花屋の情報不足
皆さん、おはようございます。こんにちは。花農家&花屋ラジオ、清水信之のここにいます。
普段は花農家と花屋をやりながら、新しいお花の取り組みを行っているマルチフローリスト清水信之が、花業界について明るく楽しく、時には鋭く語っていく番組となっております。
今日のテーマは、花屋さんはお花がいつ出荷されるか知らない、ということです。
はい、そういうわけでして、何か当たり前のことを言っているような気がするんですけど、
花屋さんが、花が出てくるのをいつかわかっていないということなんですけど、
まあ、わかっていないというか、なんとなくはわかっているんでしょうけど、
その情報がやっぱり、市場に行って行き当たりばったりになっているということがほとんどなんですよね。
ある程度の情報って、何が言いたいかというと、
農家さんが花をいつ出してくるかわからないんですよ、だいたい。
こうやって市場の人もそうだと思うんですけど、極端な話、花市場の人もやし、中折さんもやし、花屋さんも、
花農家さんがいつどんな花が出てくるかっていうのを知らないといった言い方があるじゃないですか。
毎年のごとく出してるところはあるんですが、
でも毎年のごとく出てくるとも限らないというか、出てこないこともあるので、
正確に予測ができないというのが答えであって。
なんて言うんですか、ある程度予測というか、毎年の例年の料理が出てくるだろうなとか、
前年こんな感じが出てくるだろうなっていう情報でしか、情報が少ないんですよね。
ゼロとは言わないですけど、何が言いたいかというと、
その情報って結局前年の情報をもとに見てるだけであって、
実際みんな今年全く違うものを農家さんが作ってたら、
その情報も全部崩れてしまうっていう話じゃないですか。
情報発信の重要性
そういうことはないんですけど、
ただ、もっともっと僕は花農家さんが情報発信をする必要があって、
情報発信って言ってもそんな難しい情報発信じゃないと思うんですよ。
今年このときに何かを植えました。
だから3ヶ月後に咲きそうですっていいと思うんですよ。
じゃあ3ヶ月後に咲きそうですって、
もし何か天候不順とかちょっとトラブル等があったときに咲かなかった。
じゃあ、お前あのとき3ヶ月前に咲きそうって言ってたやんけっていうことなんて、
ほぼないですね。
そういうのを文句を言われる可能性があるとしたら、
この時期に絶対出しますからって言ったときには文句言われるかもしれないですけど、
そこを濁してもいいと思うんですよ。
3ヶ月後に今100本植えました。
3ヶ月後に100本は全部出るかわからないですけど、
特急率というか企画分けしたときに、
80本か90本は取れそうですっていう感じです。
ということを挙げといて、
もし仮に何かいろいろあったとしても、
ちょっとやっぱり80本90本って言ってましたけど、
ちょっと今年の天候不順で60本になってしまいました。
それはすみませんで、いいんですよね。
あくまでこの予測だけであって、
天候によって多少は変わってくるので、
わかってる話なんですよ。
私、農家さんでこう言ってしまうと、
先ほどの一番最初の話じゃないんですが、
言ったがらには80本90本ちゃんと出さなあかんっていう、
すごい使命感の中で、
じゃあそんな使命感に追われるぐらいで、
そんなプレッシャーを受けながらやるぐらいだったら、
発信すらやめてしまおうという考え方になるんですよね。
そうすると、やっぱりいきなり飛び出て、
できたから出荷しようってなると、
出るとは思ってたけど、
今年も出るんやみたいな感じで、
やっぱり初速が全然違うわけなんですよ。
これがもしもう花から80本90本出ますっていうことを、
3ヶ月前から伝えてて、
出始めて、出た頃にまた80本90本が1ヶ月続きますよ、
っていうようなことをちゃんと伝えてると、
その段取りを組んでやっていけるっていう仕事が、
組んでいきやすいっていうのがあるので、
間違いなく花屋さんとか市場が助かるんですよね。
じゃあ花屋市場とか、
花屋さんを助けるために情報発信をしたほうがいいのか、
それは個体的なイエスであって、
じゃあその人たちを助けるだけのためにって、
思う可能性もあるかと思うかもしれないですけど、
間違いなく喜ばれることは単価につながります。
それはそうですよね。
やっぱり花から計算できる花屋農家さんのもののほうは、
これがいい花であろうと悪い花であろうと、
しっかりした計画分けさえ、
時計分けさえしておいたら、
別に特急品、1級品、2級品であっても、
2級品が何本出るっていう情報さえ流してくれるほうが、
花屋さんにとってはとてもありがたい話。
とてもその情報で嬉しい話なんですよね。
ちょっと極論ですけど、
植えましたら3ヶ月後に取れます。
じゃあ3ヶ月経って出ましたっていう発信だけでもいいんですけど、
でももうちょっと踏み込むと、
途中経過ですよね。
1ヶ月経ちました。
順調です。
2ヶ月経ちました。
ちょっとなんか暑いから遅れてそうです。
じゃあ3ヶ月経ったら、
ちょっと結局やっぱり遅れましたっていうのと、
いきなり1ヶ月から3ヶ月何の発信もせず、
ちょっと天候悪くて遅れましたって言って、
また話が変わってくるわけじゃないですか。
なので、優待する。
やっぱりこまめな、
もう毎日、極端に毎日の情報で生育状態がこんな感じですって、
ちょっと遅れてます、早いです、なんか傷んでますとか、
生育が悪いから特急の率が悪いですとか、
そういうのを日々上げていくと、
なんか準備している花屋さんとしたら、
全然用意構えられますし、
仮に欠品というか、
80、90の予定が60、50、60になったとしても、
それが1ヶ月ぐらい前からなんとなく、
もしかしたら欠品になりそうやなっていう情報が流れてるだけでも、
全然向こうの困る具合、困り度は絶対違うので、
なんかそういうものを、
なんていうんですかね、
花農家さんが何か情報を上げた、
じゃあその上げた情報がそのまま、
次の市場にセリにかかって、
売上として目に上がるっていうものでないとやらないんですよね。
目に見えすぐ成果の出る情報発信じゃないと、
なんかやる気が起こらないというか、
そういうことじゃなくて、
やはり毎日の積み重ねの情報発信こそが、
やはり花農家さんがこれから生き残っていく道であるでしょうし、
はっきり言ってめんどくさいというのとか、
妙なプレッシャーを言いながらプレッシャーとか、
例えば少し失敗したりとかしたら、
やっぱり恥さらしに近いものがあるんでしょうけど、
けどそれをちゃんと受け入れて、
ちゃんとそういう良いことも悪いことも、
ちゃんと情報として流していける花農家さんこそ、
結論と今後の取り組み
何が生まれてくるかって言うと、
やっぱり信用信頼ですよね。
信用信頼が生まれてきたことによって、
単価っていうのは必ず返ってくりますので、
やっぱりちょっと長期スパンになってしまうんですけども、
やっぱり真面目に情報発信をして、
地場との連携、花農家さんとの連携を取る。
それすらめんどくさかった。
本当に毎日の栽培日記を、
ほんまSNSで文字でもテキストでもいいので、
上げとくだけでもいいし、
このラジオでも今日の作業と今の制御状態を、
5分でもいいからラジオで上げるだけでも、
誰がどこでどう聞いてるかわからないですが、
それであっても僕は全然変わってくるなと思ってるので。
結論的に言えば、
もっともっと情報発信を叩き、
いいことも悪いことももっと情報発信をしていきましょうっていうのが、
今日の結論かなって話になりますんで。
だからやっぱり知らないっていうのはあんまり、
花農家さんがいつ出てくるか知らないっていうのは、
やっぱり良くないなっていう感じはしますね。
というわけで、
電気をあけてちょっとバタついて疲れてはおりますけども、
今日一日、皆さんにとって素敵な一日になりますように、
どうもありがとうございました。