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2023-06-10 13:52

【第86回】木曜落語勉強会【チャノマ】23/6/8

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前から行きたかった二ツ目勉強会チャノマ。初訪問で珍品まつりに遭遇しました。
演者それぞれの意気込みが感じられてとても楽しかったです。
毎週木曜19時から4人の若手落語家の高座が楽しめて1000円です。お安い!
https://twitter.com/chanoma_rakugo

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#チャノマ
#林家彦三
#春風亭与いち
#金原亭小駒
#林家きよ彦
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新宿向うでの茶の間落語会の体験
シェアする落語のshikeです。
昨日6月8日木曜日、新宿向うでチャノマという落語会に行ってきました。
この茶の間という会はですね、落語協会の2つ目がユニットを組んで、
そのうち4人が出演する毎週木曜日7時からこの新宿向うで開催されている会です。
僕はこの茶の間の存在はですね、実はそのアフタートークというラジオトークの番組で知ったんですね。
この茶の間アフタートークというラジオ番組、要はその2つ目の勉強会が終わった後のトークをですね、聞くのが楽しみでずっと聞いてたんですけど、落語会の方は行ったことなかったというですね、そんな感じでございまして今回初めて行ってみました。
最初、4人が集まってオープニングトーク。林谷彦座さん、旬風邸よいちさん、そして金原邸小駒さん、そして林谷清彦さん、この4人がですね、この日の出演者で、金原邸小駒さんがですね、
夏になるとお腹を出して寝てお腹を壊すというような話をしてですね、皆さんの笑いを撮っておりました。
で、ここからですね、お一人目がですね、林谷彦座さんですね。林谷正弱小のお弟子さんなんですが、私初めて聞いたんですが、ちょっと硬い感じの語り口で、特に枕にはそれが現れていて、
真面目な、頭のいい人なんだろうなーっていうですね、慣れてないような口調に一瞬聞こえるんですが、話に入るとこの口調がちょっと生きてくる感じがあって、そういうところは好きですね。
なんとなく、正弱小に弟子するな、この人はっていうですね、感じがあって、ここからさらにこなれてくるといい感じになってくるなーっていうところがありましたね。
小説家を目指されていたのか、いるのかで、本もお書きになっていて、実は私、彦座さんの書かれた本を発注しました。
ネタがね、これがね、どうもね、彦六一問の系統の人しかやらない話みたい。キャラの下駄っていうですね。
陳品ですよね。陳品っていうのはなんで陳品かっていうと、そんなに面白くないからみんなやらないから陳品ということなんですが、僕はこの話初めて聞きましたけど、好きですね。
もう何にも大したことがない。何にも大したことがないし、江戸の豆腐屋に仙台のお殿様が水を飲みに来るっていうこと自体は実は大事件なんですけど、
それが大事件として扱われないまんま、下げももう地口でポンと落として終わってしまう。何が始まったのかもよくわからないまんま、何の解決もなくストンと終わるってあたりがすごく落語っぽくて、
これがね、彦座さんの語り口に何かあっていて、良かったですね。こういう落語は僕は好きでございます。
茶の間落語会でのよいちさんと金限定ココマさんの落語
お二人目が旬風邸よいちさん。キャラの下駄が仙台のお殿様が出てくるお話なんですが、よいちさんは仙台出身というところで、
ちょっと仙台の話も軽くつなぎながらですね、またここで新品道切りを出してきます。道切りは僕は何度か聞いてるんですけども、後で今回の茶の間アフタートークを聞いてると、
ほとんど寄せでは出ないっていう、やるのはもう宇田武蔵師匠ぐらいだみたいな話が出ていて、そういうもんなんだというふうに思いましたね。
落語研究会で誰かやってなかったかな。これも僕は本当に好きな話で、よいちさんのダイナミックというか結構大きな動作でもって、しっかりメリハリのついたわかりやすく面白い落語なんですね。
これがなかなかいい感じでございますね。普段いい男なんですけど、目をグッと向くとですね、かなり目ん玉がバーンと前に出てきて、僕はなんとなく、今は懐かしい山椒手掌座師匠を思い出してしまいました。
年全然違うんだけどね。よいちさんまだ20代のはずですから。
あと、こんにゃくを踏むところが良かったですね。全般的に生き生きとした芸なんですけど、こんにゃくを踏むところの音の出し方がすごく良かったですね。
賃金なんて言ってないで、どんどんかけちゃえばいいのにっていう感じがする。受けるじゃないですかっていう感じがしまして、これはよいちさんに合ってるということだと思うんですが。
軽く中入りを挟んだ後に、こちらも初めてでございます。配信はちょっと見たことあったかな。金限定ココマさん。
あの滑らかな語り口ですね。金限定ココンテのこの血が流れた、ある意味サラブレッドみたいな人ですが、綺麗な語り口で、もうそれだけでちょっとうっとりしてしまうようなですね。
こういう綺麗なスーッと流れていくような語り口で、くだらないことを言ってほしい、僕は。くだらない話をしてほしいというところに、この朝野蓮というですね。
このくだらなさと人間の小ささ、駄目さと、ちょっと悲哀。まあね、目の不自由な方が出てくるお話ですから。
茶の間落語会での林谷清彦さんによる落語
目の不自由な方がちょっと強がる中に込められた悲哀みたいのがほんの10%ぐらい感じられて、基本的にはもう人間駄目だよね、ははっていうようなですね、話で。
もともと僕はこの話が好きですけども、イリフネ定選達師賞のイメージがありますけども、いいのを聞いたなっていうような感じがしました。小駒さんちょっともうちょっと聞いてみたいですね。
で、勉強会で取りにも何もないと思うんですが、今回の最後に上がったのは林谷清彦さんで、釣り女その後ということでですね、このお話は私は聞くのは2回目でございます。私とか言っちゃったよ。2回目でございますが、いいのよ。
釣り女っていうのは1回目聞いたときにここで喋ってますけども、何だろう、狂言なのかな、もともとは。歌舞伎でね。歌舞伎でよくある、よく出てくる演目で。
まあ滑稽な話ですよね。これが人間国宝の偽大優の方から、この続きを作ってくれないかという依頼を受けて、清彦さんが作られたお話なんですが。
根底に流れているテーマは、まさしく今この社会が持っている一つの課題で、それを前面に出してしまうと、間違っちゃいないけどさっていう、ある種の押しつけがましさというか、説教臭さというか、いうものがですね、出ちゃう話なんですけど。
そんなものがお首にも出さない。で、主人公のおふくというですね、女性が、かわいい。もうなんかね、いじらしい。
このおふくの夫を思う、夫太郎かじゃなんですけど、気持ちがね、いいんですよ。
でね、それが、ドラマとか映画のような、緻密な人物造形でもって描かれているわけではなくて、どちらかというとギャグ漫画のような、類型的っていうのかな、もう一層わかりやすいってことですよね。
ギャグ漫画で、赤塚富士夫とかのギャグ漫画で、例えば喧嘩になると、なんか雲みたいのが出て、その中で手とか足とかが出たり入ったりするみたいなのがあるじゃないですか。
ああいう記号的な描写というかの仕方ですよね。気立てのいいオブスちゃんって言い方をしてましたけど、実際の釣り女の中では四公目というふうに描かれている。見にくい女っていうふうに描かれている子ですよ。
この子の人物の作り方は極めて類型的なんですけど、わかりやすいんですよね。それをね、ピシッと丁寧にやるんですよ。その一貫性みたいなものが本当にもう、教育子さんはすごいので、キャラがブレないので、話がスーッて入ってくるんですね。
なんかね、これを夫婦愛の話と言っていいんだと思いますけど、いい夫婦ですね。素敵だなというふうに思います。
散々笑える話ではあるんですけど、やっぱり何箇所かは泣いてしまうなあ。こういうものを作れる広彦さんはやっぱりすごいなあというふうに思います。
今後ますます頼みししみでございます。なので、今のうちから聞いといたほうがいいよということで、7月22日シアスル落語深川東京モダン館14時スタート、林崎洋彦さんにご出演いただきます。
これがね、お土産で毎回ポストカード型のブロマイドを作ってるんですけど、今回もですね、スタッフの角山さんが撮った写真を使って作ってるんですが、まあバカバカしくて可愛いです。
可愛くてバカバカしい。これはね、これだけでも2000円の価値あるなっていう。本当か?気がいたしますが、ぜひですね、皆様ご予約を入れていただきたい当日、深川まで足を運びいただいて、教育さんの落語を聞いていただきたい。
僕との対談コーナーも写真撮影コーナーもございます。ぜひぜひぜひぜひご予約をお待ちしております。ということでシアスル落語の式でした。
シアスル落語の宣伝
茶の間は毎週木曜日、新宿向かうでやってますんで、こちらもぜひ行ってみてください。今回本当レベルが高くて楽しくてびっくりしました。
ラジオトークでアフタートークを聞いていて、いつかここ行ってみたいなと思って行ってみて、期待してたのは遥かに上回ってくれるすごい楽しい空間でした。
ぜひ新宿向かう行ってみましょう。もうすぐ100回だそうですよ。ということでシアスル落語の式でした。ではまた。
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