちょっと当時、職場の人と人間関係があんまうまくいかなくなって、
で、もう仕事行くのが嫌になって、
そうですね。それで、
もうなんかその、このお店にいるのが嫌じゃなくて、
もうこの業界自体はやめとろうって思ったんですよ。
で、当時近くに、
まあその、やめてから働くようになるんですけど、
あの、商店街にからやげ屋さんがあって、
そこの店長さんが、僕の3つ上の男性の方で、
で、店長さんの妹さんが僕と同い年で、
で、何回か行ってるうちに仲良くなって、
一緒に飲みに行ったり、ご飯食べに行ったりとかするようになってて、
で、今実はこうこうこうなんですっていう相談をしたときに、
なんか背中を押してもらえたというか、
で、まあ辞める決断をして辞めますって言って、
で、その後にまあ相談してたんで、
あの、いついつに辞めるようになりましたって言って、
で、相談に乗ってもらってありがとうございますって言って、
で、その時は、ああそうかって、まあまあどうなるかわからんけど頑張りやって言ってくれはったんですけど、
まあ1週間ぐらい経ってから、あのメールで、
次働くとこないんやったら、決まってないんやったら、うちで一緒にやらへんかって誘っていただいて、
で、なんかそのと、その時そのレストランで働いてるのがすごい楽しくなくて、
唐揚げ屋さんでのキャリア

もう嫌嫌でしかなかったので、
で、そのあらややさんで働いてる2人を見ると、
すごい楽しそうに、ずっといつも笑ってたように思えたので、
楽しく仕事してんなって、こういう職場で一回働いてみたいなって思って、
で、お願いしますって言って、はい。
そのカレー屋で働くようになったんですけど、はい。

だいぶイタリアンからまたね、

そうですね。

経路も違うというか、そこは全然もう良かったんですか?イタリアンじゃなくても。

そうですね、はい。何も僕は考えてなかったですね。
まあ勢いもあったのかなと思うし。

まあそれよりやっぱりそういう笑いがある職場とかの方が大事っていうことだったんで。

そうですね、楽しそうに、はい。
えー。
なんか楽しく働きたいっていうのがその時は強かったんで、はい。
そうですね。で、そっから、えっとまあ新しいお店出したり、
お店移動になったりとか繰り返して7年ぐらいいましたかね。

7年?

はい。

えぇー。

唐揚げ屋さん7年?

はい。

その時にも。

イタリアンより長かったです。
へぇー。
でも7年の方が短く感じました。

あ、そうですか。
はい。
実際楽しかった?

楽しかったですね、はい。
で、それまでちょっと、僕あんまりこう、お客さんと喋るっていうのがなかったんですよ。
不愛想だったりし、その接客しててもあんまり笑顔が出なかったんですけど、
その唐揚げ屋さんで、1日も100人、200人と接客してる時になんかいろいろ感じるのがあって、
人と喋るのってこんな楽しいことないなっていうのがあって。
へぇー。

はい。
唐揚げ屋さんって、だからあんまり広くないっていうか、
狭いですよね。
もうカウンターのみみたいな感じ?

えっと、いやもうテイクアウトだけあったので、
まあ言ったらあのたこ焼き屋さんみたいな感じですよね。

あー、もうその、なんていうの窓口から買うのみ。

はい、そうです。

で、じゃあ厨房とその接客がもう一緒っていうか。

そうですそうです、はい。
唐揚げ店の前に並んでて、お客さんがじゃあこれなんこと、これなんこと、これとみたいなのを言われて、
で、そっからもう一度揚げ直して、で、お会計して、パック詰めして、ありがとうございました。
まあだいたい1人に対して3分から長くても5分ぐらいの間ですかね。
で、その間にこう待ってるだけだと変な空気になるんで、
なんかこう、いろんなたわいもないこと喋ったり、よく見る人やったら仲良くなって、いろんな話もしましたし。

1人ですか、お店は。

1人、まあ2人、アルバイトがいて2人の時もありましたし、もう暇な時はずっと1人でやったりもしてましたし、はい。

そうなんですね、それは喋りますね。
っていうか喋らざるを得ないですね。

そうですね、はい。
人と接することの楽しさ

それでそのお喋りが楽しいって目覚めたんですか。

そうですね、なんかそれまではこうやっぱり自分の言ってることが正しいとか、自分はこう思ったらこうみたいなところがあって、
何か一見は見れたら、いやそれは違うやろっていう感覚がずっとあったんですけど、
なんかそんだけ喋ってると、なんかちゃうなと思って、やっぱりそれ、人それぞれいろんな考え方があって、間違ってる、合ってるとかないんやなとか。

へえ。

自分からはこう見えてたけど、確かにそう言われてみればそう思うこともあるかとか。
へえ。
なんかそういうのを感じれるようになりましたかね。
で、そっからこう、いろんな人の話を聞くのが楽しいなって思うようになりましたね。
へえ。
面白い。
それがなかったら、今の新ダイニングバーのカウンターがあるっていう状況で仕事するっていうのはすごい嫌やったらなって思いますね。

へえ。

そうですか。

なるほど。

喋らなあかんし。
そうですね。

へえ。

すごいな。

すごい生かされてますね。

そうですね。

全部生かされてます。
しかもね、それ意図して倉庫に行ったっていうよりは、なんか、まあでも意図したんかな。
なんか結局そういう、ちょっと環境を変えたかったみたいなのあったんですよね。

そうですね。

笑顔の職場とか、そういう人と接するみたいな。

はい。

へえ。

今、新でやってるのは、今まで経験したのが結構ギュッと詰まってるなとは思いますね。
すごい。
そうですね。
その、出してる料理にしても。
ですよね。
はい、昼から揚げとかそういうのやってますし、夜はイタリアンで行ってますし。
で、カウンターもあって、お客さんともしゃべりますし。

全部生かされてますね。
そうですね。
すごいですね。

から、あ、うそ。

いや、その、今の唐揚げはその時の仕様。

僕も同じこと言ってる。

笑
いやいやいや。

唐揚げはおいしいのはそのおかげですよねっていう。

そうですね。
あの、なんかどういうふうに味付けして、どういうふうに揚げたりとかしたら、おいしくなるんやなっていうのが学べたかなと思うし。
レシピはそのままじゃないですけど、一応チェーン展開してたとこやったので、本部から降りてくる調味料。
詳しく何が入ってんのか知らされてないのとかあったんで。
そこは真似できないですし。
でも、こういう味やったらこれとこれ入れたらいいんじゃないかなみたいなのは、昔料理やってたとこからの経験でたぶん引っ張ってこれたんかなと思いますし。

今やね、唐揚げグランプリで金賞取りましたもんね、真の唐揚げはね。

だって唐揚げ目当てで気張る人もいるぐらいですもんね。

そうですね。

おいしいですよね、めっちゃめちゃ。

それにしても聞いててちょっと不思議っていうかまだわからないのは、料理の作り方っていうのは教わってるような教わってないような感じがするんですよ。
要するに決まったものを分量通り作るのは教わればできるかなと思うんですけど、結局そこから今出されてる唐揚げって大野さんが味付け自分で考えたと思うんですけど、
料理人になるきっかけと学び方

そのやり方ってなんか教われないじゃないですか、ないレシピを自分で考案するとか、こうしたらもっとこうなるかもみたいな、
それはどうやったらできるようになったんですか、なんか不思議なんですよ、どこで教わるものなのかでしょう。

唐揚げ自体に関してだけじゃないですけど、いろんな料理はやっぱ自分が作ってきた経験と先輩が作ってあるのを見てる、
あとは違うレストランにご飯食べに行ったときにメニューを見る、実際に頼んでみたのを食べてみるとか、
あとは見えるところやったら、あんな風にして作ってあんじゃなっていうのを見るっていうのが多分意図してないところの頭のどっかに常に多分あって、
多分そっからこう引っ張ってきてできるんじゃないかなって思うんですけど、
それはもうじゃあ普段から結構観察してるっていうことなんですね。
職業病みたいなもんじゃないですかね、多分。
それが嫌になるときもありますね、でも。
単純に楽しめないんですよ、ご飯食べに行くとか。
イタリアあんまり食べに行かない、勉強したくないって聞こえるかもしれないですけど。
気になってしまうね。
そっかそっか、いつ買ったはにゃろうとか。
やっぱ分からんもんは分からないじゃないですか、食べてみて、これこうしてんやな、
世間の人のイメージって料理人って誰かがつけるの食べたら、
これ多分これ入れてこういうふうに作ってやってんやなとかって分かるやろって思われてると思うんですけど、
分かんない人もいるんで、それを僕はなんか食べても分からんタイプなんで、
分からなあかんよなって思っちゃうんですよね。
何入ってんのか分からへんって思うのが、なんかちょっと嫌やなって思って、
時があるんですよ、自分の気持ちの中で。
自分はプロなのに、分からない自分がちょっと許せない。
真面目やな。
昔もそれがあって、食べに行くのが嫌っていうのがありました。
全然関係ないジャンルばっかり食べたりとか。
最近は何も思わなくなりましたし、純粋に楽しめるようになったんで。
でもそう思えたほうが、頭に残ってるというか。

そうですよね。それだけにしてるってことですもんね。
そんだけこう、いろんな他の人がやってるやつとかを見始めたのは、料理人になってからですか?
作り方の自由度について

昔から興味があったんですか?

いや、昔はなかったですね。やっぱり料理人になって、
いろんな先輩にご飯を買って連れて行ってもらったりとか、
昨日ここ行ってきましたって言ったら、どんなやつだった?
他にこんなん使ってたとか、どういうふうなやり方してあったとか、
先輩がグイグイ聞いてきてるんで、そういうところを見るんやと思って。

どんどん人のやり方を吸収しようとする人とかがいるんですね。

せっかく食べに行くんやから、勉強してこなあかんでって言われて、そうなんやって思って。

なんかその、僕全然すいません、料理しないんで、ほんとに素人質問なんですけど、
料理の作り方っていうのは、なんていうんですかね、全然まとまってるものじゃないんですか?
ありとある作り方があるっていうか、言ったらおいしくないのも含めたらどんだけでもあるじゃないですか、作り方なんて。
そのうち、まあまあ、それなりに味になるようなものの作り方っていうのは、
どっかに本とかで体系だって納められてるのか、
いや、そんなのはほんとに代表例だけで、ほとんどレストランとかで出てるレシピは、

全部違って、どこにも調べても出てこないみたいなものがほとんどなんですか?
いや、今、たぶんレストランとかでやってるのは、専門書とか見たらたぶん出てると思うんですけど、
いろんなことやってると、なんとなく共通してることとかは出てくると思いますし、
あとは細かいところは、自分次第でやったり、やってる人がちょっとずつアレンジしてるとかっていうのがあるんで、
どう言いたいんですかね、
作り方がこれしかないっていうのはないと思ってて、
これとこれとこれを入れないと、この料理名は歌えないですよっていうのがあっても、
いろんな作り方があると思ってて、
で、その中でじゃあどうするねって言ったら、こういうふうな作り方したら、
違う状態のものが出来上がるとかっていうのはダメだと思うんですけど、
作り方ってほんとに人それぞれなので、ある程度ベースがあった上で、

そうですね、だから決まった作り方っていうのは、

デザートはあると思うんですけど、

そうなんですか、どうして?
多分、デザート作りってほんとに分量数1グラム違うと違うものが出来るとか言われると思うんですけど、
僕はそれ以上に、手順とコツさえちゃんとしてたらそれなりのものが作れるって思ってて、
ただそこを間違えると、ほんとに別のものが出来ちゃう。
デザートに関しては、2パターンある作り方もあったり、

物によってはこういう作り方も出来るし、こういう作り方も出来るっていうのはあると思うんですけど、
だいたいもうほぼほぼみんな決まってるっていうのはベースのもの。
例えばスポンジケーキっていうのはこういう風に作るとか、
っていうのはあるんじゃない?僕も詳しく学んでないので、
ある程度あるんじゃないかなと思います。料理よりは。

確かにそう、そんな気がします。

それに比べて、じゃあ料理は割ともっと自由っていうか、

そうですね。

いろいろアレンジが効きやすいっていう。

途中に修正も出来るんで、料理は。

なるほどな。
レシピのウェブサイトや動画の活用

お菓子の方も長年やってる人がしたら、いやいやお菓子もそんな感じじゃないって言われるかもしれないですけど、
僕の今のイメージでしたら、お菓子の方が結構バチッとはめていかないと、
思ったんが作れないんじゃないかなと思いますね。

ちなみに最近、最近っていうかちょっとだいぶ前からですけど、
レシピのウェブサイト、インターネット上にレシピサイトみたいなのがあって、みんなが投稿できたりとか、
最近だったらYouTubeで料理動画みたいなのあげてる人とかいっぱいいますけど、
ああいうのは、何かそういうバリエーションを広げてるんですか?見たりします?

見ます見ます。
見るんですか?
見ますし、何が入ってるのかと、作り方だけ見て、
あとは自分でやるときは感覚ですね。こうやったらこっち先やるなとか。

それはプロの方じゃなくて一般の方のやつとかも見るんですか?

見ます見ます。

見るんですね。

何か新しいのないかなとか。
あとはレシピ見なくても写真だけ見るとか。

これ使ってんやみたいな。

そうですね。

これをこうアレンジしてんのか。

やっぱ見るんや。
参考になります?

なりますね。

そうですか。そこの分野はAIはまだ使われない?

僕使ってないです。

チャットGPTに聞くと新しいレシピを考えてくれるとかそういうのはないですね?

ないですね。
インスタの写真見たりとか、そのぐらいはしますけど。
自己満足な料理と自己評価

面白いな、料理の世界。

僕の師匠さん、友達の親父さんがポロッと言って貼ったのがすごい印象的で、
俺は作り方見えへんって言われたんですよ。
分量と写真。写真も見えへんって言いましたね。
分量だけ見ると。
写真と作り方見るともう先入観バーン入っちゃうって言われて、
材料見たら、ある程度経験あるやつが見たらなんとなく分かると。
それで自分なりに作ったらええねん。
それが美味しかったらいいって言ったって。
確かにその通りやなと思って。
なんかこう見てしまったら、あれ?なんか違うものできたって。
これじゃないねんなって思っちゃうと思うんで。
でも自分が作って美味しかったんだ、それはそれでいいと思うんで。

美味しいかどうかはじゃあ一回食べてみて、やっぱり舌で決めるってことなんですか?
舌は大事ですね、じゃあ。

そうですね、はい。

それは…

それが悪かったらもうどうしよう。