鶴子清彦オール新作二人会 vol.4
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先日、3月19日、日曜日ですかね。
鶴子清彦オール新作二人会 vol.4に行ってまいりました。落語カフェ。
この二人はですね、学生時代からのお仲間だそうで、
今は先輩後輩という間柄なんですが、
元々学生時代の頃からとても仲良いというですね、そういうお二人だそうでございます。
お二人で新作を二本書けるということなんですが、
中入り明け二本目がですね、お二人と二本ずつですね、
ネタ下ろしというか、なんと三大話をやるというですね、
前回に出してもらったお題で三大話を作ってきて、
お二人ともネタ下ろしをするという、なかなかの野心的な会でございました。
まず最初にお二人で出てきてトークなんですけども、
やっぱりですね、長いお付き合いがあるスタイルだと思うんですが、面白いですね。
ちょうど長カロモモカ師匠の画期的な浅草園芸ホールの
全員女性の興行というですね、歴史的初ですよね、の興行があって、
お二人も参加されていて、ちょっと余興なんかもやったりしたみたいな話のですね、
エピソード、これが大変面白くございました。
そこから一席目は林谷鶴子さん。
税金、ひらがなで税金というですね、これは作家さんが書いた落語なんですけども、
新作落語なんですけども、正直僕はこのネタ自体が、
いい悪いじゃなくて好みじゃないです。
すいません、これは好みじゃないという言い方が一番正しいと思ってます。
そうですね、令和版感情板、天式というよりは感情板かなというような感じですが、
ただ思ったんですけど、鶴子さんを本当にすごいなって思うのは、
演技力っていうか、キャラクターを完璧に演じ切る力っていうか、
ちょっと表意系女優みたいなところがありますね。
この落語の中で出てくるギャルが出てくるんですが、
喫茶店でバイトしてるギャルが出てくるんですが、
このギャルの作り込みがちょっと凄まじかったです。
林谷鶴子さんの新作
これはやっぱり、人情話で、人情話の改作でね、すごく最近好評らしいです。
僕は聞いてないんですけど、メディアにも取り上げられてますよね。
あれはやっぱりね、その人物を表意するくらいやれちゃう力が働いてるんじゃないかななんてことを考えました。
2席目が清彦さんが出てきまして、林彰彦さん、反抗期。
これは僕聞くの2回目なんですが、1回目聞いた時も本当に衝撃的だったんですけども、
2回目聞いて、多分内容もいじってないと思うんですけど、今回はますます面白かったですね。
とにかくね、無駄なものが何もないんですよ。
枕の先から、枕はあれですけど、最近のジネタというか新編作品的なものだけど、これも面白いし、
話が入ってからの構成と言い、セリフ回しと言い、無駄なものが何もなくて、ただ面白いエレメントだけでできている落語ですね。
落語って割と無駄なものが入っていても、例えば誰かが言ったセリフを丸ごと繰り返すとかね、
オウム返しではなくて、聞いたセリフを丸ごと繰り返すなんていうようなこともあって、結構無駄があって、それも一つ落語の形として許容されていると思うんですが、
ひょうひこさんのこの新作はね、何一つ無駄なものがないです。
頭の先から尻尾までが全部面白い。
で、出てくるキャラクターのキャッチーさ、可愛らしさ、素晴らしいですね。
これは母と娘がメインの話なんですけど、このヤンキーの娘が一言、ちょっとだけネタバレ許してね。
三大話の披露
勉強大事だな!っていうシーンはもう問説しましたよ。
めちゃめちゃ面白いですね。アイディアが素晴らしいし、何度も言いますけど無駄なものが何もない。
もう一直線に客を面白い空間に連れてってくれるというところがすごいなと思いました。
中入りが開けてですね、いよいよ三大話の披露ということになるわけなんですが、
この三大話がですね、お題が6個前回来た方のお客様からですね、
6個出してもらっていて、そのうち3つをそれぞれが選んで作るという。
この3つを選ぶのがお互い知らないので、3つ全家振りしている可能性もあるという。
スリリングな展開で、実際ですね、2つ被ってました。
YouTubeとクワガタの幼虫というですね。
これでYouTube、クワガタの幼虫、お祭りという三大で、
清彦さんが作ったのが、レイエワが島にやってきたという三大話の新作なんですけれども、
これもやっぱり面白かったですね。
反抗期に比べると人物がグッと増えるんですけど、
これがね、結構綺麗に描き分けられていて、
またなんというか、アイテムを並べて笑いを取っていくのがすごくうまいですね。
ちょっとネタバレを避けながら言っているので苦しいところなんですけれども、
やっぱりどれも多分そうなんだと思うんですけど、
鶴子さんの新作の感想
構成に無駄なものがない、セリフに無駄なものがないあたりが素晴らしいなというふうに思いました。
笑わせていただきました。
これに対して、鶴子さんが創作披露されたのが、
幸せのバグという新作でございまして、
YouTube クワガタの幼虫、お祭りという三大で、
お祭りという三大で、
こっちはちょっとびっくりしたのが、人情話なんです。
人情話で、流れが変わっていって、
人情話で、流れが変わっていって、
人情話で、流れが変わっていって、
長い。長いのが悪いことではないけど、
もっと短くしたほうが良かったかなという気がしました。
別に悪くはないんですけど、もっと短くするともっと面白いかなという気がしました。
やっぱりね、ここでも鶴子さんの憑依するくらいの勢いの演技力っていうのはすごく光るんですよね。
なので、これはあくまで僕の好みですけど、
人情話として作ってもいいんですけど、
僕だったら、あの演技力を持っていたら、
前半をシリアスにして後半を笑いとるみたいな感じに作ったほうが、
三大話としてはすっきりまとまるんじゃないかなっていう気がしろうとながら思いました。
すごくね、連想しちゃったのは、クレイジーキャッツの植木ひとしが歌う、
はい、それまでよっていう曲ですね。ご存知の方も多いと思いますけど、
前半はシリアスに歌うんですね。
で、後半にテラコッと言われてその気になってっていう風に入ってくるっていうね。
そこからコミックソングになるっていうのがあって、
そういう形でまとめるとこの話ますます面白くなるんじゃないかなという感じがしましたね。
ちょっと前編、涙が多すぎるかな。
これも好みですけどね。
どっちにしても鶴子さんの演技力の確かさ、同じこと何度も言ってますけど、
ちょっとこれはすごいなと思わせるものがあるので、楽しみはすごい楽しみですね。
やっぱりね、やっぱり肖像一門だなっていう感じの、
確かな、やっぱり頑張って頑張ってしっかり話を作っていくっていうような、
非常に感じられました。
最後にお二人でまた仲良しトークがあって、
おしまいという感じでございましたけど、楽しい回ですね。
やっぱり仲の良い二人がやってる、
どちらも力を持ってる仲の良い二人がやってる感じがしてですね。
とっても楽しい回で、半年に一回ぐらいやるみたいなんで、
これはおすすめでございますので、
今ぜひですね、また次回ありましたら、
アーチを運びいただいたりなんかするとよろしいんじゃないかというふうに思います。
京彦さんはね、なんかね、
三雲亭スイカ時代の弁財亭泉市長思いを思わせますね。
ハズレがない感じがね、いいなと思います。
はい、ということでシェアする落語の式でした。
ではまた。