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今回はですね、ある30代の男性、仮にAさんとしましょうか。 その方の実体験をちょっと深く見ていきたいと思います。
配偶者からのDV、家庭内暴力を受けて、そこから避難して、さらにお子さんとの面会を求めて法的なプロセスを歩んだという、そういう記録なんですね。
情報源は、Aさんが実際に避難で使ったシェアハウスのその運営会社が行ったインタビュー記事ですね。
これ全編ということですけど、この記事をもたに、Aさんがなぜ避難先にシェアハウスを選んだのか、そしてどうやって調停を経てお子さんとの面会権を得るまでになったのか、そのプロセスをちょっと詳しく見ていきたいなと。
これは本当に特定のケースではありますけど、同じような問題に直面している方々にとっては何か重要なヒントが隠されているかもしれませんね。
そうですよね。では、この個人的な記録から何が見えてくるか、あなたと一緒に探っていきましょう。
まず、Aさんが家を出るその直接のきっかけ、これがかなり深刻で、奥さんが包丁を持ち出すっていうことが2回あったと。
2回もですか。
はい。それで命の危険を感じたと書かれています。
それはもう避難を考えるレベルですよね。
そうなんです。それでAさんとしては、もし3度目があったら損害賠償を支払うっていう、そういう内容の公正証書、法的な約束ごとの案ですね。これを奥さんに提示したらしいんです。
なるほど。再発防止というか釘を刺す意味で。
ええ。でも奥さんはこれを拒否したと。
ああ、拒否ですか。
はい。それでAさんは、これはまた起こる可能性があるなと判断して、もう緊急避難を決意したということなんですね。
なるほど。そこで家を出る決心をしたわけですね。
そういうところで、普通だったらもっと人目につかないところに行って考えそうですけど。
そこが非常に興味深い点なんです。Aさんの場合、奥さんだけじゃなくて、その暴力的だとされるお岐阜さんからの追跡とか介入、そういうのもすごく恐れていたんですね。
ああ、義理のお父さんからも。
そうなんです。だから完全に隠れるんじゃなくて、むしろ第三者の目がある環境の方が抑止力になるんじゃないかと考えた。
なるほど。人の目がある方が。
ええ。シェアハウスって、複定多数の人が出入りしますよね。その状況が、かえって物理的な安全だけじゃなく、心理的な安全にもつながるんじゃないかと、そういう判断だったようです。
へえ。それはちょっと意外な視点というか、でも確かにそういう考え方もありますね。
ええ。DV避難というと、どうしても完全に隠れるイメージがありますけど、必ずしもそれだけが正解じゃないっていう、まあ一つの事例かもしれません。
運営側の対応も大きかったみたいですね。
そうですね。Aさん保証人がいなかったらしいんですけど、そのシェアハウスの運営会社は事情をちゃんと聞いて、即日入居を許可したと。
即日ですか。それは助かりますね。
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ええ。まさにセーフティーネットとして機能した。聞けばその前は漫画喫茶で一週間ぐらい過ごしてたそうですから。
うわあ、それはもう本当にギリギリの状況だったんですね。
ええ。
でも家を出てそれで終わりじゃなかった。別居後も今度は奥さんからかなり厳しい条件を突きつけられたと。
はい。具体的には子供にはもう18歳になるまで会わせないと。
18歳まで?
ええ。でもお金の送金は続けなさいと。
それはなんというか感情的にも厳しいですね。
Aさん自身もまるで罰のようだと書いています。それで納得できないということで送金を一時的に停止したんですね。
うん。
そうしたら今度は奥さんから家にあるあなたの荷物はもう全部処分しますっていう通告が来たと。
うわあ。
ここでもうこれは個人間の話し合いでは無理だとAさんは弁護士さんに依頼することを決めたわけです。
なるほど。それで法的な手続きへと。
ええ。そこから結局1年にも及ぶ調停が始まったんです。
調停。裁判所が相手に入って話し合いで解決を目指す手続きでしたよね。
その通りです。お金の問題、例えば養育費なんかはある程度収入とかに応じて算定基準っていうのがあるんですね。
だからそこは比較的落とし所が見えやすい。
ふむふむ。
でもAさんにとって一番の目的はお金じゃなくて子供に会うことだった。
面会ですよね。
ええ。ところが奥さん側は子供がお父さんに会うのを不安がっているとそう主張して面会をずっと拒否し続けたんです。
うーん。これは難しいですね。子供が不安がってるって言われるとなかなか反論しにくいというか。
そうなんです。直接的な証拠がないとその主張を打ちくつすのは難しい。
だから調停が長引く一つの要因にもなりやすいんですね。こういうのは。
強着状態が続く中で何か動きがあったんですか。
はい。調停院の方から一つ提案があったんです。
まずお父さんの方から息子さんに手紙を書いてみてはどうですかと。
あ、手紙ですか。
ええ。これが結果的に大きな転換点になったんです。
Aさんはその提案を受けて息子さんに手紙を書いたんですね。
はい。心を込めて書いたと。そして次の調停の日に今度は息子さんからの返信がAさんに手渡されたんです。
お子さんからの返事が。
ええ。その手紙を開けてみたらはっきりとお父さんに会いたいって書かれていた。
うわあ、それは。
Aさんはその瞬間胸が熱くなって涙が出そうになったとそう語っています。
それはそうでしょうね。ずっと会いたかったわけですから。
まさにこれが決定的な証拠になったわけです。
子ども本人が会いたがっているっていう直接的な意思表示ですから。
今まで奥さんが言ってた子どもが不安がってるっていう主張と全く逆の。
そういうことです。この手紙があったことで状況が一気に動いた。
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結果として2ヶ月に1回の面会っていう条件がちゃんと法的な効力を持つ公正証書に盛り込まれることになったんです。
なるほどなあ。本人の意思、特に子どもの意思を示す直接的な証拠っていうのがいかに重要かっていうのがよくわかりますね。
本当にそうですね。
今回のお話をまとめると、まず予期せぬ避難先としてのシェアハウスの有効性、それから面会を拒否されることの精神的な辛さ、
そして法的な手続きの中での直接的な証拠、特に本人の意思を示す証拠の力、こういう点が見えてきましたね。
Aさんとしては、これでひとまず法的に息子さんと会える権利は確保できたということですね。
そうですね。法的には。ただ、これで全てが解決したというわけではどうもなさそうなんです。
え?と言いますと?
実はこの記事全編なんですね。後編の記事を読むと、その公正証書で面会が決まった後も実際にはなかなか面会が実現しなかったり、
さらに別の困難が出てきたり、そういう状況が示唆されているんです。
ああ、そうなんですか。せっかく決まったのに。
ええ。法的な合意っていうのはもちろんすごく重要な一歩なんですけど、その根底にある、例えば夫婦間の不信感とか、感情的な対立とか、
そういうものが解消されない限り、合意の実効性っていうのはやっぱりなかなか難しい部分がある。
うーん、なるほど。
こういう深い断絶とか、まあトラウマと言ってもいいかもしれませんが、そういうものを経験した後で、親子関係を本当に再構築して維持していくためには、一体何が必要なんだろうかと。
確かに。法的な権利だけじゃなくて、もっと根本的な。
ええ。あなたならどう考えますか?