1. シンの木工家ラジオ
  2. #54 【ゲスト回】「大久保ハ..
2024-01-27 53:08

#54 【ゲスト回】「大久保ハウス木工舎」編(2/3)~2024年南京鉋最新情報~

南京鉋マニア度★★★★★ 長野県松本市で制作している木工作家「大久保ハウス木工舎」の大久保公太郎さん。 プロの料理研究家から、日々キッチンに立つ老若男女までが太鼓判を押します。 南京鉋のスペシャリストであり、毎月500 本、年間6,000 本、これまで3万本を削っているという大久保さんと奥様の修子さんをゲストにお迎えしたエピソードとなります。

人生2生チャレンジ中の南京鉋革命家大久保さん。南京鉋の最新情報とお金の話をしていただきました。

大久保家の家計簿の歴史はとても味わい深いものでした。


⁠大久保ハウス木工舎⁠

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⁠Gallery sen⁠

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杉田創作

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00:03
人生2章チャレンジ
人生2章チャレンジ
突然のワードで
そう、何のことかわからなかったですけど
休憩中に人生2章チャレンジというワードが出てきて
その話面白いなと思って
詳しく聞きたいんですけどいいですか?
そうですね
元々のきっかけは
松屋銀座さんで出展させてもらってた時に
山本瀬津子さんという
語彙研版みたいな応募書の方がいらっしゃって
元々手穴井総理事務所とかにいたのかな
えー
いろんなものを見てきた人で
目も大きくし物もたくさん知っている
そんな人が東京デビューしたての
自分のとこに見に来てくださって
頑張りなさいねっていう話をしてくれた中で
ところでこれは何本ぐらい作ったの?って
1000本は作りましたって言ったら
1000本作ったんだ
じゃあ次は1万本の形が見てみたいわって言われて
翌年とか翌々年とかかな
出展させてもらってる時にまた来てくれて
毎週全部見てもらってるみたいです
で、そう1万本作りました
じゃあ次は10万本ねって言われて
何これ
終わりがないみたいな
思ったんだけど
そう言われて自分で作りながら考えていったら
100本作った時と1000本作った時
で、後に1万本作った時に
自分の作ってるものが変わってるってのに
自分で気づいたんですよね
で、その同じものを作り続けることで
物に対する理解だったりだとか
使ってくれる人が増えると
どういう風に使われてるとか
何を求められてるとか
そういうのをだんだん吸収して
物に反映させてる
それを繰り返しながら
1万本、2万本って作るうちに
物がどんどん進んでいったってのを
自分で体感したんです
それがヤマノさんが言うところの
次は10万本の姿が楽しみね
だったなと思うんです
物ってパツラ絵で作られてるって
自分は考えてます
作家、作ってる人が突然
爆発だって言って作った
生まれてきた物ではなくて
誰かがこんなのあったらいいね
これ欲しいって言ったのを
できるよって言った人が作ってみたりだとか
あるいは自分で作ったり
それが使ってみてよかったりしたら
隣の人が私も欲しいとか
そうやったらまた知恵をもに繋がったりして
それをきっかけにして
一つの形が生まれてくるっていう
あつらえることで物は姿を
だんだん一つ一つ増やしていった
古いものだとか
見続けているうちに考えるようになりました
その中で独立当初先輩たちから
よく言われたのが
物をたくさん見ろ
旧作というか古いものを見ろと
博物館とか民芸館とか
古い用品をたくさん見て
あと自然を見ろ
山を見たりだとか動物とか
ああいう形をよく見ろとか
先輩の修行者がスケッチをしたなんて
模写をしたっていう
そんなエピソードも聞いたりしました
それらすべてが
旧作もそうだけど
たくさん作られ続けたもの
たくさん作ったものの中で
良いもの
良い姿に至ってるって
自分は考えるようになりました
最初個人工房なので
1馬力でどれくらいできるんだ
自分だったら具体的に
エラだったら1年で何本作れるんだ
っていうのを1馬力チャレンジと
03:00
勝手に命を打って
自分でやってみた
そうしたら何年かやるうちに
だんだん自分の
1馬力でできる上限が見えてきた
具体的に今だったら
1ヶ月に作れるのはだいたい500本
1年でだいたい6000本ぐらい
自分のこの数年のアベレージです
1馬力だったらこれぐらい
これ以上劇的に増えることはないんだけど
激減することもなかろうって
中でやっていくうちに
昔の良いものとか見ていくうちに
これ作った人もっと作れたんじゃないのかな
寿命もあるし
木工家としての現役の時間って
そんなにとてつもない
長さじゃないと思います
せいぜい30年40年とかだと思います
だけどもっと時間あったら
博物館にあるこれは
もっと良いものになりそうっていうか
昔作った人は死ぬ前にもっと作れたのに
とか思ってたんじゃないのかなって
そんな風に考えるようになりました
成功独じゃないけど
昔の人は本当にたくさん
日々の暮らしのことを畑やったりとか
そういうことをしながら
冬の時期にものを作ったり
そういったものが今に伝わってるとか
そんなエピソードをたくさん聞いてたので
よく考えたら
物に投じたその人個人の時間としては
そんなに長くないんじゃないのかなって
思えたりして
いろんなことを助けてもらえる
現代の環境は
自分だったらさっき言ったように
料理は奥さん任せだし
販売とか宣伝したりとか
お店の人に頼りっきりだし
値段すらはお店の人に決めてもらってます
自分が提示するのは下台単価だけで
かけ率の交渉なんかは回避
省きたくて
そうなんですね
全世界統一下台
オープン価格ですって
へえ
言い張ってます
そうなんですね
そんなので
外注できることは限りなく
助けてもらいまくる
自分は1時間でも長く削る
掃除品没頭することで
過去の良品を作った人の倍ぐらい
2升分ぐらい削れるんじゃないかなって
考えるようになりました
1升の
うちの1升じゃなくて
人生2回り分の2升ってことですね
2周目ぐらいやれるんじゃないかって
なるほど
それが2升チャレンジですね
2升分 数にいったら
数万数十万の果ての姿は
たぶん今まで誰もやってないかもなって
なるほど
それ自分の手の元に
現れた瞬間目撃したら
死ねるとか思って
それが2升分チャレンジです
そうなんですね
なるほど
確かに昔の人からしてみたら
いやきっと死ぬ前に
勝手に動くノコギリがあったらいいなとか
木を切って下ろしてくれて
運んでくれる人がいたらいいなとか
そういう感じで多分製作を
多岐にわたってやっていたの
ギューッとエキスを凝縮して
今ザレモク屋さんも
自分がやってる仕事をすごく理解してくれて
今は未乾燥剤を持ってきてもらってます
伐採後1年未満の乾燥してない
天然乾燥剤の状態で持ってきてもらって
最初板すごく重いんですよね
それは重そう
でも鉛木木工と同じように
どんどん刻んじゃえば
06:00
どんどん乾いていきますから
現代版技術的鉛木木工っていう形で
自分はなるべく削るところに誤導じられるように
たくさん作った方が形としては
伐採の果てみたいな姿を目撃したいなっていう
果てへの果てってすごいですね
でもやってくとだんだんそういう欲求が強くなっちゃって
だから道具とかも
どんどん突っ込みたいにもっといい道具
もっといい軟禁ガンダム
もっといいダイヤモンド石っていって
そっちにまっかり行っちゃって
他のものは本当に全部奥様お願いしますっていう
構わりが大変ですよ
ありがとうございます
ちょっと今軟禁ガンダムと道具の話が出てきたので
やっぱ物として進化して
軟禁ガンダムもそれに応じて
多分進化していったと思うんですけども
軟禁ガンダムの話も
そうですね大久保さんに
軟禁ガンダムの話聞かないと逆に失礼
失礼だよね
今ちょっと一群って言っていいんですかね
今の一番よく使ってるラインナップっていうのを
多分今テーブルの上に持ってきてもらっていると思うんですけど
11本今並んでて
2本3本3本3本でちょっと分けてあるんですけども
左のこの手前の方から
ちょっと紹介していってもらってもいいですか
これ一応全部今年に入って使い始めたものなんですけど
2023年の最新モデル
かつ仕上げ用に使ってるものがほぼメインですね
手前にあるのがミキノ・ツネザブロさんにお願いしている
風末ハイスコハップ40というのと
特殊光の鋼で打った軟禁ガンダム
次に並んでる旨は
千葉のめつぎのりみつさんのメッキガンダムですね
鋼は竹風V2C単素鋼
純単素鋼に黒メッキコーティングしたものですね
メッキコーティングによるバックアップによって
裏垂れを回避して長切れと艶を維持するっていう
そういうコンセプトのガンダムですね
1年前に軟禁ガンダム講習会の時に
僕らが行った時にこのメッキが
あの時見てもらったやつはもう全部使い切っちゃって
これは2台目と次の分が3台目ですね
それは戻しの温度に違いを加えたもので
こぼれ削った時の軽さというか
めつぎさん曰く戻しを変えたことで
しっとり削れるはずだっていう
ヤキ戻しのことですか
そうですねヤキ戻しの温度を変えることで
鋼の硬度だとか削った時の引き心地
軽く引けるとか釘付きがいいとか
そういうのがある程度変わるようで
めつぎさんの意図としてはこうなんだけど
使ってみたらどうかっていうのを
2つのバージョンでやってます
僕の目の前にある左の3つと右の3つは
ヤキ戻しの温度が違う
そうですね戻し違いで分けてます
一番向こうにあるのが
ミッキーの塩鶴貞秀の3台目
森田さんに売ってもらった
炭素粉の軟禁ガンダムですね
これも非常に艶が上がる炭素粉でした
これ使ってみて非常に具合が良かったので
今メインの仕上げとして使ってるものの一つです
同じ刃で塊が違うのは
仕込み勾配の違いになります
仕込み勾配の台に仕込む時の角度なんですけど
これを寝かした勾配から少し立ち上げて
09:02
立ち勾配のバリエーションを作ることで
これは引いてる時の重さだとか
仕上がりの艶に作用します
それを同じカンナの別勾配で打ち分けることによって
材料だとか仕上げの局面
荒削りの局面に応じて最適な仕込み勾配と
鋼のセッティングを今模索してるというか
検討してる最中ですね
先ほどちょっと休憩時間におっしゃったのは
削露会ですんぱちのカンナで得た知識を
ここに落とし込むのが
軟禁ガンナにすんぱちの熱量を注ぎ込むという
そうですね
二章チャレンジと
同時並行で
同時並行で落とし込むチャレンジというか
本当に削露会でまず最初に惹かれたのは
最初幼児時代ってカンナ触ってると怒られたんですよ
ずっと問いでるとお前サボってないで仕事しろって言われました
道具ばっか構ってんなって言われて
道具は休み時間とか休憩中に直せ
朝と仕事中にする行為ではないと言われました
それが独立すると自由じゃないですか
自由にカンナ触れるぞ嬉しくて
削露会に行けるようになったし
削露会に行くとすごい大先輩というか
いろんな人がいろんなこと教えてくれます
最初は怖いっていうか
その気持ちがめっちゃわからん
すごい怖いイメージが
ガタいいし顔怖いし
だけど自分のカンナこれですって思ってたら
ダメだねって言われてこれ使ってみろって言われて
その人がカンナ引かしてくれるんですよね
引いたらすごいってなってめちゃくちゃキレる
どうやってるんですかって言うと何でも教えてくれる
道具自慢が始まるし
自分の裏技みたいなのをみんな披露しちゃってしょうがないんですよ
俺はどうだってそんな人の軍団ですからね
そこでだんだん刃物のこととかどんどんどんどん覚えて
自分で台も打たなきゃダメだって言われて
台打つようになって
そうやっていくうちにどんどん覚えて
スンパチが使えるようになってきた
軟禁ガンナー仕事で使い始めてた頃で
ただ軟禁ガンナーって
スンパチほどの高精度作られた物って
なかったんですよね
売ってはいるけれども
そういうの買って使ってみたけど全然良くない
台も良くないし刃も良くない
スンパチの刃の方が全然切れるじゃんって思って
よくよく道具屋さんとか鍛冶屋さんとかと話してみると
やっぱりスンパチは一番高く買ってもらえるし
けど豆ガンナーとか小ガンナーの刃ってのは
本当に昭和の富屋時代から数千円
ひどい時は千円切るよね
そんな安かったんですか
そう数物として作ってた
だから一個一個にそんな気を使って
作ってるものではないっていうそういう対象でした
ただスンパチはこれだけのことができるんだから
軟禁でこれあったら何でもできるじゃんって思って
だから木鶏界でやったスンパチのスペックを
軟禁ガンナーに全部落とし込みたいって考えるようになって
スンパチレベルのものが作れないかっていうのを
取り組み出したのがもう始まりでしたね
鍛冶屋さんの中では無理無理って断られることがたくさん多かった
いろんな鍛冶屋さんにこうしてもらえないかっていう
そうですね鍛冶屋に会う度に軟禁売ってくださいってお願いしました
12:02
へえ
寸法いつも持ってたぐらい
これで
これでやって
でもよくよく考えたら
スンパチとか作る道具立てが軟禁一寸歯使ってるんですけど
ハサミとか裏出し用の赤のどことかもそうですけど
道具立てがカンナカシの道具では小さすぎるんですよね
飲みカシならできる一寸歯
あと小ガンナ専用の小森さんみたいなそういう鍛冶屋さん
鍛冶屋の道具が違うんだってのを知って
そうなんですね
そんな困難もあって
軟禁ガンナーとか豆ガンナーって
超絶真剣に作られてるものってほとんどないんだなって
そんな中でカンナ作ってくれたのは
越前桜の小泉さんとか
後尾鶴の森田さんとか
のちに芽継さんとかだったんですよね
そうやってスンパチ並みの熱量で作ってくれる
軟禁ガンナー作ってくれる人が少ないながらも
現役の鍛冶屋さんでいらっしゃったんで
それを使うことで感想をまた鍛冶屋さんに返すっていう
そういう繰り返しながら
よりいい軟禁作りたいねっていう
それは二章チャレンジの一つでもある
早くたくさん作るに直結しますから
自分にとって道具を作ることも
ヘラとか木工品を作ることと同じくらいの
ミッションなんですよね
同じことが砥石なんかでも言えて
今はダイヤモンド砥石っていう
普通の砥石とちょっと違う砥石使ってるんですけど
それでも同じように試験と実証を繰り返しながら
性能を上げることと
たくさんよりいいものに近づけるように
っていうのを繰り返してます
ちょっと外から見てると
ダイヤモンドの砥石と軟禁ガンナーに
ここ近年大久保さんの影響で
静かな革命が起きてるような
本当そう本当そう
革命が起きてる気がして
緩やかにどんどん変わっていくというか
SNSでいろんな勾配とか
今の状況が発信されてるのもそうですし
軟禁ガンナーをお絵描き
ってやってます
あれを見ながら
あれによってみんなが静かな革命が
じわじわ広がってる感じが
個人的にはなんかしてます
あと興味持つ方も多いし
興味持つ方がめっちゃ広がってるイメージがあります
そのが広がってる感じが
軟禁買ってください使ってください
ラジエが軟禁作ってくれるようになるから
そうですねすそのが広がれば
そうしたら杉田さんも台打ちまくるし
やっぱり分母
すそのが広がらないと
なかなか良くならないと思います
このラジオ聞いてる人もそうですし
心出していろんな学生とかもそうですけど
軟禁ガンナーちょっと興味あるな
っていう方だと
最初はどういうのがおすすめとかってありますか
最初は杉田総作に
インスタグラムにメッセージ入れて
軟禁一本くださいって言えば大丈夫です
だいじょうぶです
杉田さんへの信頼度がすごいですよね
ソリューションはめちゃめちゃシンプルで
分かりやすかったですね
杉田さんね木工作家としての活動も熱心なんで
こっちとしてはね
軟禁ガンナーにはめたいんですよね
年間スケジュールを
軟禁で埋め尽くして
お前は軟禁だけ作れって
腹くくったかみたいな感じですね
そうですよね
昔見てる軟禁って形がえらいかっこいいもんね
ていうか
15:00
僕は気づきましたけど
1年前に受けた講習会で
もうすでに違うじゃないですか
セッティングが
仕込み勾配僕らが受けた時は
一番寝てるので43を一番メインで
使ってるって言ってたんですよね
1年前は43ブームでしたね
43ブーム
それが今聞いたら30度台が
一緒メインで使ってるっていうので
大久保さんの中では毎年毎年
アップデートがすごい早いんだなっていうのは
これ個人工房のいいとこですね
マイナーチェンジが高速できる
最初にラジオ回してない時でも
ヘラ作るの結構工程が
昔に比べて省かれてるというか
多分それって
軟禁ガンナの進化とともに
というような感じもあるんですよね
そう自転車の両輪みたいに
手順は今のを入れ替え続けてます
イメージとしては
スメ将棋みたいな感覚
仕事中YouTube聞き流したりしてるんですけど
将棋チャンネルみたいなの聞いて
藤井さんすげえとか
聞きながら
爪将棋の話を聞いてて
これ工程の話と似てるなと思って
そうなんですね
一応正解というか終わる手順は
YouTubeはいっぱいあるんだけど
工程が好きないほど自分の中では良し
にしてますから
その爪路もっと最善種ないかな
っていうのは常にやってますね
軟禁とかどう変わったら削る感じ
変わりますからそれに応じてまた
入れ替わったりもします
一個できることが増えるとそれに応じて
連動して引っ張られて変わっていく
そういうのを繰り返してます
今後の軟禁ガンナーへの
今考えているアプローチというか
まだスンパチーのやつが
全部落とし込めてるわけではないんですか
ほぼ落とし込み終わった感じなんですか
そうですね
スンパチーでできることは軟禁でもできる
っていうのは手応えとしてあります
あとは軟禁でできること可能性は
まだ終わってないなとは思ってますね
具体的にこの先の
軟禁ガンナーの進化というか
そこへのアプローチとか
今抱えている課題と
ここはもっとこうなったらいいのにな
みたいな将来の軟禁像みたいな
あるんですか
現状も今年最新版軟禁は全部
ハグチがスライド式で
ハグチの広さが調整できる仕様になっています
これあれですねオークボ式と呼ばれる
杉田さんが嫌がるという
そうそう最初
軟禁ガンナーってハグチを真鍮で埋める
っていうのが家具とかだったら
一般的だと思いますそれに木々の台だけだと
軟禁ガンナーは重切削なので
ハグチがどうしても摩耗しているんですよ
どうしても擦り減って広がってしまう
そうなると同じ調子で削るのは
困難になるので真鍮とかで補強して
擦り減らないようにハグチが
維持できるように真鍮で口埋めするんですけど
そうするとハグチって
口埋めした一定の広さになっちゃうんですよね
最初は荒削り用に
広いハグチのものと
仕上げ用にちょっと狭くしたハグチのもの
それを2丁用意して
それで荒削りと仕上げっていう
2丁構えでやってたりしました
杉田さんが台を打ってくれるようになって
埋め方についても色々やり取りする中で
スライドできるって聞いたら
杉田さんがやってみるってやってくれて
今ネジ式になってるんですけど
18:00
それに至るまで何パターンかあるんですけど
最新のものが一番
自分の中では使いやすくて気に入ってます
これ2ミリくらい
スライドできたりするんですか
そうですね1ミリから2ミリは
いかないくらい
画期的にスライドできるというのは
これの一番の長所は
荒削りと仕上げを一本で兼用できる
ことですね広げれば荒削り
できるし狭めれば
逆め止めやすくなって仕上げにも使える
ことですねあとスプーン
とかってのは外丸みたいな
画面が多いんですけど外丸削るときって
ハグチ分外丸でやっぱり
拾っちゃったりして引っ掛けちゃったりとか
最後引き切るときに
ガタッてなっちゃったりする
あれってハグチの広さによって
結構コントロール可能なんですよね
今まではそれを何丁か
中で一番ヒットするやつを仕上げに
使ってたのこれだったら微調整が
効きますからネジを緩めてちょっとだけ
ハグチを広くしてみたりとだから
軟筋で表現できる局面が増えました
そうですねこれで
軟筋ガンダの台のセッティングとして
できることがかなり最大化されたと
考えてますいろんな刃を使ってみて
なぜか艶がある炭素鋼
とかなぜか
切れする鋼とかあるんですよね
そこら辺をなるべく革新的に
選べるようになれたらいいなと
最終的には一丁で何でもできる
長く切れるし艶も上がる
そんな軟筋にたどり着きたいな
って考えてますね今そのために
仕込み工場変えたりして削る
引きの軽さとか変わりますから
そういろいろ試してる本当最中ですね
そうすると
進化の果てとしたらオールマイティな
究極の一本というか
この一本でいけるという
理想はね巻割りみたいな
イメージなんですけどね巻割り
パカッと割ったらヘラがポン出てくる
あれ工程1じゃないですか
極めてますよね
極めてますね
憧れますね
確かにそれできたら最高です
先ほどなんか粗削り中削り仕上げ削りで
粗削りと中削りが今一緒になってるから
そうなんです
今度はパカッと割ったら
全部一緒にできるみたいな
でも工程とか未乾創材によって
最終的な仕上がった木工品の
表情テクスチャーは変わると思うんですよね
薪で割ったら薪作り
へぎっぽいやつですね
そうですねハッツリのやつだったり
へぎ板のお皿とかもありますよ
ああいう表情になりますし
それは工程と道具だてによって
表現されるものであって
物としてどんどんどんどん研ぎ澄まされていけば
道具もそれによって変化するし
それによって表現できるテクスチャーも変わる
その姿を
2章のうちにたどり着けたらいいなって
勝手に考えてるんですけどね
でも一応同世代として
僕らも大久保さんの進化の果てを
見届けられる可能性が
あるということですね
僕らも自分の仕事をしながら
砂漠をマントをまとって
向かい風に向かって大久保さんが進んでいる姿
みたいなのが想像できますけど
今度はですねちょっと大久保さんから
メインの話を奥様に
移しまして
木工家の家計簿というのを
ちょっとこれもお話ししたいな
21:00
と思ったんですけども大丈夫ですか
この間偽船に行って
木工家の家計簿の話も
偽船でされたんですか
あ しようと思ったんですけど
実際のところはまだ偽船生だと
ピンとくることが
多分少なくって
あんまり踏み込んだ話にはできなかったんですよね
僕らだと実感
こもってちょっと聞ける感じ
になってるんですけども
木工家の家計簿
あ でもね私たちもまだ今
すごい手探り状態で
ただそのもっといろんな木工家を
含めた座談会じゃないですけど
家計簿についての
トークをどっかで繰り広げたいな
っていう思いがあって
大久保さんはいわゆる小木工
ですけど小木工だけじゃなくて
もっといわゆる
木工家みたいな家具をメインで
作られてる人とか多分いろんな
スタイルがあると思うので
木工家だとしたらほぼ卸売とか
ないじゃないですか小木工だと卸売が
メインだと思うので
そういう違いが家計簿にもおそらく出てるので
そうですね
スタッフいらっしゃるところだとまた
条件違いますし
うちは夫婦二人なんで
割とコンパクトな
状態で生きてるんですけど
そういった話を
そういう座談会面白そうですね
それなんかそれぞれ多分立場も
仕事の仕方もやり方も違うので
なんか切れるカードがお互いに
違うからちょっと
面白いとかって思います
でもさっきお金の話ですごい
すごく共感できたのが
いろんなものを買うときに
罪悪感がなくなってきた
って言ってらっしゃったの覚えてます?
服とか
僕もそうで
作業着一つ買うのとか
欲しい書籍一つ買うのとかも
すごい最初罪悪感があって
お金がないときというか
お財布に10円とかしか入ってない
みたいな
実感こもって言ってらっしゃったので
なんとなくですけど
なってきたなみたいな
実感っていうのって何年目ぐらいの時に
あったとか覚えてらっしゃいます?
でも最初の3年は
困窮してましたね
もともと上松戒戦を終えて
2012年独立したときに
持ってた自己資金の全部が100万円だったんですよね
100万円で
上松戒戦の時に独立志望の人が
結構数人いたんで
その中の一人は地元に帰って
創業支援金で
何百万か借り受けて
事業計画書を提出
要求されたんで
それ作ってるって言って
みんな興味あったから何書くの
言ってたらまだやってもいない
来年以降の事業計画
見込み客とか売り上げとか
工場のレイアウトとかも
図面で提出する必要があるって
すごいってなって
これ俺らもちょっとやってみようよって
その時上松会議って名前をつけて
家にみんなで集まって
それぞれの事業計画書を
書くっていう会をやったんですよね
上松会議
そこら辺からいくらぐらいで独立するんだっていう
同級生の話を聞いて
24:00
自分ごとで考えたら全然お金のこと考えてないな
って思って
だけど当時の自分たちは
借金に対してあんまり肯定的に考えてなかった
借金せずにやりたいなって
そこであった手持ちの自己資金
100万円だったんでそれで生き抜いてやる
っていうことで機会とかも
辞める人とか先輩に譲り受けたりして
全部で30万円ぐらいかな
一式は届かなかったんですけどね
ちょこちょこちょこちょこ揃えながら
それで揃えられたらすごいですね30万
かなり安いですね
手押し5万とかそういう感じで
古いやつね使わせてもらって
だから本当に最初は自転車創業
みたいな感じでその日から
したね
3年ぐらいは本当に厳しかったよね
そう毎年なぜか冬になると
口座が一桁になるみたいな
会社は3年ぐらい続いて
寒いし寒いしお金もないし
どういう活動か
なんだろうね
サイクルもあると思いますし
電気代も凍結防止対とかで
めちゃめちゃ上がったりとかしますよね
建築現場にも入ってたから
夏の方が多分見入りがね
マシだったんだよね
基本とともに
そうそう建築でお金作っては
冬になくなりみたいなのを3年ぐらい
繰り返したんだよね
本当にクラフトフェア始めてたのは
2014年かな
3年後か
2、3年目ぐらいか
この辺りからヘラを中心に
小木工というか自分の作品として
ものを作るようになって
夫婦2人だったので
2人が生きていくのはなんとかやってきるぐらいには
なりつつあったのかな
4年目ぐらいからちょっと
やっと食べられるようになったね
独立総所は木工社で
整形を立ててたんで
家計的には全部共同に近いものでしたね
財布は1個でそれから
食費を出したりだとか
他の服買ったりとかやってたんですけど
お金なかったからなかなか買えなかった
あとから奥さんに言われて
服買うのにためらいがあったって
カミングアウトされて
なんかこう
金なかったんだなって
2015年かなギャラリー船
オープンしたあたりで家計とは別に
木工社とギャラリー船という
独立したお互い自分で
お金を作りながら整形を立てて
3番目の財布として
お互い毎月家計費に一定額入れるっていう
今のスタイルが始まりましたね
だから今現状
木工社とギャラリー船と家計費
3つの財布を回すことで
互いに独立してる環境だったんで
自分の買い物に対して
さっき安太郎さんが言った
罪悪感がなくなってきたようになりましたね
おかげで難金ガンナ
買いまくったし
経費ほとんど
道具みたいな年があったりとか
自分のやりたいことを
全力で迎えるようになった環境は
今すごいありがたいですね
ちょっと難金ガンナ講習会の時に
奥羽さんがこの砥石が
ダメだったらダメだみたいな感じで
京都まですごい砥石を買いに行って
なんか具体的な
数字は出てなかったんですけど
家賃が何年分とか
27:00
それはね
我が家の家賃が安いから
独立当初はとにかく
固定費を圧縮したい
家に住もうかみたいな話もあったくらい
なるべく家賃が安いところ
っていうのが第一希望でしたね
自己資金創業資金も
すごい少ない
純宅にあるわけではないんで
固定費をなるべく減らしたいっていうのがあって
とにかく出税人を減らすみたいな
そういう環境は意識してましたね
最初はやっぱけずろう会とか行って
天然砥石市場主義だったんですよね
天然にこそ正解があるって
信じてたんで
やっぱり良い天然砥石も欲しくて
日本のやつって高いじゃないですか
だからずっとコッパばっかり使ってました
京都行った時は毎年明けに
京都砥石の日っていうの
そんなのあるんですね
10月14日かな砥石で
砥石の日らしいんですけど
京都の砥石屋さんが集まって
イベントやってくれて小っちゃいコッパの
天然砥石とかもたくさん
数千円とかで買えるんで
そういうのを試し飛びさせてもらいながら
なるべく一番いいのとか探して
やってたのを少しずつ
使ってたそれはずっと続いてたんですけど
だんだん四角いやつの方が
いいんじゃないのかって
いいから四角いんじゃないのか
そういうのあって南京が
もうその頃はバンバンやってたんで
本当に最高の艶仕上がりは
砥石のせいでうまくいってないんじゃない
って砥石のせいにすることに
してみたんですよねそれで京都行って
一番いい砥石欲しいって出してもらって
何兆か借りてこのいい砥石を
使えば絶対砥石の言い訳なし
他に理由があるさみたいな
なったのが当時の家賃の
何倍みたいな
三兆借りてその中から
一兆選ぶっていう
はずだったのに三兆とも買ったんですよ
だからね大変なことになったんだね
そうなんだ
全部一兆十万以上する砥石
三兆使って
厚石という
それでね砥石のせいにもうできないぞ
って感じで
奥さんからの裏話が今
でもね買うと思ったって後から言われた
だから全部良かった
っていうことだったんですかね
三兆借りたやつは 当時はそれが
正解だと思ったけど手元に置いて
手にして使い続けると
その中にも良し悪しというか
向き不向きみたいなのが見えるようになってくる
所有して使ってみて初めて目が利くようになる
ここは
よく言われるように授業代とか勉強代
じゃないんだけど自分で使い続けてみないと
砥石屋さんで
研ぎ比べとかだと分からない環境
があるな自分の
その中で1ヶ月とか2ヶ月とか
組み込んで使うことで見えてくるのが
あるんだなって
そんな経験をしたのがきっかけだったと思うんですよね
タガが外れたんですよね
道具に関しては
躊躇しないくなりましたね
知らない道具
知らない軟件とかあったらためらわない
くなりました でもその代わり今は
道具にお金かける代わりに
その以外のことは
割と何でしょうか 何にも買わないですね
年に1回
繋ぎ買い換えるぐらい
ワークマンで2000円とか買えるし
30:00
みんな大好きです そう
確定申告するときとかに経費もっとなかったっけ
って探すのがない
多分今
カンナとと一緒年間200万ぐらいは
使ってると思う マジですか
いくらかわかんないそんなにいくか
わかんないけどでも それに近いぐらい
いくんじゃない 今まで使わなかった
もんねそっちにただおかげで
いろんな道具にどんどん出会える
ことが今一番自分の中でも
役に立ってるんで 例えば
自動とか消防箱買ったら何十万
するじゃないですか それと同じだって
自分は考えてます カンナ
なんだけど自分にとっては機械と同じように
設備の一部みたいに考えてる
なんか最初に訪ねたときも
今ほぼ自動とか手押しとか
いわゆる機械はあんまり使ってないって
言ってましたもんね そう最初たて具とかも
作ってたんでおぞとり機とか一式あるんですけど
今はバンドソー
おびのこしか使ってないです
今の課題はブチブチ切れるバンドソーの歯
どうにかしたいみたいな そうなんですよ
バンドソー11ミリぐらいの装備
使ってるんですけど 一年で
40本とか使ってますよ
よく切れるんですよ あそこに
行ったらね すごい切れたのが
何十本もあって
これ多分自分が悪いんですけど
バンドソーが間違ってる
こんなに切れるのおかしいって 福島の
代言紹介さんに注文してるんですけど
いつもの20本とかで
え?そんなに?って
言われるんですけどね 多分間違ってるんですよ
機械の方がなんかちょっとおかしいんです
南京はめっちゃ
ぼっとしたけど機械に関してはすごい
あそこまで熱量がいかない
聞いてるリスナーの中で
そんなにブチブチ切れるのはおかしくて
解決方法はそこにあるんじゃないかって
真の目光にもらったら
大久保さんに転送しますので
いや機械は全くダメですね
太いと思います でもそんなにものが
多いようには見えないんですけど
結構やっぱ南京の歯も
どんどん減らしていくっていうか
使い切っちゃうって感じなんですかね
調子いい時は使い切るまで
悪い時はどんどん更新しちゃう
状態ですね 最初は
使い切りゲームみたいな感じで
研ぎまくって減るのがちょっと気持ちいい
みたいな時期もありました
大久保さんの話聞いてると
仕事を楽しみながらチャレンジとか
ゲームとか
ゲーム感覚でやってる感は
話のプシプシに感じますね
多分自分の性格っていうか
好みなんだと思いますから問題解決
自分の中の目標
それを解決する作業が
好きなんでしょうね
10代からとかやってきたことを
考えると多分その
目標設定と問題解決が
自分の生き方というか働き方の
思考としてはすごい合ってるんだなって思ってます
それは京都にいた時に
ゲーマー監督したりとか
段取りしたりとか自分の手を動かせなくなって
人にやってもらったりとか
そういうのいろいろやる中でできることできないこと
やっててすんげえストレスだったり
すんげえ楽しいこととか
その中で個人コボ作家として
自己解決していく
そのスタイルは自分に合ってるなって
考えるようになりました
なるほど
そろそろ締めの時間に入っていかなければいけないんですけど
あんまり家計話の話しかできない
33:00
もうちょっと家計話の話
しますか 個人的に僕が気になってるのは
大久保さんのスタイルとしては
卸売りプラス個展とか
銀座手仕事直売所とかじゃないですか
例えば個展がやるってなった場合は
日にちが先に決まるじゃないですか
それに向かって物を作りだめるじゃないですか
その間って
売上立たないわけじゃないですか
その間は基本持ち出しになっちゃう
と思うんですけど
今の大久保さんだったらそういうのはないと思うんですけど
個展やったけど売れなかった
みたいなのが最初の頃はあったんじゃないかなって思うんですけど
その時の家計のやりくり
結構難しいんじゃないかなって個人的には想像するんですけど
どうでしたか?
大久保 なんにも買えなかったですよ
本当に草食べてたからうちは
スーパー行っても買えない
けどさっきも言ったみたいに
借り入れしない自分資金でやるっていうのと
木工以外のバイトはしないっていうのだけは
決めて独立したんですよ
木工のバイトはしたんだよね
最初テーブルの天板削ってくれって
言われたら行ったし
そう先輩木工館のとこに行って手伝って
一日バイト代もらったりとか
そんなのしてましたね
大久保 だからそんなんで最初の3年は
ずっとそんな状態
3年目ぐらいで
一回ほぼゼロになったんだよね
家計が
その時は定期崩した
そのやりくりしてた中で
なんとかちょっとずつあったのが
3年目くらいで
一回もうキャッシュフローがゼロになった
最初のうちはとりあえず普通講座
と毎月1万とか2万かな
定期講座
やってて
それの1講座が資産すべて
それがゼロになると
ゼロになるみたいな感じで
個展とかグループ展に出してる
制作する期間は建築で
作った時間とお金でやる
っていう感じでした
だからだんだん綱時計みたいに
減っていく感じで
復活まで頑張ろうみたいな
そんなのが3年ぐらい
しかも建築だと入金がちょっと先じゃないですか
そうですよね
それで定期崩さなきゃいけない時が来たんだよね
材料費の最初の出費も
でかいし100万円の仕事したら
だいたい3割とか
30万とか40万円の材料先に買って
作ることになるんで
そこら辺のやりくりはギリギリでしたね
そこであれかな
小木工で1年ギリギリいけるようになった
やっぱり
集中して小木工
1本でやっていくって決めてから
今思うと当たり前なのかもしれないけど
やっぱり物がすごく良くなるんですよ
そっちに注力すると
それに売れるようにも
なっていくしちょっとずつ
お声掛けも増えて
帰ってくる数が減ったね
そうそう出品しても
最初はだいたい帰ってきた
そうそうほぼほぼ帰ってきてたところから
送り返しをもらうの申し訳なくて
取りに行ったりして
そうだったんですね
変なの作ってすみませんでしたね
岡山取りに行ったりして
マジですか岡山まで
その腹をくくってから返品率も減り
売上が伸びて
お声掛けの数円が繋がっていく
36:00
帰ってこないというような状況に
少しずつなっていって
ギャラリー線を立ち上げたこともあって
お財布がそれぞれで回るようになったから
罪悪感を持たずに
美容院も行けるしお洋服も買えるし
っていうことに少しずつなっていって
美容院に行くようになったよね
美容院に行くようになった奥様が
光太郎さんの弟が美容師なんですよ
そうなんですか
関東でやってるんですけど寄生の度に
弟に切ってもらったりしてて
そういうところで節約っていうか
なるべく使わないように
してたんだけど
ちょっとずつ余裕ができてきて
それが急加速したのが
コロナ以降なんですけど
結構最近というか
そうなんですよ
一見個展とか展示会も多いように見えるんですけど
今の現状としたら
卸の割合がすごく多くて
なんでさっき
郷口さんが言ってくれてた
作りためてる間は見入りがないって言ってくださってたのも
その間も同時に
卸の分を作ってるんで
毎月月末に
うちは発送日を設定してるんで
月末に各取扱店に
10箱とか15箱とか送って
毎月の収入が
あるんですよ
そういうことなんですね
僕みたいな限界木工作家は取扱店もないし
マコテンとかもないので
そろそろ跳ねます
バーンとバズりますんで郷口君
一応リスナーさんはこの差を知りたいと思うんですよ
小木工で食って切れるようになった
大久保さんと
今スーパー行っても鶏胸肉しか買えない僕みたいな
その差を感じ取りたい
毎回答えるたびに
限界木工作家と言ってますけど
やっぱ食えるようになった
側からの話って
なかなか聞ける機会もないので
さっき言った座談会みたいなの
したいですよね
できれば当事者の奥さんも連れてみたいなところがありますよね
どうやったら食えるんだって
同じ質問をかつての自分もしてたんですよね
独立して
数年の間雑誌で見るような
作家さんに会える機会が出てきたりすると
質問しました
いくら稼いでますか
どうやったら有名になります
メジャーになりますかって普通に聞いてました
初対面で会話できる
ときは普通に質問してましたね
どんな答えが返ってくるんですか
いろいろでしたけど共通するのは
1000万ぐらい売る人は
大体みんな1日12時間ぐらい
仕事しました
圧倒的にやってるんですよね
それを聞いて
自分でもとりあえず
1日で12時間以上やろうって決めて
ずっとやってたりとか
独立してやってる人は1000前後
ぐらいやってる人からちゃんと目に
止まるようになって
それを一つのベンチマークというか目標にしたり
しましたね
我が家の場合は基本的に生活水準というか
家計費がほとんど変わってないと思います
夫婦二人なんで
年間200から300万くらいで
暮らしてる状態が強い
生活費はね
特別贅沢したいとかじゃなくて
ここで独立してるっていうそういうところが
分かるように結構傾向としては
山登ったりとかも好きだしあんまり
お金使ってウェイとかそういうんじゃなくて
39:00
日々自分の前で削ってる
ことに没頭しがちだし
そういうのもあって
暮らせてるのかなとは思いますね
ただ
作ってるものによりますと建築で
例えば建具
通年稼働してる人だったら
1000万はあると思います
消費税払うと思います
だいたい在庫経費
3分割でぶっ込みで考えてるのが
京都からの習慣で
例えば1万円のものを作ったら
材料費は3分の1
3000円くらいで人工だったら3000円くらい
3分の1ずつ
それに経費が3分の1くらいかかって
1万円になるよみたいに考えてました
京都時代建築見積もりも
外産の時はそうやって
だいたい3分割で考えてたら
外産の時そうやって考えるんですね
初めて聞いた
平面図だけで四角いだけの
ただの長方形に見積もりしろとか
来るんですよ普通に
勝手に想像上の引き出しをつけたりして
とかやったりして
引き出しして材料全部出して
めんどくさいやかけるさんとか
やったりもする
大らかにはそれでも構わないと思うんですけどね
ちょっと聞きたかったのが
奥さんから見た大久保さんの
こういうところがあったから
状況までこぎつけたというか
成功したんだなって
そういうのあったら 自分のいいところって
自分じゃ多分言いづらいと思うんですけど
奥さん側から見たこういうところが
成功に繋がったんじゃないかとか
そういうところってありますか?
わりと際長いと思いますね
よくすごいスピードで走るよりも
結局歩き続けた人が
一番遠くまで行けるみたいな話あるじゃないですか
それは近い感じがする
ずっとやり続けるし
その道具の話も
自分でまず仮説を立てて
検証して
出てきた答えから
また仮説を立てて
そのトライアングルでずっと回し続けるんですよ
道具もどんどん進んでいくし
自分の仕事もそういうやり方でやってきたから
立ち止まることがない
動き続けてるんですよね
稼働時間が長いと
うちは時給換算しちゃうと
高くはないですよ正直
でもやり続けてるから
状況は実現してるのかなと思いますね
それ一個心掛けてることがあって
いつも100%
120%じゃない
80%くらいの力で
ヘラが削れる
そういうイメージでやってます
長距離ランナーの人って走りすぎて
体20代なのに
80歳くらいの
骨みたいにいって
そんな話も聞くんですけど
普通に気軽にストレスない状態
負荷が少ない状態で
自分の仕事ができる
それが多分理想的だなって考えて
だからより楽にするために
より性能の高い道具って考えたんですよね
これウルタスカーサーの取材で
パフュームの歌手さんに
近い質問してみたんですよね
パフュームって3人でずっと
アイヒールで踊り続けるじゃないですか
奥さんよくあれはバケモンだって
アスリートが普通じゃできないって言われて
そうなんだって思って
42:00
確かに10年とか20年同じパフォーマンスを
続けてるから
秘訣って何ですかって聞いてみたんですよね
そしたらやりすぎないこと
頑張りすぎないことだって
考えてるって言ってました
筋トレとかトレーニングしてもやりすぎないこと
それが長く続けられる
秘訣なんだみたいなことを
話してくれてて
それって自分の考えとすごい共通するなって思って
ライフワークとして
何だろう素材とした
木を選んだんだったらできれば
おじいちゃんになるまでやりたい
今日命尽きても構わないみたいな
生き方じゃなくて
普通に石を積むように
生きる
そんな感覚でやりたいなって思って
それが多分さっき奥さんが言った
木が長いっていう風に
見えるのかなって
そんな感じです
いろんな性格の方いる中で
福保さんがこうなれたのは
奥さんから見たら長いスパンで
いろいろじっくり取り組めるというか
うちはね飛び級はできてないんですよ
本当に一個一個積んできた
今思うと下積みっていう時代があって
ちゃんと貧しかったし
貧しかったんだよねちゃんとね
本当に一個ずつ積んできてやっとここまで
来れてる
それでちょっと一個話したいことがあったんだ
車の話
木工家と車の話
されてた回があったじゃないですか
我が家に一番最初15万円の
サンバーから始まってるんですよ
白いサンバーの盤から
始まって
京都の山奥にミンって
その秘境の中にみたいな
向井 それも
私の父のつながりで
車屋さんをやってる方がいらっしゃって
見つけてきてもらった車を
15万円で買って
本当だったらもうちょっと
っていうぐらいの金額だったので
自分で整備に行って
小太郎さんがその車屋さんに通って
自分で整備させてもらったんだよね
個人でやってるね車屋だったから
そこのカーポートに通わせてもらって
整備して自分で車券取って
すごい
京都からあげまつぎ線に行くということで
京都時代って自転車生活だったんですよね
だから車持ってなくてあげまつ行くんだったら
車いるじゃんってなって
山奥に15万の車あるらしい
整備して
それが始まりか
そうそれが始まりで1,2,3,4,5,6年ぐらい
それに頑張って乗るんですよ
でもやっぱりもう寿命が尽きる日が
いよいよやってきて
あのサンバーでも
ずっと車中泊してたね
すごいですね
荷台作ってベッドみたいにしてた
初代のサンバーがお亡くなりになった後
エンカルでねシャーシがもう
無理だって
無理判定が降りちゃって
そう車屋さんの世話になってるところに
そう駆け込んで
その時次に出会ったのが
多分35万ぐらいだったと思うんですけど
またサンバーなんですね
荷台目のサンバー
もうサンバー一択でした
その頃からちょっと
自分たちの仕事で食べられるようになってたんで
だけどそのサンバーはね
寿命が短くって
ある日突然煙を吹いたんだよね
45:00
高速で
エンジンがバーストした
そうなんですか
森林文化アカデミーに最終日の打ち合わせ行くときだったと思う
2分かかってたらすごい大雨の日で
音が強すぎて高速道路だし
全然外の音が聞こえない状態で
走ってたんだけど
ある瞬間トンネル入った瞬間に
ガンガンガンガンって
音がこだまったんだよ鐘の音みたいな
何何って思って
見たら室内が
ふわーって白い煙いつまでも
走って
それでトンネル終わったらまた
音が雨でバーってなって
だけど車中は真っ白みたいな感じで
これなんか絶対
ヤバいことが起きてるって
僕も同じ状況になったことがある
高速道路怖いですよね
僕ちょうどねサビセリアが近くにあって
ブシューって音がし始めて
ボンネットから白い煙がすごい上がって
ちょうどいい感じでサビセリア
って言ったんですけど
パニクリますよね結構
ヤバかった
なんかエンジンの中で壊れて
エンジン全部当たってるみたいな感じで
ガンガンガンガンってなって
そこ降りて車屋っぽいとこないかって
ガンガン言いながら走ってたら
タイヤ屋さんがあってそこに入って
でも2時間後に打ち合わせができて
タイヤ屋さんの息子がね
森林文化学院まで送ってくれて
優しい
そうで一泊して帰りは
全然見たこともない車で帰ってきたんだよね
どこから借りてきたんですか
そのタイヤ屋さんまでまた
アカデミーから送ってもらって
でスバル連れて行ってもらって
でスバルで入院になって
電車で帰ってきた
スバル入院しましたけど
復活できたんですかそのサンバ
でもできなくて1年ぐらいで
2代目サンバをお亡くなりになったんです
あれ断明だった
断明だったね
であの辺りから
サンバエンジン強いんじゃなかったのって
シーマが崩れ始めて
サンバってねオイル交換さえしておければ
何十万キロも持つみたいなシーマありますよね
オイルは持ってた
でも壊れると思わなかった
その次は
そう懲りずにまたサンバに
3代目サンバで
リアスになったよ
でも覚えてる3代目は57万円だったんだよ
ちょっとずつ
ちょっとずつ
でもお分かりいただけるように
飛び急はしないんです
一気に100万とか新車とかじゃなくて
一歩一歩
それ結構長かったね
5年6年ぐらい結局
じゃあ割と最近まで乗られてたのか
今年の初めまでは
でも最後は飛び石で
フロントガラスが割れたんだよね
そうそう島根のオブジェクトさんの
古典の帰りに飛び石食らって
フロントガラスの下5ミリぐらいのところに
石の断根みたいなやつで
その日々がね
上に走り始めて
なんか断層みたいになってますねこうやって
下行けよーとか思いながらね
上行けよーって思いながら
なんか結構話聞いてると岐阜とか島根とか
結構距離数乗られるってことですよね
そうですね
車屋には怒られるんですけどね
48:00
軽で100キロ以上出すなとか
二次感傷を回し続けるな
3代目のサンバーはちなみに
何十万キロぐらい乗られたんですか
でも二十何万キロか
十万いかないぐらいだったと思います
全部中古車ですしね
年間でね
帰ってまた
恒例の助けて車屋さんにしてたら
フロントガラス
純正車外品
でも車検で
そうこと車検もあったんだよね
二十いくなーとか
でどうしようどうしようってなって
で夫婦会議して
ずっとサンバーだったけど
うんうんうん
でもコートラさんが
基本工房でなくなったから建築の仕事も
失わし
それぞれ一人一台持ってる
ラーニングコストが結構
無駄じゃないかなってなってきて
二人で一台でいけるかもってなった後
ちょっとこれを機に
お互いに乗りたい車を
一回擦り合わせ
必要な車で乗りたい車を擦り合わせよう
っていうので私がプロボックスが
いいんじゃないかって言って
言い始めてプレゼンしたんだよね
プレゼンしたんですね
大久保さんは何の車に乗りたいなって
いうのあったんですか
でも箱版系だったら何でもいいな
割と寝れるくらいの広い車がいいな
って思ってて奥さんジムニーみたいな
ドライブ感がある方が
マニュアル乗ってたしね
マニュアル乗られてたんですね
古いジムニーに
乗っててそれがやっぱり楽しくて
シートもバゲットだったしな
すごいね
でもなんか
高ウォッチ攻めてたじゃん
系の版は小回りが効くけど
楽しみが少なくて
運転するのに楽しい車がいいな
っていうのでプロボックスを
結局お世話になってる車屋さんと3人で
ランチしながら会議までして
そのプロボックスの提案をして
接待しちゃうね
いいの引っ張ってきてくださいよ
オークションとかで出るんでしょ
ちょっと安くていいやつを
優先的に
家に回してください
ランチで接待モテました
現在泊まっているプロボックスに
たどり着いたというか
なんで15万35万
57万まで来て
今年予約180万っていう
込み込みで
っていうところまで
初の普通車
経費としたら2人の車が
1台になって
なんとなく我が家の家計の上り方ですこれが
なるほど
順序立てて
一気にドンといかないと
どうですかプロボックス乗られて
楽しいけど
ジムニーの方が楽しい
やっぱりマニュアルに乗りたくて
確かに確かに
カンカンって言わせながら
そうもうハンドルめちゃくちゃ重い
パワーステもついてない方だから
そういうのにやっぱり乗りたい気持ちはありますけどね
ジムニーの
自分のしろ感ってすごいですよね
コックピット
あれはやっぱりね
51:00
戦闘機みたいな
キュッとなって
奥さん結構アクティブなんですね
最初さあげまつぎ線の時
初めて運転するようになったから
怖いって言ってたじゃないですか
長野に帰ってくるってなって
免許取ったんです私
京都だって全然必要じゃないから
あげまつの基礎地の19号を
走るのが本当に怖くて
嫌だったんですけど
そういうようになってどんどん楽しくなって
裏山ガンガン走りに行ってみたりとか
一人で
運転どんどんいろんなとこ行くようになったのを
横で見てて
車好きになってよかったなって
長野で暮らすのにねやっぱ
運転嫌いだと行きにくいと思うから
ここの工房というか
大久保さん宅に登ってくる
結構な坂道ですよね
ちょっと大きい車だと擦りそうだな
っていうのもありますしね
小回りの利く車で
なかなか大変なお話を
いろいろ聞かせていただいたんですけど
ありがとうございました
合計で何話になるのかわからないですけど
今回ちょっとご夫婦で出ていただいて
喋り足りてないところは
ありますかね
もう大丈夫ですスッキリしました
こんなに喋ったの喋ることないですから
そう言っていただけて
あいつらラジオの収録に来て
仕事邪魔してたなって言われない
本当に今日楽しい時間を
ありがとうございました
本日は大久保ハウス目光社から
大久保幸太郎さんとしゅうこさんに
お邪魔しまして収録いたしました
ありがとうございました
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今回もお聞きくださりありがとうございました
53:08

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