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2021-12-24 11:29

011:「何をどう発信したらウケるか?」を考えるよりも…

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僕は映画を見るのが好きなんですけれども、
なんで好きかなっていうことを考えるとですね、
長年映画を見ていて、自分のこのどういうふうに見てるかっていうのを振り返ってみるとですね、
例えばある映画を見て、この役者好きだな、いいなと思った人がいたとしたら、
当然その人が出ている他の映画も見たくなるんですよね。
そこ当然じゃないけど、当然なわけですね。
大橋さん的には。
当然というのは、それと同じようなテーマの映画っていうふうにスライドしていくところを、
僕は役者ドリブンというかですね、
この人の演技、他の作品でも見たいと思ってしまうんですよね。
演技を見たいんですか?
そう。
だいたい僕の映画を見るルーティンは、映画を見て見終わったら、
もうすぐ、あずすんあずで、Wikipedia見に行くんですよ。
で、なんで見るかというと、その映画がどのように作られたかとか、
監督が誰でどんな役者が出ているかっていうね。
で、それを見ていくと、当然名前知ってる人が出てれば再確認になるんですけど、
この人のなんかすごく初めて見たけど良かったから、何て名前なんだろうなって純粋に気になるので知りたいと。
その人の名前クリックできるじゃないですか。
そうするとその人が出ている他の映画がWikipediaで確認できて、
そうすると、実は自分がかつて見たことがある映画に著役で出ていたと。
あっ、あの作品に出てたのかと思ったら、
その既に見たことがあるその映画にもかかわらずまた見るんですよ。
なるほどね。
で、それは何を見てるかというと、既に見た映画だから見る意味ない、
意味ないってのはおかしいですけど、見る意味ないんですけど、
その人がどういう演技をしてたかっていうのがですね、気になってしょうがないんですよ。
で、多分それはいいなと思った人が過去にどんな風に演技したのかなっていうですね、
その人を重層的に見たいというかね。
その人のことをもっと知りたいっていう風にありてに言えば、
うん、っていうことなんだと思っていて、
そう、それでその人が出ている映画をですね、リストアップして、
その人が出ている映画ばっかりずっと見ていくみたいなことをやったりするんですよね。
結局これは何なのかなって思うと、
まあもっと知りたいっていうことに過ぎないわけですけれども、
人間ってそういう風にしかある意味ものを見ないかなっていうのは思いますよね。
なんか昔からそうですけど、本読めって言いますよね、ある種の大人は。
うん。
あの、本を読ませたがるじゃないですか、子供に。
はい。
で、僕は本読むというのはもうほぼ子供の頃からの趣味だったんで、
どうして本っていうものをなかなか読めないんだろうって思ったことがあるんですよ。
うん。
いろんな人がその読書感想文などなんだので困っていて、
私はああいうものでは困ったことがないので、
なぜ新しい本を読むっていうのは困難なんだろうと思ったことがあって、
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その時ちょっと気づいたことに、
僕野球好きですが、野球ってちっとも興味ない人は興味ないですよね。
うん、興味ないです。
大橋さんは興味ないですよね。
はい。
で、興味のないものに興味を持つ時っていうのは、
何か取っ掛かりがいるなって思うんですよ。
で、取っ掛かりってのは知ってるってことだなとつくづく思うんですよね。
なるほど。
私、大リーグって昔あまり興味がなかったんですよ。
で、野望秀夫さんがアメリカ行ってから、
我前興味を持つようになったんですけど、
それは野望秀夫さんが大リーグでどれぐらいやれるかと、
みんなと同じように興味を持つんだけど、
僕、よーく見てると自分が見てるのは違うなと思ったんですよ。
大リーグでどれぐらい通用するかとか、
そういうなんていうんだろう、
なんとなくいかにも昭和な日本人の欲求は僕はなかったんですよ、別に。
うん。
僕が見たかったのは、大リーグで彼はどう投げるんだろうって感じだったんですよ。
やっぱり野球好きなんで、
ちょっとね、若干やっぱりこう、濃く見るんですよね。
野球、うん。変わるんですよ。
どんな人でも多少は。
同じようにはプレーしないんですよ。
同じところじゃないから。
その変化を見たかった。
うん。その変化を見たかった。
そうすると、その変化は野望さんでないと僕には分かんないわけですよ。
なぜなら他の大リーグの選手は一人も知らないから。
あー、そうですね。
うん。でもよーく考えてみるとこの逆あったんですよ。
たまーになんだけど、日本で大活躍した人が大リーグで活躍できることがあって、
最近は多いんですけどね。
やっぱり僕は見ちゃうんですよ。今の大橋さんと同じで。
なるほど。
うん。彼はどうプレーするんだろう、ここではっていう風に見るんですよね。
で、完全に同じってケースはないんですよ。
必ず何かが変わるんですね。
この変化を見に行くんですよね、僕の感じでは。
で、これをするためにはね、知ってれば知ってるほどいいんですよ。
そうやって大リーグを見ているうちに大リーガーを覚えていくじゃないですか。
そういう選手の中からたまに日本に来る人が出てきて、非常に興味は湧くんです。
あー、自分の知ってる人が日本でプレーするようになったと。
そうですね。そういうケースはもう今では珍しくもなんともないんで、割と頻繁に見られるんですよ。
そうするとこの人はここではどういう仕方をするんだろうっていうのが、
やっぱりね、アメリカから日本に来ると画然変わりますよね。
へー。
この変化を見たいというのがあって、そのためにやっぱり、
自分の知ってるものが異なるコンテクストに入った時に、
どういう変化を遂げるのかっていうのはすごく大事というか、興味を自然と引かれる。
多分そういうポイントになるんだと思うんですよね。
だから本読まない人にとっては、本ってどれも新しいから難しいんだと思うんですよね。
知ってるものが他のところに入った時に、どういう風に感じ方が変わるのかということは、
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知ってないとできないわけですよね。
つまりそれと文脈っていう背景と前景みたいなものの前景が何もないと、
全部背景になっちゃうから、興味の持ちようがないかなっていう。
なんかね、食材が他の料理に入った時の感じを、なんか興味持つかどうかみたいな話にもちょっと感じますね。
あー。そうね、美育と言うとそうですね。
自分の好きな食材がカレーに入れたらどうなるだろうとか、そういう構想。
そういうやつですよ。
まあでもね、食材の場合はね、この生存にダイレクトにつながってるから、
その、木工に入れた方がもっと美味しくなるんじゃないかみたいな期待があってやるじゃないですか。
けど、映画にしろ野球にしろ、その他のところでどう活躍するかっていうのは、ある意味あんまり自分の生存とは関係ないんじゃないですか。
あのー、生存に関係があるから、食材のっていうほど、僕ら多分今食に困ってるとは思えない。
まあまあもちろん。
多分それはあれですよね。
でも、異なるコンテクストで味わいたいっていうのは、どういうことにおいてもありそうな気が僕はむしろしますけどね。
それはあれですね、あのネオフィリックな関心ということですね。
新しいものを知りたいと。
そうでしょうね。新しい、新しくその人が動き出す動きを見たいみたいな、そういう感じだと思いますけどね。
あの昔さ、手塚治虫さんが「火の鳥」描いてるとき、「火の鳥」ってこう、過去未来をだんだんこう、なんちゅうのその間を縮めていくという、そういう流れで作ってたじゃないですか、シリーズを。
必ずどこかで何かのシーンを転用するんですよ。
釈用するというか、あそこを発見するのがすごい僕は好きだったんですけど。
あー、ここ知ってると。
ここはあの漢のあそこで出てきたみたいな、そういう楽しみ方をしてた人は多分結構いたはずで、だから手塚さんはあれを意識的に必ず盛り込んでたんだと思うんですよね。
例えばなんですが、歴史物だと特にそうですけど、ある人物の描かれ方とかが全然違ったりするじゃないですか。
はい。
織田信長とか。
うんうん。
あれってすごく人気出るじゃないですか。
織田信長は実はこう考えていたんだみたいな、全然違う扱い方をしたりしますよね。
そういうことなんじゃないかなと思うんですけど。
別の扱われ方とか、別の演じ方みたいなものに興味が引かれると。
そうですね。だからなんか中心蔵とかいろんなバージョンができたりするんじゃないですかね。
そう考えると、今は映画とか本とか、僕が見る側の視点での話だったんですけども、
本当に自分で何かコンテンツを出していこうと思った時には、
人から興味を持ってもらう時って、まさに今みたいな見られ方で興味を持ってもらうことになると思うので、
そうした時に全く新しいものっていうのはやっぱり受け入れられないってことですよね。
受け入れられてもらうのが難しいってことでしょうね。
うん。だから既存のこれの別バージョンですみたいな、そういう顔をして出していくっていう、
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まあだから関連づけてもらいやすくするってことかな。
ということで、僕自身はある役者を見たら、もうその役者の過去の作品を全部見たくなるみたいな、
そういうちょっと特殊な欲求を持ってるんですけれども。
たぶんね、同じことやればみんなそうなるんじゃないかと思いますね。
同じことやれば。
大橋さんのようにそういうことを最初はちょっと退屈でも頑張ってやってると、すぐそうなるんじゃないかなって今思いましたね。
あまり食べてみたら美味しかったみたいなやつ。
そうです。だからそれをそこまで行くには結構な数見なきゃならないじゃないですか。
僕がその本が好きな人とそうでない人というのは単純にそういうことだろうなって思ったんですよ。
読まない人にとってはないわけだから、それがね。コンテクストがないわけだから。
当然そのそれが他に行ったらどうなるかという、その他に行くも何もないわけですから、
その壁を越えちゃえば話早いよなとは思いますけどね。
うん。じゃあそういう意味ではあれですかね。
自分が何に惹かれるか、自分が何を追いかけてるかっていうのを見ることによって、
これを同じように追いかけてもらうためにはどうしたらいいかなみたいな、
そういう視点の切り替えをすると、今まで見えてなかったみたいなものが見えてくるかなという気もしますね。
うん。意味は自分が追いかけてるものをそのまま追っちゃえばいいんじゃないですかね。
あ、もうとことん追いかけていくと。
そういうの多いですよ。多分「ベルサイユンのバラ」とかですごく影響を受けたっていう少女漫画家が、
フランス革命のやつをやだらかげますよね。フランス革命の作品ってすごい多いです。
多分あれはベルバラに影響されてるんだと思いますね。
あーでもそれあれですね、何回か前に江戸川アランぽーの話が出てきましたけど、あれですね。
そうです。そういうことって多分ありますよ。あんまり難しく考えなくても大丈夫だなっていう気が僕はしちゃいますけどね。
こういうふうにしたら受けるとか、こういうふうにしたら売れるとかっていうのを意識せず、
もう本当に自分が好きだというものを追いかけていく過程を見せるというか。
追いかけていってしまえばいけるんじゃないかな。
なるほど。
それぐらい人ってあんまり個性的でないとも言える気がしますね。
自分が面白いと思ってるものは結構みんな面白いんですよ。
もう自分の好きなものを好きなように摂取すると。
そうですね。
ということで、人目を意識せずに好きなものを追いかけましょうということですかね。
はい。
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