みなさんこんにちは。シンの木工家ラジオ始まりました。この番組は、シンの木工家になりたい格紙屋の花太郎と、元アルバイトのこーぐちくんがお送りする木工バラエティです。こんにちは。
今日はですね、いつも収録しております長野県から飛び出して、木工家ウィークNAGOYAの会場に公開収録ということで来ております。よろしくお願いします。
実はですね、今真ん中にいらっしゃる谷さんに以前ゲストに出ていただいて、それで我々公開収録ちょっと誘っていただいて、嬉しかったもんですから、2人でTシャツを揃えまして、2万円かかっております。
気合入っております。ということで、皆さんよろしくお願いします。本日はですね、実行委員の谷慎一郎さんにご一緒にちょっとトークということでお願いしております。よろしくお願いします。
谷さんはもちろん以前ゲストに出ていただいて、シンの木工家ラジオの方は今聴いてくださってるよ。
はい、ちゃんと聞いてますよ。
ありがとうございます。会場の中で普段聞いてますよっていう方っていらっしゃいますか?
あ、もっと高く手を。ありがとうございます。ありがとうございます。
なのでちょっと我々のこと知らないよっていう方もいらっしゃると思いますので、ちょっと神口君の方から普段こんなことやってますということで説明をお願いいたします。
わかりました。そもそもあのポッドキャストっていう単語をご存じない方っていらっしゃいますか?ポッドキャスト知ってるって人いますか?
あ、ポッドキャストは結構皆さん知ってらっしゃる感じですかね。
あのですね、スポーティファイとかアマゾンミュージックとかアップルポッドキャストとかそういったあの媒体で聞くことができます。
あとYouTubeでも一応配信をしていまして、ラジオみたいな感じなんですけど動画がないYouTubeみたいな感じで持っていただければいいかななんて思います。
我々二人がですね、僕が神口って言うんですけど、こちらが花太郎さんですね。
フラッシュをメインで家具を作られていらっしゃって、僕は個人事業主として今木工をやっている感じです。
長野県で二人でやっていまして、木工に関するあれやこれや雑談みたいなことから、接着剤何使ってるんだいとか塗料何使ってるんだいみたいな。
木工のあるあるみたいな話したりとかするような番組です。
2023年に雑誌のペンっていうのがあるのご存知ですかね。雑誌でペンっていう本があるんですが、そこのアワード、ポッドキャストの部門がありまして、そこのアワードで一応最優秀賞をいただきまして。
一応多分面白い番組だと思います。
もしまだ聞いたことない方とかいらっしゃいましたら、今ぜひspotifyとかyoutubeとかでフォローを押していただいて、また後日100話以上は毎週土曜日に配信しているのでぜひ聞いていただければと思います。
で、この真の木工家ラジオっていうその真っていうのがよくわからないかと思うんですけど、我々ずっと番組を始める前から真っ事の木工家、真っ事の木工家、ここの谷さんみたいな方なんですけど、真っ事の木工家の人たちに憧れて木工業界に入ったものの、全然いつまでたっても真っ事の木工家になれないよね。
今でいうとバズらない。
ずっとバズらない木工家やってるんですけど、一層もう慣れないならば、ちょっとまた違う形の木工家像っていうのもこれからはあるんじゃないかなっていうことを考えていまして、
ちょっと我々の中でも日々模索しながら、新しい形の新しい時代の木工家ってどんな姿なんだろうかみたいなのを考えながら、ほぼ雑談なんですけど、そういうのを配信している番組になっております。
そんなところでしょうか。
そんなところですね。
聞いたことないよっていう方がいたら、これ1時間ほどで終わるんですけども、帰りに車の中とか気軽に聞けますので、ぜひ聞いてみてください。
ということで本編ということで、谷さんをちょっと交えながらお話ししていきたいと思います。
これ会場にいる皆様と後日この収録したものをボットキャストの方で配信いたしますので、リスナーというかトークの方も聞いているということで、
ちょっと木工家ウィーク名古屋について全部知っている谷さんに説明していただこうからお聞きしたいなと思うんですけども、木工家ウィーク名古屋について始まりからお聞きできればと思うんですけど。
はい。
お願いいたします。
木工家ウィーク名古屋ということで、なんで名古屋なんだろうと思われるかもしれないんですけど、きっかけは私たちというか私とか他に数名で、
名古屋で毎年椅子の展覧会をこの近くのマルゼンというギャラリーでやってたんですよ。
そうしましたらそれ以前から木工仲間でいろんな知り合いがこの辺りでも関西の方でもいたんですけども、
そういう方たちがそのギャラリー1週間やってると、日替わりで今日は愛知の伊崎さんが来られたりとか、明日は大阪の加賀さんが来たりとかするので、
その度にギャラリーの裏の店行って、ちょっといっぱいとかっていうことだったんで、
これバラバラに来ても毎日我々も大変だし、一回皆さんそういう感じで集まったらって言ったら、口コミでいろんな人がね、知らない人も含めて40人くらい集まって、
それでみんな木工やってて、いろいろ図作ってる人たちなんですけども、そこでやっぱり集まれば話になるのは、なかなか売れないねとかね。
やっぱ今も昔もその話なんですかね。
それでどんな接着剤使ってるのとかいう話をしてるから、もうそれで集まってるだけじゃちょっと暗いから、来年は椅子の一脚でも持って集まりましょうよっていうのが木工企業のきっかけ。
だから名古屋、我々ずっとやってたんで、そのままステンなんかもその1回目の時やりましたし。
あの前身というか最初の中華屋さんで1週間、裏の中華屋さんでやられた時は椅子店のメンバーとした他人さんとか他にもいらっしゃったってことですか。
札幌の高橋さんたろう人がね、もう亡くなっちゃった長野の村上富代っていう人たちがね、
彼ら3人でプラスアルファの時もありましたけど、ずっとマルゼンでやってたんですよ。
チェアーズというね。
ぜひ話を聞かせて欲しいっていう。
そういう感じでとかね、いや久しぶりとかつって伊沢さんが来てくれたりとか、この辺だったら早川くせんのすくさんってね、義父でやってる木工家の方とか来られてたりしたこともありましたけど。
それが前身というか起こり木工家の集いというか。
きっかけとしてはそうかな。
その前にも東京なんかでもいろいろあの辺の人たちが集まってとかっていうことをやってはいたんで、
いずれにしろ私も皆さんと交流するのが好きなんで、そういう形をちょっと追いかけたらば。
じゃあ発起人の一人というか発起人。
そう、伊達っぺということなんでしょうかね。
でもそれが今まで続いてきてるっていうわけですよね。
そうですね、一応私とか伊沢さんとかずっとなんとか元気で現役でやってますから、
一緒にスタートしてもちょっと村上富雄みたいにもう亡くなっちゃった人もいれば仕事をちょっとね終わりにした方も出てはくるんですけど、
逆にもっと下の世代というかはもうどんどん今現役の人たちがどんどん参加してくれて盛り上がったからここまで続いてるという。
確かに。
そうですよね。
僕らちょっと昨日今日とかけて全会場をちょっと回らせていただいて、
木工会ウィーク名古屋でもその会場が少しちょっと分かれていて何箇所かに分かれてやっているじゃないですか、
ちょっとそれに関しても見るとなんとなく理解できるんですけども、
ちょっと聞く人初めて行ってみたいなっていう人に関してなんかその起こりというかどのイベントが最初にやってどう派生していったのかなみたいな。
ありがとうございます。
私たちが好きっかけになったって何回もその初回の木工会ウィークもやりましたけども、
やっぱり木工やってていろんなものを作ってるけれども、その見せ方というかね、
そういうのもそれぞれこうしたいっていうのはあるんで、何しろ一箇所に集めたらいいかっていうものでもないんじゃないかと。
で会場が変わると会期も変わってきたりするものですから、
じゃあ一週間とかねいう単位でその中で皆さんがやりやすい場所でやりたい日程でやろうと。
ということから今みたいなスタイルが生まれてきたと。
ちなみに今年はこの電気文化会館の東ギャラリーと西ギャラリーというんですかね。
そこでイス展と40人展。
木の家具40人展ということですよね。
会期的にも今日でも洋館は最終日なんですけど、まだ他の展示は10日15日やってる会場もあるわけですね。
で丸善の1階が伊崎さんが。
伊崎さんと工房塩津村の木の道具と暮らして。
で文化の道下館って言ってちょっとね、名古屋市内ではお屋敷町のね。
びっくりしました。
すごいなんかお金持ちの人たちが多分いたんであろう町ですよね。
建物自体もね、大昔のお金持ちのお屋敷を文化施設として使ってるってことで。
私も名古屋の人間じゃないんですけど、名古屋の人たちからすれば名古屋城のおぶけさんたちの町ということなんでしょうね。
だからまあその後もずっとああいうお屋敷の街並みになってきてないでしょうかね。
そこを活かした会場で、今は京都住山朝倉木工古典ということでね、朝倉さんたちが展示したらしいです。
また今日はこっちのワークショップもね。
そちらも見に来ました。
見ていただくだけじゃなくて参加していただいてね、体験していただくという。
そんな内容盛りだくさんでやってます。
もともと丸善さんとか下区間さんっていうのはつながりのあった会場というか。
やっぱり名古屋市内でやっぱり自分たちがやりたい場所っていうかね、やれる場所っていうのを探していく中で、
ここの電気文化館のギャラリーもその頃からあるんですけども、やっぱり広さがあるんで。
東西でそれぞれ100粒ぐらいあるから広いギャラリーなんですけど、ここだから大人数でやるというイメージでここはずっとやってきましたし。
なんかめちゃめちゃいい会場というか、朝倉さんがやった下区間ですか。
和風の住宅と洋館っていう西洋の建物でステンドグラスとかが入ってるような感じの。
大正ロマンって言うんですか。
そういう感じの日本の家屋の方と洋館の方があって、洋館の方には確かあの陶磁器を売られてる。
それで財を成した方。
なのでそのなんか陶磁器の展示があったりとかっていうのもありつつ、
なんかお蔵の方とかも見れたりとかして、お蔵もすごい立派でしたよね。これ蔵なの?みたいな感じで。
お蔵でワークショップやってましたよね。
毎年朝倉木工さんが個展を開かれてるわけではないんですか。
ない。朝倉さんたちもこの木の家具42店にずっともう10年以上大きく展開してたんですけど、
さらに次のステップということでね、工房も15年って言ったかな。
それで今回今までの代表作と新作とあそこに並べたらどうだろうということで。
たまたまその文化の道しもっかんというところでは木の椅子展をずっとここ何年かやってたもんですから、
それが一応去年で終わりにするっていうことだったんで、やっぱりでもそこを使った方が生かした方がいいなということもあって、
今回朝倉さんたちがやってくれてますけどね。
いやーもうすごかったんです。
だからここの会場というかで長くやって力を貯めてそうやって個展開くとかっていう方もいらっしゃると思うんですけど。
今回こちらの42店でも初めて出品された方もいて、ここでやっていくとどうなんだろうと思う方もいるかもしれない。
朝倉さんなんかよく言うのはね、1回出したぐらいではなかなか出会いというか限られてるし、
お客さんの方もね、ちょうど探してればその場で椅子が売れたりするかもしれないけども、
やっぱりちょっと大きなものになると、こういう仕事をする人がいるんだっていうことがわかってもらうと、
何年かするうちにちょうど新築計画があると、あの人に作ってもらおうとかいう風になって、
朝倉さんのところも仕事がどんどん入ってくるようになりましたよっていうことを言ってくれてて。
なんかきっとおそらく将来羽ばたいていくであろう、今回はチャレンジブースの子たちも出している。
やっぱりチャレンジブースを設けたのもそういった意味合いというか。
そうですね、ここのところ今実行委員長をやってもらっている太田さんってね、学校で大学で教えてもいる方だって、
やっぱりその学生やあるいはいろんなところで学べるんですけど、学んでもすぐ自分の工房を立ち上げたりとか、
自分のものができてこういうところに参加できないというね、まだ実力を蓄えている状況の方たちもいるだろうということで、
チャレンジブースというのはどうでしょうかという提案があってやってみましょうと。
だから今はもう本当に私たちからしたら孫のような年代の学生たちが参加してくれて、
私の展示なんかすごいですねとかって言われることはもうどんどん説明しちゃうとなってますけど。
なんか僕が見てちょっとすごいなと思ったのが、木工会議区に来て結構幅広い今言ったような孫みたいな世代の方と。
80代から20代くらいまでですかね。
あとやっぱ範囲ですかね。結構いろんな範囲というか地方というか地域から来られている方。また作風もちょっと幅広いというか。
すごいなと思ったのが感想なんですけど。
本当にね、ラジオだと実際映像がね、映像というか画像がないんで分かりにくいかもしれないけど、
実際見てもらうと本当に木の家具40人展っていうタイトルの展覧会なんですけど、木の家具ばっかりじゃないですよね。
そうですね、びっくりしました。なんかロボットとかがあったりとか、カトラリーみたいな小さいものもあったりとか、
ゆらゆら揺れるオブジェンのようなものもあったりとかして、かなりこんなのもありなんだというか。
木でこれ作るのすごいなみたいな。
いやいやいや、思いました。
もうすごいですよ、あの人たちも。もう10年以上あれコツコツやってますからね。
10年以上やってるんですね。
やっぱり何でも10年続けるともう完成度も上がってきますから。
もうこんなのを木でできるのっていうようなものを作ってられたり、毎回我々もどんなものが出てくるか楽しみですよね。
なるほど。
なんか今回は、今回待機が3日間で、出展者同士でもちょっと話しきれないというか、交流が持ちづらいっていうこともあって、
なんか初日の午前中というか、プレゼント時間というか。
私も毎年ここで出展していますけども、今こうやってやってるようなフォーラムとかってやってると、なかなかギャラリーも広いもんですから、
反対側の方行ってゆっくり話しする機会もなかなかないまま、あっという間に3日間終わっちゃうんで、
ちょっと改めて初日の午前中、ちょっと遅らせて12時からにして、午前中2時間ほどかけて皆さん全員の自己紹介というかプレゼンをする時間を持ったらということで、
今年から朝やったんですよ。やっぱりそうすると少しでもそれぞれの木工家の情報がお互いに共有できるんで、
その後それぞれで好きな人のとこ行って、もっと深い話をしてほしいというふうなことで、皆さん喜んでるんじゃないかと思ってますけど。
そうですね。なかなか3日間って長いようで。
結構短いですよね。出展者側からすると意外と接客の時間とかもあったりして、
出展者同士でずっとブース離れられなかったりもしたりするので。
やっぱお客さんと話されてるとちょっとこちらも遠慮して、やっぱり商談というかにつながった方がいいわけなので。
ですよね。
なのでこれ、あちらのギャラリーは一応ね札が付けられていて、購入もできる。
そうですね。最初の頃はちょっとここのギャラリーってこういういかにも絵を飾ったりとかね。
確かに。
雰囲気がこうギャラリーですから。
確かに。
ギャラリーの会社の方もちょっと警戒してというかね。こういうもの飾って販売?どうなんだろうと思ってたみたいなんですけど。
そうだったんですね。
やっぱり我々もちょっと気をつけながらというか、あんまり品位を落とさない飾り展示。
お売り出しとか2割引きとかやらないようにちょっと節度を持って積極してたらいいでしょうということでやらせていただいてます。
なんかそんな歴史ある効果ウィークなんですけど、フォーラムの方も第一回目からやられてたんですか?
そうですね。私たちもやっぱりこの機会にみんなで集まったところで、その分野での先生たちという方にちょっとゲストで来てもらって話を聞く機会も欲しいと。
ほんと1回目は超大作さんっていうね。戦後の家具デザイナー。大新社っていうかね有名なデザイナーの先生なんですけど、あの先生も自分でデザインするものは比較的量産のものなんですけど、
我々の仕事に興味を持って東京なんかでもよく来てくださってたんですよ。
そうだったんですね。
で、高橋さん太郎が直接声かけて、ごく超産って言ってました。生きてるうちにやっぱり姿を見て話を聞くという機会を持った方がいいよって言って超産に来てもらってね。
なんかそんな様々な結構大物が出てて、僕らが持ったのが僕らが出て大丈夫かなっていう。
そこですね。
大丈夫ですか?反対意見とかなかったですか?
それが結構気になるんですけど、実行委員の方でちょっとそれどうなの?みたいなのはなかったんですか?
全然。
それはもう逆に若い世代にね、もうこういう木工の世界、木工家の仕事を知ってもらうには、皆さんのお二人のような発信力のある人にゲストで来てもらうのはいいんじゃないでしょう?ってことで。
ありがとうございます。
今やっと聞けた本心。
ですね。打ち合わせの時にはちょっと聞けなかった。
会場内も作家さんが常駐しているので、いろんな話を聞けるわけですけども。
もう一つびっくりしたのが、こちらのイベント残りの木工家の集いを僕らも昨日参加してきたんですけども。
懇親会みたいなやつですね。
ものすごい人が多いんですよ。
びっくりしました。
昨日何人くらい?
出展してる人は40人か50人くらいなんですけど、さらにプラスアルファでゲストというか、木工やってそういうのにそれだけ参加したいって言って、とっから来てる人もあそこら辺にもいますけど。
そういう風な場なんで、もう皆さんそれが楽しみ。
最初に話したように木工ビッグの発端が木工の集いみたいなこの集まりなんで、それが発端ですから、それを楽しみに皆さんがここに来てるという面も大いにありますね。
僕ら昨日60人近く集まって、少し若手のポジションの場所、一番入口に近い場所にいたんですけど。
奥の方に重鎮とかレジェンドとかの方がいたんですけど、そこではどんな話題が繰り広げられてたんですかね。
でもやっぱりそういう中にまた若い世代の人が入って、私なんかも結構聞かれるに応じて昔話をしちゃって、ちょっとどうかなと思ったんですけど、そうなんですかって聞かれるとどんどん止まらなくてすみません。
イベントで10分程度話すとかじゃなくて、実際食べ物を食べながら飲み物を飲みながらっていうと、やっぱりコミュニケーション取りやすいというか。
昨日技術専門校の学生たちが来てくれてて、めちゃめちゃ熱心に色々質問をしてたので、そういう機会っていうのもやっぱり意図されて作っているというか。
なんかそうやってオープンにしていただけるなんか結構技術をクローズにしちゃう秘密にしちゃうんじゃなくてオープンにいろいろ見ていいよ触っていいよこれこんな風にしていいよっていうスタンスというかですね。
そういうのってなんかちょっと珍しいと言っちゃいけないんですけどなんとなく年上の方だとちょっとクローズしちゃうのかなという感じがするんですけど全然違うじゃないですか。
そうですね。いずれにしろ自分もそうやっていろんな方から教えてもらってるわけですから。
それこそ抱えて観音剣持って行ってみましょう。できるだけそうやって聞いてくれる人がいれば何でもお教えしますよと言うんで。
現在工房でもそういう講座をやったりとかしてますので。
僕が前行ったやつですね。
そんな経験豊富な谷さんに少しお便りが届いて募集しておりまして僕ら結構浅いので知識も経験もちょっと浅いので谷さんも交えて質問に答えてもらおうかなという感じがしておりますので
ちょっと届いたお便りを紹介していただいて僕らならこうするよという浅い意見と谷さんはこうするよということをちょっと紹介していきたいと思います。
そうしましょうか。じゃあ僕の方から読み上げる感じでいいでしょうか。
まずですね最初のお便りですけどもラジオネーム図工語だったけど感性2ですさんからいただきました。ありがとうございます。
展示を見るときどういうことを意識していますか。木工って技術がすごすぎて素人の私には何がいいのかよくわからないことがあります。
ということでした。
でちょっともう僕木工に限らせていただくと同業者になってしまっているので椅子をひっくり返したりとかテーブルの裏の書き込んだりとかしちゃうんですけど素人というかあまり普段接しない人はどうやって作品というかを見たらいいんだろうか見る視点というか
いろんなところで評価というか批評とかも時々されているじゃないですか。どんな部分に注目してみるといいですかね。
そうですね。でも素人の人がって言っちゃ変ですけどね。
素人の人が使いますもんね。
私たちはやっぱりこういうものを作りましたっていうのを見せてもらうときはやっぱりそのオリジナリティと完成度って言いますけどやっぱりその人ならではの独創的な部分がね出ててしかもそれがただ思いつきじゃなくてこう
例えば繰り返しやるとかいろいろやってくる中で好きな形に完成されているそういう部分でこれでいいんじゃないかとかちょっと足りないんじゃないかとかということはね思ってますけど
それはどうなんでしょうね。一般の方が見る時にはねまたそこまでは分かりづらいかもしれないですね。
あるいは簡単に言うと例えば家具なんかでもどうやっていい家具と見上げたらいいんですかって聞かれるじゃないですか。そういう時はパッと見はいいんですけどちょっと裏を見てください。
やっぱり裏は見た方がいい。
そうすると裏がちゃんとできていればもう中も当然しっかりやってますからそこは意味が違うかもしれないけどやっぱり大事というか一般の方が見るときにはね。
作品ではなく商品を買う時に関して言えば見えないところがきっちり作り込まれているときっとその商品は大丈夫だということはあるかと思いますから。
確かに。
そういう点ではやっぱり今回の40人展なんかで展示されているものでもやっぱりそういうところパッと見の良さだけじゃなくてちょっと裏返しすると中には嫌がる方もいるかもしれないけど。
一応作家さんに一言声をかけた方がいいかもしれないですね。
あとはやっぱり特にこういうところでやってるものって機械で加工はしますけども仕上げを手でやってる。
昔というかちょっと前まで手作り手作りって言ったんだけどそれ全く手で作ってるわけじゃなくて機械も使うし道具も使うんですけどもやっぱり仕上げるときに手で自分で触って
例えばこういうところ触ってこんな感じでいいかなって作ってますからそのあたりの手で触った感じ。
私なんかそれが手作りだと思ってないですよ。
なるほど。
道具はカンナやなんかを作ってもねやっぱり自分が触ったときにこのテーブルのこの角の面の具合が心地いいなというかそういう風なところもあるんでできたらやっぱり触ってもらうとその作り手がどういうところまで思うよここに込めてるかと。
なるほど。
分かりますよね。
結構ザラザラとかね。
いやこれ結構すべすべにしてるからこの人すごい丁寧に作ってるかなとかってことは分かりやすいんじゃないかなと思いますけど。
ちなみに怪獣って言うとどの作品だよっていうのはちょっと言いづらいですかね。
そうですね。
私もあの椅子座っててちょっとここはもうちょっとっていうのもなくはないですから。
それ本人が言ったらちょっとアドバイスとか言ってあげたりもするんですかね。
いや聞かれなきゃ言わないですよ。
でも聞かれたら答えてくれるってことですよね。
そうですね。どうでしょうって言われればもう少しここのところすべすべにしつけれたらもっと。
やっぱり特に例えば椅子なんかついにアームっていうのはこう手で触ってこう撫でるじゃないですか。
さっきもちょっとそう思って座ってたのもあるんですけど。
やっぱまあいろんなことをちょっと思いながらなんかこの番組聞いてる方って結構もっこやってる方がすごく多いんですけど
来年ちょっと出してみたいなっていう方がいらっしゃったらもしそうやって谷さんが座ったりおごい者の方が座ったりして
意見を自然ともらえるという。
ちょっと意地悪な質問かもしれませんが、展示している作品って売るために作っているんですか。
それとも見せたいものを出しているんですか。
というお便りです。
これは多分人によってもちょっと違うかもしれないですけども。
このモコッカウィーク名古屋に関して言えばやはり売るものというような感じなんですか。
どちらかというと逆というか違う。
みんなに見せてもらって。
例えば毎年やってますからここ1年で自分がこんなものを作ったんだけどということで。
それをもちろん皆さんプロでやっているということはそれをお金に変えてというかそれで生活していこうという人たちですから。
販売はするんですけども。
もちろんこういうものの方が売れやすいかなということは考えますけども。
やっぱりより良いものを作ってそれで売れれば一番良いということで作ってきてますから。
皆さんそういう点では見てもらいたいということが先で。
その上で売れるとなお良い。
そういうことでしょうね。
なんかモコ作家さんモコ職人さんの中にはここに出したいけどでも食べるための仕事があって見せたい。
1年頑張ってこうなったよっていうそこまでちょっとバイタリティというか続かないというかっていう感じの作家さんというか職人さんもいるかと思うんですけども。
明日食う飯を稼ぐのでも体力が尽きるみたいな人もいると思います。
僕もそれなんですけど。
谷さんご自身はその辺の活力というかモチベーションというかどうやって保ったりしてるんですかね。
私は最初から注文家具みたいなものと並行してというか注文でやりながらそういう中でできたものではこの1件だけじゃなくて他の人にも見てもらえたというものは複数作るとか。
あるいはそのうちだんだんやっぱりお客さんが決まってなくても自分で作りたいものを作ろうとかっていう風になってきたものをずっと繰り返しやってきましたけど。
もちろん作ったものがみんな売れたわけじゃないんで結構在庫になってるものも。
谷さんでも作っちゃいけない。
それは色々ありますからそういう点ではもちろん売れればいいんですけどやっぱり自分が作りたいものを作りながらっていう風なことでしょうからね。
もちろん全く注文で作ったものは売ればお金に赤割るという状況ではあるんでしょうけど。
それでなんとかしながらその間にやっぱり作りたいものをちょっと動かしたいって言って作るとか。
意識して食べるためで見せていくもの。見せていくものを作るっていうこと自体がちょっとバイタリティと次への活力につながっていく感じですかね。
でまた使い手の立場の方たちからね、いいなとかこれ使いやすいとか言われるとね。
じゃあこれで良かったんだって言うんでまたさらに次にもうちょっといいもの作ろうという風にエネルギーになるんじゃないですか。
やっぱ谷さんもそういう印象を読まれながら今やってらっしゃるということですね。ありがとうございました。
4つ目いきますかね。
これが最後ですかね。
ラジオネームみかんのスツールさんからいただきました。ありがとうございます。
私は木工をやっていませんがもしここに展示できるとしたらと妄想してしまいました。
お二人なら今の自分の気持ちを形にした展示ってどんなものになりますかということですね。
これは抽象的な質問ですね。どうしよう。
どうしましょうか。これでも実はあれなんですよね。来年我々座っててんっていう椅子の展覧会、今年もやったんですけど来年も一応企画しておりまして
多分来年の木工科ビーク名古屋の多分2週間前とかなんですよね。
だから多分現実的に展示するのは結構ハードルが高いとか結構難しいような気もしてはぶっちゃけいるんですけど。
でちょっと下心としてはこんなに続いている17年続いているイベントに長く続けるための秘訣がちょっとあるんじゃないかと思って
今回この参加を決めさせて。
イベント長続きの秘訣を知るためにね。
裏口から入ってきたみたいな。
なのでちょっと前出の質問とも被るんですけどもやっぱりあれですかね僕らとしても食べるための仕事だけでは心のどっかが満足しない部分があるんですよ。
なのでそれをちょっと埋めるという言い方は変ですけどもやっぱりそこのお腹だけじゃなくて心も満足させたいという見合いで僕らは座ってなり
多分名古屋木工科ビークみたいなものも開催されているのかなってちょっと思ったんですけども。
まあそうですよねいろんな形で木工を皆さんやってますからそれの中でこういうとこでみんなに見てもらいたいという風なものはね。
まあこういうことが決まればまたそこに目指して準備をしようということになりますしそういうきっかけになってるんじゃないですかね皆さんにとってもね。
確かになんか僕ら先ほど言った座ってというイベントをやっているんですけども長く続くための秘訣というと直接的かもしれないですけどなんかアドバイスとか。
たまたま名古屋っていうのはきっかけはもちろんさっき話しましたけどでも続いたのはやっぱりこの名古屋でやろうという実行委員になってくれる人たちがねやっぱり人がいたからですよね。
東京とか大阪でも考えたんですけどやっぱりそれをやろうという人がいないとどっかのイベント会社が企画するわけじゃないんで自分たちがね企画して運営するんですからそれを準備してやろうという人たちがやっぱり名古屋はそういう人たちが揃ってたというのがまずあれですから。
お二人もこれから座ってて続けようと思えば。仲間ですか。仲間ですね。仲間をこう、いい仲間を集めていく秘訣というかなんかそういうのもあったり。秘訣はだってもうすでにね二人も座っててやっていろんな方が協力してくれたと思いますから。
そういう中で、場合によってはただ指掛けるよりももう一本釣りというかもうねこっちで呼び出して。クドックという感じですね。スカウトするということで。それこそでも一緒にやればだいたいこの人どういう人かというのわかるじゃないですか。
ちょっと一緒にやりたくないって人もいるかもしれないし、これを任せたら後が大変というふうな人もいるかもしれないから。やっぱり仕事のうまくできるというか協調性があって。
やっぱりでも本当に真面目に一生懸命やってくれる人もいますからそういう人にはそういう仕事を協力してもらうとかやっぱりその辺あたりで人の問題が解決すれば座ってもより羽ばたいていくんじゃないかという。
なんかちょっと最後になるんですがそうやってこう恵まれた仲間実行委員で名古屋木工科ウィークをされて17回。何年ですか?2008年とかからでしたっけやってるの?じゃあ17回目とかですか?
そうですね。長いですねやっぱ。そう考えるとめちゃくちゃ長いですね。
これからの木工科ウィークというかどういうふうになっててほしいなという気持ちは谷さんの中にはあったんですか?
僕たちはもう来年来れるかどうか分からないぐらいの状況ですからこうやって昨日のね集いじゃないですけど一緒に盛り上がってくれる方たちがまた来年も盛り上がりたいねということでじゃあ来年どういうふうにしましょうかっていうふうに次の世代の人たちが考えて進めてくれたらいいんじゃないかと思いますよ。
谷さん自身はちょっとあれですかねもう陰気って言わなさいね。少し腰を落ち着けてゆっくりしててもいい5年齢じゃないですか。
そうですよね。基本的にはもう陰気して孫を撫でてるぐらいの年だもんね。
なのでちょっと少し後輩たちが頑張ってくださる皆様とまた一緒にで参加できる限りは参加していきたいと。谷ちゃんごめんなさい今おいくつなんですか?
78になっちゃう。
僕ら78までこんなに元気でやっていかれるかなって。
78歳でZoom使って打ち合わせするとかまずその辺が不可能そうですよね。
僕ら打ち合わせ1回やったんですけど実行委員の角さんと谷さんと僕ら2人でZoom会議をしてですね。
なかなか今ハイテクのものを使いこなしてYouTubeの編集とかもされるんですよね。
それをびっくりして。
特にコロナの時期にね。
ウィークも1回中止したことありますけど他にも松本でやってる講習会なんかもみんなできなくなっちゃって。
何か方法がないかということでちょうどZoomとかYouTubeとかそれを使ってやればまた新しい広がりができるなということで。
なんとか頑張って慣れないことをやりまして。
でも慣れないと言ってもねそれをちゃんと必要だと言って使えるまでなるというのも。
コロナの最中ってフォーラムなんか工房探検みたいなのがあるけどそういうのもやってらっしゃいました。
僕がウィークとして事故院やなんかのところを工房探某みたいな感じでしたっけ。
YouTubeでライブみたいなのもやったりとかね。
それこそ逆にZoomを使ってやると北海道とか何かの木工家ともすぐオンラインでつながるんで。
そういう中でさらに次の世代に伝えたい内容をいろんな形で情報を発信して。
それこそ今フォーラムって言ってますけど木工家フォーラムというタイトルで私もYouTubeで最近ちょっとこうやってリアルにできるようになったからちょっとご無沙汰してますけど。
過去にはもういろんな形でYouTubeで見ていただけるようにしてますから。
僕も何件かもう見ました。
なんかあれはあれでコロナの時に結構今ねリアルだったリアルの方がいいけどでもあの時できることとしたらすごく最大限活用されてやっていたと思うんですけども。
ちょっと時間も1時までで近づいてきて。
そうですね。
最後にこれから木工家を目指す若者というか若手の木工家に対して谷さんから何か一言メッセージとか伝えたいことというかってあったりしますか?
いやもう本当に逆にどういう木工がまたできてくるか楽しみですよね。
我々はこういう形でずっとやってはいきましたけども。
次の世代の人たちがねこんなのどうでしょうってね。
もちろん木を素材にしてそういう道具を使って作るものなんですけど。
やっぱりまあ私たちが思いつくというような範囲じゃないものがねまた出てくると。
今回のこちらにね次の彫刻っていう風なこともあっていやこれはちょっと考えなかったなという。
新しい視点と言いますか。
作るという意味ではちょっと違うかもしれないですけどやっぱり木工の木の楽しみ方や木工についての幅っていうのは本当にまだまだいろんなことが可能性があるなと思うから。
確かに文化として思った以上に伸びしろというかまだまだ広げる可能性を感じますよね。
時代で新しいアイテムとか新しいツールとかがたくさん出てきて若い子がそれをどうミックスして谷さんを驚かせていくかということを谷さんは楽しみにしております。